JPH08244309A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH08244309A
JPH08244309A JP4883495A JP4883495A JPH08244309A JP H08244309 A JPH08244309 A JP H08244309A JP 4883495 A JP4883495 A JP 4883495A JP 4883495 A JP4883495 A JP 4883495A JP H08244309 A JPH08244309 A JP H08244309A
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JP4883495A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Hirono
哲郎 廣野
Kenichi Murata
謙一 村田
Masuyoshi Kasai
潤美 笠井
Takenori Kanai
威典 金井
Kiyoshi Mihara
潔 三原
Masato Nagao
正人 長尾
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続用紙のミシン目部が印字ヘッド部分を通
過する際に安全に用紙の搬送ができる印字装置を提供す
る。 【構成】 印字ヘッドと対向配置される連続用紙12に
印字する印字装置に、印字ヘッド1と連続用紙12のギ
ャップを制御するための印字ヘッド退避制御部20と、
連続用紙12の頁長を記憶するスキップ・頁長記憶部1
8とが設けられている。記憶された頁長に基づいて連続
用紙のミシン目部12a,12bが印字ヘッド1の対向
部を通過する位置を検出して、その位置で印字ヘッド1
を所定量退避させ、印字ヘッド1と連続用紙12とのヘ
ッドギャップを広げる。これにより、印字へッド1とミ
シン目部12a,12bとが接触して印字ヘッド1が損
傷したり用紙が破れたり、用紙ジャムが発生したりする
ことを防止している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子計算機に接続さ
れて連続用紙に印字を行う印字装置、例えばドットイン
パクトプリンタ等の構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の印字装置の概略構成を
示している。
【0003】図10において、印字ヘッド1とプラテン
2とは対向配置されており、印字ヘッド1とプラテン2
の間には、インクが含まれたインクリボン11が配置さ
れ、印字ヘッド1の印字動作によって印字用紙12に印
字可能となっている。ステップモータ3は印字ヘッド1
を駆動するために設けられたモータであり、このステッ
プモータ3にはピニオンギア4が固定され、印字ヘッド
1に固定されたラック5とこのピニオンギア4とを介し
てステップモータ3の駆動力が印字ヘッドlへ伝達され
ている。また、ステップモータ3によって駆動された印
字ヘッド1の移動量は印字ヘッド移動量検知センサ16
によって検知されている。
【0004】プラテン2は、駆動モータ8によって図中
の矢印13の方向に回転駆動されており、印字ヘッド1
に対向して印字用紙12を搬送している。また、トラク
タ9は、印字用紙12を矢印14の方向に搬送してこの
印字用紙12をプラテン2に供給し、上記駆動モータ8
によってプラテン2と連動して駆動されている。
【0005】トラクタ9とプラテン2の間には検知器1
0が設けられ、トラクタ9からプラテン2に搬送される
印字用紙12の有無を検知し、その検知情報をプラテン
駆動制御部7に供給している。また、トラクタ9部分に
は用紙ジャム検知センサ17が設けられており、印字用
紙12が正常に搬送されているかを検知し、用紙ジャム
が発生すると所定のジャム検知情報を駆動制御部6に供
給する。
【0006】駆動制御部6は、印字装置全体の制御と、
印字ヘッド移動量検知センサ16からの検知情報に基づ
いたステップモータ3の制御を行っており、プラテン駆
動制御部7は駆動モータ8を制御してプラテン2の駆動
量を制御している。
【0007】ホストコンピュータ19は印字データを駆
動制御部6に供給し、またスキップ・頁長記憶部l8
に、印字用紙12の1頁当りの頁長や、印字用紙l2の
ミシン目部で印字を行うかどうかのミシン目スキップ有
効/無効の情報を記憶させる。
【0008】印字用紙12としては、ミシン目が設けら
れて折り畳まれた連続用紙が用られており、図中12a
は連続用紙12の山ミシン目部、12bは連続用紙l2
の谷ミシン目部を示している。
【0009】なお、図中の符号l5は、駆動制御部6に
外部から制御命令を与えるためのパネルを示している。
【0010】[従来の印字装置の動作]次に、図10に
示す従来の印字装置の動作について図11を用いて説明
する。
【0011】連続用紙12がトラクタ9にセットされた
後、駆動制御部6からの指令によって駆動モータ8が動
作し、トラクタ9が連続用紙12を図10の矢印14の
方向に搬送する。これにより連続用紙12が吸入される
(S201)。
【0012】連続用紙12を吸入した後、駆動制御部6
からの指令に基づいてステップモータ3が動作し、ピニ
オンギヤ4及びラック5により印字ヘッド1を降下させ
る。印字ヘッド1が更に降下してインクリボン11及び
連続用紙12をはさんでプラテン2に押し付けられると
ステップモータ3が脱調(空回り)する。印字ヘッド移
動量検知センサ16はステップモータ3の脱調を検知
し、その位置をヘッドギャップ設定の基準点(0点)と
する。その後、駆動制御部6の制御によりステップモー
タ3が駆動され、基準点から印字ヘッド1を所定量上昇
させることにより印字に最適な位置で、かつ印字用紙の
安定搬送が可能なヘッドギャップを確保する(S20
2)。
【0013】次に、ホストコンピュータ19からの指令
に基づきスキップ・頁長記憶部18が、設定された連続
用紙12の頁長を記憶する(S203)。
【0014】更に、スキップ・頁長記憶部18は、連続
用紙12のミシン目部で印字処理を行うかどうかの設定
が行われた場合に、ミシン目スキップの有効/無効情報
を記憶する(S204)。
【0015】ミシン目スキップが無効、すなわちミシン
目スキップを行わないと設定された場合には、ステップ
S210に進みホストコンピュータ19から供給された
印字データに応じた一行分の印字動作が実行される(S
210)。
【0016】この一行分の印字が終了すると次行の印字
データが存在するかどうかにより印字終了の判断が行わ
れる(S211)。終了の場合には印字装置の動作が停
止し、次行の印字データが存在している場合には、プラ
テン駆動制御部7の制御によって駆動モータ8が動作
し、プラテン2が所定量回転して改行動作が行われる
(S212)。改行動作が終了すると、ステップS21
0に戻り次行の一行分の印字が行われる(S210)。
【0017】一方、ステップS204において、ミシン
目スキップが有効すなわちミシン目スキップを行うと判
断された場合には、ステップS205へ進み、ホストコ
ンピュータl9から供給される印字データに応じて連続
用紙12に一行分の印字を行う(S205)。
【0018】印字動作が終了すると、次にステップS2
11と同様にして印字終了の判断が行われ(S20
6)、終了の場合には印字装置の動作が停止する。
【0019】次行の印字データが存在している場合には
ステップS207に進み、プラテン2をホストコンピュ
ータ19から指定されたピッチに応じて回転させ、改行
動作を行う(S207)。そして、駆動制御部6が連続
用紙12の改行量をカウントして格納する。
【0020】更に、駆動制御部6は、ステップS203
でスキップ・頁長記憶部18に記憶された連続用紙12
の頁長と、ステップS207でカウントされた改行量の
総和とを比較し、印字ヘッド1と対向する連続用紙12
が、印字をスキップすべき位置すなわち用紙のミシン目
部12a又は12bであるかどうかを判断する(S20
8)。
【0021】スキップ位置でなければステップS205
に戻って次行の印字動作を実行し、スキップ位置の場合
には、次頁の印字開始位置まで印字をスキップ(ミシン
目スキップ)させる(S209)。
【0022】上記ステップS205〜S209又はステ
ップS210〜S212は、印字すべき印字データがな
くなるまで繰り返して行われ、全て印字すると一連の印
字動作が終了する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すように、
連続用紙12はミシン目部12a,12b部で折り曲げ
られているため平坦でない。ところが、従来の印字装置
では、連続用紙12の搬送中は印字ヘッド1と連続用紙
12とのギャップが一定に維持されていた。このため、
連続用紙12のミシン目部12a,12bが印字ヘッド
1とプラテン2との間を通過する際に、印字ヘッド1や
インクリボン11にミシン目が接触する可能性が高く、
用紙ジャムやミシン目部における用紙破れが発生しやす
いという問題があった。また、印字ヘッド1やインクリ
ボン11に印字用紙が接触することにより、印字ヘッド
1やインクリボン11の破損が発生するという可能性も
あった。
【0024】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されており、連続用紙のミシン目部を印字ヘッドの対向
部分で安全に搬送可能な印字装置を提供することを目的
とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる印字装
置は、印字用紙のミシン目部が印字へッド部を通過する
際に、印字ヘッドと印字用紙とのギャップを広げるよう
にしたものである。
【0026】具体的には、例えば、用紙の頁長を記憶す
る記憶部を備え、印字ヘッドとプラテンの間隔を制御す
る制御部が、記憶された頁長に基づいて連続用紙のミシ
ン目が前記印字ヘッドの対向部分を通過することを検出
し、印字ヘッドと印字用紙との間隔を広げることを特徴
とする。
【0027】また、請求項2に記載の発明は、改頁コマ
ンドが入力された場合にはこれに応じて前記印字ヘッド
と前記印字用紙との間隔を広げることを特徴とする。
【0028】請求項3に記載の発明は、前記連続用紙の
ミシン目が前記印字ヘッドと対向する際に、前記印字ヘ
ッドと前記連続用紙との間隔を広げるかどうかを選択す
る選択部を設けることを特徴とする。
【0029】請求項4に記載の発明では、さらに前記印
字用紙の紙厚を検知する紙厚検知部を設け、前記検知し
た紙厚が所定値以上の場合には、改頁動作時に前記印字
ヘッドと前記印字用紙との間隔を広げることを特徴とす
る。
【0030】また、請求項5に記載の印字装置では、印
字に先立って、前記連続用紙のミシン目部の厚さを検知
するミシン目厚検知部を設け、前記検知したミシン目部
の厚さが所定値以上の場合には、改頁動作時に前記印字
ヘッドと前記印字用紙との間隔を広げることを特徴とす
る。
【0031】請求項6に記載の印字装置においては、連
続用紙のミシン目において印字スキップを行うミシン目
スキップモードの場合に、前記制御部がミシン目スキッ
プモードコマンドに応じて前記印字ヘッドと前記連続用
紙との間隔を広げることを特徴とする。
【0032】請求項7に記載の印字装置では、更に、前
記制御部は前記印字用紙の退避動作時に前記印字ヘッド
と前記印字用紙との間隔を広げることを特徴とする。
【0033】また、請求項8に記載の印字装置において
は、用紙ジャム検知センサを備え、前記用紙ジャム検知
センサが用紙ジャムを検知すると、これに応じて前記制
御部が前記印字ヘッドと前記印字用紙の間隔を広げるこ
とを特徴とする。
【0034】
【作用】この発明における印字装置は、連続用紙のミシ
ン目部が印字ヘッド部を通過する際に、連続用紙と印字
ヘッドのギャップ(ヘッドギャップ)を広げることによ
って、印字ヘッド部と連続用紙のミシン目部とが接触し
ないようにすることが可能である。
【0035】記憶された頁長に基づいて連続用紙のミシ
ン目が印字ヘッドの対向部分を通過することとを検出す
れば、ヘッドギャップを連続用紙のミシン目位置で確実
に広げることができる。
【0036】また、改頁コマンドが入力された場合に
は、この改行コマンドに応じてヘッドギャップを広げる
ことにより、改頁動作により連続用紙のミシン目が印字
ヘッドの対向部分を通過する際、確実にヘッドギャップ
を広げることができる。
【0037】更に、ミシン目部においてヘッドギャップ
の変更するかどうかを選択できる選択部を設ければ、印
字装置の任意操作性を向上でき印字性能を低下させるこ
となく印字スピードの向上が可能である。
【0038】自動検知した印字用紙の紙厚が所定値以上
の場合や、印字に先だって検知したミシン目部の厚さが
所定値以上の場合において、印字ヘッドの対向部分をミ
シン目部が通過する際にヘッドギャップを広げる構成と
すれば、多様な紙厚の印字用紙に個別的に対応すること
が容易である。
【0039】更に、連続用紙のミシン目部において印字
スキップを行うミシン目スキップモードの場合、ミシン
目スキップモードコマンドに応じてヘッドギャップを広
げれば特別なミシン目検知手段を不要とすることも可能
となる。
【0040】また、印字動作中だけでなく、印字用紙の
退避時にも連続用紙のミシン目部が印字ヘッドに接触す
る等の問題が発生するため、印字用紙の退避動作時にも
ヘッドギャップを広げることとすれば、より確実に印字
ヘッドの破損等の問題を回避することができる。
【0041】更に、用紙ジャムが発生した場合には、印
字ヘッドと連続用紙のミシン目部とが対向しているかど
うかに関わらず、連続用紙に弛み等が発生して用紙と印
字ヘッドとが接触する可能性が高くなる。よって、用紙
ジャム発生時においてもヘッドギャップを広げることに
より、印字ヘッドと連続用紙との接触を防止できる。ま
た、用紙ジャムの場合にヘッドギャップを広げれば、用
紙を除去が容易であるという効果を有する。
【0042】
【実施例】以下本発明の実施例について図を用いて説明
する。なお、既に説明した図面と対応する箇所には同一
符号を付して説明を省略する。
【0043】実施例1.本発明の実施例1の印字装置の
構成は図1に示している。図1に示すように、本実施例
1では駆動制御部6内に印字ヘッド退避制御部20が設
けられている。この印字ヘッド退避制御部20は、連続
用紙12のミシン目部12a,12bが印字ヘッド1の
対向部に位置している場合に、ステッピングモータ3を
駆動して、印字ヘッド1と連続用紙12とのギャップ
(ヘッドギャップ)を広くする制御を行っている。ヘッ
ドギャップを広くする方法としては、印字ヘッド1とプ
ラテン2の片方又は両方を移動させる方法があるが、ス
テップモータ3を駆動して印字ヘッド1を上昇させる方
法が最も制御が容易である。
【0044】[印字装置の動作]次に、図1及び図2を
用いて、本実施例の印字装置の動作について説明する。
連続用紙12がトラクタ9にセットされた後、駆動制御
部6からの指令に応じて駆動モータ8が動作し、連続用
紙12が矢印14の方向に搬送されて吸入される(S
1)。なお、その際、検知器10は連続用紙12の先端
位置を検知しておく。
【0045】連続用紙12を吸入後、従来のステップS
202と同様にしてステップモータ3を駆動して印字ヘ
ッド1を降下させ、インクリボン11及び連続用紙12
をはさんでプラテン2に押し付け、ステップモータ3が
脱調した位置をヘッドギャップ設定時の基準点(0点)
とする。そして、駆動制御部6の制御に基づいてステッ
プモータ3を駆動し、印字ヘッド1を所定量上昇させて
印字に最適でかつ用紙の安定搬送可能なヘッドギャップ
を確保する(S2)。
【0046】次に、ホストコンピュータ19からの指令
に基づいてスキップ・頁長記憶部18が連続用紙12の
頁長を記憶する(S3)。
【0047】ホストコンピュータ19から供給された印
字データにしたがって連続用紙12に1行分の印字を行
ない(S4)、1行分の印字が終了すると、印字データ
が終了か否かを判断する(S5)。次行分の印字データ
がなく印字データが終了の場合には、そのまま印字装置
の動作を終了する。
【0048】次行の印字データが存在する場合には、プ
ラテン駆動制御部7により駆動モータ8を駆動してプラ
テン2を所定量回転させ1行分の改行を行う(S6)。
【0049】印字ヘッド退避制御部20は、カウントさ
れた改行量の総量と記憶されている頁長及び検知器10
が検知した連続用紙12の先端位置に基づいて、連続用
紙12の山ミシン目部12a又は谷ミシン目部12bが
いつ印字へッド1の対向部を通過するかを判断する(S
7)。判断の結果、印字ヘッド1の対向部がミシン目位
置でない場合には、ステップS4に戻り、次行の印字デ
ータの印字が行われる。
【0050】ミシン目位置の場合には、印字ヘッド退避
制御部20からの指令に基づいてステップモータ3が駆
動され、ピニオンギヤ4及びラック5を介してステップ
モータ3の駆動力が印字ヘッド1に伝達され、印字へッ
ド1を上昇させて所定量退避させる(S8)。
【0051】そして、印字へッド1を退避させたまま、
駆動制御部6からの指令に基づいて駆動モータ8を駆動
し、プラテン2を矢印13の方向回転させて改行を行う
(S9)。これにより印字ヘッド退避状態で連続用紙1
2のミシン目12a又は12bが印字ヘッド1の対向部
を通過する。
【0052】次に、ステップS9の改行動作が終了する
と、印字ヘッド退避制御部20はヘッドギャップを通常
の値に戻すための指令を発生し、この指令に応じてステ
ップモータ3が駆動され、ピニオンギヤ4及びラック5
を介して印字ヘッド1が降下し、印字ヘッド1は印字に
最適でかつ用紙の安定搬送可能な通常のヘッド位置に戻
る(S10)。
【0053】印字ヘッド1を通常位置に戻した後には、
ステップS4に戻って次行の印字動作を行う。
【0054】このように実施例1では、連続用紙のミシ
ン目部を設定された用紙の頁長に基づいて判断し、ミシ
ン目部が印字へッドの対向部を通過する際に、ヘッドギ
ャップすなわち印字ヘッドと連続用紙とのギャップを広
げている。従って、ミシン目部が印字ヘッド部を通過す
る際に、連続用紙と印字へッドとが接触して、用紙ジャ
ムの発生、印字ヘッドの損傷又は用紙の破れ等が発生す
ることを防止できる。
【0055】実施例2.実施例2の印字装置は、実施例
1の用紙の頁長情報だけでなく改頁コマンドをトリガと
してヘッドギャップを広げることを特徴としている。印
字処理中に改頁コマンドが入力されると、プラテン駆動
制御部7が駆動モータ8を制御してプラテン2を所定量
回転させ、これにより印字用紙の次頁の印字開始部分が
印字ヘッド1の対向部へと搬送される。よって、印字用
紙として連続用紙12を使用している場合には、改頁動
作中に連続用紙12のミシン目12a,12bが印字ヘ
ッド1の対向部を通過することとなる。従って、本実施
例2は改頁動作の際にもヘッドギャップを広げ用紙の安
定した搬送を行っている。
【0056】[印字装置の動作]以下、本実施例2の印
字装置の動作について図3を用いて説明する。なお、印
字装置の構成は図1と同様である。
【0057】ステップS21〜S22は実施例1のステ
ップS1〜S2に対応しており、連続用紙12がトラク
タ9にセットされて吸入され(S21)、その後実施例
1と同様にしてヘッドギャップの基準点を決定し、印字
ヘッド1の位置を調整して印字に最適でかつ用紙の安定
搬送可能なヘッドギャップを確保する(S22)。ま
た、図2のステップS3と同様に、ホストコンピュータ
19からの指令に基づいてスキップ・頁長記憶部18が
設定された連続用紙12の頁長を記憶する。
【0058】次に、ホストコンピュータ19から印字デ
ータが供給されて印字動作が開始される(S23)。
【0059】そして、一行分の印字動作が終了すると次
行の印字データの有無をチェックし(S24)、次行の
印字データがなければ印字装置の動作を終了する。
【0060】印字データがあれば、さらに改頁コマンド
が入力されているかチェックする(S25)。改頁コマ
ンドがなければ一行分の改行動作を行い、次行の印字デ
ータの印字動作を行う(S26)。
【0061】改頁コマンドが入力されている場合には、
この改頁コマンドをトリガとして印字ヘッド退避制御部
20がステップモータ3を制御し、ピニオンギア4及び
ラック5により印字ヘッド1を上昇させ印字ヘッド1を
退避させる(S27)。この際、印字ヘッド退避制御部
20は、印字ヘッド移動量検知センサ16により印字ヘ
ッド1の移動量を検知しながらヘッドギャップを最大と
する制御を行っている。
【0062】ヘッド退避後、スキップ・頁長記憶部18
に記憶されている頁長から連続用紙12の印字後の残り
頁長を判定し、その残り頁長に応じてプラテン駆動制御
部7が駆動モータ8を駆動し、プラテン2及びトラクタ
9が所定量動作する。これにより、連続用紙12が搬送
されて改頁動作が行われる(S28)。そして、ミシン
目部12a,12bが印字ヘッド1とプラテン2の間を
通過し、連続用紙12の次頁の印字開始位置が印字ヘッ
ド1の対向部に搬送されると改頁動作が終了する。
【0063】改頁動作が終了すると、印字ヘッド1を降
下させてヘッドギャップを通常のギャップ(ヘッド退避
前の位置)に戻し(S29)、ステップ23に戻って次
頁の印字動作を行う。
【0064】このように、本実施例2では、改頁コマン
ドをトリガとしてヘッドギヤップを最大に広げてヘッド
退避を行っている。従って、改頁動作時にミシン目が印
字ヘッドの対向部を通過しても、用紙ジャムや用紙破れ
等の発生を防止でき、安定した用紙搬送が可能となる。
【0065】実施例3.実施例3の印字装置の特徴は、
操作パネルによって、連続用紙のミシン目部が印字ヘッ
ド部を通過する際にヘッドギャップを広げるかどうかを
任意に設定できるようにしたことである。そして、ヘッ
ドギャップの変更を任意に選択することにより、用紙の
搬送性と装置の印字性能(印字スピード及び印字品質)
とのバランスをとることが可能となる。
【0066】[印字装置の動作]以下、本実施例3の印
字装置の動作について図4を用いて説明する。印字装置
の構成は図1と同様である。
【0067】まず、操作用のパネル15を用いて印字ヘ
ッド退避の有効/無効モードを選択して設定する。そし
て、設定されたモードはスキップ・頁長記憶部18に記
憶される(S31)。
【0068】次に、実施例1のステップS1及びステッ
プS2と同様に、連続用紙12が吸入され(S32)、
ヘッドギャップの基準点が決定され、印字ヘッド1の位
置が印字および印字用紙の搬送に最適なヘッドギャップ
となるように設定される(S33)。また、頁長が設定
されて、この頁長情報がスキップ・頁長記憶部18に記
憶される。
【0069】ステップS31において設定されたヘッド
退避モードが有効かどうかが判断され(S34)、有効
と設定されている場合は、ステップS35へ進む。
【0070】印字ヘッド退避有効モードの場合には、ホ
ストコンピュータ19から供給された一行分の印字デー
タを印字し(S35)、印字動作終了後、次行の印字デ
ータが存在するかどうかによって印字終了か否かを判断
する(S36)。そして、印字データがない場合には印
字装置の動作を終了する。
【0071】印字データが存在している場合には、更に
改頁コマンドがあるかどうかを判断する(S37)。
【0072】改頁コマンドがない場合には、プラテン駆
動制御部7が駆動モータ8を駆動してプラテン2及びト
ラクタ9を動作させ、連続用紙12を1行分移動して改
行動作を行う(S38)。そして、改行動作が終了後、
ステップS35へ戻って次行の印字動作を行う。
【0073】また、ステップS37で改頁コマンドがあ
ると判断された場合、ステップS39へと進む。ステッ
プS39〜S41は、図3のステップS27〜S29に
対応しており、改頁コマンドをトリガとして印字ヘッド
1を退避させてヘッドギャップを広げ(S39)、ヘッ
ド退避状態で改頁動作を行う(S40)。そして、改頁
動作が終了すると印字ヘッド1を通常位置に戻し(S4
1)、次頁の印字データの印字を行う(S35)。
【0074】ステップS34において、印字へッド退避
動作が無効と判断された場合には、ステップS34以降
通常の印字動作(S42)、印字終了判断(S43)、
改頁動作(S44,S46)、改行動作(S45)が実
行される(S42〜S46)。
【0075】以上のように本実施例3では、連続用紙の
ミシン目部が印字ヘッド部を通過する際に、ヘッドギャ
ップを広げるかどうかをパネルによって選択することと
した。従って、連続用紙と印字ヘッドの接触による用紙
ジャムの防止、印字ヘッドの損傷の防止ができるととも
に、ヘッド退避が不要な場合にはヘッド退避を行わない
ように設定できる。このため、印字性能を確保しつつ印
字のスピードアップを図ることができる。
【0076】実施例4.本実施例4の印字装置では、連
続用紙の紙厚に応じて、印字ヘッドの対向部をミシン目
が通過する際にヘッドギャップを広くすることを特徴と
している。
【0077】以下、本実施例4の印字装置(構成は図1
と同様)の動作について図5を用いて説明する。
【0078】まず、他の実施例1〜3と同様、連続用紙
12の頁長を設定し(S51)、連続用紙12をトラク
タ9にセットする(S52)。用紙セット後、プラテン
駆動制御部7が駆動モータ8を駆動して、連続用紙12
を吸入する(S53)。その際、検知器10は連続用紙
12の先端を検知しておく。
【0079】次に、連続用紙12を所定の紙厚測定位置
(ミシン目部以外)まで搬送し(S54)、この測定位
置において連続用紙12の紙厚を測定する(S55)。
測定はマイクロスイッチ等を用いて行うことができる。
また、上述の実施例と同様の手順により印字ヘッド1を
降下させてステップモータ3が脱調した位置、すなわち
ヘッドギャップの基準点を求め、この基準点と、用紙な
しの状態で測定したステップモータ3の脱調位置とを比
較することによっても連続用紙12の紙厚を測定でき
る。
【0080】測定が終了すると連続用紙12を印字スタ
ート位置まで退避させ(S56)、測定した紙厚に基づ
いてヘッドギャップ、すなわち印字ヘッド1の位置を印
字及び用紙の搬送に適当な値に設定する(S57)。
【0081】ギャップ設定後においては、ホストコンピ
ュータ19から供給される一行分の印字データを印字し
(S58)、次行の印字データがあるかどうか判断し
(S59)、印字データがなければ別の用紙に印字を行
うかどうか判断する(S60)。別の用紙に印字をしな
い場合には印字装置の動作を終了し、印字する場合には
ステップS51に戻って別の用紙をセットし(S5
1)、その別の用紙に対してステップS52以降の処理
を繰り返す。
【0082】ステップ59において、次行の印字データ
があると判断された場合には、次に改頁コマンドが入力
されたかどうかを判断し(S61)、改頁コマンドがな
い場合は通常の改行動作を行う(S62)。
【0083】改頁コマンドが入力されている場合にはス
テップS63に進む。連続用紙12の紙厚が所定値以上
の場合、ステップS57で設定されたヘッドキャップは
所定値よりも狭くなる。そこで、ステップS63では、
設定されたヘッドギャップが所定値以下であるかどうか
を判断する(S63)。ヘッドギャップが所定値以上で
あれば(広ければ)、連続用紙12の紙厚が適度な薄さ
であると判断し、ヘッドギャップをそのままとして、ミ
シン目部12a,12bを印字ヘッド1の対向部を通過
させて改頁動作を行う(S64)。
【0084】設定されたヘッドキャップが所定値以下の
場合は、連続用紙12の紙厚が所定値よりも厚いと判断
し、印字ヘッド1を退避させてヘッドギャップを広げ、
ミシン目部12a,12bが印字ヘッド1の対向部を通
過するのに十分な広さを確保する(S65)。そして、
ヘッド退避状態でプラテン2を回転させて改頁動作を行
い(S66)、改頁動作が終了すると印字ヘッド1を降
下させてヘッドギャップを通常値に戻し(S67)、ス
テップS58に戻って上述の印字動作が繰り返される
(S58〜S67)。
【0085】このように、実施例4においては、印字動
作に先立ち用紙のミシン目部外の紙厚を測定し、紙厚に
応じたヘッドギャップを自動的に設定する。また、連続
用紙が所定値よりも厚い場合には、装置の構成上設定可
能なヘッドギャップが制限されているため、ヘッドギャ
ップが所定値よりも狭くなる。そこで、ヘッドギャップ
が所定値以下である場合には、改頁動作時にヘッドギャ
ップを自動的に広げることとした。
【0086】以上のような構成とすることにより、連続
用紙が厚くても、この用紙の紙厚に応じて用紙のミシン
目が印字ヘッド対向部を通過する改頁動作時にヘッドギ
ャップを広げることができ、印字ヘッドの損傷、用紙ジ
ャミング及び用紙の破れ等を防止することが可能であ
る。
【0087】実施例5.実施例5の印字装置では、連続
用紙のミシン目部の紙厚を測定し、連続用紙のミシン目
部が印字へッドの対向部を通過する際に、ミシン目部の
厚さに応じてヘッドギャップを広げるようにしている。
これにより、実施例4の構成に比べ、より確実に印字ヘ
ッド部とミシン目部との接触を回避でき、また印字性能
が確保される。
【0088】以下、実施例5の印字装置の動作について
図6を用いて説明する。なお、実施例5の印字装置の構
成は図1と同様である。
【0089】他の実施例1〜3と同様に、連続用紙の頁
長を設定し、連続用紙12をトラクタ9にセットして、
連続用紙12を吸入する(S71)。更にヘッドギャッ
プの基準点は、実施例1のステップS2と同様にして決
定する。また、検知器10は用紙の吸入の際に連続用紙
12の先端を検知しておく。
【0090】連続用紙12の吸入後、プラテン2及びト
ラクタ9を動作させて印字ヘッド1の対向位置まで連続
用紙12のミシン目部12a,12bを搬送する(S7
2)。搬送終了後、ミシン目部12a,12bの紙厚を
測定する(S73)。
【0091】測定した紙厚に応じて印字に最適でかつ用
紙の安定搬送可能なヘッドギャップを確保する。なお、
紙厚の測定は、実施例4のステップS55と同様、マイ
クロスイッチ等を用いて行うことができ、また印字ヘッ
ド1を降下させてヘッドギャップの基準点を求め、この
基準点と用紙なしの状態で測定したステップモータ3の
脱調位置とを比較することによっても測定できる。
【0092】測定が終了すると、連続用紙12を印字位
置まで退避させ(S74)、測定した紙厚に基づいて印
字に最適でかつ用紙の安定搬送可能なヘッドギャップを
確保する(S75)。
【0093】次に、ミシン目部の紙厚が所定値以上かど
うかを判断し(S75)、所定値以下の場合には、ステ
ップS76へ進み、通常の印字動作(S76)、印字終
了判断(S84)、改行動作(S86)、改頁動作(S
87)を行う。
【0094】一方、ミシン目部の厚さが所定値以上の場
合にはステップS77に進み、まずホストコンピュータ
19から供給される印字データについて1行分の印字動
作が行われる(S77)。
【0095】一行分の印字が終了するとつぎに印字デー
タが終了か否かの判断が行われ(S78)、印字データ
が終了の場合、そのまま印字装置の動作が終了する。
【0096】印字データが終了でない場合、さらに改頁
コマンドが入力されているか判断し(S79)、改頁コ
マンドがなければ、プラテン駆動制御部7によって駆動
モータ8を駆動させてプラテン2を回転させ、連続用紙
12を所定量搬送して1行分の改行動作を行う(S8
0)。
【0097】ステップS79において改頁コマンドが入
力されていると判断され場合、印字ヘッド退避制御部2
0がステップモータ3を制御して、ピニオンギヤ4及び
ラック5を介し、ステップS73で測定・記憶したミシ
ン目部の紙厚に応じて印字ヘッド1を所定量上昇させて
ヘッド退避を行う(S81)。
【0098】そして、ヘッド退避の状態で、プラテン駆
動制御部7が駆動モータ8を制御してプラテン2及びト
ラクタ9を動作させ、これにより連続用紙12を搬送し
て改頁動作を行なう(S82)。なお、ヘッド退避状態
で改頁動作を行うため印字はミシン目部においてスキッ
プされることとなる。
【0099】改頁動作が終了すると、印字へッド退避制
御部20が印字ヘッド1を所定量降下させて、印字ヘッ
ド1を印字に最適でかつ用紙の安定搬送可能な通常のヘ
ッド位置に戻す(S83)。そして、その後ステップS
77に戻り、上述のステップS77〜S83を繰り返
す。
【0100】このように実施例5においては、連続用紙
のミシン目部が印字へッド1の対向部を通過する際に、
予め測定しておいたミシン目部の紙厚に基づいてヘッド
ギャップを広げている。従って、より確実に連続用紙の
ミシン目部と印字ヘッドの接触による用紙ジャムや印字
ヘッドの損傷を防止でき、優れた印字性能を確保するこ
とができる。
【0101】実施例6.実施例6の印字装置は、印字を
ミシン目部において実行しないミシン目スキップモード
の場合に、連続用紙のミシン目部が印字ヘッド部を通過
する際に、これに応じてヘッドギャップを広げることを
特徴としている。ここで、ミシン目スキップは、既知の
動作機能であり、連続用紙12のミシン目部12a,1
2bが印字ヘッド1の対向部を通過する際に、ミシン目
部前後の所定量について印字を行わず、駆動制御部6の
制御に基づいてプラテン2を回転させ、改行又は改頁動
作を行うモードである。そして、連続用紙12のミシン
目部12a,12bに対して印字動作を実行するのを防
ぎ、ミシン目部への印字によってリボンジャムや印字ヘ
ッド損傷等を防ぐためのモードである。
【0102】以下、実施例6の印字装置の動作について
図7を用いて説明する。なお実施例6の印字装置の構成
は図1と同様である。
【0103】ステップS91〜S93までは、上述の実
施例1のステップS1〜S3と同様であり説明を省略す
る。
【0104】ステップS93において連続用紙12の頁
長の設定後、つぎにオペレータが操作パネル15を用い
て印字動作に際しミシン目スキップをするか否か、すな
わちミシン目スキップ有効/無効モードを選択する。こ
の、選択されたミシン目スキップ有効/無効モードはス
キップ・頁長記憶部18に記憶され、ステップS94に
おいて、ミシン目スキップモードが有効又は無効である
かどうか判断される(S94)。
【0105】ミシン目スキップが有効の場合にはステッ
プS95に進み、無効の場合には、ステップS102へ
進む。
【0106】そして、ステップS95では、ホストコン
ピュータ19から供給される印字データについて1行分
の印字を行い(S95)、この1行分の印字が終了する
と印字データが終了か否かを判断する(S96)。
【0107】印字データが終了の場合には、そのまま印
字装置の動作は終了し、印字データが終了でない場合に
は、プラテン駆動制御部7の制御に基づいてプラテン2
が回転して連続用紙12が搬送されて1行分の改行が行
われ、同時に一行分の改行量がカウントされる(S9
7)。
【0108】改行動作が終了すると、連続用紙12の印
字ヘッド1との対向位置が、そのミシン目部12a,1
2b前後の所定位置に対応したミシン目スキップ位置で
あるかどうか、すなわちミシン目部付近が印字へッド1
の対向部を通過する位置であるか否かを判断する(S9
8)。なお、この判断は、ステップS93において設定
された連続用紙12の頁長及びカウントされた改行量の
総和に基づいて行われる。
【0109】ミシン目スキップ位置でない場合には、ス
テップS95に戻り、上述の印字動作が行われる(S9
5〜S97)。
【0110】ミシン目スキップ位置の場合には、駆動制
御部6が所定のミシン目スキップコマンドを発生し、こ
れに応じて印字ヘッド退避制御部20がステップモータ
3を駆動し、印字へッド1が所定量上昇してヘッド退避
状態となる(S99)。
【0111】そして、へッド退避状態のまま、プラテン
駆動制御部7の制御に基づきプラテン2を回転し連続用
紙12を搬送し、印字動作のミシン目スキップを行なう
(S100)。
【0112】ミシン目スキップが行われた後は、印字ヘ
ッド退避制御部20の制御に基づいて印字ヘッド1が降
下して、印字に最適でかつ用紙の安定搬送可能な通常の
ヘッドギャップ位置に戻り(S101)、その後、ステ
ップS95に戻って次頁の連続用紙12に対して印字動
作が行われる(S95〜S101)。
【0113】なお、ステップS94において、ミシン目
スキップが無効モードと判断された場合には、ミシン目
部で印字スキップすることなく印字動作を行い(S10
2)、また、印字終了判定(S103)、改行動作(S
104)及び改頁動作を行って、その後ステップS10
2に戻る。
【0114】以上、本実施例6の構成では、ミシン目ス
キップモードの場合には、連続用紙のミシン目部が印字
ヘッドの対向部を通過する際に、ヘッドギャップを広げ
ることとした。従って、本実施例6の構成においても連
続用紙と印字ヘッドの接触による用紙ジャムや印字ヘッ
ドの損傷、用紙の破れ等を防止でき、印字品質の向上を
図ることができる。
【0115】実施例7.実施例7の印字装置では、セッ
トされた連続用紙の退避時にヘッドギャップを広げるこ
とを特徴としている。これにより、連続用紙の退避時に
連続用紙のミシン目部が印字ヘッドに接触することを確
実に防止している。
【0116】以下、本実施例7の印字装置の動作につい
て図8を用いて説明する。印字装置の構成は図1と同様
である。
【0117】まず、ステップS111及びステップS1
12は前述の実施例1のステップS1,S2と同様であ
り、トラクタ9に連続用紙12をセットすると駆動モー
タ8の動作により用紙が吸引され(S111)、この後
ヘッドギャップが設定される(S112)。
【0118】ヘッドギャップが設定されるとつぎに連続
用紙l2の退避動作を行うかどうかを判断する(S11
3)。
【0119】連続用紙12の退避動作を行う場合、例え
ばパネル15を押下することにより、印字ヘッド退避制
御部20がステップモータ3の動作指令を発生し、これ
によりステップモータ3が動作してピニオンギヤ4及び
ラック5を介して印字ヘッド1が上昇し、印字ヘッド1
が退避状態となる(S114)。これにより、印字ヘッ
ド1は、ステップS112においてヘッドギャップが設
定される前の初期状態の位置まで上昇する。
【0120】続いて、プラテン駆動制御部7の制御によ
って連続用紙l2を搬送方向14の逆方向に搬送し、例
えば検知器10が用紙なしを検知する位置まで連続用紙
を退避する(S115)。
【0121】用紙退避後、つぎに印字を終了するか、再
び連続用紙12を吸入するかの判断を行う(S11
6)。印字終了の場合には印字装置の動作を終了し、再
び連続用紙12を吸入する場合にはステップS111に
戻る。
【0122】また、ステップS113において用紙の退
避動作を行わないと判断した場合には、他の実施例と同
様の印字動作(S117)、印字終了判定(S11
8)、改行動作(S122)が実行される。
【0123】ステップS118において、印字終了と判
定された場合には、更に用紙の退避動作を行うかどうか
について判断し(S119)、退避しない場合には印字
装置の動作を終了し、用紙を退避する場合にはステップ
S114と同様、まず所定位置まで印字ヘッド1を退避
させ(S120)、次に用紙を所定位置まで退避して
(S121)印字装置の動作を終了する。
【0124】以上説明したように実施例7の構成によれ
ば、連続用紙の退避時に印字ヘッドを退避させるので、
用紙退避時に連続用紙のミシン目部(特に山ミシン目部
12a)が印字ヘッドに接触して破れたり、用紙ジャム
が発生するという問題を防止でき、連続用紙を安定して
搬送できる。また、本実施例7を他の実施例1〜6に適
用すれば、常に連続用紙を安定して搬送及び退避するこ
とができる。
【0125】実施例8.実施例8の印字装置では、用紙
ジャムが発生した場合に、ヘッドギャップを広げること
を特徴としている。
【0126】以下、実施例8の印字装置の動作について
図9を用いて説明する。なお、実施例8の印字装置の構
成は図1と同様である。
【0127】ステップS131〜S139は、既に説明
した実施例4のステップS51〜S59と同様であり、
説明を省略する。
【0128】一行分の印字データの印字を行い(S13
8)、次に印字データが終了かどうか判断して(S13
9)、印字データが終了の場合には印字装置の動作を終
了する。一方、次行の印字データがある場合には、改頁
又は改行動作を行って(S140)、順次次行及び次頁
の印字動作が行われる。なお、改頁の際には、例えば実
施例4と同様にして、ステップS135にて測定した連
続用紙12の紙厚に応じてヘッドギャップを広げること
とする。
【0129】以上の印字動作、改行動作、改頁動作等の
各動作時に用紙ジャムが発生すると、これを用紙ジャム
センサ17が検知して用紙ジャム信号を発生し、駆動制
御部6に供給する(S141)。これに応じて駆動制御
部6が各部を制御して、印字等の動作を自動停止させ
る。更に、印字ヘッド退避制御部20が印字ヘッド1を
退避させ、ヘッドギャップを広げる(S142)。
【0130】ステップS142において、ヘッドギャッ
プが広げられると、ジャムした用紙を除去でき(S14
3)、除去後に再度連続用紙12を印字装置にセットす
ることにより、ステップS131に戻り、所定の印字ス
テップS131〜S140が再開する。
【0131】なお、本実施例において、自動的にヘッド
ギャップを確保する機能(S134〜S136)が無い
場合には、手動にてギャップを確保してもよい。
【0132】以上説明したように、実施例8では、用紙
ジャム時にヘッドギャップを自動的に広げるので、ジャ
ムした用紙の除去が容易になる。また、用紙ジャムが発
生した場合には、印字ヘッドと対向する印字用紙に弛み
等が発生するので、用紙と印字ヘッドとが接触する可能
性が高くなる。よって、用紙ジャム発生時にもヘッドギ
ャップを広げることにより、印字ヘッドと印字用紙との
接触を確実に防止できる。
【0133】以上の実施例1〜8では、印字用紙が連続
用紙の場合におけるヘッド退避について説明したが、印
字用紙として非連続用紙を使用した場合にも、その改頁
動作時や用紙退避時、用紙ジャム発生時にヘッド退避を
実行すれば、印字ヘッドの損傷や用紙の破れ等を回避す
ることができる。
【0134】また、印字装置としてインパクトドットプ
リンタを用いて説明したがこれには限らず、インクジェ
ットプリンタやサーマルヘッドプリンタ等各種のプリン
タが適用可能である。
【0135】
【発明の効果】この発明における印字装置は、連続用紙
のミシン目部が印字ヘッド部を通過する際に、連続用紙
と印字ヘッドのギャップ(ヘッドギャップ)を広げるこ
とにより、印字ヘッドと連続用紙のミシン目部とが接触
しないようにすることが可能である。
【0136】記憶された頁長に基づいて連続用紙のミシ
ン目部が印字ヘッドの対向部分を通過することを検出す
れば、ヘッドギャップを連続用紙のミシン目位置で確実
に広げることができる。
【0137】また、印字データには改頁コマンドが含ま
れているのでこの改行コマンドに応じてヘッドギャップ
を広げることも有効である。
【0138】更に、ミシン目部においてヘッドギャップ
の変更するかどうかを選択できる選択部を設ければ印字
装置の任意操作性を向上でき、印字品質を低下させるこ
となく印字スピードの向上が可能である。
【0139】自動検知した印字用紙の紙厚が所定値以上
の場合や、印字に先立って検知したミシン目部の厚さが
所定値以上の場合、印字ヘッドの対向部をミシン目部が
通過する際にヘッドギャップを広げることにより、多様
な紙厚の印字用紙に個別的に対応することが容易であ
る。
【0140】更に、連続用紙のミシン目において印字ス
キップを行うミシン目スキップモードの場合、ミシン目
スキップモードコマンドに応じてヘッドギャップを広げ
れば特別なミシン目検知手段を不要とすることも可能と
なる。
【0141】また、印字動作中だけでなく、印字用紙の
退避時にも連続用紙のミシン目部が印字ヘッドに接触す
る可能性があるため、印字用紙の退避動作時にもヘッド
ギャップを広げることとすれば、より確実に印字ヘッド
の破損等の問題を回避することができる。
【0142】更に、用紙ジャムが発生した場合には、印
字ヘッドと対向する印字用紙がそのミシン目部分である
かどうかに関わらず、印字用紙に弛み等が発生して用紙
と印字ヘッドとが接触する可能性が高くなる。よって、
用紙ジャム発生時においてもヘッドギャップを広げるこ
とにより、印字ヘッドと印字用紙との接触を防止でき
る。さらに、用紙ジャムの場合に、ヘッドギャップを広
げることによりその用紙を容易に除去することができる
という効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る印字装置の概略構成を
示す図である。
【図2】 本発明の実施例1の印字装置の動作を示す図
である。
【図3】 本発明の実施例2の印字装置の動作を示す図
である。
【図4】 本発明の実施例3の印字装置の動作を示す図
である。
【図5】 本発明の実施例4の印字装置の動作を示す図
である。
【図6】 本発明の実施例5の印字装置の動作を示す図
である。
【図7】 本発明の実施例6の印字装置の動作を示す図
である。
【図8】 本発明の実施例7の印字装置の動作を示す図
である。
【図9】 本発明の実施例8の印字装置の動作を示す図
である。
【図10】 従来の印字装置の概略構成を示す図であ
る。
【図11】 従来の印字装置の動作を示す図である。
【符号の説明】
l 印字ヘッド、2 プラテン、3 ステップモータ、
4 ピニオンギヤ、5ラック、6 駆動制御部、7 プ
ラテン駆動制御部、8 駆動モータ、9 トラクタ、1
0 検知器、11 インクリボン、12 連続用紙、1
2a 連続用紙の山ミシン目部、12b 連続用紙の谷
ミシン目部、13 プラテンの回転方向、14 用紙の
搬送方向、15 パネル、16 印字ヘッド移動量検知
センサ、17 用紙ジャム検知センサ、18 スキップ
・頁長記憶部、19 ホストコンピユータ、20 印字
ヘッド退避制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金井 威典 神奈川県鎌倉市上町屋325番地 三菱電機 株式会社情報システム製作所内 (72)発明者 三原 潔 神奈川県鎌倉市上町屋325番地 三菱電機 株式会社情報システム製作所内 (72)発明者 長尾 正人 神奈川県鎌倉市上町屋325番地 三菱電機 株式会社情報システム製作所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドに対向配置される印字用紙に
    対し前記印字ヘッドを動作させて印字を行う印字装置に
    おいて、 前記印字ヘッドと前記印字用紙との間隔を制御する制御
    部と、 前記印字用紙の頁長を記憶する記憶部と、を備え、 前記印字用紙が連続用紙である場合に、前記制御部は、
    記憶された頁長に基づいて連続用紙のミシン目部が前記
    印字ヘッドの対向部分を通過することを検出し、前記印
    字ヘッドと前記印字用紙との間隔を広げることを特徴と
    する印字装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印字装置において、 更に、前記制御部は改頁コマンドに応じて改頁動作時に
    前記印字ヘッドと前記連続用紙との間隔を広げることを
    特徴とする印字装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の印字装置
    において、 更に、前記連続用紙のミシン目部が前記印字ヘッドと対
    向する際に、前記印字ヘッドと前記連続用紙との間隔を
    広げるかどうか選択する選択部を有することを特徴とす
    る印字装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記
    載の印字装置において、 更に、前記印字用紙の紙厚を検知する紙厚検知部を有
    し、 前記検知した紙厚が所定値以上の場合には、改頁動作時
    に前記印字ヘッドと前記印字用紙の間隔を広げることを
    特徴とする印字装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項3のいずれか一つに記
    載の印字装置において、 更に、印字に先立って前記連続用紙のミシン目部の厚さ
    を検知するミシン目厚検知部を有し、 前記検知したミシン目部の厚さが所定値以上の場合に
    は、改頁動作時に前記印字ヘッドと前記連続用紙との間
    隔を広げることを特徴とする印字装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか一つに記
    載の印字装置において、 前記連続用紙のミシン目部において印字スキップを行う
    ミシン目スキップモードの場合には、前記制御部はミシ
    ン目スキップモードコマンドに応じて前記印字ヘッドと
    前記連続用紙との間隔を広げることを特徴とする印字装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれか一つに記
    載の印字装置において、 前記制御部は、前記印字用紙の退避動作時に前記印字ヘ
    ッドと前記印字用紙との間隔を広げることを特徴とする
    印字装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれか一つに記
    載の印字装置において、 更に、用紙ジャム検知センサを備え、 前記用紙ジャム検知センサが用紙ジャムを検知すると、
    これに応じて前記制御部は前記印字ヘッドと前記印字用
    紙との間隔を広げることを特徴とする印字装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005103814A (ja) * 2003-09-29 2005-04-21 Seiko Epson Corp 印刷装置
CN104596568A (zh) * 2015-01-05 2015-05-06 苏州征之魂专利技术服务有限公司 点阵结构体测试机目标点阵结构体自学习测试方法

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