JPH08242170A - A/d変換器 - Google Patents

A/d変換器

Info

Publication number
JPH08242170A
JPH08242170A JP7045521A JP4552195A JPH08242170A JP H08242170 A JPH08242170 A JP H08242170A JP 7045521 A JP7045521 A JP 7045521A JP 4552195 A JP4552195 A JP 4552195A JP H08242170 A JPH08242170 A JP H08242170A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
signal
clock
delay
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7045521A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Suzuki
真一 鈴木
Namio Ono
南海男 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp
Original Assignee
Renesas Design Corp
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Design Corp, Mitsubishi Electric Corp, Mitsubishi Electric Semiconductor Systems Corp filed Critical Renesas Design Corp
Priority to JP7045521A priority Critical patent/JPH08242170A/ja
Publication of JPH08242170A publication Critical patent/JPH08242170A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Microcomputers (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低速動作状態でも、変換精度の低下や消費電
流の増加なしにA/D変換を行うことが可能なA/D変
換器を得る。 【構成】 遅延回路7を設けて、制御クロック発生回路
3の発生した制御クロックをこの遅延回路7に入力し、
それを遅延させた遅延クロックと、動作クロックの周波
数とは無関係なワンショットパルスを作成して比較回路
5に送り、それらを制御信号として比較回路5の制御を
行い、また比較回路の制御信号として、高速動作時に制
御クロック発生回路の発生した制御クロックを、低速動
作時に遅延回路の作成した遅延クロックとワンショット
パルスを選択する切替回路8を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば32KHz 発
振などの低速動作時においても正常なA/D変換を可能
とするA/D変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7はシングルチップマイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンという)に内蔵された、従来の逐
次比較変換形のA/D変換器を示す回路図である。図に
おいて、1はマイコンの内部クロックφ1 およびA/D
変換開始時にローレベルとなる信号RSTADよりクロ
ックCK1を作成するクロック発生回路であり、2はこ
のクロック発生回路1からのクロックCK1と前記信号
RSTADよりクロックCK2を作成するクロック発生
回路である。3はこのクロック発生回路2からのクロッ
クCK2と、前記マイコンの内部クロックφ1 および信
号RSTADより、制御クロックとしての信号TZおよ
び信号CMPを発生する制御クロック発生回路である。
なお各回路中において、上付きバーの信号は該当信号の
極性を反転した信号を示す(以下では、例えば上付きバ
ーのCMPは”CMP ̄”と表記する)。また◇で表し
た回路記号は図8に示すようなトランスミッションゲー
トであり、これらは以下においても同様である。
【0003】4は後述するA/Dレジスタからのディジ
タル信号をアナログ変換して比較電圧を作成するD/A
変換器である。このD/A変換器4内において、41は
直列に接続された複数の抵抗器42によって構成され、
基準となる電源電圧を分圧しているラダー抵抗回路であ
り、43はこのラダー抵抗回路41の各抵抗器42によ
って分圧された電圧の1つをA/Dレジスタからのデー
タに従って選択し、それを比較電圧として出力するスイ
ッチツリーである。5は前記制御クロック発生回路3か
らの信号TZおよび信号CMPを制御信号として、入力
されたアナログ信号ANINをこのD/A変換器4から
の比較電圧と比較して比較結果COMPを生成する比較
回路であり、51はこの比較回路5内にあって、比較電
圧とアナログ信号ANINとの比較を行うチョッパ形増
幅器である。また、この比較回路5内において、52a
〜52dはトランスミッションゲート、53a〜53c
はコンデンサ、54a〜54cはインバータ回路、55
a〜55fはNチャネルトランジスタ、56a〜56c
はインバータ回路である。6はこの比較回路5からの比
較結果COMPが格納され、その内容SARX(SAR
0〜SAR7)を次の比較電圧を作成するためのデータ
としてD/A変換器4のスイッチツリー43に供給する
前述のA/Dレジスタである。
【0004】次に動作について説明する。ここで、図9
は上記A/D変換器の各部波形の時間関係を示すタイミ
ング図である。クロック発生回路1はA/D変換の開始
を示す信号RSTAD ̄が入力されると、マイコンの内
部クロックφ1 をその信号RSTAD ̄でゲートしてク
ロックCK1を発生させ、クロック発生回路2はこのク
ロックCK1を分周してクロックCK2を発生させる。
制御パルス発生回路3はこのクロックCK2とマイコン
の内部クロックφ1 に基づいて、クロックCK2の1周
期の間はハイレベル、続く2周期の間はローレベルとな
る信号TZと、信号TZが立ち上がるよりも内部クロッ
クφ1 の半周期分だけ早く立ち上がり、信号TZが立ち
下がってから半周期が経過した後に立ち下がる信号CM
P(図9ではその極性反転信号CMP ̄を図示してい
る)による制御クロックを生成し、それを制御信号とし
て比較回路5に送る。
【0005】比較回路5ではこの信号TZと信号CMP
を用いて、D/A変換器4のラダー抵抗回路41とスイ
ッチツリー43で作られた比較電圧と、アナログ信号A
NINとをチョッパ形増幅器51にて比較している。こ
こで、この比較回路5の動作を説明するために、図9の
タイミングにて発生された信号TZと信号CMP ̄の1
周期を、それら信号TZと信号CMP ̄の状態に基づい
て、図10に示すようなa〜dの4つの期間に区分す
る。
【0006】その期間aにおいては、信号CMPによっ
てトランスミッションゲート52aがオンとなるため、
アナログ信号ANINが選択されている。その時、信号
TZがローレベルであるためNチャネルトランジスタ5
5aはオフとなり、インバータ回路54aの入力は初期
化されたままのローレベル、出力はハイレベルとなる。
また、期間bにおいては信号TZがハイレベルになるた
めにNチャネルトランジスタ55aはオンとなり、イン
バータ回路54aは入力側と出力側とがこのNチャネル
トランジスタ55aで短絡されて、その入力と出力の電
圧はともにVcc/2となる。その時、トランスミッシ
ョンゲート52aはオンのままで、アナログ信号ANI
Nを選択している。従って、このアナログ信号ANIN
の電位をVANINとすると、コンデンサ53aにはその
時、C((Vcc/2)−VANIN)で表される電荷が充電
されている。なお、上記Cはコンデンサ53aの静電容
量である。
【0007】次に、期間cにおいては、信号TZがロー
レベルになるため、Nチャネルトランジスタ55aはオ
フになるが、電荷の移動はないためインバータ回路54
aの入力および出力の電圧はともにVcc/2のまま変
化しない。また、トランスミッションゲート52aはオ
ンのままで、アナログ信号ANINが選択されている。
さらに、期間dにおいては、信号CMP ̄がハイレベル
になるため、トランスミッションゲート52bがオンと
なり、D/A変換器4のラダー抵抗回路41とスイッチ
ツリー43で作成された比較電圧が選択される。この期
間cから期間dへの変化において、コンデンサ53aに
入力される電位の変化(アナログ信号ANINから比較
電圧への変化)のため、コンデンサ53aのカップリン
グによってインバータ回路54aの入力側の電圧がVc
c/2から変化する。チョッパ形増幅器51はこのイン
バータ回路54aの入力電圧の変化を増幅して、トラン
スミッションゲート52cおよび52dと、インバータ
回路56aおよび56bにて形成されるラッチ回路に出
力してラッチさせる。このラッチ回路にラッチされた信
号が当該比較回路5の比較結果COMPとしてインバー
タ回路56cより出力され、A/Dレジスタ6に格納さ
れる。なお、このA/Dレジスタ6の値SARXは、次
の比較電圧を作成するためのデータとしてD/A変換器
4のスイッチツリー43に伝達される。
【0008】なお、このような従来のA/D変換器に関
連した技術が記載された文献としては、例えば特開平1
−241222号公報、特開平3−265313号公報
などがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来のA/D変換器は
以上のように構成されているので、比較回路5を制御す
るための信号TZおよび信号CMPはマイコンの内部ク
ロックφ1 を分周したものであり、図10に示した各期
間a〜dはその内部クロックφ1 の周波数が低くなるほ
どその周期に比例して長くなる。そのため、期間bでコ
ンデンサ53aに充電された電荷は期間cが長くなる
と、回路のリークによって徐々に放電されてゆくことと
なり、動作クロックの周波数が低くなるほどA/D変換
の変換精度が低下していくという問題点があった。ま
た、信号TZがハイレベルである期間bにおいてはNチ
ャネルトランジスタ55aがオンとなっているため、イ
ンバータ回路54aの入力側と出力側とが短絡された状
態となって非常に大きな消費電流が流れ、この期間bが
長くなるとその消費電流の増大は無視できないものにな
る。なお、このことはインバータ回路54b、54cに
ついても同様のことが言える。
【0010】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、低速動作状態においても、変換
精度の低下や消費電流の増大なしにA/D変換を行うこ
とができるA/D変換器を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係るA/D変換器は、制御クロック発生回路の発生した
制御クロックを遅延回路に入力して、この遅延回路でそ
の制御クロックを遅延させた遅延クロックと、動作クロ
ックの周波数とは無関係なワンショットパルスを作成
し、この遅延クロックとワンショットパルスを制御信号
として用い、比較回路の制御を行うようにしたものであ
る。
【0012】また、請求項2に記載の発明に係るA/D
変換器は、高速動作時に制御クロック発生回路の発生し
た制御クロックを、低速動作時に遅延回路の作成した遅
延クロックとワンショットパルスを選択して、それを制
御信号として比較回路に入力する切替回路を設けたもの
である。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明における遅延回路は、制
御クロック発生回路より送られてくる制御クロックに基
づいて、その制御クロックを遅延させた遅延クロック、
および動作クロックの周波数に無関係なワンショットパ
ルスを作成し、それらを制御信号として比較回路に送っ
てその制御を行うことにより、低速動作状態のA/D変
換における、変換精度の低下や消費電流の増加を防止す
る。
【0014】また、請求項2に記載の発明における切替
回路は、高速動作時には制御クロック発生回路の発生し
た制御クロックを選択し、低速動作時には遅延回路の作
成した遅延クロックとワンショットパルスを選択して、
それらを比較回路に制御信号として入力することによ
り、低速動作状態および高速動作状態のいずれにも対応
可能なA/D変換器を実現する。
【0015】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1はこの発明の実施例1によるA/D変換器を
示す回路図である。図において、1、2はクロック発生
回路、3は制御クロック発生回路、4はD/A変換器、
5は比較回路、6はA/Dレジスタ、41はラダー抵抗
回路、42は抵抗器、43はスイッチツリー、51はチ
ョッパ形増幅器、52a〜52dはトランスミッション
ゲート、53a〜53cはコンデンサ、54a〜54
c、56a〜56cはインバータ回路、55a〜55f
はNチャネルトランジスタであり、図7に同一符号を付
した従来のそれらと同一、もしくは相当部分であるため
詳細な説明は省略する。なお、この場合、制御クロック
発生回路3より出力される制御クロックの信号は、比較
回路5の制御のための制御信号として直接使用されてい
ないため、信号TZ1および信号CMP1とその名称を
変えている。
【0016】また、7は制御クロック発生回路3の発生
した制御クロック中の信号CMP1の極性を反転させた
信号CMP1 ̄に基づいて、当該信号CMP1 ̄の立ち
上りのみを遅延させた遅延クロックによる信号CMP ̄
と、これらの信号CMP1 ̄あるいは信号CMP ̄の立
ち上り時に発生する、動作クロックの周波数に無関係な
ワンショットパルスによる信号TZおよび信号CMPL
 ̄を作成して、それらを比較回路5に制御信号として入
力する遅延回路である。この遅延回路7内において、7
1a〜71f、72a〜72fはインバータ回路、73
a〜73cはNAND(ナンド)回路、74a〜74f
はコンデンサである。なお、インバータ回路71a,7
1bとコンデンサ74a,74b、インバータ回路71
c,71dとコンデンサ74c,74d、インバータ回
路71e,71fとコンデンサ74e,74fはそれぞ
れこの遅延回路7の遅延素子を形成しており、また、信
号TZはインバータ回路72bから、信号CMP ̄はイ
ンバータ回路72dから、信号CMPL ̄はインバータ
回路72fからそれぞれ出力されている。
【0017】次に動作について説明する。ここで、図2
はこのように構成された当該実施例1におけるA/D変
換器の各部波形の時間関係を示すタイミング図である。
なお、制御クロック発生回路3が信号CMP1を発生す
るまでの動作は従来の場合と同一であるためその説明は
省略する。遅延回路7はこの制御クロック発生回路3の
発生した信号CMP1(信号CMP1 ̄)を用いて、比
較回路5の制御信号である信号TZ、信号CMP ̄およ
び信号CMPL ̄を生成している。
【0018】まず、信号TZについて、制御クロック発
生回路3からの信号CMP1 ̄がローレベルからハイレ
ベルに変化する時の動作について説明する。信号CMP
1 ̄がローレベルの時には、NAND回路73aの入力
A側はローレベル、入力B側はハイレベルとなり、その
出力はハイレベルである。この信号CMP1 ̄がローレ
ベルからハイレベルに変化すると、NAND回路73a
の入力A側はすぐにハイレベルになるが、インバータ回
路71a、コンデンサ74a、インバータ回路71b、
コンデンサ74bにて形成される遅延素子の作用によっ
て、その入力B側はハイレベルからローレベルに変化す
るまでに時間がかかる。従って、NAND回路73aの
入力B側はこの遅延素子の遅延時間に相当する期間、ハ
イレベルのままの状態となり、この状態の期間はNAN
D回路73aは入力A側も入力B側もハイレベルとなっ
てその出力がローレベルとなる。その後、入力B側が遅
れてローレベルに変化するとNAND回路73aの出力
はハイレベルになり、この信号をインバータ回路72b
で反転させると、インバータ回路71a、コンデンサ7
4a、インバータ回路71b、コンデンサ74bによる
遅延素子の遅延時間に対応したパルス幅の、図2に示す
ワンショットパルスによる信号TZが得られる。
【0019】次に、信号CMP ̄について、制御クロッ
ク発生回路3からの信号CMP1 ̄がローレベルからハ
イレベルに変化する時の変化について説明する。信号C
MP1 ̄がローレベルの時には、NAND回路73bの
入力A側および入力B側がともにローレベルで、その出
力はハイレベルである。この信号CMP1 ̄がローレベ
ルからハイレベルに変化すると、NAND回路73bの
入力B側はすぐにハイレベルになるが、インバータ回路
71a、コンデンサ74a、インバータ回路71b、コ
ンデンサ74bにて形成される遅延素子、およびインバ
ータ回路71c、コンデンサ74c、インバータ回路7
1d、コンデンサ74dにて形成される遅延素子の作用
によって、その入力A側はハイレベルからローレベルに
変化するまでに時間がかかり、これら両遅延素子の遅延
時間の和に相当する期間、ローレベルのままの状態であ
る。この状態、すなわち入力A側がローレベルのままで
入力B側がハイレベルの期間においても、NAND回路
73bの出力はハイレベルのままである。その後、入力
A側が遅れてハイレベルに変化するとNAND回路73
bの出力はローレベルになり、この信号をインバータ回
路72dで反転させると、図2に示すような、信号CM
P1 ̄の立ち上りのみに、前記2つの遅延素子の遅延時
間の和に相当する遅延がかかった信号CMP ̄が得られ
る。
【0020】次に、信号CMPL ̄について説明する。
この信号CMPL ̄も信号TZあるいは信号CMP ̄の
場合と基本的には同様の動作によって生成される。この
場合には、信号CMP1 ̄をインバータ回路71a、コ
ンデンサ74a、インバータ回路71b、コンデンサ7
4bによる遅延素子と、インバータ回路71c、コンデ
ンサ74c、インバータ回路71d、コンデンサ74d
による遅延素子で遅延したインバータ回路72cの出力
信号が用いられる。すなわち、NAND回路73cの入
力A側にはこのインバータ回路72cの出力信号がその
まま入力され、入力B側には、それをインバータ回路7
1e、コンデンサ74e、インバータ回路71f、コン
デンサ74fで形成された遅延素子にて遅延されたもの
が入力される。これにより、NAND回路73cの入力
Aと入力Bとの間にはインバータ回路71e、コンデン
サ74e、インバータ回路71f、コンデンサ74fに
よる遅延素子の遅延時間に相当する時間差が生じ、この
NAND回路73cの出力信号をインバータ回路72f
で反転させると、図2に示すような、信号CMP ̄の立
ち上り時に発生する、インバータ回路71e、コンデン
サ74e、インバータ回路71f、コンデンサ74fに
よる遅延素子の遅延時間に対応したパルス幅のワンショ
ットパルスによる信号CMPL ̄が得られる。
【0021】比較回路5ではこの信号CMP1 ̄の立ち
上りのみを遅延させた遅延クロックによる信号CMP ̄
と、その信号CMP1 ̄あるいは信号CMP ̄の立ち上
り時に発生する、動作クロックの周波数に無関係なワン
ショットパルスによる信号TZおよび信号CMPL ̄を
用いて、D/A変換器4のラダー抵抗回路41とスイッ
チツリー43で作られた比較電圧とアナログ信号ANI
Nとを、チョッパ形増幅器51にて比較している。ここ
で、この比較回路5の動作を説明するために、図2のタ
イミングにて発生された信号TZ、信号CMP ̄および
信号CMPL ̄の1周期を、それら各信号の状態に基づ
いて、図3(b)に示すようなa1 〜d1 およびd2
期間に区分する。なお、この図3には、信号TZ1と信
号CMP1 ̄の1周期を、それらの状態に基づいてa〜
dの期間に区分したものを同図(a)として示してい
る。この図3(a)は従来の信号TZおよび信号CMP
 ̄について図10に示したものと同一である。
【0022】ここで、これらの期間a1 〜d1 およびd
2 のそれぞれにおける状態の変化の順序は、図10に示
した従来の期間a〜dの場合と同様であるが、期間b
1 、期間c1 および期間d2 は遅延回路7の各遅延素子
によって作られているため、マイコンの内部クロックφ
1 を分周することによって作られた期間b〜dのよう
に、動作クロックの周波数の影響を受けない短い期間と
なっている。すなわち、期間b1 および期間c1 はクロ
ック周波数が低くなっても長くなることはないため、期
間b1 で比較回路5のコンデンサ53aに充電された電
荷が、期間c1 の間に回路のリークによって徐々に放電
されてしまうことによる、A/D変換の変換精度の低下
は防止される。その上、ノイズの影響を受ける期間も大
幅に短くなるため、低い周波数で動作する場合でも高い
変換精度を保つことができる。
【0023】また、この期間b1 の間は比較回路5のイ
ンバータ回路54a、54b、54cの入力側と出力側
とがNチャネルトランジスタで短絡されて大きな消費電
流が流れることになるが、この期間b1 は前述のように
動作クロックの周波数が低くなっても長くなることがな
いため、消費電力が大幅に増大することはなくなる。さ
らに、比較回路5において、チョッパ形増幅器51で比
較された出力値を、トランスミッションゲート52cお
よび52dと、インバータ回路56cおよび56dで形
成されるラッチ回路に、信号CMPL ̄を用いてラッチ
させているが、この信号CMPL ̄にも動作周波数に依
存しない、期間d2 による幅の狭いワンショットパルス
を用いているため、比較された直後にラッチされてしま
うこととなり、低い周波数で動作する場合でも、回路の
リークおよびノイズの影響を受けにくく、高い変換精度
を保つことができる。
【0024】実施例2.次に、この発明の実施例2を図
について説明する。図4はこの発明の他の実施例による
A/D変換器を示す回路図で、相当部分には図1と同一
符号を付してその説明を省略する。なお、この場合、遅
延回路7より出力される信号TZ、信号CMP ̄および
信号CMPL ̄は比較回路5には直接入力されていない
ため、それぞれ信号TZ2、信号CMP2 ̄および信号
CMP3 ̄とその名称を変えている。図において、8は
動作モードを指定する信号MODEに従って、それが高
速動作を指定するものであれば制御クロック発生回路3
の発生した信号TZ1および信号CMP1 ̄を、低速動
作時を指定するものであれば遅延回路7にて作成された
信号TZ2、信号CMP2 ̄および信号CMP3 ̄を、
それぞれ比較回路5の制御信号として選択する切替回路
である。また、この切替回路8内において、81a〜8
1eはNAND回路、82a〜82cもNAND回路、
83は信号MODEを反転させるインバータ回路であ
る。
【0025】次に動作について説明する。ここで、図5
はこのように構成された当該実施例2におけるA/D変
換器の各部波形の時間関係を示すタイミング図であり、
図6は信号MODEと切替回路8が選択する信号の関係
を示す説明図である。なお、遅延回路7によって信号T
Z2、信号CMP2 ̄および信号CMP3 ̄が発生され
るまでの動作は実施例1の場合と同一であるためその説
明は省略する。また、この実施例2では、切替回路8に
与えられるモード信号MODEを、通常の高速動作時に
はローレベル、低速動作の場合にはハイレベルにするも
のとする。
【0026】通常の高速運転時には動作モードを示す信
号MODEがローレベル(0)になるため、切替回路8
ではNAND回路81aおよび81cが開いて、信号T
Z1がNAND回路82aに、信号CMP1 ̄がNAN
D回路82bと82cにそれぞれ入力される。このNA
ND回路82aに入力された信号TZ1が信号TZとし
て、NAND回路82bに入力された信号CMP1 ̄が
信号CMP ̄として、NAND回路82cに入力された
信号CMP1 ̄が信号CMPL ̄として、それぞれ比較
回路5に送られる。図6の上段にこのとき選択される信
号が示されている。比較回路5においては、この切替回
路8で選択された信号TZ、信号CMP ̄および信号C
MPL ̄を用いて従来の場合と同様に動作し、入力され
たアナログ信号ANINのA/D変換を行う。図5
(b)にこの比較回路5に入力される信号TZ、信号C
MP ̄および信号CMPL ̄と他の信号との時間関係を
示す。
【0027】一方、低速運転時には動作モードを示す信
号MODEがハイレベル(1)になると、切替回路8の
NAND回路81b、81dおよび81eが開いて、信
号TZ2がNAND回路82aに、信号CMP2 ̄がN
AND回路82bに、信号CMP3 ̄がNAND回路8
2cにそれぞれ入力される。このNAND回路82aに
入力された信号TZ2が信号TZとして、NAND回路
82bに入力された信号CMP2 ̄が信号CMP ̄とし
て、NAND回路82cに入力された信号CMP3 ̄が
信号CMPL ̄として、それぞれ比較回路5に送られ
る。図6の下段にこのとき選択される信号が示されてい
る。比較回路5においては、この切替回路8で選択され
た信号TZ、信号CMP ̄および信号CMPL ̄を用い
て実施例1の場合と同様に動作し、入力されたアナログ
信号ANINのA/D変換を行う。図5(c)にこの比
較回路5に入力される信号TZ、信号CMP ̄および信
号CMPL ̄と他の信号との時間関係を示す。
【0028】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、遅延回路に制御クロック発生回路の発生した制
御クロックを入力して、その制御クロックを遅延させた
遅延クロックと、動作クロックの周波数とは無関係なワ
ンショットパルスを作成し、この遅延クロックとワンシ
ョットパルスを制御信号として比較回路の制御を行うよ
うに構成したので、動作クロックの周波数が低くなった
場合にも、比較回路のコンデンサに充電された電荷が回
路のリークによって徐々に放電されてしまうことによ
る、A/D変換の変換精度の低下が防止できるばかり
か、比較回路のインバータ回路の入力側と出力側とが短
絡されている時間もクロック周波数の低下によって長く
なることがなくなり、消費電流の増加を防止することが
できる効果がある。
【0029】また、請求項2に記載の発明によれば、切
替回路を設けて、高速動作時には制御クロック発生回路
の発生した制御クロックを、低速動作時には遅延回路の
作成した遅延クロックとワンショットパルスを選択し
て、それを制御信号として比較回路に入力するように構
成したので、この切替回路を切り替えるだけで低速動作
状態および高速動作状態のいずれにも容易に対応するこ
とが可能なA/D変換器が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1によるA/D変換器を示
す回路図である。
【図2】 上記実施例における各部波形の時間関係を示
すタイミング図である。
【図3】 上記実施例の動作を説明するための期間の区
分を示す説明図である。
【図4】 この発明の実施例2によるA/D変換器を示
す回路図である。
【図5】 上記実施例における各部波形の時間関係を示
すタイミング図である。
【図6】 上記実施例における信号MODEと切替回路
が選択する信号の関係を示す説明図である。
【図7】 従来のA/D変換器を示す回路図である。
【図8】 それに用いられているトランスミッションゲ
ートを示す回路図である。
【図9】 従来のA/D変換器における各部波形の時間
関係を示すタイミング図である。
【図10】 従来のA/D変換器の動作を説明するため
の期間の区分を示す説明図である。
【符号の説明】
3 制御クロック発生回路、4 D/A変換器、5 比
較回路、7 遅延回路、8 切替回路。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されるアナログ信号が比較される比
    較電圧を生成するD/A変換器と、前記D/A変換器に
    て生成された比較電圧と前記アナログ信号とをチョッパ
    形増幅器を用いて比較する比較回路と、前記比較回路を
    制御するための制御信号となる制御クロックを発生する
    制御クロック発生回路と、前記制御クロック発生回路の
    発生した制御クロックに基づいて、当該制御クロックを
    遅延させた遅延クロック、および動作クロックの周波数
    に無関係なワンショットパルスを作成し、それらを前記
    比較回路にその制御信号として入力する遅延回路とを備
    えたA/D変換器。
  2. 【請求項2】 前記比較回路の制御信号として、高速動
    作時には前記制御クロック発生回路の発生した制御クロ
    ックを選択し、低速動作時には前記遅延回路で作成され
    た遅延クロックおよびワンショットパルスを選択する切
    替回路を設けたことを特徴とする請求項1に記載のA/
    D変換器。
JP7045521A 1995-03-06 1995-03-06 A/d変換器 Pending JPH08242170A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7045521A JPH08242170A (ja) 1995-03-06 1995-03-06 A/d変換器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7045521A JPH08242170A (ja) 1995-03-06 1995-03-06 A/d変換器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08242170A true JPH08242170A (ja) 1996-09-17

Family

ID=12721724

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7045521A Pending JPH08242170A (ja) 1995-03-06 1995-03-06 A/d変換器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08242170A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7944316B2 (en) Multi-phase oscillator
US6456170B1 (en) Comparator and voltage controlled oscillator circuit
JP3415304B2 (ja) クロック発生回路とプロセッサ
JP2951802B2 (ja) クロック発生回路
JP3445412B2 (ja) 周波数制御ループを備えたリング発振器
JPH07212224A (ja) 対称的出力を有する電圧制御発振器(vco)と同発振器に用いる論理ゲート
US6246275B1 (en) Multi-phase programmable clock generator
JP2000188528A (ja) パルス発生器
JP2877205B2 (ja) 2相ノンオーバラップ信号生成回路
JPH08265108A (ja) 電圧制御発振回路
JP3779843B2 (ja) 電圧制御発振回路
JP3532237B2 (ja) 電圧/周波数変換装置
JPH04214299A (ja) シフトレジスタ
JPH08242170A (ja) A/d変換器
JPH07107122A (ja) デジタル信号伝送回路
JPH0683065B2 (ja) 分周回路
KR100282442B1 (ko) 고전압 발생회로
JP2937591B2 (ja) 基板バイアス発生回路
JP3718932B2 (ja) 中間位相クロック生成回路
JP2009118362A (ja) A−d変換装置
US6674309B1 (en) Differential time sampling circuit
JPH03222518A (ja) 集積回路装置
JPH07249968A (ja) フリップフロップ回路及びそれを用いたシフトレジスタ回路
JPH0621783A (ja) 三角波発振回路及び制御方法
JPH0430813Y2 (ja)