JPH0621783A - 三角波発振回路及び制御方法 - Google Patents

三角波発振回路及び制御方法

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JPH0621783A
JPH0621783A JP4176755A JP17675592A JPH0621783A JP H0621783 A JPH0621783 A JP H0621783A JP 4176755 A JP4176755 A JP 4176755A JP 17675592 A JP17675592 A JP 17675592A JP H0621783 A JPH0621783 A JP H0621783A
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JP
Japan
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signal
output
triangular wave
input
input signal
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JP4176755A
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Inventor
Tachio Yuasa
太刀男 湯浅
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 三角波の信号を発振する三角波発振回路に関
し、特に発振する信号の周波数及び振幅を可変可能な三
角波発振回路に関し発振する信号の周波数及び振幅を可
変とした三角波を発振出力する三角波発振回路を提案す
ることを目的とする。 【構成】 複数の入力信号S1 ,…,Sn のいずれかを
スイッチ手段2で選択し、選択された入力信号を積分手
段3で積分して積分値信号SOUT として出力し、積分値
信号SOUT を制御手段4で所定値と比較してスイッチ手
段3の切換える制御信号T1 ,…,Tn を出力し、積分
値信号SOUT を三角波の出力信号として出力することに
より、入力信号S1 ,…,Sn の信号レベルに比例して
積分手段3から出力される積分値信号SOUT である出力
信号SOUT の変化速度を変化させることとなり、出力信
号SOUT の発振周波数を変化させると共に、スイッチ手
段2の入力信号S1 ,…,Sn の選択により出力信号S
OUT の出力振幅を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、三角波の信号を発振す
る三角波発振回路に関し、特に発振する信号の周波数及
び振幅を可変可能な三角波発振回路及び制御方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の信号発振回路として図1
1(A)に示すものがあった。同図において従来の信号
発振回路は、三つのインバータ回路101〜103をリ
ング状に従属接続し、このインバータ回路101,10
3の間に可変抵抗器106を直列に接続し、前記インバ
ータ101,102の間にコンデンサ104,105を
並列接続して構成され、前記可変抵抗器106の抵抗値
を制御する(入力電圧V DC)が入力端子から入力され、
この入力電圧VDCに基づいて前記インバータ回路102
から出力される出力信号(出力電圧Vout )を出力端子
を介して出力するものである。前記可変抵抗器106
は、例えばMOSFETとして構成した場合には入力端
子にゲートが接続されると共にインバータ回路101,
103間にソース,ドレインが接続され、ゲートに印加
される。入力電圧VDCに基づいてMOSFERの内部抵
抗が可変に制御される。
【0003】前記従来の信号発振回路はリング発振回路
と呼ばれ、入力電圧VDCの電圧値に対応した一定周期の
方形波を発振する。なお、このリング発振回路は3個の
インバータ回路を従属接続する構成としているが、他の
奇数個のインバータ回路で構成することもできる。
【0004】次に、前記構成に基づく従来回路の信号発
振動作を図11(B)に基づいて説明する。入力端子か
ら入力される入力電圧VDCがV1 からV2 へ変化する
と、可変抵抗器106の内部抵抗がR2 からR1 へ変化
する。この可変抵抗器の抵抗値が変化することにより、
この変化した抵抗値R1 (又はR2 )と前記コンデンサ
104,105の容量値C1 ,C2 とに基づく時定数に
より出力電圧Vout の周期を変化させ、この変化した周
期の方形波を発振する。この出力電圧Vout の周期は、
入力電圧VDCが高くなると短くなり、入力電圧VDCが低
くなると長くなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の信号発振回路は
以上のように構成されていたことから、発振される方形
波の周期を変化させることができても、方形波の振幅を
変化させることができないという課題を有していた。ま
た、発振される方形波には高調波成分を多く含むことと
なり、例えばアナログ回路に適用した場合には、この高
調波成分が回路特性を悪化させることとなる。
【0006】本発明は、前記課題を解決するためになさ
れたもので、発振する信号の周波数及び振幅を可変とし
た三角波を発振出力する三角波発振回路を提案すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る三角波発振
回路は、少なくとも二以上異なる入力信号(S1 ,…,
n )が入力され、当該入力信号(S1 ,…,Sn )の
いずれかを選択して出力するスイッチ手段(2)と、前
記出力される入力信号(S1 ,…,Sn )を所定の時定
数に基づいて積分して積分値信号を出力する積分手段
(3)と、前記積分値信号を予め設定された所定値と比
較し、当該比較結果に基づいて前記スイッチ手段(2)
を切換える制御信号(T1 ,…,Tn )を出力する制御
手段(4)とを備え、前記積分手段(3)から出力され
る積分値信号を三角波の出力信号(SOUT )として発振
出力するものである。
【0008】他の本発明に係る三角波発振回路は、入力
信号(S)が入力され、当該入力信号(S)の極性を反
転させて反転入力信号(SX)を出力する極性反転手段
(1)と、前記入力信号(S)と反転入力信号(SX)
とを選択して出力するスイッチ手段(20)と、前記出
力される入力信号(S)又は反転入力信号(SX)を所
定の時定数に基づいて積分して積分値信号を出力する積
分手段(30)と、前記積分値信号を予め設定された所
定値と比較し、当該比較結果に基づいて前記スイッチ手
段(20)を切替える制御信号(T+,T−)を出力す
る制御手段(40)とを備え、前記積分手段(30)か
ら出力される積分値信号を三角波の出力信号(SOUT
として発振出力するものである。
【0009】他の本発明に係る三角波発振制御方法は、
少なくとも二以上の異なる入力信号(S1 ,…,Sn
を入力し(ステップ1)、当該入力信号(S1 ,…,S
n )のいずれかを制御信号(T1 ,…,Tn )に基づい
て選択し(ステップ3)、前記選択される入力信号(S
1 ,…,Sn )を所定の時定数に基づいて積分して積分
値信号を出力し(ステップ4)、前記積分値信号を予め
設定された所定値と比較し(ステップ5)、当該比較結
果に基づいて前記入力信号(S1 ,…,Sn )のいずれ
かを選択する制御信号(T1 ,…,Tn )として生成し
(ステップ6)、前記積分値信号を三角波の出力信号
(SOUT )として発振出力するものである。
【0010】他の本発明に係る三角波発振制御方法は、
入力信号(S)を入力し(ステップ1)、当該入力信号
(S)の極性を反転させて反転入力信号(SX)を出力
し(ステップ2)、前記入力信号(S)と反転入力信号
(SX)とを制御信号(T+,T−)に基づいて選択し
(ステップ3)、前記出力される入力信号(S)又は反
転入力信号(SX)を所定の特定数に基づいて積分して
積分値信号を出力し(ステップ4)、前記積分値信号を
予め設定された所定値と比較し(ステップ5)、当該比
較結果に基づいて前記入力信号(S,SX)のいずれか
を選択する制御信号(T+,T−)を生成し(ステップ
6)、前記積分値信号を三角波の出力信号(SOUT )と
して発振出力するものである。
【0011】
【作用】本発明回路において、複数の入力信号のいずれ
かをスイッチ手段で選択し、選択された入力信号を積分
手段で積分して積分値信号として出力し、積分値信号を
制御手段で所定値と比較してスイッチ手段の切換える制
御信号を出力し、積分値信号を三角波の出力信号として
出力することにより、入力信号の信号レベルに比例して
積分手段から出力される積分値信号である出力信号の変
化速度を変化させることとなり、出力信号の発振周波数
を変化させると共に、スイッチ手段の入力信号の選択に
より出力信号の出力振幅を制御する。
【0012】また、他の本発明回路において、スイッチ
手段の前段に入力信号の極性を反転させる極性反転手段
を設けることにより、直流成分の入力信号に基づいて積
分手段から出力される三角波の出力信号について発振周
波数を変化させると共に出力振幅を変化させて出力す
る。
【0013】さらに、その他の本発明方法においては、
入力信号の入力、入力信号の選択、選択された入力信号
の積分、積分された積分値信号を所定値と比較及び比較
結果に基づいて入力信号を選択する制御信号の生成とい
う各ステップにより、入力信号に基づいて出力される三
角波の出力信号について発振周波数及び振幅を変化させ
て出力する。
【0014】
【実施例】a)本発明回路の一実施例 本実施例に係る三角波発振回路を図1、図2に基づいて
説明する。この図1は本実施例回路の原理構成ブロック
図、図2は図1に記載する回路の動作タイミングチャー
トを示す。
【0015】前記各図において、本実施例回路は、少な
くとも二以上の異なる入力信号S1,…,Sn が入力さ
れ、当該入力信号S1 ,…,Sn のいずれかを選択して
出力するスイッチ手段2と、前記出力される入力信号S
1 ,…,Sn を所定の時定数に基づいて積分して積分値
信号を出力する積分手段3と、前記積分値信号を予め設
定された所定値と比較し、当該比較結果に基づいて前記
スイッチ手段2を切換える制御信号T1 ,…,Tn を出
力する制御手段4とを備え、前記積分手段3から出力さ
れる積分値信号を三角波の出力信号SOUT として発振出
力する構成である。
【0016】まず、スイッチ手段2に複数の入力信号S
1 ,…,Sn が入力されると予め設定されたいずれかが
選択される。この場合には入力信号S1 が選択され積分
手段3に入力されて積分され、この積分値信号として三
角波の出力信号SOUT が出力端子から出力される。この
三角波の出力信号SOUT は制御手段4へも入力され、こ
の制御手段4が予め設定された所定値VR1〜VRMのいず
れかと比較して制御信号T1 ,…,Tn を生成する。こ
の制御信号T1 ,…,Tn に基づいて前記スイッチ手段
2が切換えられて他の入力信号S2 ,…,Sm のいずれ
かが選択されて積分手段3へ出力されることとなる。
【0017】この積分手段3に選択的に入力される入力
信号をSIN、積分手段から出力される出力信号を
OUT 、積分時間をt、初期値の入出力をSINO 、S
OOTO、係数をgとすると出力信号は次式のように表わさ
れる。
【0018】 SOUT =−g・(SIN−SOUT )・t+SOUTO …(1) 前記式(1)において、SINO =SOUTO=0,g>0と
した場合には図2に示すような入力信号SINと出力信号
OUT との関係とする。同図において出力信号SOUT
交流信号とするには選択された入力信号SINは入力信号
の初期値SINOより大の値と小の値とを繰返すような信
号でなくてはならない。このように、S INO より大の
値、小の値を各々正の値、負の値と表わし、正の値から
負の値へ、あるいは負の値から正の値へ信号を変換する
ことを極性を反転させると表わすことにする。
【0019】以上のようにして入力信号SINの信号レベ
ルに応じて出力信号SOUT の発振周波数を変化させるこ
とができることとなる。 b)他の本発明回路の一実施例 本実施例に係る三角波発振回路を図3、図4に基づいて
説明する。この図3は本実施例回路の原理構成ブロック
図、図4は図3に記載する回路動作タイミングチャート
を示す。
【0020】前記各図において本実施例回路は、値をと
る入力信号Sが入力され、当該入力信号Sの極性を反転
させて反転入力信号SXを出力する極性反転手段1と、
前記入力信号Sと反転入力信号SXとを選択して出力す
るスイッチ手段20と、前記出力される入力信号S又は
反転入力信号SXを所定の時定数に基づいて積分して積
分値信号を出力する積分手段30と、前記積分値信号を
予め設定された所定値と比較し、当該比較結果に基づい
て前記スイッチ手段20を切替える制御信号T+,T−
を出力する制御手段40とを備え、前記積分手段30か
ら出力される積分値信号を三角波の出力信号SOUT とし
て発振出力する構成である。
【0021】本実施例においては入力信号Sが単一の場
合であり、極性反転手段1で入力信号Sを反転して反転
入力信号SXを生成する。この入力信号Sと反転入力信
号SXとをスイッチ手段20を介して各々交互に積分手
段30へ出力する。この積分手段30は前記入力及び反
転入力の各信号S,SXを選択入力信号SINとして入力
し、この選択入力信号SINに基づいて積分演算を実行し
て三角波の積分値信号を出力信号SOUT として発振出力
する。
【0022】前記出力される積分値信号SOUT は制御手
段40に入力され、この制御手段40が予め設定された
所定値VR1〜VRmと比較して制御信号T+〜T−を生成
して前記スイッチ手段20を切換え制御する。
【0023】このようにして図4に示す如く、入力信号
Sの信号レベルV1 ,V2 ,…,に応じて出力信号V
OUT の周波数及び振幅を変化させることができることと
なる。 c)他の本発明回路の他の実施例 他の実施例に係る三角波発振回路を図5、図6に基づい
て説明する。この図5は本実施例回路の具体的回路構成
図、図6は図5記載する回路の動作タイミングチャート
を示す。
【0024】この各図において、本実施例に係る三角波
発振回路は前記図3に記載する回路と同様に極性反転手
段1、スイッチ手段20、積分手段30及び制御手段4
0を備え、この各手段の内容を具体的な回路素子で構成
すると共に、入力信号Sを所定の電圧値VDCとして入力
する。
【0025】前記極性反転手段1は入力信号Sが入力さ
れる抵抗器11と、この抵抗器11が逆相入力端に接続
されると共に接地GNDが正相入力端に接続される演算
増幅回路12と、フィードバック抵抗13とを備えるも
のである。この入力信号Sが電圧値VDCとし、極性反転
手段1から反転出力信号をSOUT1とすると、 SOUT1=−VDC(=VIN) …(2) となる。
【0026】前記積分手段30は前段に接続される抵抗
器31と、この抵抗器31の後段側であって逆相入力端
に接続されると共に、接地GNDが正相入力端に接続さ
れる演算増幅回路32と、この演算増幅回路32のフィ
ードバック回路に挿入されたコンデンサ34と、このコ
ンデンサ34に並列に接続され、クロック信号CLに基
づいて開閉制御されるスイッチ33とを備える構成であ
る。
【0027】この積分手段30へ入力される前記極性反
転手段1からの出力SOUT1が選択入力信号VINとして入
力され、積分値信号が出力信号VOUT として出力される
場合において、積分時間をt、初期値をVOUTOとする
と、 VOUT =(−1/CR)・VIN・t+VOUTO …(3) となる。ここでCはコンデンサ34の容量値、Rは抵抗
器31の抵抗値である。
【0028】前記制御手段40は、前記出力信号VOUT
と正・負の各基準電圧VRP・VRNとを各々比較するコン
パレータ41,42と、この各コンパレータ41,42
の各出力について論理和を求めるOR回路43と、この
OR回路43からの出力に基づいて制御信号T+、T−
を構成するDフリップフロップ44とを備える構成であ
る。この制御手段40への入力をVOUT 、正の基準電圧
をVRP負の基準電圧をVRN、制御信号をT+、T−とす
ると、 VOUT <VRPからVRP<VOUT となるとき、 T+:0→1、T−:1→0 …(4) VRP<VOUT からVOUT <VRNとなるとき、 T+:1→0、T−:0→1 …(5) となる。
【0029】まず、制御手段40に初期状態としてリセ
ット信号CL=1によって、 VOUT =0、T+=0、T−=1 …(6) が与えられる場合を考える。
【0030】ここで、入力信号Sの電圧値をVDC(>
0)とすると、式(2)、(3)より、積分手段30の
入力に−VDCが選択される。この入力によって積分手段
30の出力は正電位方向へ増加する。
【0031】ここで、VRP<VOUT となるとき、式
(4)より、制御手段40の出力はT+=1、T−=0
となる。積分手段30の入力はVDCに切替わり、積分手
段30の出力は負電位方向へ低下する。
【0032】次に、VOUT <VRNとなるとき、式(5)
より、制御手段40の出力はT+=0、T−=1とな
り、再び積分手段40の出力は正電位方向へ増加する。
以上を繰返して三角波の出力を得る。
【0033】式(3)から明らかなように、積分手段3
0の出力信号SOUT の電圧VOUT の周波数は入力信号の
電圧VDCによって可変出来る。また、抵抗器31やコン
デンサー34の各値を変化させても積分速度を可変出来
る。
【0034】なお、前記積分手段30において、抵抗器
31にMOSFETを用い、コンデンサ34に3端子コ
ンデンサを用いる構成といることもできる。このMOS
FETのゲート端子への入力電圧値及び3端子コンデン
サの制御信号に基づいて抵抗値及び容量値を任意の値に
変化させて設定することにより、積分手段30の時定数
が調整できることとなり、三角波の出力信号における周
波数及び振幅を変化させることができる。
【0035】さらに、前記制御手段40において、正・
負の各基準電圧VRP・VRNを任意の値VRP1 、VRP2
…、VRN1 、VRN2 、…,とするこにより、三角波の振
幅を変化させることができる(図6のVOUT を参照)。
【0036】ただ、この正・負の各基準電圧VRP・VRN
を変化させた場合には、同時に三角波の周波数も変化す
ることとなるため、周波数の変化を防止するためにPL
L回路の一部として三角波発振回路を用いる構成とする
こともできる。
【0037】d)他の本発明回路のその他の実施例 その他の実施例に係る三角波発振回路を図7、図8に基
づいて説明する。この図7は本実施例回路の具体的回路
構成図、図8は図7に記載する回路動作タイミングチャ
ートを示す。
【0038】本実施例に係る三角波発振回路は、前記図
3に記載する回路と同様に極性反転手段10(図3の1
に相当)、スイッチ手段200(20に相当)、積分手
段30及び制御手段400(40に相当)を備え、この
入力信号Sを所定の電流値I DCとして入力し、この電流
値ID の入力信号Sに基づいて前記各手段の内容を具体
的な回路素子で構成する。
【0039】前記極性反転手段10は、各々定電流源と
なるMOSFET14,15と、カレントミラー回路を
形成するMOSFET16,17とを備える構成であ
る。この極性反転手段10へ入力される入力信号Sの電
流値IDCとし、この反転出力信号をSOUT10 とすると、 SOUT10 =−IDC(=IIN) …(7) となる。
【0040】前記積分手段30は、前記図5に記載され
る他の実施例における積分手段と同様に、演算増幅回路
32、コンデンサ34及びスイッチ33を備え、前記極
性反転手段10から出力SOUT10 が選択入力信号IIN
して入力され、積分値信号が出力信号VOUT として出力
する。
【0041】ここで積分時間をt、初期値をVOUTOとす
る、 VOUT =(−1/C)・IIN・t+VOUTO …(8) となる。
【0042】前記制御手段400は、Dフリップフロッ
プ44とクロック発生回路45とを備え、このクロック
発生回路45のクロック信号CLに基づいてDフリップ
フロップ44が制御信号T+、T−を出力する。このク
ロック信号CLの波形における立上がり時の周期毎に制
御信号T+、T−を次のようにいずれかの出力を交互に
出力することとなる。
【0043】 T+:0→1、T−:1→0 …(9) T+:1→0、T−:0→1 …(10) 前記式(7)、(8)より、式(9)の状態では入力信
号Sの電流IDC(>0)に対して出力信号の電圧VOUT
は正電圧方向へ増加する。一方、式(10)の状態では
出力信号の電圧VOUT は負電圧方向へ低下する。以上を
繰返し三角波の出力信号を得る。
【0044】また、前記式(8)から明らかなように、
積分手段30の出力信号の電圧VOU T の周波数は入力信
号の電流IDCによって可変出来る。さらに、コンデンサ
34の値を変化させても積分速度を可変出来る。このと
き、例えば、コンデンサ34は3端子コンデンサを用い
る構成とすることもできる。
【0045】さらに、図8から明らかなように、三角波
の振幅はクロック周期と積分速度の積に比例する。従っ
て、本実施例三角波発振過回路をPLL回路の一部とし
て用いると任意の周波数、振幅の三角波の制御が可能に
なる。
【0046】これらの実施例に示される三角波発振回路
における三角波の周波数や振幅の制御手段は一例であ
り、何れの方法も実施例に限られるものではない。 e)他の本発明方法の一実施例 図9は本実施例方法の動作フローチャートを示す。同図
において本実施例に係る三角波発振制御方法は、少なく
とも二以上の値をとる異なる入力信号S1 ,…,Sn
入力し(ステップ1)、当該入力信号S1 ,…,Sn
いずれかを制御信号T1 ,…,Tn に基づいて選択し
(ステップ3)、前記選択される入力信号S1 ,…,S
n を所定の時定数に基づいて積分して積分値信号を出力
し(ステップ4)、前記積分値信号を予め設定された所
定値と比較し(ステップ5)、当該比較結果に基づいて
前記入力信号S1 ,…,Sn のいずれかを選択する制御
信号T1 ,…,Tn として生成し(ステップ6)、前記
積分値信号を三角波の出力信号SOUT として発振出力す
るものである。
【0047】さらに、図10は他の本実施例方法の動作
フローチャートを示す。同図において本実施例に係る三
角波発振制御方法は、前記図9記載の方法と同様にステ
ップ1、ステップ3乃至ステップ6を備え、この構成に
加えステップ2を有する。すなわち、入力信号Sを入力
し(ステップ1)、当該入力信号Sの極性を反転させて
反転入力信号SXを出力し(ステップ2)、前記入力信
号Sと反転入力信号SXとを制御信号T+,T−に基づ
いて選択し(ステップ3)、前記出力される入力信号S
又は反転入力信号SXを所定の特定数に基づいて積分し
て積分値信号を出力し(ステップ4)、前記積分値信号
を予め設定された所定値と比較し(ステップ5)、当該
比較結果に基づいて前記入力信号S,SXのいずれかを
選択する制御信号T+,T−を生成し(ステップ6)、
前記積分値信号を三角波の出力信号SOUT として発振出
力するものである。
【0048】前記図9、10に記載のいずれかの方法に
おいても、ステップ3で選択された入力信号を積分し
(ステップ4)、この積分値信号を予め設定された所定
値と比較して制御信号を出力する(ステップ5、6)。
【0049】このように入力信号の信号レベルに基づい
て出力される三角波の出力信号について発振周波数及び
振幅を変化させることとなる。なお、前記ステップ6に
おける制御信号の生成は予め設定された所定値を少なく
とも特定の信号値又は特定の経時値のいずれかとするこ
ともできる。
【0050】また、前記各三角波発振制御方法は、入力
信号S又はS1 ,…,Sn としてPLL内で生成出力さ
れるPLL制御信号が入力され、前記積分演算結果とし
て出力される三角波の出力信号SOUT を前記PLLの位
相検出における位相差検出に用いることもできる。
【0051】さらに、前記各三角波発振制御方法は、各
ステップを数式によって表記したプリミティブとして構
成することもできる。この場合においてもPLL回路の
シミュレーションに用いると、各々のステップを回路素
子で機能記述した場合に比較して計算速度を向上させる
こととなる。
【0052】
【発明の効果】本発明について、複数の入力信号のいず
れかをスイッチ手段で選択し、選択された入力信号を積
分手段で積分して積分値信号として出力し、積分値信号
を制御手段で所定値と比較してスイッチ手段の切換える
制御信号を出力し、積分値信号を三角波の出力信号とし
て出力することにより、入力信号の信号レベルに比例し
て積分手段から出力される積分値信号である出力信号の
変化速度を変化させることとなり、出力信号の発振周波
数を変化させると共に、スイッチ手段の入力信号の選択
により出力信号の出力振幅を制御することができるとい
う効果を有する。
【0053】また、他の本発明回路において、スイッチ
手段の前段に入力信号の極性を反転させる極性反転手段
を設けることにより、直流成分の入力信号に基づいて積
分手段から出力される三角波の出力信号について発振周
波数を変化させると共に出力振幅を変化させて出力する
という効果を有する。
【0054】さらに、その他の本発明方法においては、
入力信号の入力、入力信号の選択、選択された入力信号
の積分、積分された積分値信号を所定値と比較及び比較
結果に基づいて入力信号を選択する制御信号の生成とい
う各ステップにより、入力信号に基づいて出力される三
角波の出力信号について発振周波数及び振幅を変化させ
て出力するという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る三角波発振回路の原理
ブロック構成図である。
【図2】図1に記載する実施例回路の動作タイミングチ
ャートである。
【図3】他の本発明の一実施例に係る三角波発振回路の
原理ブロック構成図である。
【図4】図3に記載する実施例回路の動作タイミングチ
ャートである。
【図5】他の本発明の一実施例に係る三角波発振回路の
具体的回路構成図である。
【図6】図5に記載する実施例回路の動作タイミングチ
ャートである。
【図7】他の本発明のその他の実施例に係る三角波発振
回路の具体的回路構成図である。
【図8】図7に記載する実施例回路の動作タイミングチ
ャートである。
【図9】その他の発明の一実施例に係る三角波発振制御
方法の動作フローチャートである。
【図10】その他の発明の一実施例に係る三角波発振制
御方法の動作フローチャートである。
【図11】従来の信号発振回路の回路構成図及び動作タ
イミングチャートである。
【符号の説明】
1,10…極性反転手段 2,20,200…スイッチ手段 3,30…積分手段 4,40,400…制御手段 11,13,31…抵抗器 12,32…演算増幅回路 14〜17…MOSFET 21〜24,33…スイッチ 34…コンデンサ 41,42…コンパレータ 43…OR回路 44…Dフリップフロップ 45…クロック発生回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二以上の異なる入力信号(S
    1 ,…,Sn )が入力され、当該入力信号(S1 ,…,
    n )のいずれかを選択して出力するスイッチ手段
    (2)と、 前記出力される入力信号(S1 ,…,Sn )を所定の時
    定数に基づいて積分して積分値信号を出力する積分手段
    (3)と、 前記積分値信号を予め設定された所定値と比較し、当該
    比較結果に基づいて前記スイッチ手段(2)を切換える
    制御信号(T1 ,…,Tn )を出力する制御手段(4)
    とを備え、 前記積分手段(3)から出力される積分値信号を三角波
    の出力信号(SOUT )として発振出力することを、 特徴とする三角波発振回路。
  2. 【請求項2】 入力信号(S)が入力され、当該入力信
    号(S)の極性を反転させて反転入力信号(SX)を出
    力する極性反転手段(1)と、 前記入力信号(S)と反転入力信号(SX)とを選択し
    て出力するスイッチ手段(20)と、 前記出力される入力信号(S)又は反転入力信号(S
    X)を所定の時定数に基づいて積分して積分値信号を出
    力する積分手段(30)と、 前記積分値信号を予め設定された所定値と比較し、当該
    比較結果に基づいて前記スイッチ手段(20)を切替え
    る制御信号(T+,T−)を出力する制御手段(40)
    とを備え、 前記積分手段(30)から出力される積分値信号を三角
    波の出力信号(SOUT)として発振出力することを、 特徴とする三角波発振回路。
  3. 【請求項3】 前記請求項1又は2記載の三角波発振回
    路において、 前記制御手段(4又は40)は、予め設定された所定値
    を少なくとも特定の信号値又は特定の経時値のいずれか
    とすることを、 特徴とする三角波発振回路。
  4. 【請求項4】 前記請求項1ないし3のいずれかに記載
    の三角波発振回路において、 前記入力信号(S又はS1 ,…,Sn )としてPLL回
    路から出力されるPLL制御信号が入力され、前記積分
    手段(3又は30)から出力される三角波の出力信号
    (SOUT )を前記PLL回路の位相検出器に出力する電
    圧制御発振器として構成することを、 特徴とする三角波発振回路。
  5. 【請求項5】 少なくとも二以上の異なる入力信号(S
    1 ,…,Sn )を入力し(ステップ1)、 当該入力信号(S1 ,…,Sn )のいずれかを制御信号
    (T1 ,…,Tn )に基づいて選択し(ステップ3)、 前記選択される入力信号(S1 ,…,Sn )を所定の時
    定数に基づいて積分して積分値信号を出力し(ステップ
    4)、 前記積分値信号を予め設定された所定値と比較し(ステ
    ップ5)、 当該比較結果に基づいて前記入力信号(S1 ,…,
    n )のいずれかを選択する制御信号(T1 ,…,
    n )として生成し(ステップ6)、 前記積分値信号を三角波の出力信号(SOUT )として発
    振出力することを、 特徴とする三角波発振制御方法。
  6. 【請求項6】 入力信号(S)を入力し(ステップ
    1)、 当該入力信号(S)の極性を反転させて反転入力信号
    (SX)を出力し(ステップ2)、 前記入力信号(S)と反転入力信号(SX)とを制御信
    号(T+,T−)に基づいて選択し(ステップ3)、 前記出力される入力信号(S)又は反転入力信号(S
    X)を所定の特定数に基づいて積分して積分値信号を出
    力し(ステップ4)、 前記積分値信号を予め設定された所定値と比較し(ステ
    ップ5)、 当該比較結果に基づいて前記入力信号(S,SX)のい
    ずれかを選択する制御信号(T+,T−)を生成し(ス
    テップ6)、 前記積分値信号を三角波の出力信号(SOUT )として発
    振出力することを、 特徴とする三角波発振制御方法。
  7. 【請求項7】 前記請求項5又は6に記載の三角波発振
    制御方法において、 前記制御信号(T1 ,…,Tn またはT+,T−)の生
    成は予め設定された所定値を少なくとも特定の信号値又
    は特定の経時値のいずれかとすることを、 特徴とする三角波発振制御方法。
  8. 【請求項8】 前記請求項5ないし7にそれぞれ記載の
    三角波発振制御方法において、 前記入力信号(S又はS1 ,…,Sn )としてPLL内
    で生成出力されるPLL制御信号が入力され、前記積分
    演算結果として出力される三角波の出力信号(SOUT
    を前記PLLの位相検出における位相差検出に用いるこ
    とを、 特徴とする三角波発振制御方法。
  9. 【請求項9】 前記請求項5ないし8にそれぞれ記載の
    三角波制御方法において、 各ステップを数式によって表記したプリミティブとして
    構成したことを、 特徴とする三角波発振制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002071814A1 (fr) * 2001-03-01 2002-09-12 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de commande d'une lampe a decharge
JP2014150340A (ja) * 2013-01-31 2014-08-21 Toppan Printing Co Ltd Cmos積分器

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