JPH08241111A - 駆動制御システム - Google Patents

駆動制御システム

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JPH08241111A
JPH08241111A JP7044649A JP4464995A JPH08241111A JP H08241111 A JPH08241111 A JP H08241111A JP 7044649 A JP7044649 A JP 7044649A JP 4464995 A JP4464995 A JP 4464995A JP H08241111 A JPH08241111 A JP H08241111A
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machine
control command
network
drive
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Hideaki Takaku
秀昭 高久
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ノイズ対策に伴うコストアップを招来せず
に,システム管理効率を向上させる。 【構成】 制御対象たる複数の駆動部5を有する機械1
7を制御するために,駆動制御指令手段1と,駆動制御
指令手段1からの指令に基づいて駆動部5を制御する複
数の駆動制御手段3とが分離されて構成されている駆動
制御システムにおいて,機械17に配置され,該機械1
7を制御するために必要な情報を検知する各種センサ1
2〜16と,同様に,機械17に配置され,センサ12
〜16からの検知信号を識別して出力するインターフェ
ース部8と,駆動制御指令手段1と駆動制御手段3とを
接続して各種データの授受を行うネットワーク7とを有
し,インターフェース部8からの出力をネットワーク7
に接続したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,一般的な産業機械な
どの分野において,例えば,所定の位置にワークが到達
すると,該ワークに対して包装処理を実行する包装機械
のように,センサから受け取った機械の位置や状態に関
する情報に応じて機械における駆動部の動作を制御する
駆動制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(従来の駆動制御システムの構成)図7は,従来におけ
る駆動制御指令装置と駆動制御装置により構成されてい
る駆動制御システムであり,図において,17は制御対
象である機械,6は機械17を制御する制御盤,3は制
御盤6に設けられ,機械17の複数の駆動部5を制御す
る複数の駆動制御装置,4は駆動部5に接続されている
位置検出部,12〜16は機械17を制御するために必
要な各種センサの一例であり,12はワークが,ある位
置を通過したことを検出する光センサ,13は機械17
の動作範囲の限界を検出するリミットスイッチ,14は
機械17の原点位置を検出する近接スイッチ,15は機
械17の速度を監視する速度センサ,16は機械17の
位置を検知する位置センサである。また,400は上記
各種センサ12〜16を接続するためのインターフェー
ス部401を内蔵する駆動制御指令装置,402は駆動
制御指令装置400と複数の駆動制御装置3との間にお
いて指令情報,位置情報,運転状態に関する情報等のデ
ータ授受を実行する駆動制御ネットワークである。
【0003】(従来の駆動制御システムの動作)次に,
動作について説明する。駆動制御指令装置400と複数
の駆動制御装置3との間における駆動制御ネットワーク
402は,上記のように構成されているので,駆動制御
指令装置400は,駆動制御ネットワーク402を介し
て駆動制御装置3に対して指令を出力したり,逆に,駆
動制御装置3から位置情報やアラーム情報などを入力す
る。また,駆動制御指令装置400は,機械17に配置
されているセンサ12〜16から機械17やワークの位
置および動作状態に関する情報を入力して,該情報に応
じて駆動制御装置3を制御するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来における駆動制御
ネットワークにより駆動制御システムを構成する場合,
機械を駆動するために駆動部は機械に対して直接取り付
けられる。また,駆動制御装置は機械に取り付けられる
か,あるいは,機械の近くに配置された制御盤の中に設
置される。一方,駆動制御指令装置は,ワークの変更な
ど機械の運転条件に応じて駆動制御のためのプログラム
を入れ換えたり,複数の機械の運転状態を一括して監視
しなければならないため,本来は機械から離れた所にあ
る操作室内に配置されるべきである。
【0005】(システム管理効率の劣化)しかしなが
ら,この場合にあっては,駆動制御指令装置が機械にお
けるワークの位置情報や運転状態情報を得るために機械
に取り付けられている各種センサまで長いケーブル,そ
して,各種センサごとの複数のケーブルを引かなければ
ならないため,それによってケーブル内を通る各種セン
サからの微弱な信号がノイズの影響を受け易くなる。そ
こで,多くの場合にあっては,上記図7に示すように,
駆動制御指令装置を,ノイズの影響を受け難くするため
に機械の近傍に設置されている駆動制御装置と同じ制御
盤内に配置することになる。そのため,駆動制御のため
のプログラムの入れ換えや運転状態の監視のため,機械
の近くに設置された制御盤までオペレータが出向かなけ
ればならず,一箇所において複数の機械を一括して管理
することができず,システムの管理効率が悪いという問
題点があった。
【0006】(ノイズ対策による高コスト化)一方,一
箇所において複数の機械を一括して管理するためには,
まず,駆動制御指令装置を駆動制御装置が配置されてい
る制御盤から分離しなければならず,加えて,上記のよ
うに駆動制御指令装置から機械に取り付けた各種センサ
まで長いケーブルを引かなければならないため,そのケ
ーブルに対してノイズの影響を排除するような対策を施
さなければならない。その対策としては,例えば,セン
サ用ケーブルの専用ダクトを設けて周辺のノイズ環境か
らシールドしたり,ノイズフィルタを設けるものが考え
られるが,その対策を行うことによって,ケーブルの設
置に対して高コスト化を招いてしまうという問題点があ
った。
【0007】(作業効率の劣化)また,上記図7に示す
ように駆動制御指令装置が駆動制御装置と同じ制御盤内
に配置されていると,駆動制御指令装置に異常が発生し
たり,定期点検などをするために駆動制御指令装置を制
御盤より取り外す必要が発生した場合,従来における駆
動制御ネットワークにより構成された駆動制御システム
にあっては,同一の駆動制御ネットワーク上に複数の駆
動制御指令装置を接続することができないため,駆動制
御指令装置を取り外して点検するためには,機械の駆動
を停止しなければならず,その際,駆動制御指令装置の
取り外しや点検,取り付けに時間がかかり,作業効率が
悪いという問題点があった。
【0008】この発明は,このような問題点を解消する
ためになされたもので,ノイズ対策に伴うコストアップ
を招来せずに,システム管理効率を向上させることがで
きる駆動制御システムを得ることを第1の目的とする。
【0009】また,この発明は,駆動制御指令装置の交
換や点検などのために機械を停止させる時間を短くする
ことができ,上記交換や点検などの作業効率を向上させ
ることができる駆動制御システムを得ることを第2の目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る駆動制御
システムは,制御対象たる複数の駆動部を有する機械を
制御するために,少なくとも1つの駆動制御指令手段
と,前記駆動制御指令手段からの指令に基づいて前記駆
動部を制御する複数の駆動制御手段とが分離されて構成
されている駆動制御システムにおいて,前記機械に配置
され,該機械を制御するために必要な情報を検知する複
数の検知手段と,前記機械に配置され,前記検知手段か
らの検知信号を識別して出力するインターフェース手段
と,前記駆動制御指令手段と前記駆動制御手段とを接続
して各種データの授受を行うネットワークとを有し,前
記インターフェース手段からの出力を前記ネットワーク
に接続したものである。
【0011】次の発明に係る駆動制御システムは,前記
インターフェース手段は,前記検知手段からの信号が入
力されたタイミングを検知するためのカウント手段と,
前記カウント手段のカウント値を保持するラッチ手段
と,前記どの検知手段から信号が入力されたのか,それ
がいつ入力されたのかを1つのデータとして前記ネット
ワークに送信する送信手段とから構成されているもので
ある。
【0012】次の発明に係る駆動制御システムは,制御
対象たる複数の駆動部,該駆動部を制御する複数の駆動
制御手段とを有する複数の機械と,前記機械の駆動制御
手段に対して制御指令を出力する複数の駆動制御指令手
段とが分離されて構成されている駆動制御システムにお
いて,前記機械の駆動制御手段と前記駆動制御指令手段
とを接続して各種データの授受を行うネットワークを有
し,前記ネットワークに対して前記複数の駆動制御指令
手段を接続し,前記複数の駆動制御指令手段間において
各々の前記駆動制御装置に対する制御を切り換えること
ができるものである。
【0013】
【作用】この発明に係る駆動制御システムにあっては,
機械に配置され,該機械を制御するために必要な情報を
検知する複数の検知手段からの検知信号を識別して出力
するインターフェース手段からの出力を,駆動制御指令
手段と駆動制御手段とを接続して各種データの授受を行
うネットワークに接続したので,検知手段としてのセン
サとインターフェース手段を機械内に配置することがで
き,省配線構成が可能になる。また,ネットワークの利
用により駆動制御指令装置と駆動制御装置を分離できた
ので,駆動制御のためのプログラムの入れ換えや運転状
態の監視のため,機械の近くに設置された制御盤までオ
ペレータが出向く必要がなくなり,一箇所において複数
の機械を一括して管理することができる。
【0014】次の発明に係る駆動制御システムにあって
は,インターフェース手段が,検知手段からの信号が入
力されたタイミングを検知し,保持し,どの検知手段か
ら信号が入力されたのか,それがいつ入力されたのかを
1つのデータとしてネットワークに送信するので,機械
の近くに設置された制御盤までオペレータが出向く必要
がなくなり,一箇所において複数の機械を一括して管理
することができる。
【0015】次の発明に係る駆動制御システムにあって
は,機械の駆動制御手段と駆動制御指令手段とを接続し
て各種データの授受を行うネットワークを有し,ネット
ワークに対して複数の駆動制御指令手段を接続し,複数
の駆動制御指令手段間において各々の駆動制御装置に対
する制御を切り換えることができるので,駆動制御指令
装置の取り外しや点検,取り付け等の時間を短縮するこ
とができる。
【0016】
【実施例】
〔実施例1〕 (実施例1の構成)以下,この発明に係る駆動制御ネッ
トワークの実施例を図について説明する。図1は,実施
例1に係る駆動制御指令装置と駆動制御装置との間にお
ける駆動制御ネットワークの構成を示すブロック図であ
り,図1において,1は駆動制御指令装置,2は他の装
置と共に駆動制御指令装置1を設置する操作室,3は駆
動制御指令装置1からの指令と機械17内における位置
検出部4からの位置データに基づいて駆動部5を制御す
る駆動制御装置,6は複数の駆動制御装置3を配置した
制御盤,7は駆動制御指令装置1と駆動制御装置3との
間において指令や位置データなどの授受を行うための駆
動制御ネットワークである。
【0017】また,8は各種センサを駆動制御ネットワ
ーク7に接続するためのインターフェース部であり,各
種センサからの信号が入力されたタイミングを検知する
ためのカウンタ9,信号が入力された瞬間にカウンタ9
のカウント値を保持するラッチ回路10,どのセンサか
ら信号が入力されたのか,それがいつ入力されたのかを
1つのデータとして駆動制御ネットワーク7に送信する
送信部11から構成される。12〜16は機械17を制
御するために必要な各種センサの一例であり,12はワ
ークが,ある位置を通過したことを検出する光センサ,
13は機械17の動作範囲の限界を検出するリミットス
イッチ,14は機械17の原点位置を検出する近接スイ
ッチ,15は機械17の速度を監視する速度センサ,1
6は機械17の位置を検出する位置センサである。
【0018】(実施例1の動作)図1の構成を示したブ
ロック図,図2および図3の各部の動作波形を示すタイ
ミングチャート,および,図4の送信データの構造を示
す説明図に基づいて駆動制御指令装置1と駆動制御装置
3との間における駆動制御ネットワーク7の動作につい
て説明する。
【0019】(各種センサの動作)まず,機械17の運
転を正常に行うために機械17やワークの位置情報およ
び運転状態を検知する各種センサの動作について詳細に
説明する。光センサ12は,その前をワークが通過した
瞬間に信号を出力し,次の工程の作業に移るタイミング
を知らせる。また,リミットスイッチ13は,機械17
が動作できる限界の位置に達した瞬間に信号を出力して
機械17を停止させる必要があることを知らせる。ま
た,近接スイッチ14は,機械17が原点位置に達した
瞬間に信号を出力し,その位置が機械17が動作を始め
るための原点位置であることを知らせる。また,速度セ
ンサ15は,機械17の速度が指定範囲内を越えたと
き,信号を出力して機械17の速度を減速する必要があ
ることを知らせる。また,位置センサ16は現在の位置
座標に関する情報を常に出力し,機械17が現在どこの
位置にあるかを知らせる。
【0020】(インターフェース手段の動作)上記各種
センサ12〜16からの信号がインターフェース手段8
に入力されると,インターフェース手段8は各種センサ
の用途に応じて,以下の2つの処理を実行する。まず,
第1に,入力されたタイミングが駆動部5を制御する精
度に影響を及ぼすようなセンサからの信号である場合に
あっては,センサからの信号が入力された瞬間にカウン
タ9のカウント値をラッチ回路10により保持し,セン
サから入力された信号と保持されたカウンタ9によるカ
ウント値に基づいて,送信部11は入力された信号が何
の信号であるかを示す値と保持されたカウント値とを決
められた順序に並べて駆動制御ネットワーク7に載せる
ための送信データを作成し,該送信データを決められた
タイミングで駆動制御ネットワーク7に載せる。第2
に,入力されたタイミングを考慮する必要がなく,信号
が入力されたことだけがわかればよいセンサからの信号
である場合にあっては,送信部11は入力された信号が
何の信号であるかを示すデータを決められた順序に並べ
て駆動制御ネットワーク7に載せるための送信データを
作成し,該送信データを決められたタイミングにて駆動
制御ネットワーク7に載せる。
【0021】例えば,図1に示すように,駆動制御ネッ
トワーク7上に1台の駆動制御指令装置1と4台の駆動
制御装置3と1台のインターフェース手段8が接続され
ている場合を想定する。また,図2および図3におい
て,センサaの入力信号50とセンサbの入力信号51
は,該信号を入力したタイミングを考慮する必要がある
ものであり,センサcの入力信号52はその信号を入力
するタイミングを考慮する必要がないものであるとす
る。さらに,インターフェース手段8におけるカウンタ
9は,駆動制御指令装置1と複数の駆動制御装置3とイ
ンターフェース手段8が駆動制御ネットワーク7上で共
存するためにタイミングを合わせるための基準クロック
53を64分割するカウンタであるとする。
【0022】(送信データの構造)また,例えば,図4
に示すように,インターフェース手段8が,駆動制御ネ
ットワーク7上に送信するデータのデータ構造は, スタートコード ネットワークアドレス センサのオン/オフ状況 センサの入力タイミング チェックデータ エンドコード から構成されている。
【0023】(データ構造各部の役割)ここで,スター
トコードは,送信データの始まりであることを示すもの
であり,ネットワークアドレスは,駆動制御ネットワー
ク7に接続されている装置が基準クロック53に基づい
て何番目のタイミングで駆動制御ネットワーク7上にデ
ータを送信するかを示すものである。また,センサのオ
ン/オフ状況はセンサからの入力があれば1とし,入力
がなければ0としてセンサからの入力信号の状態を示す
ものであり,センサの入力タイミングはセンサからの信
号が入力された瞬間のカウント値55の値を示してい
る。チェックデータは受信したデータが正しいか否かを
受信側の装置が判定するためのデータである。エンドコ
ードは送信データの終わりであることを示すものであ
る。
【0024】(センサからの入力信号と送信データとの
関係)上記のようなシステムにおいて,センサからの入
力信号と,インターフェース手段8から駆動制御ネット
ワーク7上に載せられる送信データ54との関係につい
て説明する。インターフェース手段8が駆動制御ネット
ワーク7の6番目の構成要素とし接続されているとし,
カウント値55の値が9であるタイミングでセンサaの
入力信号50が入力されており,カウント値55の値が
41であるタイミングでセンサbの入力信号51が入力
されており,また,カウント値55の値が31であるタ
イミングでセンサcの入力信号52が入力されているも
のとする。それらの条件により,インターフェース手段
8の送信データ54〔F〕の内容は,インターフェース
手段8が占有するネットワークアドレスの値が6とな
り,センサa,センサbとセンサcのON/OFF状況
の値が全て1となり,センサaの入力タイミングの値が
9となって,センサbの入力タイミングの値が41とな
る。
【0025】(ネットワークにおけるデータの授受方
法)次に,駆動制御ネットワーク7を介して駆動制御指
令装置1,駆動制御装置3,インターフェース手段8と
の間におけるデータの授受方法について図2および図3
のタイミングチャートを参照して説明する。ここで,駆
動制御ネットワーク7に接続された駆動制御指令装置1
と4台の駆動制御装置3とインターフェース手段8のネ
ットワークアドレスを,それぞれ1,2〜5,6とする
と,まず,基準クロック53を16分割した内部クロッ
ク56のタイミングに基づいて,駆動制御指令装置1が
制御を実行したい複数の駆動制御装置3に対してタイミ
ングt1において各駆動制御装置3のネットワークアド
レスの情報を付けた指令54〔A〕を送信する。それぞ
れの駆動制御装置3は,自分自身のネットワークアドレ
スの情報を持った指令だけを取り込み,その指令に応じ
て駆動部5を制御する。駆動部5が動作すると,駆動部
5がどれだけ動作したのかを位置検知部4により検知
し,その位置情報を駆動制御装置3に出力する。それぞ
れの駆動制御装置3は自分自身の運転状態情報と位置検
出部4から得られた位置情報のデータを駆動制御ネット
ワーク7に載せる。
【0026】駆動制御ネットワーク7にデータを載せる
タイミングは,1台目の駆動制御装置3がタイミングt
2でデータ54〔B〕を載せ,続いて2台目の駆動制御
装置3がタイミングt3でデータ54〔C〕を載せ,さ
らに3台目,4台目の駆動制御装置3がそれぞれタイミ
ングt4,t5でそれぞれデータ54〔D〕と54
〔E〕を載せていく。それに続いて,タイミングt6で
インターフェース手段8がデータ54〔F〕を載せる。
【0027】このように内部クロック56に基づいてタ
イミングをずらすことによって駆動制御ネットワーク7
上においてデータが衝突することなく,駆動制御指令装
置1とすべての駆動制御装置3やインターフェース手段
8との間において指令や位置情報や運転状態情報のデー
タを確実に授受することができる。駆動制御指令装置1
の処理タイミング57に示すように,駆動制御指令装置
1は駆動制御装置3やインターフェース手段8との間に
おいて指令や位置情報等のデータの授受を行っていると
き以外は,機械17を制御するために必要な運転プログ
ラムの解析や指令の作成などの処理を実行する。
【0028】また,上記した一定のタイミングにより駆
動制御指令装置1と複数の駆動制御装置3とインターフ
ェース手段8が駆動制御ネットワーク7を占有するた
め,インターフェース手段8が駆動制御ネットワーク7
にデータを載せたときに駆動制御装置3が駆動制御ネッ
トワーク7から直接データを受け取ることにより,駆動
制御指令装置1だけではなく,それぞれの駆動制御装置
3も各種のセンサから入力された信号を利用することが
できる。
【0029】(実施例1の効果)実施例1によれば,機
械17に配置され,該機械17を制御するために必要な
情報を検知する複数の各種センサ12〜16からの信号
を識別して出力するインターフェース部8からの出力
を,駆動制御指令手段1と駆動制御手段3とを接続して
各種データの授受を行う駆動制御ネットワーク7に接続
したので,上記各種センサ12〜16とインターフェー
ス部8を機械17内に配置することができ,省配線構成
が可能になる。また,駆動制御ネットワーク7の利用に
より駆動制御指令装置1と駆動制御装置3を分離するこ
とができたので駆動制御のためのプログラムの入れ換え
や運転状態の監視のため,機械17の近くに設置された
制御盤6までオペレータが出向く必要がなくなり,一箇
所において複数の機械17を一括して管理することがで
きる。
【0030】〔実施例2〕 (実施例2の構成)次に,実施例2について説明する。
図5は,実施例2に係る駆動制御指令装置と駆動制御装
置間における駆動制御システムのネットワーク構成を示
すブロック図であり,図において,17a〜17cは複
数の駆動制御装置3と駆動部5により制御されるそれぞ
れ異なった機能を有する機械である。80a〜80dは
複数の駆動制御指令装置を同一の駆動制御ネットワーク
81上に存在させることができる駆動制御指令装置であ
り,駆動制御指令装置80aが機械17aを制御するた
めに使用され,また,駆動制御指令装置80bが機械1
7bを制御するために使用され,さらに,駆動制御指令
装置80cが機械17cを制御するために使用される。
なお,駆動制御指令装置80dは異常発生時や点検時な
どの緊急時に使用できる予備用である。なお,図におい
て,2は駆動制御指令装置80a〜80dが配置されて
いる操作室である。
【0031】(実施例2の動作)駆動制御指令装置80
a〜80dと駆動制御装置3との間における駆動制御ネ
ットワーク81は上記のように構成されているので,駆
動制御指令装置80a〜80dは,それぞれの運転プロ
グラムに従って,それぞれの機械17a〜機械17cを
制御するためにそれぞれの機械を構成する駆動制御装置
3に対して指令を出力する。例えば,機械17aを例に
とって考えると,駆動制御指令装置80aから出力され
た指令は駆動制御ネットワーク81を介して機械17a
の駆動制御装置3に入力される。4台の駆動制御装置3
は,駆動制御指令装置80aからの指令と,位置検出部
4からの位置データに基づいて駆動部5を制御する。ま
た,機械17aの駆動制御装置3は駆動部5に関連する
位置情報,運転状態に関する情報やアラーム情報を駆動
制御ネットワーク81を介して駆動制御指令装置80a
に出力する。
【0032】(実施例2の制御切換動作)次に,図6に
示す駆動制御指令装置80の切り換え手順フローチャー
トに基づいて,複数の駆動制御指令装置間における駆動
制御装置の制御を切り換える動作について説明する。ま
ず,ステップS100において駆動制御指令装置80a
〜80cが駆動制御装置3を制御するのに必要な各種の
パラメータを設定する。例えば,加速時間や減速時間な
どのパラメータなどである。次に,駆動制御指令装置8
0a〜80cはステップS101において,それぞれ自
分のネットワークアドレスを自分が制御すべき駆動制御
装置3に通知し,駆動制御装置3はステップS200に
おいて自分自身が制御する駆動制御指令装置80a〜8
0cのネットワークデータを記憶しておく。このとき,
駆動制御装置3は機械(17a〜17c)ごとにブロッ
ク化がされており,例えば,駆動制御指令装置80aは
機械17aの駆動制御装置3だけを制御でき,機械17
bと17cの駆動制御装置3を制御することはできな
い。
【0033】次に,ステップS102において駆動制御
指令装置80a〜80cは駆動制御ネットワークに何ら
かの装置が接続されており,交信が可能であるか(準備
が完了したか)否かを判断する。交信が不可能であると
判断した場合には,交信が可能になるまでステップS1
02の判断を繰り返す。交信が可能であると判断した場
合には,次のステップS103において駆動制御指令装
置80a〜80cが駆動制御装置3に対して指令を送信
する。ステップS201において駆動制御装置3は設定
されたネットワークアドレスの駆動制御指令装置80a
〜80cからの指令だけを駆動制御ネットワーク81か
ら取り込み,その指令に応じてステップS202におい
て駆動部5を制御する。また,駆動制御装置3はステッ
プS203において自分自身の運転状態情報と位置検出
部4から得られた位置情報に駆動制御指令装置80a〜
80cのネットワークアドレスを追加したデータを駆動
制御ネットワーク81に載せて,駆動制御指令装置80
a〜80cに対して送信する。
【0034】次に,ステップS104において駆動制御
指令装置80a〜80cは,駆動制御ネットワーク81
上のデータの内で自分のネットワークアドレスを持つデ
ータのみを取り込み,ステップS105において,その
受信したデータに応じて現在位置の座標値や運転状態の
表示などの機械の制御のための処理を実行する。次に,
ステップS106において駆動制御指令装置80a〜8
0cは,接続されている装置が何であるのかを確認して
交信を止めた装置があれば,その装置用のデータを送信
するのを止め,新たに交信を開始しようとする装置があ
れば交信を開始する。
【0035】通常の運転においては,上記のように駆動
制御指令装置80a〜80cから与えられた指令に応じ
て,駆動制御装置3が駆動部5を制御する。しかしなが
ら,駆動制御指令装置80a〜80cに異常が発生した
り,定期点検などをするために駆動制御指令装置80a
〜80cを取り外して点検する必要が生じた場合,同一
ライン上の他の機械を止めなければならない。上記のよ
うな理由で機械を止めなければならない場合,ステップ
S300において同一の駆動制御ネットワーク81上に
ある他の駆動制御指令装置80dから制御を切り換えよ
うとする駆動制御装置3に対して切り離し命令を送信す
る。駆動制御装置3はステップS204で切り離し命令
を受けたか否かを判断し,命令を受けたと判断した場合
には,ステップS205において今まで設定されていた
駆動制御指令装置80a〜80cのネットワークアドレ
スをクリアし,ステップS206において,いづれかの
駆動制御指令装置80a〜80dからネットワークアド
レスを再び設定されたか否かを判断する。
【0036】一方,切り離される前まで駆動制御装置3
を制御していた駆動制御指令装置80a〜80cは,ス
テップS107において他の駆動制御指令装置80dか
ら切り離し命令を受けたとき,ステップS108におい
て駆動制御装置3との交信を停止し,駆動制御ネットワ
ーク81から自分自身を切り離す。
【0037】また,ステップS301において,切り離
し完了か否かを判断し,切り離し完了と判断した場合に
は,制御を切り換える駆動制御指令装置80dが切り離
し命令を送信してから,切り離される前まで駆動制御装
置3を制御していた駆動制御指令装置80a〜80cが
自分自身を駆動制御ネットワーク81から切り離すまで
に要する時間を確保した後,ステップS302において
制御を切り換える駆動制御指令装置80dは自分自身の
ネットワークアドレスを駆動制御装置3に通知する。こ
れにより,駆動制御装置3はステップS200に戻り,
設定されたネットワークアドレスの駆動制御指令装置8
0dからの指令を駆動制御ネットワーク81から取り込
み,その指令に応じて駆動部5の制御を再開する。ステ
ップS303において駆動制御指令装置80dは上記ス
テップS102〜ステップS108と同じ処理を実行し
て駆動制御装置3を制御するものである。
【0038】上記実施例2では,複数の機械を構成する
駆動制御指令装置と駆動制御装置に加え,さらにもう1
台の駆動制御指令装置を同一の駆動制御ネットワークに
接続しているが,同一の駆動制御ネットワーク上に使用
していない機械があれば,その駆動制御指令装置を流用
することによっても同様の動作が期待できる。この場合
には,駆動制御ネットワーク上の駆動制御指令装置の台
数を減らすことができる。
【0039】また,上記実施例2では,センサからの信
号が入力された瞬間のタイミングを知るためのカウンタ
を,基準クロックの64分割するカウンタとしている
が,その分割数を大きくすることによって,センサの入
力タイミングの精度を向上することができる。
【0040】(実施例2の効果)実施例2によれば,機
械17a〜17cの駆動制御手段3と駆動制御指令手段
80a〜80dとを接続して各種データの授受を行うネ
ットワーク81を有し,ネットワーク81に対して複数
の駆動制御指令手段80a〜80dを接続し,複数の駆
動制御指令手段80a〜80d間において各々の駆動制
御装置3に対する制御を切り換えることができるので,
駆動制御指令装置80a〜80dの取り外しや点検,取
り付け等の時間を短縮することができる。
【0041】
【発明の効果】以上に説明したように,この発明に係る
駆動制御システムにあっては,センサからの情報を得る
ためのインターフェース手段を駆動制御装置と同様に駆
動制御ネットワークに接続できるように構成したので,
検知手段とインターフェース手段を機械に内蔵すること
ができ,そのため,駆動制御指令装置から駆動制御装置
や機械までの間の配線を駆動制御ネットワークに接続す
るための配線だけにすることが可能となり,各センサま
での多くの配線は機械内のインターフェース手段の周り
だけに限定することができる。その結果,機械周りの配
線が短くなり,安価で,かつ,ノイズの影響を受けにく
い駆動制御システムを構築することができる。また,駆
動制御指令装置から駆動制御装置や機械までの間の配線
を駆動制御ネットワークに接続するための配線だけにす
ることができるように構成したため,駆動制御指令装置
を機械から離れた操作室内に配置し,他の装置と共に一
括して管理することができ,システム管理効率を向上さ
せることができる。
【0042】次の発明に係る駆動制御システムにあって
は,インターフェース手段が,検知手段からの信号が入
力されたタイミングを検知し,保持し,どの検知手段か
ら信号が入力されたのか,それがいつ入力されたのかを
1つのデータとしてネットワークに送信するので,機械
の近くに設置された制御盤までオペレータが出向く必要
がなくなり,一箇所において複数の機械を一括して管理
することができ,システム管理効率を向上させることが
できる。
【0043】次の発明に係る駆動制御システムにあって
は,駆動制御指令装置と駆動制御装置間の駆動制御ネッ
トワークに複数の駆動制御指令装置を接続でき,複数の
駆動制御指令装置間において駆動制御装置の制御を切り
換えることができるように構成したので,駆動制御指令
装置を点検する際などに機械を停止させる時間を短くす
ることができ,作業効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係る駆動制御指令装置と駆動制御
装置間におけるネットワークの構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 実施例1に係る各部の動作波形を示すタイミ
ングチャートである。
【図3】 実施例1に係る各部の動作波形を示すタイミ
ングチャートである。
【図4】 実施例1に係るインターフェース手段の送信
データの構造を示す説明図である。
【図5】 実施例2に係る駆動制御指令装置と駆動制御
装置間におけるネットワークの構成を示すブロック図で
ある。
【図6】 実施例2に係る駆動制御ネットワークの動作
を示すフローチャートである。
【図7】 従来における駆動制御指令装置と駆動制御装
置間におけるネットワークの構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 駆動制御指令装置,2 操作室,3 駆動制御装
置,4 位置検出部,5駆動部,6 制御盤,7 駆動
制御ネットワーク,8 インターフェース部,9 カウ
ンタ,10 ラッチ回路,11 送信部,12 光セン
サ,13 リミットスイッチ,14 近接スイッチ,1
5 速度センサ,16 位置センサ,17 機械,80
駆動制御指令装置,81 駆動制御ネットワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御対象たる複数の駆動部を有する機械
    を制御するために,少なくとも1つの駆動制御指令手段
    と,前記駆動制御指令手段からの指令に基づいて前記駆
    動部を制御する複数の駆動制御手段とが分離されて構成
    されている駆動制御システムにおいて,前記機械に配置
    され,該機械を制御するために必要な情報を検知する複
    数の検知手段と,前記機械に配置され,前記検知手段か
    らの検知信号を識別して出力するインターフェース手段
    と,前記駆動制御指令手段と前記駆動制御手段とを接続
    して各種データの授受を行うネットワークとを有し,前
    記インターフェース手段からの出力を前記ネットワーク
    に接続したことを特徴とする駆動制御システム。
  2. 【請求項2】 前記インターフェース手段は,前記検知
    手段からの信号が入力されたタイミングを検知するため
    のカウント手段と,前記カウント手段のカウント値を保
    持するラッチ手段と,前記どの検知手段から信号が入力
    されたのか,それがいつ入力されたのかを1つのデータ
    として前記ネットワークに送信する送信手段とから構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の駆動制御シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 制御対象たる複数の駆動部,該駆動部を
    制御する複数の駆動制御手段とを有する複数の機械と,
    前記機械の駆動制御手段に対して制御指令を出力する複
    数の駆動制御指令手段とが分離されて構成されている駆
    動制御システムにおいて,前記機械の駆動制御手段と前
    記駆動制御指令手段とを接続して各種データの授受を行
    うネットワークを有し,前記ネットワークに対して前記
    複数の駆動制御指令手段を接続し,前記複数の駆動制御
    指令手段間において各々の前記駆動制御装置に対する制
    御を切り換えることができることを特徴とする駆動制御
    システム。
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