JPH0824007B2 - 非還元性誘電体磁器組成物 - Google Patents

非還元性誘電体磁器組成物

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JPH0824007B2
JPH0824007B2 JP62056207A JP5620787A JPH0824007B2 JP H0824007 B2 JPH0824007 B2 JP H0824007B2 JP 62056207 A JP62056207 A JP 62056207A JP 5620787 A JP5620787 A JP 5620787A JP H0824007 B2 JPH0824007 B2 JP H0824007B2
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dielectric ceramic
ceramic composition
dielectric
parts
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優 藤野
吾朗 西岡
行雄 坂部
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は酸素分圧の低い中性または還元性雰囲気中
1360℃以下の温度で焼成しても還元されることなく、静
電容量の温度係数の絶対値が1000ppm/℃以下と小さく、
誘電率が200以上で、誘電体損失が0.2%以下であり、20
℃における比抵抗が1×1012Ωcmより大きい非還元性誘
電体磁器組成物に関するものである。
〈従来の技術およびその問題点〉 積層セラミックコンデンサーの一般的な製法において
は、ドクターブレード方等の方法によって得られたグリ
ーンシートと呼ばれる焼成前のセラミックシート上に内
部電極とする導体金属粉末ペーストを印刷塗布し、これ
を複数枚交互に積層し、圧着したものを焼成する工程が
とられている。
従来の誘電体セラミック材料は、中性または還元性の
低い酸素分圧下で焼成すると還元され、半導体化するこ
とが知られている。
従って、誘電体セラミックと同時に焼成される積層コ
ンデンサーの内部電極金属としては、誘電体セラミック
の焼結する温度で溶融せず、かつセラミックが半導体化
しない高い酸素分圧下での焼成において酸化されない金
属でなければならず、このため白金あるいはパラジウム
などの高価な貴金属を使用する必要があり、小型大容量
化、低価格化に対する障害となっていた。
以上のことから、積層セラミックコンデンサーの低価
格小型大容量化のために、内部電極を高価な貴金属から
安価な卑金属にすることが望まれていたが、卑金属例え
ばNiを内部電極として用いるためには、Niが酸化あるい
は溶融しない酸素分圧の低い中性または還元性雰囲気
中、1360℃以下の温度で焼成されても半導体化せず、コ
ンデンサー用誘電体として充分な高い比抵抗とすぐれた
誘電特性を有するセラミック誘電体材料が必要とされて
いた。
〈発明の目的〉 この発明は積層セラミックコンデンサーの内部電極に
Ni、Fe、Crあるいはこれらの合金等の安価な卑金属を使
用することを可能ならしめ、安価な小型大容量の積層セ
ラミックコンデンサーを供給するために、酸素分圧の低
い中性または還元性雰囲気中の1360℃以下の温度で焼成
しても還元されることなく、静電容量の温度係数の絶対
値が1000ppm/℃以下と小さく、誘電率が200以上で、誘
電体損失が0.2%以下であり、20℃における比抵抗が1
×1012Ωcmより大きい非還元性誘電体磁器組成物を供給
することを目的とするものである。
〈問題点を解決するための手段〉 この発明は上記した問題点を解消するためになされた
ものであって、その要旨とするところは組成式(Sr1-xC
ax(Ti1-yZry)O3で表わされる物質を主成分とする
誘電体磁器組成物において、上式のx、yおよびmがモ
ル比率でそれぞれ0.30≦x≦0.50、0.30≦y≦0.20、0.
95≦m≦1.08の範囲にあり、かつ主成分を100重量部と
したとき、副成分としてMnをMnO2に換算して0.01〜2.00
重量部、SiO2を0.10〜4.00重量部含有することを特徴と
する非還元性誘電体磁器組成物を提供するものである。
〈組成範囲の限定理由〉 この発明の組成式(Sr1-xCax(Ti1-yZry)O3で表
わされる誘電体磁器組成物において、上式のx、yおよ
びmをモル比率にて0.30≦x≦0.50、0.30≦y≦0.20、
0.95≦m≦1.08と限定する理由について説明する。
係数xを0.30≦x≦0.50の範囲とするのは、0.30より
小さいか、または0.50より大きいと、焼成温度が1360℃
を越え、また静電容量の温度係数の絶対値が1000ppm/℃
より大きくなり好ましくない。
係数yを0.03≦y≦0.20の範囲とするのは、0.03より
小さいと誘電体損失(tanδ)が0.2%より大きくなり、
かつ比抵抗が1×1012Ωcmより低くなって好ましくな
く、また0.20より大きい時は焼成温度が1360℃を越え、
静電容量の温度係数の絶対値が1000ppm/℃より大きくな
って好ましくないためである。
さらに係数mについては、その値が0.95より小さい時
は比抵抗が1×1012Ωcmより低くなり、かつtanδが0.2
%より大きくなって好ましくなく、また1.08より大きい
時は、焼成温度が1360℃より高くなり、かつ静電容量の
温度係数の絶対値が1000ppm/℃より大きくなって好まし
くない。
次に副成分添加量の範囲限定理由についてのべると、
主成分を100重量部としたとき、MnO2の添加量が0.01重
量部より少ないと、焼成温度が1360℃を越え、かつtan
δが0.2%より大きくなり、比抵抗も1×1012Ωcmより
低くなって好ましくなく、また2.00重量部より多い時は
静電容量の温度係数の絶対値が1000ppm/℃より大きくな
り、かつtanδが0.2%より大きくなるとともに、比抵抗
も1×1012Ωcmより低くなって好ましくない。
SiO2の添加量については、0.10重量部より少ないと焼
成温度が1360℃を越え、かつ静電容量の温度係数の絶対
値が1000ppm/℃より大きくなって好ましくなく、また4.
00重量部より多い時は誘電率が200より小さくなり、か
つtanδが0.2%より大きくなるとともに、比抵抗も1×
1012Ωcmより低くなって好ましくない。
〈実施例〉 以下、この発明を実施例により詳細に説明する。
出発原料として工業用のSrCO3、CaCO3、ZrO2、TiO2
MnO2、SiO2を用い、組成式(Sr1-xCax(Ti1-yZry
O3+MnO2+SiO2において、夫々第1表に示す配合比にな
るように配合した。
次に、これら配合原料をボールミルにて湿式混合し、
粉砕したのち、蒸発乾燥させ、1150℃で2時間自然雰囲
気中で仮焼した。
次いで仮焼した原料に結合材として酢酸ビニル系バイ
ンダーを5重量部加え、ボールミルによって湿式混合
し、さらに蒸発乾燥、整粒の工程を経て、得られた粉末
原料を2.5ton/cm2の圧力にて直径10mm、厚さ1.2mmの円
板状に成形した。
次にこの円板をジルコニア粉末を敷粉としたアルミナ
質匣に入れ、自然雰囲気中500℃、2時間で酢酸ビニル
系バインダーを燃焼させたのち、体積比率でH2/N2=3/1
00の還元ガス雰囲気中において、1240〜1360℃で2時間
焼成した。
焼結した磁器の両面に1n−Ga合金を塗布し、誘電率
(ε)および誘電体損失(tanδ)を1KHz、1Vrms、20℃
の条件で測定した。
なお、静電容量の温度係数は20℃での静電容量を基準
とし、これと85℃での静電容量とから次式にて算出し
た。
また、比抵抗(ρ)は20℃において500Vの直流電圧を
印加した時に流れる電流値より求めた。その結果は第2
表に示した。
なお、表中*印の試料番号のものは、この発明の請求
範囲外のものである。
〈発明の効果〉 上表からこの発明の非還元性誘電体磁器組成物におい
ては、還元雰囲気中1360℃以下で焼結し、温度に対する
静電容量の温度係数の絶対値が1000ppm/℃以下と小さ
く、誘電率が200以上で誘電体損失が0.2%以下であり、
20℃における比抵抗が1×1012Ωcm以上の特性が得られ
ることが認められた。
このような誘電体磁器組成物を積層セラミックコンデ
ンサー用材料として用いることにより、従来の高価な貴
金属に比べて安価なNi、Fe、Cr等の卑金属を内部電極と
することが可能になり、積層セラミックコンデンサーの
大容量化に伴う電極コストの増大を解消することがで
き、低価格な積層セラミックコンデンサーを供給するこ
とができるのである。
なお、実施例において焼成雰囲気はN2−H2からなる還
元性雰囲気を用いたが、Ar、CO、CO2、H2、N2およびこ
れらの混合雰囲気ガスを用いてもよいことはいうまでも
ない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】組成式(Sr1-xCax(Ti1-yZry)O3で表
    わされる物質を主成分とする誘電体磁器組成物におい
    て、上式のx、yおよびmが夫々モル比率にて 0.30≦x≦0.50 0.30≦y≦0.20 0.95≦m≦1.08 の範囲にあり、かつ主成分を100重量部としたとき、副
    成分としてMnをMnO2に換算して0.01〜2.00重量部、SiO2
    を0.10〜4.00重量部含有することを特徴とする非還元性
    誘電体磁器組成物。
JP62056207A 1987-03-11 1987-03-11 非還元性誘電体磁器組成物 Expired - Lifetime JPH0824007B2 (ja)

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