JPH08239834A - 杭打機およびそのロープ交換方法 - Google Patents

杭打機およびそのロープ交換方法

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JPH08239834A
JPH08239834A JP7066882A JP6688295A JPH08239834A JP H08239834 A JPH08239834 A JP H08239834A JP 7066882 A JP7066882 A JP 7066882A JP 6688295 A JP6688295 A JP 6688295A JP H08239834 A JPH08239834 A JP H08239834A
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sheave
leader
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憲一 宮田
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    • E02D17/13Foundation slots or slits; Implements for making these slots or slits
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
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    • E02D7/00Methods or apparatus for placing sheet pile bulkheads, piles, mouldpipes, or other moulds
    • E02D7/22Placing by screwing down
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロープの交換作業を安全かつ簡単に行うこと
ができ、ロープの交換作業に関連して生じる費用や時間
の無駄を大幅に低減する。 【構成】 基端側が主巻ドラム4に巻取られた巻上ロー
プ22の先端部を、フロントブラケット9に設けられた
ロープ係止具23から取外し、巻上ロープ22の先端部
を交換用ロープ32の基端部に接続した後、巻上ロープ
22を主巻ドラム4に巻取ることにより、交換用ロープ
32をトップシーブ18とフロント用シーブ17との間
等に巻回させる。これにより、巻上ロープ22の先端部
を取外す作業を低位置で安全に行なうことができ、か
つ、リーダ11を直立状態に保持したまま交換用ロープ
32を各シーブに巻回することにより、巻上ロープ22
の交換作業に関連して生じる費用や時間の無駄を大幅に
低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば建設現場での杭
打作業等に用いられる杭打機、およびそのロープ交換方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ビル等の建設作業現場において
は、例えば鉄筋コンクリート杭を地面に打込む作業や、
スクリュー等により地面を削孔してコンクリートを流込
む作業等を行うことにより、地面の基礎を固める杭打作
業を行う。
【0003】上述の如き杭打作業を行うにあたっては、
通常、例えば特開昭59−150824号公報等に記載
されているような杭打機が用いられ、該杭打機は、巻上
ドラムを備えた杭打機本体と、該杭打機本体の前側に設
けられたフロントブラケットと、該フロントブラケット
に下端側を支持されて直立するリーダと、該リーダに沿
って昇降可能に設けられたアースオーガやパイルドライ
バ等の作業用フロントと、リーダの上端側に設けられた
複数のシーブからなるトップシーブと、作業用フロント
に設けられた複数のシーブからなるフロント用シーブ
と、基端側が杭打機本体の巻上ドラムに巻取られ、トッ
プシーブの各シーブとフロント用シーブの各シーブとの
間に順次巻回されると共に、先端部がトップシーブに固
定されたワイヤロープとを含んで構成されている。
【0004】このように構成される杭打機は、巻上ドラ
ムによるワイヤロープの巻取り,巻出しを行い、トップ
シーブに対して動滑車を構成するフロント用シーブを昇
降させることにより、該フロント用シーブが設けられた
作業用フロントをリーダに沿って昇降させつつ作業用フ
ロントによって杭打作業を行うようになっている。
【0005】ところで、作業用フロントの昇降時には、
巻上ドラムによるワイヤロープの巻取り,巻出しに応じ
て、ワイヤロープがトップシーブとフロント用シーブと
の間で常時移動する。このため、作業用フロントがその
杭打作業時において昇降動作を繰返すことにより、ワイ
ヤロープは各シーブとの間で摩耗を生じる。このよう
に、一定量以上ワイヤロープが摩耗した場合には、ワイ
ヤロープを交換する必要がある。
【0006】そして、ワイヤロープを交換するに際して
は、直立した状態で設けられたリーダを別途クレーン等
を用いて水平状態に倒し、次に、ワイヤロープの先端部
をトップシーブから取外し、フロント用シーブの各シー
ブとトップシーブの各シーブから順次離脱させると共
に、巻上ドラムを巻出し方向に回転させてワイヤロープ
の基端側を巻上ドラムから除去する。その後、交換用ワ
イヤロープの先端部をトップシーブに固定し、フロント
用シーブの各シーブとトップシーブの各シーブとに巻回
した後、該交換用ワイヤロープの基端側を巻上ドラムに
巻取ることにより、フロント用シーブ、トップシーブ等
に巻回された交換用ワイヤロープに張力を付与し、ワイ
ヤロープの交換作業が終了する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した如く、従来技
術による杭打機では、通常、ワイヤロープの先端部がリ
ーダの上端側に設けられたトップシーブに係止されてい
るから、ワイヤロープの交換作業時に摩耗したワイヤロ
ープの先端部をトップシーブから取外す作業や、交換用
ワイヤロープの先端部をトップシーブに係止する作業が
高所作業となるのを回避するため、直立状態に支持され
たリーダを水平状態に倒す必要がある。
【0008】しかし、リーダの全長は25m程度と長く
重量も大きいため、該リーダを水平状態に倒すためだけ
にクレーン等の他の作業機が必要となり、ワイヤロープ
の交換作業に要する無駄な時間や費用が嵩んでしまうと
いう問題がある。また、ワイヤロープの交換作業を行う
に際して、作業現場にリーダを水平状態に倒せるだけの
スペースを確保する作業を行うことにより、本来の建設
作業の進行に支障を来してしまうという問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みて
なされたもので、ロープの交換作業を地上近くで簡単に
行うことができ、ロープの交換作業に関連して生じる費
用や時間の無駄を大幅に低減できるようにした杭打機お
よびそのロープ交換方法を提供することを目的としてい
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、巻上ドラムを備えた杭打機
本体と、該杭打機本体の前側に設けられたフロントブラ
ケットと、下端側が該フロントブラケットに支持されて
直立するリーダと、該リーダに沿って昇降可能に設けら
れた作業用フロントと、前記リーダの上端側に設けられ
たトップシーブと、前記作業用フロントに設けられたフ
ロント用シーブと、基端側が前記杭打機本体の巻上ドラ
ムに巻取り、巻出し可能に設けられ、前記作業用フロン
トを昇降させるべく前記トップシーブとフロント用シー
ブとの間に巻回されたロープと、該ロープの先端部を係
止するため前記杭打機本体、フロントブラケットおよび
リーダ下端側のうちの少なくともいずれかに設けられた
ロープ係止具とからなる構成を採用している。
【0011】この場合、請求項2の発明のように、前記
トップシーブには、前記ロープの先端部を下方に案内す
るための補助ガイドシーブを設け、前記ロープの先端部
を該補助ガイドシーブを介して前記ロープ係止具に係止
させる構成とするのが望ましい。
【0012】また、請求項3の発明は、巻上ドラムを備
えた杭打機本体と、該杭打機本体の前側に設けられたフ
ロントブラケットと、下端側が該フロントブラケットに
支持されて直立するリーダと、該リーダに沿って昇降可
能に設けられた作業用フロントと、前記リーダの上端側
に設けられたトップシーブと、前記作業用フロントに設
けられたフロント用シーブと、基端側が前記杭打機本体
の巻上ドラムに巻取り、巻出し可能に設けられ、前記作
業用フロントを昇降させるべく前記トップシーブとフロ
ント用シーブとの間に巻回されたロープと、該ロープの
先端部を係止するため前記杭打機本体、フロントブラケ
ットおよびリーダ下端側のうちの少なくともいずれかに
設けられたロープ係止具とを備えた杭打機のロープ交換
方法に適用され、前記トップシーブとフロント用シーブ
との間に巻回された前記ロープの先端部を前記ロープ係
止具から取外す工程と、取外した前記ロープの先端部と
交換用ロープの基端部とを接続する工程と、前記ロープ
を前記巻上ドラムに巻取ることにより、前記交換用ロー
プを前記トップシーブとフロント用シーブとの間に巻回
させる工程とからなる。
【0013】
【作用】請求項1の構成によれば、基端側が巻上ドラム
に巻取られ、トップシーブとフロント用シーブとの間に
巻回されたロープの先端部が、杭打機本体、フロントブ
ラケットおよびリーダ下端側のうちの少なくともいずれ
かに設けたロープ係止具に係止され、巻上ドラムによる
ロープの巻取り,巻出しに応じてフロント用シーブが作
業用フロントを伴って昇降し、該作業用フロントによる
杭打作業が行われる。そして、ロープの交換作業を行な
う場合には、地上高の低い位置に設けたロープ係止具か
ら簡単にロープの先端部を取外すことができる。
【0014】また、請求項2の発明によれば、ロープの
先端部は、トップシーブに設けた補助ガイドシーブを介
してリーダに沿って下方に案内されることにより、ロー
プ同士が干渉することなく、ロープ係止具に係止され
る。
【0015】そして、請求項3の発明によれば、ロープ
の先端部をロープ係止具から取外し、取外したロープの
先端部と交換用ロープの基端部とを接続した後に、ロー
プを巻上ドラムに巻取ることにより、交換用ロープをト
ップシーブとフロント用シーブとの間に巻回させること
ができるから、リーダを水平状態に倒す前作業等を行な
うことなく、ロープの交換作業を行なうことができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1ないし図11に
基づき、アースオーガに適用した場合を例に挙げて説明
する。
【0017】図において、1は杭打機本体を示し、該杭
打機本体1は履帯を有する下部走行体2と、該下部走行
体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3とから大略
構成され、該上部旋回体3上には主巻ドラム4,補巻ド
ラム5および起伏ドラム6が設けられている。
【0018】7は上部旋回体3上に設けられたA型フレ
ームを示し、該A型フレーム7の先端部には、後述する
起伏ロープ21が巻回されるガイドシーブ7Aが設けら
れている。8は上部旋回体3の後側に位置して左,右に
対(1個のみ図示)をなして設けられたバックステー
で、該バックステー8の上端側は後述するリーダ11の
軸方向中間部を支持するようになっている。
【0019】9は上部旋回体の前側に設けられたフロン
トブラケットを示し、該フロントブラケット9は、リー
ダ11の下端側を支持することによりバックステー8と
共にリーダ11を略直立した状態に保つようになってい
る。10はフロントブラケット9の上面側に回転可能に
設けられたガイドシーブで、該ガイドシーブ10は主巻
ドラム4に巻回された後述の巻上ロープ22を上方に案
内するものである。
【0020】11は杭打機本体1の前方に配設されたリ
ーダで、該リーダ11の軸方向中間部には支持ブラケッ
ト12が設けられている。そして、リーダ11はその下
端側がフロントブラケット9に支持されると共に、軸方
向中間部が支持ブラケット12を介してバックステー8
に支持され、地面に対して略直立した状態を保つように
なっている。13は支持ブラケット12に回転可能に設
けられたガイドシーブで、該ガイドシーブ13は、ガイ
ドシーブ10を介して上方に案内された巻上ロープ22
を後述するトップシーブ18に案内するものである。
【0021】14はリーダ11に沿って昇降可能に設け
られた作業用フロントを示し、該作業用フロント14
は、削孔用のスクリュー15と、該スクリュー15を回
転駆動する駆動源(図示せず)を備えたオーガ16等と
から構成されている。そして、作業用フロント14は、
オーガ16の駆動源によりスクリュー15を回転駆動さ
せつつリーダ11に沿って降下することにより、スクリ
ュー15による削孔作業を行うようになっている。
【0022】17は作業用フロント14に設けられたフ
ロント用シーブで、該フロント用シーブ17は図2に示
すように、オーガ16の上端側に取付けられたシーブブ
ラケット16Aと、該シーブブラケット16Aに支軸を
介して回転可能に設けられた複数のシーブ17A,17
B,17C,17Dとから構成されている。
【0023】18はリーダ11の上端側に設けられたト
ップシーブを示し、該トップシーブ18は、リーダ11
の上端側に取付けられたシーブブラケット11Aと、該
シーブブラケット11Aの前側に支軸を介して回転可能
に設けられた複数のシーブ18A,18B,18C,1
8Dと、シーブブラケット11Aの後側に支軸を介して
回転可能に設けられたガイドシーブ18Eとから構成さ
れている。そして、各シーブ18A〜18Dと、フロン
ト用シーブ17を構成する各シーブ17A〜17Dとの
間に巻上ロープ22が巻回されることにより、フロント
用シーブ17がトップシーブ18に対して動滑車を形成
するようになっている。
【0024】19,19はトップシーブ18を構成する
シーブブラケット11Aに支軸を介して回転可能に設け
られた補助ガイドシーブ、20は支持ブラケット12に
支軸を介して、ガイドシーブ13と同軸に回転可能に設
けられた補助ガイドシーブをそれぞれ示し、該各補助ガ
イドシーブ19,20は、フロント用シーブ17の各シ
ーブ17A〜17Dとトップシーブ18の各シーブ18
A〜18Dとの間に巻回された巻上ロープ22の先端部
を後述するロープ係止具23に係止するに際し、巻上ロ
ープ22同士が干渉するのを避けるため、該巻上ロープ
22の先端部をリーダ11に沿って下方に案内するため
のものである。
【0025】21は基端側が起伏ドラム6に巻取られた
起伏ロープを示し、該起伏ロープ21はワイヤロープか
らなり、その先端側がA型フレーム7のガイドシーブ7
Aを介してリーダ11の軸方向中間部に係止されてい
る。そして、該起伏ロープ21は、杭打機の組立時にお
いて起伏ドラム6に巻取ることにより、リーダ11を略
直立した状態に起立させるようになっている。
【0026】22は基端側が主巻ドラム4に巻取られた
巻上ロープを示し、該巻上ロープ22はワイヤロープか
らなり、図2に示すように、主巻ドラム4からガイドシ
ーブ10,13を介して上方に案内され、トップシーブ
18のガイドシーブ18Eからシーブ18Aに導かれた
後、フロント用シーブ17の各シーブ17A〜17D
と、トップシーブ18の各シーブ18B〜18Dとの間
に順次巻回される。そして、該巻上ロープ22の先端部
は、フロント用シーブ17のシーブ17Dからトップシ
ーブ18の補助ガイドシーブ19,19を介してリーダ
11の後側から下方に案内され、さらに補助ガイドシー
ブ20を介してロープ係止具23に係止されている。
【0027】23は巻上ロープ22の先端部が係止され
るロープ係止具で、該ロープ係止具23は、ガイドシー
ブ10の近傍に位置してフロントブラケット9の上面側
に固定されている。
【0028】本実施例による杭打機(アースオーガ)は
上述の如き構成を有するもので、主巻ドラム4に巻上ロ
ープ22を巻取ることにより作業用フロント14がリー
ダ11に沿って上昇し、また、主巻ドラム4から巻上ロ
ープ22を巻出すことにより作業用フロント14がリー
ダ11に沿って降下する。このようにして、主巻ドラム
4に対する巻上ロープ22の巻取り、巻出しにより作業
用フロント14をリーダ11に沿って昇降させつつ、オ
ーガ16のモータによりスクリュー15を回転駆動する
ことにより、スクリュー15による削孔作業が行われ
る。
【0029】そして、上述の如き削孔作業時において、
巻上ロープ22がトップシーブ18の各シーブ18A〜
18D,フロント用シーブ17の各シーブ17A〜17
D等に常時摺接することにより摩耗を生じた場合には、
当該摩耗を生じた巻上ロープ22を新しいロープに交換
する作業を行うが、このロープ交換方法について図3な
いし図9を参照して以下に述べる。
【0030】まず、図3は巻上ロープ22の先端部をロ
ープ係止具23から取外す工程を示し、リール31に巻
回された巻上ロープ22と等しい全長の交換用ロープ3
2を用意すると共に、巻上ロープ22の先端部をロープ
係止具23から取外す。ここで、ロープ係止具23は地
上高の低いフロントブラケット9に設けられているか
ら、該ロープ係止具23から巻上ロープ22の先端部を
取外すに際しての安全性を確保できる。
【0031】次に、図4および図5は巻上ロープ22の
先端部と交換用ロープ32の基端部とを接続する工程を
示し、ロープ係止具23から取外した巻上ロープ22の
先端部と交換用ロープ32の基端部との接続部Fは、例
えば図6に示すように、巻上ロープ22の先端部端面と
交換用ロープ32の基端部端面とを突合わせ、その全周
に亘って溶接を施して環状の溶接部33を形成すること
により堅固に接続されているが、後述するように交換用
ロープ32を各シーブに巻回させるために、充分な可撓
性をも有するようになっている。なお、例えば図7に示
すように、円筒状に形成された編組線からなり、軸方向
に引張力が作用することにより縮径する性質を有する繋
ぎ部材34を介して、巻上ロープ22の先端部端面と交
換用ロープ32の基端部端面とを接続してもよい。
【0032】さらに、図8は主巻ドラム4による巻上ロ
ープ22の巻取り工程を示し、巻上ロープ22と先端部
と交換用ロープ32の基端部とを接続した後、主巻ドラ
ム4を矢印G方向に回転させ、巻上ロープ22を主巻ド
ラム4に巻取ることにより、リール31が矢印H方向に
回転して交換用ロープ32が巻上ロープ22の巻取りに
応じて巻出される。これにより、巻上ロープ22と交換
用ロープ32との接続部Fは、トップシーブ18の各補
助ガイドシーブ19を介してフロント用シーブ17のシ
ーブ17Dに導かれ、該シーブ17Dからトップシーブ
18の各シーブ18D〜18Aとフロント用シーブ17
の各シーブ17C〜17Aとに順次巻回された後、ガイ
ドシーブ18E,13,10を介して主巻ドラム4に達
する。
【0033】このとき、主巻ドラム4の回転を一時的に
停止させ、交換用ロープ32の基端側を保持具(図示せ
ず)等によって確実に保持した状態で巻上ロープ22と
交換用ロープ32との接続部Fを切離す。そして、例え
ば主巻ドラム4を矢印Gとは逆方向に回転させることに
より、主巻ドラム4から巻上ロープ22を巻出して廃棄
する。
【0034】次いで、交換用ロープ32の基端部を主巻
ドラム4に係止させ、主巻ドラム4を矢印G方向に回転
させて交換用ロープ32の基端側を主巻ドラム4に巻取
る。そして、例えば交換用ロープ32の先端部がリール
31から巻出される直前に主巻ドラム4の回転を停止さ
せ、図9に示すように交換用ロープ32の先端部をリー
ル31から取外して二点鎖線の如くロープ係止具23に
係止した後、例えば交換用ロープ32の基端側を主巻ド
ラム4に巻取ることにより、交換用ロープ32に所定の
張力を付与する。
【0035】このような一連の作業を経て、図1および
図2中に示す巻上ロープ22が、交換用ロープ32に交
換される。
【0036】上述した如く本実施例によれば、基端側が
主巻ドラム4に巻取られた巻上ロープ22の先端部を、
フロントブラケット9に設けられたロープ係止具23か
ら取外し、該巻上ロープ22の先端部を交換用ロープ3
2の基端部に接続した後、巻上ロープ22を主巻ドラム
4に巻取ることにより、交換用ロープ32が、各補助ガ
イドシーブ20,19,フロント用シーブ17の各シー
ブ17D〜17A,トップシーブ18の各シーブ18D
〜18A,各ガイドシーブ18E,13,10に順次巻
回される。
【0037】これにより、巻上ロープ22の先端部を取
外す作業を低位置で簡単に行なうことができ、かつ、リ
ーダ11を直立状態に保持したまま交換用ロープ32を
各シーブに巻回することにより、ロープの交換作業を迅
速に行なうことができる。従って、従来技術によるロー
プ交換方法のようにリーダを水平状態に倒すための種々
の前作業が不要となるから、巻上ロープ22の交換作業
に関連して生じる費用や時間の無駄を大幅に低減するこ
とができる。
【0038】次に、図10,図11は本発明の第1,第
2の変形例を示している。なお、各変形例において上述
した実施例と同一の構成要素には同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0039】図10において、41は巻上ロープ22の
先端部が係止されるロープ係止具を示し、該ロープ係止
具41は地上高が低い杭打機本体1の後側上面に設けら
れている。
【0040】そして、本変形例において摩耗した巻上ロ
ープ22を交換する場合にも、まず、巻上ロープ22の
先端部をロープ係止具41から取外す作業を行なうが、
ロープ係止具41は地上高が低い位置に設けられている
から、該ロープ係止具41から巻上ロープ22の先端部
を取外す作業を簡単に行なうことができる。
【0041】また、図11において、51は巻上ロープ
22の先端部が係止されるロープ係止具を示し、該ロー
プ係止具51も地上高が低いリーダ11の下端側に設け
られている。
【0042】そして、本変形例において摩耗した巻上ロ
ープ22を交換する場合にも、ロープ係止具51から巻
上ロープ22の先端部を取外す作業を低位置で行なうこ
とができる。
【0043】なお、前記実施例および各変形例では、ス
クリューを備えたアースオーガを例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限ることはなく、例えばハンマを備
えたパイルドライバや回転するバケットを備えたアース
ドリル等にも適用することができる。
【0044】また、ロープ係止具23,41,51を設
ける位置は、実施例の位置に限らず、杭打機本体1の一
部を構成するA型フレーム7,バックステー8の下端部
等の他の位置に設けてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、基端側が巻上ドラムに巻取られると共にトップシ
ーブとフロント用シーブとの間に巻回されたロープの先
端部を、杭打機本体、フロントブラケットおよびリーダ
下端側のうちの少なくともいずれかに設けたロープ係止
具に係止することにより、摩耗したロープの交換作業を
行なう場合等において、ロープの先端部を地上高の低い
位置に設けたロープ係止具から簡便に取外すことができ
る。
【0046】また、請求項2の発明によれば、トップシ
ーブとフロント用シーブとの間に巻回されたロープの先
端部をロープ係止具に係止するに際して、トップシーブ
に設けた補助ガイドシーブを介してリーダに沿って下方
に案内する構成とすることにより、ロープ同士が干渉す
るのを確実に防止することができ、作業用フロントによ
る円滑な杭打作業を補償することができる。
【0047】さらに、請求項3の発明によれば、ロープ
の先端部をロープ係止具から取外し、取外したロープの
先端部と交換用ロープの基端部とを接続した後に、ロー
プを巻上ドラムに巻取ることにより、交換用ロープをト
ップシーブとフロント用シーブとの間に巻回させてロー
プ交換を行なうことができる。このため、ロープの先端
部をロープ係止具から取外す作業を低位置で行なうこと
ができ、かつ、リーダを直立状態に保持したまま交換用
ロープをトップシーブとフロント用シーブとの間等に迅
速に巻回することができる。従って、従来技術によるロ
ープ交換作業のようなリーダを水平状態に倒すための種
々の前作業が不要となるから、ワイヤロープの交換作業
に関連して生じる費用や時間の無駄を大幅に低減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による杭打機をアースオーガに
適用した外観図である。
【図2】図1中に示す巻上ロープの巻回状態を示す説明
図である。
【図3】本発明の実施例によるロープ交換方法におい
て、巻上ロープの先端部をロープ係止具から取外す工程
を示す説明図である。
【図4】図3の工程に続いて巻上ロープの先端部と交換
用ロープの基端部とを接続する工程を示す説明図であ
る。
【図5】図4の工程で巻上ロープの先端部と交換用ロー
プの基端部とを接続した状態での杭打機全体を示す外観
図である。
【図6】図4および図5中に示す巻上ロープの先端部と
交換用ロープの基端部との接続部を拡大して示す斜視図
である。
【図7】図4および図5中に示す巻上ロープの先端部と
交換用ロープの基端部とを、他の接続方法によって接続
した状態を示す斜視図である。
【図8】図4の工程に続いて巻上ロープを主巻ドラムに
巻取る工程を示す説明図である。
【図9】図8の工程に続いてトップシーブとフロント用
シーブとの間に巻回された交換用ロープの先端部をロー
プ係止具に係止する状態を示す説明図である。
【図10】本発明の実施例による杭打機の第1の変形例
を示す外観図である。
【図11】本発明の実施例による杭打機の第2の変形例
を示す外観図である。
【符号の説明】
1 杭打機本体 9 フロントブラケット 11 リーダ 14 作業用フロント 17 フロント用シーブ 18 トップシーブ 19,20 補助ガイドシーブ 22 巻上ロープ(ロープ) 23,41,51 ロープ係止具 32 交換用ロープ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻上ドラムを備えた杭打機本体と、該杭
    打機本体の前側に設けられたフロントブラケットと、下
    端側が該フロントブラケットに支持されて直立するリー
    ダと、該リーダに沿って昇降可能に設けられた作業用フ
    ロントと、前記リーダの上端側に設けられたトップシー
    ブと、前記作業用フロントに設けられたフロント用シー
    ブと、基端側が前記杭打機本体の巻上ドラムに巻取り、
    巻出し可能に設けられ、前記作業用フロントを昇降させ
    るべく前記トップシーブとフロント用シーブとの間に巻
    回されたロープと、該ロープの先端部を係止するため前
    記杭打機本体、フロントブラケットおよびリーダ下端側
    のうちの少なくともいずれかに設けられたロープ係止具
    とから構成してなる杭打機。
  2. 【請求項2】 前記トップシーブには、前記ロープの先
    端部を下方に案内するための補助ガイドシーブを設け、
    前記ロープの先端部を該補助ガイドシーブを介して前記
    ロープ係止具に係止させる構成としてなる請求項1に記
    載の杭打機。
  3. 【請求項3】 巻上ドラムを備えた杭打機本体と、該杭
    打機本体の前側に設けられたフロントブラケットと、下
    端側が該フロントブラケットに支持されて直立するリー
    ダと、該リーダに沿って昇降可能に設けられた作業用フ
    ロントと、前記リーダの上端側に設けられたトップシー
    ブと、前記作業用フロントに設けられたフロント用シー
    ブと、基端側が前記杭打機本体の巻上ドラムに巻取り、
    巻出し可能に設けられ、前記作業用フロントを昇降させ
    るべく前記トップシーブとフロント用シーブとの間に巻
    回されたロープと、該ロープの先端部を係止するため前
    記杭打機本体、フロントブラケットおよびリーダ下端側
    のうちの少なくともいずれかに設けられたロープ係止具
    とを備えた杭打機のロープ交換方法であって、 前記トップシーブとフロント用シーブとの間に巻回され
    た前記ロープの先端部を前記ロープ係止具から取外す工
    程と、取外した前記ロープの先端部と交換用ロープの基
    端部とを接続する工程と、前記ロープを前記巻上ドラム
    に巻取ることにより、前記交換用ロープを前記トップシ
    ーブとフロント用シーブとの間に巻回させる工程とから
    なる杭打機のロープ交換方法。
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