JPH08239625A - 塗料用被覆組成物 - Google Patents
塗料用被覆組成物Info
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- JPH08239625A JPH08239625A JP7042112A JP4211295A JPH08239625A JP H08239625 A JPH08239625 A JP H08239625A JP 7042112 A JP7042112 A JP 7042112A JP 4211295 A JP4211295 A JP 4211295A JP H08239625 A JPH08239625 A JP H08239625A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating composition
- solvent
- fluoroolefin
- isocyanate
- coating
- Prior art date
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- Pending
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- Paints Or Removers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】水酸基を含むフッ素含有量が5重量%以上のフ
ルオロオレフィン系重合体と、反応性の異なるイソシア
ネート基を有するジ−又はトリ−イソシアネート化合物
とを、イソシアネート基/水酸基の比率が1.5〜5の
割合で反応させて得られる反応物、及び溶剤を含有する
塗料用被覆組成物。 【効果】1液湿気硬化性が有り、高耐候性、耐溶剤性に
優れた塗膜を与えることができ、旧塗膜上での補修の際
に旧塗膜を痛めない。
ルオロオレフィン系重合体と、反応性の異なるイソシア
ネート基を有するジ−又はトリ−イソシアネート化合物
とを、イソシアネート基/水酸基の比率が1.5〜5の
割合で反応させて得られる反応物、及び溶剤を含有する
塗料用被覆組成物。 【効果】1液湿気硬化性が有り、高耐候性、耐溶剤性に
優れた塗膜を与えることができ、旧塗膜上での補修の際
に旧塗膜を痛めない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1液湿気硬化性を有
し、基材への低刺激性に優れ、耐候性及び耐溶剤性に優
れた塗膜を与えうる塗料用被覆組成物に関する。
し、基材への低刺激性に優れ、耐候性及び耐溶剤性に優
れた塗膜を与えうる塗料用被覆組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】塗料用の含フッ素樹脂は耐候性が高く、
長期使用に耐え、建築・土木構造物の保護機能に優れ、
清掃・塗り替え等のメンテナンスが著しく少なく、住環
境の向上に貢献し新しい鮮かな色彩を長期に保存し、自
由なカラーデザインができる(特開昭62−02286
2公報など)。含フッ素樹脂を含む塗料用被覆組成物に
おいて、ミネラルターペンを溶媒として用いる硬化剤を
含まないミネラルターペン可溶1液タイプは知られてい
る(特開昭63−199770公報)。
長期使用に耐え、建築・土木構造物の保護機能に優れ、
清掃・塗り替え等のメンテナンスが著しく少なく、住環
境の向上に貢献し新しい鮮かな色彩を長期に保存し、自
由なカラーデザインができる(特開昭62−02286
2公報など)。含フッ素樹脂を含む塗料用被覆組成物に
おいて、ミネラルターペンを溶媒として用いる硬化剤を
含まないミネラルターペン可溶1液タイプは知られてい
る(特開昭63−199770公報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらを個々
に解決しても2液による可使時間制限とそれによる不経
済性と、基材への低刺激性と成膜後の耐溶剤性を全て満
足することはできなかった。
に解決しても2液による可使時間制限とそれによる不経
済性と、基材への低刺激性と成膜後の耐溶剤性を全て満
足することはできなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の欠点を
解決すべくなされたものであり、すなわち、本発明は、
溶剤に可溶あるいは分散可能な水酸基を含むフッ素含有
量が5重量%以上のフルオロオレフィン系重合体と、反
応性の異なるイソシアネート基を有するジイソシアネー
ト化合物及び/又はトリイソシアネート化合物とを、イ
ソシアネート基/水酸基の比率が1.5〜5の割合で反
応させて得られる反応物、及び溶剤を含有することを特
徴とする塗料用被覆組成物である。
解決すべくなされたものであり、すなわち、本発明は、
溶剤に可溶あるいは分散可能な水酸基を含むフッ素含有
量が5重量%以上のフルオロオレフィン系重合体と、反
応性の異なるイソシアネート基を有するジイソシアネー
ト化合物及び/又はトリイソシアネート化合物とを、イ
ソシアネート基/水酸基の比率が1.5〜5の割合で反
応させて得られる反応物、及び溶剤を含有することを特
徴とする塗料用被覆組成物である。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。
【0006】フッ素含量が5重量%以上であるフルオロ
オレフィン系重合体は、フッ素モノマーとしてフルオロ
オレフィンを使用した重合体である。かかるフルオロオ
レフィンとしてはテトラフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化
ビニリデン、フッ化ビニル、トリフルオロメチルトリフ
ルオロエチレンなどが挙げられる。
オレフィン系重合体は、フッ素モノマーとしてフルオロ
オレフィンを使用した重合体である。かかるフルオロオ
レフィンとしてはテトラフルオロエチレン、クロロトリ
フルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化
ビニリデン、フッ化ビニル、トリフルオロメチルトリフ
ルオロエチレンなどが挙げられる。
【0007】フッ素含量が5重量%以上であるフルオロ
オレフィン系重合体は、上記フルオロオレフィンと共重
合モノマーを共重合させた共重合体であってもよい。共
重合モノマーとしては、ビニルモノマーが好ましい。ビ
ニルモノマーのうちビニルエーテルやビニルエステルが
好ましい。ビニルエーテルとしては、たとえばシクロヘ
キシルビニルエーテル、アルキルビニルエーテル、ヒド
ロキシアルキルビニルエーテル、グリシジルビニルエー
テル、グリシジルアリルエーテル、ヒドロキシアルキル
クロトン酸ビニル、ヒドロキシアルキルアリルエーテ
ル、β−メチルグリシジルエーテル、アミノプロピルビ
ニルエーテルなどが例示される。
オレフィン系重合体は、上記フルオロオレフィンと共重
合モノマーを共重合させた共重合体であってもよい。共
重合モノマーとしては、ビニルモノマーが好ましい。ビ
ニルモノマーのうちビニルエーテルやビニルエステルが
好ましい。ビニルエーテルとしては、たとえばシクロヘ
キシルビニルエーテル、アルキルビニルエーテル、ヒド
ロキシアルキルビニルエーテル、グリシジルビニルエー
テル、グリシジルアリルエーテル、ヒドロキシアルキル
クロトン酸ビニル、ヒドロキシアルキルアリルエーテ
ル、β−メチルグリシジルエーテル、アミノプロピルビ
ニルエーテルなどが例示される。
【0008】また、共重合モノマーは、上記アルキルビ
ニルエーテル及びヒドロキシビニルエーテルのモノマー
に二塩基酸無水物などの酸を反応させて一部をカルボキ
シル化したものでもよい。なお、この変性はフルオロオ
レフィン系共重合体を形成してからでもよい。
ニルエーテル及びヒドロキシビニルエーテルのモノマー
に二塩基酸無水物などの酸を反応させて一部をカルボキ
シル化したものでもよい。なお、この変性はフルオロオ
レフィン系共重合体を形成してからでもよい。
【0009】また、ビニルエステルとしては、たとえば
酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル、クロトン酸ビニルや官
能基を持つヒドロキシアルキルクロトン酸ビニル、安息
香酸ビニル、マレイン酸ジエステルなどが挙げられる。
価格の点などからベオバ−9やベオバ−10(シェル社
製、炭素数9又は10の分岐状脂肪族モノカルボン酸の
ビニルエステル)などが好ましく使用できる。ビニルエ
ーテルやビニルエステルを用いたフルオロオレフィン系
共重合体やこれら共重合体の一部にカルボキシル基を有
するものでもよい。
酢酸ビニル、ピバリン酸ビニル、クロトン酸ビニルや官
能基を持つヒドロキシアルキルクロトン酸ビニル、安息
香酸ビニル、マレイン酸ジエステルなどが挙げられる。
価格の点などからベオバ−9やベオバ−10(シェル社
製、炭素数9又は10の分岐状脂肪族モノカルボン酸の
ビニルエステル)などが好ましく使用できる。ビニルエ
ーテルやビニルエステルを用いたフルオロオレフィン系
共重合体やこれら共重合体の一部にカルボキシル基を有
するものでもよい。
【0010】またビニルモノマーは必ずしも必須の共重
合体成分ではない。その場合、フルオロオレフィンのホ
モポリマーやフルオロオレフィンの数種を組み合わせた
フルオロオレフィン系共重合体でもよい。
合体成分ではない。その場合、フルオロオレフィンのホ
モポリマーやフルオロオレフィンの数種を組み合わせた
フルオロオレフィン系共重合体でもよい。
【0011】本発明に使用する上記フルオロオレフィン
系重合体は、水酸基を有するものである。フルオロオレ
フィン系重合体の水酸化カリウム1000mgに換算し
た固形分1g当たりの水酸基価は、通常5〜150が好
ましく、特に10〜80が好ましい。
系重合体は、水酸基を有するものである。フルオロオレ
フィン系重合体の水酸化カリウム1000mgに換算し
た固形分1g当たりの水酸基価は、通常5〜150が好
ましく、特に10〜80が好ましい。
【0012】本発明に使用する上記フルオロオレフィン
系重合体は、フッ素含有量が5重量%以上であり、好ま
しくは5〜50重量%であり、特に好ましくは10〜3
0重量%である。
系重合体は、フッ素含有量が5重量%以上であり、好ま
しくは5〜50重量%であり、特に好ましくは10〜3
0重量%である。
【0013】上記フルオロオレフィン系重合体は、加水
分解性シリル基、カルボキシ基、アミノ基、エポキシ
基、イソシアネート基又はグリシジル基などの架橋官能
基を有しているものも好ましく使用されるが、この限り
ではない。
分解性シリル基、カルボキシ基、アミノ基、エポキシ
基、イソシアネート基又はグリシジル基などの架橋官能
基を有しているものも好ましく使用されるが、この限り
ではない。
【0014】また、上記架橋官能基を有するモノマーを
共重合したフルオロオレフィン系共重合体に高分子反応
により他の架橋官能基を導入できる。たとえば水酸基を
有するフルオロオレフィン系重合体にコハク酸やヘキサ
ヒドロフタル酸などの二塩基酸の酸無水物を反応させて
カルボキシル基を導入することもできる。
共重合したフルオロオレフィン系共重合体に高分子反応
により他の架橋官能基を導入できる。たとえば水酸基を
有するフルオロオレフィン系重合体にコハク酸やヘキサ
ヒドロフタル酸などの二塩基酸の酸無水物を反応させて
カルボキシル基を導入することもできる。
【0015】これら上記架橋官能基の数は水酸化カリウ
ムの化学的反応当量に換算して1g当たりの樹脂固形分
に対し、1〜150mg/gに相当するものがミネラル
ターペン可溶タイプとして好ましく、さらに10〜50
mg/g以下が好ましい。
ムの化学的反応当量に換算して1g当たりの樹脂固形分
に対し、1〜150mg/gに相当するものがミネラル
ターペン可溶タイプとして好ましく、さらに10〜50
mg/g以下が好ましい。
【0016】また、本発明に使用する上記フルオロオレ
フィン系重合体は、溶剤に可溶あるいは分散可能のもの
である。上記フルオロオレフィン系重合体の溶剤可溶性
又は溶剤分散性は、溶剤の種類により異なり、使用する
溶剤の種類に応じて適宜選定すればよい。
フィン系重合体は、溶剤に可溶あるいは分散可能のもの
である。上記フルオロオレフィン系重合体の溶剤可溶性
又は溶剤分散性は、溶剤の種類により異なり、使用する
溶剤の種類に応じて適宜選定すればよい。
【0017】本発明の塗料用被覆組成物に使用できる市
販品としては、ルミフロン200、ルミフロン400、
ルミフロン500、ルミフロン554など(以上、旭硝
子製、商品名)及びフルオネート(大日本インキ工業
製)、セフラルコート(セントラル硝子製)、ザフロン
200、300など(東亜合成製)、ゼッフルGK51
00(ダイキン工業製)、カイナー500、カイナーS
L、カイナーADS、フローレンなどの樹脂分のみを取
り出し、ミネラルターペンなどの溶剤に溶解あるいは分
散されたものなどが挙げられる。
販品としては、ルミフロン200、ルミフロン400、
ルミフロン500、ルミフロン554など(以上、旭硝
子製、商品名)及びフルオネート(大日本インキ工業
製)、セフラルコート(セントラル硝子製)、ザフロン
200、300など(東亜合成製)、ゼッフルGK51
00(ダイキン工業製)、カイナー500、カイナーS
L、カイナーADS、フローレンなどの樹脂分のみを取
り出し、ミネラルターペンなどの溶剤に溶解あるいは分
散されたものなどが挙げられる。
【0018】上記フルオロオレフィン系重合体は、1種
単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0019】本発明の塗料用被覆組成物に使用される溶
剤としては、たとえばトルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエ
ステル類、ミネラルターペン、ミネラルターペンと他の
溶剤の混合物などが挙げられ、ミネラルターペン、ミネ
ラルターペンと他の溶剤の混合物などが好ましい。ミネ
ラルターペンと併用できる溶剤としては、たとえば、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、酢
酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類などが挙げられ
る。
剤としては、たとえばトルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエ
ステル類、ミネラルターペン、ミネラルターペンと他の
溶剤の混合物などが挙げられ、ミネラルターペン、ミネ
ラルターペンと他の溶剤の混合物などが好ましい。ミネ
ラルターペンと併用できる溶剤としては、たとえば、ト
ルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、メチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、酢
酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類などが挙げられ
る。
【0020】低刺激性溶剤の塗料用被覆組成物とする場
合、これらの併用溶剤とミネラルターペン混合物中のミ
ネラルターペンの配合量は50重量%以上、好ましくは
70重量%以上、さらに好ましくは90重量%以上であ
る。
合、これらの併用溶剤とミネラルターペン混合物中のミ
ネラルターペンの配合量は50重量%以上、好ましくは
70重量%以上、さらに好ましくは90重量%以上であ
る。
【0021】本発明の塗料用被覆組成物は、上記の溶剤
に可溶あるいは分散可能な水酸基を含むフッ素含有量が
5重量%以上のフルオロオレフィン系重合体を反応性の
異なるイソシアネート基を有するジイソシアネート化合
物又はトリイソシアネート化合物との反応物を含有す
る。
に可溶あるいは分散可能な水酸基を含むフッ素含有量が
5重量%以上のフルオロオレフィン系重合体を反応性の
異なるイソシアネート基を有するジイソシアネート化合
物又はトリイソシアネート化合物との反応物を含有す
る。
【0022】反応性の異なるイソシアネート基を有する
ジイソシアネート化合物又はトリイソシアネート化合物
としては、たとえばイソホロンジイソシアネート、2,
6−ジイソシアネートカプロン酸のメチルエステル、
2,6−ジイソシアネートカプロン酸の2−イソシアネ
ートエチルエステルなどが挙げられ、好ましくは2,6
ジイソシアネートカプロン酸のメチルエステル、2,6
−ジイソシアネートカプロン酸の2−イソシアネートエ
チルエステルである。
ジイソシアネート化合物又はトリイソシアネート化合物
としては、たとえばイソホロンジイソシアネート、2,
6−ジイソシアネートカプロン酸のメチルエステル、
2,6−ジイソシアネートカプロン酸の2−イソシアネ
ートエチルエステルなどが挙げられ、好ましくは2,6
ジイソシアネートカプロン酸のメチルエステル、2,6
−ジイソシアネートカプロン酸の2−イソシアネートエ
チルエステルである。
【0023】これらの反応性の異なるイソシアネート基
を有するジイソシアネート化合物又はトリイソシアネー
ト化合物は、反応中での複数のフルオロオレフィン系重
合体分子間の架橋によるゲル化が生じ難く、特に2,6
−ジイソシアネートカプロン酸のメチルエステル、2,
6−ジイソシアネートカプロン酸の2−イソシアネート
エチルエステルは、イソシアネート基の反応性が常温で
の湿気硬化タイプに利用できるほど早いので、好まし
い。
を有するジイソシアネート化合物又はトリイソシアネー
ト化合物は、反応中での複数のフルオロオレフィン系重
合体分子間の架橋によるゲル化が生じ難く、特に2,6
−ジイソシアネートカプロン酸のメチルエステル、2,
6−ジイソシアネートカプロン酸の2−イソシアネート
エチルエステルは、イソシアネート基の反応性が常温で
の湿気硬化タイプに利用できるほど早いので、好まし
い。
【0024】ここで、ジイソシアネート化合物又はトリ
イソシアネート化合物における各イソシアネート基の反
応性の違いは、フルオロオレフィン系重合体との反応時
において、通常2倍以上が好ましく、4倍以上がより好
ましく、特に4〜15倍が好ましい。
イソシアネート化合物における各イソシアネート基の反
応性の違いは、フルオロオレフィン系重合体との反応時
において、通常2倍以上が好ましく、4倍以上がより好
ましく、特に4〜15倍が好ましい。
【0025】トリイソシアネート化合物においては、少
なくとも1個のイソシアネート基の反応性が他のイソシ
アネート基の反応性と異なればよく、全てのイソシアネ
ート基の反応性が異なる必要はない。好ましくは、トリ
イソシアネート化合物の全てのイソシアネート基が異な
る反応性を有するものがよい。
なくとも1個のイソシアネート基の反応性が他のイソシ
アネート基の反応性と異なればよく、全てのイソシアネ
ート基の反応性が異なる必要はない。好ましくは、トリ
イソシアネート化合物の全てのイソシアネート基が異な
る反応性を有するものがよい。
【0026】反応性の異なるイソシアネート基を有する
ジイソシアネート化合物又はトリイソシアネート化合物
は、1種単独使用でも2種以上の併用でもよい。
ジイソシアネート化合物又はトリイソシアネート化合物
は、1種単独使用でも2種以上の併用でもよい。
【0027】前記フルオロオレフィン系重合体と前記ジ
イソシアネート化合物又はトリイソシアネート化合物と
の反応物は、溶剤に可溶あるいは分散可能な水酸基を含
むフッ素含有量が5重量%以上のフルオロオレフィン系
重合体と、ジイソシアネート化合物又はトリイソシアネ
ート化合物とを、イソシアネート基/水酸基の比率が
1.5〜5の割合で反応させて得られるものである。イ
ソシアネート基/水酸基の比率が1.5未満であると、
フルオロオレフィン系重合体分子間での架橋が次第に進
行し全体がゲル化し流動性を失う。イソシアネート基/
水酸基の比率が5を超えると、塗膜が脆くなったり、未
反応のジイソシアネート化合物又はトリイソシアネート
化合物が多く残り作業環境上あまり望ましくない。イソ
シアネート基/水酸基の比率のさらに好ましい範囲は2
〜3である。
イソシアネート化合物又はトリイソシアネート化合物と
の反応物は、溶剤に可溶あるいは分散可能な水酸基を含
むフッ素含有量が5重量%以上のフルオロオレフィン系
重合体と、ジイソシアネート化合物又はトリイソシアネ
ート化合物とを、イソシアネート基/水酸基の比率が
1.5〜5の割合で反応させて得られるものである。イ
ソシアネート基/水酸基の比率が1.5未満であると、
フルオロオレフィン系重合体分子間での架橋が次第に進
行し全体がゲル化し流動性を失う。イソシアネート基/
水酸基の比率が5を超えると、塗膜が脆くなったり、未
反応のジイソシアネート化合物又はトリイソシアネート
化合物が多く残り作業環境上あまり望ましくない。イソ
シアネート基/水酸基の比率のさらに好ましい範囲は2
〜3である。
【0028】反応にあたっては副反応を生ぜず、水酸基
を持たない溶剤で十分な流動性を有するように樹脂固形
分80%以下、好ましくは60%以下で撹拌しながらイ
ソシアネート基間の反応速度の差異が十分に発揮できる
ように100℃以上の高温を避け、過剰の触媒を使用し
ない方が望ましい。
を持たない溶剤で十分な流動性を有するように樹脂固形
分80%以下、好ましくは60%以下で撹拌しながらイ
ソシアネート基間の反応速度の差異が十分に発揮できる
ように100℃以上の高温を避け、過剰の触媒を使用し
ない方が望ましい。
【0029】本発明の塗料用被覆組成物においては、上
記フルオロオレフィン系重合体とジイソシアネート化合
物又はトリイソシアネート化合物との反応物が溶媒に溶
解されているか、あるいは分散されている。
記フルオロオレフィン系重合体とジイソシアネート化合
物又はトリイソシアネート化合物との反応物が溶媒に溶
解されているか、あるいは分散されている。
【0030】本発明の塗料用被覆組成物中の上記反応物
の含有割合は、要求される粘度に応じて適宜選定すれば
よく、通常溶剤100重量部に対して、5〜300重量
部の範囲が好ましく、特に10〜150重量部の範囲が
好ましい。
の含有割合は、要求される粘度に応じて適宜選定すれば
よく、通常溶剤100重量部に対して、5〜300重量
部の範囲が好ましく、特に10〜150重量部の範囲が
好ましい。
【0031】また、本発明の塗料用被覆組成物において
は、フルオロオレフィン系重合体にアクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、アクリルポリオール樹脂、ポリエステル
ポリオール樹脂などをフルオロオレフィン系重合体10
0重量部に対して1〜2000重量部配合してもよい。
は、フルオロオレフィン系重合体にアクリル樹脂、ポリ
エステル樹脂、アクリルポリオール樹脂、ポリエステル
ポリオール樹脂などをフルオロオレフィン系重合体10
0重量部に対して1〜2000重量部配合してもよい。
【0032】混合すべきアクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アクリルポリオール樹脂、ポリエステルポリオール
樹脂は、架橋官能基を持っていてもよく、フルオロオレ
フィン系重合体と同様の反応をさせてもよい。
脂、アクリルポリオール樹脂、ポリエステルポリオール
樹脂は、架橋官能基を持っていてもよく、フルオロオレ
フィン系重合体と同様の反応をさせてもよい。
【0033】本発明の塗料用被覆組成物は、1液型塗料
として使用できる。
として使用できる。
【0034】また、可使時間の長い2液型塗料として塗
装直前に混合することも本発明に含まれる。また、本発
明の組成物をより耐候性の悪い1液型塗料、たとえば黄
変タイプのイソシアネートを用いたポリプロピレングリ
コールのプレポリマー床材用塗料に添加してフッ素樹脂
の表面移行性により耐候性や耐薬品性を向上することも
可能である。
装直前に混合することも本発明に含まれる。また、本発
明の組成物をより耐候性の悪い1液型塗料、たとえば黄
変タイプのイソシアネートを用いたポリプロピレングリ
コールのプレポリマー床材用塗料に添加してフッ素樹脂
の表面移行性により耐候性や耐薬品性を向上することも
可能である。
【0035】本発明の塗料用被覆組成物には、着色顔料
又は染料、塗膜の付着性向上のためのシランカップリン
グ剤、紫外線吸収剤などを配合することもできる。
又は染料、塗膜の付着性向上のためのシランカップリン
グ剤、紫外線吸収剤などを配合することもできる。
【0036】着色顔料又は染料としては、たとえば、耐
候性の良いカーボンブラック、酸化チタンなどの無機顔
料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、
キナクリドンレッド、インダンスレンオレンジ、イソイ
ンドリノン系イエローなどの有機顔料又は染料などが挙
げられる。
候性の良いカーボンブラック、酸化チタンなどの無機顔
料、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、
キナクリドンレッド、インダンスレンオレンジ、イソイ
ンドリノン系イエローなどの有機顔料又は染料などが挙
げられる。
【0037】本発明の塗料用被覆組成物には、さらに必
要に応じて硬化促進剤、光安定剤、つや消し剤などを適
宜添加してもよい。硬化促進剤としてはジブチルスズジ
ラウレート、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデセン−7の有機酸塩であるU−CAT−SA102
(サンアプロ社)、特殊3級アミンであるU−CAT−
2041(サンアプロ社)、水分と出会うと加水分解し
反応性アミンと水酸基化合物を生じるインコゾルLV
(英国インダストリル・コポリマー社)や反応性アミン
とケトンを生ずるケチミンなどを使用できる。
要に応じて硬化促進剤、光安定剤、つや消し剤などを適
宜添加してもよい。硬化促進剤としてはジブチルスズジ
ラウレート、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウ
ンデセン−7の有機酸塩であるU−CAT−SA102
(サンアプロ社)、特殊3級アミンであるU−CAT−
2041(サンアプロ社)、水分と出会うと加水分解し
反応性アミンと水酸基化合物を生じるインコゾルLV
(英国インダストリル・コポリマー社)や反応性アミン
とケトンを生ずるケチミンなどを使用できる。
【0038】光安定剤としては、ヒンダードアミン系光
安定剤などが挙げられ、かかる具体例としては、たとえ
ばMARX−LA62(アデカアーガス化学製、商品
名)やMARX−LA67(アデカアーガス化学製、商
品名)、チヌビン292、チヌビン144、CGL−1
23、チヌビン440(以上日本チバガイギー製)等が
挙げられる。
安定剤などが挙げられ、かかる具体例としては、たとえ
ばMARX−LA62(アデカアーガス化学製、商品
名)やMARX−LA67(アデカアーガス化学製、商
品名)、チヌビン292、チヌビン144、CGL−1
23、チヌビン440(以上日本チバガイギー製)等が
挙げられる。
【0039】つや消し剤としては、たとえば、超散粉合
成シリカなどが挙げられ、該つや消し剤を使用した場
合、優雅な半光沢ないしつや消し仕上げの塗膜を形成す
ることができる。
成シリカなどが挙げられ、該つや消し剤を使用した場
合、優雅な半光沢ないしつや消し仕上げの塗膜を形成す
ることができる。
【0040】また、本発明の塗料用被覆組成物には、界
面活性剤を配合してもよい。界面活性剤は表面張力を制
御するので特定の成分の表面濃度の調整に有効である。
これら界面活性剤はノニオン、カチオン、アニオン型な
どいずれでもよく、たとえば第一工業製薬製レオレック
スASE、フッ素系界面活性剤サーフロンS382、ア
クリル系モンサント社モダフロー、花王レオファットシ
リーズなどが挙げられる。
面活性剤を配合してもよい。界面活性剤は表面張力を制
御するので特定の成分の表面濃度の調整に有効である。
これら界面活性剤はノニオン、カチオン、アニオン型な
どいずれでもよく、たとえば第一工業製薬製レオレック
スASE、フッ素系界面活性剤サーフロンS382、ア
クリル系モンサント社モダフロー、花王レオファットシ
リーズなどが挙げられる。
【0041】また、本発明の塗料用被覆組成物には、表
面に親水撥油性を付与したり耐摩耗性を付与する目的を
もってエチルシリケート等のケイ素化合物も添加でき
る。
面に親水撥油性を付与したり耐摩耗性を付与する目的を
もってエチルシリケート等のケイ素化合物も添加でき
る。
【0042】本発明の塗料用被覆組成物の塗装方法は、
スプレー塗装、浸漬法、ロールコーター、フローコータ
ーなど任意の方法を適用できる。
スプレー塗装、浸漬法、ロールコーター、フローコータ
ーなど任意の方法を適用できる。
【0043】塗装される物品基材としては、たとえばコ
ンクリート、自然石、ガラスなど無機物基材、鉄、アル
ミニウム、銅、真鍮、チタン、ステンレスなどの金属基
材、プラスチック、ゴム、接着剤、木材などの有機基
材、FRP、樹脂強化コンクリート、繊維強化コンクリ
ートなどの有機無機複合基材及びこれらの表面処理基材
などが挙げられる。
ンクリート、自然石、ガラスなど無機物基材、鉄、アル
ミニウム、銅、真鍮、チタン、ステンレスなどの金属基
材、プラスチック、ゴム、接着剤、木材などの有機基
材、FRP、樹脂強化コンクリート、繊維強化コンクリ
ートなどの有機無機複合基材及びこれらの表面処理基材
などが挙げられる。
【0044】また、本発明の塗料用被覆組成物の塗装に
より得られる物品には、たとえば自動車、電車、航空機
などの輸送用機器、橋梁部材、鉄塔などの土木部材、防
水材シート、タンク、パイプなどの産業機材、ビル外
装、ドア、窓門部材、モニュメント、ポールなどの建築
部材、道路の中央分離帯、ガードレール、防音壁などの
道路部材、通信機材、電気及び電子部品などが挙げられ
る。
より得られる物品には、たとえば自動車、電車、航空機
などの輸送用機器、橋梁部材、鉄塔などの土木部材、防
水材シート、タンク、パイプなどの産業機材、ビル外
装、ドア、窓門部材、モニュメント、ポールなどの建築
部材、道路の中央分離帯、ガードレール、防音壁などの
道路部材、通信機材、電気及び電子部品などが挙げられ
る。
【0045】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて詳細に説明
するが、本発明は、これらによって限定されない。実施
例及び比較例において配合量の部は、重量部を示す。
するが、本発明は、これらによって限定されない。実施
例及び比較例において配合量の部は、重量部を示す。
【0046】[実施例1]ミネラルターペン溶剤可溶の
フルオロオレフィン系共重合体として(クロロトリフル
オロエチレン/エチルビニルエーテル/ヒドロキシブチ
ルビニルエーテル/シクロヘキシルビニルエーテル=5
0/2/8/40モル%のフルオロオレフィン系共重合
体、水酸基価:40)の樹脂100部をミネラルタ−ペ
ン100部に溶解し2,6−ジイソシアネートカプロン
酸のメチルエステル(協和醗酵製LDI)16部を添加
し、イソシアネート基/水酸基の比率を2.0にして、
60℃で5時間撹拌し反応させ、塗料用被覆組成物を得
た。FTIRによりイソシアネート基ピークの約50%
消失により反応を確認した。
フルオロオレフィン系共重合体として(クロロトリフル
オロエチレン/エチルビニルエーテル/ヒドロキシブチ
ルビニルエーテル/シクロヘキシルビニルエーテル=5
0/2/8/40モル%のフルオロオレフィン系共重合
体、水酸基価:40)の樹脂100部をミネラルタ−ペ
ン100部に溶解し2,6−ジイソシアネートカプロン
酸のメチルエステル(協和醗酵製LDI)16部を添加
し、イソシアネート基/水酸基の比率を2.0にして、
60℃で5時間撹拌し反応させ、塗料用被覆組成物を得
た。FTIRによりイソシアネート基ピークの約50%
消失により反応を確認した。
【0047】[実施例2]実施例1において溶剤をキシ
レンに変更して、塗料用被覆組成物を得た。FTIRに
よりイソシアネート基ピークの約50%消失により反応
を確認した。
レンに変更して、塗料用被覆組成物を得た。FTIRに
よりイソシアネート基ピークの約50%消失により反応
を確認した。
【0048】[実施例3]実施例2において2,6−ジ
イソシアネートカプロン酸のメチルエステルに代えて2
−イソシアネートエチル2,6−ジイソシアネートカプ
ロン酸の2−イソシアネートエチルエステル(協和醗酵
製LTI)19部を添加し、イソシアネート基/水酸基
の比率を3.0にして、60℃で5時間撹拌し反応さ
せ、塗料用被覆組成物を得た。FTIRによりイソシア
ネート基ピークの約30%消失により反応を確認した。
イソシアネートカプロン酸のメチルエステルに代えて2
−イソシアネートエチル2,6−ジイソシアネートカプ
ロン酸の2−イソシアネートエチルエステル(協和醗酵
製LTI)19部を添加し、イソシアネート基/水酸基
の比率を3.0にして、60℃で5時間撹拌し反応さ
せ、塗料用被覆組成物を得た。FTIRによりイソシア
ネート基ピークの約30%消失により反応を確認した。
【0049】[実施例4]実施例1で使用したミネラル
ターペン溶剤可溶のフルオロオレフィン系共重合体の樹
脂50部とミネラルターペン溶剤可溶アクリル樹脂(三
菱レイヨン製LR989、水酸基価:60)50部をミ
ネラルターペン100部に溶解し、2,6−ジイソシア
ネートカプロン酸のメチルエステル(協和醗酵製LD
I)19部を添加し、イソシアネート基/水酸基の比率
を2.0にして、60℃で5時間撹拌し反応させ、塗料
用被覆組成物を得た。FTIRによりイソシアネート基
ピークの約50%消失により反応を確認した。
ターペン溶剤可溶のフルオロオレフィン系共重合体の樹
脂50部とミネラルターペン溶剤可溶アクリル樹脂(三
菱レイヨン製LR989、水酸基価:60)50部をミ
ネラルターペン100部に溶解し、2,6−ジイソシア
ネートカプロン酸のメチルエステル(協和醗酵製LD
I)19部を添加し、イソシアネート基/水酸基の比率
を2.0にして、60℃で5時間撹拌し反応させ、塗料
用被覆組成物を得た。FTIRによりイソシアネート基
ピークの約50%消失により反応を確認した。
【0050】[実施例5]実施例1においてミネラルタ
ーペン100部をミネラルターペン/キシレン=60/
40の混合溶剤100部に変更して、塗料被覆組成物を
得た。FTIRによりイソシアネート基ピークの約50
%消失により反応を確認した。
ーペン100部をミネラルターペン/キシレン=60/
40の混合溶剤100部に変更して、塗料被覆組成物を
得た。FTIRによりイソシアネート基ピークの約50
%消失により反応を確認した。
【0051】[比較例1]実施例1において2,6−ジ
イソシアネートカプロン酸のメチルエステル(協和醗酵
製LDI)10部を添加し、イソシアネート基/水酸基
の比率を1.3にして、60℃で5時間撹拌し反応させ
たところ、流動性を失いゲル化した。
イソシアネートカプロン酸のメチルエステル(協和醗酵
製LDI)10部を添加し、イソシアネート基/水酸基
の比率を1.3にして、60℃で5時間撹拌し反応させ
たところ、流動性を失いゲル化した。
【0052】[比較例2]実施例1において2,6−ジ
イソシアネートカプロン酸のメチルエステル(協和醗酵
製LDI)46部を添加し、イソシアネート基/水酸基
の比を6.0にして、60℃で5時間撹拌し反応させた
ところ、ガスクロマトグラフィにより約30部の未反応
2,6−ジイソシアネートカプロン酸のメチルエステル
が存在してしまった。
イソシアネートカプロン酸のメチルエステル(協和醗酵
製LDI)46部を添加し、イソシアネート基/水酸基
の比を6.0にして、60℃で5時間撹拌し反応させた
ところ、ガスクロマトグラフィにより約30部の未反応
2,6−ジイソシアネートカプロン酸のメチルエステル
が存在してしまった。
【0053】[比較例3]実施例1において2,6−ジ
イソシアネートカプロン酸のメチルエステルに代えてヘ
キサメチレンジイソシアネート12部を添加し、イソシ
アネート基/水酸基の比率を2.0にして、60℃で5
時間撹拌し反応させたところ流動性を失いゲル化した。
イソシアネートカプロン酸のメチルエステルに代えてヘ
キサメチレンジイソシアネート12部を添加し、イソシ
アネート基/水酸基の比率を2.0にして、60℃で5
時間撹拌し反応させたところ流動性を失いゲル化した。
【0054】[応用実施例1]実施例1で得られた塗料
用被覆組成物100重量部に顔料として水分を除去した
酸化チタン(CR39、石原産業製)30部、光安定剤
としてチヌビンT384(日本チバガイギー製)を1部
とチヌビンT123(日本チバガイギー製)を0.5
部、反応促進剤としてU−CAT−SA102(サンア
プロ製)を0.05部の割合で混合分散したのち、アル
ミニウム板及びアルミニウム板にアクリルラッカー塗装
を施した基材に0.02mmの厚みで塗装し1週間後に
性能評価した。
用被覆組成物100重量部に顔料として水分を除去した
酸化チタン(CR39、石原産業製)30部、光安定剤
としてチヌビンT384(日本チバガイギー製)を1部
とチヌビンT123(日本チバガイギー製)を0.5
部、反応促進剤としてU−CAT−SA102(サンア
プロ製)を0.05部の割合で混合分散したのち、アル
ミニウム板及びアルミニウム板にアクリルラッカー塗装
を施した基材に0.02mmの厚みで塗装し1週間後に
性能評価した。
【0055】[応用実施例2〜5]実施例2〜5で得ら
れた塗料用被覆組成物100重量部に対し応用実施例1
と同様に試験した。
れた塗料用被覆組成物100重量部に対し応用実施例1
と同様に試験した。
【0056】[応用実施例6]1液湿気硬化型の弾性防
水剤としてポリアルキレングリコールであるプレミノー
ル3012(旭硝子製)を95部とTDI−80を5部
より合成されるプレポリマーに同重量の炭酸カルシウム
粉末を分散したものに、実施例2の塗料用被覆組成物を
10部添加したものは未添加のものより硬化が早く、サ
ンシャインウエザーメーターにて1000時間で塗膜表
面状態は良好であった。
水剤としてポリアルキレングリコールであるプレミノー
ル3012(旭硝子製)を95部とTDI−80を5部
より合成されるプレポリマーに同重量の炭酸カルシウム
粉末を分散したものに、実施例2の塗料用被覆組成物を
10部添加したものは未添加のものより硬化が早く、サ
ンシャインウエザーメーターにて1000時間で塗膜表
面状態は良好であった。
【0057】[応用実施例7]実施例1のフルオロオレ
フィン系共重合体の樹脂に代えて、事前にイソシアネー
トシラン化合物KBM9007(信越シリコーン製)1
部を反応させた加水分解性シリル基含有フッ素樹脂を使
用した以外は、実施例1と同様に行って塗料用被覆組成
物を得た。得られたその塗料用被覆組成物を使用して応
用実施例1と同様にして試験した。
フィン系共重合体の樹脂に代えて、事前にイソシアネー
トシラン化合物KBM9007(信越シリコーン製)1
部を反応させた加水分解性シリル基含有フッ素樹脂を使
用した以外は、実施例1と同様に行って塗料用被覆組成
物を得た。得られたその塗料用被覆組成物を使用して応
用実施例1と同様にして試験した。
【0058】[応用実施例8]実施例1のフルオロオレ
フィン系共重合体の樹脂に代えて、事前に無水コハク酸
で酸価2のカルボキシル基を導入したフッ素樹脂を使用
した以外は、実施例1と同様して塗料用被覆組成物を得
た。得られたその塗料用被覆組成物を使用して応用実施
例1と同様にして試験した。
フィン系共重合体の樹脂に代えて、事前に無水コハク酸
で酸価2のカルボキシル基を導入したフッ素樹脂を使用
した以外は、実施例1と同様して塗料用被覆組成物を得
た。得られたその塗料用被覆組成物を使用して応用実施
例1と同様にして試験した。
【0059】[応用実施例9]実施例1のフルオロオレ
フィン系共重合体の樹脂に代えて、クロロトリフルオロ
エチレン/3−アミノプロピルビニルエーテル/エチル
ビニルエーテル/ヒドロキシブチルビニルエーテル/シ
クロヘキシルビニルエーテル=50/1/1/8/40
のアミノ基含有フッ素樹脂を使用した以外は、実施例1
と同様にして塗料用被覆組成物を得た。得られたその塗
料用被覆組成物を使用して応用実施例1と同様にして試
験した。
フィン系共重合体の樹脂に代えて、クロロトリフルオロ
エチレン/3−アミノプロピルビニルエーテル/エチル
ビニルエーテル/ヒドロキシブチルビニルエーテル/シ
クロヘキシルビニルエーテル=50/1/1/8/40
のアミノ基含有フッ素樹脂を使用した以外は、実施例1
と同様にして塗料用被覆組成物を得た。得られたその塗
料用被覆組成物を使用して応用実施例1と同様にして試
験した。
【0060】[応用実施例10]実施例1のフルオロオ
レフィン系共重合体の樹脂に代えて、クロロトリフルオ
ロエチレン/グリシジルビニルエーテル/エチルビニル
エーテル/ヒドロキシブチルビニルエーテル/シクロヘ
キシルビニルエーテル=50/1/1/8/40のアミ
ノ基含有フッ素樹脂を使用した以外は、実施例1と同様
にして塗料用被覆組成物を得た。得られたその塗料用被
覆組成物を使用して応用実施例1と同様にして試験し
た。
レフィン系共重合体の樹脂に代えて、クロロトリフルオ
ロエチレン/グリシジルビニルエーテル/エチルビニル
エーテル/ヒドロキシブチルビニルエーテル/シクロヘ
キシルビニルエーテル=50/1/1/8/40のアミ
ノ基含有フッ素樹脂を使用した以外は、実施例1と同様
にして塗料用被覆組成物を得た。得られたその塗料用被
覆組成物を使用して応用実施例1と同様にして試験し
た。
【0061】[応用比較例1]比較例2で得られた塗料
用被覆組成物100重量部に対し実施例1と同様に試験
を実施した。
用被覆組成物100重量部に対し実施例1と同様に試験
を実施した。
【0062】以上の応用実施例、応用比較例の結果を表
1に示す。なお、表中の耐溶剤性はキシレンを含ませた
ガーゼで塗膜を20回こすり、溶解したものを×、溶解
しなかったものを○とした。耐候性は、サンシャインウ
エザーメーターにて3000時間で光沢保持率を80%
以上のものを○とし、80%未満のものを×とした。塗
替え施工性は塗装時に下塗りにアクリルラッカー塗膜を
溶かし出していないかをチエックした。
1に示す。なお、表中の耐溶剤性はキシレンを含ませた
ガーゼで塗膜を20回こすり、溶解したものを×、溶解
しなかったものを○とした。耐候性は、サンシャインウ
エザーメーターにて3000時間で光沢保持率を80%
以上のものを○とし、80%未満のものを×とした。塗
替え施工性は塗装時に下塗りにアクリルラッカー塗膜を
溶かし出していないかをチエックした。
【0063】応用実施例2では、耐溶剤性が×になって
いるが、キシレンに溶解されない基材に塗装する場合は
当然問題とされない。応用比較例1は未反応2,6−ジ
イソシアネートカプロン酸メチルが多量に存在するため
有効な架橋反応が遅れたため、耐溶剤性及び耐候性が悪
いと考えられる。
いるが、キシレンに溶解されない基材に塗装する場合は
当然問題とされない。応用比較例1は未反応2,6−ジ
イソシアネートカプロン酸メチルが多量に存在するため
有効な架橋反応が遅れたため、耐溶剤性及び耐候性が悪
いと考えられる。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明の塗料用被覆組成物は、合成も容
易であり、1液湿気硬化性を有し、高耐候性塗膜を与え
ることができ、溶剤の選択により旧塗膜上に補修する場
合において旧塗膜を痛めるなどの欠点がなく、塗装後の
塗膜は耐溶剤性に優れるという利点を有する。
易であり、1液湿気硬化性を有し、高耐候性塗膜を与え
ることができ、溶剤の選択により旧塗膜上に補修する場
合において旧塗膜を痛めるなどの欠点がなく、塗装後の
塗膜は耐溶剤性に優れるという利点を有する。
Claims (5)
- 【請求項1】溶剤に可溶あるいは分散可能な水酸基を含
むフッ素含有量が5重量%以上のフルオロオレフィン系
重合体と、反応性の異なるイソシアネート基を有するジ
イソシアネート化合物及び/又はトリイソシアネート化
合物とを、イソシアネート基/水酸基の比率が1.5〜
5の割合で反応させて得られる反応物、及び溶剤を含有
することを特徴とする塗料用被覆組成物。 - 【請求項2】反応性の異なるイソシアネート基を有する
ジイソシアネート化合物が2,6−ジイソシアネートカ
プロン酸のメチルエステルであるか、又は、反応性の異
なるイソシアネート基を有するトリイソシアネート化合
物が2,6−ジイソシアネートカプロン酸の2−イソシ
アネートエチルエステルである、請求項1の塗料用被覆
組成物。 - 【請求項3】フルオロオレフィン系重合体がフルオロオ
レフィンとビニルモノマーとの共重合体である請求項1
又は2の塗料用被覆組成物。 - 【請求項4】溶剤がミネラルターペンを50重量%以上
含む溶剤である請求項1〜3のいずれかの塗料用被覆組
成物。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの塗料用被覆組成
物を物品に塗装して得られる塗装物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7042112A JPH08239625A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 塗料用被覆組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7042112A JPH08239625A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 塗料用被覆組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08239625A true JPH08239625A (ja) | 1996-09-17 |
Family
ID=12626880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7042112A Pending JPH08239625A (ja) | 1995-03-01 | 1995-03-01 | 塗料用被覆組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08239625A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002082620A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-03-22 | Nippon Paint Co Ltd | 低汚染性塗膜が形成された表示物 |
JP2015189854A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 富士重工業株式会社 | 混合塗料 |
JP2019183014A (ja) * | 2018-04-11 | 2019-10-24 | 旭化成株式会社 | 塗料組成物及び塗膜 |
-
1995
- 1995-03-01 JP JP7042112A patent/JPH08239625A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002082620A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-03-22 | Nippon Paint Co Ltd | 低汚染性塗膜が形成された表示物 |
JP2015189854A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | 富士重工業株式会社 | 混合塗料 |
US12104071B2 (en) | 2014-03-28 | 2024-10-01 | Subaru Corporation | Mixed coating material |
JP2019183014A (ja) * | 2018-04-11 | 2019-10-24 | 旭化成株式会社 | 塗料組成物及び塗膜 |
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