JPH08236743A - 電荷転送素子 - Google Patents

電荷転送素子

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JPH08236743A
JPH08236743A JP7038625A JP3862595A JPH08236743A JP H08236743 A JPH08236743 A JP H08236743A JP 7038625 A JP7038625 A JP 7038625A JP 3862595 A JP3862595 A JP 3862595A JP H08236743 A JPH08236743 A JP H08236743A
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JP
Japan
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transfer
electrode
layer
shunt
electrodes
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JP7038625A
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English (en)
Inventor
Naoki Nishi
直樹 西
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緩衝用の電極層を形成しなくても、転送チャ
ネル領域でのポテンシャルシフトの発生を引き起こすこ
とがないようにする。 【構成】 信号電荷を一方向に転送する転送チャネル領
域24と、この転送チャネル領域24上に複数の転送電
極11を有するイメージセンサにおいて、4本の転送電
極11A〜11Dを1組とする転送電極群を垂直方向に
多数配列し、4本のシャント用配線層14A〜14Dを
1組とするシャント用配線群を水平方向に多数配列し、
各転送電極11A〜11Dを水平方向に延びる導線部1
1Aa〜11Daと垂直方向に突出する電極部11Ab
〜11Dbとを有して構成し、シャント用配線群におけ
るj本目(j=1,2,3,4)のシャント用配線層1
4を、転送電極群におけるj本目の転送電極に対し、導
線部を通じて電気的に接続して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電荷転送素子に関し、
特に、複数のCCD構造による電荷転送部を有する固体
撮像素子や信号処理用CCD遅延線等に用いて好適な電
荷転送素子に関する。
【0002】
【従来の技術】複数のCCD構造による電荷転送部を有
するものとして、CCDイメージセンサ,CCDリニア
センサ及びCCD遅延線等が挙げられる。
【0003】その中でもCCDイメージセンサ、例えば
1インチ光学系の高品位テレビジョン(HDTV)用の
フレームインターライン転送型イメージセンサにおいて
は、信号電荷を撮像部から蓄積部に高速転送するフレー
ム転送の周波数が高いため、多結晶シリコン層による転
送電極だけでは抵抗が高く、伝播遅延によって、十分な
振幅の駆動信号(垂直転送パルス)を転送電極に与える
ことができず、満足できる特性(例えば取り扱い電荷
量,転送効率等)を得ることができない。
【0004】そこで、アルミ(もしくはその他の金属)
をシャント(裏打ち)配線として用い、転送電極の電気
抵抗を下げ、上記伝播遅延を抑えることが一般に行なわ
れている。
【0005】ここで、従来におけるシャント配線構造の
CCD固体撮像素子について図13及び図14を参照し
ながら説明する。
【0006】従来の固体撮像素子は、図14に示すよう
に、例えばn形のシリコン基板101に形成されたp形
のウェル領域102の表面に受光部103を形成するた
めのn形の不純物拡散領域104と、垂直転送レジスタ
105を構成するn形の転送チャネル領域106並びに
p形のチャネルストッパ領域107が形成され、更に上
記n形の不純物拡散領域104の表面にp形の正電荷蓄
積領域108が、n形の転送チャネル領域106の直下
にスミアの低減を目的とした第2のp形ウェル領域10
9がそれぞれ形成されて構成されている。なお、n形の
不純物拡散領域104と転送チャネル領域106間のp
形領域は、読出しゲート部RGを構成する。
【0007】ここで、n形の不純物拡散領域104とp
形のウェル領域102とのpn接合によるフォトダイオ
ードによって受光部103(光電変換部)が構成され、
この受光部103が多数個マトリクス状に配列されてイ
メージ部(撮像部)が形成されている。そして、カラー
撮像の場合、上記受光部103に対応して形成される色
フィルタ(三原色フィルタや補色フィルタ)の配色など
の関係によって、例えば互いに隣接する4つの受光部1
03にて1つの画素を構成するようになっている。
【0008】また、n形の転送チャネル領域106,チ
ャネルストッパ領域107及び読出しゲート部RG上に
は、例えばSiO2膜を含むゲート絶縁膜110を介し
て1層目の多結晶シリコン層及び2層目の多結晶シリコ
ン層による4つの転送電極111(第1〜第4の転送電
極111a〜111d:図13参照)が形成され、これ
ら転送チャネル領域106,ゲート絶縁膜110及び転
送電極111によって垂直転送レジスタ105が構成さ
れる。
【0009】各転送電極111は、図13に示すよう
に、それぞれ水平方向(転送チャネル領域106の延在
方向に対して直角な方向)に延長して形成され、垂直方
向に隣り合う受光部103間の垂直分離領域(受光部1
03を分離するための領域であり、また配線を形成する
ための領域でもある。)中、一つの領域では、1層目の
多結晶シリコン層による第1の転送電極111aと2層
目の多結晶シリコン層による第4の転送電極111dと
が重なって形成され、また上記受光部103間の領域
中、他の領域では、1層目の多結晶シリコン層による第
3の転送電極111cと2層目の多結晶シリコン層によ
る第2の転送電極111bとが重なって形成される。
【0010】各転送電極111上には、図14に示すよ
うに、膜厚の厚い平坦化膜112を介して、Al層によ
るシャント用配線層113が垂直方向に延在するように
形成され、このシャント用配線層113上に層間絶縁膜
114を介してAl層による遮光膜115が形成されて
いる。そして、Al遮光膜115を含む全面に例えばプ
ラズマSiN膜等からなる上層保護膜116が形成され
る。
【0011】各シャント用配線層113は、図13に示
すように、列単位にそれぞれ対応する第1〜第4の転送
電極111a〜111dに対して選択的にコンタクト部
120a〜120dを介して電気的に接続される。そし
て、各シャント用配線層113に、例えば4相の転送ク
ロックφV1〜φV4が選択的に印加され、これらシャ
ント用配線層113を通じて、第1〜第4の転送電極1
11a〜111dに対してそれぞれ第1〜第4の転送ク
ロックφV1〜φV4が個別に印加される。この4相の
転送クロックφV1〜φV4の印加によって、読出し期
間中に受光部103から読み出された信号電荷が、垂直
転送レジスタ105に沿って図示しない水平転送レジス
タ側に転送される。
【0012】なお、この図14で示す従来の固体撮像素
子においては、簡単のため、上層保護層116上に形成
される平坦化膜,色フィルタ及びマイクロ集光レンズな
どは省略してある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のイメ
ージセンサにおいては、第1〜第4の転送電極111a
〜111dに対して直接Al層によるシャント用配線層
113がコンタクト部114a〜114dを通して接触
されることになる。この場合、その接触部位は、シリコ
ンとAlとで合金を形成して、他の電極部分と仕事関数
が変わってしまうため、該接触部位下の電位が変動して
しまい、電荷転送時において、信号電荷の転送残りなど
の転送劣化を引き起こすという問題があった。この上記
Alと多結晶シリコンとの接触によるポテンシャル変動
を一般にポテンシャルシフトと称している。
【0014】そこで、従来においては、上記ポテンシャ
ルシフトを防止する目的で、図14に示すように、転送
電極111とシャント用配線層113との間に、3層目
の多結晶シリコン層による緩衝用の電極層117を形成
するようにしている。具体的には、転送電極111上に
熱酸化膜118を介して緩衝用電極層117を形成した
後、この緩衝用電極層117上に絶縁と平坦化を目的と
した例えばPSG等からなる平坦化膜112を形成し、
その後、この平坦化膜112上に1層目のAl層による
シャント用配線層113を形成し、このシャント用配線
層113上に層間絶縁膜114を介して2層目のAl層
による遮光膜115を形成して固体撮像素子を構成する
ようにしている。
【0015】上記緩衝用電極層117を設けた場合にお
いては、図13におけるコンタクト部分120a〜12
0dは、緩衝用電極層117とその下層の転送電極11
1a〜11dとのコンタクト部分を示し、図で示す他の
コンタクト部分121は、シャント用配線層113とそ
の下層の緩衝用電極層117とのコンタクト部分を示
す。
【0016】しかしながら、上記図14で示す従来の固
体撮像素子においては、緩衝用電極層117を形成した
ことによって、転送チャネル領域106でのポテンシャ
ルシフトを防止することができるが、この緩衝用電極層
117の形成に伴って、該電極層117と下層の転送電
極間に平坦化膜118及び119が必要になり、しかも
緩衝用電極層117とシャント用配線層113相互間の
コンタクトをとるためのコンタクトホールが必要である
ことから、緩衝用電極117を薄くすることができな
い。従って、受光部103の開口幅と垂直転送レジスタ
105の高さの比、即ちアスペクト比が大きくなり、A
l遮光膜115における受光部開口の周端縁(肩の部
分)での入射光の外部への反射、いわゆる「けられ」の
頻度が大きくなり、受光感度の低下を引き起こすおそれ
があった。
【0017】その他、上記アスペクト比の増大に伴っ
て、2層目のAl層による遮光膜115の形成、特にそ
のパターニング加工が困難になること、そして、Al層
によるシャント用配線層113の線幅が、このシャント
用配線層113と下層の緩衝用電極層117間における
コンタクトホールの径の最小ルールで決ってしまい、そ
れ以上細くすることができず、そのため、シャント用配
線層113とその上層のAl遮光膜115との間の層間
絶縁膜114の加工マージンが少なくなり、その加工が
困難になることから、工数の増大並びに製造コストの高
価格化を引き起こすというおそれがあった。
【0018】そこで、上記緩衝用電極層117に替えて
バリアメタル層を用い、転送電極111上にこのバリア
メタル層を介してシャント用配線層113を形成するこ
とが考えられる。このようにすれば、上記のような高さ
の問題は解消されるが、他の諸特性、特に暗時特性(暗
電流、白点)に悪影響を与えるという新たな問題が生じ
るおそれがある。
【0019】即ち、暗電流は、結晶欠陥等によりn形基
板や中性領域(図14の例ではp形のウェル領域10
2)から流れ込む拡散電流やSi−SiO2界面の準位
からの発生電流が主な要因であり、それが周辺の画素に
比べて局所的に多いと、その画素が白点となる。
【0020】この暗電流を低減するために、一般に水素
化アニール処理を行なう。これは、上層膜に水素が含ま
れていると、アニール処理時に水素が拡散し、Si−S
iO2界面の準位が下がり、より暗電流を低減させるこ
とができるからである。上記のような固体撮像素子にお
いては、上層膜のAl遮光膜115やプラズマSiN膜
116に水素が含まれており、これら膜中の水素が暗電
流の低減に寄与している。
【0021】しかし、バリアメタル層として例えばWや
Ti等を用いた場合、水素吸蔵能力が高いため、Al遮
光膜115やプラズマSiN膜116中の水素がバリア
メタル層に取り込まれてしまい、その結果、水素アニー
ル効果が薄れ、暗電流を低減できないこととなり、従来
の構造に比べて暗電流が増加してしまうと考えられる。
【0022】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、緩衝用の電極層を形成
しなくても、転送チャネル領域でのポテンシャルシフト
の発生を引き起こすことがない電荷転送素子を提供する
ことにある。
【0023】また、本発明の他の目的は、固体撮像素子
に適用した場合において、緩衝用の電極層を形成するこ
となく、しかも暗電流の増加を引き起こすことがないC
CD電荷転送部を実現することができ、大画面、画素の
高密度化、高出力レートの固体撮像素子をより少ない製
造工程で安価に作製することができる電荷転送素子を提
供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は、信号電荷を一
方向に転送する転送チャネル領域と、該転送チャネル領
域上に複数の転送電極を有する電荷転送素子において、
上記複数の転送電極上に上記転送チャネル領域に沿って
シャント用配線を形成し、少なくとも1種の転送電極を
上記転送チャネル領域以外の箇所で上記シャント用配線
と電気的に接続して構成する(請求項1記載の発明)。
【0025】この場合、n本の転送電極を1組とする転
送電極群を垂直方向に多数配列し、n本のシャント用配
線を1組とするシャント用配線群を水平方向に多数配列
し、上記各転送電極を水平方向に延びる導線部と、垂直
方向に突出する電極部とを有して構成し、上記シャント
用配線群におけるj本目(j=1,2・・・n)のシャ
ント用配線を、上記転送電極群におけるj本目の転送電
極に対し、上記導線部を通じて電気的に接続して構成す
るようにしてもよい(請求項2記載の発明)。
【0026】また、上記転送電極群のうち、上層のk本
の転送電極を垂直に延長して形成し、上記シャント用配
線群におけるk本のシャント配線を、上記上層のk本の
転送電極に対し、上記電極部を通じて電気的に接続し、
残りのシャント配線を、残りの転送電極に対し、上記導
線部を通じて電気的に接続して構成するようにしてもよ
い(請求項3記載の発明)。
【0027】また、上記転送チャネル領域にて転送され
る信号電荷を、上記各転送電極における導線部の側縁と
電極部の側縁にて区画された光電変換部からの信号電荷
としてもよい(請求項4記載の発明)。
【0028】
【作用】請求項1記載の本発明に係る電荷転送素子にお
いては、転送電極への駆動信号(転送パルス)の印加に
よって、転送電極下における転送チャネル領域のポテン
シャル分布が順次変化して、信号電荷が転送チャネル領
域に沿って一方向に転送されることになる。
【0029】駆動信号の転送電極への印加はシャント用
配線を通じて行なわれる。この場合、シャント用配線と
転送電極との電気的接続が転送チャネル領域以外の箇所
において行なわれているため、シャント用配線をアルミ
やその他の金属にて構成し、転送電極を例えば多結晶シ
リコン層にて構成した場合における転送チャネル領域で
のいわゆるポテンシャルシフトは発生しない。
【0030】即ち、シャント用配線と転送電極との接続
部分の下には、信号電荷の電荷転送が行なわれる転送チ
ャネル領域がないため、上記シャント用配線と転送電極
との接続による転送チャネル領域への影響はない。
【0031】このように、本発明に係る電荷転送素子に
おいては、緩衝用の電極層を形成しなくても、転送チャ
ネル領域においてポテンシャルシフトを引き起こすこと
がないため、シャント用配線と転送電極とを直接接触さ
せることが可能となり、従来必要であった緩衝用の電極
層の形成を省略することができる。これは、製造工程の
簡略化及び工数の低減化につながる。
【0032】次に、請求項2記載の本発明に係る電荷転
送素子においては、例えば、シャント用配線群における
1本目のシャント用配線と転送電極群における1本目の
転送電極とが該転送電極の導線部を通じて電気的に接続
されることになり、2本目のシャント用配線と2本目の
転送電極とがその導線部を通じて電気的に接続されるこ
とになる。
【0033】一般的には、シャント用配線群におけるj
本目(j=1,2・・・n)のシャント用配線と転送電
極群におけるj本目の転送電極とが該転送電極の導線部
を通じて電気的に接続される。
【0034】上記転送電極の導線部は、垂直方向に延び
る多数の転送チャネル領域が存在しない部分に配される
形となるため、上記シャント用配線と転送電極との接続
部分の下には転送チャネル領域が存在しないこととな
る。
【0035】つまり、シャント用配線と転送電極との電
気的接続が転送チャネル領域以外の箇所において行なわ
れることになり、シャント用配線をアルミやその他の金
属にて構成し、転送電極を例えば多結晶シリコン層にて
構成した場合における転送チャネル領域でのいわゆるポ
テンシャルシフトは発生しない。
【0036】従って、この請求項2記載の本発明に係る
電荷転送素子においても、緩衝用の電極層を形成するこ
となく、シャント用配線と転送電極とを直接接触させる
ことが可能となり、従来必要であった緩衝用の電極層の
形成を省略することができる。
【0037】次に、請求項3記載の本発明に係る電荷転
送素子においては、n本の転送電極のうち、上層のk本
の転送電極が電極部を通じてk本のシャント配線と電気
的に接続され、残りの転送電極が導線部を通じて残りの
シャント配線と電気的に接続されることになる。
【0038】この場合、k本のシャント配線が電気的に
接続される上層のk本の転送電極における電極部下には
転送チャネル領域が存在することになるが、これら転送
電極の電極部と転送チャネル領域には、残りの転送電極
が介在していわゆる緩衝用の電極として機能することに
なるため、上記電極部下における転送チャネル領域にお
いてポテンシャルシフトは発生しない。
【0039】残りの転送電極においては、下層に転送チ
ャネル領域がない導線部を通じてシャント配線と電気的
に接続されるため、この残りの転送電極とシャント配線
との接続によるポテンシャルシフトは発生しない。
【0040】このように、この請求項3記載の本発明に
係る電荷転送素子においても、緩衝用の電極層を形成す
ることなく、シャント用配線と転送電極とを直接接触さ
せることが可能となり、従来必要であった緩衝用の電極
層の形成を省略することができる。
【0041】次に、請求項4記載の本発明に係る電荷転
送素子においては、上記構成において、各転送電極にお
ける導線部の側縁と電極部の側縁にて区画された部分に
光電変換部を有することから、電荷転送素子を固体撮像
素子として適用させることができる。
【0042】この場合、請求項1〜請求項3記載の発明
から明らかなように、緩衝用の電極層を形成しなくて
も、転送チャネル領域においてポテンシャルシフトを引
き起こすことがないため、シャント用配線と転送電極と
を直接接触させることが可能で、従来必要であった緩衝
用の電極層の形成を省略することができる。
【0043】従って、上記緩衝用電極の省略により、転
送電極上に形成される積層膜の高さを抑えることがで
き、シャント用配線層の断切れ防止や転送電極上に形成
される積層膜の形成の容易化などを図ることができ、製
造上有利となる。
【0044】また、転送電極上の積層膜の高さを抑える
ことができることから、電荷転送部と光電変換部とのア
スペクト比の増大化を防止することができ、例えば電荷
転送部上に形成される遮光膜による入射光の「けられ」
の頻度を低減することができ、受光感度の向上を図るこ
とができる。
【0045】しかも、シャント用配線と転送電極との接
続部分にバリアメタル層を介在させる必要がなくなるた
め、アニール処理時における水素アニールの効果を十分
に発揮させることができ、暗電流の発生を抑えることが
可能となる。
【0046】
【実施例】以下、本発明に係る電荷転送素子をフレーム
・インターライン転送(FIT)方式のイメージセンサ
に適用したいくつかの実施例を図1〜図12を参照しな
がら説明する。
【0047】まず、第1実施例に係るイメージセンサ
は、図1に示すように、入射光量に応じた量の電荷に光
電変換する受光部1が多数マトリクス状に配され、更に
これら多数の受光部1のうち、列方向に配列された受光
部1に対して共通とされた垂直転送レジスタ2が多数
本、行方向に配列されたイメージ部(撮像部)3と、こ
のイメージ部3に隣接して配され、イメージ部3に形成
されているような受光部1はなく、イメージ部3におけ
る多数本の垂直転送レジスタ2に連続してそれぞれ多数
本の垂直転送レジスタ4のみが延長形成されたストレー
ジ部(蓄積部)5とを有する。
【0048】また、ストレージ部5に隣接し、かつ多数
本の垂直転送レジスタ4に対して共通とされた水平転送
レジスタが2本、それぞれ並設されている。ここで、2
本の水平転送レジスタのうち、ストレージ部5側に位置
する水平転送レジスタを第1の水平転送レジスタH1、
他の水平転送レジスタを第2の水平転送レジスタH2と
記す。
【0049】そして、ストレージ部5と第1の水平転送
レジスタH1間には、ストレージ部5における垂直転送
レジスタ4の最終段に転送された信号電荷を第1の水平
転送レジスタH1に転送するための2つの垂直−水平転
送レジスタVH1及びVH2が多数の垂直転送レジスタ
4に対して共通に、かつそれぞれ並列に形成されてい
る。これら2本の垂直−水平転送レジスタVH1及びV
H2には、それぞれ垂直−水平転送パルスφVH1及び
φVH2が供給されるようになっており、これら転送パ
ルスφVH1及びφVH2の供給によって、垂直転送レ
ジスタ4からの信号電荷が第1の水平転送レジスタH1
に転送されることになる。
【0050】また、第1及び第2の水平転送レジスタH
1及びH2間には、第1の水平転送レジスタH1に転送
された信号電荷を選択的に第2の水平転送レジスタH2
側に転送する水平−水平転送レジスタHHが、各水平転
送レジスタH1及びH2に沿って水平方向に延長されて
配されている。この水平−水平転送レジスタHHには、
水平−水平転送パルスφHHGが供給されるようになっ
ており、この転送パルスφHHGの供給によって、第1
の水平転送レジスタH1にある信号電荷が選択的に第2
の水平転送レジスタH2に転送されることになる。
【0051】また、上記第1及び第2の水平転送レジス
タH1及びH2の各最終段には、それぞれ第1及び第2
の出力部6a及び6bが接続されている。これら第1及
び第2の出力部6a及び6bは、各水平転送レジスタH
1及びH2の最終段から転送されてきた信号電荷を電気
信号(例えば電圧信号)に変換する例えばフローティン
グ・ディフュージョンあるいはフローティング・ゲート
等で構成される電荷−電気信号変換部7と、この電荷−
電気信号変換部7にて電気信号の変換が行われた後の信
号電荷を、リセットパルスPrの入力に従ってドレイン
領域Dに掃き捨てるリセットゲートRGと、電荷−電気
信号変換部7からの電気信号を増幅するアンプ8を有し
て構成されている。なお、ドレイン領域Dには電源電圧
Vddが印加されている。
【0052】そして、これらイメージ部3における垂直
転送パルスφIM1〜φIM4及びストレージ部5にお
ける4つの垂直転送パルスφST1〜φST4の供給に
よって、イメージ部3及びストレージ部5における各垂
直転送電極下のポテンシャル分布が順次変化し、これに
よって、信号電荷がそれぞれイメージ部3における垂直
転送レジスタ2及びストレージ部5における垂直転送レ
ジスタ4に沿って縦方向(第1の水平レジスタH1側)
に転送されることになる。
【0053】特に、イメージ部3においては、受光部1
に蓄積されている信号電荷を垂直帰線期間において、ま
ず、垂直転送レジスタ2に読出し、その後、この垂直帰
線期間内において、上記垂直転送レジスタ2に転送され
た信号電荷を高速にストレージ部5の垂直転送レジスタ
4に転送する。
【0054】ストレージ部5は、垂直帰線期間において
垂直転送レジスタ4に転送された信号電荷を、その後の
水平帰線期間において1行単位に第1の水平転送レジス
タH1側に転送する。これによって、垂直転送レジスタ
4の最終段にあった信号電荷は、2つの垂直−水平転送
レジスタVH1及びVH2を経て、まず、第1の水平転
送レジスタH1に転送され、そのうち、例えば偶数列に
関する信号電荷が、水平−水平転送レジスタHHを介し
て第2の水平転送レジスタH2に転送される。
【0055】そして、次の水平走査期間において、第1
及び第2の水平転送レジスタH1及びH2上に形成され
た例えば2層の多結晶シリコン層による水平転送電極へ
の互いに位相の異なる2相の水平転送パルスφH1及び
φH2の印加によって、信号電荷が順次対応する出力部
6a及び6b側の電荷−電気信号変換部7に転送され、
各電荷−電気信号変換部7において電気信号に変換され
て、それぞれアンプ8を介して対応する出力端子9より
撮像信号S1及びS2として取り出されることになる。
【0056】次に、イメージ部3における構成を図2〜
図7に基づいて説明すると、上記イメージ部3における
垂直転送レジスタ2上には、図示しないが例えば2層の
電極層(例えば多結晶シリコン層)による4枚の垂直転
送電極がそれぞれ絶縁膜を介して形成されている。即
ち、4枚の垂直転送電極を1組として、その組が多数、
縦方向に順次配列されて形成されている。
【0057】具体的に説明すると、イメージ部3におい
ては、図2に示すように、上記1組を構成する4枚の転
送電極11A〜11Dが、それぞれ水平方向(電荷転送
方向に対して直角な方向)に延長して形成され、これら
4枚の転送電極11A〜11Dを1組にして多数組、垂
直方向に順次配列されている。
【0058】そして、垂直方向に隣り合う受光部1間の
垂直分離領域(受光部1を分離するための領域であり、
また配線を形成するための領域でもある。)中、一つの
領域では、1層目の電極層による第1の転送電極11A
と2層目の電極層による第4の転送電極11Dの各導線
部11Aa及び11Daとが一部重なって形成され、ま
た上記受光部1間の領域中、他の領域では、1層目の電
極層による第3の転送電極11Cと2層目の電極層によ
る第2の転送電極11Bの各導線部11Ca及び11B
aとが一部重なって形成されている。
【0059】また、1層目の電極層からなる第1及び第
3の転送電極11A及び11Cは、垂直方向に延びる転
送チャネル領域12上においてそれぞれ垂直方向でかつ
水平転送レジスタ側の方向(即ち、図2上、下方向)に
一部突出した形に形成されてそれぞれ電極部11Ab及
び11Cbが構成され、2層目の電極層からなる第2及
び第4の転送電極11B及び11Dは、垂直方向に延び
る転送チャネル領域上においてそれぞれ垂直方向でかつ
水平転送レジスタ側とは反対の方向(図2上、上方向)
に一部突出した形に形成されてそれぞれ電極部11Bb
及び11Dbが構成されている。
【0060】そして、第1及び第3の転送電極11A及
び11Cにおける各電極部11Ab及び11Cbと第2
及び第4の転送電極11B及び11Dにおける各電極部
11Bb及び11Dbは、各端部において、それぞれオ
ーバーラップされた形となっている。即ち、第1及び第
3の転送電極11A及び11Cにおける各電極部11A
b及び11Cbの各端部上に、熱酸化膜13(図3参
照)を介して第2及び第4の転送電極11B及び11D
の各電極部11Bb及び11Dbの端部がそれぞれ位置
した形となっている。
【0061】また、第1及び第3の転送電極11A及び
11Cの各電極部11Ab及び11Cbの線幅tb1及
びtb3が、第2及び第4の転送電極11B及び11D
の各電極部11Bb及び11Dbの線幅tb2及びtb
4よりも小に設定されている。
【0062】各転送電極11A〜11D上には、図3に
示すように、熱酸化膜(SiO2 膜)2及び平坦化膜1
3を介して垂直方向(即ち、信号電荷の転送方向)に延
びるA l層からなるシャント用配線層14が形成され
ている。また、このシャント用配 線層14上には、絶
縁及び平坦化を目的とした例えばPSG(リンシリケー
トガ ラス)等からなる層間絶縁膜15を介して遮光用
のAl膜16(以下、Al遮光 膜と記す)が形成さ
れ、その上層全面に例えばプラズマCVD法によるSi
N膜 (以下、P−SiN膜と記す)17が形成されて
いる。
【0063】ここで、このイメージセンサの受光部1周
辺の断面をみると、図4に示すように、例えばn形のシ
リコン基板21にp形不純物(例えばボロン(B))の
導入によるp形のウェル領域22と、上記受光部1を形
成するためのn形の不純物拡散領域23と、垂直転送レ
ジスタ2を構成するn形の転送チャネル領域24並びに
p形のチャネルストッパ領域25が形成され、更に上記
n形の不純物拡散領域23の表面にp形の正電荷蓄積領
域26が形成され、n形の転送チャネル領域24の直下
にスミアの低減を目的とした第2のp形ウェル領域27
がそれぞれ形成されている。なお、n形の不純物拡散領
域23と転送チャネル領域24間のp形領域は、読出し
ゲート部RGを構成する。
【0064】また、このイメージセンサは、図示するよ
うに、n形シリコン基板21の表面にp形のウェル領域
22を形成して、このウェル領域22よりも浅い位置に
上記受光部1を構成するn形の不純物拡散領域23を形
成することで、いわゆる電子シャッタの機能を有するよ
うに構成されている。
【0065】即ち、シリコン基板21に供給される基板
電位をシャッタパルスに同期して高レベルにすることに
より、p形のウェル領域22におけるポテンシャル障壁
(オーバーフローバリア)が下がり、受光部1に蓄積さ
れた電荷(この場合、電子)が上記オーバーフローバリ
アを越えて縦方向、即ちシリコン基板21側に掃き捨て
られることになる。これにより、シャッタパルスの最終
印加時点から電荷読出し時点までの期間が実質的な露光
期間となり、残像等の不都合を防止することができるよ
うになっている。
【0066】また、このイメージセンサにおいては、上
記n形の不純物拡散領域23とp形のウェル領域22と
のpn接合によるフォトダイオード,n形の不純物拡散
領域23と読出しゲート部RGとのpn接合によるフォ
トダイオード,n形の不純物拡散領域23とチャネルス
トッパ領域25とのpn接合によるフォトダイオード、
並びにn形の不純物拡散領域23とp形の正孔蓄積領域
26とのpn接合によるフォトダイオードによって受光
部1(光電変換部)が構成され、この受光部1が多数個
マトリクス状に配列されてイメージ部3が形成されてい
る。そして、カラー撮像方式の場合、上記受光部1に対
応して形成される色フィルタ(三原色フィルタや補色フ
ィルタ)の配色などの関係によって、例えば互いに隣接
する4つの受光部1にて1つの画素を構成するようにな
っている。
【0067】また、転送チャネル領域24,チャネルス
トッパ領域25及び読出しゲート部RG上に、例えばS
iO2膜を介してSi3N4膜及びSiO2膜が順次積
層され、このSiO2膜,Si3N4膜及びSiO2膜
による3層構造のゲート絶縁膜28上に1層目の電極層
及び2層目の電極層による4つの転送電極11A〜11
D(図4の断面図においては、転送電極を示す参照符号
を代表的に11として記す)が形成され、これら転送チ
ャネル領域24,ゲート絶縁膜31及び転送電極11に
よって垂直転送レジスタ2が構成される。
【0068】上記転送電極11の表面には、熱酸化によ
るシリコン酸化膜(SiO2膜)12が形成されてお
り、これら転送電極11を含む全面にはPSGからなる
層間絶縁膜13が形成され、この層間絶縁膜13のう
ち、転送電極11に対応する箇所に垂直方向に延びるシ
ャント用配線層14が形成されている。
【0069】更に、上記シャント用配線層14を覆うよ
うに例えばPSGからなる層間絶縁膜15が形成され、
この層間絶縁膜15上に下層の転送電極11を覆うよう
にAl遮光膜16が形成され、このAl遮光膜16を含
む全面にP−SiN膜17が形成されている。
【0070】上記Al遮光膜16は、受光部1上におい
て選択的にエッチング除去されており、光は、このエッ
チング除去によって形成された開口16aを通じて受光
部1内に入射されるようになっている。
【0071】なお、上記図3及び図4の断面図において
は、簡単のため、P−SiN膜17上の平坦化膜,色フ
ィルタ及びマイクロ集光レンズなどは省略してある。
【0072】そして、この第1実施例に係るイメージセ
ンサにおいては、図2に示すように、4本のシャント用
配線層14を1組として、各組が垂直方向に延在するよ
うに形成され、かつ水平方向に配列された形となってい
る。
【0073】各組のシャント用配線層14中、1本目の
シャント用配線層14Aは、1層目の電極層にて構成さ
れた第1の転送電極11A上に対応する部分が2本目の
シャント用配線層14Bに向かって水平方向に突出した
形状となっており、2本目のシャント用配線層14B
は、2層目の電極層にて構成された第2の転送電極11
B上に対応する部分が3本目のシャント用配線層14C
に向かって水平方向に突出した形状となっており、3本
目のシャント用配線層14Cは、1層目の電極層にて構
成された第3の転送電極11C上に対応する部分が4本
目のシャント用配線層14Dに向かって水平方向に突出
した形状となっており、4本目のシャント用配線層14
Dは、2層目の電極層にて構成された第4の転送電極1
1D上に対応する部分が次の組の1本目のシャント用配
線層14Aに向かって水平方向に突出した形状となって
いる。
【0074】各転送電極11A〜11Dは、それぞれの
導線部11Aa〜11Daのうち、シャント用配線層1
4A〜14Dの各突出部分14Aa〜14Daに対応す
る導線部11Aa〜11Daの線幅ta12〜ta42
が他の導線部の線幅ta11〜ta41よりも2〜3倍
の長さに設定されている。また、上層のシャント用配線
層14Aa〜14Daにおける各突出部分14Aa〜1
4Daの線幅は、下層の転送電極11A〜11Dにおけ
る各導線部11Aa〜11Daの線幅ta12〜ta4
2よりもわずかに大に設定されている。
【0075】各シャント用配線層14A〜14Dと各転
送電極11A〜11Dは、例えば図5及び図6に示すよ
うに、突出部分14Aa(〜14Da)と該突出部分1
4Aa(〜14Da)に対応する導線部11Aa(〜1
1Da)とを層間絶縁膜13に設けられたコンタクトホ
ール29A(〜29D)を通じて直接接触することによ
り、電気的に接続されている。各コンタクトホール29
A〜29D下のシリコン基板21表面には、受光部1を
垂直方向に電位的に分離するためのチャネルストッパ領
域30が形成されている。
【0076】即ち、図2に示すように、4本のシャント
用配線層群14A〜14Dのうち、1本目のシャント用
配線層14Aが、その突出部分14Aaと第1の転送電
極11Aの導線部11Aa間に設けられたコンタクト部
29Aを通じて第1の転送電極11Aと電気的に接続さ
れ、2本目のシャント用配線層14Bが、その突出部分
14Baと第2の転送電極11Bの導線部11Ba間に
設けられたコンタクト部29Bを通じて第2の転送電極
11Bと電気的に接続され、3本目のシャント用配線層
14Cが、その突出部分14Caと第3の転送電極11
Cの導線部11Ca間に設けられたコンタクト部29C
を通じて第3の転送電極11Cと電気的に接続され、4
本目のシャント用配線層14Dが、その突出部分14D
aと第4の転送電極11Dの導線部11Da間に設けら
れたコンタクト部29Dを通じて第4の転送電極11D
と電気的に接続されている。
【0077】このような構成において、各シャント用配
線層14A〜14Dには、互いに位相の異なる4相の垂
直転送クロックφIM1〜φIM4が選択的に印加さ
れ、これらシャント用配線層14A〜14Dを通じて、
第1〜第4の転送電極11A〜11Dに対してそれぞれ
第1〜第4の垂直転送クロックφIM1〜φIM4が個
別に印加される。この4相の垂直転送クロックφIM1
〜φIM4の印加によって、イメージ部3における各転
送電極11A〜11D下のポテンシャル分布が順次変化
し、これによって、読出し期間中に受光部1から読み出
された信号電荷が、垂直帰線期間においてストレージ部
5に一度に転送されることになる。
【0078】なお、図2の例では、各シャント用配線層
14A〜14Dの突出部分14Aa〜14Daは、対応
する受光部1を一部閉塞するように形成され、下層の転
送電極11A〜11Dにおける各導線部11Aa〜11
Daも上記突出部分14Aa〜14Daに対応して当該
受光部1を一部閉塞するように形成されて、当該受光部
1の受光面積が他の受光部1のそれよりも狭くなってい
る。しかし、この場合、受光面積が狭くなされた受光部
1が、垂直方向に一つ置きに配置される形となり、イン
ターレース走査にて撮像する場合、その狭くなされた受
光部1にて光電変換された信号電荷とその他の受光部1
にて光電変換された信号電荷とが読出し時に混合される
ため、一部の受光部1の受光面積を狭くしたことによる
再生画像への影響はほとんどない。
【0079】このように、上記第1実施例に係るイメー
ジセンサにおいては、垂直方向に延びるシャント配線層
14A〜14Dの一部を水平方向に突出させ、この突出
部分14Aa〜14Daを通じて下層の転送電極11A
〜11Dにおける各導線部11Aa〜11Daと電気的
に接続するようにしている。
【0080】この場合、シャント用配線層14A〜14
Dとその下層の転送電極11A〜11Dとの電気的接続
が転送チャネル領域24以外の箇所において行なわれる
こととなり、シャント用配線層14A〜14Dをアルミ
やその他の金属にて構成し、転送電極11A〜11Dを
例えば多結晶シリコン層にて構成した場合における転送
チャネル領域24でのいわゆるポテンシャルシフトは発
生しない。
【0081】つまり、シャント用配線層14A〜14D
と転送電極11A〜11Dとのコンタクト部分29A〜
29Dの下には、信号電荷の電荷転送が行なわれる転送
チャネル領域24がないため、上記シャント用配線層1
4A〜14Dと転送電極11A〜11Dとの接続による
転送チャネル領域24への影響はない。
【0082】従って、この第1実施例に係るイメージセ
ンサにおいては、シャント用配線層14A〜14Dと下
層の転送電極11A〜11Dとの間に緩衝用の電極層を
介在させなくても、転送チャネル領域24においてポテ
ンシャルシフトを引き起こすことがないため、シャント
用配線層14A〜14Dと転送電極11A〜11Dとを
直接接触させることが可能となり、従来必要であった緩
衝用の電極層の形成を省略することができる。
【0083】その結果、上記緩衝用電極の省略により、
転送電極11A〜11D上に形成される積層膜の高さを
抑えることができ、シャント用配線層14A〜14Dの
断切れ防止や転送電極11A〜11D上に形成される積
層膜の形成の容易化などを図ることができる。これは、
製造工程の簡略化及び工数の低減化をつながり、イメー
ジセンサを製造する上で有利となる。
【0084】また、転送電極11A〜11D上の積層膜
の高さを抑えることができることから、垂直転送レジス
タ2と受光部1とのアスペクト比の増大化を防止するこ
とができ、例えば転送電極11A〜11D上に形成され
るAl遮光膜16による入射光の「けられ」の頻度を低
減することができ、受光感度の向上を図ることができ
る。
【0085】しかも、シャント用配線層14A〜14D
と転送電極11A〜11Dとのコンタクト部分29A〜
29Dにバリアメタル層を介在させる必要がなくなるた
め、アニール処理時における水素アニールの効果を十分
に発揮させることができ、暗電流の発生を抑えることが
可能となる。
【0086】また、この第1実施例に係るイメージセン
サにおいては、第1及び第3の転送電極11A及び11
Cの各電極部11Ab及び11Cbの線幅tb1及びt
b3を、第2及び第4の転送電極11B及び11Dの各
電極部11Bb及び11Dbの線幅tb2及びtb4よ
りも小に設定しているため、第1の転送電極11Aの電
極部11Abと第2の転送電極11Bの電極部11Bb
とのオーバーラップ部分が、幅の狭い第1の転送電極1
1Aに支配され、第3の転送電極11Cの電極部11C
bと第4の転送電極11Dの電極部11Dbとのオーバ
ーラップ部分も、幅の狭い第3の転送電極11Cに支配
されることになる。
【0087】即ち、各オーバーラップ部分の線幅は、幅
の狭い第1及び第3の転送電極11A及び11Cの線幅
tb1及びtb3とほぼ同じになり、オーバーラップ部
分の幅が縮小化されることになる。
【0088】このため、各オーバーラップ部分は、受光
部1から遠ざかる位置に形成されることになり、上記オ
ーバーラップ部分上に形成される積層膜の受光部1側へ
の張り出しが少なくなる。その結果、受光部1上に形成
されるAl遮光膜16に対する開口16aの形成におい
て、上記オーバーラップ部分に起因する開口16aの形
状歪みは抑制される。
【0089】従って、上記第1実施例においては、受光
部1上の開口16aの幅を広げたり、各転送電極11A
〜11D上の積層膜を薄膜化することなく、受光部1側
に入射した光が開口周縁(Al遮光膜16の肩の部分)
において反射するという、いわゆる「けられ」の発生を
抑えることが可能となり、受光感度の低下及び再生画像
上での点欠陥の発生を十分に抑制することができる。
【0090】次に、第2実施例に係るイメージセンサに
ついて図7〜図12を参照しながら説明する。なお、第
1実施例と対応するものについては同符号を記す。
【0091】この第2実施例に係るイメーシセンサ、特
にイメージ部は、図7に示すように、3層の電極層(例
えば多結晶シリコン層)にて構成された第1,第2及び
第3の転送電極11A,11B及び11Cを有し、各転
送電極11A〜11Cにそれぞれ位相の異なる3相の垂
直転送パルスφIM1,φIM2及びφIM3が供給さ
れて全画素読出し方式のCCDイメージセンサとして機
能する。
【0092】具体的に説明すると、第1〜第3の転送電
極11A〜11Cのうち、1層目及び2層目の電極層に
て構成された第1及び第2の転送電極11A及び11B
が、それぞれ水平方向に延長して形成され、これら2枚
の転送電極11A及び11Bを1組にして多数組、垂直
方向に順次配列されている。残りの3層目の電極層にて
構成された第3の転送電極11Cは、上記2つの転送電
極11A及び11Bと異なり、垂直方向に延長して形成
され、かつ水平方向に順次配列されている。
【0093】そして、垂直方向に隣り合う受光部1間の
垂直分離領域において、1層目の電極層による第1の転
送電極11Aと2層目の電極層による第2の転送電極1
1Bの各導線部11Aa及び11Baとが一部重なって
形成されている。
【0094】また、第1の転送電極11Aは、垂直方向
に延びる転送チャネル領域24上においてそれぞれ垂直
方向でかつ水平転送レジスタ側の方向(即ち、図7上、
下方向)に一部突出した形に形成されて電極部11Ab
が構成され、第2の転送電極11Bは、垂直方向に延び
る転送チャネル領域24上においてそれぞれ垂直方向で
かつ水平転送レジスタ側とは反対の方向(図7上、上方
向)に一部突出した形に形成されて電極部11Bbが構
成されている。
【0095】また、これら第1の転送電極11Aにおけ
る電極部11Abと第2の転送電極11Bにおける電極
部11Bbは、各端部が離間して形成されているため、
第3の転送電極11C中、上記端部間に対応する部分が
この第3の転送電極11Cの電極部を構成することにな
る。
【0096】各転送電極11A〜11C上には、図8に
示すように、熱酸化膜(SiO2膜)12及び平坦化膜
13を介して垂直方向(即ち、信号電荷の転送方向)に
延びるAl層からなるシャント用配線層14が形成され
ている。また、このシャント用配線層14上には、絶縁
及び平坦化を目的とした例えばPSG等からなる層間絶
縁膜15を介してAl遮光膜16が形成され、その上層
全面にP−SiN膜17が形成されている。
【0097】平面的にみると、図7に示すように、3本
のシャント用配線層群14A〜14Cを1組として、各
組が垂直方向に延在するように形成され、かつ水平方向
に配列された形となっている。
【0098】そして、各シャント用配線層14A〜14
Cは、垂直方向に隣り合う受光部1間の垂直分離領域
上、即ち第1及び第2の転送電極11A及び11Bの導
線部11Aa及び11Baに対応した部分上において、
水平方向に突出した形状となっている。
【0099】第1の転送電極11Aの導線部11Aa
は、3種類の線幅に形成され、各組のシャント用配線層
14A〜14Cのうち、2本目のシャント用配線層14
Bの突出部分14Baに対応する導線部の線幅ta2が
最も狭く(以下、便宜的に最小線幅と記す)、1本目の
シャント用配線層14Aの突出部分14Aaに対応する
導線部の線幅ta1が、上記最小線幅ta2の約2倍の
幅(以下、便宜的に最大線幅と記す)に設定され、3本
目のシャント用配線層14Cの突出部分14Caに対応
する導線部の線幅ta3が、上記最小線幅ta2の約
1.5倍の幅に設定されている。
【0100】また、第2の転送電極11Bの導線部11
Baも3種類の線幅に形成され、上記第1の転送電極1
1Aの場合と同様に、各組のシャント用配線層群14A
〜14Cのうち、2本目のシャント用配線層14Bの突
出部分14Baに対応する導線部の線幅tb2が最も狭
く(以下、便宜的に最小線幅と記す)、1本目のシャン
ト用配線層14Aの突出部分14Aaに対応する導線部
の線幅tb1が、上記最小線幅tb2の約1.25倍の
幅に設定され、3本目のシャント用配線層14Cの突出
部分14Caに対応する導線部の線幅tb3が、上記最
小線幅tb2の約1.75倍の幅(以下、便宜的に最大
線幅と記す)に設定されている。なお、第2の転送電極
11Bの導線部11Baにおける最小線幅tb2は、第
1の転送電極11Aの導線部11Aaにおける最小線幅
ta2の約1.25倍の幅に設定されている。
【0101】また、第1の転送電極11Aにおける導線
部11Aaの最大線幅ta1と第2の転送電極11Bに
おける導線部11Baの最大線幅tb3はほぼ同じに設
定され、上層のシャント用配線層14A〜14Cにおけ
る各突出部分14Aa〜14Caの線幅は、第1及び第
2の転送電極11A及び11Bの各最大線幅ta1及び
tb3よりもわずかに大に設定されている。
【0102】また、上記第2の転送電極11Bにおいて
は、各組のシャント用配線層群14A〜14Cのうち、
1本目のシャント用配線層14Aの突出部分14Aaに
対応する導線部11Baが、下層の第1の転送電極11
Aの導線部11Aaを避けるように受光部1側に張り出
す形に形成され、3本目のシャント用配線層14Cの突
出部分14Caに対応する導線部11Baが、下層の第
1の転送電極11Aの導線部11Aa上にちょうど重な
るように形成されている。従って、各組のシャント用配
線層群14A〜14Cのうち、1本目のシャント用配線
層14Aの突出部分14Aa下には、層間絶縁膜13を
介して第1の転送電極11Aの導線部11Aaが位置す
る形となり、3本目のシャント用配線層14Cの突出部
分14Ca下には、層間絶縁膜13を介して第2の転送
電極11Bの導線部11Baが位置する形となってい
る。
【0103】そして、図9に示すように、各組のシャン
ト用配線層群14A〜14Cのうち、1本目のシャント
配線層14Aの突出部分14Aaとその下層の第1の転
送電極における導線部11Aaとが、層間絶縁膜13に
設けたコンタクトホール(コンタクト部)29Aを通じ
て直接接触することによって、互いに電気的に接続さ
れ、また、図10に示すように、3本目のシャント配線
層14Cの突出部分14Caとその下層の第2の転送電
極11Bにおける導線部11Baとが、層間絶縁膜13
に設けたコンタクトホール(コンタクト部)29Bを通
じて直接接触することによって、互いに電気的に接続さ
れている。
【0104】一方、第3の転送電極11Cとシャント用
配線層の電気的接続は、図11に示すように、各組のシ
ャント用配線層群14A〜14C中、2本目のシャント
用配線層14Bの本線部分(転送チャネル領域24上の
部分)と、下層の第3の転送電極11C中、第2の転送
電極11Bの電極部11Bbに対応する部分とが、層間
絶縁膜13に設けられたコンタクトホール(コンタクト
部)29Cを通じて直接接触することによって、互いに
電気的に接続されている。
【0105】このような構成において、各シャント用配
線層14A〜14Cには、互いに位相の異なる3相の垂
直転送クロックφIM1〜φIM3が選択的に印加さ
れ、これらシャント用配線層14A〜14Cを通じて、
第1〜第3の転送電極11A〜11Cに対してそれぞれ
第1〜第3の垂直転送クロックφIM1〜φIM3が個
別に印加される。この3相の垂直転送クロックφIM1
〜φIM3の印加によって、イメージ部3における各転
送電極11A〜11C下のポテンシャル分布が順次変化
し、これによって、読出し期間中に受光部1から読み出
された信号電荷が、垂直帰線期間においてストレージ部
5に一度に転送されることになる。
【0106】このように、上記第2実施例に係るイメー
ジセンサにおいては、まず、第1及び第2の転送電極1
1A及び11Bについては、垂直方向に延びるシャント
配線層14A及び14Cの一部を水平方向に突出させ、
この突出部分14Aa及び14Caを通じて下層の第1
及び第2の転送電極11A及び11Bにおける導線部1
1Aa及び11Baと電気的に接続するようにしている
ため、上記第1実施例の場合と同様に、シャント用配線
層14A及び14Cとその下層の第1及び第2の転送電
極11A及び14Bとの電気的接続が転送チャネル領域
24以外の箇所において行なわれることとなり、転送チ
ャネル領域でのいわゆるポテンシャルシフトは発生しな
い。
【0107】また、第3の転送電極11Cについては、
シャント用配線層14Bとのコンタクト部分29C下に
転送チャネル領域24が存在することになるが、この第
3の転送電極11Cと転送チャネル領域24との間に
は、第2の転送電極11Bにおける電極部11Bbが介
在していわゆる緩衝用の電極として機能することになる
ため、上記コンタクト部29C下における転送チャネル
領域24においてポテンシャルシフトは発生しない。
【0108】従って、この第2実施例に係るイメージセ
ンサにおいても、緩衝用の電極層を形成することなく、
シャント用配線層14A〜14Cと転送電極11A〜1
1Cとを直接接触させることが可能となり、従来必要で
あった緩衝用の電極層の形成を省略することができる。
【0109】その結果、上記緩衝用電極の省略により、
上記第1実施例に係るイメージセンサと同様に、転送電
極11A〜11C上に形成される積層膜の高さを抑える
ことができ、シャント用配線層14A〜14Cの断切れ
防止や転送電極11A〜11C上に形成される積層膜の
形成の容易化などを図ることができる。これは、製造工
程の簡略化及び工数の低減化をつながり、イメージセン
サを製造する上で有利となる。
【0110】また、転送電極11A〜11C上の積層膜
の高さを抑えることができることから、垂直転送レジス
タ2と受光部1とのアスペクト比の増大化を防止するこ
とができ、例えば転送電極11A〜11C上に形成され
るAl遮光膜16による入射光の「けられ」の頻度を低
減することができ、受光感度の向上を図ることができ
る。
【0111】しかも、シャント用配線層14A〜14C
と転送電極11A〜11Cとの接続部分にバリアメタル
層を介在させる必要がなくなるため、アニール処理時に
おける水素アニールの効果を十分に発揮させることがで
き、暗電流の発生を抑えることが可能となる。
【0112】なお、上記第2実施例に係るイメージセン
サにおいては、垂直方向に隣り合う受光部1間の垂直分
離領域上において、コンタクト部29A〜29Cがある
ところと無いところがある。この場合、原理的には、コ
ンタクト部29A〜29Cの無いところに対しては、シ
ャント用配線層(この場合、14B)の突出部分14B
aを形成する必要はないが、各画素ごとの感度のばらつ
きを抑えるため、受光部開口の形を揃える目的で、上記
突出部分14Baを設けるようにしている。
【0113】また、上記第2実施例に係るイメージセン
サ(3相駆動の全画素読出し方式のイメージセンサ)に
おいては、上記第1実施例に係るイメージセンサと同じ
ような構成を採用することも可能である。
【0114】この場合、図12に示すように、各組のシ
ャント用配線層群14A〜14Cのうち、2本目のシャ
ント用配線層14Bに対応する第3の転送電極11C
に、シャント用配線層14Bと同じような突出部分11
Caを形成し、突出部分11Ca及び14Ba同士をコ
ンタクト部29Cを通じて電気的に接続することが考え
られる。この構成の場合、全ての転送電極11A〜11
Cに関して、シャント用配線層14A〜14Cとのコン
タクト部29A〜29C下に、転送チャネル領域24が
存在しないことになり、第1実施例に係るイメージセン
サと同様の構成を有することになる。
【0115】その他の構成としては、上記第1実施例及
び第2実施例の構成を併用してもかまわない。
【0116】上記第1実施例及び第2実施例に係るイメ
ージセンサにおいては、フレーム・インターライン転送
(FIT)方式のイメージセンサに適用した例を示した
が、その他、インターライン転送(IT)方式のイメー
ジセンサにも適用させることができる。この場合、図1
で示すストレージ部5を省略して構成すればよい。
【0117】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る電荷転送素
子によれば、緩衝用の電極層を形成しなくても、転送チ
ャネル領域においてポテンシャルシフトを引き起こすこ
とがないため、シャント用配線と転送電極とを直接接触
させることが可能となり、従来必要であった緩衝用の電
極層の形成を省略することができ、製造工程の簡略化及
び工数の低減化を図ることができる。
【0118】また、本発明に係る電荷転送素子によれ
ば、固体撮像素子に適用した場合において、緩衝用の電
極層を形成することなく、しかも暗電流の増加を引き起
こすことがないCCD電荷転送部を実現することがで
き、大画面、画素の高密度化、高出力レートの固体撮像
素子をより少ない製造工程で安価に作製することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電荷転送素子をフレーム・インタ
ーライン転送(FIT)方式のイメージセンサに適用し
た第1実施例(以下、単に第1実施例に係るイメージセ
ンサと記す)を示す構成図である。
【図2】第1実施例に係るイメージセンサのイメージ部
を一部拡大して示す平面図である。
【図3】図2におけるA−A線上の断面図である。
【図4】図2におけるB−B線上の断面図である。
【図5】図2におけるC−C線上の断面図である。
【図6】図2におけるD−D線上の断面図である。
【図7】本発明に係る電荷転送素子をフレーム・インタ
ーライン転送(FIT)方式のイメージセンサに適用し
た第2実施例(以下、単に第2実施例に係るイメージセ
ンサと記す)のイメージ部を一部拡大して示す平面図で
ある。
【図8】図7におけるE−E線上の断面図である。
【図9】図7におけるF−F線上の断面図である。
【図10】図7におけるG−G線上の断面図である。
【図11】図7におけるH−H線上の断面図である。
【図12】第2実施例に係るイメージセンサの変形例、
特にそのイメージ部の構成を一部拡大して示す平面図で
ある。
【図13】従来例に係るイメージセンサを一部拡大して
示す平面図である。
【図14】図13におけるL−L線上の断面図である。
【符号の説明】
1 受光部 2 垂直転送レジスタ(イメージ部) 3 イメージ部 4 垂直転送レジスタ(ストレージ部) 5 ストレージ部 11 転送電極 11A〜11D 第1〜第4の転送電極 11Aa〜11Da 導線部 11Ab〜11Db 電極部 14 シャント用配線層 14Aa〜14Da 突出部分 16 Al遮光膜 21 シリコン基板 24 転送チャネル領域 29A〜29D コンタクト部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号電荷を一方向に転送する転送チャネ
    ル領域と、該転送チャネル領域上に複数の転送電極を有
    する電荷転送素子において、 上記複数の転送電極上に上記転送チャネル領域に沿って
    シャント用配線が形成され、 少なくとも1種の転送電極が上記転送チャネル領域以外
    の箇所で上記シャント用配線と電気的に接続されている
    ことを特徴とする電荷転送素子。
  2. 【請求項2】 n本の転送電極を1組とする転送電極群
    が垂直方向に多数配列され、 n本のシャント用配線を1組とするシャント用配線群が
    水平方向に多数配列され、 上記各転送電極は、水平方向に延びる導線部と、垂直方
    向に突出する電極部とを有し、 上記シャント用配線群におけるj本目(j=1,2・・
    ・n)のシャント用配線は、上記転送電極群におけるj
    本目の転送電極に対し、上記導線部を通じて電気的に接
    続されていることを特徴とする請求項1記載の電荷転送
    素子。
  3. 【請求項3】 上記転送電極群のうち、上層のk本の転
    送電極が垂直に延長して形成され、 上記シャント用配線群におけるk本のシャント配線は、
    上記上層のk本の転送電極に対し、上記電極部を通じて
    電気的に接続され、 残りのシャント配線は、残りの転送電極に対し、上記導
    線部を通じて電気的に接続されていることを特徴とする
    請求項2記載の電荷転送素子。
  4. 【請求項4】 上記転送チャネル領域にて転送される信
    号電荷は、上記各転送電極における導線部の側縁と電極
    部の側縁にて区画された光電変換部からの信号電荷であ
    ることを特徴とする請求項2又は3記載の電荷転送素
    子。
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