JP2825075B2 - 固体撮像素子とその駆動方法 - Google Patents

固体撮像素子とその駆動方法

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JP2825075B2
JP2825075B2 JP7341525A JP34152595A JP2825075B2 JP 2825075 B2 JP2825075 B2 JP 2825075B2 JP 7341525 A JP7341525 A JP 7341525A JP 34152595 A JP34152595 A JP 34152595A JP 2825075 B2 JP2825075 B2 JP 2825075B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電荷転送素子(CC
D)を用いた固体撮像素子とその駆動方法に関し、特に
撮像部と蓄積部とを有する、いわゆるフレームインター
ライン転送型(FIT型)の固体撮像素子とその駆動方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のFIT型のCCD固体撮像
素子の概略構成図である。同図において、1はフォトダ
イオード、2はトランスファゲート、3−1は撮像部I
の垂直CCDレジスタ、3−2は蓄積部の垂直CCDレ
ジスタ、4は水平レジスタ、5は出力部である。垂直レ
ジスタ3−1,3−2の転送電極群にはそれぞれφVI1
〜VI4およびφVM1M4の4相パルスが印加される。こ
こでは転送電極には符号をふらず、駆動パルスで表示す
ることにする。
【0003】図10に図9のFIT型のCCD固体撮像
素子の駆動パルス波形を示す。ここで蓄積部の垂直CC
Dレジスタの転送電極に印加する4相パルスの1つφV
M1を代表として示してある。又、図11(a)に垂直ブ
ランキング期間TVBLK中の高速転送時(T1 ,T3 )の
転送パルスを、図11(b)に垂直有効期間Tf1,Tf2
中の転送パルスを示す。なお、フォトダイオードからの
読み出し期間T2 中のφVM1〜φVM4は、読み出しパル
スがないことを除けばそれぞれφVI1〜φVI4と同じで
ある。
【0004】まず、垂直ブランキング期間TVBLK中の期
間T1において、垂直レジスタ内のスミアなどの不要電
荷を500kHz〜2MHz程度の高速周波数で水平レ
ジスタ方向に転送し、蓄積部Mの垂直CCDレジスタ3
−2内の不要電荷を掃き出すと共に、撮像部Iの垂直C
CDレジスタ3−1内の不要電荷を蓄積部Mの垂直CC
Dレジスタ3−2に転送する。次に、期間T2で、撮像
部のφVI1電極に電荷転送時よりも高い電圧のパルス
(読み出しパルス)を印加することによって、所定期間
中にフォトダイオード1で入射光量に応じて光電変換さ
れ蓄積された信号電荷を、トランスファゲート2を通し
て対応する垂直CCDレジスタ3−1に読みだし、同時
にフォトダイオード1の電位を初期値にリセットする。
次に期間T3で、フォトダイオード1から撮像部Iの垂
直CCDレジスタ3−1に読みだされた信号電荷は、や
はり500kHz〜2MHz程度の高速周波数で蓄積部
Mの垂直CCDレジスタ3−2に転送される。この時蓄
積部の垂直CCDレジスタに蓄積されていた不要電荷
は、水平CCDレジスタ4に掃き出される。その後垂直
有効期間Tf1,Tf2の水平ブランキング期間内に信号電
荷は蓄積部の垂直CCDレジスタ内をテレビジョン方式
に応じた周波数で転送され、水平1列分づつの信号電荷
が並列に水平CCDレジスタ4に送り込まれる。そし
て、有効映像期間(水平転送期間)に水平CCDレジス
タ4内を転送された信号電荷は、出力部5で電圧に変換
され時系列の映像信号として外部に取り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9に示したFIT型
のCCD撮像素子では蓄積部に信号電荷を転送した後、
垂直レジスタ3−2のポテンシャル井戸に電荷を蓄積し
ておく。このポテンシャル井戸部のシリコン表面電位は
ピンニングされていないので暗電流が発生し、画像のS
N比を劣化させる欠点がある。
【0006】本発明の目的は、上述の従来例の欠点を除
去して、暗電流の低いFIT型のCCD撮像素子を提供
することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の固体撮像素子
は、複数の光電変換素子及び前記各光電変換素子からそ
れぞれ信号電荷を受取り列方向に転送する第1の多相パ
ルスで駆動される第1の垂直CCDレジスタでなる画素
列を複数並列配置した撮像部と、前記各第1の垂直CC
Dレジスタに対応してそれぞれ設けられた前記第1の多
相パルスと同一相数の第2の多相パルスで駆動される第
2の垂直CCDレジスタを含む蓄積部と、前記蓄積部か
ら信号電荷を受取り行方向に転送する水平CCDレジス
タとを有し、前記第2の垂直CCDレジスタの前記第2
の多相パルスが印加される一組の転送電極当りに、半導
体基板の表面部の第1導電型領域の表面部に選択的に設
けられた第1の第2導電型領域及び前記第1の第2導電
型領域の表面部に設けられた第1の第1導電型拡散層で
なり、前記第1の第1導電型拡散層に電圧を印加する手
段を有する接合ゲートが配置され、前記接合ゲートは前
記第2の垂直CCDレジスタと連結しているというもの
である。
【0008】ここで、第1の垂直CCDレジスタ及び第
2の垂直CCDレジスタが半導体基板の表面部の第1導
電型領域の表面部に選択的に設けられた第2の第2導電
型領域でなる埋込みチャネルを有し、光電変換素子が前
記第1導電型領域の表面部に前記第1の垂直CCDレジ
スタの埋込みチャネルに近接して選択的に設けられた第
3の第2導電型領域及び前記第3の第2導電型領域の表
面部に形成された第2の第1導電型拡散層を有している
ものとすることができる。
【0009】又、本発明の固体撮像素子の駆動方法は、
この固体撮像素子を垂直ブランキング期間に第1の第2
導電型領域の電位を第2の垂直CCDレジスタの転送チ
ャネルの電位よりも低くして第1の垂直CCDレジスタ
から第2の垂直CCDレジスタへ信号電荷を高速転送
し、水平転送期間に前記第1の第2導電型領域の電位を
前記第2の垂直CCDレジスタの転送チャネルの電位よ
高くして信号電荷を接合ゲートに蓄積するとともに前
記転送チャネルの表面部をピンニング状態に保ち、水平
ブランキング期間に前記接合ゲート及び前記第2の垂直
CCDレジスタを介して信号電荷を順次水平CCDレジ
スタへ転送するというものである。
【0010】信号電荷が蓄積される接合ゲートの第1の
第1導電型拡散層の表面部にホールが多数存在するので
蓄積期間中の暗電流の発生を抑制できる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明固体撮像素子の第1
の実施の形態を示す概略構成図、図2(a)は撮像部の
画素を示す平面図、図2(b)は図2(a)のX−X線
断面図、図3(a)は蓄積部を示す平面図、図3(b)
は図3(a)のX−X線断面図である。
【0012】本実施の形態は、複数の光電変換素子(フ
ォトダイオード1)及び各光電変換素子(1)からそれ
ぞれ信号電荷を受取り列方向に転送する第1の4相パル
スφVI1〜φVI4で駆動される第1の垂直CCDレジス
タ3−1でなる画素列を複数並列配置した撮像部Iと、
各第1の垂直CCDレジスタ3−1に対応してそれぞれ
設けられた第1の4相パルスと同一相数の第2の4相パ
ルスφVM1〜φVM4で駆動される第2の垂直CCDレジ
スタ3−2を含む蓄積部Mと、蓄積部Mから信号電荷を
受取り行方向に転送する水平CCDレジスタ4とを有
し、第2の垂直CCDレジスタ3−2の第2の4相パル
スφVM1〜φVM4が印加される一組の転送電極19−2
M(φVM1),19−1M(φVM2),19−2M(φ
M3),19−1M(φVM4)当りに、N型シリコン基
板11の表面部のP型領域(P型ウェル12)の表面部
に選択的に設けられた第1のN型領域23及び第1のN
型領域23の表面部に設けられた第1のP+ 型拡散層2
4でなり、第2の垂直CCDレジスタ3−2の埋込チャ
ネル(13)と連結する接合ゲートを有し、更に、第1
の垂直CCDレジスタ3−1及び第2の垂直CCDレジ
スタ3−2がN型シリコン基板11の表面部のP型領域
(12)の表面部に選択的に設けられた第2のN型領域
13でなる埋込みチャネルを有し、光電変換素子(1)
がP型領域(12)の表面部に第1の垂直CCDレジス
タ3−1の埋込みチャネル(13)に近接して選択的に
設けられた第3のN型領域14及び第3のN型領域14
の表面部に形成された第2のP+ 型拡散層15を有して
いるというものである。なお、トランスファゲート2
は、P型拡散層でなるトランスファゲート領域17と、
φV I1 又はφV I3 が印加される転送電極19−2Iの張
り出し部とで構成される。転送ゲート電極19−1I,
19−1Mはシリコン基板の表面をゲート酸化膜18を
介して被覆する例えば1層目のポリシリコン膜でなり、
転送ゲート電極19−2I,19−2Mは同様に例えば
2層目のポリシリコン膜でなる。20はこれらのポリシ
リコン膜を被覆する絶縁膜,21は開口22を有する遮
光膜,16は素子分離領域(P+ 型チャネルストッ
パ),26はアルミニウム膜などでなる接合ゲート配線
でコンタクト孔25で第1の+ 型拡散層24と接触
し、駆動パルスφVJ が印加される。なお、蓄積部は図
示しない遮光膜(接合ゲート配線26と同様に形成さ
れ、これと分離されたアルミニウム膜など)を有してい
る。なお、フォトダイオードの第3のN型領域14と接
合ゲートの第1のN型領域23とは同時に形成すること
もでき、第1のP+ 型拡散層24と第2のP+ 型拡散層
15とは同時に形成することもできる。撮像部のデバイ
ス構造はごく普通のFIT型のCCD固体撮像素子と同
じであり、接合ゲートをこの撮像部の形成と同一工程で
形成しうることは以上の説明から明らかであろう。
【0013】次に本発明の固体撮像素子の駆動方法の第
1の実施の形態について説明する。
【0014】図4は図1〜図3に示す固体撮像素子の駆
動パルス波形図、図5は水平ブランキング期間付近の垂
直転送パルスの詳細を示す信号波形図である。
【0015】φVI1〜φVI4は撮像部の垂直CCDレジ
スタ3−1の転送電極に印加する4相のパルスを示し、
φVM1は蓄積部の垂直CCDレジスタ3−2の転送電極
に印加する4相パルスの1つを示し、φVJ は接合ゲー
トへ印加するパルスを示している。垂直ブランキング期
間T VBLK T1,T3には、φVI1〜φVI4,φVM1〜φ
M4は図11(a)に示した通りのパルスとし、φVJ
を“L”レベル電圧にして第1のP+ 型拡散層24に印
加し、これと逆バイアス状態にある第1のN型領域23
の電位を第2の垂直CCDレジスタ3−2の埋込チャネ
ル(13)の電位より低くする。これにより接合ゲート
を第2の垂直CCDレジスタとを電気的に分離する。
【0016】撮像部の垂直CCDレジスタ3−1の不要
電荷の掃き出し時と、フォトダイオードから読み出した
奇数行(又は偶数行)の信号電荷を蓄積部への転送時と
には、従来例と同様に垂直CCDレジスタのみを使用し
ている。従来例の動作と異なる点は、期間T4で周期的
に一定の期間、接合ゲートに“H”レベルの電圧を印加
して第1のP+ 型拡散層24と逆バイアス状態にある第
1のN型領域23の電位を埋込チャネル(13)の電位
より高くする。これにより、蓄積部の垂直CCDレジス
タ3−2にある信号電荷を接合ゲート下へ転送して蓄積
し、垂直有効期間Tf1(又はTf2)において、信号電荷
は蓄積部の垂直CCDレジスタと接合ゲートを介してテ
レビジョン方式に応じた周波数で転送され、水平列分づ
つの信号電荷が並列に水平CCDレジスタ4に送り込ま
れる点である。そして、水平CCDレジスタ4内を転送
された信号電荷は、出力部5で電圧に変換され時系列の
映像信号として外部に取り出される。
【0017】図5は垂直有効期間内の水平ブランキング
期間T HBLK 付近での蓄積部の垂直CCDレジスタの4つ
の転送電極と接合ゲート間の電荷転送について具体的に
示している。図中丸印は信号電荷を表し、矢印は時間と
共に電荷が移動していく様子を示している。蓄積部では
φVM1〜φVM4とφVJ の5相駆動で、電荷の移動は
平ブランキング期間中T HBLK に行なわれるがそれ以外の
期間T h では接合ゲート下に信号電荷が蓄積されてい
る。この接合ゲートの酸化シリコン/シリコン界面には
多数キャリアであるホールが多数存在するので、界面準
位を介して暗電流は発生しない。この状況はピン止めさ
れたフォトダイオードと同様である。この時垂直CCD
レジスタの電位を低くしてシリコン表面をピンニング状
に設定できるので、酸化シリコン膜/シリコン界面に
はホールが多数存在し界面準位を介した暗電流の発生は
抑えられる。この接合ゲートに電荷が蓄積されている
態でまずφVM1が“H”レベルになると電荷はφVM1
印加されている転送電極下の埋込チャネル(13)へ流
れ込み、次にφVJ が“L”レベルになって接合ゲート
閉じると同時にφVM2が“H”レベルになると、電荷
の一部はその下流のφVM2が印加されている転送電極下
に移り、φVM1が“L”レベルになったところでこの電
荷の移動が終る。同時にφVM3が“H”レベルになる
と、電荷の一部はφVM3が印加されている転送電極下に
移り、φVM2が“L”レベルになったところでこの電荷
の移動が終る。同時にφVM4が“H”レベルになると、
電荷の一部はφVM4が印加されている転送電極下へ移
り、φVM3が“L”レベルになったところでこの電荷の
移動が終る。同時にφVJ が“H”となると電荷は接合
ゲートに移動し始めφVM4が“L”になったところでこ
の移動が終る。このようにして順次に第2の垂直CCD
レジスタを転送され水平CCDレジスタへ移る。この蓄
積部の垂直CCDレジスタ、接合ゲートによる電荷の転
送期間には、撮像部の垂直CCDレジスタは従来例と全
く同様に、第1の垂直CCDレジスタ内で発生した暗電
流電荷が蓄積部へ転送される。
【0018】図6は本発明固体撮像素子の第2の実施の
形態を示す概略構成図である。
【0019】この実施の形態が第1の実施の形態(図
1)と異なる点は垂直CCDレジスタが2相駆動される
点である。2相駆動の場合、1転送電極内でチャネル電
位の異なる領域を形成し、チャネル電位の低い領域から
高い領域の方向に電荷が転送される。チャネル電位に差
をつける方法はいくつかあり、垂直CCDレジスタの埋
込チャネルの不純物濃度やゲート酸化膜厚に差をつける
方法がある。本実施の形態ではイオン注入マスクによ
り、バリア層7−1,ストレージ層7−2が形成された
とする。埋込チャネル全体は第1の実施の形態と同様に
N型領域で形成されており、イオン注入マスクを用いて
P型不純物の注入を利用してバリア層7−1を形成す
る。あるいは、N型不純物を注入してストレージ層7−
2を形成してもよい。図6に示すように1つのフォトダ
イオードに垂直CCDレジスタの転送電極が2つあるの
で、同一の期間に蓄積された各画素からの信号電荷を独
立して読み出すことが可能である。これに対応するた
め、蓄積部には連続する2転送電極毎に垂直CCDレジ
スタと連結する接合ゲートを有する。
【0020】垂直CCDレジスタは撮像部の第1の垂直
CCDレジスタ3−1と蓄積部の第2の垂直CCDレジ
スタ3−2とからなり、転送電極群にはそれぞれφ
I1,φVI2およびφVM1,φVM2の2相パルスが印加
される。
【0021】次に本発明固体撮像素子の駆動方法の第2
の実施の形態について説明する。図7は図6に示す固体
撮像素子の駆動パルス波形図、図8は水平ブランキング
期間T HBLK 付近の垂直転送パルスの詳細を示す信号波形
図である。
【0022】φVI1,φVI2は撮像部の垂直CCDレジ
スタの転送電極に印加する2相のパルスを示し、φVM1
は蓄積部の垂直CCDレジスタの転送電極に印加する
相パルスの1つを示し、φVJ は接合ゲートへ印加する
パルスを示している。
【0023】垂直ブランキング期間TVBLKの期間T1,
T3では、φVI1とφVI2とは互いに相補的なパルス、
φVM1とφVM2とはそれぞれφVI1,φVI2に等しい。
φVJ を“L”レベルの電圧とし、接合ゲートを閉じる
ことは前述の実施の形態と同様である。
【0024】図4を参照して説明した第1の実施の形態
と異なる点は、垂直CCDレジスタが2相駆動される点
と、期間T2で全画素のフォトダイオードの電荷を読み
出すノンインターレース駆動となっている点である。従
って期間Tf における転送周波数は、接続されている画
像処理システムと整合する周波数である。
【0025】図8を参照して垂直有効期間Tf における
電荷転送について説明する。蓄積部ではφVM1,φVM2
とφVJ の3相駆動であり、接合ゲート下へ蓄積されて
いた電荷は、φVM1が“H”レベルになるとφVM1が印
加されている転送電極下のストレージ層へ移動し始めφ
J が“L”レベルになったところで移動し終る。次に
φVM2が“H”レベルになるとφVM2が印加されている
転送電極下のバリア層を経てストレージ層へ移動し始
め、φVM1が“L”レベルになったところで移動を終
る。次に、φVJ が“H”レベルになると電荷は接合ゲ
ートに移動し始め、φVM2が“L”レベルになったとこ
ろで移動を終る。このようにして順次に第2の垂直CC
Dレジスタを転送され水平CCDレジスタへ転送され
る。暗電流の発生が抑制されることは前述の実施の形態
の場合と全く同様である。
【0026】撮像部の第1の垂直CCDレジスタはφV
I1とφVI2が相補パルスとなった2相駆動で、順次蓄積
部へ暗電流電荷を転送する。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のフレームイ
ンターライン型の固体撮像素子およびその駆動方法によ
れば、光電変換された信号電荷を、高速で蓄積部の接合
ゲートに転送し蓄積する。この接合ゲートの酸化シリコ
ン膜/シリコン界面には多数キャリアが多数存在するの
で、界面準位を介した暗電流は発生しない。この時垂直
CCDレジスタの電位は界面をピンニング状態に設定す
ることができるので、従来垂直CCDレジスタのポテン
シャル井戸で発生していた暗電流の発生を抑制でき、S
N比にすぐれた映像信号が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の固体撮像素子の第1の実施の形態を示
す概略構成図である。
【図2】本発明の固体撮像素子の第1の実施の形態にお
ける撮像部の画素を示す平面図(図2(a))及び図2
(a)のX−X線断面図(図2(b))である。
【図3】本発明固体撮像素子の第1の実施の形態におけ
る蓄積部を示す平面図(図3(a))及び図3(a)の
X−X線断面図(図3(b))である。
【図4】本発明の固体撮像素子の駆動方法の第1の実施
の形態について説明するための駆動パルス波形図であ
る。
【図5】本発明固体撮像素子の駆動方法の第1の実施の
形態について説明するための水平ブランキング期間の垂
直転送パルスの詳細を示す信号波形図である。
【図6】本発明固体撮像素子の第2の実施の形態を示す
概略構成図である。
【図7】本発明固体撮像素子の駆動方法の第2の実施の
形態について説明するための駆動パルス波形図である。
【図8】本発明固体撮像素子の駆動方法の第2の実施の
形態について説明するための水平ブランキング期間の垂
直転送パルスの詳細を示す信号波形図である。
【図9】従来の固体撮像素子を示す概略構成図である。
【図10】従来の固体撮像素子の駆動方法について説明
するための駆動パルス波形図である。
【図11】従来の固体撮像素子の駆動方法について説明
するための垂直ブランキング期間の駆動パルスの詳細を
示す信号波形図(図11(a))及び水平ブランキング
期間の駆動パルスの詳細を示す信号波形図(図11
(b))である。
【符号の説明】
1 フォトダイオード 2 トランスファゲート 3−1 第1の垂直CCDレジスタ 3−2 第2の垂直CCDレジスタ 4 水平CCDレジスタ 5 出力部 6 接合ゲート 7−1 バリア層 7−2 ストレージ層 11 N型シリコン基板 12 P型ウェル 13 第2のN型領域(埋込チャネル) 14 第3のN型領域 15 第2のP+ 型領域 16 素子分離領域 17 トランスファゲート領域 18 ゲート酸化膜 19−1I,19−1M,19−2I,19−2M
転送電極 20 層間絶縁膜 21 遮光膜 22 開口 25 コンタクト孔 26 接合ゲート配線 φVI1〜φVI4 第1の垂直CCDレジスタの駆動パ
ルス φVM1〜φVM4 第2の垂直CCDレジスタの駆動パ
ルス φVJ 接合ゲートの駆動パルス I 撮像部 M 蓄積部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光電変換素子及び前記各光電変換素
    子からそれぞれ信号電荷を受取り列方向に転送する第1
    の多相パルスで駆動される第1の垂直CCDレジスタで
    なる画素列を複数並列配置した撮像部と、前記各第1の
    垂直CCDレジスタに対応してそれぞれ設けられた前記
    第1の多相パルスと同一相数の第2の多相パルスで駆動
    される第2の垂直CCDレジスタを含む蓄積部と、前記
    蓄積部から信号電荷を受取り行方向に転送する水平CC
    Dレジスタとを有し、前記第2の垂直CCDレジスタの
    前記第2の多相パルスが印加される一組の転送電極当り
    に、半導体基板の表面部の第1導電型領域の表面部に選
    択的に設けられた第1の第2導電型領域及び前記第1の
    第2導電型領域の表面部に設けられた第1の第1導電型
    拡散層でなり、前記第1の第1導電型拡散層に電圧を印
    加する手段を有する接合ゲートが配置され、前記接合ゲ
    ートは前記第2の垂直CCDレジスタと連結している
    とを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】第1の垂直CCDレジスタ及び第2の垂直
    CCDレジスタが半導体基板の表面部の第1導電型領域
    の表面部に選択的に設けられた第2の第2導電型領域で
    なる埋込みチャネルを有し、光電変換素子が前記第1導
    電型領域の表面部に前記第1のCCDレジスタの埋込み
    チャネルに近接して選択的に設けられた第3の第2導電
    型領域及び前記第3の第2導電型領域の表面部に形成さ
    れた第2の第1導電型拡散層を有している請求項1記載
    の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】垂直ブランキング期間に第1の第2導電型
    領域の電位を第2の垂直CCDレジスタの転送チャネル
    の電位よりも低くして第1の垂直CCDレジスタから第
    2の垂直CCDレジスタへ信号電荷を高速転送し、水平
    転送期間に前記第1の第2導電型領域の電位を前記第2
    の垂直CCDレジスタの転送チャネルの電位より高くし
    信号電荷を接合ゲートに蓄積するとともに前記転送チ
    ャネルの表面部をピンニング状態に保ち、水平ブランキ
    ング期間に前記接合ゲート及び前記第2の垂直CCDレ
    ジスタを介して信号電荷を順次水平CCDレジスタへ転
    送することを特徴とする請求項1又は2記載の固体撮像
    装置の駆動方法。
JP7341525A 1995-10-04 1995-12-27 固体撮像素子とその駆動方法 Expired - Lifetime JP2825075B2 (ja)

Priority Applications (2)

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