JPH08232322A - トイレ用衛生洗浄装置 - Google Patents

トイレ用衛生洗浄装置

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JPH08232322A
JPH08232322A JP6678095A JP6678095A JPH08232322A JP H08232322 A JPH08232322 A JP H08232322A JP 6678095 A JP6678095 A JP 6678095A JP 6678095 A JP6678095 A JP 6678095A JP H08232322 A JPH08232322 A JP H08232322A
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toilet
washing
nozzle
fluid
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JP6678095A
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English (en)
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Yasushi Inma
康 因間
Akihiro Murata
明郭 村田
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用者が着座中に単に体を移動した際にも、
放出の開始の操作ボタンを再度操作することなしに、継
続して洗浄を行なうことができるようにして、使い勝手
の向上を図る。 【構成】 洗浄用ノズルから洗浄水を噴出しているとき
に、所定のオフディレイ時間t1以上継続して、着座セ
ンサの検出信号がオフ状態となると(S410〜S43
0)、その洗浄水の噴出を停止する(S450)が、更
に、その着座センサの検出信号がオフ状態となってから
の経過時間が所定時間t2以内であり(S460)、か
つ、着座センサの検出信号がオン状態となった場合には
(S470)、洗浄水の噴出を再開する(S480)。
このため、使用者が着座中に単に体を移動して、着座セ
ンサの検出信号がオフ状態となったとしても、その後の
着座センサによる着座の検出によって、洗浄水の噴出を
再開させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、局部の洗浄や乾燥等
を行なうトイレ用衛生洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、トイレ用衛生洗浄装置とし
て、局部に洗浄水や温風を放出するものがある。このト
イレ用衛生洗浄装置では、使用者が操作ボタンを操作す
ることにより、洗浄水や温風の放出を開始し、あるいは
その放出を停止する。さらに、こうした操作ボタンの操
作とは別に、便器本体に設けられた便座から使用者が離
れたとき、即ち、便座に設けた着座センサが非着座状態
を検出したときにも、上記洗浄水や温風の放出を停止し
ていた。この構成によれば、使用者が停止ボタンを押し
忘れて、便座から離れた場合にも、洗浄水や温風の放出
を停止することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の技術のように、着座センサが非着座状態を検出した
ときに、洗浄水や温風の放出をすぐに停止する構成で
は、使用者が着座中に、洗浄水や温風の停止の意志無く
単に体を移動させただけでも、着座センサが非着座状態
を検出して、洗浄水や温風の放出が停止されてしまっ
た。その場合には、再度、放出のための操作ボタンの操
作が必要となり、使い勝手が悪いといった問題が生じ
た。
【0004】なお、着座センサが非着座状態を検出した
ときに、洗浄水や温風の放出を直ちに停止するのではな
く、所定時間のディレイ時間を設けて、そのディレイ時
間の間、非着座状態が続いたときに、洗浄水や温風の放
出を停止する構成が考えられる。この構成によれば、着
座中に単に体を移動しただけでは、洗浄水や温風の放出
が停止されることはないが、ディレイ時間を長くする
と、使用者が便器から離れた後にもその放出が停止され
ないことなり、洗浄水などが便器外部に飛散する問題が
生じた。
【0005】この発明は、従来技術における上述の課題
を解決するためになされたものであり、使用者が着座中
に単に体を移動した際にも、放出の開始の操作ボタンを
再度操作することなしに、継続して洗浄を行なうことが
できるようにして、使い勝手の向上を図り、それととも
に、洗浄水が便器外部に飛散するといった問題が生じな
いようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
べく、前記課題を解決するための手段として、以下に示
す構成をとった。
【0007】即ち、請求項1に記載されたトイレ用衛生
洗浄装置は、便座に着座した使用者に向かって流体を放
出する流体放出手段と、使用者が前記便座に着座してい
るか否かを判定する着座判定手段と、前記流体放出手段
による前記流体の放出中に、前記着座判定手段により使
用者が前記便座に着座していないと判定されたとき、前
記流体放出手段に対して前記流体の放出を停止させる放
出停止手段と、該放出停止手段の動作後の経過時間を計
測する計時手段と、該計測された経過時間が予め設定さ
れた所定時間内にあるときに、前記着座判定手段により
使用者が前記便座に着座していると判定されたとき、前
記流体放出手段に対して前記流体の放出を再開させる放
出再開手段とを備えることを特徴としている。
【0008】上記構成のトイレ用衛生洗浄装置におい
て、前記流体放出手段は、前記使用者の局部に向かって
洗浄水を噴出する噴射口を備えた洗浄用ノズルと、該洗
浄用ノズルをその収納位置と前記洗浄水の噴出位置との
間で進退させるノズル駆動手段とを備え、さらに、前記
計時手段により計測された経過時間が前記所定時間内に
あるとき、前記ノズル駆動手段に対して前記洗浄用ノズ
ルを前記噴出位置に保持させるノズル保持手段を備える
構成としてもよい(請求項2記載のもの)。
【0009】請求項1記載のトイレ用衛生洗浄装置にお
いて、使用者により操作される操作手段からの指示を受
けて、前記流体放出手段の動作の状態を定める状態量を
任意の大きさに調節する状態量調節手段と、前記着座判
定手段により使用者が前記便座に着座していないと判定
されたとき、前記状態量を、前記状態量調節手段による
調節量とは無関係な初期量に復帰させる状態量復帰手段
と、前記計時手段により計測された経過時間が前記所定
時間内にあるときには、前記状態量を、前記状態量復帰
手段の動作に関わらず、前記状態量調節手段による調整
量に保持する状態量保持手段とを備える構成としてもよ
い(請求項3記載のもの)。
【0010】
【作用】請求項1記載のトイレ用衛生洗浄装置によれ
ば、使用者が便座に着座していないことが、着座判定手
段により判定されると、流体放出手段による流体の放出
を、放出停止手段により停止させる。さらに、その停止
後の経過時間が所定時間内にあるときに、使用者が便座
に着座していることが、着座判定手段により判定される
と、流体放出手段による前記流体の放出を、放出再開手
段により再開させる。この結果、使用者が着座中に単に
体を移動して、着座判定手段による判定が非着座の状態
となったとしても、その後の着座判定手段による着座の
判定を受けて、放出再開手段により流体の放出が自動的
に再開される。
【0011】請求項2記載のトイレ用衛生洗浄装置によ
れば、放出停止手段により流体の放出を停止させた時か
らの経過時間が所定時間内にあるとき、ノズル保持手段
により洗浄用ノズルを噴射位置に保持させる。このた
め、上記経過時間が所定時間に達する前に、放出再開手
段によって流体の放出が再開されるときには、洗浄用ノ
ズルは収納位置に収納されておらず噴射位置に保持され
ることから、洗浄用ノズルの伸出の時間が不要となり、
流体の再放出を速やかに行なうことが可能となる。
【0012】請求項3記載のトイレ用衛生洗浄装置によ
れば、使用者により操作される操作手段からの指示を受
けて、流体放出手段の動作の状態を定める状態量が任意
の大きさに調節されるが、この調整量も、着座判定手段
により使用者が便座に着座していないと判定されると、
初期量に復帰される。しかし、上記放出停止手段により
流体の放出を停止させた後の経過時間が所定時間内にあ
るときには、上記調整量は、操作手段からの指示を受け
て調節された値に状態量保持手段により保持され、上記
初期量に戻されることはない。この結果、放出再開手段
により流体の放出を再開した際に、直前に操作手段によ
り操作設定していた状態量でもって流体の放出を行なう
ことが可能となる。
【0013】
【実施例】図1は、トイレ用衛生洗浄装置10を装着し
た洋式便器を示す外観図である。トイレ用衛生洗浄装置
(以下、単に衛生洗浄装置と呼ぶ)10は、便器本体5
に装着されるものであり、洗浄装置本体11と、洗浄装
置本体11に装着された洗浄水を局部に噴出するノズル
装置12とを備えている。洗浄装置本体11には、手動
操作を行なうための操作パネル13を備えた操作部14
が設けられている。
【0014】便器本体5の後部には、便器本体5のボー
ル面5aに流す洗浄水を貯留する洗浄水タンク15が設
けられており、この洗浄水タンク15には、洗浄水を供
給する水道配管が接続されている。
【0015】図2は、洗浄装置本体11に備えられた温
水/ノズル制御装置18を示すブロック図である。温水
/ノズル制御装置18は、操作パネル13の操作に応じ
て温水の吐水の有無やノズル装置12のノズル位置等を
制御する。
【0016】洗浄水タンク15に洗浄水を供給する水道
配管は、図2に示すように、途中の分岐金具20から連
結管21を介して衛生洗浄装置10にも配管接続され、
これに給水している。衛生洗浄装置10は、上流側か
ら、給水アダプタ22、減圧弁23、電磁弁24、安全
弁25からなるバルブユニット26と、供給された水を
温水用サーミスタ28aにより温度検出しつつ洗浄水用
ヒータ29で適温まで加熱する熱交換器30及び熱交換
器内の水の有無を検出するフロートスイッチ31とから
なる熱交換器ユニット32と、逆止弁33、流調モータ
34により駆動される流調弁35を備えた流調ユニット
36と、第1開閉弁37a及び第2開閉弁37bを有す
る開閉弁ユニット37とを備え、その先端には、ノズル
装置12が接続されている。ノズル装置12は、洗浄用
ノズル40を軸方向に駆動するための駆動装置41等か
ら構成されている。
【0017】図3は、衛生洗浄装置10に内蔵される電
子制御装置100の内部構成とその周辺装置を示すブロ
ック図である。電子制御装置100は、予め設定された
制御プログラムに従って洗浄水の温度等を制御するため
の各種演算処理を実行するCPU102と、CPU10
2で各種演算処理を実行するのに必要な制御プログラム
や制御データ等が予め格納されたROM104と、同じ
くCPU102で各種演算処理を実行するのに必要な各
種データが一時的に読み書きされるRAM106と、非
通電状態でもデータを記憶しているバックアップRAM
107と、衛生洗浄装置10に付属する各種のセンサや
スイッチからの信号を入力してCPU102の処理可能
な信号に変換する入力処理回路108と、CPU102
での演算結果に応じて電磁弁24や洗浄水用ヒータ29
等に信号を出力する出力処理回路109等を備えてい
る。なお、上記バックアップRAM107は、内蔵電池
によりバックアップされるもの、フラッシュメモリなど
電気的に書込・読み出し可能なデバイスであり、電源遮
断時にもそのデータが消去されない各種の装置を適用で
きる。
【0018】なお、請求項1に記載された発明における
放出停止手段と放出再開手段の機能は、ソフトウェアプ
ログラムをCPU102が実行することによってそれぞ
れ実現されている。放出停止手段と放出再開手段をハー
ドウェア回路で実現することも可能である。
【0019】衛生洗浄装置10に付属する各種のセンサ
やスイッチとしては次のものがある。便座16には、該
便座16への着座を検出する、着座判定手段としての着
座センサ16aが設けられている。着座センサ16aと
しては、例えば、便座16の表面の便座用ヒータ53に
ついて静電容量の変化を測定して着座の有無を検出する
センサや、圧力センサを用いることができる。
【0020】操作パネル13には、各種の機能に対応し
た種々の操作ボタンが備えられている。すなわち、お尻
洗浄ボタン131、ビデ洗浄ボタン132、停止ボタン
133、温風を吹き出すための乾燥ボタン134、吐水
温度の調節用の水温設定ボタン135、水量調節用の水
量調節ボタン136、洗浄用ノズル40の伸出し位置の
調節用のノズル調節ボタン137等が設けられている。
【0021】また、熱交換器ユニット32には、前述し
たように温水用サーミスタ28aおよびフロートスイッ
チ31が備えられている。これら各種のセンサやスイッ
チは、入力処理回路108と電気的に接続され、これら
からの信号を入力したCPU102により、温水/ノズ
ル制御装置18に設けられた各種のアクチュエータ(電
磁弁24、洗浄水用ヒータ29、流調モータ34、第1
開閉弁37a、第2開閉弁37b、駆動装置41)と便
座用ヒータ53等を制御して、ノズル装置12のノズル
位置を調整する処理、洗浄を行なう処理等を実行する。
【0022】電子制御装置100のCPU102で実行
される処理に基づく衛生洗浄装置10の大まかな動作を
次に説明する。図1に示す便座16に使用者が座ると、
着座センサ16a(図3)からその旨の信号が出力さ
れ、その後、使用者が操作パネル13を操作して、例え
ばお尻洗浄ボタン131を押すと、駆動装置41(図
2)を駆動して洗浄用ノズル40を一体的に洗浄位置ま
で前進し、開閉弁ユニット37の第1開閉弁37aを開
いて、洗浄水の噴出を開始する。そして、洗浄終了後、
使用者が操作パネル13の停止ボタン133(図3)を
押すと、第1開閉弁37aを閉じて洗浄水の噴出を終了
し、その後、駆動装置41を逆転して洗浄用ノズル40
を収納位置に退避する。なお、ビデ洗浄ボタン132
(図3)を押すと、ビデ洗浄位置まで洗浄用ノズル40
(図2)が進出して第2開閉弁37bを開いて洗浄水の
噴出を開始し、停止ボタン133(図3)を押すことに
より洗浄を終了する。なお、便座16には、便座用ヒー
タ53(図3)が設けられ、便座面を適温に保持してい
る。
【0023】前述した洗浄水の噴出を開始するまでの処
理を表わす、電子制御装置100のCPU102により
実行される洗浄ルーチンについて、図4のフローチャー
トに沿って詳しく説明する。なお、この処理ルーチン
は、使用者によりお尻洗浄ボタン131が押されたとき
に実行される。
【0024】CPU102は、処理が開始されると、ま
ず、着座センサ16aの検出信号がオン状態であるか否
かから、使用者が便座16に着座しているか否かを判定
する(ステップS200)。ここで、着座センサ16a
がオン状態であると判定されると、以下の処理を実行
し、一方、オフ状態であると判定されると、「エンド」
に抜けてこの洗浄ルーチンの実行を終了する。
【0025】着座センサ16aがオン状態であると判定
されると、CPU102は、まず、使用者による操作パ
ネル13の操作により設定された、ノズル装置12の動
作状態に関わる状態量を、操作パネル13から読み込む
処理を実行する(ステップS210)。ここで、状態量
としては、水温設定ボタン135が押されることにより
設定される洗浄水の温度、水量調節ボタン136が押さ
れることにより設定される洗浄水の流量およびノズル調
節ボタン137が押されることにより設定されるノズル
位置等が該当する。
【0026】次いで、ノズル装置12のノズル位置を伸
出させるノズル伸出ルーチンを実行する(ステップS2
20)。この結果、駆動装置41が動作して、洗浄用ノ
ズル40は収納状態から所定距離だけ伸出して、洗浄水
の所定の噴射位置に移動する。なお、その伸出に関する
所定距離は、ステップS230で読み込んだ状態量の一
つであるノズル位置から決まる値である。このノズル伸
出ルーチンにおいて、洗浄用ノズル40の伸出前に、そ
の収納位置で(図示しないシリンダに収納したまま
で)、洗浄用ノズル40から洗浄水の噴出を行なう前洗
浄処理を加えた構成としてもよい。この構成により、収
納位置で噴出された洗浄水がシリンダに反射され洗浄用
ノズル40の噴出口を洗浄することができる。
【0027】続いて、CPU102は、開閉弁ユニット
37の第1開閉弁37aを開いて、洗浄水の噴出を開始
する(ステップS230)。なお、このとき、温水/ノ
ズル制御装置18の熱交換器30および流調モータ34
等を制御して、ノズル装置12から吐出される洗浄水の
温度および流量等を、ステップS230で読み込んだ状
態量に調節する。その後、洗浄水が噴出中である旨を示
すフラグFを値1にセットして(ステップS240)、
後述する割込み処理ルーチンの受付を開始する(ステッ
プS250)。なお、この割込み処理ルーチンの受付の
開始に伴って、この割込み処理ルーチンで使用するカウ
ント値CNTを値0に初期化する処理を行なう。このス
テップS250の処理を終えると、「エンド」に抜けて
この洗浄ルーチンの実行を終了する。
【0028】洗浄水の噴出を停止する処理を表わす、電
子制御装置100のCPU102により実行される洗浄
停止ルーチンについて、図5のフローチャートに沿って
詳しく説明する。この処理ルーチンは、使用者により停
止ボタン133が押されたときに実行される。
【0029】CPU102は、処理が開始されると、ま
ず、開閉弁ユニット37の第1開閉弁37aを閉じて、
洗浄水の噴出を停止し(ステップS300)、その後、
フラグFを値0にセットする(ステップS310)。続
いて、ノズル装置12のノズル位置を収納位置に後退さ
せるノズル収納ルーチンを実行する(ステップS32
0)。なお、このノズル収納ルーチンにおいて、洗浄用
ノズル40の伸出後に、その収納位置で(図示しないシ
リンダに収納した状態で)、洗浄用ノズル40から洗浄
水の噴出を行なう後洗浄処理を加えた構成としてもよ
い。この構成により、収納位置で噴出された洗浄水がシ
リンダに反射され洗浄用ノズル40の噴出口を洗浄する
ことができる。
【0030】ステップS320の処理の実行後、「エン
ド」に抜けてこの洗浄ルーチンの実行を終了する。
【0031】CPU102により実行される割込み処理
ルーチンについて、図6のフローチャートに沿って詳し
く説明する。この割込み処理ルーチンは、ステップS2
50で受付が開始された後、所定時間毎に繰り返し実行
されるものである。
【0032】CPU102は、処理が開始されると、ま
ず、カウント値CNTを値1だけインクリメントする
(ステップS400)。次いで、そのカウント値CNT
が予め設定された所定時間(オフディレイ時間:例え
ば、0〜0.2[sec])を示す値t1に達したか否
かを判定する(ステップS410)。ここで、カウント
値CNTがオフディレイ時間を示す値t1に達していな
いと判定されると、ステップS420に進む。
【0033】ステップS420では、着座センサ16a
の検出信号がオン状態であるか否かから、使用者が便座
16に着座しているか否かを判定する。ここで、オン状
態であると判定されると、カウント値CNTを値0にク
リアして(ステップS430)、「リターン」に抜け
て、この処理を一旦終了する。なお、ステップS420
で着座センサ16aの検出信号がオフ状態であると判定
されたときには、そのままこの処理を一旦終了する。
【0034】ステップS410で、カウント値CNTが
オフディレイ時間を示す値t1に達したと判定される
と、CPU102は、処理をステップS440に進め
る。即ち、ステップS410ないしS430の処理によ
れば、着座センサ16aの検出信号がオン状態となると
カウント値CNTが値0にクリアされることから、その
検出信号のオフ状態がオフディレイ時間以上、継続した
場合に限り、ステップS440に処理が進められること
になる。
【0035】ステップS440では、まず、洗浄水の噴
出中であるか否かを、フラグFが値1であるか否かから
判定する。ここで、洗浄水の噴出中であると判定される
と、第1開閉弁37aを閉じて、洗浄水の噴出を停止す
る(ステップS450)。続いて、カウント値CNTが
予め定めた所定値t2に達した否かを判定する(ステッ
プS460)。ここで、所定値t2は、0.2ないし
1.0[sec]、好ましくは0.5[sec]とし
た。ステップS460で、カウント値CNTが所定値t
2に達していないと判定されると、ステップS470に
進む。
【0036】ステップS470では、着座センサ16a
の検出信号がオン状態であるか否かから、使用者が便座
16に着座しているか否かを判定する。ここで、オン状
態であると判定されると、ステップS450で閉じた第
1開閉弁37aを開けて、洗浄水の噴出を再開する(ス
テップS480)。その後、カウント値CNTを値0に
クリアし(ステップS490)、「リターン」に抜けて
この処理を一旦終了する。なお、ステップS470で着
座センサ16aの検出信号がオフ状態であると判定され
たときには、そのままこの処理を一旦終了する。
【0037】ステップS460で、カウント値CNTが
所定値t2に達したと判定されると、CPU102は、
処理をステップS500に進める。即ち、ステップS4
60ないしS490の処理によれば、着座センサ16a
からの検出信号のオフ状態が所定値t2で定まる時間以
上、継続した場合に、ステップS500に処理が進めら
れる。
【0038】ステップS500では、カウント値CNT
を値0にクリアする処理が行なわれ、続いてフラグFを
値0にクリアする(ステップS510)とともに、ステ
ップS320と同じノズル収納ルーチンを実行する(ス
テップS520)。その後、この割込み処理ルーチンが
以後、実行されないように、割込み受付を終了する(ス
テップS530)とともに、ステップS210で設定さ
れたノズル装置12の動作状態に関わる状態量をデフォ
ルト値に設定する(ステップS540)。このデフォル
ト値は、予め統計的に求めた使用者の平均的な好みとな
るような値である。ステップS540の実行後、「エン
ド」に抜けてこの割込み処理ルーチンの実行を終了す
る。
【0039】なお、ステップS440で、フラグFが値
1でない、即ち、洗浄水の噴出中でないと判定された場
合には、CPU102は、即座に割込み受付を終了して
(ステップS530)、状態量をデフォルト値に設定す
る(ステップS540)。その後、「エンド」に抜けて
この割込み処理ルーチンの実行を終了する。
【0040】以上詳述したように、この実施例のトイレ
用衛生洗浄装置10によれば、洗浄用ノズル40から洗
浄水を噴出しているときに、所定のオフディレイ時間t
1以上継続して、着座センサ16aの検出信号がオフ状
態となると、その洗浄水の噴出を停止するが、さらに、
その着座センサ16aの検出信号がオフ状態となってか
らの経過時間が所定時間t2以内であり、かつ、着座セ
ンサ16aの検出信号がオン状態となった場合には、洗
浄水の噴出を再開する。このため、使用者が着座中に単
に体を移動して、着座センサ16aの検出信号がオフ状
態となったとしても、その後の着座センサ16aによる
着座の検出によって、洗浄水の噴出を再開させることが
できる。従って、使用者はお尻洗浄ボタン131を再度
押す必要なしに、継続して洗浄を行なうことができるこ
とから、使い勝手に優れている。しかも、使用者が便座
16から離れた後に、洗浄水が便器外部に飛散するとい
ったこともない。
【0041】また、この実施例のトイレ用衛生洗浄装置
10によれば、着座センサ16aの検出信号がオフ状態
となったときには、洗浄用ノズル40からの洗浄水の噴
出を停止するだけで、その後、所定時間t2の経過後に
初めて、洗浄用ノズル40を収納位置に収納するように
している。このため、着座センサ16aの検出信号がオ
ン状態となった場合の洗浄水の噴出の再開時には、洗浄
用ノズル40は収納位置に収納されていないことから、
洗浄用ノズル40の伸出の時間が不要となる。従って、
洗浄水の再噴出を速やかに行なうことができる。
【0042】さらに、一般に、操作パネル13の操作に
より設定される、洗浄水の温度、洗浄水の流量およびノ
ズル位置等の状態量は、着座センサ16aの検出信号が
オフ状態となると、予め定めたデフォルト値に復帰され
るが、それに対して、この実施例のトイレ用衛生洗浄装
置10によれば、前記経過時間が所定時間t2内にある
ときには、その状態量は、操作パネル13の操作により
設定された値に保持され、上記デフォルト値に戻される
ことはない。このため、着座センサ16aの検出信号が
オン状態となって洗浄水の噴射が再開した際には、直前
に操作パネル13により設定された状態量でもって洗浄
水の噴出がなされることになる。従って、使用者は操作
パネル13により再度好みの状態量を設定する必要がな
いことから、使い勝手の向上をより一層図ることができ
る。
【0043】なお、この実施例では、洗浄水の噴出の停
止後の経過時間は、その噴出の停止前の着座センサ16
aの検出信号がオフ状態となった時を起点として計時し
ていたが、これに替えて、洗浄水の噴出を停止した時、
即ち、図6のステップS450の実行時を起点として計
時する構成としてもよい。この場合、その起点の変更に
伴い、時間判定のための所定値t2はオフディレイ時間
t1を加算した値となる。
【0044】前記実施例では、流体放出手段として、洗
浄水を放出する場合について述べてきたが、これは、お
尻洗浄ボタン131を押した際のお尻洗浄に限らず、こ
れに替えて、ビデ洗浄ボタン132を押してビデ洗浄を
行なう場合にも適用することができる。
【0045】また、洗浄水の放出に替えて温風を放出す
る場合にも適用することができる。即ち、使用者が乾燥
ボタン134を押して温風を放出中において着座センサ
16aの検出信号がオフ状態となると、温風の放出を一
旦停止し、その後、所定時間の間に、着座センサ16a
の検出信号がオン状態となると、温風の放出を再開させ
る構成とする。この構成により、使用者が着座中に単に
体を移動した際にも、放出の開始の操作ボタンを再度操
作することなしに、継続して温風の放出を行なうことが
でき、前記実施例と同様に、使い勝手の向上を図ること
ができる。なお、この場合には、ディレイ時間t1,t
2をそれぞれ、お尻洗浄やビデ洗浄に比べて長めに設定
した方がよい。
【0046】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載さ
れたトイレ用衛生洗浄装置によれば、使用者が着座中に
単に体を移動して、着座判定手段による判定が非着座の
状態となったとしても、その後の着座判定手段による着
座の判定を受けて、放出再開手段により流体の放出が自
動的に再開される。従って、放出の開始の操作ボタンを
使用者は再度操作することなしに、継続して洗浄を行な
うことができ、使い勝手の向上を図ることができる。し
かも、使用者が便座から離れた後に、洗浄水が便器外部
に飛散するといったこともない。
【0048】請求項2に記載されたトイレ用衛生洗浄装
置によれば、放出再開手段により流体の放出を再開する
際に、洗浄用ノズルは洗浄水の噴出位置に保持されてい
ることから、洗浄用ノズルの伸出の時間が不要となり、
流体の再放出を速やかに行なうことができる。
【0049】請求項3に記載されたトイレ用衛生洗浄装
置によれば、放出再開手段により流体の放出を再開した
際に、直前に操作手段により操作設定していた状態量で
もって流体の放出を行なうことができる。従って、使用
者は操作手段により再度好みの状態量を設定する必要が
ないことから、使い勝手の向上をより一層図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るトイレ用衛生洗浄装置
10を装着した洋式便器を示す外観図である。
【図2】トイレ用衛生洗浄装置10の温水/ノズル制御
装置18を示すブロック図である。
【図3】トイレ用衛生洗浄装置10に内蔵される電子制
御装置100の内部構成とその周辺装置を示すブロック
図である。
【図4】電子制御装置100で実行される洗浄ルーチン
を示すフローチャートである。
【図5】電子制御装置100で実行される洗浄停止ルー
チンを示すフローチャートである。
【図6】電子制御装置100で実行される割込み処理ル
ーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
5…便器本体 5a…ボール面 10…トイレ用衛生洗浄装置 11…洗浄装置本体 12…ノズル装置 13…操作パネル 14…操作部 15…洗浄水タンク 16…便座 16a…着座センサ 18…温水/ノズル制御装置 20…分岐金具 21…連結管 22…給水アダプタ 23…減圧弁 24…電磁弁 25…安全弁 26…バルブユニット 28a…温水用サーミスタ 29…洗浄水用ヒータ 30…熱交換器 31…フロートスイッチ 32…熱交換器ユニット 33…逆止弁 34…流調モータ 35…流調弁 36…流調ユニット 37…開閉弁ユニット 37a…第1開閉弁 37b…第2開閉弁 40…洗浄用ノズル 41…駆動装置 53…便座用ヒータ 100…電子制御装置 102…CPU 104…ROM 106…RAM 107…バックアップRAM 108…入力処理回路 109…出力処理回路 131…お尻洗浄ボタン 132…ビデ洗浄ボタン 133…停止ボタン 134…乾燥ボタン 135…水温設定ボタン 136…水量調節ボタン 137…ノズル調節ボタン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器に備え付けられるトイレ用衛生洗浄
    装置であって、 便座に着座した使用者に向かって流体を放出する流体放
    出手段と、 使用者が前記便座に着座しているか否かを判定する着座
    判定手段と、 前記流体放出手段による前記流体の放出中に、前記着座
    判定手段により使用者が前記便座に着座していないと判
    定されたとき、前記流体放出手段に対して前記流体の放
    出を停止させる放出停止手段と、 該放出停止手段の動作後の経過時間を計測する計時手段
    と、 該計測された経過時間が予め設定された所定時間内にあ
    るときに、前記着座判定手段により使用者が前記便座に
    着座していると判定されたとき、前記流体放出手段に対
    して前記流体の放出を再開させる放出再開手段とを備え
    ることを特徴とするトイレ用衛生洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のトイレ用衛生洗浄装置で
    あって、 前記流体放出手段は、前記使用者の局部に向かって洗浄
    水を噴出する噴射口を備えた洗浄用ノズルと、該洗浄用
    ノズルをその収納位置と前記洗浄水の噴出位置との間で
    進退させるノズル駆動手段とを備え、 さらに、 前記計時手段により計測された経過時間が前記所定時間
    内にあるとき、前記ノズル駆動手段に対して前記洗浄用
    ノズルを前記噴出位置に保持させるノズル保持手段を備
    えるトイレ用衛生洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のトイレ用衛生洗浄装置で
    あって、 使用者により操作される操作手段からの指示を受けて、
    前記流体放出手段の動作の状態を定める状態量を任意の
    大きさに調節する状態量調節手段と、 前記着座判定手段により使用者が前記便座に着座してい
    ないと判定されたとき、前記状態量を、前記状態量調節
    手段による調節量とは無関係な初期量に復帰させる状態
    量復帰手段と、 前記計時手段により計測された経過時間が前記所定時間
    内にあるときには、前記状態量を、前記状態量復帰手段
    の動作に関わらず、前記状態量調節手段による調整量に
    保持する状態量保持手段とを備えるトイレ用衛生洗浄装
    置。
JP6678095A 1995-02-28 1995-02-28 トイレ用衛生洗浄装置 Pending JPH08232322A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114687422A (zh) * 2022-05-10 2022-07-01 深圳市恒致云科技有限公司 马桶的清洗控制方法、装置、智能马桶和计算机设备

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