JPH08231929A - 粘着シート及びその剥離方法 - Google Patents
粘着シート及びその剥離方法Info
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- JPH08231929A JPH08231929A JP4005995A JP4005995A JPH08231929A JP H08231929 A JPH08231929 A JP H08231929A JP 4005995 A JP4005995 A JP 4005995A JP 4005995 A JP4005995 A JP 4005995A JP H08231929 A JPH08231929 A JP H08231929A
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- sheet
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- adhesive sheet
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Abstract
(57)【要約】
【目的】加熱することにより簡単に剥がすことのできる
粘着シートとその剥離方法の提供。 【構成】基材シートに粘着剤層を設けてなる粘着シート
において、基材シートと粘着剤層の間に高分子材料と固
体可塑剤とからなる感熱剥離層を設けたことを特徴とす
る。
粘着シートとその剥離方法の提供。 【構成】基材シートに粘着剤層を設けてなる粘着シート
において、基材シートと粘着剤層の間に高分子材料と固
体可塑剤とからなる感熱剥離層を設けたことを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、被着体に粘着後、加熱
することにより粘着力が変化する粘着シートに関する。
することにより粘着力が変化する粘着シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ゴム系樹脂、アクリル系樹脂等の
高分子材料を基材シート表面に塗工してなる粘着シート
が広く知られており、一度被着体に粘着後、必要に応じ
て剥離可能なことから、この種の粘着シートは、仮止め
用として、また、簡易的な接着用として種々の用途に用
いられている。近年では、粘着シートが製造、組み立て
等の工業用としても用いられるようになっており、例え
ば、塗装時に非塗装部分をカバーするためのマスキング
テープ、使用時まで表面を保護するためのプロテクトフ
ィルム等が知られている。これらの粘着シートは、使用
時には被着体に粘着し十分な接着力を有し、使用後には
剥離が容易であることが要求されるので、従来のアクリ
ル樹脂系等の高分子材料からなる粘着シートではこのよ
うな要求に応じられないため粘着力が変化するように改
良した粘着シートが提案され、例えば、基材シートに熱
収縮性のプラスチックフィルムを用いたり、粘着剤層に
発泡性粘着剤を用いて熱剥離性を付与した粘着シートが
提案されているが、材料が限定されたり、被着体の種類
や使用形態によっては大きな剥離性を期待できない等の
問題があった。
高分子材料を基材シート表面に塗工してなる粘着シート
が広く知られており、一度被着体に粘着後、必要に応じ
て剥離可能なことから、この種の粘着シートは、仮止め
用として、また、簡易的な接着用として種々の用途に用
いられている。近年では、粘着シートが製造、組み立て
等の工業用としても用いられるようになっており、例え
ば、塗装時に非塗装部分をカバーするためのマスキング
テープ、使用時まで表面を保護するためのプロテクトフ
ィルム等が知られている。これらの粘着シートは、使用
時には被着体に粘着し十分な接着力を有し、使用後には
剥離が容易であることが要求されるので、従来のアクリ
ル樹脂系等の高分子材料からなる粘着シートではこのよ
うな要求に応じられないため粘着力が変化するように改
良した粘着シートが提案され、例えば、基材シートに熱
収縮性のプラスチックフィルムを用いたり、粘着剤層に
発泡性粘着剤を用いて熱剥離性を付与した粘着シートが
提案されているが、材料が限定されたり、被着体の種類
や使用形態によっては大きな剥離性を期待できない等の
問題があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な事情に鑑みてなされたものであり、加熱することによ
り粘着力が変化する粘着シートを提供することを目的と
する。
な事情に鑑みてなされたものであり、加熱することによ
り粘着力が変化する粘着シートを提供することを目的と
する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、まず第１の発明では、基材シートに粘着剤
層を設けてなる粘着シートにおいて、基材シートと粘着
剤層の間に高分子材料と固体可塑剤からなる感熱剥離層
を設けたことを特徴とする粘着シートを提供するもので
ある。
するために、まず第１の発明では、基材シートに粘着剤
層を設けてなる粘着シートにおいて、基材シートと粘着
剤層の間に高分子材料と固体可塑剤からなる感熱剥離層
を設けたことを特徴とする粘着シートを提供するもので
ある。
【０００５】また、第２の発明では、第１の発明におい
て、前記感熱剥離層が高分子材料と固体可塑剤と接着付
与剤とから成ることを特徴とする粘着シートを提供する
ものである。
て、前記感熱剥離層が高分子材料と固体可塑剤と接着付
与剤とから成ることを特徴とする粘着シートを提供する
ものである。
【０００６】さらにまた、第３の発明では、第１の発明
および第２の発明において、前記高分子材料と固体可塑
剤と接着付与剤とを、エマルジョン化して基材シートに
塗工したことを特徴とする粘着シートを提供するもので
ある。
および第２の発明において、前記高分子材料と固体可塑
剤と接着付与剤とを、エマルジョン化して基材シートに
塗工したことを特徴とする粘着シートを提供するもので
ある。
【０００７】さらになおまた、第４の発明では、第１の
発明から第３の発明において、前記粘着シートを基材シ
ート面より加熱し、該感熱剥離層を軟化させて該粘着シ
ートを被着体より剥離する方法を提供するものである。
発明から第３の発明において、前記粘着シートを基材シ
ート面より加熱し、該感熱剥離層を軟化させて該粘着シ
ートを被着体より剥離する方法を提供するものである。
【０００８】本発明の一実施例の構成を図１を用いて説
明すると、粘着シート（１０）は、基材シート（１１）
の上に感熱剥離層（１２）を設け、さらにこの感熱剥離
層（１２）の上に粘着剤層（１３）を設けた構成で、必
要に応じて基材シートの感熱剥離層（１２）を塗工して
ない方の面に印刷インキ等による表示層（１４）を設け
ても良い。
明すると、粘着シート（１０）は、基材シート（１１）
の上に感熱剥離層（１２）を設け、さらにこの感熱剥離
層（１２）の上に粘着剤層（１３）を設けた構成で、必
要に応じて基材シートの感熱剥離層（１２）を塗工して
ない方の面に印刷インキ等による表示層（１４）を設け
ても良い。
【０００９】基材シート（１１）は、上質紙、クラフト
紙、薄葉紙等の紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルム、
アルミニウム、鉄等の金属箔、あるいは前記の紙、プラ
スチックフィルムにアルミニウム箔を貼り合わせたも
の、金属蒸着したもの、さらには、各種のニスをオーバ
ーコートしたもの等、用途に応じて任意に使用すること
ができる。
紙、薄葉紙等の紙、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルム、
アルミニウム、鉄等の金属箔、あるいは前記の紙、プラ
スチックフィルムにアルミニウム箔を貼り合わせたも
の、金属蒸着したもの、さらには、各種のニスをオーバ
ーコートしたもの等、用途に応じて任意に使用すること
ができる。
【００１０】感熱剥離層（１２）は、基本的な構成が高
分子材料と固体可塑剤の二成分よりなる常温では流動性
がないが、加熱によって軟化し、それが冷却後もかなり
の時間持続する層である。ここで、高分子材料として
は、ポリ酢酸ビニル、コポリエチレンー酢酸ビニル、ポ
リアクリル酸エステル系、ポリ塩化ビニル系、天然ゴ
ム、合成ゴム、コポリ酢酸ビニルーアクリル酸エステ
ル、ポリエステル系、ポリウレタン系等の高分子化合物
類が挙げられるが、ポリアクリル酸エステル系、コポリ
酢酸ビニルーアクリル酸エステル等が好ましく使用でき
る。固体可塑剤は、常温で固体であって、その融点以上
に加熱させると溶解し、上述の高分子材料と膨潤・溶解
し、流動性を発現させ、一旦溶解した後は長時間結晶化
しないで、熱活性後の状態を長くとることができる。フ
タル酸ジフェニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシ
クロヘキシル、フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタ
ル酸ジメチル、安息香酸スクロース、ジ安息香酸エチレ
ングリコール、トリ安息香酸トリメチロールエタン、ト
リ安息香酸グリセリド、テトラ安息香酸ペンタエリエッ
ト、オクタ酢酸スクロース、クエン酸トリシクロヘキシ
ル、Ｎ−シクロヘキシル−Ｐ−トルエンスルホンアミド
等が挙げられるが、融点が６５°Ｃで固体での保存安定
性と、加熱による溶解のし易さを兼ね備えている等の理
由から、フタル酸ジシクロヘキシルが好ましく使用でき
る。
分子材料と固体可塑剤の二成分よりなる常温では流動性
がないが、加熱によって軟化し、それが冷却後もかなり
の時間持続する層である。ここで、高分子材料として
は、ポリ酢酸ビニル、コポリエチレンー酢酸ビニル、ポ
リアクリル酸エステル系、ポリ塩化ビニル系、天然ゴ
ム、合成ゴム、コポリ酢酸ビニルーアクリル酸エステ
ル、ポリエステル系、ポリウレタン系等の高分子化合物
類が挙げられるが、ポリアクリル酸エステル系、コポリ
酢酸ビニルーアクリル酸エステル等が好ましく使用でき
る。固体可塑剤は、常温で固体であって、その融点以上
に加熱させると溶解し、上述の高分子材料と膨潤・溶解
し、流動性を発現させ、一旦溶解した後は長時間結晶化
しないで、熱活性後の状態を長くとることができる。フ
タル酸ジフェニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシ
クロヘキシル、フタル酸ジヒドロアビエチル、イソフタ
ル酸ジメチル、安息香酸スクロース、ジ安息香酸エチレ
ングリコール、トリ安息香酸トリメチロールエタン、ト
リ安息香酸グリセリド、テトラ安息香酸ペンタエリエッ
ト、オクタ酢酸スクロース、クエン酸トリシクロヘキシ
ル、Ｎ−シクロヘキシル−Ｐ−トルエンスルホンアミド
等が挙げられるが、融点が６５°Ｃで固体での保存安定
性と、加熱による溶解のし易さを兼ね備えている等の理
由から、フタル酸ジシクロヘキシルが好ましく使用でき
る。
【００１１】感熱剥離層に接着付与剤を添加することが
ある。接着付与剤は基材シート（１１）との接着性を上
げたり、粘着剤層との強度を上げる成分で、ロジン誘導
体、テルペン樹脂系、石油樹脂系、フェノール樹脂系、
キシレン樹脂系等の樹脂類が挙げられ、なかでもロジン
誘導体等が好ましく使用できる。
ある。接着付与剤は基材シート（１１）との接着性を上
げたり、粘着剤層との強度を上げる成分で、ロジン誘導
体、テルペン樹脂系、石油樹脂系、フェノール樹脂系、
キシレン樹脂系等の樹脂類が挙げられ、なかでもロジン
誘導体等が好ましく使用できる。
【００１２】この感熱剥離層を塗工した基材シートの、
感熱剥離層の上に粘着剤を塗工して粘着シートを作製
し、これを被着体に貼り付け、用済み後、粘着シートの
表面から熱を加えると、この感熱剥離層が軟らかくな
り、粘着シートを被着体から剥がし易くする。
感熱剥離層の上に粘着剤を塗工して粘着シートを作製
し、これを被着体に貼り付け、用済み後、粘着シートの
表面から熱を加えると、この感熱剥離層が軟らかくな
り、粘着シートを被着体から剥がし易くする。
【００１３】
【作用】上記のように本発明によれば、基材シートと粘
着剤層の間に高分子材料と固体可塑剤または高分子材料
と固体可塑剤と接着付与剤とからなる感熱剥離層を設け
たので、粘着シートを被着体に接着させた後、基材シー
トの表面から加熱すると、感熱剥離層が軟化して粘着シ
ートは被着体から容易に剥離する。また、前記高分子材
料と固体可塑剤または高分子材料と固体可塑剤と接着付
与剤とからなる感熱剥離層を、エマルジョン化して基材
シートに塗工したので、有機溶剤等を使用しないで済
む。
着剤層の間に高分子材料と固体可塑剤または高分子材料
と固体可塑剤と接着付与剤とからなる感熱剥離層を設け
たので、粘着シートを被着体に接着させた後、基材シー
トの表面から加熱すると、感熱剥離層が軟化して粘着シ
ートは被着体から容易に剥離する。また、前記高分子材
料と固体可塑剤または高分子材料と固体可塑剤と接着付
与剤とからなる感熱剥離層を、エマルジョン化して基材
シートに塗工したので、有機溶剤等を使用しないで済
む。
【００１４】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。
図１は本発明の一実施例を示す粘着シートの構成図であ
り、図２はこの粘着シートを被着体に接着した状態を示
す模式説明図である。 〈実施例１〉厚さ５０μｍのポリエステルフィルムを基
材シート（１１）として準備する。別に、アクリル樹脂
とフタル酸ジシクロヘキシルとをそれぞれ １０ 重量
部ずつ混合、良く攪拌して両者を膨潤・懸濁させ、エマ
ルジョン液を作製する。こうして作製したアクリル樹脂
とフタル酸ジシクロヘキシルのエマルジョン液を、先に
準備しておいた基材シート（１１）に、固形分換算で略
３０μｍの厚さになるよう調整して塗工し、感熱剥離層
（１２）とする。この感熱剥離層（１２）を塗工した基
材シート（１１）の感熱剥離層面と、被着体（２０）で
あるガラス板とを、一般に用いられている粘着剤（１
３）で貼った。なお、必要に応じて基材シートの感熱剥
離層（１２）を塗工してない方の面に印刷インキ等によ
る表示層（１４）を設けても良い。基材シート（１１）
の上に感熱剥離層（１２）を塗工し、さらにその上に粘
着剤（１３）を塗ったものを粘着シート（１０）とし、
被着体（２０）を貼った粘着シート（１０）の接着状態
が十分安定した後、基材シート（１１）面の方から強力
なドライヤーで加熱して（温度 約２００°Ｃ、時間
約１０秒）、粘着シート（１０）を剥がしたところ、簡
単に剥がれた。
図１は本発明の一実施例を示す粘着シートの構成図であ
り、図２はこの粘着シートを被着体に接着した状態を示
す模式説明図である。 〈実施例１〉厚さ５０μｍのポリエステルフィルムを基
材シート（１１）として準備する。別に、アクリル樹脂
とフタル酸ジシクロヘキシルとをそれぞれ １０ 重量
部ずつ混合、良く攪拌して両者を膨潤・懸濁させ、エマ
ルジョン液を作製する。こうして作製したアクリル樹脂
とフタル酸ジシクロヘキシルのエマルジョン液を、先に
準備しておいた基材シート（１１）に、固形分換算で略
３０μｍの厚さになるよう調整して塗工し、感熱剥離層
（１２）とする。この感熱剥離層（１２）を塗工した基
材シート（１１）の感熱剥離層面と、被着体（２０）で
あるガラス板とを、一般に用いられている粘着剤（１
３）で貼った。なお、必要に応じて基材シートの感熱剥
離層（１２）を塗工してない方の面に印刷インキ等によ
る表示層（１４）を設けても良い。基材シート（１１）
の上に感熱剥離層（１２）を塗工し、さらにその上に粘
着剤（１３）を塗ったものを粘着シート（１０）とし、
被着体（２０）を貼った粘着シート（１０）の接着状態
が十分安定した後、基材シート（１１）面の方から強力
なドライヤーで加熱して（温度 約２００°Ｃ、時間
約１０秒）、粘着シート（１０）を剥がしたところ、簡
単に剥がれた。
【００１５】〈実施例２〉坪量５２ｇ／ｍ2 の上質紙を
基材シート（１１）とし、この基材シート（１１）に、
実施例１で用いたエマルジョン液を固形分換算で略３０
μｍの厚さに塗工し、感熱剥離層（１２）とする。この
感熱剥離層（１２）を塗工した基材シート（１１）の感
熱剥離層面と、被着体（２０）であるガラス板とを、一
般に用いられている粘着剤（１３）で貼った。なお、必
要に応じて基材シートの感熱剥離層（１２）を塗工して
ない方の面に印刷インキ等による表示層（１４）を設け
ても良い。基材シート（１１）の上に感熱剥離層（１
２）を塗工し、さらにその上に粘着剤（１３）を塗った
ものを粘着シート（１０）とし、被着体（２０）を貼っ
た粘着シート（１０）の接着状態が十分安定した後、基
材シート（１１）面の方から強力なドライヤーで加熱し
て（温度 約２００°Ｃ、時間 約１０秒）、粘着シー
ト（１０）を剥がしたところ、紙破れすることなく簡単
に剥がれた。
基材シート（１１）とし、この基材シート（１１）に、
実施例１で用いたエマルジョン液を固形分換算で略３０
μｍの厚さに塗工し、感熱剥離層（１２）とする。この
感熱剥離層（１２）を塗工した基材シート（１１）の感
熱剥離層面と、被着体（２０）であるガラス板とを、一
般に用いられている粘着剤（１３）で貼った。なお、必
要に応じて基材シートの感熱剥離層（１２）を塗工して
ない方の面に印刷インキ等による表示層（１４）を設け
ても良い。基材シート（１１）の上に感熱剥離層（１
２）を塗工し、さらにその上に粘着剤（１３）を塗った
ものを粘着シート（１０）とし、被着体（２０）を貼っ
た粘着シート（１０）の接着状態が十分安定した後、基
材シート（１１）面の方から強力なドライヤーで加熱し
て（温度 約２００°Ｃ、時間 約１０秒）、粘着シー
ト（１０）を剥がしたところ、紙破れすることなく簡単
に剥がれた。
【００１６】〈実施例３〉厚さ５０μｍのポリエステル
フィルムを基材シート（１１）として準備する。別に、
アクリル樹脂とロジンエステルとフタル酸ジシクロヘキ
シルとをそれぞれ １０ 重量部ずつ混合、良く攪拌し
て膨潤・懸濁させ、エマルジョン液を作製する。こうし
て作製したアクリル樹脂とロジンエステルとフタル酸ジ
シクロヘキシルのエマルジョン液を、先に準備しておい
た基材シート（１１）に、固形分換算で略３０μｍの厚
さになるよう調整して塗工し、感熱剥離層（１２）とす
る。この感熱剥離層（１２）を塗工した基材シート（１
１）の感熱剥離層面と、被着体（２０）であるガラス板
とを、一般に用いられている粘着剤（１３）で貼った。
基材シート（１１）の上に感熱剥離層（１２）を塗工
し、さらにその上に粘着剤（１３）を塗ったものを粘着
シート（１０）とし、被着体（２０）を貼った粘着シー
ト（１０）の接着状態が十分安定した後、基材シート
（１１）面の方から強力なドライヤーで加熱して（温度
約２００°Ｃ、時間 約１０秒）、粘着シート（１
０）を剥がしたところ、簡単に剥がれた。
フィルムを基材シート（１１）として準備する。別に、
アクリル樹脂とロジンエステルとフタル酸ジシクロヘキ
シルとをそれぞれ １０ 重量部ずつ混合、良く攪拌し
て膨潤・懸濁させ、エマルジョン液を作製する。こうし
て作製したアクリル樹脂とロジンエステルとフタル酸ジ
シクロヘキシルのエマルジョン液を、先に準備しておい
た基材シート（１１）に、固形分換算で略３０μｍの厚
さになるよう調整して塗工し、感熱剥離層（１２）とす
る。この感熱剥離層（１２）を塗工した基材シート（１
１）の感熱剥離層面と、被着体（２０）であるガラス板
とを、一般に用いられている粘着剤（１３）で貼った。
基材シート（１１）の上に感熱剥離層（１２）を塗工
し、さらにその上に粘着剤（１３）を塗ったものを粘着
シート（１０）とし、被着体（２０）を貼った粘着シー
ト（１０）の接着状態が十分安定した後、基材シート
（１１）面の方から強力なドライヤーで加熱して（温度
約２００°Ｃ、時間 約１０秒）、粘着シート（１
０）を剥がしたところ、簡単に剥がれた。
【００１７】〈実施例４〉坪量５２ｇ／ｍ2 の上質紙を
基材シート（１１）とし、この基材シート（１１）に、
実施例３で用いたエマルジョン液を固形分換算で略３０
μｍの厚さに塗工し、感熱剥離層（１２）とする。この
感熱剥離層（１２）を塗工した基材シート（１１）の感
熱剥離層面と、被着体（２０）であるガラス板とを、一
般に用いられている粘着剤（１３）で貼った。基材シー
ト（１１）の上に感熱剥離層（１２）を塗工し、さらに
その上に粘着剤（１３）を塗ったものを粘着シート（１
０）とし、被着体（２０）を貼った粘着シート（１０）
の接着状態が十分安定した後、基材シート（１１）面の
方から強力なドライヤーで加熱して（温度 約２００°
Ｃ、時間 約１０秒）、粘着シート（１０）を剥がした
ところ、紙破れすることなく簡単に剥がれた。
基材シート（１１）とし、この基材シート（１１）に、
実施例３で用いたエマルジョン液を固形分換算で略３０
μｍの厚さに塗工し、感熱剥離層（１２）とする。この
感熱剥離層（１２）を塗工した基材シート（１１）の感
熱剥離層面と、被着体（２０）であるガラス板とを、一
般に用いられている粘着剤（１３）で貼った。基材シー
ト（１１）の上に感熱剥離層（１２）を塗工し、さらに
その上に粘着剤（１３）を塗ったものを粘着シート（１
０）とし、被着体（２０）を貼った粘着シート（１０）
の接着状態が十分安定した後、基材シート（１１）面の
方から強力なドライヤーで加熱して（温度 約２００°
Ｃ、時間 約１０秒）、粘着シート（１０）を剥がした
ところ、紙破れすることなく簡単に剥がれた。
【００１８】
【発明の効果】上述の実施例に記載したように、本発明
の粘着シートは基材シートと粘着剤層の間にアクリル樹
脂のような高分子材料とフタル酸ジシクロヘキシルのよ
うな固体可塑剤、あるいはアクリル樹脂のような高分子
材料とフタル酸ジシクロヘキシルのような固体可塑剤と
ロジンエステルのような接着付与剤とからなる感熱剥離
層を設けたので、粘着シートを被着体に接着させた後、
基材シートの表面から加熱すると感熱剥離層が軟化して
粘着シートは被着体から容易に剥離して、被着体に基材
シートの残骸が付着したりせず、きれいに剥がすことが
できる。また、粘着シートを基材シート面から加熱し
て、感熱剥離層を軟化させて基材シートを被着体から剥
離するという方法を得ることができた。
の粘着シートは基材シートと粘着剤層の間にアクリル樹
脂のような高分子材料とフタル酸ジシクロヘキシルのよ
うな固体可塑剤、あるいはアクリル樹脂のような高分子
材料とフタル酸ジシクロヘキシルのような固体可塑剤と
ロジンエステルのような接着付与剤とからなる感熱剥離
層を設けたので、粘着シートを被着体に接着させた後、
基材シートの表面から加熱すると感熱剥離層が軟化して
粘着シートは被着体から容易に剥離して、被着体に基材
シートの残骸が付着したりせず、きれいに剥がすことが
できる。また、粘着シートを基材シート面から加熱し
て、感熱剥離層を軟化させて基材シートを被着体から剥
離するという方法を得ることができた。
【図１】本発明の一実施例における粘着シートの層構成
を示す説明図である。
を示す説明図である。
【図２】同実施例の粘着シートを被着体に接着させた状
態を示す模式説明図である。
態を示す模式説明図である。
１０‥‥粘着シート １１‥‥基材シート １２‥‥感熱剥離層 １３‥‥粘着剤層 １４‥‥表示層 ２０‥‥被着体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ０９Ｊ 7/02 ＪＬＦ Ｃ０９Ｊ 7/02 ＪＬＦ
Claims (4)
- 【請求項１】基材シートに粘着剤層を設けてなる粘着シ
ートにおいて、基材シートと粘着剤層の間に高分子材料
と固体可塑剤からなる感熱剥離層を設けたことを特徴と
する粘着シート。 - 【請求項２】前記感熱剥離層が高分子材料と固体可塑剤
と接着付与剤とから成ることを特徴とする請求項１に記
載の粘着シート。 - 【請求項３】前記高分子材料と固体可塑剤と接着付与剤
とを、エマルジョン化して基材シートに塗工したことを
特徴とする請求項１または２に記載の粘着シート。 - 【請求項４】前記粘着シートを基材シート面側より加熱
し、該感熱剥離層を軟化させて該粘着シートを被着体よ
り剥離する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4005995A JPH08231929A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 粘着シート及びその剥離方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4005995A JPH08231929A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 粘着シート及びその剥離方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08231929A true JPH08231929A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12570359
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4005995A Pending JPH08231929A (ja) | 1995-02-28 | 1995-02-28 | 粘着シート及びその剥離方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08231929A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1122086A1 (en) * | 2000-02-04 | 2001-08-08 | Fujipla Inc. | Cover film for protection of a print and method for production thereof |
-
1995
- 1995-02-28 JP JP4005995A patent/JPH08231929A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1122086A1 (en) * | 2000-02-04 | 2001-08-08 | Fujipla Inc. | Cover film for protection of a print and method for production thereof |
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