JPH071895A - 転写箔およびそれを用いた転写方法 - Google Patents
転写箔およびそれを用いた転写方法Info
- Publication number
- JPH071895A JPH071895A JP5144733A JP14473393A JPH071895A JP H071895 A JPH071895 A JP H071895A JP 5144733 A JP5144733 A JP 5144733A JP 14473393 A JP14473393 A JP 14473393A JP H071895 A JPH071895 A JP H071895A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】被転写基材が熱に対して強度をもたない場合
に、正常な転写を可能にする転写箔とそれを用いた転写
方法を提供すること。 【構成】少なくとも基材、剥離層、絵柄層、接着層から
なる転写箔の接着層に、感熱ディレイドタック型粘着剤
を使用した転写箔である。また、転写箔を用いて被転写
基材に転写する方法において、上記転写箔を使用し、転
写箔の接着剤面を転写前に加熱し、接着層を活性化し、
その後被転写基材と常温低圧にて転写する転写方法であ
る。 【効果】被転写基材を加熱することなく転写が可能にな
って、熱による変形のおおきな被転写基材に転写するこ
とが可能になった。
に、正常な転写を可能にする転写箔とそれを用いた転写
方法を提供すること。 【構成】少なくとも基材、剥離層、絵柄層、接着層から
なる転写箔の接着層に、感熱ディレイドタック型粘着剤
を使用した転写箔である。また、転写箔を用いて被転写
基材に転写する方法において、上記転写箔を使用し、転
写箔の接着剤面を転写前に加熱し、接着層を活性化し、
その後被転写基材と常温低圧にて転写する転写方法であ
る。 【効果】被転写基材を加熱することなく転写が可能にな
って、熱による変形のおおきな被転写基材に転写するこ
とが可能になった。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は転写箔を用いて、プラス
チック基材等へ絵柄等を転写す転写箔およびそれを用い
た転写方法に関するものである。
チック基材等へ絵柄等を転写す転写箔およびそれを用い
た転写方法に関するものである。
【０００２】
【従来技術】従来の転写箔は、ロール転写機、アップダ
ウン転写機を用いて、高温高圧にて、被転写基材に転写
するものがほとんどである。この際、被転写基材が熱に
対して強度をもたない場合、被転写基材は、著しく変形
し、正常に転写するのは不可能である。
ウン転写機を用いて、高温高圧にて、被転写基材に転写
するものがほとんどである。この際、被転写基材が熱に
対して強度をもたない場合、被転写基材は、著しく変形
し、正常に転写するのは不可能である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
事情に鑑みなされたもので、被転写基材が熱に対して強
度をもたない場合に、正常な転写を可能にする転写箔と
それを用いた転写方法を提供することを課題とする。
事情に鑑みなされたもので、被転写基材が熱に対して強
度をもたない場合に、正常な転写を可能にする転写箔と
それを用いた転写方法を提供することを課題とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも基
材、剥離層、絵柄層、接着層からなる転写箔の接着層
に、感熱ディレイドタック型粘着剤を使用した転写箔で
ある。また、転写箔を用いて被転写基材に転写する方法
において、上記転写箔を使用し、転写箔の接着剤面を転
写前に加熱し、接着層を活性化し、その後被転写基材と
常温低圧にて転写する転写方法である。
材、剥離層、絵柄層、接着層からなる転写箔の接着層
に、感熱ディレイドタック型粘着剤を使用した転写箔で
ある。また、転写箔を用いて被転写基材に転写する方法
において、上記転写箔を使用し、転写箔の接着剤面を転
写前に加熱し、接着層を活性化し、その後被転写基材と
常温低圧にて転写する転写方法である。
【０００５】（詳細な説明）本発明を図１、２を用いて
説明すれば、ベースフィルム（１）より剥離層（２）、
絵柄層（３）、接着層（４）を順次形成し転写箔（５）
とする。
説明すれば、ベースフィルム（１）より剥離層（２）、
絵柄層（３）、接着層（４）を順次形成し転写箔（５）
とする。
【０００６】ベースフィルム（１）は通常転写箔に使用
するものでよく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート等
の厚み１２〜５０μｍ程度のシートを使用する。
するものでよく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ
エチレンナフタレート、ポリエチレンテレフタレート等
の厚み１２〜５０μｍ程度のシートを使用する。
【０００７】剥離層（２）で使用する樹脂としては、セ
ルロース誘導体、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、
アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ロジンエステル樹脂、
ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩ビ・酢ビ共重
合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラー
ル樹脂、ポリアミド樹脂の１種又は２種以上のを用い
る。
ルロース誘導体、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、
アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ロジンエステル樹脂、
ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩ビ・酢ビ共重
合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラー
ル樹脂、ポリアミド樹脂の１種又は２種以上のを用い
る。
【０００８】絵柄層（３）で使用する樹脂は、セルロー
ス誘導体、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、アクリ
ル樹脂、メタクリル樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩ビ・酢ビ共重合体、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹
脂、ポリアミド樹脂の１種又は２種以上のを用いる。ま
た、着色材として顔料または染料を用いる。
ス誘導体、スチレン樹脂、スチレン共重合樹脂、アクリ
ル樹脂、メタクリル樹脂、ロジンエステル樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩ビ・酢ビ共重合体、
ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ブチラール樹
脂、ポリアミド樹脂の１種又は２種以上のを用いる。ま
た、着色材として顔料または染料を用いる。
【０００９】接着層（４）の基本的な組成は、高分子材
料、粘着付与剤、固体可塑剤の３者より成る。常温では
粘着性がないが加熱によって粘着性がでて、それが冷却
後もかなりの時間持続する接着層である。ここで、高分
子材料は接着力を与える成分であり、ポリ酢酸ビニル、
コポリエチレン−酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル
系、ポリ塩化ビニル系、天然ゴム、合成ゴム、コポリ酢
酸ビニル−アクリル酸エステル、ポリエステル系、ポリ
ウレタン系等の高分子化合物類である。粘着付与剤は加
熱により活性化された際に粘着性を増強するための成分
であり、ロジン誘導体、テルペン樹脂系、石油樹脂系、
フェノール樹脂系、キシレン樹脂系等の樹脂類である。
料、粘着付与剤、固体可塑剤の３者より成る。常温では
粘着性がないが加熱によって粘着性がでて、それが冷却
後もかなりの時間持続する接着層である。ここで、高分
子材料は接着力を与える成分であり、ポリ酢酸ビニル、
コポリエチレン−酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル
系、ポリ塩化ビニル系、天然ゴム、合成ゴム、コポリ酢
酸ビニル−アクリル酸エステル、ポリエステル系、ポリ
ウレタン系等の高分子化合物類である。粘着付与剤は加
熱により活性化された際に粘着性を増強するための成分
であり、ロジン誘導体、テルペン樹脂系、石油樹脂系、
フェノール樹脂系、キシレン樹脂系等の樹脂類である。
【００１０】固体可塑剤は、常温で固体であって、その
融点以上に加熱させると溶解し、高分子材料や粘着付与
剤を膨潤・溶解し、粘・接着性を発現させ、一旦溶解し
た後はなかなか結晶化しないで、熱活性化後の粘着保持
時間を長くとることができる。フタル酸ジフェニル、フ
タル酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル
酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメチル、安息香
酸スクロース、ジ安息香酸エチレングリコール、トリ安
息香酸トリメチロールエタン、トリ安息香酸グリセリ
ド、テトラ安息香酸ペンタエリエット、オクタ酢酸スク
ロース、クエン酸トリシクロヘキシル、Ｎ−シクロヘキ
シル−Ｐ−トルエンスルホンアミド等である。
融点以上に加熱させると溶解し、高分子材料や粘着付与
剤を膨潤・溶解し、粘・接着性を発現させ、一旦溶解し
た後はなかなか結晶化しないで、熱活性化後の粘着保持
時間を長くとることができる。フタル酸ジフェニル、フ
タル酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル
酸ジヒドロアビエチル、イソフタル酸ジメチル、安息香
酸スクロース、ジ安息香酸エチレングリコール、トリ安
息香酸トリメチロールエタン、トリ安息香酸グリセリ
ド、テトラ安息香酸ペンタエリエット、オクタ酢酸スク
ロース、クエン酸トリシクロヘキシル、Ｎ−シクロヘキ
シル−Ｐ−トルエンスルホンアミド等である。
【００１１】本発明の転写方法を図２を用いて説明する
と、予めヒーター（６）で転写箔の接着層面を加熱し接
着層を活性化させたのち、ロール（７）で貼り合わせし
て、転写層を転写する。ロール（７）自体は加熱する必
要はなく、よって被転写基材（８）にはほとんど熱はか
からず、熱に対して変形するものにも転写が可能とな
る。
と、予めヒーター（６）で転写箔の接着層面を加熱し接
着層を活性化させたのち、ロール（７）で貼り合わせし
て、転写層を転写する。ロール（７）自体は加熱する必
要はなく、よって被転写基材（８）にはほとんど熱はか
からず、熱に対して変形するものにも転写が可能とな
る。
【００１２】
【作用】転写箔の接着層に感熱ディレイド型粘着剤を使
用することにより、被転写基材に高圧、高温をかけずに
転写をおこなえるようになった。熱に対して変形する被
転写基材を使用した場合に、特に有効で、転写箔の絵柄
及び被転写基材自体の変形もなく転写が可能になった。
用することにより、被転写基材に高圧、高温をかけずに
転写をおこなえるようになった。熱に対して変形する被
転写基材を使用した場合に、特に有効で、転写箔の絵柄
及び被転写基材自体の変形もなく転写が可能になった。
【００１３】
【実施例】厚さ２５ミクロンのポリエステルフィルムに
（表１）の組成物を１ミクロン、（表２）の組成物を絵
柄で、（表３）の組成物を１４ミクロン順次積層して図
１の構成の転写箔を作成した。この転写箔の接着層面を
ヒーターにて表面温度１２０℃に加熱し活性化した後ア
クリルフィルムに転写したところ、アクリルフィルムの
変形もなく転写物を得ることができた。比較例として、
通常の転写箔を用いて、ロール転写機にてアクリルフィ
ルムに転写したところ、アクリルフィルムが著しく変形
し、転写物を得ることが出来なかった。
（表１）の組成物を１ミクロン、（表２）の組成物を絵
柄で、（表３）の組成物を１４ミクロン順次積層して図
１の構成の転写箔を作成した。この転写箔の接着層面を
ヒーターにて表面温度１２０℃に加熱し活性化した後ア
クリルフィルムに転写したところ、アクリルフィルムの
変形もなく転写物を得ることができた。比較例として、
通常の転写箔を用いて、ロール転写機にてアクリルフィ
ルムに転写したところ、アクリルフィルムが著しく変形
し、転写物を得ることが出来なかった。
【００１４】
【表１】
【００１５】
【表２】
【００１６】
【表３】
【００１７】
【発明の効果】本発明の転写箔および転写方法を用いる
ことにより、被転写基材に熱を加えることなく転写をす
ることが可能になった。特に熱に対して変形する被転写
基材を使用する際、転写箔を用いることが可能になっ
た。
ことにより、被転写基材に熱を加えることなく転写をす
ることが可能になった。特に熱に対して変形する被転写
基材を使用する際、転写箔を用いることが可能になっ
た。
【００１８】
【図１】本発明の転写箔の一実施例を示す断面説明図で
ある。
ある。
【図２】本発明の転写方法の一実施例を示す概念説明図
である。
である。
１…ベースフィルム ２…剥離層 ３…絵柄層 ４…接
着層 ５…転写箔 ６…ヒーター ７…ロール ８…被
転写基材 ９…接着剤面
着層 ５…転写箔 ６…ヒーター ７…ロール ８…被
転写基材 ９…接着剤面
Claims (2)
- 【請求項１】少なくとも基材、剥離層、絵柄層、接着層
からなる転写箔の接着層に、感熱ディレイドタック型粘
着剤を使用したことを特徴とする転写箔。 - 【請求項２】転写箔を用いて被転写基材に転写する方法
において、上記転写箔を使用し、転写箔の接着剤面を転
写前に加熱し、接着層を活性化し、その後被転写基材と
常温低圧にて転写する転写方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5144733A JPH071895A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 転写箔およびそれを用いた転写方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5144733A JPH071895A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 転写箔およびそれを用いた転写方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH071895A true JPH071895A (ja) | 1995-01-06 |
Family
ID=15369079
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5144733A Pending JPH071895A (ja) | 1993-06-16 | 1993-06-16 | 転写箔およびそれを用いた転写方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH071895A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR19990048575A (ko) * | 1997-12-10 | 1999-07-05 | 구광시 | 상온 전사가 가능한 싸인 호일 및 그 제조방법 |
| JP2018165038A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート |
-
1993
- 1993-06-16 JP JP5144733A patent/JPH071895A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR19990048575A (ko) * | 1997-12-10 | 1999-07-05 | 구광시 | 상온 전사가 가능한 싸인 호일 및 그 제조방법 |
| JP2018165038A (ja) * | 2017-03-28 | 2018-10-25 | 大日本印刷株式会社 | 転写シート |
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