JPH0841431A - 感熱性粘着シート - Google Patents

感熱性粘着シート

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Publication number
JPH0841431A
JPH0841431A JP17442594A JP17442594A JPH0841431A JP H0841431 A JPH0841431 A JP H0841431A JP 17442594 A JP17442594 A JP 17442594A JP 17442594 A JP17442594 A JP 17442594A JP H0841431 A JPH0841431 A JP H0841431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
layer
heat
adhesive
solid
Prior art date
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Pending
Application number
JP17442594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenjiro Kuroda
健二郎 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、種々のタイプの粘着剤を使用できる
セパレーターレスの感熱性粘着シートを提供することを
目的とする。 【構成】基材(1)に設けた粘着剤層(2)の外側に、
熱溶融時に粘着剤層(2)と相溶する、常温では固体の
固体可塑剤層(3)を設けることにより、この層をセパ
レータの替わりとし、しかも熱を加えることにより粘着
性が発現する。 【効果】セパレータがいらないため安価である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙製、プラスチック製
等の箱体や、ガラス、プラスチック製のボトル等の被着
体に貼着するための粘着テープや表示ラベル用の粘着シ
ートに関し、詳しくは、粘着シートに用いられるセパレ
ータ(剥離紙)を必要としない感熱性粘着シートに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セパレータを使用しない粘着剤の
形態としては、例えば、セロハンテープかななる基材上
に設けた粘着剤層の反対面に離型剤層を設けたもの(以
下、通常タイプと記す)と、粘着剤層中に固体可塑剤を
添加、混合して、基材上に常温では粘着性がなく、加熱
することで粘着性が発現する粘着剤層を設けたもの(以
下、感熱タイプと記す)との2種類がある。上記通常タ
イプの場合は、被着体に貼着する際に空気を抱き込んだ
り(気泡が入る)、剥がすと粘着剤の一部が被着体に残
る。その他に、離型剤層の塗工及び粘着剤との剥離力の
管理等の調整が面倒である。また、感熱タイプの場合
は、常温では粘着性がないためセパレータは必要としな
いが、通常感熱遅延型粘着剤を使用する。これは一般的
にエマルジョンの状態で塗工されるため、粘着剤の成分
がかなり制限され機能性が必要とされる場合には、この
タイプは使いづらい問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、以上
のような問題に鑑みなされたものであり、種々のタイプ
の粘着剤を使用することができると共に、加熱すること
により粘着性が発現するセパレーターレスの感熱性粘着
シートを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材(1)に
設けた粘着剤層(2)の外層に、加熱時に溶融し粘着剤
層と相溶する、常温では固体の固体可塑剤層(3)を設
けたことにより、セパレータを無くすことができる感熱
性粘着シートである。
【0005】また、前記固体可塑剤層(3)中には、高
分子材料、粘着付与剤の一方又は両方が添加されている
ことを特徴とするものである。
【0006】本発明を図に基づき詳細に説明する。図1
を用いて説明すれば、図1は、本発明の感熱性粘着シー
トの基本的構成である。
【0007】図中に示すように、粘着剤を塗布する基材
(1)としては、通常、粘着シートに使用されるもの
で、紙、プラスチックフィルム、合成紙等で、用途に応
じて適宜選択することができる。
【0008】また、粘着剤層(2)は、通常の粘着剤又
は粘・接着剤で、天然ゴム又は合成ゴムを主成分とする
ゴム系の粘着剤、酢ビ系樹脂を主成分とする粘着剤、ア
クリル系樹脂を主成分とする粘着剤等を使用することが
できる。
【0009】また、固体可塑剤層(3)は、常温では固
体であって、その融点以上に加熱させると溶解し、前記
粘着剤層(2)を膨潤・溶解し、粘・接着性を発現さ
せ、一旦溶解した後はなかなか結晶化しないので、熱活
性化後の粘着保持時間を長くとることができる。これら
の素材としては、例えばフタル酸ジフェニル、フタル酸
ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ジヒ
ドロアビエチル、イソフタル酸ジメチル、安息香酸スク
ロース、ジ安息香酸エチレングリコール、トリ安息香酸
トリメチロールエタン、トリ安息香酸グリセリド、テト
ラ安息香酸ペンタエリエット、オクタ酢酸スクロース、
クエン酸トリシクロヘキシル、N−シクロヘキシル−P
−トルエンスルホンアミド等を挙げることができる。
【0010】また、この固体可塑剤中に、高分子材料や
粘着付与剤を添加することがある。この高分子材料は接
着力を与える成分で、例えば、ポリ酢酸ビニル、コポリ
エチレン−酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル系、ポ
リ塩化ビニル系、天然ゴム、合成ゴム、コポリ酢酸ビニ
ル−アクリル酸エステル、ポリエステル系、ポリウレタ
ン系等の高分子化合物類である。また、粘着付与剤は加
熱により活性化された際に粘着性を増強するための成分
で、例えば、ロジン誘導体、テルペン樹脂系、石油樹脂
系、フェノール樹脂系、キシレン樹脂系等の樹脂類であ
る。これらの高分子材料や粘着付与剤の中から適宜選択
して添加することにより、前記粘着剤層(2)との密着
性及び熱活性化後のなじみをよくする効果がある。ま
た、この層を塗工時に塗液の粘性を調整する役目もあ
る。
【0011】以上の構成により得られた感熱性粘着シー
トは、常温では表面に粘着性がないので、例えば、この
シートを表示ラベルや粘着テープとして使用する場合に
は、基材側か固体可塑剤層側又は全体に加熱すること
で、シート表面に粘着性が発現するので被着体に貼着す
ることができる。なお、この感熱性粘着シートの使用方
法は、上記に限定するものではなく、例えば、部分的に
加熱して、固体可塑剤層表面に部分的に粘着性を発現さ
せて仮貼りした後に、全体を熱風等により加熱すること
で貼着することも可能である。
【0012】
【作用】本発明の感熱性粘着シートは、基材に設けた粘
着剤層を隠蔽するように固体可塑剤層を設けた構成とし
たもので、この固体可塑剤は常温では固体であって、そ
の融点以上に加熱されると溶融して粘着剤層を膨潤・溶
解し、粘・接着性を発現させ、一旦溶解した後はなかな
か結晶化しないので、熱活性化後の粘着保持時間を長く
とることができる。しかも常温では粘着性がないので、
この感熱性粘着シートにはセパレータを必要としない。
【0013】
【実施例】本発明の具体的実施例を説明する。
【0014】<実施例1>厚さ50μmのポリエステル
フィルムに、アクリル樹脂50重量部とロジンエステル
50重量部組成の粘着剤を20μmの厚さに塗布し、さ
らにフタル酸ジシクロヘキシル100重量部組成の固体
可塑剤を厚さ10μmに塗工して感熱性粘着シートを作
成した。このシートは常温では粘着力がなく、これを1
20℃のオーブンで30秒活性化させたところ粘着性が
発現し、種々の被着体に貼着することができた。また、
この粘着性は1日経過しても持続していた。
【0015】<実施例2>厚さ50μmのポリエステル
フィルムに、アクリル樹脂50重量部とロジンエステル
50重量部組成の粘着剤を20μmの厚さに塗布し、さ
らにアクリル樹脂40重量部、ロジンエステル30重量
部、フタル酸ジシクロヘキシル30重量部の組成の固体
可塑剤を厚さ10μmに塗工して感熱性粘着シートを作
成した。このシートは常温では粘着力がなく、これを1
20℃のオーブンで30秒活性化させたところ粘着性が
発現し、種々の被着体に貼着することができた。また、
この粘着性は1日経過しても持続していた。
【0016】
【発明の効果】本発明の感熱性粘着シートは、基材の粘
着剤層を隠蔽するように固体可塑剤層を設けた構成とし
たもので、この固体可塑剤は常温では固体であって、そ
の融点以上に加熱されると溶融して粘着剤層を膨潤・溶
解し、粘・接着性を発現させ、一旦溶解した後はなかな
か結晶化しないので、熱活性化後の粘着保持時間を長く
とることができる。しかも常温では粘着性がないので、
この感熱性粘着シートはセパレータ(剥離紙)を必要と
しないので安価にできる。また、加熱することで粘着性
が生ずるのて、プラスチック製品等の空気を全く通さな
い材質の被着体に貼着しても、このシートと被着体との
間に空気を抱き込むことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感熱性粘着シートの基本的構成を示す
断面説明図である。
【符号の説明】
1・・基材 2・・粘着剤層 3・・固体可塑剤層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に粘着剤を塗工してなる粘着シート
    において、該粘着剤層の外層に、加熱時に溶融し粘着剤
    層と相溶する、常温では固体の固体可塑剤層を設けたこ
    とを特徴とする感熱性粘着シート。
  2. 【請求項2】前記固体可塑剤中に、高分子材料、粘着付
    与剤の一方又は両方を添加したことを特徴とする請求項
    1の感熱性粘着シート。
JP17442594A 1994-07-26 1994-07-26 感熱性粘着シート Pending JPH0841431A (ja)

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JP17442594A JPH0841431A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 感熱性粘着シート

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JP17442594A JPH0841431A (ja) 1994-07-26 1994-07-26 感熱性粘着シート

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JPH0841431A true JPH0841431A (ja) 1996-02-13

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ID=15978326

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JP (1) JPH0841431A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004512417A (ja) * 2000-10-25 2004-04-22 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 潜在性の過剰粘着付与された接着剤および使用方法
JP2007246679A (ja) * 2006-03-15 2007-09-27 Ricoh Co Ltd 感熱性粘着材料及び感熱性粘着材料ロール
JP2015028109A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 セイコーインスツル株式会社 粘着ラベル、粘着ラベルの製造方法及びラベル発行装置

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