JPH08231889A - 変色するパンペイント組成物 - Google Patents

変色するパンペイント組成物

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JPH08231889A
JPH08231889A JP7256617A JP25661795A JPH08231889A JP H08231889 A JPH08231889 A JP H08231889A JP 7256617 A JP7256617 A JP 7256617A JP 25661795 A JP25661795 A JP 25661795A JP H08231889 A JPH08231889 A JP H08231889A
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soluble
coloring system
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JP7256617A
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Richard E Miller
イー. ミラー リチャード
Robert C Dereamus
シー. デレアムス ロバート
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Binney and Smith Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多色の変色性能を高めることができる着色組
成物系を提供すること。 【解決手段】 パンペイント(24)及び関連の変色系
が開示される。第1の実施態様においては、その変色系
は、着色力がpH約10以上及び/又は還元剤の存在下
に破壊される下色染料を含む下色パンペイント着色組成
物;及び上色組成物であって、pH約10以上及び/又
は還元剤の存在下にその固有の色を維持することができ
る着色剤及び該上色組成物のpHが約10以上であるよ
うな塩基及び/又は還元剤を含む上色組成物を含むもの
である。第2の実施態様においては、その変色系は、着
色力がpH約4以下の存在下に破壊される下色染料を含
む下色着色組成物;及び上色着色組成物であって、pH
約4以下の存在下にその固有の色を維持することができ
る着色剤及び該上色着色組成物のpHが約4以下である
ような酸を含む上色着色組成物を含み、それらの着色組
成物の1つ又は双方がパンペイント(24)であるもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】関連出願 本出願は、1994年10月4日に米国特許第 5,352,282号と
して発効する同時係属出願第08/078,722号の一部継続出
願であり、その出願は1993年8月3日に米国特許第 5,2
32,494号として発効した出願第07/923,308号の継続出願
であったものである。本出願は、また、1994年7月5日
に全て出願された同時係属出願第08/270,454号、同第08
/270,485号、同第08/270,940号及び同第08/270,998号の
一部継続出願であり、それらは全て1994年7月5日に米
国特許第 5,326,388号として発効した出願第08/089,503
号の一部継続出願であり、それは1993年8月3日に米国
特許第 5,232,494号として発効した出願第07/923,308号
の一部継続出願であったものである。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般的には、着色
組成物の分野に関するものであり、特に、最初に色を与
える下色パンペイント着色組成物を用いて最初のマーク
をつけることを可能にし、次に上色着色組成物を用いて
その最初のマークの一部又は全部の色の変化を可能にす
る相互に関連して用いられる一対の着色組成物に関する
ものである。
【0003】
【従来の技術】子供たちは、種々の媒体を用いて様々な
お絵かきやぬり絵活動を楽しむ。インキを含有するマー
カー、クレヨン、多色の色鉛筆及び種々の絵具、例え
ば、水彩絵具、油絵具、アクリル絵具及びパンペイント
がそのような活動に有効である。しかしながら、子供た
ちはたいていマークを塗った後にマークの色を変えるこ
とが好きである。ある場合には、前に塗った青色の空の
上に黄色の太陽を付け加えることを望むのである。
【0004】着色組成物は、一般に、担体に分散又は溶
解した着色物質の混合液である。パンペイントとして処
方される場合、着色組成物は水溶性固体担体に分散又は
溶解した着色剤を含んでいる。着色剤が液体担体に容易
に溶解する場合には、染料と呼ばれる。不溶性着色材料
は顔料と呼ばれる。顔料は、微細に粉砕された固形材料
であり、インキに含まれる顔料の種類及び量がその色を
決定する。
【0005】パンペイントは、慣用の絵具、マーカー、
インキ等の他の着色組成物より多くの利点を有する。例
えば、パンペイントは貯蔵寿命が非常に長い。パンペイ
ントは固形状で存在するので、大気に曝された場合には
使用に適さなくなる点まで乾くことがない。更に、液体
絵具はこぼれるが、パンペイントは少量だけ液体になる
ので、子供でさえ簡単にはこぼれない。更に、パンペン
トは洗濯のきく組成物として処方される。これらの特徴
は、パンペイントを子供が使用するのに特に適切にす
る。
【0006】マークの色を変えることは、記載されたも
ののような典型的な子供用の絵具あるいは典型的なパン
ペイントでは容易に行われない。過去において、子供た
ちは1つの色のマークをもう1つの色のマークの上に置
くことによりマークを変えた。伝統的なパンペイントを
用いてこれを行うと、生じたマークはたいてい所望の色
でなく、筆の先が別の絵具で汚れる。更に、伝統的な子
供用絵具の色はにじむ傾向があり、望ましくない色のよ
ごれとなる。従って、最初の色を種々の2番目の色に容
易に変えることができるマークを与えるような組成物を
含むパンペイントを含む着色組成物が長く求められてき
た。有利には、子供用着色組成物の遊ぶ価値を更に高め
るために、着色組成物はマーカー及びパンペイントの双
方に使用する着色系に有効でなければならない。即ち、
例えば、使用者はパンペイントを用いて基体に最初のマ
ークを塗り、次にその最初のマークの上にマーカーを用
いて2番目のマークを塗ることができなければならな
い。
【0007】用いうるマーカー適用においては、最初の
マークに還元剤を加えて色の変化を得ることにより、子
供は最初に塗った具体的なマークを第2の具体的な色に
変えることができる。これらのマーカーに用いられるマ
ーカーインキは、典型的には、還元剤(よく漂白剤と呼
ばれる)又はpH感受性染料を還元剤又は高pHに安定
な染料と混合することにより調製される。例えば、ドイ
ツ特許明細書第 2724820号(以後 "ドイツ特許")は、イ
ンキ製剤において化学的に安定な染料と化学的に不安定
な染料を混合することに関するものである。安定な及び
不安定な染料のこの組合わせを用いてマークが塗られ、
そのマークの上に透明な還元剤溶液を用いて書かれる
と、不安定な染料の色が消される。得られた安定な染料
のマークは、その固有の色のまま残る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そのようなマーキング
系にはいくつかの欠点がある。まず、変色が生じる数に
厳密な制限がある。詳細には、ドイツ特許に従って製造
された製剤においては、具体的なインキ組成物は最初の
色から決められた2番目の色に変えられるにすぎない。
例えば、インキがドイツ特許の実施に記載されるように
緑色のマークがバイオレットに変えられるだけである。
更に、要求されたマーカー対の一方が還元剤のみを含む
ので、その還元剤マーカーは可視マークにすることがで
きず、ベースカラーマーカーと組合わせて用いられるだ
けである。ベースカラーマーカーを使い果たすと、還元
剤マーカーは役に立たない。あるいは、還元剤マーカー
を使い果すと、ベースカラーマーカーは最初にマークす
る色に使用されるだけである。更に、ドイツ特許のマー
キングプロセスの欠点は、還元剤マーカーのペン先がベ
ースカラー組成物の色をひたすことにより汚れる傾向が
あり、もって、次のマークの色が汚れる。更に、ドイツ
特許によって開示された組成物はパンペイントに固有の
利点を有しない。
【0009】従って、本発明の目的は、多色の変色性能
を高めることができる着色組成物系を提供するものであ
る。
【0010】更に、本発明の目的は、変色性能を与える
ために、各々が独立して又は組合わせて用いられる少な
くとも2種類の異なったパンペイント着色組成物を含む
パンペイント着色組成物系を製造することである。
【0011】更に、本発明の目的は、パンペイント及び
マーカーの双方を使用する変色する着色系を提供するこ
とである。
【0012】これらの及び他の目的は、本発明が関係す
る当業者に明らかになるであろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、本発明に従っ
て製造された具体的な下色着色組成物が上色組成物中に
存在する染料によって多色の第2の色に変えられる点で
従来の上書き着色組成物に伴う欠点を克服するものであ
る。本発明によれば、パンペイントは、他のパンペイン
ト組成物及び他の着色組成物、例えばマーカーインキ組
成物を含む変色系と共に用いられる。即ち、下色着色組
成物がパンペイント組成物である場合、上色着色組成物
は第2のパンペイントであってもよく又はマーカーを用
いることにより塗られる異なった着色組成物であっても
よい。同様に、上色着色組成物がパンペイント組成物で
ある場合、下色着色組成物は第2のパンペイントであっ
てもよく又はマーカーインキ組成物のような異なった着
色組成物であってもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】パンペイント及び関連の変色系
は、共に本発明の範囲内に包含される。本発明の第1実
施態様においては、着色系は、着色力が高pH及び/又
は還元剤の存在下に破壊又は変性される染料を用いる。
パンペイント組成物は、着色系の第1実施態様において
上色及び/又は下色として役立つものである。本発明の
第2実施態様においては、変色作用は、着色力が低pH
の存在下に破壊又は変性される下色染料を用いることに
より与えられる。パンペイント組成物は、また、上色あ
るいは下色又は両方として役立つものである。
【0015】本発明がパンペイントの形を別個に用いる
かあるいは1種以上の他の着色組成物と共に用いて系を
形成する場合、パンペイントは水溶性担体に溶解又は分
散された着色剤を含む。パンペイントと共に有用な他の
着色組成物は、特定の制限を受けず、例えば、マーカー
インキを含んでもよい。マーカーインキは、液体例えば
に溶解又は分散した着色剤を含む。いろいろな種類の着
色組成物でも、組成物の少なくとも1つがパンペイント
である限りは本発明の着色系に用いられる。
【0016】1実施態様においては、本発明の下色パン
ペイント組成物は、水溶性樹脂約20〜約99.9%;
及び(1)着色力がpH約10以上の存在下に破壊又は
変性される染料;(2)着色力が還元剤の存在下に破壊
又は変性される染料;及び(3)着色力がpH約10以
上及び還元剤の存在下に破壊又は変性される染料からな
る群より選ばれた水溶性染料約0.1〜約20%を含
む。このパンペイントは、高pH下色パンペイント組成
物として適切である。
【0017】別の実施態様においては、本発明の下色パ
ンペイント組成物は、水溶性樹脂約20〜約99.9
%;及び着色力がpH約4以下の存在下に破壊又は変性
される水溶性染料約0.1〜約20%を含む。このパン
ペイントは、低pH下色パンペイント組成物として適切
である。
【0018】他の実施態様においては、本発明の上色パ
ンペイント組成物は、水溶性樹脂約20〜約99.4
%;顔料0〜約30%;塩基0〜約10%;還元剤0〜
約20%(但し、一緒に用いられた塩基と還元剤の全量
は少なくとも0.5%である);及び着色力がpH約10
以上の存在下に破壊又は変性されない染料0〜約20%
(但し、該上色パンペイント組成物中着色剤の全量は少
なくとも0.1%である)を含む。このパンペイント
は、高pH上色パンペイント組成物として適切である。
【0019】他の実施態様においては、本発明の上色パ
ンペイント組成物は、水溶性樹脂約20〜約99.4
%;顔料0〜約30%;酸約0.5〜約30%;及び着
色力がpH約4以下の存在下に破壊又は変性されない染
料0〜約20%(但し、該上色パンペイント組成物中の
着色剤の全量は少なくとも0.1%である)を含む。こ
のパンペイントは、低pH上色パンペイント組成物とし
て適切である。
【0020】一般に、本発明は、下色着色組成物の上に
上色着色組成物を塗る際に、基体に下色着色組成物によ
って描かれたか又は塗られたマークの色を様々な第2の
色によって塗られるか又は描かれるパンペイント組成物
及び少なくとも1種のパンペイント組成物を含む多色着
色組成物系を含むものである。本発明は、望ましい適用
の容易さ及び伝統的な変色系の使用の便利さを厳密な制
限を避けつつ与えるものである。従って、本発明の組成
物は改善された及び便利な着色特性を付与するものであ
る。
【0021】有利には、本発明の上色着色組成物は可視
マークになり、もって、単独で又は下色パンペイント着
色組成物あるいは下色マーカーと組合わせて用いられ
る。同様に、下色パンペイント着色組成物は可視マーク
になり、もって、単独で又は上色パンペイント組成物あ
るいは上色マーカーと組合わせて用いられる。
【0022】本発明の着色系の変色作用は、酸に基づく
系あるいは酸性系としても知られる低pH系又は塩基性
系としても知られる高pH/還元剤系を用いて引き起こ
される。双方の系において、変色染料は、着色力が指定
された条件、即ち、低pH又は高pH/還元剤の存在下
に可逆的に又は不可逆的に破壊又は変性されるものであ
る。更に、双方の系において、上色着色剤は、着色力が
指定された条件、即ち、低pH又は高pH/還元剤の存
在下に破壊又は変性されない着色剤である。
【0023】低pH系においては、上色組成物は、低p
H条件及び水溶液中上色組成物のpHを少なくともpH
約4、好ましくはpH約2〜4の酸性にするのに十分な
酸によって安定な着色剤を含む。低pH系下色組成物
は、これらのpHレベルで不安定な染料を含む。低pH
系上色を低pH系下色の上に塗ると、着色組成物の低p
Hは下色染料の色を例えば無色になることにより変化さ
せる。
【0024】高pH/還元剤系は補色方法で作用する。
高pH/還元剤系においては、高pH/還元剤系下色組
成物は、高pHレベル又は還元剤の存在下に不安定な染
料を含む。即ち、高pH/還元剤系上色組成物はこれら
の条件で安定な着色剤を含有し、塩基又は還元剤を更に
含む。塩基は、組成物の水溶液のpHをpH約10以
上、好ましくはpH約10〜12にするのに十分な量で
存在することが好ましい。高pH/還元剤系下色組成物
は、着色力が高pH及び/又は還元剤の存在下に破壊又
は変性される1種以上の染料を含有する。
【0025】パンペイント 本発明の高pH/還元剤系パンペイント下色組成物は、
水溶性樹脂約20〜約99.9重量%;可塑剤又は核生
成剤0〜約40重量%;水0〜約15重量%;乳白剤0
〜約20重量%;充填剤0〜約25重量%;界面活性剤
0〜約10重量%;防腐剤0〜約5重量%;消泡剤0〜
約1重量%;顔料0〜約30重量%;及び着色力がpH
約10以上の存在下に破壊又は変性される染料;着色力
が還元剤の存在下に破壊又は変性される染料;及び着色
力がpH約10以上及び還元剤の存在下に破壊又は変性
される染料からなる群より選ばれた水溶性染料約0.1
〜約20重量%を含むことが好ましい。
【0026】本発明の低pHパンペイント下色組成物
は、水溶性樹脂約20〜約99.9重量%;可塑剤又は
核生成剤0〜約40重量%;水0〜約15重量%;乳白
剤0〜約20重量%;充填剤0〜約25重量%;界面活
性剤0〜約10重量%;防腐剤0〜約5重量%;顔料0
〜約30重量%;安定化塩基0〜約5重量%;消泡剤0
〜約1重量%;及び着色力がpH約4以下の存在下に破
壊又は変性される水溶性染料約0.1〜約20重量%を
含むことが好ましい。
【0027】高pH/還元剤系におけるパンペイント組
成物は、水溶性樹脂約20〜約99.4%;可塑剤又は
核生成剤0〜約40%;水0〜約15%;乳白剤0〜約
20%;充填剤0〜約25%;界面活性剤0〜約10
%;防腐剤0〜約5%;消泡剤0〜約1%;顔料0〜約
30%;塩基0〜約10%;還元剤0〜約20%(但
し、一緒に用いられた塩基と還元剤の全量は少なくとも
0.5%である);及び着色力がpH約10以上の存在
下に破壊又は変性されない染料0〜約20%(但し、該
パンペイント組成物中の着色剤の全量は少なくとも0.
1%である)を含むことが好ましい。
【0028】本発明の低pH系上色パンペイント組成物
は、水溶性樹脂約20〜約99.4%;可塑剤又は核生
成剤0〜約40%;水0〜約15%;乳白剤0〜約20
%;充填剤0〜約25%;界面活性剤0〜約10%;防
腐剤0〜約5%;顔料0〜約30%;酸約0.5〜約3
0%;消泡剤0〜約1%;酸化防止剤約0.1〜約3
%;及び着色力がpH約4以下の存在下に破壊又は変性
されない染料0〜約20%(但し、パンペイント組成物
中の着色剤の全量は少なくとも0.1%である)を含む
ことが好ましい。
【0029】パンペイント基剤 パンペイントは、水溶性固体担体に溶解又は分散された
着色剤を含む。場合によっては、パンペイント組成物中
に界面活性剤、可塑剤及び核生成剤のような表面向上
剤、乳白剤、充填剤及び殺菌剤及び殺真菌剤のような防
腐剤が含まれる。界面活性剤はパンペイント組成物をよ
り湿潤性にし、もって、絵筆で容易にひたすことを可能
にする。表面向上剤はパンペイント組成物に滑らかな表
面を与え、もって、パンペイント組成物の外観を高め
る。乳白剤もまた、固形パンペイント組成物の色を透明
にすることによりパンペイント組成物の外観を高める。
充填剤又は増量剤は、パンペイントケークの重量及びサ
イズを増大させることによりペイント組成物のコストを
減じる。防腐剤は、パンペイント組成物の腐敗を防止す
る。
【0030】パンペイント組成物は、消費者に分配され
るときには固形組成物である。『固形』なる語は、半固
形状及び純粋な固形状を包含するものである。パンペイ
ント組成物が使用されるときに使用者が水を加えると液
化することは当然のことである。
【0031】水は、本発明の固形パンペイントに含まれ
る。本発明のパンペイントの製造に用いられる水は、好
ましくは脱イオン水であり、組成物が調製及び乾燥され
た後に、0〜約15重量%で存在することが好ましい。
この量は、主に着色組成物中に含まれる他の成分の量に
よって決定される。水は、全組成物の約1〜約12重量
%の範囲の量で存在することが好ましい。調製後にパン
ペイントが乾く場合には、固形状のパンペイント中の水
の量が減少することは当然であり、もって、組成物の外
観が小さくなる。しかしながら、水が消費者によってパ
ンペイントの表面に混合されるので、乾いた組成物はパ
ンペイントとしてなお有効である。
【0032】水溶性固体担体は水溶性樹脂を含む。いか
なる水溶性樹脂も用いられる。樹脂は、着色剤を樹脂中
に一様に溶解又は分散させることのみ必要である。好ま
しくは、樹脂は無害及び無臭でなければない。多数の樹
脂がこの範疇に適し、水溶性ゴム及びワックス、化工デ
ンプン、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシエ
チルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリジン、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド及びエ
チレンオキシドポリマーが挙げられる。水溶性樹脂とし
ては、分子量約4,000を有するポリエチレングリコ
ールを用いることが好ましい。本出願において分子量
は、特にことわらない限り樹脂平均分子量として定義さ
れる。いずれのポリエチレングリコールも本発明のパン
ペイントに用いられる。例えば、 Union Carbide社製の
CARBOWAX 4500(登録商標) 、BASF社(ニュージャージー
州パルシパニー) 製のPLURACOL 4500(登録商標) 及びDo
w Chemical社 (ミシガン州ミッドランド) 製のPOLYGLYC
OL E-4000(登録商標) が用いられる。POLYGLYCOL E-400
0(登録商標) は、CARBOWAX 4000(登録商標) より粘度が
高く、場合によってはこの2つは一緒に用いられる。
【0033】樹脂は、組成物の約20〜約99.9重量
%の範囲の量で存在し、組成物中の他の成分に左右され
る。約20%のレベルよりも低いと、樹脂はパンペイン
ト基剤として有効でなくなる。樹脂は、組成物の約20
〜約90重量%の範囲の量で存在することが好ましい。
【0034】本発明のパンペイント中の着色剤として
は、染料、顔料又は他の着色剤が用いられる。本発明の
パンペイント着色組成物は、着色剤を少なくとも約0.
1%の全量で含有する。下色組成物は、不安定な、即
ち、パンペイント組成物が使用されるように設計されて
いる条件において着色力が可逆的に又は不可逆的に破壊
又は変性される少なくとも1種の染料を含む。同様に、
上色組成物は、指定された条件で安定な着色剤を含む。
例えば、低pH系下色組成物は、低pHの存在下に不安
定な染料を含む。低pH系上色組成物は、着色力が低p
Hの存在下に安定な着色剤を含む。同様に、高pH/還
元剤系下色組成物は、高pH及び還元剤の存在下に不安
定な染料を含む。高pH/還元剤系上色組成物は、着色
力が高pH及び/又は還元剤の存在下に安定な着色剤を
含む。
【0035】低pH系あるいは高pH/還元剤系におい
てパンペイント着色組成物の良好な着色を得るために、
使用可能なパンペイントを生じる染料の最低濃度は、所
望される色の強さによって支配されるが、ある種の適用
にはわずかに0.1%の染料で十分である。染料の使用
可能な最大濃度は、主に安定な組成物及び所望される色
の深さを維持する能力によって決定され、他の成分の濃
度によって広く変動させることができる。また、所望の
最終製品の特徴の関数でもあるが、パンペイントの処方
における実用的上限は約20重量%である。ほとんどの
適用に好ましい濃度範囲は、組成物の約1〜約6重量%
の染料である。着色組成物が良好な着色を確実にするパ
ンペイントとして用いられる場合には、約0.1〜約4
%の濃度が更に好ましい。本発明のパンペイントに用い
られるべき個々の染料は後述される。
【0036】更に、本発明のパンペイント組成物に着色
剤として顔料が用いられる。高pH/還元剤系あるいは
低pH系における下色パンペイント組成物は、下色組成
物が色不安定性染料を少なくとも0.1%含む限り顔料
を含有してもよい。更に、双方の系の上色パンペイント
組成物は、着色剤として1種以上の顔料を混合してもよ
い。場合によっては、パンペイント上色組成物あるいは
パンペイント下色組成物において、1種以上の顔料が1
種以上の染料と共に用いられる。
【0037】下色着色組成物が顔料を含む場合、興味深
い着色作用が得られる。例えば、下色着色組成物は、ブ
ルー顔料と色不安定性イエロー染料を含むことができ
る。安定なレッド着色剤を含有する上色着色組成物を用
いて上に書くか塗ると、マークはパープルになる。同様
に、他の珍しい変色作用が染料と顔料の他の組合わせを
用いて達成される。同様の作用は、下色着色組成物にお
いて色安定性染料を色不安定性染料と共に用いて得るこ
とができる。
【0038】着色組成物の良好な着色を得かつ残りのイ
ンキ成分との相溶性を向上させるために、顔料は定義上
不溶性材料である限り水性分散液の形で用いられる。顔
料及び界面活性剤又は分散媒系の水溶液である顔料分散
液は市販されている。また、詳細には本発明の着色組成
物に使用するのに顔料分散液が調製される。便利さの観
点から、本発明に使用するのに市販の顔料分散液が好ま
しい。典型的な市販の分散液は、顔料有効成分を30〜
74重量%含んでいる。
【0039】一般に、使用可能な顔料分散液は、その分
散液が受ける使用によって広い又は狭い粒径範囲を有し
てもよい。顔料粒径についての下限は、着色組成物の機
能上の特徴によって決定されないが、安定な分散液の形
成能によって決定される。しかしながら、顔料粒子は、
塗られた基体上に目に見えるほど大きくてはならない。
平均粒径範囲約0.05〜約2.0ミクロンを有する顔
料は、マーカーインキ組成物において十分に作用するこ
とがわかった。
【0040】一般に、顔料粒子のサイズは、組成物の安
定性を維持しつつ可能な限り低く保持されなければなら
ない。約0.05〜約0.5ミクロンの範囲の平均粒径
を有する超微細顔料分散液は、本発明のパンペイント組
成物に許容しうる結果を与える。その適用に更に好まし
い超微細顔料分散液は、約0.05〜約0.25ミクロ
ンの範囲の平均粒径を有する。インキとして用いられる
本発明の組成物に特に適した顔料分散液の例としては、
商品名『Hostafines Dispersions』としてHoescht Cela
nise社によって市販されている Hostafine Rubine F6B
(C.I.ピグメントレッド 184分散液) 、 Blue B2G(ピグ
メントブルー 15-3)及びBlack 7(ピグメントブラック
T) が挙げられる。
【0041】使用可能な着色組成物を生じる顔料の最低
濃度は、所望される色の強さによって支配されるが、あ
る種の適用にはわずかに0.1%の活性顔料で十分であ
る。顔料の使用可能な最大濃度は、主に安定な組成物を
維持する能力によって決定されるが、他の成分の濃度に
よって広く変動させることができる。用いうる顔料の最
大濃度もまた、所望の最終生成物の特徴の関数である
が、高い濃度はペイント不安定性を引き起こすので、パ
ンペイントとして用いられる着色組成物の処方において
実用的な上限は約30重量%である。
【0042】市販の顔料分散液が好ましくはそのままで
用いられる場合、分散液中の顔料の濃度によって実用的
な限度が課せられ、前で言及したように、典型的には分
散液の約30〜約74重量%の顔料の範囲にある。ほと
んどの適用に好ましい濃度範囲は、組成物の約1〜約1
0重量%の活性顔料である。典型的なパンペイントにお
いて良好な着色を確実にするためには通常活性顔料約3
重量%の濃度が必要であり、組成物の約0.1〜約5重
量%の濃度範囲の活性顔料の濃度が最も好ましい。
【0043】パンペイント組成物の湿潤性を高めるため
に、もって、絵筆で容易にひたすことを可能にするため
に、パンペイント組成物は1種以上の界面活性剤を含む
ことが好ましい。本発明のパンペイントには市販のいず
れの界面活性剤も用いられる。界面活性剤は、絵筆に対
するインキの湿潤性をパンペイントの安定性に影響させ
ずに改善させなければならない。
【0044】本発明のパンペイント組成物と使用するの
に適切な界面活性剤としては、 Rohm & Haas社製の TRI
TON X-405(登録商標)(70%オクチルフェノキシポリエ
トキシエタノール水溶液); SURFONYL 104 PG-50(登録商
標); BYK 346 (登録商標);COLLOID 211(登録商標); TAM
OL SN(登録商標); WITFLO 901(登録商標);PLURONIC L-4
4(登録商標); GAF製の IGEPAL(登録商標) CO-360及び3M
製の FLUORAD FC-120(登録商標)(2−ブトキシエタノー
ル、C9及びC10アンモニウムペルフルオロアルキル
スルホネート水溶液)が挙げられる。界面活性剤として
IGEPAL CO-360を用いることが好ましい。
【0045】界面活性剤は、0〜約10重量%、好まし
くは約0.1〜約5重量%の範囲の量で用いられる。1
0%より上のレベルでは、界面活性剤はパンペイントケ
ークの適切な形成を妨害する。
【0046】パンペイント組成物の外観を改善するため
に、可塑剤及び核生成剤のような表面向上剤が1種以上
組成物中に含まれる。パンペイントの形成中に水溶性樹
脂が結晶化し、そうしているうちに好ましくない大きな
サイズの結晶を形成してしまう。従って、核生成剤のよ
うな化合物がパンペイント組成物中に含められる。核生
成剤が結晶の成長速度を高め、もって、2、3の大きな
結晶の代わりに多くの小さな結晶を有する樹脂を生じる
と考えられる。更に、可塑剤も、水溶性樹脂の結晶成長
について同様の作用を有すると考えられる。
【0047】核生成剤として適切な化合物が用いられ
る。例えば、ステアリルアルコール及びセチルアルコー
ルのような長鎖アルコールが用いられる。別途にあるい
はそれに加えて高分子量ポリエチレングリコール又は他
のグリコールのような可塑剤が用いられる。 PEG 20M、
分子量約20,000を有し Union Carbide製のポリエ
チレングリコールが可塑剤として適切であることが見出
された。脱イオン水75%及び PEG 20M25%の組成物
から製造された可塑剤が本発明のパンペイント組成物に
特に有効であった。この可塑剤をステアリルアルコール
を存在させずに用いると、得られたパンペイント組成物
は表面からの洗濯がきくことがより効果的である。核生
成剤及び/又は可塑剤は、パンペイント組成物の0〜約
40%の範囲の量で存在してもよく、約1〜約20重量
%の範囲の量で存在することが好ましい。多量の可塑剤
は、パンペイントケークの外観に逆効果となる。
【0048】本発明のパンペイント組成物は、乳白剤を
含むことが好ましい。乳白剤は、実質的に、固形状のパ
ンペイントの様々な色を容易に区別することを可能にす
る漂白剤である。言い換えると、乳白剤は、各々の色に
光沢剤又はパステル調の外観を与え、使用者が1つの色
をパレット上の別の色と区別することを可能にする。乳
白剤として任意の適切な成分が用いられる。例えば、二
酸化チタン、Hiltox製の BARYTES及び Ewco Chemical社
(ニューヨーク州マウンテンキスコ) 製のBLANC FIXE、
硫酸バリウム顔料が乳白剤として用いられる。更に、ZE
OLEX 23A、 Huber社 (メリーランド州ホーレデグレー
ス) 製の化合物が乳白剤として用いられる。乳白剤は、
通常、0〜約20重量%の範囲の量で用いられ、約1〜
約10重量%の量で存在させる。多量の乳白剤は、パン
ペイント組成物の色に逆効果となる。
【0049】更に、本発明のパンペイント組成物は、充
填剤又は増量剤を含めてもよい。典型的な充填剤として
は、タルク、クレー及び他の安価な材料が挙げられる。
好ましくは、NYTAL 300(登録商標) 、 R.T. Vanderbilt
社 (コネチカット州ノルウォーク) 製のタルク鉱物混合
物及び/又は Huber社製のカオリンクレーが本発明のパ
ンペイントにおいて充填剤として用いられる。これらの
化合物は、乳白剤としても役立つことから本発明のパン
ペイントと用いるのに特に適している。充填剤又は増量
剤を用いる場合、約25%までの量で用いられ、その点
の後ではパンペイント組成物の性質が劣化する。
【0050】パンペイントケークの形成を援助するため
に、消泡剤が約1%までの量で含まれる。消泡剤は、パ
ンペイント組成物の約0.5重量%の量で存在すること
が好ましい。好ましい乳白剤は、BASF社 (ニュージャー
ジー州パーシッパニー) 製のPluracol(登録商標) P-201
0である。
【0051】パンペイント組成物は、更に、殺菌剤及び
殺真菌剤のような防腐剤を含むが、組成物はこれらの成
分を省略することが好ましい。防腐剤を用いる場合に
は、殺菌剤及び殺真菌剤として双方に役立つことが好ま
しく、任意の有効量で加えられるが、典型的な濃度範囲
は約0.1〜約5.0重量%である。約5重量%より高
いレベルにおける防腐剤の使用は、パンペイント組成物
を毒性あるいは不安定にするものである。
【0052】残りのペイント成分と相溶性がある限り、
慣用の防腐剤が本発明に用いられる。例えば、Dow Chem
ical社で製造され商標 Dowicil (登録商標)75(1−
(3−クロロアリル)3,5,7−トリアザ−1−アゾ
ニアアダマンタンクロリド)及び Dowacil (登録商標)
200(3−クロロビニルヘキサメチレンテトラアンモニウ
ムクロリド)として販売されている防腐剤又は Rohm &
Haasで製造され商標 Kathon PFM(登録商標)(イソチアゾ
リノン) として販売されている防腐剤又は Sutton Labs
で製造され商標 Germall II(登録商標)(イマゾリジニル
尿素) として販売されている防腐剤又は Merckで製造さ
れ商標 Tektamer 38 (登録商標)(1,2−ジブロモ−
2,4−ジシアノブタン)として販売されている防腐剤
が本発明の組成物中で作用する。更に、 Huels America
社で販売されているNUOSEPT 95 (登録商標) 及び Troy
Chemicalで販売されているTROYSAN(登録商標)POLYPHASE
EC-17が共に適切な防腐剤であり、単独で又は組合わせ
て用いられる。
【0053】本発明のパンペイント組成物の製造方法
は、パンペイントを処方する現在既知の方法から著しく
異なっていない。例えば、水溶性樹脂を溶融するために
加熱した攪拌槽型反応器が用いられる。次いで、着色剤
及び乳白剤が添加された後、可塑剤及び他の成分が添加
される。引き続き、溶融したパンペイント組成物を型と
して役立つパレットに注ぎ入れ、ペイントを冷却し、硬
化する。乾燥工程を速めるために熱が加えられるが、冷
却は室温で起こることが好ましい。
【0054】本発明のパンペイントは、図面に示されて
いるように、密閉可能なケースに供給されることが好ま
しい。図1及び図2について、密閉可能なケース10は
ヒンジ26によってハウジング12に蝶番で付けたリッ
ド14を含むハウジング12を含む。もどり止め16は
ノッチ18にはめ込んで密閉可能ケースに取り外し可能
なラッチング機構を形成する。密閉可能なケースのディ
スプレー部及び貯蔵部を取り付けることを可能にするた
めに、グルーブ20が設けられる。パンペイント24
は、密閉可能なケース10内に配置されたパレット22
上に供給される。上書き及び下書きパンペイント着色組
成物が供給されると、パレット22は図2に示されるよ
うに2列を有し、上色と下色とを分ける。図3は、使用
のより有用性を可能にする取り外し可能なパレットを有
するパンペイントケースを示すものである。
【0055】低pH系パンペイント組成物 低pH系パンペイント下色組成物 本発明の低pH系パンペイント下色組成物は、低pH感
受性染料を少なくとも0.1%の量で含み、場合によっ
ては顔料を含んでもよい。低pH系下色組成物に使用す
るのに適切な着色剤は、低pHで不安定になる染料が含
まれる。そのような染料は、pH約4以下の存在下に容
易に破壊又は変性される染料が含まれる。そのような着
色組成物は、当該分野においては一般に既知であり、し
ばしば化学的に『消去可能な』インキとして用いられ
る。
【0056】pH約4以下の存在下に不安定なキサンテ
ン染料、フタロシアニン染料及びアゾ染料が、下色着色
組成物に染料として使用するのに特に適する。これらの
基準に適合することが見出された染料としては、 Inter
national Dyestuffs社で市販されている Acid Red 92、
International Dyestuffs社で市販されている AcidYel
low 1 、Miles(Mobay)で販売されている PYRANINE 120
(登録商標) 及びその混合物が挙げられる。
【0057】低pH系パンペイント下色組成物は、上記
の一般的パンペイント組成物の他に安定化塩基を含めて
もよい。その塩基は、パンペイント組成物の水溶液がp
H約7.0〜約8.5を有するような量で存在させなけ
ればならず、もって、下色パンペイント組成物における
着色剤を安定化する。下色パンペイント組成物に用いら
れる典型的な安定化塩基としては、酢酸ナトリウム、炭
酸ナトリウム及びEDTAモノナトリウムが挙げられ
る。安定化塩基は、0〜約5%の範囲の量で存在させな
ければならない。多量の塩基は、下色パンペイント組成
物の変色性能を阻害する。
【0058】
【実施例】
低pH系下色パンペイント組成物 実施例1及び2のペイントは、次の通り処方される。
【0059】 実施例1 実施例2 レッドペイント イエローペイント成分 % % 水 9.00 9.00 PEG 4500 82.00 82.00 PEG 20M 4.50 4.50着色剤 レッドプレミックス 4.50 ---- イエロープレミックス ---- 4.50 上記%は、全組成物の重量による。実施例1及び2において、レッドプレミッ クスはTiO2 35%及びAcid Red 92 65%を含む組成物である。イエロープ レミックスはTiO2 35%及びAcid Yellow 1 65%を含む組成物である。
【0060】各ペイントは次の通り処方される。30%
のPEG 4500を水と混合する。この混合液に染料プレミッ
クスを加え、合わせた混合液を15分間攪拌する。次
に、PEG 4500の残りと PEG 20Mを加える。この組成物を
10分間攪拌し、皿に注ぎ入れ、室温で固化する。
【0061】低pH系パンペイント上色組成物 低pH系を所望する場合、パンペイント上色は、上記一
般的パンペイント成分のほかに、上色パンペイント組成
物の水溶液のpHが約4以下、好ましくはpH約2〜4
であるような酸を含む。上色パンペイント組成物に用い
られる酸は、典型的には強酸である。そのような酸とし
ては、例えば、リン酸、硫酸及びクエン酸が挙げられ
る。好ましくは、リン酸が用いられる。酸は、通常、全
組成物の約0.5〜約30重量%の範囲の量で存在させ
る。酸は、最低でも下色組成物を変色するのに十分な量
で存在させなければならない。酸の最大量は、組成物の
安定性及び組成物の毒性によって決定される。酸の好ま
しい量は使用される具体的な酸に左右されるが、いずれ
にしても可溶化したパンペイントの所望pHによって制
御される。
【0062】低pHで安定な染料は、本発明の低pH上
色パンペイント組成物において上色染料として適切であ
る。そのような染料としては、pH約4以下の存在下に
安定なポリメチン染料、トリフェニルメタン染料、シア
ニン染料、メチン染料及びアゾ染料が挙げられる。その
ような染料の例としては、 International Dyestuffs社
によって商品名Acid Green 3として市販されている染
料、 Spectra Color社によって市販されているAcid Blu
e 93及びAcid Violet 19、Crompton & Knowlesによって
市販されているAcid Yellow 23及びその混合物が挙げら
れる。Acid Green3及びAcid Violet 19はアゾ染料であ
り、1種以上の−N=N−(アゾ)基の存在を特徴とす
る。Acid Green 3は、一般にパルプカラー又はレーキを
製造するのに用いられる。Acid Violet 染料は、主とし
てファッションカラーである。
【0063】ポリメチン染料は、一連の−CH=(メチ
ン)基が発色団の末端基に結合している着色物質であ
る。ポリメチン及びシアニンは、しばしば、全てのポリ
メチン染料の属名として同じ意味に用いられる。ポリメ
チン染料の以前の主要な使用は、アセテートレーヨン並
びにポリアクリルニトリル及びポリアクリルアミドを染
色するものである。キサンテン染料として分類されるAc
id Red染料は、一般には食品、薬品及び化粧品用着色剤
として用いられる。詳細には、Acid Red 92 、2,4,
5,7−テトラブロモ−9−3,4,5,6,テトラク
ロロ−o−カルボキシルフェニル)−6−ヒドロキシ−
3−イソキサンソンは、FDAで D & C Red No.28と呼
ばれ、商品名Phloxine Bとして販売されている。
【0064】上色低pH系パンペイント組成物は、更
に、酸化防止剤を含めてもよい。パンペイント上色組成
物に使用するのに典型的な酸化防止剤としては、クエン
酸、アスコルビン酸、次亜リン酸ナトリウム及びリン酸
が挙げられる。好ましくは、クエン酸が用いられる。酸
化防止剤は、組成物の約0.1〜約3%の範囲の量で存
在させることが好ましい。
【0065】低pH系上色パンペイント組成物 実施例3〜5のペイントは次の通り処方される。
【0066】 実施例3 実施例4 実施例5 ブルーペイント イエローペイント グリーンペイント成分 % % % PEG 4500 65.00 65.00 65.00 Pluracol P-2010 5.50 5.50 5.50 ステアリルアコール 6.50 6.50 6.50 水 1.50 1.50 1.50 Carbowax 20000 3.00 3.00 3.00 Igepal CO-630 0.50 0.50 0.50 クエン酸 8.00 8.00 8.00 着色剤 Acid Blue 93 10.00 ---- ---- Acid Yellow 23 ---- 10.00 ---- Acid Green 3 ---- ---- 10.00 上記%は、全組成物の重量による。パンペイントは、前の実施例に記載された 調製方法と同様の方法で調製される。
【0067】高pH/還元剤系パンペイント組成物 還元剤及び/又は塩基を混合するパンペイントは安定化
することが難しいことが見出された。更に、そのような
パンペイントは、酸を含むパンペイント又はpH変性剤
を含まないものに比べて毒性の可能性の心配がある。即
ち、そのようなパンペイントは本発明の範囲内である
が、使用者が子供である場合にはそのようなパンペイン
トは使用されないことが好ましい。本発明の好適実施態
様においては、着色系は塩基及び/又は還元剤を有する
パンペイントを含まない。これらの心配は高pH/還元
剤系パンペイント下色組成物にあてはまらないことは当
然のことである。これらの組成物は、着色力がpH約1
0以上及び/又は還元剤の存在下に破壊又は変性される
染料を含み、好ましくは塩基又は還元剤を含まない。従
って、本発明のこの実施態様は好適実施態様の範囲内で
ある。従って、高pH/還元剤系においては、上色組成
物はマーカーインキ又は他の着色組成物であることが好
ましい。
【0068】高pH/還元剤系パンペイント下色組成物 下色高pH/還元剤系パンペイント組成物は、高pH及
び/又は還元剤の存在下に色不安定な1種以上の染料を
含むパンペイント塩基と処方される。下色染料は、着色
力が高pH及び/又は還元剤の存在下に可逆的に又は不
可逆的に破壊又は変性される染料を含む。還元剤によっ
て容易に破壊される染料が、下色パンペイント着色組成
物に染料として使用するのに最適である。そのような着
色組成物は、当該分野において一般に既知であり、しば
しば化学的に『消去可能な』インキとして用いられる。
pH約10以上の存在下に容易に破壊される染料も、下
色パンペイント着色組成物に染料として使用するのに適
切である。
【0069】pH約10以上及び/又は還元剤の存在下
に不安定なポリメチン染料、トリフェニルメタン染料、
シアニン染料、メチン染料及びアゾ染料は、下色パンペ
イント着色組成物に染料として使用するのに特に適す
る。そのような染料としては、BASF社によって商品名 B
ASACRYL X-RL YELLOW(登録商標)(Basic Yellow 49)とし
て市販されている染料、Miles(Mobay)製のASTRAZON BLU
E FRR(登録商標)(BasicBlue 69) 、ASTRAZON BRILLIANT
RED 4G(Basic Red 14) 及びASTRAZON PINK FBB(登録商
標)(Basic Red 49);及び International Dyestuffs社に
よって商品名 Acid Green 3 として市販されている染
料、 Spectra Color社製によって市販されているAcid B
lue 93及びAcid Violet 19並びにその混合物が挙げられ
る。挙げられたASTRAZON染料は、ポリメチン染料として
分類される。更に、Milliken Chemical(サウスカロライ
ナ州インマン) 製の PALMER BLUEのようなが下色染料と
して用いられる。 PALMER BLUEは、高pHにおいてブル
ーからイエローに変化し、もって、高pH/還元剤系上
色着色組成物を用いて上に書くか又は印刷すると興味深
い変色作用を可能にする。更に、Acid Blue 93、Basic
Red 16及び Basic Yellow 49は、高pH/還元剤系パン
ペイント下色組成物に染料として用いられる。
【0070】 上記%は、全組成物の重量による。実施例6において、
可塑剤は水75%及びPEG 20M 25%を含むものとし
た。前の実施例に記載された調製方法と類似の方法でパ
ンペイントケークを調製したが、140°Fで数時間乾
燥して過剰の水を除去した。
【0071】実施例7〜9のパンペイントを同様に調製
する。
【0072】 実施例7 実施例8 実施例9 マゼンタペイント レッドペイント イエローペイント成分 % % % ポリエチレングリコール 77.90 77.90 77.90 (MW=4500) PEG20M 4.30 4.30 4.30 水 7.80 7.80 7.80 着色剤 Acid Blue 93 10.00 ---- ---- Basic Red 16 ---- 10.00 ---- Basic Yellow 49 ---- ---- 10.00 上記%は、全組成物の重量による。
【0073】高pH/還元剤系パンペイント上色組成物 高pH/還元剤系が所望される場合、本発明の上色パン
ペイント着色組成物は上記一般的パンペイント成分のほ
かに還元剤及び/又は塩基と還元剤及び還元剤及び/又
は高pH条件の存在下にその固有の色を維持する着色剤
とを混合することにより処方される。好ましくは、還元
剤及び塩基は高pH/還元剤系パンペイント上色組成物
中に含まれる。
【0074】本発明の上色パンペイント着色組成物に使
用するのに典型的な還元剤としては、硫化水素、亜硫酸
ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム及び重亜硫酸ナトリ
ウムが挙げられる。 本発明の上色パンペイント着色組
成物に使用するのに好ましい還元剤はNa2 SO3 ( 亜
硫酸ナトリウム) である。還元剤が用いられる場合に
は、通常、本発明の下色パンペイント着色組成物の消去
を可能にするのに要する最低量及び組成物の安定性及び
子供たちが使用するための組成物の安全性によって求め
られる最大量により、本発明の上色パンペイント着色組
成物中に約0.5〜約20%の量で存在させる。還元剤
は、上色パンペイント着色組成物中に好ましくは上色パ
ンペイント着色組成物の約5〜約15重量%、最も好ま
しくは約8〜約12重量%の量で含まれる。
【0075】本発明の上色パンペイント着色組成物は、
還元剤のみを用いて処方される。しかしながら、本発明
の上色パンペイント着色組成物に用いられる還元剤は高
pHの存在下が最も効果的である。上色パンペイント着
色組成物のpHを上昇させるために、塩基が加えられ
る。本発明の上色パンペイント着色組成物に用いられる
塩基は、典型的には強塩基である。そのような塩基とし
ては、例えば、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウム
及び炭酸ナトリウムが挙げられる。好ましい塩基は水酸
化ナトリウムである。
【0076】塩基が用いられる場合には、通常、本発明
の上色パンペイント着色組成物中に約0.5〜約10重
量%の量で存在させる。好ましくは、塩基は組成物のp
Hを約10〜約12まで上昇させるのに十分な量で加え
られる。塩基は、上色パンペイント着色組成物中に上色
パンペイント着色組成物の好ましくは約0.5〜約8重
量%、最も好ましくは約1〜約5重量%の量で含まれ
る。
【0077】高pH/還元剤系下色パンペイント組成物
に用いられる着色剤が還元剤だけで影響される場合に
は、塩基は省略される。また、下色パンペイント組成物
に用いられる染料が高pHだけで影響される場合には、
還元剤は省略される。しかしながら、種々の下色パンペ
イント着色組成物に対して商業的適用を最大にしかつ効
果を最大にするために、上色組成物は還元剤と塩基を組
合わせて処方される。しかしながら、上色として機能す
るために、上色パンペイント組成物は、一緒に用いられ
た塩基と還元剤の全量が少なくとも約0.5%であるよ
うに処方されなければならない。
【0078】上色パンペイント着色組成物に用いられる
べき染料は、例えば還元剤又は高pH条件からの化学的
攻撃に対して著しく耐性がなければならない。この基準
に適合する染料としては、pH約10以上及び/又は還
元剤の存在下に安定なキサンテン染料、フタロシアニン
染料及びアゾ染料が挙げられる。これらの基準に適合す
ることが見出された染料としては、Miles(Mobay)によっ
て市販されている PYRANINE 120(登録商標) 、Carolina
Colorによって市販されている Acid Red 87、Hilton-D
avisによって市販されている Food Red 14、BASFによっ
て市販されている BASANTOL GREEN 910(登録商標) 、Hi
lton-Davisによって市販されている Acid Red 87、 Int
ernational Dyestuffs社によって市販されている Acid
Red 87、Crompton & Knowlesによって市販されているAc
id Red 388及びDirect Blue 199及びその混合物が挙げ
られる。
【0079】Acid Red 87は、米国食品薬品管理局
(『FDA』)によって D & C Red No.22とも呼ばれ、
商品名 Eosine YS及びEosine Gとして販売されている。
Acid Red 52はプラスチック用着色剤である。更に、商
品名 Erythrosine及びErythrosine Bluishとして市販さ
れているFood Red 14 又は FD&C Red No.3は、9(o−
カルボキシフェニル)−6−ヒドロキシ−2,4,5,
7−テトラヨード−3H−キサンテン−3−オンの二ナ
トリウム塩であり、少量の低級ヨウ化フルオレスセイン
を含有する。
【0080】 上記%は、全組成物の重量による。実施例10におい
て、可塑剤は水75%及びPEG 20M 25%を含むものと
した。ケークを形成し、140°で数時間乾燥した。冷
却したケークはかなり性能がよかった。
【0081】同様に、実施例11〜13のパンペイント
を調製する。
【0082】 実施例11 実施例12 実施例13 イエローペイント グリーンペイント レッドペイント成分 % % % ポリグリコール 60.00 60.00 60.00 ステアリルアルコール 4.00 4.00 4.00 T-クレー 24.00 24.00 24.00 Pluracol P-2010 0.20 0.20 0.20 可塑剤 5.00 5.00 5.00 亜硫酸ナトリウム 2.50 2.50 2.50 水酸化ナトリウム 2.50 2.50 2.50 着色剤 Pyranine 120 1.80 ---- ---- Basantol Green 910 ---- 1.80 ---- Acid Red 87 ---- ---- 1.80 上記%は、全組成物の重量による。実施例11〜13の可塑剤は、水75%及 びPEG 20M 25%を含む。
【0083】マーカーインキ マーカーインキ基剤 本発明のパンペイントと共にマーカーインキが用いら
れ、着色系を形成する。マーカーインキは、液体担体に
溶解又は分散した着色剤を含み、場合によっては、湿潤
剤、防腐剤、苦味剤及び乾燥剤のような成分も含められ
る。湿潤剤は、着色組成物がマーカーインキとして用い
られる場合に凍結/解凍安定性を改善しかつチップが乾
くことを制御するように機能する。殺菌剤及び殺真菌剤
のような防腐剤は、マーカー製品の予想される貯蔵寿命
中にインキの汚損を防止するという明白な機能に役に立
つ。乾燥剤は、マーカーによって塗られたマークを速乾
する。苦味剤は、子供たちや動物がインキを食べること
を防止するようにマーカーインキに苦い味を付与するも
のである。
【0084】本発明のマーカーインキに用いられる水
は、脱イオン水であることが好ましい。着色組成物中に
存在する水の量は、典型的には約10〜約90%であ
り、この量は主に着色組成物中に含まれる他の成分の量
によって決定される。着色組成物がインキの形で用いら
れる場合に所望の粘度を得るために、水は着色組成物の
好ましくは約20〜約80重量%、最も好ましくは約4
5〜約60重量%の量で存在させる。
【0085】低pH系あるいは高pH/還元剤系のマー
カーインキにおける着色剤として、染料、顔料又は他の
着色剤が用いられる。下色マーカーインキは少なくとも
1種の色不安定性染料を含み、他の着色剤を含めてもよ
い。上色組成物は、少なくとも1種の色安定性着色剤を
含む。双方の系に有効な下色及び上色組成物は共に着色
剤を少なくとも約0.1%の量で含まなければならな
い。変色作用を得るのに有効な具体的なpH及び還元剤
感受性染料は、本発明のパンペイント組成物に有効なも
のと同じであり、前に示したものである。
【0086】一般に、マーカーインキ着色組成物の良好
な着色を得るために、使用可能なインキを生じる染料の
最低濃度は所望される色の強さによって支配されるが、
ある種の適用にはわずかに0.1%でも十分である。染
料の使用可能な最大量は、主に安定な組成物を維持する
能力及び所望される色の深さによって決定され、他の成
分の濃度によって広く変動させることができる。また、
所望の最終製品の特徴の関数でもあるが、マーカーイン
キの製剤における実用的な上限は約15重量%である。
ほとんどの適用に好ましい濃度範囲は、組成物の約1〜
約6重量%の染料である。着色組成物が良好な着色を確
実にする典型的なマーカーのインキとして用いられる場
合には、約1.5〜約4%の濃度が好ましい。
【0087】更に、本発明の着色系に使用するのに適切
なマーカーインキ着色組成物において優れた着色剤とし
て顔料が用いられる。通常、使用可能な顔料分散液はイ
ンキが受ける使用によって広い又は狭い粒径範囲を有す
るものである。顔料粒径についての下限は、着色組成物
の機能上の特徴によってではなく安定な分散液の形成能
によって決定される。同様に、顔料粒径についての上限
は、例えば着色組成物がインキの形にあるマーカーペン
先のマトリックスを介して顔料粒子を流動させる能力を
決定するので、着色組成物が塗布又は分配されるアプリ
ケーターの種類によって決定される。
【0088】実際に、相対的に大きな顔料粒子は、筆記
具及びマーキング用具に一般に使用され、最後には使用
不可能にする多くの種類のペン先を介してインキの流れ
を制限することができる。しかしながら、例えば、組成
物がバルブ部品を介して分配されるペイントマーカーに
又はローラーボールペンに又は組成物が絵具の形で用い
られ筆が着色組成物を分配するために用いられるものに
着色組成物が用いられる場合に大きな粒径が用いられ
る。約0.05〜約2.0ミクロンの平均粒径範囲を有
する顔料が、マーカーインキ組成物に十分に作用するこ
とが見出された。本発明の着色組成物がインキの形で用
いられる場合に最適な顔料粒径を選択するに当たって
は、インキが入れられる筆記具又はマーキング用具に使
用されるべき具体的なペン先の種類によって支配されな
ければならない。用いられるペン先を介して組成物の通
過を可能にする顔料粒径を選ばなければならないことは
当然のことである。更に、顔料粒径は、筆記具又はマー
キング用具に用いられる具体的なペン先を介して毛管流
れを容易にするように選ばれなければならない。一般
に、顔料粒子のサイズは、組成物の安定性を維持しつつ
できる限り小さく保たなければならない。例えば、多孔
性プラスチックペン先あるいはボンデッドファイバーペ
ン先を有するマーキング用具に使用されるべきインキで
ある約0.05〜約0.5ミクロンの範囲の平均粒径を
有する超微細顔料分散液が許容しうる結果を得ることが
見出された。そのような適用に更に好ましい超微細顔料
分散液は、その分散液が良好な芯の吸い上げ又はペン先
による毛管流れを容易にするので、約0.05〜約0.
25ミクロンの範囲の平均粒径を有する。インキの形で
用いられる本発明の組成物に特に適した適切な顔料分散
液の例としては、商品名『Hostafines Dispersions』と
してHoescht Celanese社で販売されている HostafineRu
bine F6B(C.I.ピグメントレッド 184分散液) 、Blue B2
G (ピグメントブルー15-3) 及びBlack 7(ピグメントブ
ラックT)が挙げられる。
【0089】使用可能な着色組成物を生じる顔料の最低
濃度は、所望される色の強さに支配されるが、ある種の
適用にはわずかに0.1%の活性顔料で十分である。顔
料の使用可能な最大濃度は、主に安定な組成物を維持す
る能力によって決定され、他の成分の濃度によって広く
変動させることができる。使用できる顔料の最大濃度
は、所望される最終製品の特徴の関数でもあるが、例え
ばマーカーインキとして用いられる着色組成物の処方に
おける実用的な上限は、濃度が高いとインキ不安定性及
び好ましくない高粘度を引き起こすので約30重量%で
ある。
【0090】市販の顔料分散液を好ましくはそのまま使
用する場合、実用的な限度は顔料の分散液における濃度
によって課せられ、前に述べたように、典型的には分散
液の約30〜74重量%の顔料の範囲にある。ほとんど
の適用に好ましい濃度範囲は、組成物の約1〜約10重
量%の活性顔料である。活性顔料約3重量%の濃度が典
型的なマーカーインキにおいて良好な着色を確実にする
のに通常必要とされ、組成物の約1.5〜約5重量%の
濃度範囲の活性顔料の濃度が最も好ましい。
【0091】本発明の着色系に有効なマーカーインキ
は、更に、湿潤剤を含めてもよい。湿潤剤を添加する
と、ボンデッドファイバーマーキングペン先のような毛
管マーキング系において早く乾かないことを確実にす
る。本発明の着色系に用いられる典型的な湿潤剤として
は、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキ
シレングルコール及びポリ(エチレングリコール)のよ
うな多価アルコール及びヒドロキシル化デンプンが挙げ
られる。湿潤剤は、グリセリンであることが好ましい。
【0092】湿潤剤は、通常、組成物の0〜約30重量
%の量で用いられるが、この範囲は決して重要ではな
い。湿潤剤の添加量は、使用されるべき筆記具又はマー
キング用具に用いられるペン先の種類及び所望される保
護時間によって決定される。1好適組成物においては、
湿潤剤のグリセリンは着色組成物の約15〜約25重量
%の量で加えられる。
【0093】速乾速度を得かつ非多孔性材料のマーキン
グ特性を改善するために、全体の揮発性を高め、もって
水及びpH調整剤の蒸発速度を高める乾燥剤が加えられ
る。この機能を行う任意の適合材料が用いられる。
【0094】乾燥剤は、好ましくは、マーカーインキの
主成分との相溶性を確実にするように揮発性極性材料で
なければならない。直鎖C2〜C4アルコールが良好な
高揮発性乾燥剤であり、これらの中では相対的に低コス
トでありかつ組成物に対して不快な臭いを与えないので
エタノールが好ましい。また、アルコールは、表面張力
を減じる、多孔性表面に対するインキの付着性を高める
及びインキ組成物に加える場合に殺菌作用を与えるとい
った追加の利益を得ることもできる。
【0095】インキを食べるといったマーカーインキの
誤った使用を止めさせるように、着色組成物は苦味剤又
は慣用の変性剤を含めてもよい。苦味剤に使用するアル
コールは、不快な味を簡単に付与することによりインキ
の誤った使用を止めさせるがメタノール又はベンゼンの
ような毒性の変性剤の使用を必要としないので好まし
い。慣用の変性アルコールが使用されることも当然のこ
とである。最も好ましい乾燥剤は、苦味剤を含み Aaper
Alcohol製の商品名 SDA 40Bとして販売されているエチ
ルアルコールである。
【0096】乾燥剤を用いる場合には、好ましくは約5
〜約30重量%を加え、最も好ましい濃度は約8〜10
重量%であるが、これらの量は本発明の実施に重要では
ない。非多孔性表面上のインキの速乾を確実にするため
に乾燥剤約8重量%が通常必要とされるが、約30重量
%の過剰量はインキの安定性に悪影響を及ぼしかつ他の
安定化添加剤を用いなければ顔料のフロキュレーション
を引き起こしてしまう。
【0097】組成物の貯蔵寿命を維持するために、防腐
剤が添加される。防腐剤は、好ましくは殺菌剤及び殺真
菌剤として双方に役立ち、任意の有効量で加えられる
が、典型的な濃度範囲は組換え0.1〜約5.0重量%
である。防腐剤を約5重量%より高いレベルで使用する
とインキが有毒又は不安定になり、いずれにしても不要
である。アルコールは乾燥剤として組成物に添加しなけ
ればならず、多少防腐剤としても機能する。
【0098】残りのインキ成分と相溶性がある限り、慣
用の防腐剤が本発明に用いられる。例えば、Dow Chemic
al社製の商標 Dowicil 75(1−(3−クロロアリル)−
3,5,7−トリアザ−1−アゾニアアダマンタンクロ
リド)及びDowicil 200(3−クロロビニルヘキサメチレ
ンテトラアンモニウムクロリド)として販売されている
防腐剤又は Rohm & Hass製の商標 Kathon PFM(イソチア
ゾリノン)として販売されている防腐剤又は Sutton La
bs製の商標 Germall II(イマゾリジニルウレア) として
販売されている防腐剤又は Merck製の商標Tektamer 38
(1,2ジブロモ−2,4−ジシアノブタン)として販
売されている防腐剤が本発明の組成物に適用する。
【0099】他の許容しうる防腐剤としては、ISP Tech
nologies社で販売されている PVP K-30(登録商標) 、2
−ピロリジノン、1−エテニル−、ホモポリマー可溶化
剤 (C6 MgNO) X 及び GAF Chemicals社によって販
売されているM-PYROL(登録商標) 、1−メチル−ピロリ
ジノン可溶化剤で可溶化された Troy Chemicalによって
販売されている TROYSAN POLYPHASE P100(登録商標) 、
3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメートが含ま
れる。着色組成物に防腐剤を添加すると、水性の製品に
おける細菌及び真菌の生育が阻止される。
【0100】ボンデッドファイバー又は焼結プラスチッ
クのようなペン先を用いる慣用のマーカーにインキを入
れることが好ましい。各々が別個の適切なカラー染料を
含有するマーカーの下色セットに種々の下色着色組成物
を入れることが好ましい。次いで、本発明の種々の上色
着色組成物を、それらの組成物の各々が別個の適切な着
色剤、染料あるいは顔料を含有するマーカーの第2グル
ープに入れる。
【0101】低pH系マーカーインキ 低pH系マーカーインキ下色 低pH系を用いる場合、下色マーカーインキは、低pH
で不安定な少なくとも1種の染料を含み、他の着色剤を
含んでもよい。下色マーカーインキ着色組成物は、安定
化塩基を含めてもよい。安定化塩基は、pH約7.0〜
約8.5で下色マーカーインキ着色組成物を保持する塩
基を含む。高pHにおいて、下色マーカーインキ着色組
成物中の着色剤は基体に塗った後に安定なままである。
下色マーカーインキ着色組成物は、上色着色組成物が下
色マーカーインキ着色組成物上に塗られるまで破壊され
ない。
【0102】下色マーカーインキ着色組成物に用いられ
る典型的な安定化塩基としては、水酸化ナトリウム、炭
酸ナトリウム及びEDTAモノナトリウムが挙げられ
る。安定化塩基は、通常、下色マーカーインキ着色組成
物中に組成物の約0.2〜約2重量%の量で存在させ
る。
【0103】 低pH系下色マーカーインキ実施例 実施例14 実施例15 レッドインキ イエローインキ成分 % % 脱イオン水 74.00 74.00 グリセリン 20.00 20.00 防腐剤 Nuosept 95 0.50 0.50 プレミックス 2.50 2.50 染料 Acid Red 92 3.00 ---- Acid Yellow 1 ---- 3.00 実施例16 実施例17 オレンジインキ コーラルインキ成分 % % 脱イオン水 74.50 74.50 グリセリン 20.00 20.00 防腐剤 Nuosept 95 0.50 0.50 プレミックス 2.50 2.50 染料 Acid Red 92 0.50 2.00 Acid Yellow 1 2.00 ---- Pyranine 120 ---- 1.00 NaOH (5N溶液) ---- 0.50 上記%は、全組成物の重量による。前記及び下記実施例における『プレミック ス』は、M-PYROL 96.04%、PVP K30 1.98%及びTROYSAN POLYPHASE P- 100 1.98%の混合液とした。実施例14〜17のインキは、許容しうる使用 特性を有した。これらのインキのpHは7.5〜9.0の範囲であり、密度は8 .8〜9.1ポンド/ガロンの範囲であった。更に、粘度は2.5〜3.8セン チポアズの範囲であった。
【0104】低pH系マーカーインキ上色 上色マーカーインキは、低pHで安定な少なくとも1種
の着色剤及び上色マーカーインキのpHを約4、好まし
くはpH約2〜4にするのに十分な酸が含まれる。上色
着色組成物に用いられる酸は、典型的には強酸である。
そのような酸としては、例えば、リン酸、硫酸及びクエ
ン酸が挙げられる。本発明の上色着色組成物に使用する
のに好ましい酸は、リン酸である。酸は、通常、最低量
が本発明の下色着色組成物の消去を可能にするのに必要
とされ、最大量が組成物の安定性及び子供たちが使用す
る場合の組成物の安全性によって決定された、本発明の
上色着色組成物中約0.5〜約30%の量で存在させ
る。上色着色組成物のpHをpH約2〜約4に下げるの
に十分な量で添加された酸は、上色着色組成物中上色着
色組成物の好ましくは約5〜約40重量%、最も好まし
くは約20〜約30重量%の量で含まれる。
【0105】上色マーカーインキは、また、酸化防止剤
を含むことが好ましい。上色マーカーインキ着色組成物
に用いられる典型的な酸化防止剤としては、クエン酸及
びリン酸が挙げられる。上色マーカーに使用するのに好
ましい酸化防止剤は、クエン酸である。酸化防止剤は、
通常、マーカーインキ中に組成物の約0.1〜約3重量
%の量で存在させる。
【0106】 低pH上色マーカーインキ実施例 実施例18 実施例19 実施例20 ブルーインキ イエローインキ グリーンインキ成分 % % % 脱イオン水 45.00 43.50 44.50 グリセリン 20.00 20.00 20.00 リン酸 30.00 30.00 30.00 クエン酸 1.00 1.00 1.00 防腐剤 Nuosept 95 0.50 0.50 0.50 プレミックス 2.50 2.50 2.50 Acid Blue 93 1.00 ---- ---- Acid Yellow 23 ---- 2.50 ---- Acid Green 3 ---- ---- 1.50 実施例21 実施例22 実施例23 ピンクインキ グリーンインキ ライトブルーインキ成分 % % % 脱イオン水 45.00 43.50 45.75 グリセリン 20.00 20.00 20.00 リン酸 30.00 30.00 30.00 クエン酸 1.00 1.00 1.00 防腐剤 Nuosept 95 0.50 0.50 0.50 プレミックス 2.50 2.50 2.50 Acid Violet 19 0.50 ---- ---- Acid Yellow 23 ---- 2.00 ---- Acid Blue 93 ---- 0.50 0.25 上記%は、全組成物の重量による。実施例18〜23のインキは、許容しうる 使用特性を有した。これらの実施例の場合、インキのpHは2.3〜3.5の範 囲であり、密度は9.0〜9.2ポンド/ガロンの範囲であった。これらのイン キの粘度は、3.5〜4.5センチポアズの範囲であった。
【0107】顔料を用いて処方された低pH上色インキ
の2つの実施例は次の通りである。顔料は、シンロイヒ
社、日本から入手できる。表示された%は、全組成物の
重量による。
【0108】 実施例24 実施例25 レッドインキ グリーンインキ成分 % % 水 50.0 45.0 グリセリン 5.0 5.0 リン酸 30.0 30.0 顔料分散液(30%-40%顔料) 蛍光スカーレット SF-1013 15.0 __ 蛍光グリーン SF-1012 __ 20.0高pH/還元剤系マーカーインキ 高pH/還元剤系に有効なマーカーインキは、前の米国
特許出願第08/089,503号及び同第07/923,308号及び関連
出願に十分に記載した。
【0109】一般に、高pH系マーカーインキ上色は、
着色力がpH約10以上及び/又は還元剤の存在下に破
壊又は変性される染料を含む。還元剤で容易に破壊され
る染料が、下色着色組成物に染料として使用するのに最
適である。そのような着色組成物は当該分野において一
般に既知であり、しばしば化学的に『消去可能な』イン
キとして用いられる。また、pH約10以上の存在下に
容易に破壊される染料が、下色着色組成物に染料として
使用するのに適切である。
【0110】pH約10以上及び/又は還元剤の存在下
に不安定なポリメチン染料、トリフェニルメタン染料、
シアニン染料、メチン染料及びアザ染料が、下色着色組
成物に染料として使用するのに特に適切である。かかる
染料としては、BASF社によって商品名 BASACRYL X-RL Y
ELLOW(登録商標)(Basic Yellow 49)として、Miles(Moba
y)によってASTRAZON BLUE FRR(登録商標)(Basic Blue 6
9)、ASTRAZON BRILLIANT RED 4G(登録商標)(Basic Red
14) 及びASTRAZON PINK FBB(登録商標)(BasicRed 49)と
して市販されている染料;及び International Dyestuf
fs社によって商品名 Acid Green 3 として、 Spectra C
olor社によって Acid Blue 93 及び Acid Violet 19 と
して市販されている染料及びその混合物が挙げられる。
【0111】高pH/還元剤系における上色マーカーイ
ンキ着色組成物は、還元剤及び塩基と還元剤の存在下及
び高pH条件でその固有の色を維持する着色剤とを混合
することにより処方されることが好ましい。下色組成物
に用いた着色剤が還元剤によってのみ影響される場合に
は、塩基が除かれることは当然のことである。また、下
色組成物に用いた染料が高pHによってのみ影響される
場合には、還元剤は省略される。しかしながら、種々の
下色パンペイント着色組成物に対して商業的適用を最大
にしかつ効果を最大にするために、上色組成物は還元剤
と塩基を組合わせて処方される。
【0112】高pH/還元剤系上色マーカーインキ組成
物に着色剤として使用するのに適切であることが見出さ
れた染料としては、Miles(Mobay)によって市販されてい
る PYRANINE 120(登録商標) 、Carolina Colorによって
市販されている Acid Red 87、Hilton-Davisによって市
販されている Food Red 14、BASFによって市販されてい
る BASANTOL GREEN 910(登録商標) 、Hilton-Davisによ
って市販されている Acid Red 87、 International Dye
stuffs社によって市販されている Acid Red 92、Crompt
on & Knowlesによって市販されているAcid Red 388及び
Direct Blue 199 及びその混合物が挙げられる。顔料
は、更に、高pH/還元剤系上色マーカーインキ組成物
に着色剤として用いられる。
【0113】高pH/還元剤系上色マーカーインキ組成
物に使用するのに典型的な還元剤としては、硫化水素、
亜硫酸ナトリウム、次亜塩素酸ナトリウム及び過酸化水
素が挙げられる。本発明の上色着色組成物に使用するの
に好ましい還元剤はNa2 SO3 ( 亜硫酸ナトリウム)
である。還元剤は、通常、本発明の上色着色組成物中に
約1〜約20%の量で存在させる。
【0114】高pH/還元剤系において上色着色組成物
に用いられる塩基は、典型的には、通常pH約10〜約
12を有する強塩基である。本発明の上色着色組成物に
用いられる典型的な塩基としては、水酸化アンモニウ
ム、水酸化ナトリウム及び炭酸ナトリウムが挙げられ
る。好ましい塩基は水酸化ナトリウムである。塩基は、
通常、本発明の上色着色組成物中に約0.1〜約10重
量%の量で存在させる。塩基は、組成物のpHをpH約
10〜約12に上げるのに十分な量で添加されることが
好ましい。塩基は、上色着色組成物中に上色着色組成物
の約0.5〜約8重量%、最も好ましくは約1〜約5重
量%の量で含まれなければならない。
【0115】着色系 本発明の着色系は、上色組成物及び下色組成物の少なく
とも1つがパンペイントである、下色組成物の色を変え
るための下色組成物及び上色組成物を含むものである。
即ち、例えば、着色系は、水溶性固体担体及び着色力が
pH約10以上の存在下に破壊される染料を含むパンペ
イント下色組成物;及び上色組成物であって、pH約1
0以上の存在下にその固有の色を維持することができる
着色剤及び該上色組成物のpHが約10以上であるよう
な塩基を含む上色組成物を含むものである。また、着色
系は、着色力がpH約10以上の存在下に破壊される染
料を含む下色組成物;及び上色パンペイント組成物であ
って、pH約10以上の存在下にその固有の色を維持す
ることができる着色剤及び該上色パンペイント組成物が
約10以上であるような塩基及び水溶性固体担体を含む
上色パンペイント組成物を含むものである。
【0116】また、着色系は、水溶性固体担体及び着色
力がpH約4以下の存在下に破壊される染料を含むパン
ペイント下色組成物;及び上色組成物であって、pH約
4以下の存在下にその固有の色を維持することができる
着色剤及び該上色組成物のpHが約4以下であるような
酸を含む上色組成物を含むものである。また、着色系
は、着色力がpH約4以下の存在下に破壊される染料を
含む下色組成物;及びパンペイント上色組成物であっ
て、水溶性固体担体、pH約4以下の存在下にその固有
の色を維持することができる着色剤及び前記パンペイン
ト上色組成物の水溶液のpHが約4以下であるような酸
を含むパンペイント上色組成物を含むものである。
【0117】いかなる着色組成物も本発明の着色系に有
効である。着色系において着色組成物の1つがパンペイ
ントであることのみ必要である。パンペイント以外の着
色組成物が下色又は上色として用いられる場合、その着
色組成物はマーカーインキであることが好ましい。これ
は、特に下色が高pH/還元剤系パンペイント下色組成
物である場合である。パンペイントが本発明の着色系に
おいて上色として、下色として又は上色と下色の双方と
して用いられる。
【0118】下色組成物をまず基体に塗り、次に上色組
成物を塗ることが必ずではないが好ましい。しかしなが
ら、子供が上色着色組成物を直接基体に塗ることがあっ
てもよい。上色着色組成物で塗ったマークの上に書くた
めに下色着色組成物を用いる場合には、上色組成物は下
色組成物で与えた色を消し、前にマークされた上色着色
組成物の色だけが残る。下色の色は、上色が前に塗られ
なかった基体の他の位置に見られる。この変化は、上色
着色組成物が下色着色組成物の上に塗られる場合よりゆ
っくりと起こる。この緩慢な反応は、おそらく上色着色
組成物が紙基体に浸透することにより生じるものであ
る。子供は、この緩慢に消える色を見ることにより遊び
の非常な利益を得る。
【0119】典型的は、子供は、種々の色の1種以上の
パンペイントを用いて紙のような適切な基体上にマーク
を書いたり絵に色を塗ったりする。次に、子供は、本発
明の種々の上色パンペイント着色組成物を含む1種以上
のパンペイントを選ぶ。次に、子供は、前に書いたマー
キングの一部又は全部の上に塗り、塗った下色パンペイ
ント着色組成物の色を消し、下色着色組成物の上に書く
ために用いられた上色パンペイント着色組成物の色だけ
が残る。下色パンペイント着色組成物の上に書くために
用いられた上色パンペイント着色組成物の驚くべき強い
衝撃とすぐに出てくる衝撃のために、上色のマークを描
く人は塗られている基体の一部の下色の上に色を塗るよ
うである。
【0120】子供は、また、上色パンペイント着色組成
物を直接基体に塗ることがある。上色パンペイント着色
組成物で書かれたマークの上に書くために下色パンペイ
ント着色組成物を用いる場合には、上色パンペイント着
色組成物が下色パンペイント着色組成物で与えた色を消
し、前にマークされた上色パンペイント着色組成物の色
だけが残る。下色の色は、基体の他の位置に見られる。
この変化は、上色パンペイント着色組成物が下色パンペ
イント着色組成物の上に塗られる場合よりゆっくりと起
こる。この緩慢な反応は、おそらく上色着色組成物が紙
基体に浸透することにより生じるものである。子供は、
この緩慢に消える色を見ることにより遊びの非常な利益
を得る。
【0121】上記の種々の上色パンペイント着色組成物
及び下色パンペイント着色組成物を用いるに当たり、子
供は紙に、おそらく空を塗るために青色の下色着色組成
物を塗る。子供が絵の中に黄色の太陽、青色の空の中に
生えている緑の木及び青色の空の中に咲いている赤い花
で付け加えたい場合には、下色の上に塗るために上記の
上色着色パンペイント組成物が容易に用いられる。ま
た、子供が最初に黄色の上色パンペイント着色組成物を
用いて太陽を描く場合にも、黄色の上に青色の下色イン
キを用いて色を汚さずに空が塗られる。
【0122】着色系実施例 実施例26 低pH系 実施例1のパンペイント下色を、実施例4のパンペイン
ト上色と共に用いる。 実施例27 低pH系 実施例2のパンペイント下色を、実施例3、4及び5の
パンペイント上色並びに実施例18のマーカーインキ上
色と共に用いる。
【0123】実施例28 低pH系 実施例14のマーカーインキ下色を、実施例5のパンペ
イント上色と共に用いる。
【0124】実施例29 高pH系 実施例6のパンペイント下色を、実施例10のパンペイ
ント上色と共に用いる。
【0125】実施例30 高pH系 実施例9のパンペイント下色を、実施例11〜13のパ
ンペイント上色及び米国特許出願第08/089,503号に開示
されているマーカーインキ上書組成物と共に用いる。
【0126】実施例31 高pH系 米国特許出願第08/089,503号に開示されているマーカー
インキ上書組成物を、実施例12のパンペイント上色と
共に用いる。
【0127】上記の説明及び実施例から、本発明の目的
が達成されたことは明らかである。特定の実施態様のみ
を示してきたが、別の実施態様及び種々の変更は当業者
に明らかになるであろう。これらの及び他の実施態様は
等価なものと考えられ本発明の精神及び範囲内と考えら
れる。本明細書中に言及した参考文献及び先願は全て参
考として引用する。
【0128】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
るので、多色の変色性能を高めることができる着色組成
物系を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】密閉可能なケースにおいてパンペイントパレッ
ト上に多色パンペイントを含む本発明の着色系の斜視図
である。
【図2】第2密閉可能なケースにおけるパンペイントパ
レット上に多色パンペイントを含む本発明の着色系の斜
視図である。
【図3】密閉可能なケースからパレットの取り外しを示
す、図1に示された着色系の組立分解図である。
【符号の説明】
10…密閉可能なケース、12…ハウジング、14…リ
ッド、16…もどり止め、18…ノッチ、20…グロー
ブ、22…パレット、24…パンペイント、26…ヒン
ジ。

Claims (57)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性樹脂 約20%〜約99.9%;
    及び着色力がpH約10以上の存在下に破壊又は変性さ
    れる染料;着色力が還元剤の存在下に破壊又は変性され
    る染料;及び着色力がpH約10以上及び還元剤の存在
    下に破壊又は変性される染料からなる群より選ばれた水
    溶性染料 約0. 1%〜約20%:を含むパンペイント
    組成物。
  2. 【請求項2】 水溶性樹脂 約20%〜約99.9%;
    可塑剤又は核生成剤 0〜約40%;水 0〜約10
    %;乳白剤 0〜約20%;充填剤 0〜約25%;界
    面活性剤 0〜約10%;防腐剤 0〜約5%;消泡剤
    0〜約1%;顔料 0〜約30%;及び着色力がpH
    約10以上の存在下に破壊又は変性される染料;着色力
    が還元剤の存在下に破壊又は変性される染料;及び着色
    力がpH約10以上及び還元剤の存在下に破壊又は変性
    される染料からなる群より選ばれた水溶性染料 約0.
    1%〜約20%:を含む請求項1記載のパンペイント組
    成物。
  3. 【請求項3】 水溶性樹脂 約20%〜約99.9%;
    及び着色力がpH約4以下の存在下に破壊又は変性され
    る水溶性染料 約0.1%〜約20%:を含むパンペイ
    ント組成物。
  4. 【請求項4】 水溶性樹脂 約20%〜約99.9%;
    可塑剤又は核生成剤 0〜約40%;水 0〜約10
    %;乳白剤 0〜約20%;充填剤 0〜約25%;界
    面活性剤 0〜約10%;防腐剤 0〜約5%;消泡剤
    0〜約1%;顔料 0〜約30%;安定化塩基 0〜
    約5%;及び着色力がpH約4以下の存在下に破壊又は
    変性される水溶性染料 約0.1%〜約20%:を含む
    請求項3記載のパンペイント組成物。
  5. 【請求項5】 水溶性樹脂 約20%〜約99.4%;
    顔料 0〜約30%;塩基 0〜約10%;還元剤 0
    〜約20%(但し、一緒に用いられた塩基と還元剤の全
    量は少なくとも0.5%である);及び着色力がpH約
    10以上の存在下に破壊又は変性されない染料 0〜約
    20%(但し、パンペイント組成物中の着色剤の全量は
    少なくとも0.1%である):を含むパンペイント組成
    物。
  6. 【請求項6】 水溶性樹脂 約20%〜約99.4%;
    可塑剤又は核生成剤 0〜約40%;水 0〜約10
    %;乳白剤 0〜約20%;充填剤 0〜約25%;界
    面活性剤 0〜約10%;防腐剤 0〜約5%;消泡剤
    0〜約1%;顔料 0〜約30%;塩基 0〜約10
    %;還元剤 0〜約20%(但し、一緒に用いられた塩
    基と還元剤の全量は少なくとも0.5%である);及び
    着色力がpH約10以上の存在下に破壊又は変性されな
    い染料 0〜約20%(但し、パンペイント組成物中の
    着色剤の全量は少なくとも0.1%である):を含む請
    求項5記載のパンペイント組成物。
  7. 【請求項7】 水溶性樹脂 約20%〜約99.4%;
    顔料 0〜約30%;酸 約0.5%〜約30%;及び
    着色力がpH約4以下の存在下に破壊又は変性されない
    染料 0〜約20%(但し、パンペイント組成物中の着
    色剤の全量は少なくとも0.1%である):を含むパン
    ペイント組成物。
  8. 【請求項8】 水溶性樹脂 約20%〜約99.4%;
    可塑剤又は核生成剤 0〜約40%;水 0〜約10
    %;乳白剤 0〜約20%;充填剤 0〜約25%;界
    面活性剤 0〜約10%;防腐剤 0〜約5%;消泡剤
    0〜約1%;顔料 0〜約30%;酸 約0.5%〜
    約30%;酸化防止剤 0〜約3%;及び着色力がpH
    約4以下の存在下に破壊又は変性されない染料 0〜約
    20%(但し、パンペイント組成物中の着色剤の全量は
    少なくとも0.1%である):を含む請求項7記載のパ
    ンペイント組成物。
  9. 【請求項9】 水溶性固体担体及び着色力がpH約10
    以上の存在下に破壊される染料を含むパンペイント下色
    組成物;及び上色組成物であって、pH約10以上の存
    在下にその固有の色を維持することができる着色剤及び
    該上色組成物のpHが約10以上であるような塩基を含
    む上色組成物:を含む着色系。
  10. 【請求項10】 前記水溶性担体が、化工デンプン、水
    溶性ゴム、水溶性ワックス、ヒドロキシエチルセルロー
    ス、カルボキシエチルセルロース、エチレンオキシドポ
    リマー、ポリアクリル酸及びポリアクリルアミドからな
    る群より選ばれた水溶性樹脂を含む請求項9記載の着色
    系。
  11. 【請求項11】 前記上色組成物がインキである請求項
    9記載の着色系。
  12. 【請求項12】 前記樹脂がポリエチレングリコールで
    ある請求項10記載の着色系。
  13. 【請求項13】 前記水溶性担体が乳白剤を更に含む請
    求項12記載の着色系。
  14. 【請求項14】 前記乳白剤が、硫酸バリウム及び二酸
    化チタンからなる群より選ばれる請求項13記載の着色
    系。
  15. 【請求項15】 前記水溶性担体が防腐剤を更に含む請
    求項12記載の着色系。
  16. 【請求項16】 前記水溶性担体が可塑剤を更に含む請
    求項12記載の着色系。
  17. 【請求項17】 前記可塑剤が、ステアリルアルコール
    及び PEG 20Mからなる群より選ばれる請求項16記載の
    着色系。
  18. 【請求項18】 前記水溶性担体が界面活性剤を更に含
    む請求項12記載の着色系。
  19. 【請求項19】 前記界面活性剤が IGEPAL CO-630であ
    る請求項18記載の着色系。
  20. 【請求項20】 前記上色組成物が、前記着色剤及び水
    溶性担体を含むパンペイント組成物である請求項9記載
    の着色系。
  21. 【請求項21】 前記上色組成物が、前記着色剤及び水
    性担体を含むインキ組成物である請求項9記載の着色
    系。
  22. 【請求項22】 着色力がpH約10以上の存在下に破
    壊される染料を含む下色組成物;及び上色パンペイント
    組成物であって、pH約10以上の存在下にその固有の
    色を維持することができる着色剤及び該上色パンペイン
    ト組成物のpHが約10以上であるような塩基及び水溶
    性固体担体を含む上色パンペイント組成物:を含む着色
    系。
  23. 【請求項23】 前記水溶性担体が、化工デンプン、水
    溶性ゴム、水溶性ワックス、ヒドロキシエチルセルロー
    ス、カルボキシエチルセルロース、エチレンオキシドポ
    リマー、ポリアクリル酸及びポリアクリルアミドからな
    る群より選ばれた水溶性樹脂を含む請求項22記載の着
    色系。
  24. 【請求項24】 前記樹脂がポリエチレングリコールで
    ある請求項23記載の着色系。
  25. 【請求項25】 前記水溶性担体が乳白剤を更に含む請
    求項24記載の着色系。
  26. 【請求項26】 前記乳白剤が、硫酸バリウム及び二酸
    化チタンからなる群より選ばれる請求項25記載の着色
    系。
  27. 【請求項27】 前記水溶性担体が防腐剤を更に含む請
    求項24記載の着色系。
  28. 【請求項28】 前記水溶性担体が可塑剤を更に含む請
    求項24記載の着色系。
  29. 【請求項29】 前記可塑剤が、ステアリルアルコール
    及び PEG 20Mからなる群より選ばれる請求項28記載の
    着色系。
  30. 【請求項30】 前記水溶性担体が界面活性剤を更に含
    む請求項24記載の着色系。
  31. 【請求項31】 前記界面活性剤が IGEPAL CO-630であ
    る請求項30記載の着色系。
  32. 【請求項32】 前記下色組成物が、前記着色剤及び水
    性担体を含むインキ組成物である請求項22記載の着色
    系。
  33. 【請求項33】 水溶性固体担体及び着色力がpH約4
    以下の存在下に破壊される染料を含むパンペイント下色
    組成物;及び上色組成物であって、pH約4以下の存在
    下にその固有の色を維持することができる着色剤及び該
    上色組成物のpHが約4以下であるような酸を含む上色
    組成物:を含む着色系。
  34. 【請求項34】 前記水溶性担体が、化工デンプン、水
    溶性ゴム、水溶性ワックス、ヒドロキシエチルセルロー
    ス、カルボキシエチルセルロース、エチレンオキシドポ
    リマー、ポリアクリル酸及びポリアクリルアミドからな
    る群より選ばれた水溶性樹脂を含む請求項33記載の着
    色系。
  35. 【請求項35】 前記樹脂がポリエチレングリコールで
    ある請求項34記載の着色系。
  36. 【請求項36】 前記水溶性担体が乳白剤を更に含む請
    求項35記載の着色系。
  37. 【請求項37】 前記乳白剤が、硫酸バリウム及び二酸
    化チタンからなる群より選ばれる請求項36記載の着色
    系。
  38. 【請求項38】 前記水溶性担体が防腐剤を更に含む請
    求項35記載の着色系。
  39. 【請求項39】 前記水溶性担体が可塑剤を更に含む請
    求項35記載の着色系。
  40. 【請求項40】 前記可塑剤が、ステアリルアルコール
    及び PEG 20Mからなる群より選ばれる請求項39記載の
    着色系。
  41. 【請求項41】 前記水溶性担体が界面活性剤を更に含
    む請求項35記載の着色系。
  42. 【請求項42】 前記界面活性剤が IGEPAL CO-630であ
    る請求項41記載の着色系。
  43. 【請求項43】 前記上色組成物が、前記着色剤及び水
    性担体を含むパンペイント組成物である請求項33記載
    の着色系。
  44. 【請求項44】 前記上色組成物が、前記着色剤及び水
    性担体を含むインキ組成物である請求項33記載の着色
    系。
  45. 【請求項45】 着色力がpH約4以下の存在下に破壊
    される染料を含む下色組成物;及びパンペイント上色組
    成物であって、pH約4以下の存在下にその固有の色を
    維持することができる着色剤及び前記パンペイント上色
    組成物の水溶液のpHが約4以下であるような酸を含む
    パンペイント上色組成物:を含む着色系。
  46. 【請求項46】 前記水溶性担体が、化工デンプン、水
    溶性ゴム、水溶性ワックス、ヒドロキシエチルセルロー
    ス、カルボキシエチルセルロース、エチレンオキシドポ
    リマー、ポリアクリル酸及びポリアクリルアミドからな
    る群より選ばれた水溶性樹脂を含む請求項45記載の着
    色系。
  47. 【請求項47】 前記樹脂がポリエチレングリコールで
    ある請求項46記載の着色系。
  48. 【請求項48】 前記水溶性担体が乳白剤を更に含む請
    求項47記載の着色系。
  49. 【請求項49】 前記乳白剤が硫酸バリウム及び二酸化
    チタンからなる群より選ばれる請求項48記載の着色
    系。
  50. 【請求項50】 前記水溶性担体が防腐剤を更に含む請
    求項47記載の着色系。
  51. 【請求項51】 前記水溶性担体が可塑剤を更に含む請
    求項47記載の着色系。
  52. 【請求項52】 前記可塑剤がステアリルアルコール及
    び PEG 20Mからなる群より選ばれる請求項51記載の着
    色系。
  53. 【請求項53】 前記水溶性担体が界面活性剤を更に含
    む請求項47記載の着色系。
  54. 【請求項54】 前記界面活性剤が IGEPAL CO-630であ
    る請求項53記載の着色系。
  55. 【請求項55】 前記下色組成物が前記着色剤及び水性
    担体を含むインキ組成物である請求項45記載の着色
    系。
  56. 【請求項56】 水溶性固体担体及び着色力がpH約1
    0以上の存在下に破壊又は変性される染料;着色力が還
    元剤の存在下に破壊又は変性される染料;及び着色力が
    pH約10以上及び還元剤の存在下に破壊又は変性され
    る染料からなる群より選ばれた染料を含むパンペイント
    下色組成物;及びpH約10以上及び還元剤の存在下に
    その固有の色を維持することができる着色剤、還元剤0
    〜約20%及び塩基0〜約10%を含む上色組成物(但
    し、一緒に用いられた塩基と還元剤の全量は少なくとも
    0.5%である):を含む着色系。
  57. 【請求項57】 着色力がpH約10以上の存在下に破
    壊又は変性される染料;着色力が還元剤の存在下に破壊
    又は変性される染料;及び着色力がpH約10以上及び
    還元剤の存在下に破壊又は変性される染料からなる群よ
    り選ばれた染料を含む下色組成物;及び水溶性固体担体
    及びpH約10以上及び還元剤の存在下にその固有の色
    を維持することができる着色剤、還元剤0〜約20%及
    び塩基0〜約10%を含むパンペイント上色組成物(但
    し、一緒に用いられた塩基と還元剤の全量は少なくとも
    0.5%である):を含む着色系。
JP7256617A 1994-10-03 1995-10-03 変色するパンペイント組成物 Pending JPH08231889A (ja)

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