JPH0823037B2

JPH0823037B2 - 制御された泡立ち性の洗剤組成物

Info

Publication number: JPH0823037B2
Application number: JP61176844A
Authority: JP
Inventors: リチャード、マーク、バギンスキー; バーナード、チャールズ、デムズ; リンダ、アン、ロス; ラルフ、ヘイウォード、ソウル、ジュニア
Original assignee: ザ、プロクタ−、エンド、ギヤンブル、カンパニ−
Priority date: 1985-07-30
Filing date: 1986-07-29
Publication date: 1996-03-06
Anticipated expiration: 2011-03-06
Also published as: HK60292A; ATE58167T1; GB2178444B; FI863113A; SG59392G; DK164118B; FI863113A0; GR861896B; IE58579B1; DK363486D0; EP0211589B1; CA1268681A; DE3675456D1; US4652392A; IE862016L; DK363486A; GB2178444A; GB8618357D0; EP0211589A3; JPS6284197A

Description

【発明の詳細な説明】技術分野および背景技術本発明は、貯蔵時に安定であるシリコーン制泡剤を必
須成分として含有する洗剤組成物に関する。ここで使用
する「安定性」の概念は、シリコーンを保護し、かつ洗
剤界面活性剤の泡プロフィールを抑制または制御する能
力を保存、維持または促進するという文脈である。更に
詳細には、本発明は、その最も広い文脈で、洗剤界面活
性剤成分および保護マトリックス内で洗剤界面活性剤か
ら分離されるか隔てられるシリコーンン制泡剤を含有す
る洗剤組成物を包含する。

シリコーンは、広く知られ、そして高度に有効な制泡
剤として使用することが教示されている。例えば、米国
特許第3,455,839号明細書は、その中に少量のポリジメ
チルシロキサン流体を配合することによって水溶液を消
泡する組成物および方法に関する。

有用な制泡性シリコーンは、例えば西独特許出願DOS
第2,124,526号明細書に記載のようなシリコーンとシラ
ン化シリカとの混合物である。

追加的に、西独特許第2,232,262号明細書は、オルガ
ノポリシロキサンで表面被覆されたトリポリリン酸ナト
リウムからなるシリコーン制泡剤に関する。

シリコーン消泡剤および制泡剤は、米国特許第3,933,
672号明細書におけるように、それらを保護することに
よって洗剤組成物に成功裡に配合されている。

貯蔵時の洗剤物質とシリコーンとの相互作用は、長期
間の貯蔵後さえ制泡パターンを有する組成物を与えるた
めにシリコーン物質を前記洗剤から隔てることによって
最小限にされている。

発明の概要本発明は、（ａ）水溶性または水分散性、実質上非界面活性、洗
剤不透過性で非吸湿性の担体に放出自在に配合されたシ
リコーン制御剤からなる洗剤組成物で特に使用するのに
適している抑泡量の安定な制泡性成分（前記成分は吸湿
性水溶性無機塩を実質上含まず、かつ約0.05cm以上の最
小寸法および最小寸法よりも少なくとも20％大きい最大
寸法を有する不規則な形状の粒子の形である）、および（ｂ）陰イオン洗剤、非イオン洗剤、双性洗剤、両性
洗剤および陽イオン洗剤およびそれらの混合物からなる
群から選択される泡立ち性洗剤成分を含有する制泡パタ
ーンを有する粒状洗剤組成物を包含する。

本組成物のシリコーン制泡性成分は、ここで「抑泡
量」で使用される。「抑泡量」とは、組成物の処方業者
が泡を所望の程度に制御するであろうこの成分の量を選
択できることを意味する。制泡剤の量は、選択される洗
剤成分に応じて変化するであろう。例えば、高泡立ち性
界面活性剤の場合には、低泡立ち性洗剤の場合よりも比
較的多い制泡剤が、所望の制泡を達成するのに使用され
る。

本発明のシリコーン制泡性成分は、組成物の洗剤成分
から実質上隔てられる後述の種類のシリコーン制泡剤か
らなる。この「隔てること」は、シリコーン剤を水溶性
または水分散性有機担体マトリックスに配合することに
よって達成される。米国特許第3,933,672号明細書にお
けるように、マトリックスそれ自体は、シリコーン剤と
相互作用しない実質上非界面活性の非吸湿性物質でなけ
ればならない。更に、担体は、望ましくないシリコーン
／洗剤および（または）シリコーン／アルカリ度相互作
用を防止するために洗剤組成物の洗剤成分によって実質
上不透過性でなければならない。

更に、本発明の担体マトリックスは、シリコーン以外
添加界面活性剤を含有してはならない。

発明の具体的説明本発明の組成物は、２つの必須成分、即ち吸湿性水溶
性無機塩を実質上含まない不規則な形状の粒状シリコー
ン制泡性成分および洗剤成分を含有する。貯蔵後にさえ
良好な制泡を与える安定な組成物を提供するために、シ
リコーン成分を後述の方式で洗剤成分から隔てることが
必要である。本組成物の個々の成分は、以下に詳述され
る。

制泡性成分本組成物の制泡性成分は、水溶性または水分散性、実
質上非界面活性、洗剤不透過性で非吸湿性の担体物質に
配合されるシリコーン制泡剤からなる。担体物質は、そ
の内部にシリコーン制泡剤の実質上すべてを含有し、そ
してそれを組成物の洗剤成分から有効に隔てる（即ち、
接触しないように保つ）。担体物質は、水との混合時、
担体マトリックスが溶解または分散してシリコーン物質
を放出して制泡機能を果たすように選択される。

本発明で制泡剤として使用されるシリコーン物質は、
数種のアルキル化ポリシロキサン物質単独または各種の
固体物質、例えばシリカエーロゲルおよびキセロゲルお
よび各種の疎水性シリカとの組み合わせのいずれかであ
ることができる。工業的実用においては、「シリコー
ン」なる用語は、シロキサン単位および各種のヒドロカ
ルビル基を含有する各種の比較的高分子量重合体を包含
する一般用語になっている。一般に、シリコーン制泡剤
は、一般構造主鎖（式中、ｘは約20〜約2,000であり、そしてＲおよびR¹
は各々アルキルまたはアリール基、特にメチル、エチ
ル、プロピル、ブチルまたはフェニルである）を有するシロキサンと記載され得る。分子量約200〜約2
00,000およびそれよりも大を有するポリジメチルシロキ
サン（ＲおよびR¹はメチル）は、すべて制泡剤として有
用である。シリコーン物質は、ダウ・コーニング・コー
ポレーションから商品名シリコーン200流体（Silicone
200 Fluids）で市販されている。好適なポリジメチルシ
ロキサンは、シリカおよび（または）シロキサン樹脂と
併用される時に250℃で粘度約20cs〜約60,000cs、好ま
しくは約20〜1500csを有する。

追加的に、側鎖基ＲおよびR¹がアルキル、アリール、
または混合アルキルおよびアリールヒドロカルビル基で
ある他のシリコーン物質は、有用な制泡性を示す。これ
らの物質は、適当なアルキル、アリールまたは混合アル
カリールまたはアラルキルシリコーンジクロリドを技術
上周知の方法で水で加水分解することによって容易に生
成される。本発明で有用なこのようなシリコーン制泡剤
の特定例として、例えばジエチルポリシロキサン、ジプ
ロピルポリシロキサン、ジブチルポリシロキサン、メチ
ルエチルポリシロキサン、フェニルメチルポリシロキサ
ンなどが記載され得る。ジメチルポリシロキサンは、低
コストおよび容易な入手性のため、本発明で特に有用で
ある。

担体マトリックス中のシリコーン「小滴」は、最大の
有効性のために、直径が約１〜約50μ、好ましくは約５
〜約40μ、更に好ましくは約５〜約30μであるべきであ
る。直径が約５μ未満の小滴は、余り有効ではなく、そ
して直径が約30μよりも大きい小滴は、増々低度に有効
である。同様の大きさは、後述の他のシリコーン制泡剤
に必要とされる。

本組成物で有用な第二の高度に好ましい種類のシリコ
ーン制泡剤は、前記の種類のアルキル化シロキサンと固
体シリカとの混合物からなる。このようなシリコーンと
シリカとの混合物は、例えば米国特許第3,235,509号明
細書に開示の接触反応によってシリコーンをシリカ（Si
O₂）の表面に貼着することによって調製され得る。この
方法で調製されるシリコーンとシリカとの混合物からな
る制泡剤は、好ましくは、シリコーン：シリカ比約19:1
から約1:2、好ましくは約10:1:1から約1:1のシリコーン
およびシリカからなる。シリカは、シリコーンに対して
好ましくは約５〜約20重量％、好ましくは約10〜約15重
量％である量でシリコーンに化学的かつ（または）物理
的に結合され得る。このようなシリカ／シリコーン制泡
剤で使用されるシリカの粒径は、好ましくは約1000mμ
以下、好ましくは約100mμ以下、好ましくは約5mμ〜約
50mμ、更に好ましくは約10〜約20mμであるべきであ
り、そしてシリカの比表面積は、約5m²/gを超えるべき
であり、好ましくは約50m²/gよりも大であるべきであ
る。

或いは、シリコーンおよびシリカからなる制泡剤は、
前記の種類のシリコーン流体を前記範囲内の粒径および
表面積を有する疎水性シリカと混合することによって調
製され得る。数種の既知の方法のいずれも、制泡剤とし
てシリコーンと本発明で併用できる疎水性シリカを生成
するのに使用され得る。例えば、ヒュームドシリカ（fu
med silica）は、トリアルキルクロロシラン（即ち、シ
ラン化）と反応されてトリアルキルシラン疎水基をシリ
カの表面上に貼着できる。好ましい周知の方法において
は、ヒュームドシリカは、トリメチルクロロシランと接
触され、そして本組成物で有用な好ましい疎水性シラン
化シリカが生成される。

別の方法においては、本組成物で有用な疎水性シリカ
は、シラカを以下の化合物、即ち長鎖脂肪酸の金属塩、
アンモニウム塩および置換アンモニウム塩、例えばステ
アリン酸ナトリウム、ステアリン酸アルミニウムなど；
シリルハライド、例えばエチルトリクロロシラン、ブチ
ルトリクロロシラン、トリシクロヘキシルクロロシラン
など；および長鎖アルキルアミンまたはアンモニウム
塩、例えばセチルトリメチルアミン、セチルトリメチル
アンモニウムクロリドなどのいずれかと接触することに
よって得られる。

本発明で好ましい制泡剤は、粒径約10mμ〜約20mμお
よび約50m²/gよりも大きい比表面積を有する疎水性シラ
ン化（最も好ましくはトリメチルシラン化）シリカと分
子量約500〜約200,000を有するジメチルシリコーン流体
とをシリコーン流体とをシリコーン対シラン化シリカの
重量比約10:1から約1:2で緊密に混合したものからな
る。このような制泡剤は、好ましくはシリコーン：シラ
ン化シリカの重量比約10:1から約1:1のシリコーンおよ
びシラン化シリカからなる。混合疎水性シラン化（特に
トリメチルシラン化）シリカ−シリコーン制泡剤は、多
分シラン化シリカの表面からのシリコーンの制御放出の
ため、広範囲の温度にわたって制泡を与える。

別の種類の制泡剤は、固体上および固体中に収着され
た前記の種類のシリコーン物質からなる。このような制
泡剤は、シリコーン：固体比約20:1から約1:20、好まし
くは約5:1から約1:1のシリコーンおよび固体からなる。
本発明のシリコーンに好適な固体収着剤の例は、粘土、
デンプン、ケイソウ土、フラー土などを包含する。固体
収着剤のアルカリ度は、シリコーンがそれと混合される
時に安定であることが発見されたので、本組成物に重要
ではない。前記のように、収着剤＋シリコーン制泡剤は
シリコーンを本組成物の洗剤成分から有効に隔てるため
に後述の種類の担体物質で被覆されるか別法で配合され
なければならない。

本発明のなお別の好ましい種類のシリコーン制泡剤
は、シリコーン流体、シリコーン樹脂およびシリカから
なる。このような制泡性混合物で有用なシリコーン流体
は、前記種類のいずれかであるが、好ましくはジメチル
シリコーンである。このような組成物で使用されるシリ
コーン「樹脂」は、如何なるアルキル化シリコーン樹脂
であることもできるが、通常、メチルシランから生成さ
れるものである。シリコーン樹脂は、通常、アルキルト
リクロロシランの加水分解から生ずる「三次元」重合体
と記載され、一方シリコーン流体は、ジクロロシランの
加水分解によって生成される「二次元」重合体である。
このような組成物のシリカ成分は、前記粒径および表面
積を有するヒュームドシリカエーロゲルおよびキセロゲ
ルなどの微孔質物質である。

本組成物で有用な混合シリコーン流体／シリコーン樹
脂／シリカ物質は、米国特許第3,455,839号明細書に開
示の方法において製造され得る。これらの混合物質は、
ダウ・コーニング・コーポレーションから市販されてい
る。米国特許第3,455,839号明細書によれば、このよう
な物質は、25℃での粘度20cs〜1500csを有するポリジメ
チルシロキサン流体各100重量部に対して本質上（ａ）約５〜約50重量部、好ましくは約５〜約20重量
部の（CH₂）₃SiO_1/2単位およびSiO₂単位からなるシロキ
サン樹脂〔（CH₃）₃SiO_1/2単位対SiO₂単位の比率は約0.
6/1〜約1.2/1の範囲内である〕、および（ｂ）約１〜約10重量部、好ましくは約１〜約５重量
部の固体シリカゲル、好ましくはエーロゲルからなる混
合物と記載され得る。

再度、このような混合シリコーン／シリコーン樹脂／
シリカ固体制泡剤は、本組成物で有用であるためには洗
剤不透過性担体物質と組み合わされなければならない。

前記種類のシリコーン制泡剤は、洗剤およびアルカリ
度に対して不透過性でなければらず、かつそれ自体実質
上非界面活性でなければならない実質上水溶性または水
分散性の非吸湿性担体物質内に配合されなければならな
い（即ち、被覆、カプセル化、カバー、内面化または別
法で実質上含有されなければならない）。実質上非界面
活性とは、担体物質それ自体がシリコーン物質が洗浄水
での放出前に乳化または別法で過度に分散されるような
方式でシリコーン物質と相互作用しないことを意味す
る。即ち、シリコーン小滴の粒径は、約１μよりも大き
く、更に好ましくは約５μよりも大きく維持されるべき
である。

勿論、乾燥粉末または粒状洗剤組成物を調製する時に
は、そのシリコーン制泡性成分も、室温で実質上乾燥で
ありかつ不粘着性であることが好ましい。従って、担体
物質、またはビヒクルとして、好都合に溶融され、シリ
コーン制泡剤と混合され、その後冷却されて固体フレー
クを形成できる可塑性有機化合物を本発明で使用するこ
とが、好ましい。本発明で有用な各種のこのような担体
物質がある。シリコーン制泡剤は、シリコーンがそれと
組成物との混合時に水浴に放出されるように担体に放出
自在に配合されるべきであるので、担体物質は、水溶性
であることが好ましい。しかしながら、水分散性物質
も、水浴への添加時にシリコーンを放出するであろうの
で、有用である。

所要の溶解度／分散特性および実質上非界面活性であ
り、実質上非吸湿性であり、かつ実質上洗剤不透過性で
あるという必須の特徴を有する各種の担体物質は、既知
である。しかしながら、実質上界面活性特性を有するポ
リエチレングリコール（PEG）は、本発明で高度に好ま
しい。分子量約1,500〜約100,000、好ましくは約3,000
〜約20,000、更に好ましくは約5,000〜約10,000を有す
るPEGは、使用され得る。

驚異的なことに、高度にエトキシ化された脂肪アルコ
ール、例えば少なくとも25モル割合のエチレンオキシド
と縮合されたタローアルコールも、本発明で有用であ
る。極めて高いエトキシレート割合（約25以上）を含有
する他のアルコール縮合物も、本発明で有用である。こ
のような高エトキシレートは、明らかに、本発明のシリ
コーン剤の所望の制泡性と相互作用するか別法で妨害す
るのに十分な界面活性特性を欠いている。本発明の担体
剤として有用な各種の他の物質、例えばゼラチン、寒
天、アラビアゴム、および各種の藻類誘導ゲルも、使用
できる。

非常に好ましい担体物質は、炭素数約12〜約30、好ま
しくは約14〜約20、更に好ましくは約14〜約16を有する
脂肪酸約0.2％〜約15％、好ましくは約0.25％〜約５
％、更に好ましくは約0.25％〜約２％と残部としてのPE
Gとの混合物である。このような担体物質は、PEG単独よ
りも望ましい泡パターンを洗浄プロセス期間にわたって
与え、出発において更に多い泡、終りにおいて少ない泡
を与える。脂肪酸は、抑泡剤粒子の溶解を遅延し、それ
によってシリコーンの放出を遅延する。

本発明の不規則な形状の粒状シリコーン制泡性成分
は、好都合には、シリコーン制泡剤を溶融担体物質と混
和し、混合して適当なシリコーン小滴サイズを形成し、
そして例えば機械練りまたは押し出して薄いシートを形
成し、冷却して担体物質を固化し、そしてシートを正し
い大きさの粒子に破壊することによりフレーク化するこ
とによって高度に好ましいフレーク形で製造され得る。
別の好ましい方法においては、薄膜は、抑泡剤が分散さ
れた溶融担体物質を例えば冷却ロールまたはベルトクー
ラー上で冷却し、次いで前記フィルムを適当な大きさの
フレークに破壊することによって形成され得る。フレー
クの厚さは、約0.04〜約0.15cm、好ましくは約0.05〜約
0.1cmであるべきである。この方法が使用される時に
は、シリコーン制泡剤は、この物質が結局洗剤組成物と
混和または配合される時にシリコーンが洗剤界面活性剤
成分と実質上接触しないように有効に担体物質内に含有
される。

乾燥粒状洗剤組成物で有用な粒状不粘着性制泡性成分
を与えるためには、シリコーン制泡剤と担体物質とのフ
レークは、実質上固化されるべきである。このことは、
担体溶融物が硬化されるようにシートまたはフレークを
迅速に冷却するベルトクーラーの使用によって達成され
得る。押出技術も使用できる。

本発明のシリコーン制泡剤を本組成物の洗剤成分から
隔てるのに使用される担体の量は、臨界的ではないこと
が認識されるべきである。実質上すべてのシリコーンが
その中に配合できる程十分な容量を与えるのに十分な担
体が使用されることだけが、必要である。同様に、時期
早尚な破壊に抵抗するのに十分な強度の粒状物を与える
のに十分な担体物質を有することが、好ましい。一般
に、担体対シリコーン制泡剤の重量比約2:1よりも大、
好ましくは約5:1から約100:1、更に好ましくは約20:1か
ら約40:1が、使用される。

本発明は、好ましくは、洗剤成分および本質上前記の
種類のいずれかのシリコーン制泡剤約１〜約20重量％、
好ましくは約１〜約５重量％、最も好ましくは約２〜約
５重量％および残部主として前記の種類の担体物質から
なる不規則な形状の粒子、好ましくはフレークからなる
制泡性成分を含有する洗剤組成物を包含する。

本組成物で使用される制泡性成分の粒子の大きさは、
洗剤組成物の残部と相溶性であるように選択される。本
発明の制泡性成分は、洗剤組成物内で許容不能な程には
偏析しない。一般に、最大寸法約600〜約2000μ、好ま
しくは約800〜約1600μを有する粒子は、噴霧乾燥洗剤
粒状物と相溶性である。それ故、大部分の粒子は、これ
らの最大寸法を有しているべきである。大部分の粒子
は、最大直径対最小直径の比率約1.5:1から約5:1、好ま
しくは約1.5:1から約4:1を有しているべきである。

制泡成分および洗剤成分からなりこれらの２つの物質
の各種の比率および割合を有する洗剤組成物が、提供さ
れ得る。勿論、制泡成分の量は、処方業者によって望ま
れる泡プロフィールに応じて変化され得る。更に、洗剤
成分の量は、所望に応じて、ヘビーデューティーまたは
ライトデューティー製品のいずれかを与えるように変化
され得る。

大抵の目的で、シリコーン制泡剤約0.0005〜約10重量
％の濃度を組成物中に与えるのに十分な量のシリコーン
制泡性成分を洗剤組成物中で使用することが、好まし
い。洗剤組成物中のシリコーン制泡剤の好ましい量は、
約0.01〜約0.5重量％の範囲内である。従って、制泡成
分の量は、これらの望ましい％の制泡剤を与えるため
に、その中に含有されるシリコーン制泡剤の量に応じて
調節されるであろう。

洗剤成分洗剤成分の量は、前記のように、使用者の望みに依存
する広い範囲にわたって変化できる。一般に、組成物
は、洗剤約５〜約50重量％、好ましくは約10〜約30重量
％を含有する。

シリコーン制泡剤がそれから隔てられる限り、本発明
の洗剤組成物は、すべての種類の有機水溶液洗剤化合物
を含有できる。本発明で有用な洗剤化合物の種類および
種の典型的リストは、米国特許第3,664,961号明細書に
現われる。本組成物で使用できる洗剤化合物および混合
物の以下のリストは、このような物質の代表であるが、
限定しようとはしない。

高級脂肪酸の水溶性塩、即ち「セッケン」は、本組成
物の洗剤成分として有用である。この種の洗剤は、炭素
数約８〜約24、好ましくは炭素数約10〜約20を有する高
級脂肪酸の通常のアルカリ金属セッケン、例えばナトリ
ウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩およびアルカノー
ルアンモニウム塩を包含する。セッケンは、油脂の直接
ケン化により、または遊離脂肪酸の中和により生成され
得る。やし油およびタローに由来する脂肪酸の混合物の
ナトリウム塩およびカリウム塩、即ちナトリウムまたは
カリウムのタローセッケンおよびココナッツセッケン
が、特に有用である。

別の種類の洗剤は、それらの分子構造内に炭素数約５
〜約22を有するアルキル基およびスルホン酸エステル基
または硫酸エステル基を有する有機硫酸反応生成物の水
溶性塩、特にアルカリ金属塩、アンモニウム塩およびア
ルカノールアンモニウム塩を包含する（「アルキル」な
る用語にはアシル基のアルキル部分が包含される）。本
発明の洗剤組成物の一部分を構成するこの群の合成洗剤
の例は、アルキル硫酸ナトリウムおよびアルキル硫酸カ
リウム、特にタローまたはやし油のグリセリドを還元す
ることにより生成された高級アルコール（炭素数C₈〜C
₁₈）を硫酸化することによって得られたもの；およびア
ルキル基が直鎖または分枝鎖配置内に炭素数約９〜約15
を有するアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムおよび
アルキルベンゼンスルホン酸カリウム、例えば米国特許
第2,220,099号明細書および第2,477,383号明細書に記載
の種類のものである。アルキル基の平均が炭素数約12で
ある線状直鎖アルキルベンゼンスルホネート（略称C₁₂L
AS）が、特に価値がある。

本発明の他の陰イオン洗剤化合物は、アルキルグリセ
リルエーテルスルホン酸ナトリウム、特にタローおよび
やし油に由来する高級アルコールのエーテル；やし油脂
肪酸モノグリセリドスルホン酸ナトリウムおよびやし油
脂肪酸モノグリセリド硫酸ナトリウム；および分子当た
り約１〜約10単位のエチレンオキシドを含有しかつアル
キル基が炭素数約８〜約13を有するアルキルフェノール
エチレンオキシドエーテル硫酸のナトリウム塩またはカ
リウム塩を包含する。

水溶性非イオン合成洗剤も、本組成物の洗剤成分とし
て有用である。このような非イオン洗剤物質は、エチレ
ンオキシド基（性状は親水性）と性状が脂肪族またはア
ルキル芳香族であることができる有機疎水性化合物との
縮合によって生成される化合物と広く定義され得る。特
定の疎水基と縮合されるポリオキシエチレン基の長さ
は、親水性エレメントと疎水性エレメントとの間のバラ
ンス度を有する水溶性化合物を生成するように容易に調
節され得る。

例えば、周知の種類の非イオン合成洗剤は、商品名
「プルロニック（Pluronic）」で市販されている。これ
らの化合物は、プロピレンオキシドとプロピレングリコ
ールとの縮合により生成された疎水性ベースとエチレン
オキシドとを縮合することによって生成される。他の好
適な非イオン合成洗剤は、アルキルフェノールのポリエ
チレンオキシド縮合物、例えば直鎖または分枝鎖配置の
いずれかに炭素数約６〜約13を有するアルキル基を有す
るアルキルフェノールとエチレンオキシドとの縮合物
（前記エチレンオキシドはアルキルフェノールモル当た
り約４〜約15モルに等しい量で存在する）。

直鎖または分枝配置のいずれかに炭素数約８〜約22を
有する脂肪族アルコールとエチレンオキシドとの水溶性
縮合物、例えばココナッツアルコールモル当たり約５〜
約30モルのエチレンオキシドを有するココナッツアルコ
ール−エチレンオキシド縮合物（ココナッツアルコール
画分は炭素数約10〜約14を有する）も、本発明で有用な
非イオン洗剤である。

半極性非イオン洗剤は、炭素数約10〜20のアルキル部
分１個および炭素数１〜約３を有するアルキル基および
ヒドロキシアルキル基からなる群から選択される部分２
個を含有する水溶性アミンオキシド；炭素数約10〜20の
アルキル部分１個および炭素数１〜約３を有するアルキ
ル基およびヒドロキシアルキル基からなる群から選択さ
れる部分２個を含有する水溶性ホスフィンオキシド洗
剤；および炭素数約10〜約20のアルキルまたはヒドロキ
シアルキル部分１個および炭素数１〜約３のアルキルお
よびヒドロキシアルキル部分からなる群から選択される
部分１個を含有する水溶性スルホキシド洗剤を包含す
る。

両性洗剤は、脂肪族部分が直鎖または分枝であること
ができ、そして脂肪族置換基の１つが炭素数約８〜約18
を有し、かつ少なくとも１つの脂肪族置換基が陰イオン
水溶性基を含有する脂肪族第二級および第三級アミンの
誘導体または複素環式第二級および第三級アミンの脂肪
族誘導体を包含する。

双性洗剤は、脂肪族部分が直鎖または分枝であること
ができ、そして脂肪族置換基の１つが炭素数約８〜約18
を有し、かつ１つが陰イオン水溶化基を含有する脂肪族
第四級アンモニウム、ホスホニウムおよびスルホニウム
化合物の誘導体を包含する。第四級化合物自体、例えば
セチルトリメチルアンモニウムブロミドも、本発明で使
用できる。

本発明で有用な他の洗剤化合物は、脂肪酸基内に炭素
数約６〜約20を有しかつエステル基内に炭素数１〜約10
を有するα−スルホン化脂肪酸のエステルの水溶性塩；
アシル基内に炭素数約２〜約９を有しかつアルカン部分
内に炭素数約９〜約20を有する２−アシルオキシ−アル
カン−１−スルホン酸の水溶性塩；アルキル基内に炭素
数約10〜約20を有しかつエチレンオキシド約１〜約12モ
ルを有するアルキルエーテルサルフェート；炭素数約12
〜20を有するオレフィンスルホン酸の水溶性塩；および
アルキル基内に炭素数約１〜３を有しかつアルカン部分
内に炭素数約８〜20を有するβ−アルキルオキシアルカ
ンスルホネートを包含する。

本発明で好ましい水溶性有機洗剤化合物は、アルキル
基内に炭素数約11〜約13を有する線状アルキルベンゼン
スルホネート、C₁₀〜C₁₈アルキルサルフェート、Ｃ
_10〜16アルキルグリセリルスルホネート、Ｃ_10〜18アル
キルエーテルサルフェート（特にアルキル基は炭素数約
14〜18を有し、かつ平均エトキシ化度は１〜６であ
る）、Ｃ_10〜18アルキルジメチルアミンオキシド（特に
アルキル基は炭素数約11〜16を有する）、アルキルジメ
チルアンモニオプロパンスルホネートおよびアルキルジ
メチルアンモニオヒドロキシプロバンスルホネート（両
方の種類におけるアルキル基は炭素数14〜18を有す
る）、前に定義のようにセッケン、およびＣ_10〜18脂肪
アルコールと約３〜約15モルのエチレンオキシドとの縮
合物を包含する。

本発明で使用するのに好ましい特定の洗剤は、線状Ｃ
_10〜13アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、Ｃ
_12〜18アルキル硫酸ナトリウム、Ｃ_12〜18アルコールと
約１〜約３モルのエチレンオキシドとの硫酸化縮合物の
ナトリウム塩、Ｃ_10〜18脂肪アルコールと約４〜約10モ
ルのエチレンオキシドとの縮合物、および炭素数約10〜
約18を有する高級脂肪酸の水溶性ナトリウム塩およびカ
リウム塩を包含する。

前記洗剤のいずれも、本発明で別個に、または混合物
として使用され得ることが認識されるべきである。本発
明で好ましい混合物の例は、次の通りである。

本組成物の特に好ましいアルキルエーテルサルフェー
ト洗剤成分は、アルキルエーテルサルフェトの混合物
〔前記混合物は炭素数約12〜16、好ましくは炭素数約14
〜15の平均（相加平均）炭素鎖長およびエチレンオキシ
ド約１〜４モル、好ましくはエチレンオキシド約１〜３
モルの平均（相加平均）エトキシ化度を有する〕であ
る。

任意添加剤本発明の洗剤組成物は、シリコーンおよび洗剤に加え
て、水溶性ビルダー、例えば洗剤組成物で使用すること
が通常教示されるものを含有できる。このような補助ビ
ルダーは、硬度イオンを金属イオン封鎖しかつ洗濯液の
pHを調節するのを助けるために使用され得る。このよう
なビルダーは、それらのビルダーおよびpH調節機能を与
えるために本発明の洗剤組成物の約５〜約95重量％、好
ましくは約10〜約50重量％の濃度で使用され得る。本発
明のビルダーは、通常の無機および有機水溶性ビルダー
塩のいずれも包含する。

このようなビルダーは、例えば、トリポリリン酸、ピ
ロリン酸、オルトリン酸、高級ポリリン酸を包含するリ
ン酸、炭酸、ケイ酸、および有機ポリカルボン酸の水溶
性塩であることができる。無機リン酸塩ビルダーの特定
の好ましい例は、ナトリウムおよびカリウムのトリポリ
リン酸塩およびピロリン酸塩を包含する。

無リン物質も、ビルダーとして本発明で使用するのに
選択され得る。

無リン無機洗剤ビルダー成分の特定剤は、水溶性無機
炭酸塩、重炭酸塩およびケイ酸塩を包含する。アルカリ
金属、例えばナトリウムおよびカリウムの炭酸塩、重炭
酸塩、およびケイ酸塩が、本発明で特に有用である。

本発明の実施で有用なアルミノシリケートイオン交換
物質は、市販されている。本発明で有用なアルミノシリ
ケートは、構造が結晶性または非晶質であることがで
き、そして天然産アルミノシリケートであるか合成的に
誘導できる。アルミノシリケートイオン交換物質の製法
は、米国特許第3,985,669号明細書に論じられている。
本発明で有用な好ましい合成結晶性アルミノシリケート
イオン交換物質は、呼称ゼオライトＡ、ゼオライトＢ、
およびゼオライトＸで入手できる。特に好ましい態様に
おいては、結晶性アルミノシリケートイオン交換物質
は、ゼオライトＡであり、そして式 Na₁₂〔（AlO₂）₁₂・（SiO₂）₁₂〕・xH₂O （式中、ｘは約20〜約30、特に約27である）を有する。

水溶性有機ビルダーも、本発明で有用である。例え
ば、アルカリ金属、アンモニウムおよび置換アンモニウ
ムのポリカルボン酸塩は、本組成物で有用である。ポリ
カルボキシレートビルダー塩の特定例は、エチレンジア
ミンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、オキシジコハク
酸、メリト酸、ベンゼンポリカルボン酸、ポリアクリル
酸、ポリマレイン酸、およびクエン酸のナトリウム塩、
カリウム塩、アンモニウム塩および置換アンモニウム塩
を包含する。

他の望ましいポリカルボキシレートビルダーは、米国
特許第3,308,067号明細書に記載のビルダーである。こ
のような物質の例は、マレイン酸、イタコン酸、メサコ
ン酸、フマル酸、アコニット酸、シトラコン酸、メチレ
ンマロン酸などの脂肪族カルボン酸の単独重合体および
共重合体の水溶性塩を包含する。

他の好適な非重合体ポリカルボキシレートは、米国特
許第4,144,226号明細書および米国特許第4,246,495号明
細書に記載のポリアセタールカルボキシレートである。
これらのポリアセタールカルボキシレートは、次のよう
に生成され得る。グリオキシル酸エステルおよび重合開
始剤が、重合条件下に一緒に置かれる。次いで、得られ
るポリアセタールカルボン酸エステルは、化学的に安定
な未端基に結合されてアルカリ性溶液中での迅速な解重
合に対してポリアセタールカルボキシレートを安定化
し、対応の塩に転化され、そして界面活性剤に添加され
る。

本発明の洗剤組成物は、洗濯およびクリーニング組成
物に通常見出されるすべての種類の追加物質を含有でき
る。例えば、組成物は、増粘剤および汚れ懸濁化剤、例
えばカルボキシメチルセルロースなどを含有できる。酵
素、特にプロテアーゼ、アミラーゼおよびリパーゼも、
本発明で存在できる。各種の香料、光学漂白剤、充填
剤、抗ケーク化剤、布帛柔軟剤などは、洗剤組成物中で
のこのような物質の使用によって生ずる通常の利益を与
えるために組成物に存在できる。すべてのこのような補
助剤物質は、相溶性でありかつ隔てられたシリコーン抑
泡剤の存在下に安定であるので、本発明で有用であるこ
とが認識されるべきである。

本組成物は、追加的に、１以上の漂白剤約0.1〜10重
量％を含有できる。好ましい漂白剤は、過酸化水素付加
化合物である。過酸化水素付加化合物は、性状が有機で
あることができるが、好ましくは有機である。

各種のこれらの化合物が存在する。それらの大部分
は、H₂O₂を含有する溶液からの結晶化によって生成され
る。他のものは、対応の塩およびH₂O₂を含有するスラリ
ーを乾燥することによって生成される。大部分の有用な
過酸化水素付加化合物は、過ホウ酸塩、例えば過ホウ酸
ナトリウム１水和物および４水和物である。過ホウ酸ナ
トリウム１水和物が好ましい。他の価値がある過酸化水
素付加化合物は、カーボネート過酸化水素化物、例えば
2Na₂CO₃・3H₂O₂、およびホスフェート過酸化水素化物、
例えばピロリン酸ナトリウム過酸化水素化物Na₄P₂O₇・2
H₂O₂である。本発明の洗剤組成物に配合できる最適の有
機過酸化水素付加化合物は、少数の自由流動性乾燥有機
過酸化水素付加化合物の１つであるので、式CO（NH₂）
_２・H₂O₂の尿素過酸化水素付加化合物である。

これらの漂白剤用の活性剤も、望ましい添加剤であ
る。米国特許第4,412,934号明細書の活性剤が、好まし
い。

使用できる他の漂白剤は、酸素化（oxygenating）漂
白剤、例えば過硫酸ナトリウムまたは過硫酸カリウム、
例えば「オキソン（Oxone）」として市販される混合
塩、および有機過酸および過酸化物、例えば英国特許第
886,188号明細書、第1,293,063号明細書および英国出願
第5891/71号明細書に開示のものを包含する。前記過酸
のマグネシウム塩および高（約100よりも大）融点を有
する過酸およびそれらのマグネシウム塩が、好ましい。
好適なマグネシウム塩は、米国特許第4,483,781号明細
書に開示されている。

ハロゲン漂白剤、例えば次亜塩素酸塩、または次亜臭
素酸塩、およびこれらのイオンを溶液中で与える化合物
も、本組成物中で、または本組成物とともに使用でき
る。例は、次亜塩素酸ナトリウムそれ自体、塩素化リン
酸三ナトリウム、および有機Ｎ−クロロ化合物、例えば
塩素化イソシアヌル酸化合物である。これらは、自動皿
洗い洗剤組成物中で0.1〜10重量％の濃度において特に
有用である。

本発明の最終洗剤組成物は、製品を更に魅力的にさせ
る微量の物質を含有できる。以下のものが例として記載
される。曇り抑制剤、例えばベンゾトリアゾールまたは
エチレンチオ尿素は、２重量％までの量で添加でき；ケ
イ光剤、香料および染料は、必須ではないが、少量で添
加できる。アルカリ性物質、例えばナトリウムまたはカ
リウムの炭酸塩または水酸化物は、補助pH調節剤として
微量で添加できる。また、好適な添加剤として、制細菌
剤、殺細菌剤、腐食抑制剤、例えば可溶性アルカリケイ
酸塩（好ましくはSiO₂/Na₂O比1:1から2.8:1を有するケ
イ酸ナトリウム）、および布柔軟剤が、記載され得る。

ここですべての％、部および比率は、特にことわらな
い限り、重量基準である。

以下の例は、本組成物を例示する。

例Ｉ実験設計冷却ロールフレーカーパイロットプラント装置を使用
して、市販のシリコーン／シリカ流体（25.0℃での粘度
20cs〜1,500csを有するポリジメチルシロキサン約75
％；シロキサン樹脂約15％；および平均1.3〜1.7μに凝
集された平均極限粒径約12mμを有しかつ表面積約325m²
/gを有するシリカエーロゲル約10％）約10重量％および
分子量約8,000を有するポリエチレングリコール（PEG−
8000）約90重量％を含有するフレークを製造した。フレ
ーク厚さを制御し、粉砕フレークを選択的にサイジング
／篩分けすることによって、粒径を制御した。

流動床プロセスを使用して、シリコーン／シリカ流体
約3.5重量％、トリポリリン酸ナトリウム（STPP）約63
重量％および残部PEG−8000を含有するプリルを製造し
た。プリルをサイジング／篩分けし、微粒比および流動
床条件を制御することによって、粒径を制御した。

フレークまたはプリルを陰イオン／非イオン／陽イオ
ン界面活性剤系を含有する噴霧乾燥洗剤組成物にシリコ
ーン／シリカ量0.035％を与える量で混入した。製品を
開放カートン中で高温／高湿度条件下に〔79゜F（約26.
1℃）および50％相対湿度（R.lf.）から93゜F（約33.9
℃）および86％R.H.に変化；各24時間〕12週まで貯蔵し
た。一定の間隔を置いて、洗浄機試験を行うことによっ
て泡プロフィールを測定した。この試験においては、泡
水準をピクチャー（picture）等級スケール０〜100（０
は泡なしであり、100は完全な洗浄機である）に従って
洗浄全体にわたって数回評価し、結果を平均する。

結果前記のことからわかるように、水溶性無機塩を含有す
る粒子のみであるプリルおよび最小寸法0.05cm（0.02イ
ンチ）未満を有する粒子は、許容不能であり、最小寸法
少なくとも約0.05cmを有しかつ水溶性無機塩を有してい
ない粒子は、許容可能である。

例 II A. シリコーン小滴が小滴（１〜30μ）として分散され
るように成分を一緒に混合し、混合物を平面上に広げて
凍結させ、固体シートをウオーリング（Waring）ブレン
ダー中で粉砕し、粒子を篩分けして粒子−10/＋35タイ
ラーメッシュを達成することによって、シリコーン／シ
リカ流体約10重量％、パルミチン酸またはハイファック
（Hyfac）脂肪酸０〜７重量％、および残部PEG−8000を
含有するフレークを実験室で製造した。

流動床プロセスを使用して、シリコーン／シリカ流体
約3.5重量％、PEG−8000約33.5重量％およびSTPP約63重
量％を含有するプリルを製造した。プリルをサイジング
／篩分けし、微粒化および流動床条件を制御することに
よって、粒径を制御した。

フレーク、またはプリルを陰イオン／非イオン／陽イ
オン界面活性剤系を含有する噴霧乾燥洗剤組成物にシリ
コーン／シリカ量0.035％を与える量で混入した。泡プ
ロフィールを洗浄サイクルにおいて１分、３分、９分、
12分で、そしてすすぎにおいて測定し、泡水準を例Ｉに
記載のスケールに従って等級化した。

B. パルミチン酸またはハイファック脂肪酸０〜3.3％
および残部PEG−8000からなる担体物質を含有するフレ
ークをＡに記載のフレーク製法に従って製造した。既知
重量のフレークを既知容量の脱イオン水に添加し、特定
の時間放置させた。次いで、容量を過し、不溶物％を
紙上にトラップされた重量によって測定した。

結果前記のことからわかるように、量が約1.5％未満に保
たれなければ、脂肪酸は、通常の洗浄条件下で洗浄初期
に余りに多い泡を与える。その量においては、泡水準
は、洗浄の出発において望ましい許容可能な水準であ
り、そして終りおよびすすぎにおいて下がる。このこと
も望ましい。

前記のことからわかるように、脂肪酸は、抑泡剤粒子
の溶解を遅延し、このようにして洗浄の出発においては
余り抑泡を与えず、その後に更に多くの抑泡を与える。
一旦抑泡剤が水中にあると、洗剤界面活性剤による乳化
により、そしてアルカリ度によりゆっくりと失活され
る。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者リンダ、アン、ロスアメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、コンスティテューション、ドライブ、 10006 (72)発明者ラルフ、ヘイウォード、ソウル、ジュニアアメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、ファス、コート、6751

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ａ）水溶性または水分散性、実質上非界面
活性、洗剤不透過性で非吸湿性の担体に放出自在に配合
された平均小滴直径約１〜50μを有するシリコーン制御
剤からなる洗剤組成物で使用するのに特に滴している抑
泡量の安定な制泡性成分（前記成分は水溶性で比較的非
吸湿性の無機塩を実質上含まず、かつ最小寸法約0.050c
m以上および最小寸法よりも少なくとも約20％大きい最
大寸法を有する不規則な形状の粒子の形である）、およ
びｂ）陰イオン洗剤、非イオン洗剤、双性洗剤、両性洗剤
および陽イオン洗剤およびそれらの混合物からなる群か
ら選択される泡立ち性洗剤成分を含有することを特徴とする粒状洗剤組成物。
【請求項２】前記洗剤成分約10％〜約50％および担体対
シリコーン制泡剤の比率約2:1よりも大の担体中のシリ
コーン制泡剤0.005％〜約10％がある特許請求の範囲第
１項に記載の組成物。
【請求項３】前記小滴直径が約５〜30μであり、洗剤成
分約10％〜約30％および担体対シリコーン制泡剤の比率
約5:1から約100:1でのポリエチレングリコール担体中の
シリコーン制泡剤約0.01％〜約0.5％がある特許請求の
範囲第２項に記載の組成物。
【請求項４】洗剤化合物が、その分子構造内に炭素数約
８〜約22を有するアルキル基およびスルホン酸エステル
基または硫酸エステル基を有する有機硫酸反応生成物の
水溶性塩からなる特許請求の範囲第３項に記載の組成
物。
【請求項５】洗剤化合物が、線状C₁₀〜C₁₃アルキルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム、C₁₀〜C₁₈アルキル硫酸ナト
リウム、C₁₀〜C₁₈アルコールと約１〜約３モルのエチレ
ンオキシドとの硫酸化縮合物のナトリウム塩、C₁₀〜C₁₈
脂肪アルコールと約４〜約10モルのエチレンオキシドと
の縮合物、炭素数約10〜約18を有する高級脂肪酸の水溶
性ナトリウム塩およびカリウム塩、およびそれらの混合
物からなる群から選択される特許請求の範囲第３項に記
載の組成物。
【請求項６】追加成分として、水溶性洗浄力ビルダー約
５〜約95重量％を含有する特許請求の範囲第５項に記載
の組成物。
【請求項７】トリポリリン酸ナトリウムおよびトリポリ
リン酸カリウムからなる群から選択される前記洗浄力補
助ビルダー約10％〜約50％がある特許請求の範囲第６項
に記載の組成物。
【請求項８】洗浄力ビルダーが、炭酸ナトリウム、重炭
酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウ
ム、ニトリロトリ酢酸ナトリウム、およびそれらの混合
物からなる群から選択される特許請求の範囲第６項に記
載の組成物。
【請求項９】前記小滴直径が約１〜約50μであり、洗剤
成分約10％〜約50％および担体対シリコーン制泡剤の比
率約5:1から約100:1でのポリエチレングリコール担体中
のシリコーン制泡剤約0.01％〜約0.5％があり、そして
担体が炭素数約12〜約30を有する脂肪酸約0.2％〜約15
％からなる特許請求の範囲第１項に記載の組成物。
【請求項１０】担体が、炭素数約14〜約20を有する脂肪
酸約0.25％〜約２％からなる特許請求の範囲第９項に記
載の組成物。
【請求項１１】洗剤化合物が、その分子構造内に炭素数
約８〜約22を有するアルキル基およびスルホン酸エステ
ル基または硫酸エステル基を有する有機硫酸反応生成物
の水溶性塩からなる特許請求の範囲第９項に記載の組成
物。
【請求項１２】洗剤化合物が、線状C₁₀〜C₁₃アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、C₁₀〜C₁₈アルキル硫酸ナ
トリウム、C₁₀〜C₁₈アルコールと約１〜約３モルのエチ
レンオキシドとの硫酸化縮合物のナトリウム塩、C₁₀〜C
₁₈脂肪アルコールと約４〜約10モルのエチレンオキシド
との縮合物、炭素数約10〜約18を有する高級脂肪酸の水
溶性ナトリウム塩およびカリウム塩、およびそれらの混
合物からなる群から選択される特許請求の範囲第11項に
記載の組成物。
【請求項１３】追加成分として、水溶性洗浄力ビルダー
約５〜約95重量％を含有する特許請求の範囲第11項に記
載の組成物。
【請求項１４】補助ビルダーが、トリポリリン酸ナトリ
ウムおよびトリポリリン酸カリウムからなる群から選択
される特許請求の範囲第13項に記載の組成物。
【請求項１５】洗浄力ビルダーが、炭酸ナトリムウ、重
炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、クエン酸ナトリウ
ム、ニトリロトリ酢酸ナトリウム、およびそれらの混合
物からなる群から選択される特許請求の範囲第13項に記
載の組成物。