JPH08229596A - 加圧濾過機における固形物の落下装置 - Google Patents

加圧濾過機における固形物の落下装置

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JPH08229596A
JPH08229596A JP7038709A JP3870995A JPH08229596A JP H08229596 A JPH08229596 A JP H08229596A JP 7038709 A JP7038709 A JP 7038709A JP 3870995 A JP3870995 A JP 3870995A JP H08229596 A JPH08229596 A JP H08229596A
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plate
dehydration
sludge
plates
pressure
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JP7038709A
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Masaharu Katsumata
正治 勝又
Hideki Shimizu
英樹 清水
Akihiko Yasuda
昭彦 安田
Kenichi Takiguchi
健一 滝口
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】構造が簡単であり、汚泥から生じた固形物の落
下を自動的に行うことができ、安価で振動による悪影響
のない加圧濾過機の固形物の落下装置を提供する。さら
に、固形物落下作業を一層能率的にした加圧濾過機の固
形物落下装置を提供する。 【構成】濾過板を境に吸引空間とし他方を開放空間を汚
泥の充填空間とする脱水板1を複数枚対抗して配置す
る。脱水板1を案内軌道10a、10bで摺動案内す
る。この脱水板1を加圧手段により押圧して脱水板1同
士を気密状態に圧着する。圧送手段により充填室に汚泥
等を圧送すると同時に吸引手段によって吸引空間2bか
ら水分を吸引する。案内軌道10とは別に脱水板1が開
板時に乗り上げ可能な突起14を有する第2の軌道30
a・30bを設ける。案内軌道30a・30bを案内軌
道10a・10bの案内面11に対して閉板時には下方
に、開板時には上方に位置させる昇降装置を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、 建設工事、特にシ
ールド工事、杭工事、地盤改良工事等の掘削工事におい
て排出される高含水土、就中産業廃棄物に指定される汚
泥等から水分を効率よく脱水すると共に、固形物を脱水
板から簡単に剥離することを可能にした加圧濾過機の固
形物の落下装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から掘削工事において生じた汚泥に
薬液を添加してこの泥水を脱水板の空間からなる充填室
に圧送し、同時に水分と固形分に分離し水分は濾過板を
経て水処理を行い下水道に放流して改良土の固形物を形
成する加圧濾過機がある。かかる加圧濾過機では、固形
物の掻き落としを人力で行ったり、あるいは濾布を回転
移動させて濾布から剥離することが行われている。
【0003】さらに、パンチングメタルや金網などから
なる濾過板に所定の肉厚の周縁部に囲まれた凹部を有す
る枠体を組み合わせて脱水板を構成し、この脱水板を複
数枚重ね合わせて気密状態に対向して配置し、脱水板の
対向する前記凹部を汚泥等の充填室としたものがある。
そして、前記の充填室に汚泥等に所定量のセメントを添
加して汚泥等の凝集力を増したものを圧送するととも
に、真空吸引手段によって濾過板を経て凹部の底部に形
成された吸引空間から脱水することによって、凝集して
固形物となった改良土を形成する加圧濾過機がある。
【0004】さらに、この加圧濾過機では脱水板を支持
する案内軌道にバイブレータを取付け、このバイブレー
タを開板時に駆動することにより脱水板に振動を与え、
凝集して固形物となった改良土を下方に配置した排出タ
ンクまたは排出シュートに落下させたものがある(特開
平6−393980号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の加
圧濾過機では、人力による場合は固形物の掻き出しが面
倒である。また、濾布の回転による場合には装置自体が
大型で複雑であり、装置も高価になる。さらに、前記特
開平6−393980号公報に記載された装置では脱水
板に振動を与えるためにバイブレータを軌道などに取付
けるので、装置自体が大型になるばかりでなく高価にな
る。その上、装置全体に振動が加わるために振動による
悪影響、例えば装置に変形が発生するのは避けられな
い。
【0006】本発明はかかる従来の加圧濾過機の課題に
鑑みてなされたものであって、構造が簡単であり、汚泥
から生じた固形物の落下を自動的に行うことができ、し
かも安価で装置自体に対する振動による悪影響のない加
圧濾過機の固形物の落下装置を提供するのを第1の課題
とする。
【0007】さらに、固形物の落下を安全かつ確実に行
うことができるとともに、閉板位置に脱水板を迅速かつ
安定的に位置させることが可能な加圧濾過機の固形物の
落下装置を提供するのを第2の課題とする。
【0008】また、複数の脱水板から形成される汚泥充
填室を開板時に迅速に開くことにより固形物の落下作業
を一層能率的にした加圧濾過機の固形物の落下装置を提
供することを第3の課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、以下の手段を採用した。 <本発明の要旨>本発明は、濾過板とこの濾過板を内部
に組み込んだ凹部を有する枠体からなり濾過板を境に前
記凹部の底部を吸引空間とし他方を開放空間とする脱水
板と、前記の脱水板の複数枚を対向状態に保持しかつ摺
動案内する案内軌道と、前記複数の脱水板を押圧して脱
水板同士を気密状態に圧着すると共に隣接する脱水板の
前記開放空間を汚泥等の充填室に形成する加圧手段と、
汚泥等を前記脱水板の充填室に汚泥等を圧送する圧送手
段と、前記吸引空間から水分を吸引する吸引手段とから
なる加圧濾過機において、前記案内軌道とは別に前記脱
水板が開板時に乗り上げ可能な突起を有する第2の軌道
を有する加圧濾過機の固形物の落下装置である。
【0010】要は、従来からある案内軌道とは別に、案
内面に突起を設けた簡単な構造の第2の軌道を設けて、
この第2の軌道上を開枠時に脱水板を移動させる際に脱
水板が突起に乗り上げて落下する際の衝撃振動により汚
泥の固形物を自動的落下させることを可能にしたのであ
る。
【0011】〔脱水板〕本発明において用いられる脱水
板は、凹部を有する一枚の枠体とこの凹部に組み込まれ
る一枚の濾過板との組み合わせが一枚の脱水板の最小単
位である。そして、濾過板を挟んで凹部の底部を吸引空
間とし、開放側の空間を汚泥等の充填室とするものであ
る。すなわち、少なくとも2枚の脱水板を圧着した状態
で対向させ、前記凹部が組み合わされて汚泥等の充填室
を形成する。
【0012】さらに、脱水板として汚泥等の充填室を形
成する厚みのあるもう1枚の中空の枠体を組み合わせて
一枚の脱水板を構成することが好ましい。また、濾過板
にはパンチングメタルを用いた目の粗いものと、目の細
かい金網製のものを重ね合わせることが好ましい。
【0013】〔案内軌道〕本発明で、案内軌道は前記複
数の脱水板を両側から平行に支持する一対の棒状の部材
であり、前記脱水板の両側に設けられた吊下部材に係合
し、閉板時に加圧手段によって押圧された脱水板を摺動
案内するものであり、案内面が平坦であることが好まし
い。特に、案内面と吊下部材のいずれか一方に例えばP
TFE(ポリテトラフルオロエチレン)のような自己潤
滑性のある材料を付着することが望ましい。あるいは上
記の自己潤滑性のある材料に代わり、ボールやローラ等
の転動体を組み込むこともできる。
【0014】〔加圧手段〕本発明で、前記加圧手段は加
圧濾過機の主要構成要素をなす部分であり、前記の複数
の脱水板を挟んだ状態でこれらの脱水板を気密状態に圧
着するものであり、複数の脱水板を介して向かい合う加
圧側部材と受圧側部材とから構成することが好ましい。
さらに、加圧側には駆動手段により前記の複数の脱水板
を受圧部との間で押圧するための加圧板を有するピスト
ンロッドを設けることが好ましい。前記駆動手段は油圧
装置が好ましい。
【0015】〔圧送手段〕本発明で、前記圧送手段は汚
泥等を前記脱水板に送る手段であり、通常汚泥は汚泥移
送ポンプによって2〜8kgf・cm-2程度の圧力で汚
泥供給管を経て前記受圧側部材を経て脱水板の充填空間
に通ずる構成することが好ましい。
【0016】〔吸引手段〕本発明で、前記吸引手段は濾
過板を通して複数の脱水板の充填空間から汚泥中の水分
を吸引するものであり、真空ポンプから前記加圧手段の
受圧側部材を経て脱水板の吸気空間に通ずる構成とする
ことが好ましい。
【0017】〔第2の軌道〕本発明で用いられる第2の
軌道は、複数の脱水板を対向状態に保持しかつ摺動案内
する軌道とは別に設けられたものであって、複数の脱水
板を支持する軌道面に閉板時の脱水板間位置に一箇所ず
つ突起を設けて、開板時に脱水板がこの軌道上を移動す
るときに脱水板がこの突起に乗り上がり、落下する際の
衝撃振動によって汚泥の固形物を脱水板から自動落下さ
せることが好ましい。しかし、開板時に脱水板が少なく
とも一度は乗り上げることができるように、移動ストロ
ーク開始端、中間点、終了端等の適宜の位置に適宜数の
突起を設けることもできる。そして、この突起の形状に
は特に限定はないが、一辺が軌道面から垂直に伸びる略
直角三角形をなすものが好ましい。
【0018】<本発明における第1の付加的構成要件>
本発明は、前記必須の構成要素からなるが、以下の構成
を付加した上でも、成立する。
【0019】すなわち、前記第2の軌道を前記軌道の案
内面に対して閉板時には下方に、開板時には上方に位置
させる昇降装置を有する加圧濾過機における固形物の落
下装置である。
【0020】〔昇降装置〕前記第2の軌道を昇降させる
昇降装置は、前記案内軌道と併置され、前記第2の軌道
を平行にかつ安定的に昇降させるために、長手方向に複
数個設けることが好ましい。そして、ジャッキを昇降装
置とすることが好ましい。特に油圧ジャッキを用いて複
数のジャッキの昇降を同期させることが好ましい。
【0021】<本発明における第2の付加的構成要件>
本発明は、さらに前記必須要素に加えて、前記各脱水板
は連結子を介して相互に連結され、さらに端部が前記加
圧手段と連係した加圧濾過機の固形物の落下装置であ
る。
【0022】〔連結子〕本発明で、連結子は前記脱水板
を繋ぐものであり、前記脱水板が押圧されて圧着された
閉板時には連結子には緩みがあるものが好ましい。この
連結子にはチェーンを用いることが好ましい。その他、
連結子としてロープ、圧縮バネ等種々のものを用いるこ
とができる。
【0023】さらに連結子の端部は前記の加圧手段と連
係しており、開板時における加圧手段の後退にともなっ
て連結子が引っ張られて自動的に脱水板の開板がなされ
るものであり、連結子の端部が加圧手段に設けられた加
圧板に取り付けられることが好ましい。
【0024】〔各構成要素の組み合わせ〕以上、本発明
の請求項1に記載された必須要件のほかに請求項2、請
求項3に記載の要件が存在するが、これらは択一的に組
み合わせることができる。また、請求項1に記載の要件
に、請求項2と請求項3の要件を組み合わせることもで
きる。
【0025】
【作用】
<本発明の必須構成要素による作用>内部からの充填圧
力と真空吸引力との相互作用によって水分が濾過板を経
て吸引空間から排出される。汚泥の圧送と真空吸引を連
続して行うことにより、汚泥は水分を吸引されながら緻
密な状態となって固化される。汚泥が緻密な固形物とし
て充填室に充分に満たされたときには、汚泥の圧送と水
分の吸引を中止する。加圧手段を後退させると各脱水板
は圧着状態から脱して充填室が開く。
【0026】各脱水板は第2の軌道の案内面を移動しな
がら前記案内面に設けられた突起に乗り上げてから案内
面に落下する。このために衝撃振動が前記各脱水板に加
わり、汚泥の固形物が前記脱水板から完全に剥離して落
下する。
【0027】<第1の付加構成要素を付加した場合の作
用>汚泥が緻密な固形物として充填室に充分に充填され
たときには、汚泥の圧送と水分の吸引を中止する。そし
て、ジャッキを作動して第2の軌道を上方に移動させ、
この第2の軌道を上昇させて、脱水板に設けた吊下部材
に設けた摺動子を第2の軌道の案内面に着座させる。
【0028】それから、各脱水板は第2の軌道の案内面
を移動しながら案内面に設けられた突起に乗り上げてか
ら案内面に落下して衝撃振動が前記各脱水板に加わり、
汚泥の固形物が前記脱水板から完全に剥離して落下す
る。
【0029】<第2の付加構成要素を付加した場合の作
用>汚泥が緻密な固形物として充填室に充分に充填さ
れ、汚泥の圧送と水分の吸引を中止し、加圧手段を後退
させる。各脱水板を繋いでいる連結子は加圧手段の後退
に伴って各脱水板は第2の軌道上を移動して、各脱水板
は圧着状態から脱して充填室が開き、汚泥から形成され
た固形物を自動的に落下させる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0031】
【実施例1】第1の実施例を図1から図5を参照して説
明する。 〔実施例1の概要〕この実施例は、図1に示すように複
数枚の脱水板1a・1b・と、この複数の脱水板1a・
1bを対向状態に保持しかつ摺動案内する一対の案内軌
道10a・10bと、この複数の脱水板1a・1bを押
圧して脱水板同士を気密状態に圧着して隣接する脱水板
の間に汚泥等の充填室を形成する加圧側部材15及び受
圧側部材16からなる加圧手段(P)と、汚泥等を前記
充填室に圧送する圧送手段20と、充填室内の汚泥等か
ら水分を吸引する吸引手段25とからなる加圧濾過機A
に、開板時に脱水板1a・1bが乗り上げ可能な突起を
設けた一対の第2の軌道30a・30bを設けたもので
ある。
【0032】〔脱水板の説明〕本実施例では、脱水板1
は2種類のもの1a・1bが用いられている。すなわ
ち、脱水板1aは図2および図3に示すように周囲を縁
枠3によって囲まれた凹部2を片側に有する枠体4a
と、濾過板としてパンチングメタルを用いた目の粗い濾
過板5a、および目の細かい金網製の濾過板5bを重ね
合わせたものを前記凹部2に組み込む。この凹部2は濾
過板5a・5bに仕切られ、突出部8との間に一定の間
隔を保持されて吸引空間2aとなるものである。さらに
凹部2aよりも面積の大きな開放空間である中空の凹部
2bを形成したもう1枚の第2の枠体6によって前記濾
過板5a・5bを固定し、汚泥等の充填室7を形成す
る。この脱水板1aは加圧手段(P)の加圧側部材(1
5)と加圧板21の側にあり、脱水板1bを挟むように
なっている。
【0033】これに対して、脱水板1bは、図2・図3
から明らかなように周囲を縁枠3によって囲まれた凹部
2を両側に有する枠体4bと、濾過板5としてパンチン
グメタルを用いた目の粗い濾過板5a、および目の細か
い金網製の濾過板5bを重ね合わせたものを前記両側の
凹部2aに組み込む。この凹部2aよりも面積の大きな
開放空間である中空の凹部2bを形成したもう1枚の第
2の枠体6によって前記濾過板5a・5bを両側から固
定し、枠体6の両側に汚泥等の充填室7を形成する。前
記凹部2aには多数の突出部8が多数形成されていて、
濾過板5a・5と凹部2aの底面との間に一定の間隔を
保持することにより吸引空間を形成する。
【0034】さらに、中空の凹部2bを形成した第2の
枠体6は上部に円弧状の張り出し部分24を有し、この
張り出し部分に汚泥供給路22と、下端の角部に吸引手
段の一部を構成する吸引穴26を有する。
【0035】上記のような2種類の脱水板1a・1bは
図1に示すように相互に対向して配置されるとともに、
それぞれが連結子であるチェーン32によって連結して
いる。このチェーンは閉板時には緩みがあるようになっ
ている。そして前記脱水板1aは両側に位置し、脱水板
1bは脱水板1aによって挟まれた状態にある。さら
に、脱水板1a・1bの上方には洗浄水供給パイプ28
が設置されている。図2に示すように枠体4a(4b)
には左右に(図面では片側のみを示す)L形の吊下部材
9が設けられる。この吊下部材9には下面に摺動子12
・27が形成される。
【0036】〔案内軌道の説明〕案内軌道10は加圧濾
過機Aの両側に平行に配置され、かつ多数の脱水板1a
・1bを水平状態に保持するものであり、一対の案内軌
道10a・10bによって構成される。そして、前記案
内軌道の10の案内面11は平坦であり、これに脱水板
1a・1bに設けた吊下部材9の下面に設けられた摺動
子12が着座している。前記の摺動子12にはにPTF
Eが貼付されている。
【0037】〔第2の軌道の説明〕図1に示すように前
記の案内軌道10a・10bの外側にこの案内軌道と平
行に第2の軌道30a・30bが設けられている。前記
第2の軌道30a・30bは図2に示すように案内軌道
10a・10bと一体に設けられた油圧ジャッキ13に
よって昇降自在になっている。この油圧ジャッキ13に
よって第2の軌道30の案内面31は案内軌道10a・
10bの案内面11よりも上方に位置したり、下方に位
置することが可能である。さらに、前記案内面31には
図4・図5において示すように複数の三角形状の突起1
4が設けられている。
【0038】〔加圧手段の説明〕さらに対向して配置さ
れた脱水板1a・1bを気密状態に圧着して脱水板の開
放空間2bを汚泥等の充填空間7に形成する加圧手段P
は、図1に示すように加圧側部材15と受圧側部材16
が加圧濾過機Aの基台17に載置される。前記加圧側部
材15は油圧シリンダ18を備え、この油圧シリンダは
ピストンロッド19の先端に加圧板21を有する。また
受圧側部材16はピストンロッド19の先端に設けられ
た加圧板21と共に複数の脱水板1a・1bを気密状態
に圧着する。
【0039】〔圧送手段の説明〕圧送手段は、上記のよ
うに気密状態に圧着した状態、すなわち閉板時にある複
数の脱水板1a・1bの充填室7に汚泥を圧送する。こ
の圧送手段は図示しない汚泥槽から汚泥移送ポンプなど
の駆動手段を用い、かつ汚泥供給管20から前記の受圧
側部材16を経て脱水板に至る。さらにこの脱水板に設
けた汚泥供給路22から分岐する細管23を経て充填室
7に至る。
【0040】〔吸引手段の説明〕吸引手段は、気密状態
に圧着した状態にある複数の脱水板1a・1bの吸引空
間2aから水分あるいは空気を吸引するものであり、図
示しない真空ポンプとこれにつながる吸引管25から脱
水板1a・1bに設けた吸引空間2aに至る。そして、
この吸引空間2aから水分あるいは空気を吸引して、汚
泥の固形物Hを形成する。
【0041】〔実施例1の作用・効果〕図1および図2
に示すように複数の脱水板1a・1bを案内軌道10a
・10b上に配置する。加圧側部材に15に設けられた
油圧シリンダ18を駆動して、ピストンロッド19を前
進させる。すると、ピストンロッド19の先端に設けら
れた加圧板21は前記の脱水板1a・1bを受圧側部材
16に向けて押圧して、脱水板1a・1bを気密状態に
圧着する。
【0042】この状態で、図示しない汚泥移送ポンプを
駆動して適量のセメントを添加した汚泥を汚泥供給管2
0を経て加圧濾過機Aに向けて圧送する。汚泥は複数の
脱水板1a・1bの汚泥供給路22から細管23を通じ
て充填室7に圧送される。同時に真空ポンプを駆動して
吸引管25と複数の脱水板1a・1bの吸引穴26を経
て吸引空間2aに真空吸引力を作用させる。
【0043】さらに内部からの充填圧力と真空吸引力と
の相互作用によって水分が濾過板5a・5bを経て吸引
空間2aから排出される。汚泥の圧送と真空吸引を連続
して行うことにより、適量のセメントが添加されて土粒
子の凝集力が高めらている汚泥は水分を吸引されながら
緻密な状態となって固化される。従って、汚泥が高含水
土であっても緻密な固形物Hとなりリサイクル可能な品
質の固形物Hを形成することができる。
【0044】汚泥が緻密な固形物Hとして充填室7に充
分に充填されたときには、汚泥の圧送と水分の吸引を中
止する。そして、油圧ジャッキ13を作動して図2と図
4に示す状態から第2の軌道30a・30bを上方に移
動させ、この第2の軌道30a・30bと図5に示す位
置まで上昇させて、脱水板1a・1bに設けた吊下部材
9に設けた摺動子27を第2の軌道30の案内面31に
着座させる。
【0045】次いで、油圧シリンダ18を駆動してピス
トンロッド19を図1において想像線で示すように後退
させる。各脱水板1a・1bを繋いでいる連結子32は
加圧板21と連結しているから、加圧板21の後退に伴
って連結子32の緩みがなくなり、各脱水板は順次引っ
張られて前記第2の軌道30の案内面31上を移動す
る。そして、各脱水板1a・1bは圧着状態から脱して
対向する凹部2bから形成された充填室7を開く。
【0046】各脱水板1a・1bは第2の軌道30の案
内面31を移動しながら前記案内面31に設けられた突
起14に乗り上げてから案内面31に落下し、衝撃振動
が前記各脱水板1a・1bに加えられ、固形物Hが脱水
板から剥離して自動的に落下する。落下した固形物Hは
加圧濾過機の下部に形成された図示しないベルトコンベ
ア等の搬送手段により排出される。本実施例では突起1
4を脱水板と同数設けたので、加圧板21に隣接する脱
水板1aは、一度だけ乗り上げを行うが、後続の脱水板
は乗り上げ回数が増していき、固形物Hの剥離による落
下がより一層確実に行われる。
【0047】再度、汚泥を圧送するに当たり前記の汚泥
の固形物の残滓が脱水板が存在している場合には、図示
しない洗浄水ポンプから洗浄水供給パイプ28を経て洗
浄水を噴射口33から噴射させて前記の残滓を除去す
る。
【0048】その後、油圧ジャッキ13を作動させて第
2の軌道30a・30bを降下して脱水板1a・1bを
再び案内軌道10a・10bに着座させる。次いで、油
圧シリンダ18を作動して脱水板を加圧板21により図
1に示すように気密状態に圧着してから、汚泥の圧送と
真空吸引を行う。
【0049】
【実施例2】第2の実施例を図6・図7を参照して説明
する。 〔実施例2の概要〕この実施例は、脱水板1の構造が実
施例1と異なる点を除き他の構成は同一であるので、脱
水板を中心にして説明する。
【0050】本実施例において、脱水板1は凹部2を設
けた一枚の枠体4と、一枚の濾過板5とが1枚の脱水板
の最小単位となる。そして、脱水板1は少なくとも2枚
の脱水板を対向して配置することにより、相互の凹部2
が組合わさって開放空間2bが汚泥の充填室7を形成す
る。凹部2の底部には多数の突出部8が設けられ、この
突出部8の間に形成される空間と濾過板5との間に吸引
空間2aが形成される。この吸入空間は枠体に設けられ
た吸引穴26と連通する。
【0051】〔実施例2の作用・効果〕図7に示すよう
に脱水板1は加圧板21により押圧されて、受圧側部材
16(図1参照)との間で相互に気密状態に圧着する。
この状態で図示しない汚泥移送ポンプを駆動して、適量
のセメントを添加した汚泥を汚泥供給管20を経て加圧
濾過機Aに向けて圧送する。圧送された汚泥は複数の脱
水板1・1の汚泥供給路22から充填室7に送られる。
同時に図示しない真空ポンプを駆動して吸引管25とこ
れと連通する複数の脱水板1・1の吸引穴26を経て吸
引空間2aに真空吸引力を作用させる。尚、加圧板21
に接する脱水板1の吸引穴21は充分にシールされてい
る。
【0052】すると内部からの充填圧力と真空吸引力と
の相互作用によって水分が濾過板5・5を経て吸引空間
2aから排出される。汚泥の圧送と真空吸引を連続して
行うことにより、適量のセメントが添加されて土粒子の
凝集力が高めらている汚泥は水分を吸引されながら緻密
な状態となって固化される。従って、汚泥が高含水土で
あっても緻密な固形物Hとなりリサイクル可能な品質の
固形物Hとなる。汚泥が緻密な固形物として充填室7に
充分に充填されたときには、汚泥の圧送と水分の吸引を
中止する。
【0053】その後は実施例1と同様に油圧ジャッキ1
3を作動して図2と図4に示す状態から第2の軌道30
a・30bを上方に移動させ、この第2の軌道30a・
30bと図5に示す位置まで上昇させて、脱水板1に設
けた吊り下げ部材9に設けた摺動子27を第2の軌道3
0の案内面31に着座させる。
【0054】さらに、油圧シリンダ18を駆動してピス
トンロッド19を図7に示すように、各脱水板1・1は
順次引っ張られて前記第2の軌道30の案内面31上を
移動する。そして、各脱水板1・1は圧着状態から脱し
て充填室7を開く。
【0055】その際、各脱水板1・1は実施例1と同様
に第2の軌道30の案内面31を移動しながら前記案内
面31に設けられた突起14に乗り上げてから案内面3
1に落下して衝撃振動が前記各脱水板1a・1bに加わ
り、汚泥の固形物Hが前記脱水板から完全に剥離して落
下する。
【0056】本実施例によれば、脱水板の1の構造が簡
単でありながら、所期の効果を生ずる上、設備費用も安
価である。
【0057】
【発明の効果】本発明の必須の構成要素により、突起を
有する第2の軌道を設けるという簡単な構造であるの
で、特別にバイブレータを設ける必要はなく、構造が簡
単でありながら汚泥等の固形物の落下を自動的にかつ確
実に行うことができる。その上、機械全体にバイブレー
タによる悪影響がない。
【0058】また、第1の付加構成要素によれば、閉板
時に第2の軌道を案内軌道と完全に異なる位置で案内
し、落下振動を与えるので安全確実に汚泥の固形物の落
下をおこなうことができる。
【0059】さらに、第2の付加構成要素によれば、連
結子を介して各脱水板が連係すると同時に加圧手段とも
連係しているために、複数の脱水板から形成される汚泥
充填室を開板時に迅速に開くことができ、固形物落下作
業を一層能率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る加圧濾過機の平面図であ
る。
【図2】実施例の要部の正面図である。
【図3】実施例1の脱水板の断面図である。
【図4】案内軌道と脱水板の関係を示す部分側面図であ
る。
【図5】本発明に係る第2の軌道と脱水板の関係を示す
部分側面図である。
【図6】実施例2の脱水板の閉板時の断面図である。
【図7】実施例2の脱水板の開板時の断面図である。
【符号の説明】
1 脱水板 1a 脱水板 1b 脱水板 2a 吸引空間(凹部) 2b 開放空間(凹部) 4 枠体 5 濾過板 6 枠体 7 充填室 10 案内軌道 11 案内軌道の案内面 13 昇降装置 14 突起 15 加圧側部材 16 受圧側部材 20 圧送手段(汚泥供給管) 25 吸引手段(吸引管) 30 第2の軌道 32 連結子 A 加圧濾過機 H 固形物 P 加圧手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 滝口 健一 東京都千代田区富士見二丁目10番26号前田 建設工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過板(5)とこの濾過板(5)を内部
    に組み込んだ凹部(2)を有する枠体(4)からなり濾
    過板(5)を境に前記凹部(2)の底部を吸引空間(2
    a)とし他方を開放空間(2b)とする脱水板(1)
    と、前記の脱水板(1)の複数枚を対向状態に保持しか
    つ摺動案内する案内軌道(10)と、前記複数の脱水板
    (1)を押圧して脱水板(1)同士を気密状態に圧着す
    ると共に隣接する脱水板の前記開放空間(2b)を汚泥
    等の充填室(7)に形成する加圧手段(P)と、汚泥等
    を前記脱水板(1)の充填室(7)に汚泥等を圧送する
    圧送手段(20)と、前記吸引空間(2b)から水分を
    吸引する吸引手段(25)とからなる加圧濾過機(A)
    において、前記案内軌道(10)とは別に前記脱水板
    (1)が開板時に乗り上げ可能な突起(14)を有する
    第2の軌道(30)を有することを特徴とする加圧濾過
    機の固形物の落下装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の軌道(30)を前記案内軌道
    (10)の案内面(11)に対して閉板時には下方に、
    開板時には上方に位置させる昇降装置(13)を有する
    請求項1記載の加圧濾過機の固形物の落下装置。
  3. 【請求項3】 前記各脱水板(1)は連結子(32)を
    介して相互に連結され、さらに前記連結子(32)の端
    部が前記加圧手段(P)と連係している請求項1記載の
    加圧濾過機の固形物の落下装置。
JP7038709A 1995-02-27 1995-02-27 加圧濾過機における固形物の落下装置 Pending JPH08229596A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016065729A (ja) * 2014-09-23 2016-04-28 前田建設工業株式会社 放射性物質を含有した汚泥の脱水固化装置
CN113461291A (zh) * 2021-07-01 2021-10-01 上海市城市建设设计研究总院(集团)有限公司 伸缩式真空联合高压霹雳淤泥快速脱水装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016065729A (ja) * 2014-09-23 2016-04-28 前田建設工業株式会社 放射性物質を含有した汚泥の脱水固化装置
CN113461291A (zh) * 2021-07-01 2021-10-01 上海市城市建设设计研究总院(集团)有限公司 伸缩式真空联合高压霹雳淤泥快速脱水装置

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