JPH09276614A - 脱水装置 - Google Patents

脱水装置

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JPH09276614A
JPH09276614A JP8088441A JP8844196A JPH09276614A JP H09276614 A JPH09276614 A JP H09276614A JP 8088441 A JP8088441 A JP 8088441A JP 8844196 A JP8844196 A JP 8844196A JP H09276614 A JPH09276614 A JP H09276614A
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dehydration
dehydrating
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dehydrated
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JP8088441A
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Masaharu Katsumata
正治 勝又
Hideki Shimizu
英樹 清水
Masanori Fukuyama
雅典 福山
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Maeda Corp
Original Assignee
Maeda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は1回の処理容積を容易に変更
可能な泥水等の脱水装置を提供することである。 【解決手段】 泥水等の被脱水物を脱水処理すべく、分
離可能に重ねられた複数の脱水板35a,35b,35
c,35dを有し、これらの脱水板に、被脱水物の充填
空間を形成するための凹部枠41と、隣接する一方側の
脱水板から隣接する他方側の脱水板へ被脱水物を送る注
入孔42と、充填空間に充填された被脱水物から濾過材
40a,40bを介して濾液を排出する排出孔43とが
設けられている脱水装置10である。そして、上記の脱
水板35cには、注入孔42を開閉操作可能な開閉バル
ブ55と、注入孔42を閉めた状態で被脱水物を充填し
たときに前記被脱水物が充填されている側と充填されて
ない側との差圧に耐える耐圧板50とが設けられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、泥水等(泥水単
独、あるいは泥水に固化材や凝集材を添加してなる混和
物)の被脱水物を脱水処理するための脱水装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】先に、本出願人は、泥水を産業上有効な
材料に改良する泥水改良装置(特開平07−21409
4号)を提案した。この泥水改良装置によれば、泥水に
一定の固化材を混合して脱水処理することで、産業廃棄
物として処理されていた泥水を産業上有効な材料に改良
することができる。この泥水改良装置には、泥水等を脱
水処理するための脱水装置として、本出願人が先に提案
した汚泥等の脱水装置(特願平4−209730)が備
えられている。この脱水装置によれば、泥水単独、ある
いは泥水にセメントを添加してなる混和物から水分を短
時間でしかも高効率で除去できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の脱水
装置にあっては、1回の脱水処理で処理可能な被脱水物
の容積がほぼ固定的であるため、その容積に満たない被
脱水物(泥水等)は脱水処理できないという問題があっ
た。例えば、上記の脱水装置の容積を変更するには、吊
上げ装置により脱水装置を吊り上げて、不要となる脱水
板を取り外し、脱水板を締め付ける油圧ジャッキのスト
ロークを延長しなければならず、それら作業上の手間を
考慮すれば、上記の容積に満たない脱水処理はコスト的
に釣り合わない。そのため、建築現場や土木現場で泥水
を脱水処理する際などには、泥水の残量が一定量に満た
ない場合、その泥水は廃棄するかもしくは泥水が一定量
溜るまで待たなければならなかった。
【0004】本発明の目的は、上記実情に鑑み、泥水等
(泥水単独、あるいは泥水に固化材を添加してなる混和
物)の被脱水物を脱水処理する脱水装置において、1回
の処理容積を容易に変更可能にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、泥水等(泥水単独、あるいは泥水に固
化材や凝集材を添加してなる混和物)の被脱水物を脱水
処理すべく、分離可能に重ねられた複数の脱水板を有
し、これらの脱水板に、相隣接する脱水板との間に被脱
水物の充填空間を形成するための凹部と、隣接する一方
側の脱水板から隣接する他方側の脱水板へ被脱水物を送
るとともに前記充填空間に前記被脱水物を注入するため
の注入孔と、前記充填空間に充填された前記被脱水物か
ら濾過材を介して濾液を排出する排出孔とが設けられて
いる脱水装置であって、前記複数の脱水板の少なくとも
1つには、前記注入孔を開閉操作可能な開閉バルブと、
前記注入孔を閉めた状態で被脱水物を充填したときに被
脱水物が充填されている側と充填されてない側との差圧
に耐える耐圧板とが設けられていることを特徴としてい
る。
【0006】この発明によれば、複数の脱水板の少なく
とも1つに設けられた開閉バルブを閉めて被脱水物を注
入すると、被脱水物はこの脱水板の一方側(即ち一方側
の脱水板により形成された充填空間)のみに充填され、
他方側(即ち他方側の脱水板により形成された充填空
間)には充填されない。すなわち、脱水板に設けられた
開閉バルブを閉めることで、被脱水物の充填容積が変更
される。その状態で、被脱水物を例えば加圧、圧搾、真
空吸引等により脱水処理することで、変更した容積の被
脱水物を脱水処理することができる。また、その脱水処
理の際、開閉バルブを閉めた脱水板には、被脱水物が充
填されている側から充填されてない側に圧力が掛かるこ
とになるが、脱水板に設けられた耐圧板がその圧力に耐
えて、その脱水処理の状態を保持することができる。
【0007】具体的には、上記泥水等とは、泥水にセメ
ントなどの固化材を添加してなる混和物、泥水単独、泥
水に凝集材を添加してなる混和物等である。また、上記
脱水装置の脱水処理形式は、泥水等を加圧する加圧式、
泥水等を圧搾する圧搾式、泥水等を真空吸引する真空
式、或は、それらを組み合わせたもの等が含まれる。ま
た、上記の注入孔を開閉操作可能な開閉バルブの構成
は、周知のバルブ構成、例えば、脱水板に注入孔を横切
るようにガイド穴を設け、注入孔を仕切る仕切材をその
ガイド穴に沿って移動操作可能に(例えば、押し込み形
式やねじ込み形式に)設けることなどで達成される。ま
た、上記耐圧板については、脱水処理形式が加圧真空式
のもので前記差圧が2〜3kg重/平方メートル程度に
なるので、その差圧に耐えうるものとして、適度な厚さ
の金属、合金、或は、セラミックなどにより容易に構成
可能である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図6を参照しながら説明する。図1は、こ
の発明を適用した一例である脱水装置10の側面図、図
2はその脱水装置10の正面図である。この脱水装置1
0は、泥水を産業上有効な改良土に改良すべく泥水とセ
メントとの混和物を脱水処理するためのものである。こ
の脱水装置10は、基盤31上に所定間隔をおいて加圧
台32と受台33とを対峙させて配置し、この加圧台3
2と受台33の側面間にガイドレール34,34を水平
に取付けたもので、このガイドレール34,34上には
複数の脱水板35a,35b,35c,35dが、その
両側に設けられたフック状の吊子36を係合させたこと
によってスライド自在に支持されている。脱水板は、先
端脱水板35aと、後端脱水板35dと、これらの間に
配置された2枚以上の中間脱水板35bと、処理容積の
変更に用いられる容積調整用脱水板35cとが重ねられ
てなるもので、脱水工程に際して加圧台32に設けられ
た油圧シリンダー37の伸長作動により、そのロッド先
端に取り付けられた加圧板38により押圧されてこの加
圧板38と受台33との間に互いに圧着保持されるよう
構成されたものである。
【0009】図3には、脱水装置10に設けられた中間
脱水板35bの分解斜視図を、図4には中間脱水板35
bの正面図を示す。中間脱水板35bは、芯板39の前
後面にパンチングメタル等のやや目の粗い多孔板40a
と目の細かい網板40bとからなる濾過板40を取り付
け、さらにその前後面の周囲に、厚みのある方形枠状の
間隙保持枠(枠体)41を取り付けてなるもので、その
上端部には前後面間を貫通した注入孔42が形成され、
また下端部の左右には前後面間を貫通した吸引孔43が
形成されている。なお、濾過板40の網板40bとして
金網を用いれば、従来の脱水装置の濾過材として専ら用
いられている濾布に比べ目詰まりし難いため、微粒子で
あるセメントを含む混和物の濾過に有利となり、また使
用後洗浄することにより繰り返し使用できるため耐久性
においても優れたものとなる。芯板39は、周縁部に配
置された縁枠44と、この縁枠44の内側に縁枠44の
表裏面より凹んで設けられた段差凹面45とからなるも
ので、段差凹面45には縁枠44とほぼ同じ高さの突起
46が多数設けられている。突起46は、多孔板40a
と網板40bとからなる濾過板40を部分的に支持して
これと段差凹面45との間に吸引空間を形成するための
もので、僅少間隔で直列状に配置され、さらにこれら突
起46,…からなる突起列が複数列縦横または斜めに互
いに交差するよう配置されたものである。そして、この
ような構成により濾過板40は芯板39の段差凹面45
上に安定して支持され、これにより濾過板40と段差凹
面45との間には、空気あるいは水を円滑に流通させる
ことができる吸引空間が形成されている。なお、突起4
6,…については、芯板39と一体に形成してもよい
が、芯板39の形成後にその段差凹面45に合成樹脂等
の金網状のシートを添接し、この網を形成する線材の交
差部を若干盛り上げて突起46としてもよい。
【0010】間隙保持枠41の注入孔42は、該間隙保
持枠41の上端部の一部を内側に半円状等に張り出した
周辺部41aに形成されたもので、この周辺部41aに
は注入孔42の内周縁から間隙保持枠41の内側の空間
部に面する端縁にかけて導入溝47が形成されている。
間隙保持枠41の吸引孔43は該間隙保持枠41の下端
部の左右の隅角部に形成され、また芯板39の吸引孔4
3は前記間隙保持枠41の吸引孔43の位置に対応して
段差凹面45の下端部の左右の隅角部に形成されてお
り、これによって吸引孔43は、中間脱水板35bの前
後面間において濾過板40と段差凹面45との吸引空間
に一部開放されたものとなっている。なお、注入孔42
は、芯板39の縁枠44に、該縁枠44の厚みと同一に
されて段差凹面45上に張り出されてなる円形、四角形
等の張り出し部44aに形成されている。図5(a)に
は容積調整用脱水板35cの芯板50の正面図、図5
(b)にはその側面図を示す。容積調整用脱水板35c
は脱水装置10の処理容積の変更に使用されるもので、
中間脱水板35bとその芯板の構成が異なる。容積調整
用脱水板35cの芯板50は、中間脱水板35bの芯板
39と同様に、周縁部に配置された縁枠44と、この縁
枠44の内側に縁枠44の表裏面より凹んで設けられた
段差凹面45とを備えている。更に、容積調整用脱水板
35cには、注入孔42を横切るようにガイド穴52が
形成され、該ガイド穴52に止水操作杆55が抜き差し
可能に通されている。止水操作杆55の後端部には操作
レバー55aが設けられ先端部には止水弁55bが設け
られている。この止水弁55bは注入孔42近傍のガイ
ド穴52に密接して摺動可能な大きさに形成されてい
て、操作レバー55aを押し込むことにより止水弁55
bが注入孔42を遮断して、隣合う一方の脱水板から注
入孔42に圧送されてくる混和物を止めて他方の脱水板
へ送らないようにできる。また、操作レバー55aを途
中まで引くことにより注入孔42が開放されて、隣合う
一方の脱水板から注入孔42に圧送されてくる混和物を
他方の脱水板へ送るようにできる。このとき、ガイド穴
52に設けられた図示しないストッパーが止水操作杆5
5に当接し止水操作杆55をそれ以上抜き出す方向に移
動させない状態にする。それにより、注入孔42で加圧
される混和物が止水操作杆55をガイド穴52から押し
出してしまうのを防ぐ。
【0011】この容積調整用脱水板35cの芯板(耐圧
板)50および止水操作杆55の止水弁55bは、剛性
を有する例えば合金などの材料から構成され、止水弁5
5bが注入孔42を遮断した状態で混和物が充填され更
に加圧された状態で混和物が充填された側から充填され
てない側へ掛かる圧力(例えば、加圧真空式の脱水方式
でほぼ2〜3kg重/平方メートル)に耐えるものにな
っている。図6には、脱水板の平面図である図4の矢印
A−A線の断面図を示す。同図に示すように、先端脱水
板35aおよび後端脱水板35dは、中間脱水板35b
や容積調整用脱水板35cがその芯板39の両面に縁枠
44、段差凹面45および突起46…を設け、該芯板3
9の両面に濾過板40および間隙保持枠41を取り付け
たのに対し、芯板39aの片面に縁枠44、段差凹面4
5および突起46…を設け、この片面に多孔板40aと
網板40bとからなる濾過板40、および間隙保持枠4
1を取り付けた点で異なる。また、先端脱水板35aに
は、注入孔42および吸引孔43が中間脱水板35bと
同位置に設けられ、同様に、後端脱水板35dにも、注
入孔42および吸引孔43が中間脱水板35bと同位置
に設けられている。すなわち、先端脱水板35aではそ
の前面が受台33に圧着するため、芯板39aの後面に
縁枠44、段差凹面45および突起46…が設けられ、
この面に濾過板40および間隙保持枠41が取り付けら
れており、また後端脱水板35dではその後面に加圧板
38が圧着するため、芯板39aの前面に縁枠44、段
差凹面45および突起46が設けられ、この面に濾過板
40および間隙保持枠41が取り付けられている。
【0012】脱水板35a,35b,35c,35d
は、隣合う脱水板同士が鎖等からなる一定長さの連結索
48で一連に連結されている。そして、これらが互いに
圧着した状態のもとで油圧シリンダー37を縮動作動さ
せることにより、加圧板38を介して後端脱水板35d
が後退せしめられ、これにより隣合う脱水板35a,3
5b,35c,35d同士がそれぞれ連結索48の長さ
分だけ間隔を空けて順次離間するようになる。先端脱水
板35aが圧接する受台33には、前記注入孔42と対
応する位置に前記混和物の供給口49が、また吸引孔4
3と対応する位置に吸引口60が設けられている。供給
口49には、図示しない圧入ポンプに連結された供給管
24が接続されており、該圧入ポンプにより圧送された
混和物は供給口49、注入孔42を介して各脱水板35
間の間隙保持枠41と濾過板40とに囲まれた充填空間
内に供給されるようになっている。また、吸引口60に
は図示しない真空ポンプ(負圧源)が接続されており、
これによって該真空ポンプが作動することにより前記充
填空間内が減圧されるようになっている。そして、これ
により該充填空間内に圧入された混和物は、その水分が
吸引孔43を介して吸引されることにより除去されるよ
うになっている。なお、芯板39の段差凹面45の中央
部には、縁枠44と略同じ高さのスペーサー53…が設
けられており、これによって多孔板40a、網板40b
が段差凹面45側に膨出しないようになっている。後端
脱水板35dが圧接される加圧板38には、前記注入孔
42および吸引孔43と対応する位置に圧搾空気等を導
入する第1と第2の導入口65,67が設けられてい
る。第1の導入口65には図示しないコンプレッサーが
接続されており、混和物の脱水処理を行った後に、コン
プレッサーから導入される圧搾空気と水とにより注入孔
42および供給口49側の配管内等に溜っている混和物
(或は未改良土)を供給口49側に向けて押し戻すよう
になっている。同様に、第2の導入口67にも図示しな
いコンプレッサーが接続されており、混和物の脱水処理
を行った後に、コンプレッサーから導入される圧搾空気
により吸引孔43や充填空間の下部に残留した水分を吸
引口60側に向けて押し戻すようになっている。なお、
第1と第2の導入口65,67には該導入口65,67
を開閉操作可能な電磁弁が設けられており、該電磁弁に
より脱水処理時において第1と第2の導入口65,67
は閉じられたものになっている。このような脱水装置1
0により、泥水とセメントとからなる混和物を脱水して
産業上有利な改良材を得るには、予め加圧台32に設け
た油圧シリンダー37を伸長作動させておき、そのロッ
ド先端に取り付けた加圧板38により脱水板35a,3
5b,35c,35dを押圧し、該加圧板38と受台3
3との間に互いに圧着保持させる。すると、このように
圧着せしめられることによって各脱水板35a,35
b,35c,35dの互いに隣接する間隙保持枠41,
41同士は気密に圧着し、隣接する脱水板35aと35
b、35bと35b、35bと35c、35cと35
b、35bと35dの各濾過板40間にそれぞれ間隙保
持枠41,41で囲まれた混和物の充填空間を形成す
る。なお、この充填空間は導入溝47を介して注入孔4
2に連通している。と同時に、容積調整用脱水板35c
の操作レバー55aを引き止水弁55bを後退させて容
積調整用脱水板35cの注入孔42を開放させておき、
また、第1と第2の導入口65,67を電磁弁により閉
めておく。
【0013】そして、前述したように圧入ポンプ(図示
略)の作動により泥水とセメントからなる混和物を供給
口49に送り込むと、その混和物は供給口49を介して
脱水装置10の各脱水板35a,35b,35c,35
dに形成された注入孔42を通り、さらに導入溝47を
通って充填空間内に圧入され充填せしめられる。混和物
が充填空間の容積量(例えば2立方メートル)圧入充填
されたら、圧入ポンプ(図示略)を引き続き作動させて
加圧充填を継続しつつ、真空ポンプ(図示略)を作動さ
せ、これによって吸引口60に接続された吸引管を介し
て真空吸引する。すると、吸引孔43を介して各脱水板
35a,35b,35c,35dにおける濾過板40と
芯板39,50,39aの段差凹面45との吸引空間内
が減圧され、これにより各充填空間に充填された混和物
中の水分は、充填圧力と真空吸引力との作用により多孔
板40a、網板40bを通って吸引され、結果として充
填空間内の混和物はその水分が除去され濾過せしめられ
たものとなる。なお、この脱水を行っている間にも、絶
えず混和物の加圧充填が継続されているため、脱水によ
って混和物が体積を減少してもその減少分に相当する混
和物が充填空間内に確実に補給され、これにより混和物
が常に充填空間内に圧密状に満たされたものとなってい
る。一回の加圧充填の処理は、例えば、充填空間の容積
が2立方メートルであれば加圧充填される混和物の量が
6立方メートル程度で終了される(その6立方メートル
中、2立方メートルが改良土、4立方メートルが濾過さ
れた水分となる)。
【0014】このようにして、混和物の含水比を泥水改
良に適合する基準値以内、具体的には土100重量部に
対して水分が20〜150重量部となるように低下させ
た後、第1と第2の導入口65,67を電磁弁の作動に
より開放して、図示しないコンプレッサーからの圧搾空
気を第2の導入口67から導入し、その圧搾空気により
吸引孔43や充填空間の下部に残留する水分を吸引口6
0から強制的に排出せしめる。その後、同様に、図示し
ないコンプレッサーからの圧搾空気と水とを第1の導入
口65から導入し、該圧搾空気と水とにより注入孔42
内の未改良土、および圧入ポンプ(図示略)と脱水装置
10とを連結する配管内の混和物を図示しない混和槽に
返送せしめる。そして、その後、油圧シリンダー37を
縮動作動することにより、加圧板38を介して後端脱水
板35dを後退させ、隣合う脱水板35a,35b,3
5c,35d同士を連結索48の長さ分だけ間隔を空け
て順次離間させる。そして、ガイドレール34等に取り
付けたバイブレーター(図示略)により各脱水板35
a,35b,35c,35dに振動等を与え、これによ
り脱水処理されて得られた改良材料を例えば下方の排出
ホッパーおよびベルトコンベアに落下させて該改良材料
を所定の箇所まで移送する。なお、脱水装置10には、
各脱水板35a,35b,35c,35d上に図示しな
い洗浄機が配設されており、充填空間内から改良材料が
排出された後、洗浄機から洗浄水が散水され、これによ
り各脱水板35a,35b,35c,35d内および濾
過材40が洗浄され残留する改良材料が洗い流されるよ
うになっている。また、ベルトコンベア(図示略)は、
改良材料の移送方向と逆の方が下側となるよう傾斜して
構成されており、これによって洗浄水や、各脱水板35
a,35b,35c,35dを開いた際改良材料中に一
部残留した濾過水は、例えばベルトコンベア上に落下し
てその傾斜方向に沿って流れ落ち、さらに図示しない洗
浄排水受槽に移送させるようになっている。
【0015】また、処理する混和物が一回の処理量(例
えば充填空間が2立方メートルの場合で6立方メートル
程度)に満たない場合には、予め容積調整用脱水板35
cの操作レバー55aを押し止水弁55bを前進させて
容積調整用脱水板35cの注入孔42を遮断させておく
とともに、第1と第2の導入口65,67を電磁弁によ
り閉めておく。と同時に加圧台32に設けた油圧シリン
ダー37を伸長作動させておき、そのロッド先端に取り
付けた加圧板38により脱水板35a,35b,35
c,35dを押圧し、該加圧板38と受台33との間に
互いに圧着保持させる。すると、このように圧着せしめ
られることによって各脱水板35a,35b,35c,
35dの互いに隣接する間隙保持枠41,41同士は気
密に圧着し、隣接する脱水板35aと35b、35bと
35b、35bと35c、35cと35b、35bと3
5dの各濾過板40間にそれぞれ間隙保持枠41,41
で囲まれた混和物の充填空間を形成する。しかし、容積
調整用脱水板35cの注入孔42が遮断されていること
により、混和物が供給される供給口49と連通する注入
孔は容積調整用脱水板35cで遮断され、供給口49と
連通する充填空間は容積調整用脱水板35cより先端側
(供給口49側)の脱水板35a,35bに形成された
充填空間のみとなる。すなわち、混和物が充填される充
填空間の容積が減少される(例えば、2立方メートルか
ら1立方メートルに減少)。そして、前述したように圧
入ポンプ(図示略)の作動により泥水とセメントからな
る混和物を供給口49に送り込むと、その混和物は供給
口49を介して脱水装置10の各脱水板35a,35b
に形成された注入孔42を通り、さらに導入溝47を通
って減少された容積の充填空間内に圧入され充填せしめ
られる。
【0016】混和物が減少された充填空間の容積量(例
えば1立方メートル)圧入充填されたら、圧入ポンプ
(図示略)を引き続き作動させて加圧充填を継続しつ
つ、真空ポンプ(図示略)を作動させ、これによって吸
引口60に接続された吸引管を介して真空吸引する。な
お、この真空吸引により容積調整用脱水板35cより後
端側の遮断された充填空間も同時に吸引されるが、注入
孔42の止水弁55bによる遮断により、その充填空間
は略真空状態となったまま空気を流さず他に作用を及ぼ
さない。また、別に容積調整用脱水板35cの吸引孔4
3を遮断するバルブを設けてもよい。そして、上記真空
吸引により充填空間に充填された混和物が脱水せしめら
れるとともに、この脱水を行っている間にも、絶えず混
和物の加圧充填が継続されて、脱水による混和物の体積
の減少分に相当する混和物が充填空間内に確実に補給さ
れる。そして、例えば、減少された充填空間の容積が1
立方メートルであれば加圧充填される混和物の量が3立
方メートル程度で1回の加圧充填の処理が終了される
(その3立方メートル中、1立方メートルが改良土、2
立方メートルが濾過された水分となる)。つまり、1回
の脱水処理で処理可能な混和物の容積が減少される。以
後の処理は処理容積を減少させてない場合とほぼ同様で
ある。
【0017】以上のように、この実施の形態の脱水装置
10によれば、複数の脱水板の中に容積調整用脱水板3
5cを設け、この容積調整用脱水板35cの止水操作杆
55の操作により容積調整用脱水板35cの注入孔42
を開閉操作可能にしたので、この開閉操作により混和物
の充填空間の容積を変更することが可能となり従って脱
水装置10の1回の処理容積を変更することができる。
それにより、混和物の処理容積が1回分に満たない場合
でも脱水装置10の処理容積を減少させて処理可能とな
る。また、容積調整用脱水板35cの芯板50が剛性を
有する材料により形成されているので、容積調整用脱水
板35cの注入孔42を閉めた状態で混和物を充填加圧
しても、混和物が充填されている側から充填されてない
側に掛けられる圧力に耐えて脱水処理の状態を保持する
ことができる。
【0018】なお、本発明は上記の実施の形態の脱水装
置10に限られたものではない。例えば、脱水処理装置
により処理される被脱水物は、泥水とセメントからなる
混和物の他、泥水単独、泥水にその他の固化材を添加し
てなる混和物、泥水に凝集材を添加してなる混和物など
でも良い。また、開閉バルブの構成は、ねじ込み形式の
開閉バルブなどとしても良い。また、開閉バルブを設け
た容積調整用の脱水板の数や設置位置は云うまでもなく
適宜変更可能であり、その他、具体的な細部構造等もこ
の発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、分離可能
に重ねられた複数の脱水板のうちの少なくとも1つに、
隣接する一方側の脱水板から隣接する他方側の脱水板へ
被脱水物を送る注入孔を開閉操作することのできる開閉
バルブが設けられているので、この開閉バルブを操作す
ることで脱水装置の処理容積を変更することができる。
従って、例えば、建築現場や土木現場で泥水を脱水処理
する際に泥水の残量が一定量に満たない場合でも、脱水
装置の処理容積を容易に変更して処理することが可能と
なる。また、注入孔を閉じ処理容積を減少させて脱水処
理を行う場合には、注入孔を閉じた脱水板に被脱水物が
充填されている側から充填されてない側に圧力が掛かる
が、脱水板に設けられた耐圧板がその圧力に耐えて脱水
処理の状態を保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した一例としての脱水装置を示
す側面図である。
【図2】図1の脱水装置の正面図である。
【図3】図1の脱水装置に設けられた中間脱水板の分解
斜視図である。
【図4】図1の脱水装置に設けられた中間脱水板の正面
図である。
【図5】図1の脱水装置に設けられた容積調整用脱水板
を示すもので、(a)はその芯板の正面図、(b)はそ
の芯板の側面図である。
【図6】図4の矢印A−A線で切断した脱水板の断面図
である。
【符号の説明】
10 脱水装置 35a,35b,35c,35d 脱水板 50 芯板(耐圧板) 55 止水操作杆(開閉バルブ)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 泥水等の被脱水物を脱水処理すべく、分
    離可能に重ねられた複数の脱水板を有し、これらの脱水
    板に、相隣接する脱水板との間に前記被脱水物の充填空
    間を形成するための凹部と、隣接する一方側の脱水板か
    ら隣接する他方側の脱水板へ前記被脱水物を送るととも
    に前記充填空間に前記被脱水物を注入するための注入孔
    と、前記充填空間に充填された前記被脱水物から濾過材
    を介して濾液を排出する排出孔とが設けられている脱水
    装置であって、 前記複数の脱水板の少なくとも1つには、 前記注入孔を開閉操作可能な開閉バルブと、 前記注入孔を閉めた状態で前記被脱水物を充填したとき
    に前記被脱水物が充填されている側と充填されてない側
    との差圧に耐える耐圧板とが設けられていることを特徴
    する脱水装置。
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