JPH09276615A - 脱水装置 - Google Patents
脱水装置Info
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- JPH09276615A JPH09276615A JP8088442A JP8844296A JPH09276615A JP H09276615 A JPH09276615 A JP H09276615A JP 8088442 A JP8088442 A JP 8088442A JP 8844296 A JP8844296 A JP 8844296A JP H09276615 A JPH09276615 A JP H09276615A
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- JP
- Japan
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- plate
- dehydration
- frame
- plates
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- Treatment Of Sludge (AREA)
- Filtration Of Liquid (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 泥水等を脱水処理する脱水装置において、従
来のものでは濾過材を通過した微粒子が装置内部に溜っ
てしまうという問題点があった。この発明の目的は、濾
過部材を通過して流れ出た微粒子を円滑に排出可能にす
ることである。 【解決手段】 泥水等の被脱水物を脱水処理すべく、分
離可能に重ねられた複数の脱水板35a,35b,35
cを有し、これらの脱水板35a,35b,35cに、
被脱水物の充填空間を形成するための凹部41と、被脱
水物から水分を濾過するための濾過部材40と、濾過部
材を介して水分又は空気を円滑に流通させるための流通
空間45と、この流通空間45に流れ出てきた濾液を排
出するための排出孔43とが設けられている脱水装置1
0である。そして、流通空間45の底面には、濾過部材
40を通過した微粒子を排出孔43まで円滑に送り流す
ための、排出孔43に向けて下方に傾斜する勾配が設け
られている
来のものでは濾過材を通過した微粒子が装置内部に溜っ
てしまうという問題点があった。この発明の目的は、濾
過部材を通過して流れ出た微粒子を円滑に排出可能にす
ることである。 【解決手段】 泥水等の被脱水物を脱水処理すべく、分
離可能に重ねられた複数の脱水板35a,35b,35
cを有し、これらの脱水板35a,35b,35cに、
被脱水物の充填空間を形成するための凹部41と、被脱
水物から水分を濾過するための濾過部材40と、濾過部
材を介して水分又は空気を円滑に流通させるための流通
空間45と、この流通空間45に流れ出てきた濾液を排
出するための排出孔43とが設けられている脱水装置1
0である。そして、流通空間45の底面には、濾過部材
40を通過した微粒子を排出孔43まで円滑に送り流す
ための、排出孔43に向けて下方に傾斜する勾配が設け
られている
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、泥水等(泥水単
独、あるいは泥水に固化材や凝集材を添加してなる混和
物)の被脱水物を脱水処理するための脱水装置に関す
る。
独、あるいは泥水に固化材や凝集材を添加してなる混和
物)の被脱水物を脱水処理するための脱水装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】先に、本出願人は、泥水を産業上有効な
材料に改良する泥水改良装置(特開平07−21409
4号)を提案した。この泥水改良装置によれば、泥水に
一定の固化材を混合して脱水処理することで、産業廃棄
物として処理されていた泥水を産業上有効な材料に改良
することができる。この泥水改良装置には、泥水等を脱
水処理するための脱水装置として、本出願人が先に提案
した汚泥等の脱水装置(特願平4−209730)が備
えられている。この脱水装置は、油圧シリンダーにより
複数の脱水板が分離可能に重ねられて構成されたもの
で、図6に示すように、それら脱水板100には、被脱
水物の充填空間を形成する間隙保持枠91と、この充填
空間に面して設置された濾過板90と、この濾過板90
の反対側に吸引空間を形成している凹面95と、この吸
引空間に流れ出た濾液等を外部に排出する吸引孔93と
が設けられている。この脱水装置によれば、予め油圧シ
リンダーの作用により脱水板100を加圧接合させた状
態で被脱水物を充填空間に注入充填し、更に被脱水物の
加圧および吸引孔93からの真空吸引を行うことで、被
脱水物から濾過板90を通過して水や空気が吸引空間に
流れ出て吸引孔93から排出され、泥水単独、あるいは
泥水にセメントを添加してなる混和物から水分を短時間
でしかも高効率に除去できる。
材料に改良する泥水改良装置(特開平07−21409
4号)を提案した。この泥水改良装置によれば、泥水に
一定の固化材を混合して脱水処理することで、産業廃棄
物として処理されていた泥水を産業上有効な材料に改良
することができる。この泥水改良装置には、泥水等を脱
水処理するための脱水装置として、本出願人が先に提案
した汚泥等の脱水装置(特願平4−209730)が備
えられている。この脱水装置は、油圧シリンダーにより
複数の脱水板が分離可能に重ねられて構成されたもの
で、図6に示すように、それら脱水板100には、被脱
水物の充填空間を形成する間隙保持枠91と、この充填
空間に面して設置された濾過板90と、この濾過板90
の反対側に吸引空間を形成している凹面95と、この吸
引空間に流れ出た濾液等を外部に排出する吸引孔93と
が設けられている。この脱水装置によれば、予め油圧シ
リンダーの作用により脱水板100を加圧接合させた状
態で被脱水物を充填空間に注入充填し、更に被脱水物の
加圧および吸引孔93からの真空吸引を行うことで、被
脱水物から濾過板90を通過して水や空気が吸引空間に
流れ出て吸引孔93から排出され、泥水単独、あるいは
泥水にセメントを添加してなる混和物から水分を短時間
でしかも高効率に除去できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の脱水
装置にあっては、濾過材の目開き(例えば所謂200メ
ッシュ)より小さな粒径(例えば75ミクロンメートル
以下)の土粒子が濾過板90を通過して流れ出た際に、
凹面95により形成される吸引空間の底面が平らである
ため、上記土粒子が吸引空間の底面に堆積し易く、脱水
処理の回数を重ねる毎に蓄積されて濾過板90の濾材を
背後から押し破りかねないという問題点があった。
装置にあっては、濾過材の目開き(例えば所謂200メ
ッシュ)より小さな粒径(例えば75ミクロンメートル
以下)の土粒子が濾過板90を通過して流れ出た際に、
凹面95により形成される吸引空間の底面が平らである
ため、上記土粒子が吸引空間の底面に堆積し易く、脱水
処理の回数を重ねる毎に蓄積されて濾過板90の濾材を
背後から押し破りかねないという問題点があった。
【0004】この発明の目的は、泥水等(泥水単独、あ
るいは泥水に固化材を添加してなる混和物)を脱水処理
する脱水装置において、濾過部材を通過して流れ出た微
粒子を円滑に排出可能にすることである。
るいは泥水に固化材を添加してなる混和物)を脱水処理
する脱水装置において、濾過部材を通過して流れ出た微
粒子を円滑に排出可能にすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明は、泥水等(泥水単独、あるいは泥水に固
化材を添加してなる混和物)の被脱水物を脱水処理すべ
く、分離可能に重ねられた複数の脱水板を有し、これら
の脱水板に、相隣接する脱水板との間に前記被脱水物の
充填空間を形成するための凹部と、前記充填空間に充填
された前記被脱水物に一方側を接するように設置され前
記被脱水物から水分を濾過するための濾過部材と、この
濾過部材の他方側に形成され前記濾過部材を介して水分
又は空気(吸引空気)を円滑に流通させるための流通空
間と、この流通空間に流れ出てきた濾液を排出するため
の排出孔とが設けられている脱水装置であって、前記流
通空間の底面には、前記濾過部材を通過した微粒子を前
記排出孔まで円滑に送り流すための、前記排出孔に向け
て下方に傾斜する勾配が設けられていることを特徴とし
ている。
め、この発明は、泥水等(泥水単独、あるいは泥水に固
化材を添加してなる混和物)の被脱水物を脱水処理すべ
く、分離可能に重ねられた複数の脱水板を有し、これら
の脱水板に、相隣接する脱水板との間に前記被脱水物の
充填空間を形成するための凹部と、前記充填空間に充填
された前記被脱水物に一方側を接するように設置され前
記被脱水物から水分を濾過するための濾過部材と、この
濾過部材の他方側に形成され前記濾過部材を介して水分
又は空気(吸引空気)を円滑に流通させるための流通空
間と、この流通空間に流れ出てきた濾液を排出するため
の排出孔とが設けられている脱水装置であって、前記流
通空間の底面には、前記濾過部材を通過した微粒子を前
記排出孔まで円滑に送り流すための、前記排出孔に向け
て下方に傾斜する勾配が設けられていることを特徴とし
ている。
【0006】この発明によれば、濾過部材を通過した後
に流通空間の底面に落ちた微粒子はその底面の勾配によ
り排出孔まで円滑に流される。従って、流通空間の底面
に微粒子溜りができなくなり、微粒子溜りによる濾過部
材の破損、並びに、微粒子溜りによる脱水効率の低下
(流通空間が塞がれて円滑に濾過されないなど)等を防
ぐことができる。
に流通空間の底面に落ちた微粒子はその底面の勾配によ
り排出孔まで円滑に流される。従って、流通空間の底面
に微粒子溜りができなくなり、微粒子溜りによる濾過部
材の破損、並びに、微粒子溜りによる脱水効率の低下
(流通空間が塞がれて円滑に濾過されないなど)等を防
ぐことができる。
【0007】具体的には、上記泥水等とは、泥水にセメ
ントなどの固化材を添加してなる混和物、泥水単独、泥
水に凝集材を添加してなる混和物等である。また、上記
脱水装置の脱水処理方式は、泥水等を加圧する加圧式、
泥水等を圧搾する圧搾式、泥水等を真空吸引する真空
式、或は、それらを組み合わせたもの等が含まれる。ま
た、上記の微粒子を前記排出孔まで円滑に送り流すため
の勾配の傾斜度は、例えば、被脱水物の種類、濾過部材
の目開き及び脱水処理方式などに応じて、微粒子溜りが
出来るか否かの試験を行うなどして容易に決定されるも
のである。
ントなどの固化材を添加してなる混和物、泥水単独、泥
水に凝集材を添加してなる混和物等である。また、上記
脱水装置の脱水処理方式は、泥水等を加圧する加圧式、
泥水等を圧搾する圧搾式、泥水等を真空吸引する真空
式、或は、それらを組み合わせたもの等が含まれる。ま
た、上記の微粒子を前記排出孔まで円滑に送り流すため
の勾配の傾斜度は、例えば、被脱水物の種類、濾過部材
の目開き及び脱水処理方式などに応じて、微粒子溜りが
出来るか否かの試験を行うなどして容易に決定されるも
のである。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図5の図面を参照しながら説明する。図1
は、この発明を適用した一例である脱水装置10の側面
図、図2はその脱水装置10の正面図である。この脱水
装置10は、泥水を産業上有効な改良土に改良すべく泥
水とセメントとの混和物を脱水処理するためのものであ
る。この脱水装置10は、基盤31上に所定間隔をおい
て加圧台32と受台33とを対峙させて配置し、この加
圧台32と受台33の側面間にガイドレール34,34
を水平に取付けたもので、このガイドレール34,34
上には複数の脱水板35a,35b,35cが、その両
側に設けられたフック状の吊子36を係合させたことに
よってスライド自在に支持されている。
いて、図1〜図5の図面を参照しながら説明する。図1
は、この発明を適用した一例である脱水装置10の側面
図、図2はその脱水装置10の正面図である。この脱水
装置10は、泥水を産業上有効な改良土に改良すべく泥
水とセメントとの混和物を脱水処理するためのものであ
る。この脱水装置10は、基盤31上に所定間隔をおい
て加圧台32と受台33とを対峙させて配置し、この加
圧台32と受台33の側面間にガイドレール34,34
を水平に取付けたもので、このガイドレール34,34
上には複数の脱水板35a,35b,35cが、その両
側に設けられたフック状の吊子36を係合させたことに
よってスライド自在に支持されている。
【0009】脱水板は、先端脱水板35aと、後端脱水
板35cと、これらの間に配置された2枚以上の中間脱
水板35bとが重ねられてなるもので、脱水工程に際し
て加圧台32に設けられた油圧シリンダー37の伸長作
動により、そのロッド先端に取り付けられた加圧板38
により押圧されてこの加圧板38と受台33との間に互
いに圧着保持されるよう構成されたものである。図3に
は、脱水装置に設けられた中間脱水板35bの分解斜視
図を、図4には中間脱水板35bの正面図を示す。中間
脱水板35bは、芯板39の前後面にパンチングメタル
等のやや目の粗い多孔板40aと目の細かい網板40b
とからなる濾過板40を取り付け、さらにその前後面の
周囲に、厚みのある方形枠状の間隙保持枠(枠体)41
を取り付けてなるもので、その上端部には前後面間を貫
通した注入孔42が形成され、また下端部の左右には前
後面間を貫通した吸引孔43が形成されている。なお、
濾過板40の網板40bとして金網を用いれば、従来の
脱水装置の濾過材として専ら用いられている濾布に比べ
目詰まりし難いため、微粒子であるセメントを含む混和
物の濾過に有利となり、また使用後洗浄することにより
繰り返し使用できるため耐久性においても優れたものと
なる。
板35cと、これらの間に配置された2枚以上の中間脱
水板35bとが重ねられてなるもので、脱水工程に際し
て加圧台32に設けられた油圧シリンダー37の伸長作
動により、そのロッド先端に取り付けられた加圧板38
により押圧されてこの加圧板38と受台33との間に互
いに圧着保持されるよう構成されたものである。図3に
は、脱水装置に設けられた中間脱水板35bの分解斜視
図を、図4には中間脱水板35bの正面図を示す。中間
脱水板35bは、芯板39の前後面にパンチングメタル
等のやや目の粗い多孔板40aと目の細かい網板40b
とからなる濾過板40を取り付け、さらにその前後面の
周囲に、厚みのある方形枠状の間隙保持枠(枠体)41
を取り付けてなるもので、その上端部には前後面間を貫
通した注入孔42が形成され、また下端部の左右には前
後面間を貫通した吸引孔43が形成されている。なお、
濾過板40の網板40bとして金網を用いれば、従来の
脱水装置の濾過材として専ら用いられている濾布に比べ
目詰まりし難いため、微粒子であるセメントを含む混和
物の濾過に有利となり、また使用後洗浄することにより
繰り返し使用できるため耐久性においても優れたものと
なる。
【0010】芯板39は、周縁部に配置された縁枠44
と、この縁枠44の内側に縁枠44の表裏面より凹んで
設けられた段差凹面45とからなるもので、段差凹面4
5には縁枠44とほぼ同じ高さの突起46が多数設けら
れている。突起46は、多孔板40aと網板40bとか
らなる濾過板40を部分的に支持してこれと段差凹面4
5との間に吸引空間を形成するためのもので、僅少間隔
で直列状に配置され、さらにこれら突起46,…からな
る突起列が複数列縦横または斜めに互いに交差するよう
配置されたものである。なお、突起46,…について
は、芯板39と一体に形成してもよいが、芯板39の形
成後にその段差凹面45に合成樹脂等の金網状のシート
を添接し、この網を形成する線材の交差部を若干盛り上
げて突起46としてもよい。このような構成により濾過
板40は芯板39の段差凹面45上に安定して支持さ
れ、これにより濾過板40と段差凹面45との間には、
空気あるいは水を円滑に流通させることができる吸引空
間(流通空間)が形成されている。芯板39の縁枠44
は、その下部に該縁枠44の厚みと同一にされ段差凹面
45上に逆V字形に張り出してなる勾配形成部44bを
有し、この勾配形成部44bが前記吸引空間の底面の勾
配(斜面)を形成している。この吸引空間の底面の勾配
は該底面の中央を頂点として左右の吸引孔43まで直線
状に降下し且つ吸引孔43へと接続するもので、段差凹
面45と濾過板40との間に形成される吸引空間に濾過
せしめられその吸引空間の底面に落下した微粒子を円滑
に吸引孔43まで送り流すようになっている。なお、こ
の勾配の傾斜度は微粒示が余裕をもって吸引孔43まで
送られるとともに勾配形成部44bがいたずらに段差凹
面45に張り出して前記吸引空間の容積をいたずらに減
らさないものになっている。また、多孔板40a、網板
40bの目の部分および間隙保持枠41の下部は、芯板
39下部の勾配形成部44bの形状に対応する形状に形
成されている。
と、この縁枠44の内側に縁枠44の表裏面より凹んで
設けられた段差凹面45とからなるもので、段差凹面4
5には縁枠44とほぼ同じ高さの突起46が多数設けら
れている。突起46は、多孔板40aと網板40bとか
らなる濾過板40を部分的に支持してこれと段差凹面4
5との間に吸引空間を形成するためのもので、僅少間隔
で直列状に配置され、さらにこれら突起46,…からな
る突起列が複数列縦横または斜めに互いに交差するよう
配置されたものである。なお、突起46,…について
は、芯板39と一体に形成してもよいが、芯板39の形
成後にその段差凹面45に合成樹脂等の金網状のシート
を添接し、この網を形成する線材の交差部を若干盛り上
げて突起46としてもよい。このような構成により濾過
板40は芯板39の段差凹面45上に安定して支持さ
れ、これにより濾過板40と段差凹面45との間には、
空気あるいは水を円滑に流通させることができる吸引空
間(流通空間)が形成されている。芯板39の縁枠44
は、その下部に該縁枠44の厚みと同一にされ段差凹面
45上に逆V字形に張り出してなる勾配形成部44bを
有し、この勾配形成部44bが前記吸引空間の底面の勾
配(斜面)を形成している。この吸引空間の底面の勾配
は該底面の中央を頂点として左右の吸引孔43まで直線
状に降下し且つ吸引孔43へと接続するもので、段差凹
面45と濾過板40との間に形成される吸引空間に濾過
せしめられその吸引空間の底面に落下した微粒子を円滑
に吸引孔43まで送り流すようになっている。なお、こ
の勾配の傾斜度は微粒示が余裕をもって吸引孔43まで
送られるとともに勾配形成部44bがいたずらに段差凹
面45に張り出して前記吸引空間の容積をいたずらに減
らさないものになっている。また、多孔板40a、網板
40bの目の部分および間隙保持枠41の下部は、芯板
39下部の勾配形成部44bの形状に対応する形状に形
成されている。
【0011】間隙保持枠41の注入孔42は、該間隙保
持枠41の上端部の一部を内側に半円状等に張り出した
周辺部41aに形成されたもので、この周辺部41aに
は注入孔42の内周縁から間隙保持枠41の内側の空間
部に面する端縁にかけて導入溝47が形成されている。
間隙保持枠41の吸引孔43は該間隙保持枠41の下端
部の左右の隅角部に形成され、また芯板39の吸引孔4
3は前記間隙保持枠41の吸引孔43の位置に対応して
段差凹面45の下端部の左右の隅角部に形成されてお
り、これによって吸引孔43は、中間脱水板35bの前
後面間において濾過板40と段差凹面45との吸引空間
に一部開放されたものとなっている。なお、注入孔42
は、芯板39の縁枠44に、該縁枠44の厚みと同一に
されて段差凹面45上に張り出されてなる円形、四角形
等の張り出し部44aに形成されている。図5には、脱
水板の平面図である図4の矢印A−A線の断面図を示
す。同図に示すように、先端脱水板35aおよび後端脱
水板35cは、中間脱水板35bがその芯板39の両面
に縁枠44、段差凹面45および突起46…を設け、該
芯板39の両面に濾過板40および間隙保持枠41を取
り付けたのに対し、芯板39aの片面に縁枠44、段差
凹面45および突起46…を設け、この片面に多孔板4
0aと網板40bとからなる濾過板40、および間隙保
持枠41を取り付けた点で異なる。また、先端脱水板3
5aには、注入孔42および吸引孔43が中間脱水板3
5bと同位置に設けられ、同様に、後端脱水板35cに
も、注入孔42および吸引孔43が中間脱水板35bと
同位置に設けられている。
持枠41の上端部の一部を内側に半円状等に張り出した
周辺部41aに形成されたもので、この周辺部41aに
は注入孔42の内周縁から間隙保持枠41の内側の空間
部に面する端縁にかけて導入溝47が形成されている。
間隙保持枠41の吸引孔43は該間隙保持枠41の下端
部の左右の隅角部に形成され、また芯板39の吸引孔4
3は前記間隙保持枠41の吸引孔43の位置に対応して
段差凹面45の下端部の左右の隅角部に形成されてお
り、これによって吸引孔43は、中間脱水板35bの前
後面間において濾過板40と段差凹面45との吸引空間
に一部開放されたものとなっている。なお、注入孔42
は、芯板39の縁枠44に、該縁枠44の厚みと同一に
されて段差凹面45上に張り出されてなる円形、四角形
等の張り出し部44aに形成されている。図5には、脱
水板の平面図である図4の矢印A−A線の断面図を示
す。同図に示すように、先端脱水板35aおよび後端脱
水板35cは、中間脱水板35bがその芯板39の両面
に縁枠44、段差凹面45および突起46…を設け、該
芯板39の両面に濾過板40および間隙保持枠41を取
り付けたのに対し、芯板39aの片面に縁枠44、段差
凹面45および突起46…を設け、この片面に多孔板4
0aと網板40bとからなる濾過板40、および間隙保
持枠41を取り付けた点で異なる。また、先端脱水板3
5aには、注入孔42および吸引孔43が中間脱水板3
5bと同位置に設けられ、同様に、後端脱水板35cに
も、注入孔42および吸引孔43が中間脱水板35bと
同位置に設けられている。
【0012】すなわち、先端脱水板35aではその前面
が受台33に圧着するため、芯板39aの後面に縁枠4
4、段差凹面45および突起46…が設けられ、この面
に濾過板40および間隙保持枠41が取り付けられてお
り、また後端脱水板35cではその後面に加圧板38が
圧着するため、芯板39aの前面に縁枠44、段差凹面
45および突起46が設けられ、この面に濾過板40お
よび間隙保持枠41が取り付けられている。脱水板35
a,35b,35cは、隣合う脱水板同士が鎖等からな
る一定長さの連結索48で一連に連結されている。そし
て、これらが互いに圧着した状態のもとで油圧シリンダ
ー37を縮動作動させることにより、加圧板38を介し
て後端脱水板35cが後退せしめられ、これにより隣合
う脱水板35a,35b,35c同士がそれぞれ連結索
48の長さ分だけ間隔を空けて順次離間するようにな
る。先端脱水板35aが圧接する受台33には、前記注
入孔42と対応する位置に前記混和物の供給口49が、
また吸引孔43と対応する位置に吸引口50が設けられ
ている。供給口49には、図示しない圧入ポンプに連結
された供給管24が接続されており、該圧入ポンプによ
り圧送された混和物は供給口49、注入孔42を介して
各脱水板35間の間隙保持枠41と濾過板40とに囲ま
れた充填空間内に供給されるようになっている。また、
吸引口50には図示しない真空ポンプ(負圧源)が接続
されており、該真空ポンプが作動することにより前記充
填空間内が減圧されるようになっている。そして、これ
により該充填空間内に圧入された混和物は、その水分が
吸引孔43を介して吸引されることにより除去されるよ
うになっている。なお、芯板39の段差凹面45の中央
部には、縁枠44と略同じ高さのスペーサー53…が設
けられており、これによって多孔板40a、網板40b
が段差凹面45側に膨出しないようになっている。後端
脱水板35cが圧接される加圧板38には、前記注入孔
42および吸引孔43と対応する位置に圧搾空気等を導
入する第1と第2の導入口65,67が設けられてい
る。第1の導入口65には図示しないコンプレッサーが
接続されており、混和物の脱水処理を行った後に、コン
プレッサーから導入される圧搾空気と水とにより注入孔
42および供給口49側の配管内等に溜っている混和物
(或は未改良土)を供給口49側に向けて押し戻すよう
になっている。同様に、第2の導入口67にも図示しな
いコンプレッサーが接続されており、混和物の脱水処理
を行った後に、コンプレッサーから導入される圧搾空気
により吸引孔43や充填空間の下部に残留した水分を吸
引口50側に向けて押し戻すようになっている。なお、
第1と第2の導入口65,67には該導入口65,67
を開閉操作可能な電磁弁が設けられており、該電磁弁に
より脱水処理時において第1と第2の導入口65,67
は閉じられたものになっている。
が受台33に圧着するため、芯板39aの後面に縁枠4
4、段差凹面45および突起46…が設けられ、この面
に濾過板40および間隙保持枠41が取り付けられてお
り、また後端脱水板35cではその後面に加圧板38が
圧着するため、芯板39aの前面に縁枠44、段差凹面
45および突起46が設けられ、この面に濾過板40お
よび間隙保持枠41が取り付けられている。脱水板35
a,35b,35cは、隣合う脱水板同士が鎖等からな
る一定長さの連結索48で一連に連結されている。そし
て、これらが互いに圧着した状態のもとで油圧シリンダ
ー37を縮動作動させることにより、加圧板38を介し
て後端脱水板35cが後退せしめられ、これにより隣合
う脱水板35a,35b,35c同士がそれぞれ連結索
48の長さ分だけ間隔を空けて順次離間するようにな
る。先端脱水板35aが圧接する受台33には、前記注
入孔42と対応する位置に前記混和物の供給口49が、
また吸引孔43と対応する位置に吸引口50が設けられ
ている。供給口49には、図示しない圧入ポンプに連結
された供給管24が接続されており、該圧入ポンプによ
り圧送された混和物は供給口49、注入孔42を介して
各脱水板35間の間隙保持枠41と濾過板40とに囲ま
れた充填空間内に供給されるようになっている。また、
吸引口50には図示しない真空ポンプ(負圧源)が接続
されており、該真空ポンプが作動することにより前記充
填空間内が減圧されるようになっている。そして、これ
により該充填空間内に圧入された混和物は、その水分が
吸引孔43を介して吸引されることにより除去されるよ
うになっている。なお、芯板39の段差凹面45の中央
部には、縁枠44と略同じ高さのスペーサー53…が設
けられており、これによって多孔板40a、網板40b
が段差凹面45側に膨出しないようになっている。後端
脱水板35cが圧接される加圧板38には、前記注入孔
42および吸引孔43と対応する位置に圧搾空気等を導
入する第1と第2の導入口65,67が設けられてい
る。第1の導入口65には図示しないコンプレッサーが
接続されており、混和物の脱水処理を行った後に、コン
プレッサーから導入される圧搾空気と水とにより注入孔
42および供給口49側の配管内等に溜っている混和物
(或は未改良土)を供給口49側に向けて押し戻すよう
になっている。同様に、第2の導入口67にも図示しな
いコンプレッサーが接続されており、混和物の脱水処理
を行った後に、コンプレッサーから導入される圧搾空気
により吸引孔43や充填空間の下部に残留した水分を吸
引口50側に向けて押し戻すようになっている。なお、
第1と第2の導入口65,67には該導入口65,67
を開閉操作可能な電磁弁が設けられており、該電磁弁に
より脱水処理時において第1と第2の導入口65,67
は閉じられたものになっている。
【0013】このような脱水装置10により、泥水とセ
メントとからなる混和物を脱水して産業上有利な改良材
を得るには、予め加圧台32に設けた油圧シリンダー3
7を伸長作動させておき、そのロッド先端に取り付けた
加圧板38により脱水板35a,35b,35cを押圧
し、該加圧板38と受台33との間に互いに圧着保持さ
せる。すると、このように圧着せしめられることによっ
て各脱水板35a,35b,35cの互いに隣接する間
隙保持枠41,41同士は気密に圧着し、隣接する脱水
板35aと35b、35bと35b、35bと35cの
各濾過板40間にそれぞれ間隙保持枠41,41で囲ま
れた混和物の充填空間を形成する。なお、この充填空間
は導入溝47を介して注入孔42に連通している。と同
時に、第1と第2の導入口65,67を電磁弁により閉
めておく。そして、前述したように圧入ポンプ(図示
略)の作動により泥水とセメントからなる混和物を供給
口49に送り込むと、その混和物は供給口49を介して
脱水装置10の各脱水板35a,35b,35cに形成
された注入孔42を通り、さらに導入溝47を通って充
填空間内に圧入され充填せしめられる。所定量の混和物
が圧入充填されたら、圧入ポンプ(図示略)を引き続き
作動させて加圧充填を継続しつつ、真空ポンプ(図示
略)を作動させ、これによって吸引口50に接続された
吸引管を介して真空吸引する。すると、吸引孔43を介
して各脱水板35a,35b,35cにおける濾過板4
0と芯板39,39aの段差凹面45との吸引空間内が
減圧され、これにより各充填空間に充填された混和物中
の水分は、充填圧力と真空吸引力との作用により多孔板
40a、網板40bを通って吸引空間中に吸引され、結
果として充填空間内の混和物はその水分が除去され濾過
せしめられたものとなる。この吸引空間中に吸引された
水分の中には網板40bの目開き(例えば所謂200メ
ッシュ)より小さな粒径(例えば75μm以下)の土粒
子が含まれ、この土粒子は水分と共に吸引孔43へ吸引
されたり吸引空間の底面に落下したりする。そして、吸
引空間の底面に落下した土粒子は縁枠44の勾配形成部
44bにより形成された吸引空間底面の勾配により円滑
に吸引孔43まで送られて吸引される。なお、この脱水
を行っている間にも、絶えず混和物の加圧充填が継続さ
れているため、脱水によって混和物が体積を減少しても
その減少分に相当する混和物が充填空間内に確実に補給
され、これにより混和物が常に充填空間内に圧密状に満
たされたものとなっている。
メントとからなる混和物を脱水して産業上有利な改良材
を得るには、予め加圧台32に設けた油圧シリンダー3
7を伸長作動させておき、そのロッド先端に取り付けた
加圧板38により脱水板35a,35b,35cを押圧
し、該加圧板38と受台33との間に互いに圧着保持さ
せる。すると、このように圧着せしめられることによっ
て各脱水板35a,35b,35cの互いに隣接する間
隙保持枠41,41同士は気密に圧着し、隣接する脱水
板35aと35b、35bと35b、35bと35cの
各濾過板40間にそれぞれ間隙保持枠41,41で囲ま
れた混和物の充填空間を形成する。なお、この充填空間
は導入溝47を介して注入孔42に連通している。と同
時に、第1と第2の導入口65,67を電磁弁により閉
めておく。そして、前述したように圧入ポンプ(図示
略)の作動により泥水とセメントからなる混和物を供給
口49に送り込むと、その混和物は供給口49を介して
脱水装置10の各脱水板35a,35b,35cに形成
された注入孔42を通り、さらに導入溝47を通って充
填空間内に圧入され充填せしめられる。所定量の混和物
が圧入充填されたら、圧入ポンプ(図示略)を引き続き
作動させて加圧充填を継続しつつ、真空ポンプ(図示
略)を作動させ、これによって吸引口50に接続された
吸引管を介して真空吸引する。すると、吸引孔43を介
して各脱水板35a,35b,35cにおける濾過板4
0と芯板39,39aの段差凹面45との吸引空間内が
減圧され、これにより各充填空間に充填された混和物中
の水分は、充填圧力と真空吸引力との作用により多孔板
40a、網板40bを通って吸引空間中に吸引され、結
果として充填空間内の混和物はその水分が除去され濾過
せしめられたものとなる。この吸引空間中に吸引された
水分の中には網板40bの目開き(例えば所謂200メ
ッシュ)より小さな粒径(例えば75μm以下)の土粒
子が含まれ、この土粒子は水分と共に吸引孔43へ吸引
されたり吸引空間の底面に落下したりする。そして、吸
引空間の底面に落下した土粒子は縁枠44の勾配形成部
44bにより形成された吸引空間底面の勾配により円滑
に吸引孔43まで送られて吸引される。なお、この脱水
を行っている間にも、絶えず混和物の加圧充填が継続さ
れているため、脱水によって混和物が体積を減少しても
その減少分に相当する混和物が充填空間内に確実に補給
され、これにより混和物が常に充填空間内に圧密状に満
たされたものとなっている。
【0014】このようにして、混和物の含水比を泥水改
良に適合する基準値以内、具体的には土100重量部に
対して水分が20〜150重量部となるように低下させ
た後、第1と第2の導入口65,67を電磁弁の作動に
より開放して、図示しないコンプレッサーからの圧搾空
気を第2の導入口67から導入し、その圧搾空気により
吸引孔43や充填空間の下部に残留する水分を吸引口5
0から強制的に排出せしめる。その後、同様に、図示し
ないコンプレッサーからの圧搾空気と水とを第1の導入
口65から導入し、該圧搾空気と水とにより注入孔42
内の未改良土、および圧入ポンプ(図示略)と脱水装置
10とを連結する配管内の混和物を図示しない混和槽に
返送せしめる。そして、その後、油圧シリンダー37を
縮動作動することにより、加圧板38を介して後端脱水
板35cを後退させ、隣合う脱水板35a,35b,3
5c同士を連結索48の長さ分だけ間隔を空けて順次離
間させる。そして、ガイドレール34等に取り付けたバ
イブレーター(図示略)により各脱水板35a,35
b,35cに振動等を与え、これにより脱水処理されて
得られた改良材料を例えば下方の図示しない排出ホッパ
ーおよびベルトコンベアに落下させて該改良材料を所定
の箇所まで移送する。なお、脱水装置10には、各脱水
板35a,35b,35c上に図示しない洗浄機が配設
されており、充填空間内から改良材料が排出された後、
洗浄機から洗浄水が散水され、これにより各脱水板35
a,35b,35c内および濾過材40が洗浄され残留
する改良材料が洗い流されるようになっている。また、
ベルトコンベア(図示略)は、改良材料の移送方向と逆
の方が下側となるよう傾斜して構成されており、これに
よって洗浄水や、各脱水板35a,35b,35cを開
いた際改良材料中に一部残留した濾過水は、例えばベル
トコンベア上に落下してその傾斜方向に沿って流れ落
ち、さらに図示しない洗浄排水受槽に移送させるように
なっている。
良に適合する基準値以内、具体的には土100重量部に
対して水分が20〜150重量部となるように低下させ
た後、第1と第2の導入口65,67を電磁弁の作動に
より開放して、図示しないコンプレッサーからの圧搾空
気を第2の導入口67から導入し、その圧搾空気により
吸引孔43や充填空間の下部に残留する水分を吸引口5
0から強制的に排出せしめる。その後、同様に、図示し
ないコンプレッサーからの圧搾空気と水とを第1の導入
口65から導入し、該圧搾空気と水とにより注入孔42
内の未改良土、および圧入ポンプ(図示略)と脱水装置
10とを連結する配管内の混和物を図示しない混和槽に
返送せしめる。そして、その後、油圧シリンダー37を
縮動作動することにより、加圧板38を介して後端脱水
板35cを後退させ、隣合う脱水板35a,35b,3
5c同士を連結索48の長さ分だけ間隔を空けて順次離
間させる。そして、ガイドレール34等に取り付けたバ
イブレーター(図示略)により各脱水板35a,35
b,35cに振動等を与え、これにより脱水処理されて
得られた改良材料を例えば下方の図示しない排出ホッパ
ーおよびベルトコンベアに落下させて該改良材料を所定
の箇所まで移送する。なお、脱水装置10には、各脱水
板35a,35b,35c上に図示しない洗浄機が配設
されており、充填空間内から改良材料が排出された後、
洗浄機から洗浄水が散水され、これにより各脱水板35
a,35b,35c内および濾過材40が洗浄され残留
する改良材料が洗い流されるようになっている。また、
ベルトコンベア(図示略)は、改良材料の移送方向と逆
の方が下側となるよう傾斜して構成されており、これに
よって洗浄水や、各脱水板35a,35b,35cを開
いた際改良材料中に一部残留した濾過水は、例えばベル
トコンベア上に落下してその傾斜方向に沿って流れ落
ち、さらに図示しない洗浄排水受槽に移送させるように
なっている。
【0015】以上のように、この実施の形態の脱水装置
によれば、芯板39の段差凹面45と濾過板40との間
に形成される吸引空間の底面に中央を頂点として吸引孔
43まで降下し且つ吸引孔43へと連続する勾配が形成
されているので、濾過板40を通過して吸引空間の底面
に落ちた土粒子はその勾配により吸引孔(排出孔)43
まで円滑に流される。従って、流通空間の底面に土粒子
溜りができなくなり、土粒子溜りによる濾過板40の破
損、並びに、微粒子溜りによる脱水効率の低下(吸引空
間が塞がれて混和物が円滑に濾過されないなど)等を防
ぐことができる。
によれば、芯板39の段差凹面45と濾過板40との間
に形成される吸引空間の底面に中央を頂点として吸引孔
43まで降下し且つ吸引孔43へと連続する勾配が形成
されているので、濾過板40を通過して吸引空間の底面
に落ちた土粒子はその勾配により吸引孔(排出孔)43
まで円滑に流される。従って、流通空間の底面に土粒子
溜りができなくなり、土粒子溜りによる濾過板40の破
損、並びに、微粒子溜りによる脱水効率の低下(吸引空
間が塞がれて混和物が円滑に濾過されないなど)等を防
ぐことができる。
【0016】なお、本発明はこの実施の形態の脱水装置
10に限られたものではなく、例えば、脱水処理装置に
より処理される被脱水物は、泥水とセメントからなる混
和物の他、泥水単独、泥水にその他の固化材を添加して
なる混和物、泥水に凝集材を添加してなる混和物などで
も良く、その他、具体的な細部構造等もこの発明の要旨
を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
10に限られたものではなく、例えば、脱水処理装置に
より処理される被脱水物は、泥水とセメントからなる混
和物の他、泥水単独、泥水にその他の固化材を添加して
なる混和物、泥水に凝集材を添加してなる混和物などで
も良く、その他、具体的な細部構造等もこの発明の要旨
を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0017】
【発明の効果】この発明によれば、濾過部材を通過して
流通空間の底面に落ちた微粒子が、その底面の勾配によ
り排出孔まで円滑に流され、流通空間の底面に微粒子溜
りができなくなる。それ故、微粒子溜りによる濾過部材
の破損、並びに、微粒子溜りによる脱水効率の低下(流
通空間が塞がれて円滑に濾過されないなど)等が防止さ
れる。
流通空間の底面に落ちた微粒子が、その底面の勾配によ
り排出孔まで円滑に流され、流通空間の底面に微粒子溜
りができなくなる。それ故、微粒子溜りによる濾過部材
の破損、並びに、微粒子溜りによる脱水効率の低下(流
通空間が塞がれて円滑に濾過されないなど)等が防止さ
れる。
【図1】この発明を適用した一例としての脱水装置を示
す側面図である。
す側面図である。
【図2】図1の脱水装置の正面図である。
【図3】図1の脱水装置に設けられた中間脱水板の分解
斜視図である。
斜視図である。
【図4】図1の脱水装置に設けられた中間脱水板の正面
図である。
図である。
【図5】図4の矢印A−A線で切断した脱水板の断面図
である。
である。
【図6】従来の脱水装置に設けられた脱水板の分解斜視
図である。
図である。
10 脱水装置 35a,35b,35c 脱水板 40 濾過板 41 間隙保持枠(充填空間を形成している) 43 吸引孔(排出孔) 44b 勾配形成部(流通空間底面の勾配を形成して
いる) 45 段差凹面(流通空間を形成している)
いる) 45 段差凹面(流通空間を形成している)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 朗二 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 泥水等の被脱水物を脱水処理すべく、分
離可能に重ねられた複数の脱水板を有し、これらの脱水
板に、相隣接する脱水板との間に前記被脱水物の充填空
間を形成するための凹部と、前記充填空間に充填された
前記被脱水物に一方側を接するように設置され前記被脱
水物から水分を濾過するための濾過部材と、この濾過部
材の他方側に形成され前記濾過部材を介して水分又は空
気を円滑に流通させるための流通空間と、この流通空間
に流れ出てきた濾液を排出するための排出孔とが設けら
れている脱水装置であって、 前記流通空間の底面には、前記濾過部材を通過した微粒
子を前記排出孔まで円滑に送り流すための、前記排出孔
に向けて下方に傾斜する勾配が設けられていることを特
徴とする脱水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8088442A JPH09276615A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | 脱水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8088442A JPH09276615A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | 脱水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09276615A true JPH09276615A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=13942925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8088442A Pending JPH09276615A (ja) | 1996-04-10 | 1996-04-10 | 脱水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09276615A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1119411A (ja) * | 1997-07-03 | 1999-01-26 | Kawase Ind Kk | フィルタープレスの濾水排出路構造 |
JP2004244789A (ja) * | 2003-01-21 | 2004-09-02 | Kao Corp | 消臭抗菌繊維製品 |
-
1996
- 1996-04-10 JP JP8088442A patent/JPH09276615A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1119411A (ja) * | 1997-07-03 | 1999-01-26 | Kawase Ind Kk | フィルタープレスの濾水排出路構造 |
JP2004244789A (ja) * | 2003-01-21 | 2004-09-02 | Kao Corp | 消臭抗菌繊維製品 |
JP4526271B2 (ja) * | 2003-01-21 | 2010-08-18 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050802 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051129 |