JPH08228126A - アクティブフィルタ - Google Patents

アクティブフィルタ

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JPH08228126A
JPH08228126A JP7032485A JP3248595A JPH08228126A JP H08228126 A JPH08228126 A JP H08228126A JP 7032485 A JP7032485 A JP 7032485A JP 3248595 A JP3248595 A JP 3248595A JP H08228126 A JPH08228126 A JP H08228126A
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Hiroko Ito
弘子 伊藤
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NEC Yamagata Ltd
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    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H11/00Networks using active elements
    • H03H11/02Multiple-port networks
    • H03H11/04Frequency selective two-port networks
    • H03H11/12Frequency selective two-port networks using amplifiers with feedback
    • H03H11/1291Current or voltage controlled filters

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Abstract

(57)【要約】 【目的】アクティブフィルタのfo とQを各々独立に調
整可能とする。 【構成】制御電圧Vf ,VQ とQ制御電圧Vとの各々が
独立に遮断周波数f0とQとをそれぞれ可変するよう式
(32),(33)にしたがい制御電流i1,i2をそ
れぞれ制御する電流制御回路5を備える。 fo a=fo c(1+Δf)………………………………
……………(32) Qa=Qc{(1−ΔQ)/(1+ΔQ)}1/2 ………
……………(33)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアクティブフィルタに関
し、特に2段以上の能動素子を含むローパス,ハイパス
あるいはバンドパスなどのアクティブフィルタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアクティブフィルタは、
特開平2−309710号公報や特開昭64−2911
1号公報(文献1)記載のアクティブフィルタのよう
に、フィルタを構成する演算増幅器などの能動素子の供
給電流を可変することによりそれらの相互コンダンクタ
ンス(gm)を可変し、遮断周波数(f0 )およびクオ
リテイフアクタ(Q)を調整していた。
【0003】文献1記載の従来のアクティブフィルタの
回路図を示す図3を参照すると、この従来のアクティブ
フィルタは、2次のローパスフィルタ(以下LPF)を
構成し、入力端子T1に正相入力端が出力端子T2に逆
相入力端がそれぞれ接続された演算増幅器1と、正相入
力端が演算増幅器1の出力端に逆相入力端が出力端子T
2に出力端が出力端子T2にそれぞれ接続された演算増
幅器2と、各々の一端が演算増幅器1,2の出力端に各
々の他端が接地されそれぞれ容量値がCa ,Cb のコン
デンサC1,C2と、演算増幅器1,2にそれぞれ電流
i1,i2を供給する制御用の電流源3,4とを備え
る。
【0004】次に、図3を参照して、従来のアクティブ
フィルタの動作について説明すると、まず、演算増幅器
4,5の各々の相互コンダクダンスgm1,gm2はそ
れぞれ次式で表される。
【0005】 gm1=i1・X1 …………………………………………………………(1) gm2=i2・X2 …………………………………………………………(2) ただしX1 ,X2 は各演算増幅器1,2の内部回路の定
数(re、エミッタ抵抗値など)によって決まる定数で
ある。
【0006】信号レベルU,V,およびWは入力端子T
1,演算増幅器1の出力端,および出力端子T2の各々
の信号レベルに対応する。
【0007】このアクティブフィルタの伝達関数H
(s)oを求めるため、 S=jω………………………………………………………………………(3) とおくと、信号レベルU,V,およびW間の関係は次式
で表される。
【0008】 (U−W)gm1・1/SC1=V………………………………………(4) (V−W)gm2・1/SC2=W………………………………………(5) したがって、H(s)oは次式で示される。
【0009】 H(s)o=W/U =(gm1・gm2/C1・C2)/(S2 +Sgm2/C2+gm1・gm2 /C1・C2)…………………………………………………………………(6) また、一般的なLPFの伝達関数H(s)は次のような
関係式で表される。 H(s)=ω2 o /{S2 +S(ω/Q)+ω2 o }……………………(7) ここでωo は角周波数、Qはフィルタのクオリテイフア
クタを示す。式(6),(7)の各項の係数が等しいも
のとすると、fo とQとについて次のような関係式が得
られる。
【0010】ωo =(gm1・gm2/C1・C2)
1/2 より、 fo =1/2π(gm1・gm2/C1・C2)1/2 …………………(8) Q={(C2・gm1)/(C1・gm2)}1/2 ……………………(9) 式(8),(9)より明らかなように電流源3,4の各
々の制御電流i1,i2により演算増幅器1,2のgm
1,gm2を個別に制御することより、fo はgm1,
gm2の積、Qはgm1,gm2の比で制御することが
できる。
【0011】具体的な計算例として、制御電流i1をΔ
i1,i2をΔi2だけ変化させると式(1),(2)
よりこの場合の相互コンダクタンスgm1A,gm2A
は次式で表される。
【0012】 gm1A=gm1(1+Δi1/i1)………………………………(10) gm2A=gm2(1+Δi2/i2)………………………………(11) 式(8),(9),(10),(11)よりこの場合の
遮断周波数fo A,クオリテイフアクタQAは次式で表
される。 fo A=fo {(1+Δi1/i1)(1+Δi2/i2)}1/2 …(12) QA=Q={(1+Δi1/i1)/(1+Δi2/i2)}1/2 …(13) 式(12),(13)から明らかなようにQを変えずに
o を変える場合は、Δi1/i1とΔi2/i2の値
を同一値に保ちながらΔi1,Δi2の両方を同時に調
整する必要がある。また、fo を変えずにQを変える場
合は、積(1+Δi1/i1)(1+Δi2/i2)を
一定に保つように、Δi1,Δi2の両方を同時に調整
する必要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のアクテ
ィブフィルタは、fo およびQ可変のフィルタの設計に
おいて、Qを一定としてfo のみを変化させたい場合に
は2段の演算増幅器の各々の相互コンダクタンスの比g
m1/gm2を一定に保持したままgm1,gm2の各
々を同時に、すなわち各制御電流の変化率Δi1/i1
とΔi2/i2の値を同一値に保ちながら各制御電流変
化分Δi1,Δi2の両方を同時に調整する必要があ
り、逆にfo を一定に保持したままQのみを変化させた
い場合には、上記相互コンダクタンスの積gm1・gm
2を一定に保持したまま上記相互コンダクタンスの比g
m1/gm2を変える、すなわち積(1+Δi1/i
1)(1+Δi2/i2)を一定に保つように、各制御
電流変化分Δi1,Δi2の両方を同時に調整する必要
があり、所要調整工数が増加するとともに目標特性の達
成が困難であるという欠点があった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のアクティブフィ
ルタは、所望のフィルタ特性のフィルタを構成し縦続接
続された第1および第2の演算増幅器とこれら第1およ
び第2の演算増幅器にそれぞれ第1および第2の制御電
流を供給する制御電流源とを備えるアクティブフィルタ
において、前記制御電流源が、遮断周波数の制御用の周
波数制御電圧とクオリテイフアクタの制御用のQ制御電
圧との各々が独立に前記遮断周波数とクオリテイフアク
タとをそれぞれ可変するよう予め定めた関係式で前記第
1および第2の制御電流を制御する電流制御回路を備え
て構成されている。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例を一部を図3と共通の
構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様に回路
図で示す図1を参照すると、この図に示す本実施例のア
クティブフィルタは、従来と共通の演算増幅器1,2
と、コンデンサC1,C2とに加えて、電流源3,4の
代りにQ制御電圧の変化分と周波数制御電圧の変化分と
の予め定めた関係式で演算増幅器1,2の各々制御電流
i1,i2を制御する電流制御回路5を備える。
【0016】電流制御回路5は、周波数制御電圧Vf
よびQ制御電圧VQ の供給に応答して制御電流i1,i
2を発生する電流演算回路6と、Q制御電圧VQ の供給
に応答して制御電流i1,i2に対する周波数およびQ
の独立制御用の補正関数を生成し帰還する関数演算回路
7とを備える。
【0017】電流演算回路6は、周波数制御電圧Vf
入力し掛算回路62に基準信号との差電圧であるf差電
圧を供給する入力回路61と、このf差電圧と帰還回路
72からの帰還信号との掛算を行い電流信号iVfを生
成する掛算回路62と、Q制御電圧VQ を入力し掛算回
路62に基準信号とのQ差電圧信号を供給する入力回路
63と、このQ差電圧信号と掛算回路62の出力電流と
の掛算を行い電流信号i1,i2を発生する掛算回路6
4とを備える。
【0018】関数演算回路7は、Q差電圧信号と帰還回
路72の出力電流との掛算を行う掛算回路71と、掛算
回路71の出力を1/2乗演算して帰還信号を生成する
帰還回路72とを備える。
【0019】入力回路61はベースが制御電圧端子T3
にエミッタが電流源I1にコレクタが接地にそれぞれ接
続されたトランジスタX1と、ベースがトランジスタX
1のエミッタにエミッタが抵抗R1にコレクタがダイオ
ードD1のカソードにそれぞれ接続されたトランジスタ
X2と、基準電圧Vrにアノードが接続されたダイオー
ドD1,D2と、電源VCとトランジスタX1のエミッ
タ間に挿入された電流源I1と、ダイオードD2のカソ
ードと接地Gとの間に挿入された電流源I1とを備え
る。
【0020】掛算回路62は、エミッタが電源VCにベ
ースとコレクタが共通接続され(以下共通ベースコレク
タ)トランジスタX4のコレクタに接続されたトランジ
スタX3と、各々のベースがそれぞれ入力回路61のダ
イオードD2,D1の各々のカソードに接続されエミッ
タが相互に共通接続(以下共通エミッタ)されたトラン
ジスタX4,X5と、コレクタがこの共通エミッタにエ
ミッタが接地Gにそれぞれ接続されたトランジスタX6
とを備える。
【0021】入力回路63はベースが制御電圧端子T4
にエミッタが電流源I3にコレクタが接地にそれぞれ接
続されたトランジスタX7と、ベースがトランジスタX
7のエミッタにエミッタが抵抗R2にコレクタがダイオ
ードD3のカソードにそれぞれ接続されたトランジスタ
X8と、基準電圧Vrにアノードが接続されたダイオー
ドD3,D4と、電源VCとトランジスタX7のエミッ
タ間に挿入された電流源I3と、ダイオードD2のカソ
ードと接地Gとの間に挿入された電流源I4とを備え
る。
【0022】掛算回路64は、エミッタが電源VCにベ
ースがトランジスタX3の共通接続コレクタベースにそ
れぞれ接続されこのトランジスタX3とカレントミラー
回路を構成するトランジスタX9と、共通エミッタ接続
され各々のベースがそれぞれ入力回路63のダイオード
D4,D3の各々のカソードに接続され共通エミッタが
トランジスタX9のコレクタに接続されたトランジスタ
X10,X11とを備える。
【0023】掛算回路71は、ベースがトランジスタX
13の共通接続コレクタベースに接続されたトランジス
タX12と、各々のベースがそれぞれ入力回路63のダ
イオードD4,D3の各々のカソードに接続され共通エ
ミッタ接続されてこの共通エミッタがトランジスタX1
2のコレクタに接続されたトランジスタX14,X15
と、コレクタが電源VCにベースがトランジスタX14
のコレクタにそれぞれ接続されたトランジスタX16
と、共通ベースコレクタがトランジスタX16のエミッ
タにエミッタが接地Gにそれぞれ接続されたトランジス
タX17と、ベースがトランジスタX17の共通ベース
コレクタにエミッタが接地Gにそれぞれ接続されトラン
ジスタX17とカレントミラー回路を構成するたトラン
ジスタX18と、コレクタがトランジスタX14のコレ
クタにベースがトランジスタX15のコレクタにエミッ
タがトランジスタX18のコレクタにそれぞれ接続され
たトランジスタX19と、コレクタがトランジスタX1
5のコレクタにベースがトランジスタX19のベースに
エミッタが接地Gにそれぞれ接続されたトランジスタX
20と、ベースがトランジスタX15のコレクタに接続
されたトランジスタX21と、ダイオード接続された共
通ベースコレクタがトランジスタX21のエミッタにエ
ミッタが接地Gにそれぞれ接続されたトランジスタX2
2と、電源VCとトランジスタX21のコレクタとの間
に挿入された抵抗R3とを備える。
【0024】帰還回路72は、エミッタが電源VCに共
通接続コレクタベースがトランジスタX12のベースに
それぞれ接続されこのトランジスタX12とカレントミ
ラー回路を構成するトランジスタX13と、コレクタが
トランジスタX13のコレクタにエミッタが接地Gにそ
れぞれ接続されたトランジスタX23と、コレクタが接
地GにベースがトランジスタX21のコレクタにそれぞ
れ接続されたトランジスタX24と、トランジスタX2
4と共通エミッタ接続されたトランジスタX25と、電
源VCとトランジスタX24,X25の共通エミッタと
の間に挿入された電流源I5と、トランジスタX25の
コレクタと接地Gとの間に挿入された電流源I6と、電
源VCとトランジスタX25のベースとの間に挿入され
た抵抗R4と、抵抗R4と接地Gとの間に挿入され電流
EXT を供給する電流源I7とを備える。
【0025】次に、図1を参照して本実施例の動作につ
いて説明すると、まず、入力回路61は、制御電圧端子
T3から入力される周波数制御信号Vf の供給に応答し
てトランジスタX1のエミッタ,トランジスタX2のベ
ースを介しX2のエミッタにその電圧Vf 対応の電圧v
f が現れる。電圧vf と抵抗R1により電圧Vf 対応の
可変電流if を生成する。ダイオードD1,D2は電流
f と電流源I2が供給する基準電流ir との差電位を
掛算回路62の差動対トランジスタX4,X5のベース
電位差として供給する。掛算回路62は、周知の差動回
路を構成するトランジスタのコンダクタンスをエミッタ
電流により従属的に可変することにより所望の掛算を実
行する可変コンダンクタンス法を用いたものである。上
述のように、トランジスタX4,X5の共通エミッタは
トランジスタX6のコレクタと接続されている。また、
トランジスタX6,および帰還回路72のトランジスタ
X23はカレントミラー回路を形成している。ここで、
トランジスタX6,X23のエミッタ面積比は2:1で
あり、したがって、トランジスタX6のコレクタ電流は
入力側トランジスタX23の入力電流iINの2倍2iIN
となる。この電流2iINが差動対トランジスタX4,X
5のコンダクタンスを制御し、上記差電圧と対応帰還電
圧との掛算を実行する。この掛算結果の出力は、コレク
タが共通接続されたトランジスタX4,X3のコレクタ
電流として出力され、このトランジスタX3とカレント
ミラー回路を構成しているトランジスタX9を介して掛
算回路64に周波数関係被乗数として供給される。
【0026】次に、入力回路63は、入力回路61と同
様に、制御電圧端子T4から入力されるQ御信号VQ
供給に応答してトランジスタX8のエミッタ電流である
可変電流iQ を生成する。ダイオードD3,D4は電流
\ と電流源I4の基準電流ir との差電位を、掛算回
路62と同様の動作原理の掛算回路64の差動対トラン
ジスタX10,X11のベース電位差として供給する。
トランジスタX10,X11の共通エミッタは、上述の
ように、トランジスタX3とカレントミラー回路を形成
するトランジスタX9のコレクタに接続され、上記周波
数関係被乗数と上記ベース電位差との掛算を実行する。
これらトランジスタX10,X11の各々のコレクタは
それぞれ演算増幅器1,2に接続されている。したがっ
て、上記掛算結果であるこれらトランジスタX10,X
11の各々のコレクタ電流iX10,iX11 はすなわち制
御電流i1,i2となる。
【0027】次に、掛算回路62と同様の動作原理の掛
算回路71のトランジスタX14,X15の共通エミッ
タはカレントミラーの出力側のトランジスタX12のコ
レクタと接続され、コレクタ電流すなわちトランジスタ
X14,X15の供給電流iINはこのカレントミラーの
入力側トランジスタX13の出力を被乗数として制御さ
れる。
【0028】次に、トランジスタX14,X15の各々
のコレクタ電流をそれぞれiX14 ,iX15 とする。ま
た、同一抵抗値の抵抗R3,R4と差動対トランジスタ
X24,X25とで構成する帰還回路73により、抵抗
R4,R3に流れる電流は同一である。したがって、ト
ランジスタX22のエミッタ電流は電流源I7と同一の
電流iEXT となる。トランジタX14のコレクタ電位が
同一であるから、次式が成り立つ。
【0029】 VBE19+VBE20=VBE21+VBE22 ……………………………………(14) VTln(iX14 /Is)+VTln(iX15 /Is) =2VTln(iEXT /Is)……………………………………………(15) 変形すると、次式のようになる。
【0030】 VTln(iX14 ・iX15 /iEXT 2 )=0…………………………(16) 故に、 iEXT =(iX14 ・iX15 1/2 ………………………………………(17) となる。すなわち、このトランジスタX22は1/2乗
回路として動作する。
【0031】ここで、VBE19はトランジスタX19のベ
ースエミッタ間電圧(他も同様)を示す。
【0032】また、電流IX14 ,iX15 は制御端子T4
の制御電圧VQ により電流演算回路6の入力回路63を
経由して制御される。制御電圧VQ をΔVQ だけ変化さ
せた場合のトランジスタX14,15の各々のコレクタ
電流iX14 ,iX15 は次式で表される。
【0033】 iX14 =IIN(1−ΔQ)/2…………………………………………(18) iX15 =IIN(1+ΔQ)/2…………………………………………(19) ただし、ΔQ≒IIN(ΔVQ /R2)/(irQ+iQ
と近似する。
【0034】式(17)に式(18),(19)を代入
し、変形すると電流IINは次式で求められる。
【0035】 IIN=2iEXT /{(1+ΔQ)(1−ΔQ)}1/2 ………………(20) このようにして得られた電流IINを上述のようにトラン
ジスタX23,X6から成るカレントミラー回路より2
倍の電流2IINにし、電流演算回路6に供給する。
【0036】次に電流演算回路6では、入力回路61の
制御端子T3の電圧Vf をΔVf だけ変化させた場合、
掛算回路62のトランジスタX4,X5の電流供給源で
あるトランジスタX6のエミッタ電流は前述したよう
に、 2IIN=4iEXT /{(1+ΔQ)(1−ΔQ)}1/2 ……………(21) であるから、トランジスタX4,X5の各々のコレクタ
電流iX4,iX5は次式で表される。 iX4=2iEXT (1+Δf)/{(1+ΔQ)(1−ΔQ)}1/2 …(22) iX5=2iEXT (1+Δf)/{(1+ΔQ)(1−ΔQ)}1/2 …(23) ただし、Δf≒2IIN(ΔVf /R2)/(irf
f )と近似する。
【0037】この電流iX4が、掛算回路64のトランジ
スタX10,X11の電流供給源となるので、これらト
ランジスタX10,X11の各々のコレクタ電流
X10 ,iX11 すなわちフィルタ制御電流i1,i2は
それぞれ次式で表される。 i1=iEXT (1+Δf){(1−ΔQ)/(1+ΔQ)}1/2 ……(24) i2=iEXT (1−Δf){(1+ΔQ)/(1−ΔQ)}1/2 ……(25) 次にこれら制御電流i1,i2で演算増幅器1,2の各
々を制御した場合の遮断周波数fo 、およびクオリティ
フアクタQを計算する。
【0038】まず、設計中心値すなわちΔf=0,ΔQ
=0の場合の動作時の演算増幅器1,2の各々の相互コ
ンダクタンスgm1c,gm2cは次式で表される。
【0039】 gm1c=iX10 ・Z1 =iEXT ・X1 ………………………………(26) gm2c=iX11 ・Z2 =iEXT ・X2 ………………………………(27) より、fo c,Qcはそれぞれ次式で表される。
【0040】 fo c=1/2π(gm1c・gm2c/C1・C2)1/2 ………(28) Qc={(C2・gm1c)/(C1・gm2c)}1/2 …………(29) 制御電圧Vf 、VQ を可変した場合、演算増幅器1,2
の各々の相互コンダクタンスgm1a,gm2aはそれ
ぞれ次式で表される。
【0041】 gm1a=iX10 ・Z1 =gm1c・(1+Δf){(1−ΔQ)/(1+ΔQ)}1/2 ……(30) gm2c=iX11 ・Z2 =gm2c・(1−Δf){(1+ΔQ)/(1−ΔQ)}1/2 ……(31) したがって、この場合のfo a,Qaはそれぞれ次式で
表される。
【0042】 fo a=fo c(1+Δf)……………………………………………(32) Qa=Qc{(1−ΔQ)/(1+ΔQ)}1/2 ……………………(33) したがって、本実施例の電流制御回路は、式(32),
(33)に示すように、制御電圧Vf ,VQ の各々をそ
れぞれΔVf ,ΔVQ だけ可変することにより、それぞ
れ対応してΔf,ΔQが変化し、遮断周波数fo ,クオ
リティフアクタQを独立に調整できる。
【0043】本実施例の制御特性の一例を示す図2を参
照すると、(A)は制御電圧Vf をそれぞれ0.5V,
1V,2Vに可変したときのそれぞれの遮断周波数特性
波形を、(B)は制御電圧VQ をそれぞれ0.3V,1
V,1.5Vに可変したときの遮断周波数近傍の周波数
特性波形を、(C)はQが大きい状態の制御電圧VQ
0.3Vに保持し制御電圧Vf をそれぞれ0.5V,1
V,2Vに可変したときのそれぞれの遮断周波数特性波
形を、(D)はfo を低周波側の制御電圧0.5Vに保
持し制御電圧VQ をそれぞれ0.3V,1V,1.5V
に可変したときの遮断周波数近傍の周波数特性波形をそ
れぞれ示す。これら特性図より、制御電圧Vf ,VQ
各々の制御効果は相互に独立していることが示される。
【0044】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明は上記実施例に限られることなく種々の変形が可能で
ある。例えば、実施例のフィルタは2次のLPFとして
説明しているが、n次のLPF、あるいは、バンドパス
フィルタやハイパスフィルタであっても同様な概念によ
ってfo とQが単独で調整されることは明きらかであ
る。また、本実施例ではダイオード圧縮型の1/2乗器
を使用しているが、他の回路を使っても本発明の主旨を
逸脱しない限り適用できることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のアクティ
ブフィルタは、制御電流源が、周波数制御電圧とQ制御
電圧との各々が独立に遮断周波数とQとをそれぞれ可変
するよう予め定めた関係式で各々の演算増幅器の制御電
流を制御する電流制御回路を備えることにより、これら
遮断周波数およびQを各々独立に調整できるので、容易
に目標特性を達成できるとともに、調整工数を大幅に削
減できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクティブフィルタの一実施例を示す
回路図である。
【図2】本実施例のアクティブフィルタにおける動作の
一例を示す特性図である。
【図3】従来のアクティブフィルタの一例を示す回路図
である。
【符号の説明】
1,2 演算増幅器 3,4,I1〜I7 電流源 5 電流制御回路 6 電流演算回路 7 関数演算回路 61,63 入力回路 62,64,71 掛算回路 72 帰還回路 C1,C2 コンデンサ D1〜D4 ダイオード R1〜R4 抵抗 X1〜X25 トランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所望のフィルタ特性のフィルタを構成し
    縦続接続された第1および第2の演算増幅器とこれら第
    1および第2の演算増幅器にそれぞれ第1および第2の
    制御電流を供給する制御電流源とを備えるアクティブフ
    ィルタにおいて、 前記制御電流源が、遮断周波数の制御用の周波数制御電
    圧とクオリテイフアクタの制御用のQ制御電圧との各々
    が独立に前記遮断周波数とクオリテイフアクタとをそれ
    ぞれ可変するよう予め定めた関係式で前記第1および第
    2の制御電流を制御する電流制御回路を備えることを特
    徴とするアクティブフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記関係式が、設計中心,調整後の前記
    遮断周波数および前記クオリテイフアクタをそれぞれf
    o c,fo aおよびQc,Qaとし、前記周波数制御電
    圧とQ制御電圧の各々の設計中心値に対する各々の所定
    係数を含む変化分をそれぞれΔf,ΔQとして次式で表
    されることを特徴とする請求項1記載のアクティブフィ
    ルタ。 fo a=fo c(1+Δf) Qa=Qc{(1−ΔQ)/(1+ΔQ)}1/2
  3. 【請求項3】 前記電流制御回路が、前記周波数制御電
    圧および前記Q制御電圧の供給に応答して前記第1およ
    び第2の制御電流を発生する電流演算回路と、 前記Q制御電圧の供給に応答して前記第1および第2の
    制御電流に対する周波数およびQの独立制御用の補正関
    数を生成し前記電流演算回路に帰還する関数演算回路と
    を備えることを特徴とする請求項1記載のアクティブフ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】 電流演算回路が、前記周波数制御電圧の
    供給を受け第1の基準信号との差である周波数差信号を
    供給する第1の入力回路と、前記周波数差信号と第1の
    帰還信号との掛算を行い第1の掛算信号を生成する第1
    の掛算回路と、前記Q制御電圧の供給を受け第2の基準
    信号との差であるQ差信号を供給する第2の入力回路
    と、前記Q差信号と前記第1の掛算信号との掛算を行い
    前記第1,第2の制御電流を発生する第2の掛算回路と
    を備え、 前記関数演算回路が、前記Q差信号と第2の帰還信号と
    の掛算を行い第2の掛算信号を生成する第3の掛算回路
    と、前記第2の掛算信号を1/2乗演算して前記第1お
    よび第2の帰還信号を生成する帰還回路とを備えること
    を特徴とする請求項1記載のアクティブフィルタ。
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