JP3232743B2 - フィルタ自動調整回路および基準電流発生回路 - Google Patents

フィルタ自動調整回路および基準電流発生回路

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JP3232743B2 JP03903093A JP3903093A JP3232743B2 JP 3232743 B2 JP3232743 B2 JP 3232743B2 JP 03903093 A JP03903093 A JP 03903093A JP 3903093 A JP3903093 A JP 3903093A JP 3232743 B2 JP3232743 B2 JP 3232743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビデオ信号などを処理
する集積回路(以下、ICという)に係り、特に、IC
に内蔵されるフィルタの自動調整回路および基準電流発
生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IC内蔵のアクティブフィルタの周波数
0 の調整には、一般に、フィルタ自体に基準信号(リ
ファレンス信号)を入力し、その入力信号の位相検波出
力により負帰還をかけ調整する方法が適用されている。
ビデオ系ICにおいては、サブキャリアがリファレンス
基準信号として用いられることが多い。
【0003】図5は、従来のフィルタ自動調整回路の一
例を示す構成図である。図5において、1は90°移相
器、2は帯域通過フィルタ(以下、BPFという)など
からなるリファレンスフィルタ、3は位相比較器として
の乗算器、4は低域通過フィルタ(以下、LPFとい
う)、5は電圧/電流(以下、V/Iと略記する)変換
器、6は被調整フィルタをそれぞれ示している。
【0004】このような構成においては、たとえば図示
しない基準発振器により生成された自動調整の基準とな
る周波数fscの基準信号SB が90°移相器1に入力さ
れる。90°移相器1では、入力基準信号SB から、位
相が0°と90°の2種の信号SB0およびSB90 が得ら
れる。
【0005】位相が0°の信号SB0は、乗算器3の一方
の入力端に入力される。これに対して、位相が90°の
信号SB90 は、リファレンスフィルタ2に入力される。
このリファレンスフィルタ2の出力信号は、乗算器3の
他方の入力端に入力される。乗算器3では、2つの入力
信号を乗算することにより両者の位相比較が行われ、そ
の結果である位相エラーはLPF4に出力される。
【0006】LPF4では、入力された位相エラーの高
次成分がカットされ、高次成分がカットされた信号はV
/I変換器5に入力され、電圧から電流に変換される。
V/I変換器5による電流IRは、リファレンスフィル
タ2に帰還され、基準信号SB に対してリファレンスフ
ィルタ2の出力位相が90°となるように制御される。
つまり、リファレンスフィルタ2の周波数f0 が、基準
信号SB と同様の精度に調整されたことになり、被調整
フィルタ6のf0 も調整される。
【0007】また、ビデオ信号処理ICなどにおいて
は、任意の時間τを作る必要性があり、これを実現する
手段としては、キャパシタに定電流を充放電して、いわ
ゆるランプ(RAMP)波形を作り、ランプ波形がある
電圧に達するまでの時間が一定であることを利用する回
路が適用されている。しかし、これをIC内で実現しよ
うとすると、容量のバラツキが±7%程度あることか
ら、正確な値を得ることが困難である。そこで、従来
は、正確な値が必要なときは、IC内部のキャパシタで
はなく外付けのキャパシタを用い、電流は温特や素子の
バラツキのない基準電流を生成して対応していた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のフィルタ自動調整回路では、リファレンスフィルタ
2と被調整フィルタ6は、種々のバラツキ要因に対して
影響を受け易く、被調整フィルタ6の調整を精度良く行
うことができない場合がある。また、ビデオ信号処理I
Cにおいて、周波数f0 の精度を要求されるものとし
て、サブキャリア周波数fscのトラップ(TRAP)がある
が、これは図6に示すように、f0 において位相特性が
不連続で、リファレンスフィルタとして用いることがで
きない。そこで、他のLPF、BPF、HPFやイコラ
イザなどをリファレンスフィルタ2として適用して自動
調整回路を構成すると、各バラツキ要因に対しリファレ
ンスフィルタ2と被調整フィルタ6が必ずしも一対一の
対応とはならず、被調整フィルタであるトラップのf0
の精度を向上するこができないという問題がある。
【0009】また、任意時間τを設定するための回路で
は、外部キャパシタ用の端子と、温特のない基準電流を
生成するための端子が必要となるなどの問題があった。
【0010】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、被調整フィルタの調整を高精度
に行えるフィルタ自動調整回路、並びにIC端子、素子
数の削減を図れ、絶対バラツキに比例した電流を発生で
き、精度のよい回路を実現できる基準電流発生回路を提
供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、基準信号が入力されるリファレンスフ
ィルタと、上記基準信号とリファレンスフィルタの出力
信号との位相比較を行う位相比較器とを備え、上記位相
比較器の出力信号を上記リファレンスフィルタに帰還さ
せてリファレンスフィルタの基準周波数を所定の周波数
に保持するとともに、帰還信号を被調整フィルタに入力
させて当該被調整フィルタの基準周波数を所定の周波数
に保持させるフィルタ自動調整回路において、上記リフ
ァレンスフィルタは第1のバンドパスフィルタにより構
成され、上記被調整フィルタは、上記帰還信号が入力さ
れる第2のバンドパスフィルタと、この第2のバンドパ
スフィルタへの入力信号から当該第2のバンドパスフィ
ルタの出力信号を減算する演算回路とから構成されてい
【0012】
【0013】本発明の基準電流発生回路は、基準信号が
入力されるリファレンスフィルタと、上記基準信号とリ
ファレンスフィルタの出力信号との位相比較を行い、そ
の位相検波出力電流を上記リファレンスフィルタに帰還
させてリファレンスフィルタの基準周波数を所定の周波
数に保持する回路とを有し、上記帰還電流を出力とする
電流源と、エミッタ同士が接続されコレクタを出力とす
る一対の出力トランジスタと、これら一対の出力トラン
ジスタのベースと所定電源との間にベース・エミッタ接
合が接続された一対の入力トランジスタとを備え、上記
一対の出力トランジスタのエミッタ同士の接続中点が上
記電流源の出力に接続されてなるギルバートアンプとか
ら構成されている。
【0014】
【作用】本発明のフィルタ自動調整回路によれば、基準
信号がリファレンスフィルタおよび位相比較器に入力さ
れる。また、リファレンスフィルタの出力信号が位相比
較器に入力される。位相比較器では、基準信号とリファ
レンスフィルタの出力信号との位相比較が行われ、その
比較結果を示す信号がリファレンスフィルタに帰還され
る。これにより、リファレンスフィルタの基準周波数が
所定の周波数に保持される。また、帰還信号が被調整フ
ィルタに入力されて、被調整フィルタの基準周波数が所
定の周波数に保持される。このとき、リファレンスフィ
ルタと被調整フィルタとは同種フィルタにより構成され
ていることから、種々のバラツキ要因に対し同じような
動きが行われ、両フィルタの周波数が所定周波数に精度
よく調整される。
【0015】本発明のフィルタ自動調整回路によれば、
バンドパスフィルタと、このバンドパスフィルタへの入
力信号から当該バンドパスフィルタの出力信号を減算す
る演算回路とからなる被調整フィルタの伝達関数は、ト
ラップの場合の伝達関数と同じになる。したがって、被
調整フィルタを上述の回路により構成し、かつ、f0
自動調整回路も同一のバンドパスフィルタを用いること
により、安定したf0 となるf scトラップを実現でき
る。
【0016】本発明の基準電流発生回路によれば、ギル
バートアンプの一対の入力トランジスタのベース・エミ
ッタ接合に差動信号電流が流れ、これによりベース・エ
ミッタ接合に生じる電圧降下で出力トランジスタのベー
スが駆動される。また、電流源は、フィルタ自動調整回
路と同様に構成され、帰還制御により安定に調整された
出力電流は、一対の出力トランジスタのエミッタに供給
される。出力トランジスタは差動増幅器として機能し、
そのコレクタから容量バラツキに比例した電流が出力さ
れる。
【0017】
【実施例】図1は、本発明に係るビデオ信号処理ICに
おけるフィルタ自動調整回路の一実施例を示す構成図で
あって、従来例を示す図5と同一構成部分は同一符号を
もって表す。すなわち、1は90°移相器、2aはBP
Fからなるリファレンスフィルタ(以下、リファレンス
BPFという)、3は乗算器、4はLPF、5はV/I
変換器、6aは被調整フィルタをそれぞれ示している。
【0018】被調整フィルタ6aは、リファレンスBP
F2aと同じ調整電流IRの入力ラインに接続されたB
PF61と、入力信号vinからBPF61を通過した信
号v inを減算する演算回路62とからなり、BPF61
および演算回路62を組み合せた、いわゆる(1−BP
F)回路によりfscトラップを構成している。これに合
わせて、上述したように、f0 の自動調整用のリファレ
ンスフィルタも同種フィルタであるBPFにより構成さ
れる。これにより、f0 に対する各種バラツキ要因に対
して、完全に安定したf0 となるfscトラップを実現し
ている。
【0019】以下に、f0 の精度が要求されるfscトラ
ップを(1−BPF)回路により構成し、かつ、f0
自動調整回路も同一のBPFを用いることにより、安定
したf0 となるfscトラップを実現できる理由について
説明する。
【0020】現在、ビデオ信号処理ICには、多数のフ
ィルタが内蔵されている。これらフィルタは、図2に示
す2次バイカットフィルタを基本として構成される。2
次バイカットフィルタは、図2に示すように、gm アン
プAMP1 ,AMP 2 、キャパシタC1 ,C2 および信
号源v1 〜v3 により構成される。具体的な接続は、ア
ンプAMP1 の非反転入力(+) は信号源v1 に接続さ
れ、反転入力(-) はアンプAMP2 の反転入力(-) およ
びアンプAMP2 の出力側に接続されている。アンプA
MP1 の出力はキャパシタC1 を介して信号源v2 に接
続されているとともに、アンプAMP2 の非反転入力
(+) に接続されている。また、アンプAMP2 の出力に
はキャパシタC2 を介して信号源v3 に接続されてい
る。
【0021】このような構成を有する2次バイカットフ
ィルタは、v1 〜v3 の入力の組み合わせにより、各種
フィルタが実現される。たとえば、トラップを構成する
場合には、信号源v1 およびv3 により同一信号を入力
し、BPFを構成する場合には信号源v2 より信号を入
力すればよく、それぞれの伝達関数は、以下に示すよう
になる。 v0(TRAP) ={(S2 +ω0 2)/〔S2 +(ω0 /Q)・S+ω0 2〕}・vin …(1) v0(BPF)={〔(ω0 /Q)・S〕/〔S2 +(ω0 /Q)・S+ω0 2〕}・v in …(2) ただし、 ω0 ={(gm1・gm2)/(C1 ・C2 )}1/2 …(3) Q ={(C2 ・gm1)/(C1 ・gm2)}1/2 …(4) ここで、図1の被調整フィルタ6aの(1−BPF)の
回路構成を考えると、その伝達関数は、次式で示すよう
になる。 1−v(BPF) ={(S2 +ω0 2)/〔S2 +(ω0 /Q)・S+ω0 2〕}・vin …(5)
【0022】すなわち、被調整フィルタ6aの(1−B
PF)の回路構成の伝達関数は、上記(1) 式に示すトラ
ップの場合の伝達関数と同じになる。したがって、f0
の精度が要求されるfscトラップを(1−BPF)回路
により構成し、かつ、f0 の自動調整回路も同一のBP
Fを用いることにより、安定したf0 となるfscトラッ
プを実現できる。
【0023】次に、上記構成による動作を説明する。た
とえば図示しない基準発振器により生成された自動調整
の基準となる周波数fscの基準信号SB が90°移相器
1に入力される。90°移相器1では、入力基準信号S
B から、位相が0°と90°の2種の信号SB0およびS
B90 が得られる。
【0024】位相が0°の信号SB0は、乗算器3の一方
の入力端に入力される。これに対して、位相が90°の
信号SB90 は、リファレンスBPF2aに入力される。
このリファレンスBPF2aの出力信号は、乗算器3の
他方の入力端に入力される。乗算器3では、2つの入力
信号を乗算することにより両者の位相比較が行われ、そ
の結果である位相エラーはLPF4に出力される。
【0025】LPF4では、入力された位相エラーの高
次成分がカットされ、高次成分がカットされた信号はV
/I変換器5に入力され、電圧から電流に変換される。
V/I変換器5による電流IRは、リファレンスBPF
2aに帰還され、基準信号SB に対してリファレンスB
PF2aの出力位相が90°となるように制御される。
つまり、リファレンスBPF2aの周波数f0 が、基準
信号SB と同様の精度に調整されたことになり、被調整
フィルタ6aのf0 も各種バラツキ要因に対して安定に
調整される。
【0026】以上説明したように、本実施例によれば、
ビデオ信号処理ICなどの内蔵されるアクティブフィル
タでそのf0 の精度が要求されるfscトラップを、BP
F61と、入力信号vinからBPF61を通過した信号
inを減算する演算回路62とからなり、BPF61お
よび演算回路62を組み合わせた、いわゆる(1−BP
F)回路により構成し、かつ、f0 の自動調整回路のリ
ファレンスフィルタ2aも同一のBPFで構成したの
で、f0 に対する各種バラツキ要因に対してほぼ完全に
安定したfscトラップを実現できる。
【0027】実際に、従来3%程度であったf0 の精度
を1%以下とすることができ、8mmビデオ信号処理フォ
ーマットで0.5%のf0 精度を要求されるクロマエン
ファシスの規格を充分に満足でき、完全内蔵化を実現で
きた。
【0028】なお、本実施例では、fscトラップの場合
を例に説明したが、トラップ以外の場合には、リファレ
ンスフィルタと被調整フィルタとを同種フィルタにより
構成することにより、両フィルタ共、種々のバラツキ要
因に対し同じ動きをすることになり、そのf0 を精度良
く調整できる。
【0029】図3は、本発明に係るビデオ信号処理回路
における基準電流発生回路を用いたランプ波形発生回路
の基本構成を示すブロック図である。図3において、A
はフィルタ自動調整回路で、たとえばBPFとして機能
する2次バイカットフィルタA−1と、フィルタのf0
調整系A−2から構成されており、図1あるいは図5で
示す回路と同等の回路である。Bはランプ波形発生回路
で、gm アンプAMP3 と、定電圧源V1 と、キャパシ
タC3 とから構成されている。
【0030】2次バイカットフィルタA−1は、図2を
用いて説明した構成と同様であるが、2次バイカットフ
ィルタA−1およびランプ波形発生回路Bの各gm アン
プAMP1 〜AMP3 は、ギルバートアンプにより構成
されており、2次バイカットフィルタAー1のf0 のバ
ラツキ(容量やgm アンプのバラツキ)を調整するため
に、ギルバートアンプの電流を調整電流IRにより制御
している。
【0031】本回路は、フィルタ自動調整回路による調
整電流IRを用いてgm アンプAMP3 としてのギルバ
ートアンプを構成することによりIC内の容量バラツキ
に比例した基準電流を生成する基準電流発生回路が構成
され、このgm アンプAMP 3 の出力側にキャパシタC
3 を接続することによりランプ波形発生回路Bが構成さ
れている。
【0032】ここで、フィルタ自動調整回路による調整
電流IRを用いてgm アンプAMP 3 としてのギルバー
トアンプを構成することにより、IC内の容量バラツキ
に比例した基準電流を生成できる理由について順を追っ
て説明する。
【0033】図4は、各gm アンプAMP1 〜AMP3
として用いられるギルバートアンプを示す回路図であ
る。図4において、Q1 〜Q6 はnpn形トランジス
タ、i1 〜i3 は電流源、R E1,RE2は抵抗素子をそれ
ぞれ示しており、これら各素子が以下のように接続され
ている。
【0034】すなわち、トランジスタQ1 のベースは入
力端(+) に接続され、コレクタは電源電圧に接続され、
エミッタは抵抗素子RE1の一端に接続されている。トラ
ンジスタQ2 のベースは入力端(-) に接続され、コレク
タは電源電圧に接続され、エミッタは抵抗素子RE2の一
端に接続されている。トランジスタQ3 のベースは抵抗
素子RE1の他端およびトランジスタQ5 のコレクタに接
続され、コレクタは電源電圧に接続され、エミッタはト
ランジスタQ 4 のエミッタに接続され、これらエミッタ
同士の接続中点は電流源i2 に接続されている。トラン
ジスタQ4 のベースは抵抗素子RE2の他端およびトラン
ジスタQ6 のコレクタに接続され、コレクタは電流源i
1 に接続されている。トランジスタQ5 はベースとコレ
クタとが接続され、そのエミッタはトランジスタQ6
エミッタに接続され、これらエミッタ同士の接続中点は
電流源i3 に接続されている。また、トランジスタQ6
のベースとコレクタとが接続されている。
【0035】ギルバートアンプは、トランジスタQ1
2 ,Q5 ,Q6 が入力段を、トランジスタQ3 ,Q4
が出力段を構成し、トランジスタQ4 のコレクタと電流
源i 1 との接続中点から出力電流IOUT を出力するよう
になっている。
【0036】このギルバートアンプのgm は、次式で示
すようになる。 gm =(IR)/〔2(RE +2re )・IIN〕 …(5) ここで、図3の2次バイカットフィルタA−1のキャパ
シタC1 およびC2 の容量を共にCとすると、調整電流
IRは次式で表される。 IR=2(RE +2re )・IIN・C・ω0 …(6) したがって、ランプ波形発生回路Bのgm アンプAMP
3 のgm3は次式で表される。 gm3=〔2(RE +2re )・IIN・C・ω0 〕 /〔2(RE +2re )・IIN〕 =C・ω0 …(7) gm アンプAMP3 の入力に対し定電圧源V1 から電圧
Vを与えると、出力電流IOUT は次式のようになる。 IOUT =C・ω0 ・V …(8) ここで、ω0 はバラツキを調整されているので一定で、
電圧Vも一定である。したがって、出力電流IOUT は容
量値Cのバラツキに比例した電流となる。
【0037】ランプ波形発生回路Bの出力電圧V
OUT は、キャパシタC3 の容量をC3aとする、次式で与
えられる。 VOUT =(IOUT ・τ)/C3a …(9) この(9) 式より時間τを求めると、次式で示すようにな
る。 τ=(C3a・VOUT )/IOUT …(10) 出力電流IOUT は、上記(8) 式により容量値Cに比例し
た電流であるので、時間τは、容量の絶対バラツキの影
響を受けない。
【0038】以上説明したように、本基準電流発生回路
は、フィルタの自動調整回路の調整電流をギルバートア
ンプの電流源に用いることにより、容量の絶対バラツキ
に比例した電流を生成することができ、容量バラツキを
キャンセルできることはもとより、温特もキャンセルで
き、また、IC内部のみで構成することができることか
ら、IC端子の削減、外付け部品の削減を図れ、少ない
素子数で精度の良い回路を実現できる。また、この基準
電流発生回路を用いることにより絶対バラツキの少ない
任意の時間τを得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のフィルタ
自動調整回路によれば、フィルタのf 0 を精度良く調整
でき、また、f0 に対する各種バラツキ要因に対してほ
ぼ完全に安定したfscトラップを実現できる。
【0040】また、本発明の基準電流発生回路によれ
ば、容量の絶対バラツキに比例した電流を生成すること
ができ、容量バラツキをキャンセルできることはもとよ
り、温特もキャンセルでき、また、IC内部のみで構成
することができることから、IC端子の削減、外付け部
品の削減を図れ、少ない素子数で精度の良い回路を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るビデオ信号処理回路におけるフィ
ルタ自動調整回路の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明に係る2次バイカットフィルタを示す構
成図である。
【図3】本発明に係るビデオ信号処理回路における基準
電流発生回路を用いたランプ波形発生回路の基本構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明に係るギルバートアンプを示す回路図で
ある。
【図5】従来のフィルタ自動調整回路の構成図である。
【図6】fSCトラップの位相特性を示す図である。
【符号の説明】
1…90°移相器 2a…BPFからなるリファレンスフィルタ 3…乗算器 4…LPF 5…V/I変換器 6a…被調整フィルタ 61…BPF 62…演算回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−61508(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 11/04

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準信号が入力されるリファレンスフィ
    ルタと、 上記基準信号とリファレンスフィルタの出力信号との位
    相比較を行う位相比較器とを備え、 上記位相比較器の出力信号を上記リファレンスフィルタ
    に帰還させてリファレンスフィルタの基準周波数を所定
    の周波数に保持するとともに、帰還信号を被調整フィル
    タに入力させて当該被調整フィルタの基準周波数を所定
    の周波数に保持させるフィルタ自動調整回路であって、上記リファレンスフィルタは第1のバンドパスフィルタ
    により構成され、 上記被調整フィルタは、上記帰還信号が入力される第2
    のバンドパスフィルタと、この第2のバンドパスフィル
    タへの入力信号から当該第2のバンドパスフィルタの出
    力信号を減算する演算回路とから構成されている フィル
    タ自動調整回路。
  2. 【請求項2】 基準信号が入力されるリファレンスフィ
    ルタと、上記基準信号とリファレンスフィルタの出力信
    号との位相比較を行い、その位相検波出力電流を上記リ
    ファレンスフィルタに帰還させてリファレンスフィルタ
    の基準周波数を所定の周波数に保持する回路とを有し、
    上記帰還電流を出力とする電流源と、 エミッタ同士が接続されコレクタを出力とする一対の出
    力トランジスタと、これら一対の出力トランジスタのベ
    ースと所定電源との間にベース・エミッタ接合が接続さ
    れた一対の入力トランジスタとを備え、上記一対の出力
    トランジスタのエミッタ同士の接続中点が上記電流源の
    出力に接続されてなるギルバートアンプとから構成され
    ていることを特徴とする基準電流発生回路。
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