JPH08227854A - 露光方法及びその装置 - Google Patents

露光方法及びその装置

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JPH08227854A
JPH08227854A JP7322131A JP32213195A JPH08227854A JP H08227854 A JPH08227854 A JP H08227854A JP 7322131 A JP7322131 A JP 7322131A JP 32213195 A JP32213195 A JP 32213195A JP H08227854 A JPH08227854 A JP H08227854A
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exposure
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スループットを極端に低下させることなく、
各露光ショット位置で正確にレベリング及び合焦を行な
う。 【構成】 ウエハ全体の傾斜補正(グローバルレベリン
グ)が第1の露光ショットへの位置決めのためのウエハ
の移動中に行なわれ(ステップ110)、各露光ショッ
トへの位置決め後に各露光位置でのレベリング(チップ
レベリング)が行なわれる(ステップ112)。従っ
て、レベンリング動作が分割され、各露光位置でのレベ
リング補正量が小さくなり、露光位置では短時間でレベ
リングが完了する。また、ステップ118でステップ1
14で求められた焦点からの位置ずれ量に応じた量だけ
次露光ショット移動中にウエハを光軸方向に沿って焦点
側へ移動させるので、各露光ショットへ位置決めされた
時には、大まかな合焦がなされている。ステップアンド
リピート方式のみならず走査型の露光方法にも適用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路や
液晶基板の回路パターンをフォトリソグラフィー技術に
より基板上に形成するために使用される投影露光方法及
びその装置に係り、特にマスクパターンを投影光学系を
介して感光基板上の複数のショット領域に順次転写する
ステップアンドリピート方式及びスリットスキャン方式
の露光方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ステップ・アンド・リピート方式の露光
装置、特に半導体素子製造用の縮小投影型露光装置であ
るウエハステッパーには、大きな開口数(N.A.)を
有する投影レンズ系が用いられていることから、焦点深
度が非常に小さく、このためウエハの露光領域を投影レ
ンズ系の像面に対して平行にするレベリング動作を合焦
動作と並行して実行するようにし、露光領域表面をその
全面に渡って投影レンズ系の焦点深度内に設定しない限
り、露光領域全体にわたって鮮明なパターンの露光を行
なうことができない。
【0003】ウエハ全体は別途に設けられたオートフォ
ーカス機構(例えば、特開平5−190423号公報に
開示されているようないわゆる斜入射方式の多点AF
系)によりウエハ面上3点以上の検出によって投影レン
ズ系の像面に対してウエハ表面をほぼ平行に設定するこ
とが可能であり、従来より、このような露光前に1度だ
けウエハを傾ける、いわゆるグローバルレベリングがな
されていた。
【0004】しかしながら、ウエハの大型化やシリコン
に代わるガリウム・砒素等の新材料ではウエハ自体の平
面性が不安定になるため、ウエハの部分的な垂直位置検
出が必要となる。そして、各回の露光と化学処理により
さらにウエハの変形が増大されるため、露光領域の正確
な水平検出が不可欠となってきていた。このようなウエ
ハの部分的な(ショット領域毎の)垂直位置検出のため
の装置が特開昭58−113706号公報に開示されて
いる。この装置は、「主対物レンズに関して所定の共役
関係になる領域へ微小開口から発する平行光束を該対物
レンズの光軸に対して斜めより供給する照射光学系と、
該照射光学系から供給され前記共役領域で反射される光
束を光電素子上に集光する集光光学系とを設け、該両光
学系の光軸を前記主対物レンズに関して対称に配置した
もの」で、受光素子の出力により主対物レンズに関する
共役領域がこの主対物レンズの光軸に垂直であるか否か
を判別するものである。一部の機種では、この特開昭5
8−113706号公報に開示されたような位置検出装
置を用いてショット領域毎に投影レンズ系の像面に対し
てウエハを傾ける、いわゆるチップレベリングが行なわ
れていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たグローバルレベリングのみを採用する機種では、基板
全体の傾斜は補正できるが、チップ毎の傾斜を補正する
ことができないという不都合があった。一方、上述した
チップレベリングを採用する機種では、チップ毎(ショ
ット領域毎)の傾斜の補正は可能であるが、各ショット
領域への位置決めが完了した時点でその都度レベリン
グ、合焦動作をそれぞれ行なうことから、スループット
が低下するという不都合があった。
【0006】また、近年、レチクルのパターン領域の一
部をスリット状あるいは円弧状に照明し、その照明され
た領域に対してレチクルを走査するとともに、その照明
された領域に対して投影光学系と共役な領域(露光領
域)に対して感光基板をレチクルの走査と同期して走査
することによりレチクルのパターンを逐次感光基板上に
露光するスリットスキャン方式の露光装置が開発されて
いる。この方式の露光装置ではレチクル上の照明領域が
ステップアンドリピート方式の露光装置に比べて小さ
く、投影光学系のイメージフィールドの一部分しか露光
に使用されないため投影像の歪みを防止し、照度を均一
にし易いという利点がある。かかるスリットスキャン方
式の露光装置においてもスループットを低下させずにチ
ップ毎の合焦及びレベリング調整を実行することが望ま
れる。
【0007】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その目的は、スループットを極端に低減させること
なく、露光位置での高精度のレベリング、合焦動作を行
なうことが可能な露光方法及びその装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に従
えば、マスクに形成されたパターンを投影光学系を介し
て感光基板上の複数のショット領域の各々に順次転写す
るステップアンドリピート方式の露光方法において、前
記感光基板上の複数の計測点(位置を計測するための
点)の各々における前記投影光学系の光軸方向の位置を
計測する第1の工程と;前記複数のショット領域の1つ
を前記投影光学系のイメージフィールド内に位置決めす
るための前記感光基板の移動中に、前記計測結果に基づ
いて前記投影光学系の像面と前記感光基板の表面との相
対的な傾斜を補正する第2の工程と;前記投影光学系の
像面に対する前記1つのショット領域の表面の傾斜量と
焦点ずれ量とを検出し、該検出結果に基づいて前記感光
基板を傾けるとともに前記光軸方向に移動する第3の工
程と;前記マスクパターンを前記1つのショット領域に
転写するとともに、前記第3の工程での前記感光基板の
傾斜量に基づいて、次にマスクパターンを転写すべき前
記1つのショット領域とは別のショット領域の表面の前
記投影光学系の像面からの位置ずれ量を求める第4の工
程と;前記別のショット領域を前記投影光学系のイメー
ジフィールド内に位置決めするための前記感光基板の移
動中に、前記求められた位置ずれ量に応じた量だけ前記
感光基板を前記光軸方向に移動する第5の工程と;を含
むことを特徴とする露光方法が提供される。
【0009】請求項1記載の発明によれば、第2の工程
で感光基板全体の傾斜補正(グローバルレベリング)が
複数のショット領域の1つを投影光学系のイメージフィ
ールド(投影視野内)に位置決めするための感光基板の
移動中に行なわれ、第3の工程で各ショット領域の露光
位置(投影光学系によるマスクパのターンの投影位置)
への位置決め後に各露光位置でのレベリング(チップレ
ベリング)が行なわれる。従って、レベンリング動作が
分割され、各露光位置でのレベリング補正量が小さくな
り、露光位置では短時間でレベリングが完了する。
【0010】また、第5の工程において第4の工程で求
められた投影光学系の像面からの位置ずれ量に応じた量
だけ次ショット領域(前記1つの領域とは別の領域)移
動中に感光基板を光軸方向に沿って像面へ向けて移動さ
せるので、各ショット領域が位置決めされた時には、大
まかな合焦がなされている。従って、合焦動作、感光基
板の移動が分割され、各露光位置での光軸方向への感光
基板の移動量は小さくなり、露光位置では短時間に合焦
が完了する。即ち、感光基板の露光位置への位置決めの
ための移動と共に合焦動作の一部がなされる。
【0011】請求項2記載の発明に従えば、請求項1記
載の露光方法であって、前記第1の工程において、感光
基板上の計測点は、少なくとも3つのショット領域の各
々の同一位置に設定されることを特徴とする請求項1記
載の露光方法が提供される。請求項2記載の発明によれ
ば、投影光学系の光軸方向の位置を検出すべき感光基板
上の計測点は少なくとも3つのショット領域の各々の同
一位置に設定される。従って、ショット領域内に凸凹
(段差)が存在しても各ショット領域の同一点で焦点位
置検出が行なわれるので、その凸凹によらず感光基板の
傾斜量を正確に求めることができ、グローバルレベリン
グの精度向上が期待できる。
【0012】請求項3記載の発明に従えば、請求項2記
載の露光方法であって、前記第1の工程は、前記感光基
板上のいくつかのショット領域の各々に付設されたアラ
イメントマークの位置を計測する工程と、該計測された
複数の位置を統計処理することにより前記感光基板上の
全てのショット領域の位置を決定する工程とを含み、前
記計測点が設定される少なくとも3つのショット領域
は、前記アライメントマークの位置が計測されるいくつ
かのショット領域に含まれることを特徴とする露光方法
が提供される。
【0013】請求項3記載の発明によれば、第1の工程
において統計的手法を採用したグローバルアライメン
ト、いわゆるエンハンストグローバルアライメントの対
象となる複数のショット領域(EGAショット)につい
てマーク位置が計測され、それぞれの計測結果を統計処
理することにより感光基板上の全てのショット領域の位
置が定められる。このとき、各EGAショットについて
感光基板表面の光軸方向の位置計測が行なわれる。そし
て、第2の工程において1つのショット領域の位置決め
のための感光基板の移動中にこの計測結果に基づいてグ
ローバルレベリングが行なわれる。従って、EGA計測
動作の一部としてそのEGAショットについて焦点位置
検出を加えるだけで、第2の工程においてグローバルレ
ベリングが行なわれ、各露光位置では短時間でレベリン
グが完了する。なお、グローバルレベリングでは感光基
板上の少なくとも3点で焦点位置検出を行なえばよく、
全てのEGAショットで焦点位置検出を行なわずとも少
なくとも3つのEGAショットを選択して焦点位置を検
出すればよい。
【0014】請求項4記載の発明に従えば、請求項1記
載の露光方法であって、前記第1の工程において、前記
感光基板上の計測点は前記マスクのパターンを転写可能
な全てのショット領域の各々に設定されるとともに、該
各ショット領域内の計測点はプロセス段差が比較的小さ
くなる位置に定められ、前記第4の工程において、前記
別のショット領域の表面の前記投影光学系の像面からの
位置ずれ量を求める際に、前記第1の工程で得られたシ
ョット領域間の偏差を用いることを特徴とする露光方法
が提供される。請求項4記載の発明によれば、第1の工
程において感光基板上のマスクのパターンを転写可能な
全有効ショット領域について各ショット領域内のプロセ
ス段差が比較的少ない任意の位置を計測点として感光基
板表面の光軸方向の位置計測が行なわれる。そして、第
4の工程において次ショット領域位置での感光基板表面
の光軸方向の像面からの位置ずれ量が第1の工程で得ら
れたショット領域間の偏差を用いて求められる。従っ
て、ショット領域での感光基板の傾斜から次ショット領
域位置での感光基板表面の光軸方向の像面からの位置ず
れ量を推定により求める場合に比較して第5の工程にお
いて合焦位置により近い位置に感光基板を位置させるこ
とができ、各露光位置ではより短時間で合焦動作が完了
する。
【0015】請求項5記載の発明に従えば、請求項4記
載の露光方法であって、前記マスクのパターンを前記感
光基板上のショット領域に転写するのに先立ち、該ショ
ット領域の表面を前記投影光学系の像面に合致させる際
に、前記第1の工程で得られた全てのショット領域の位
置情報のうち、当該ショット領域に隣接するショット領
域の位置情報を用いて前記感光基板を傾けることを特徴
とする露光方法が提供される。請求項5記載の発明によ
れば、マスクのパターンを感光基板上のショット領域に
転写するのに先立ち、該ショット領域の表面を投影光学
系の像面に合致させる際に、第1の工程で得られた全有
効ショット領域の位置情報のうち、当該ショット領域に
隣接するショット領域の位置情報を用いて感光基板を傾
ける。従って、露光位置での傾斜検出が不要となり、よ
り一層短時間でレベリングが可能となる。
【0016】請求項6記載の発明に従えば、マスクを照
明しながら、該マスク上の照明領域に対して該マスクを
走査するとともに、上記照明領域と投影光学系に関して
共役な露光領域に対して感光基板を前記マスクの走査に
同期して走査することにより、上記マスクのパターンを
上記投影光学系を介して感光基板の複数のショット領域
上に順次露光する走査型露光方法において、前記感光基
板上の複数の計測点の各々における前記投影光学系の光
軸方向の位置を計測する第1の工程と;前記複数のショ
ット領域の1つを露光開始位置に位置決めするための前
記感光基板の移動中に、前記計測結果に基づいて前記投
影光学系の像面と前記感光基板の表面との相対的な傾斜
を補正する第2の工程と;前記感光基板の1つのショッ
ト領域と前記マスクとを同期して走査露光しながら、前
記投影光学系の像面に対する前記1つのショット領域の
表面の傾斜量と焦点ずれ量とを検出し、該検出結果に基
づいて前記露光領域における前記1つのショット領域の
表面が前記投影光学系の像面と平行になるとともに前記
投影光学系の焦点位置と一致するように前記感光基板を
傾けるとともに前記光軸方向に移動する第3の工程と;
前記1つのショット領域の走査露光終了時の前記感光基
板の傾斜量に基づいて、次にマスクパターンを転写すべ
き前記1つのショット領域とは別のショット領域の表面
の前記投影光学系の像面からの位置ずれ量を求める第4
の工程と;前記別のショット領域を前記露光開始位置に
位置決めするための前記感光基板の移動中に、前記求め
られた位置ずれ量に応じた量だけ前記感光基板を前記光
軸方向に移動する第5の工程と;を含むことを特徴とす
る露光方法が提供される。
【0017】請求項6記載の発明によれば、第2の工程
で感光基板全体の傾斜補正(グローバルレベリング)が
複数のショット領域の1つを投影光学系のイメージフィ
ールド(投影視野内)に位置決めするための感光基板の
移動中に行なわれ、第3の工程で、前記感光基板の1つ
のショット領域と前記マスクとを同期して走査露光しな
がら各露光位置でのレベリング(チップレベリング)が
行なわれる。従って、レベンリング動作が分割され、各
露光位置でのレベリング補正量が小さくなり、露光位置
では短時間でレベリングが完了する。また、第5の工程
において第4の工程で求められた投影光学系の像面から
の位置ずれ量に応じた量だけ次ショット領域(前記1つ
の領域とは別の領域)への移動中に感光基板を光軸方向
に沿って像面へ向けて移動させるので、各ショット領域
が位置決めされた時には、大まかな合焦がなされてい
る。従って、合焦動作、感光基板の移動が分割され、各
露光位置での光軸方向への感光基板の移動量は小さくな
り、露光開始位置では短時間に合焦が完了する。即ち、
感光基板の露光位置への位置決めのための移動と共に合
焦動作の一部がなされる。
【0018】請求項7記載の発明に従えば、前記マスク
の走査の間に生じるマスクの光軸方向における位置変動
による前記投影光学系の像面の光軸方向の位置の変動分
を、上記第3の工程における前記検出結果に基づいて前
記感光基板を前記光軸方向に移動するための移動量に取
り込み、且つ上記第4の工程における前記投影光学系の
像面からの位置ずれ量に取り込むことを特徴とする請求
項6に記載の露光方法が提供される。請求項7記載の発
明によれば、走査型露光方法に特有のマスクの走査によ
りに生じる投影光学系の像面の光軸方向の位置の変動分
を予め測定しておき、その変動分を第3の工程及び第4
工程における光軸方向の移動量に加算することによっ
て、かかる変動分をも有効に補正できる。
【0019】請求項8記載の発明に従えば、マスクに形
成されたパターンの像を感光基板上に投影する投影光学
系を有し、前記マスクのパターン像を前記感光基板上の
複数のショット領域の各々に順次転写するステップアン
ドリピート方式の露光装置において、前記感光基板を保
持して、前記投影光学系の光軸方向に移動するととも
に、前記投影光学系の像面に対して傾斜可能な可動部材
と;該可動部材を載置して、前記投影光学系の光軸と垂
直な面内で2次元移動する基板ステージと;前記感光基
板表面の前記投影光学系の光軸方向の位置を光学的に検
出する第1の検出手段と;前記投影光学系の像面に対す
る前記感光基板上のショット領域の表面の傾斜を光学的
に検出する第2の検出手段と;前記第1の検出手段を用
いて前記感光基板上の複数の計測点の各々における前記
光軸方向の位置を計測し、該計測された複数の位置に基
づいて前記可動部材を傾けることにより、前記投影光学
系の像面と前記感光基板の表面との相対的な傾斜を補正
する第1のレべリング手段と;前記基板ステージの移動
位置をモニタしつつ前記感光基板上の複数のショット領
域が前記マスクのパターン像で順次露光されるように前
記基板ステージの移動位置を制御する第1の制御手段
と;前記傾斜補正された感光基板上の1つのショット領
域の表面が前記投影光学系の焦点位置に一致するよう
に、前記第1の検出手段の出力に基づいて前記可動部材
を駆動する合焦手段と;前記1つのショット領域の表面
が前記投影光学系の像面と平行になるように、前記第2
の検出手段の出力に基づいて前記可動部材を駆動する第
2のレべリング手段と;前記第2のレベリング手段によ
って駆動される前記感光基板上のショット領域の表面の
傾斜量に基づいて、次にマスクパターンを転写すべき前
記1つのショット領域とは別のショット領域の表面の前
記投影光学系の像面からの位置ずれ量を求め、前記別の
ショット領域を露光位置に位置付けるために前記第1の
制御手段による前記基板ステージの移動中に、前記位置
ずれ量に応じた量だけ前記感光基板を前記光軸方向に移
動するように前記可動部材の移動を制御する第2の制御
手段と;を備えたことを特徴とする露光装置が提供され
る。
【0020】この場合において、感光基板上の中心付近
に位置するショット領域では、当該ショット領域及びこ
れに隣接するショット領域の位置情報、又は当該ショッ
ト領域に隣接するショット領域の位置情報のみ、を用い
てレベリングを行なっても良いが、感光基板の周辺付近
に位置するショット領域では、それに隣接するショット
領域の数が少なくなるので、当該ショット領域及びこれ
に隣接するショット領域の両者の位置情報を用いてレベ
リングを行なうことが望ましい。いずれにしても、ショ
ット領域のレベリングは、少なくとも3つの位置情報を
用いて行なうことが望ましい。
【0021】現在、半導体素子製造のフォトリソグラフ
ィ工程では、製造コストの抑制と生産性の向上のため
に、感光基板上のショット領域に微細なパターンを高解
像で転写するための、いわゆるクリティカルレイア用の
露光装置と、感光基板上のショット領域に比較的粗いパ
ターンを高スループットで転写するための、いわゆるノ
ンクリティカルレイア用の露光装置とが併用されるよう
になっている。クリティカルレイア用の露光装置は、例
えばフィールドサイズが22mm角、焦点深度を考慮し
た実用上の解像力が0・35μmである、フィールドサ
イズは大きくないものの高解像力の投影光学系が搭載さ
れている。一方、ノンクリティカルレイア用の露光装置
は、例えばフィールドサイズが44mm角、解像力が0
・8μmである、解像力は高くないものの広フィールド
の投影光学系が搭載されている。なお、これらの数値は
全て感光基板上での値であり、あくまでも一例にすぎな
い。
【0022】従って、ノンクリティカルレイア用の露光
装置では、広フィールドの投影光学系の搭載により、ク
リティカルレイア用の露光装置によって微細パターンが
形成された、感光基板上の複数個(例えば4個程度)の
ショット領域を一度に粗いパターンで露光できるように
なっている。すなわち、ノンクリティカルレイア用の露
光装置では1枚の感光基板のショット領域の数が少な
い、例えばクリティカルレイア用の露光装置におけるそ
の感光基板のショット領域の数の数分の1(例えば1/
4)程度である。このため、ノンクリティカルレイア用
の露光装置では感光基板上の全てのショット領域でその
光軸方向の位置を計測しても、これに伴う露光時間の増
大がスループットに及ぼす影響は比較的小さい。
【0023】以上のことから、請求項4、5に記載され
た発明はノンクリティカルレイア用の露光装置に対して
特に有効であることがわかる。
【0024】請求項8記載の発明に係る露光装置によれ
ば、第1のレべリング手段では、第1の検出手段を用い
て感光基板上の複数の計測点の各々における光軸方向の
位置を計測し、該計測された複数の位置に基づいて可動
部材を傾けることにより、投影光学系の像面と感光基板
の表面との相対的な傾斜を補正する。これにより、感光
基板のいわゆるグローバルレベリングが行なわれる。こ
の場合において、第1の検出手段では感光基板周辺部の
複数のショット領域でその表面の光軸方向の位置を計測
するようにすることが望ましい。
【0025】第1の制御手段では、基板ステージの移動
位置をモニタしつつ感光基板上の複数のショット領域が
マスクのパターン像で順次露光されるように基板ステー
ジの移動位置を制御する。この第1の制御手段により各
ショット領域の位置決めがなされると、合焦手段では、
前記傾斜補正された感光基板上の1つのショット領域の
表面が投影光学系の焦点位置に一致するように、第1の
検出手段の出力に基づいて可動部材を駆動する。これと
ともに、第2のレべリング手段では、当該1つのショッ
ト領域の表面が投影光学系の像面と平行になるように、
第2の検出手段の出力に基づいて可動部材を駆動する。
これらにより、感光基板のショット領域位置における合
焦及びいわゆるチップレベリングがおこなわれる。
【0026】その後、露光が開始され、投影光学系によ
り、感光基板上の当該1つのショット領域にマスクに形
成されたパターンが投影され、露光が行なわれる。
【0027】この露光中に、第2の制御手段では、第2
のレベリング手段によって駆動される前記感光基板上の
ショット領域の表面の傾斜量に基づいて、次にマスクパ
ターンを転写すべき前記1つのショット領域とは別のシ
ョット領域の表面の投影光学系の像面からの位置ずれ量
を求め(推定し)、露光終了後、第1の制御手段による
前記別のショット領域の露光位置への位置決めのための
基板ステージの移動中に、位置ずれ量に応じた量だけ感
光基板を光軸方向に移動するように可動部材の移動を制
御する。これにより、次ショット領域の露光位置への位
置決めが完了するまでの間に、大まかな合焦が行なわれ
る。
【0028】請求項9記載の発明に従えば、マスク上の
照明領域に対して該マスクを走査するマスクステージ
と、前記マスク上のパターンの像を感光基板上に投影す
る投影光学系と、前記照明領域と前記投影光学系に関し
て共役な露光領域に対して前記感光基板を前記マスクの
走査と同期して走査する2次元移動可能な基板ステージ
とを備え、前記感光基板上の複数のショット領域を順次
露光する走査型露光装置であって、前記2次元移動可能
な基板ステージ上に設置され、且つ前記感光基板を保持
したまま前記投影光学系の光軸方向に移動するとともに
前記投影光学系の像面に対して傾斜可能な可動部材と;
前記感光基板表面の前記投影光学系の光軸方向の位置及
び前記投影光学系の像面に対する傾斜を光学的に検出す
る検出手段と;前記検出手段を用いて前記感光基板上の
複数の計測点の各々における前記光軸方向の位置を計測
し、該計測された複数の位置に基づいて前記可動部材を
傾けることにより、前記投影光学系の像面と前記感光基
板の表面との相対的な傾斜を補正する第1のレべリング
手段と;前記基板ステージの移動位置をモニタしつつ前
記感光基板上の複数のショット領域が前記マスクのパタ
ーン像で順次露光されるように前記基板ステージの移動
位置を制御する第1の制御手段と;前記感光基板の1つ
のショット領域と前記マスクとが同期して走査されてい
る間に、前記露光領域内に存在する該1つのショット領
域の表面が前記投影光学系の焦点位置に一致し且つ前記
投影光学系の像面と平行になるように、前記検出手段の
出力に基づいて前記可動部材を駆動する第2のレべリン
グ手段と;前記第2のレベリング手段によって駆動され
た前記感光基板上のショット領域の表面の走査露光終了
時の傾斜量に基づいて、次にマスクパターンを転写すべ
き前記1つのショット領域とは別のショット領域の表面
の前記投影光学系の像面からの位置ずれ量を求め、前記
別のショット領域を露光開始位置に位置付けるために前
記第1の制御手段による前記基板ステージの移動中に、
前記位置ずれ量に応じた量だけ前記感光基板を前記光軸
方向に移動するように前記可動部材の移動を制御する第
2の制御手段と;を備えたことを特徴とする走査型露光
装置が提供される。
【0029】請求項9記載の発明に係る露光装置によれ
ば、第1のレべリング手段では、前記検出手段を用いて
感光基板上の複数の計測点の各々における光軸方向の位
置を計測し、該計測された複数の位置に基づいて可動部
材を傾けることにより、投影光学系の像面と感光基板の
表面との相対的な傾斜を補正する。これにより、感光基
板のいわゆるグローバルレベリングが行なわれる。この
場合において、検出手段では感光基板周辺部の複数のシ
ョット領域でその表面の光軸方向の位置を計測するよう
にすることが望ましい。
【0030】第1の制御手段では、基板ステージの移動
位置をモニタしつつ感光基板上の複数のショット領域が
マスクのパターン像で順次露光されるように基板ステー
ジの移動位置を制御する。この第1の制御手段により各
ショット領域の露光開始位置決めがなされると、基板ス
テージとマスクステージとが同期して移動を始め、走査
露光が行われる。この走査露光が行われている間、第2
のレべリング手段により、露光が行われている1つのシ
ョット領域の表面、特に露光領域が投影光学系の焦点位
置に一致し且つ投影光学系の像面と平行になるように検
出手段の出力に基づいて可動部材を駆動する。これらに
より、感光基板上の露光領域における合焦及びいわゆる
チップレベリングがおこなわれる。第2の制御手段で
は、第2のレベリング手段によって走査露光終了時に駆
動された前記感光基板上のショット領域の表面の傾斜量
に基づいて、次にマスクパターンを転写すべき前記1つ
のショット領域とは別のショット領域の表面の投影光学
系の像面からの位置ずれ量を求め(推定し)、露光終了
後、第1の制御手段による前記別のショット領域の露光
位置への位置決めのための基板ステージの移動中に、位
置ずれ量に応じた量だけ感光基板を光軸方向に移動する
ように可動部材の移動を制御する。これにより、次ショ
ット領域の露光開始位置への位置決めが完了するまでの
間に、大まかな合焦が行なわれる。
【0031】
【実施例】
《第1実施例》以下、本発明の第1実施例を図1ないし
図2に基づいて説明する。
【0032】図1には、第1実施例に係る露光装置10
の構成が概略的に示されている。この露光装置10は、
マスクとしてのレチクルRの転写領域(パターン領域)
PAに露光用の照明光ILを照射すると共に感光基板と
してのウエハWを順次移動し、レチクルRの裏面に形成
されたパターン(レチクルパターン)を投影光学系PL
を介してウエハW上の複数のショット領域に順次転写す
るステップアンドリピート方式の縮小投影型露光装置、
いわゆるウエハステッパーである。
【0033】この露光装置10は、照明光学系12、投
影光学系PL、可動部材としてのレベリングステージ1
4、基板ステージとしてのxyステージ16、第1の検
出手段、第2の検出手段及び制御系等を含んで構成され
ている。
【0034】この内、照明光学系12は、図示しない水
銀ランプからの照明光ILのレチクルR上での照度均一
性を高めるためのオプチカルインテグレータとしてのフ
ライアイレンズFLと、このフライアイレンズFLから
射出された照明光ILを集光するコンデンサレンズCL
と、このコンデンサレンズCLで集光された照明光IL
を反射して90度方向を変換させるミラーMとを有して
いる。
【0035】このミラーMで反射された照明光ILの進
行方向先には、投影光学系PLがその光軸AXを鉛直方
向として配設されている。
【0036】ミラーMと投影光学系PLとの間には、光
軸AXに直交してレチクルRが配置されている。このレ
チクルRの裏面にはクロム層からなるパターン領域PA
が形成されている。レチクルRは、光軸AXに直交する
平面上を図1の左右方向(X軸方向)に往復移動可能な
レチクルステージRST上に載置され、レチクルホルダ
RHによって保持されている。レチクルステージRST
は、実際には、投影光学系PLが保持された図示しない
本体コラムに沿って移動可能な構成とされている。
【0037】また、このレチクルステージRSTの一端
(図1における左端)には、反射鏡18が紙面直交方向
(Y軸方向)に沿って延設されている。この反射鏡18
に対向してレチクルステージRSTの移動位置を検出す
るレーザ干渉計20が設けられており、レチクルステー
ジコントローラRSCでは、このレーザ干渉計20の出
力に基づいてレチクルステージRSTを所定位置(例え
ば、主制御ユニット(MCU)56から与えられる、レ
チクルRとウエハWとのアライメントのための目標位
置)に位置決めすべく、モータ22を駆動制御するよう
になっている。すなわち、このようにしてレチクルRが
所定位置に位置決めされるようになっている。
【0038】投影光学系PLとしては、本実施例では、
両側テレセントリック系で投影倍率が1/5のものが使
用されている。
【0039】この投影光学系PLの下方には、前述した
レベリングステージ14が光軸AXに略直交した状態で
配置されており、このレベリングステージ14上に図示
しないウエハホルダが設けられ、このウエハホルダによ
ってウエハWが真空吸着され、保持されている。レベリ
ングステージ14は、図示しないステージ調整機構(駆
動系58を含む)によって光軸AX方向の移動及びXY
平面に対する傾斜が調整可能に構成されている。ステー
ジ調整機構は、例えば、3個の伸縮部材、例えばピエゾ
素子等の圧電素子から構成することができる。
【0040】前記レベリングステージ14は、光軸AX
の直交平面内でX軸及びこれと直交するY軸方向にそっ
て移動可能に構成されたxyステージ16上に、図示し
ないステージ調整機構を介して載置されている。
【0041】また、ウエハWはその表面が、投影光学系
PLに対しレチクルRのパターン面と共役となるように
レベリングステージ14に保持されている。従って、レ
チクルRが所定位置に位置決めされた状態では、図示し
ない光源から出た照明光ILは照明光学系12(FL,
CL,M)を通りレチクルRを照明し、このレチクルR
を通過した照明光ILは、投影光学系PLを通りウエハ
W上に結像される。これにより、レチクルRの裏面に形
成されたパターンの像がウエハW上のレジスト層に縮小
投影される。
【0042】次に、ウエハW表面の光軸AX方向の位置
変化を光学的に検出する第1の検出手段の構成について
構成各部の作用と共に説明する。この第1の検出手段と
しては、斜入射光式の多点オートフォーカス系を採用す
るものとする。ここで、多点AF系とは投影光学系PL
のイメージフィールド(投影視野)内の複数箇所に、ウ
エハWの光軸AX方向の位置ずれ(いわゆる焦点ずれ)
を計測する測定点を設けたものである。
【0043】この第1の検出手段は、第2の光源24、
コンデンサーレンズ26、複数の投影スリット(線状開
口)を有する絞り28、コリメータレンズ30、第1ダ
イクロイックミラー32、照射対物レンズ34、受光対
物レンズ36、第2ダイクロイックミラー38、コンデ
ンサーレンズ40、振動ミラー42、受光スリット(線
状開口)を有する絞り44及び受光素子46等を含んで
構成されている。
【0044】これを更に詳述すると、第2の光源24は
照明光学系12中の露光光源とは波長の異なるウエハW
のレジストに対して非感光性の光を発生する。第2の光
源24からの光束はコンデンサーレンズ26により絞り
28上に集光され、コリメーターレンズ30により平行
光束となって第1ダイクロイックミラー32に達する。
第1ダイクロイックミラー32で反射された平行光束
は、照射対物レンズ34によりその焦点位置に集光され
ウエハWを斜めに照射する。この時、ウエハWの表面が
投影光学系PLの最良結像面にあると、絞り28の複数
のスリット像がコリメータレンズ30、照射対物レンズ
34によってウエハWの表面に結像される。また照射対
物レンズ34の光軸(60a)とウエハW表面との角度
は5〜12度位に設定され、絞り28のスリット像の中
心は、投影光学系PLの光軸AXがウエハWと交差する
点に位置する。
【0045】さてウエハWで反射した光束は、投影光学
系PLの光軸AXに対しその光軸(62a)が照射対物
レンズ34の光軸と対称に配置された集光対物レンズ3
6に入射する。集光対物レンズ36を通り第2ダイクロ
イックミラー38で反射された光束はコンデンサーレン
ズ40、振動ミラー42を介して絞り44上に再結像さ
れる。
【0046】振動ミラー42は絞り44上に再結像され
るスリット像を、その長手方向と直交する方向に微小振
動させるものである。この振動ミラー42は、本実施例
では、発振器(OSC.)48からの振動信号でドライ
ブされるミラー駆動部(M−DRV)50によって振動
されるようになっている。
【0047】こうして、スリット像が絞り44上で振動
すると、絞り44のスリットを透過した光束は受光素子
46で受光される。この受光素子46としては、本実施
例では絞り44のスリットの長手方向を複数の微小領域
に分割し、各微小領域ごとに個別の光電セルを配列した
アレイセンサ、例えばシリコンフォトダイオード、また
はフォトトランジスタのアレイセンサが使用されてい
る。
【0048】そして、受光素子46を構成するアレイセ
ンサの各受光セルからの信号はセレクタ回路52を介し
てセレクト、またはグループ化されて、同期検波回路
(PSD)54に入力する。このPSD54にはOS
C.48からの駆動信号と同じ位相の交流信号が入力
し、この交流信号の位相を基準として同期整流が行われ
る。この時PSD54は、受光素子46の中から選ばれ
た複数の受光セルの各出力信号を別個に同期検波するた
めに、複数の検波回路を備え、その各検波出力信号FS
は主制御ユニット(MCU)56に出力される。検波出
力信号FSは、いわゆるSカーブ信号と呼ばれ、絞り4
4のスリット中心とウエハWからの反射スリット像の振
動中心とが一致したときに零レベルとなり、ウエハWが
その状態から上方に変位しているときは正のレベル、ウ
エハWが下方に変位しているときは負のレベルになる。
従って出力信号FSが零レベルになるウエハWの高さ位
置(光軸AX方向の位置)が合焦点として検出される。
【0049】即ち、主制御ユニット(MCU)56は、
多点AF系の各出力信号FSに基づいて、レベリングス
テージ14の光軸方向の位置及び傾きを調整する図示し
ないステージ調整機構を構成する駆動系58をドライブ
する回路(Z−DRV)59に制御信号を出力し、これ
により上記のようにして合焦を行なう自動合焦(AF)
機能を備えている。
【0050】なお、このような斜入射光方式では合焦点
(出力信号FSが零レベル)となったウエハWの高さ位
置が、いつでも最良結像面と必ず一致しているという保
証はない。すなわち斜入射光方式では、その系自体で決
まる仮想的な基準面を有し、その基準面にウエハ表面が
一致したときにPSD出力信号FSが零レベルになるの
であって、基準面と最良結像面とは装置製造時等に極力
一致するように設定されてはいるが、長期間に渡って一
致しているという保証はない。そこで、振動ミラー42
と絞り44との間に、絞り44上のスリットとウエハW
からの反射スリット像の振動中心との相対関係を、スリ
ット長手方向と直交する方向にシフトさせるプレーンパ
ラレルを設け、このプレーンパラレルを傾けることによ
って仮想的な基準面を光軸AX方向に変位させること
で、基準面と最良結像面との一致(または位置関係の規
定)を図るようにしてもよい。
【0051】次に、ウエハW上の各ショット領域の表面
の光軸AXに直交する平面(XY平面)、すなわち投影
光学系PLの結像面に対する傾斜を光学的に検出する第
2の検出手段について、構成各部の作用と共に説明す
る。
【0052】この第2の検出手段は、チップレベリング
用のセンサで、照射光学系60と集光光学系62とから
構成されている。これを更に詳述すると、照射光学系6
0は、第3の光源64、コンデンサーレンズ66、微小
円形開口を有する絞り68、前述した照射対物レンズ3
4から成り、コンデンサーレンズ66は光源64の像を
絞り68上に形成し、絞り68上に焦点を有する照射対
物レンズ34により平行光束がウエハW上に供給され
る。
【0053】照射光学系60から供給する光はウエハW
上のレジストを感光させないために露光用照明光ILと
異なる波長の光で、さらに本実施例では第2の光源24
からの光とも波長の異なる光であるものとする。
【0054】また、集光光学系62は、前述した受光対
物レンズ36と4分割受光素子70とから成り、照射光
学系60から供給されウエハWで反射された光束は受光
対物レンズ36によりその焦点位置に設けられた4分割
受光素子70上に集光される。ここで、前記の如く、投
影光学系PLの光軸AXに関して、照射光学系60の光
軸60aと、受光光学系62の光軸62aとは対称であ
る。従って、光軸AXに関してウエハWの露光領域が垂
直を保っているならば、照射光学系60からの光束は4
分割受光素子70の中心位置に集光され、この一方、ウ
エハWの露光領域が垂直からθだけ傾いている(XY平
面に対しθだけ傾いている)ならば、ウエハWで反射さ
れる照射光学系60からの平行光束は受光光学系62の
光軸62aに対して2θ傾くため、4分割受光素子70
上で中心から外れた位置に集光される。
【0055】4分割受光素子70上での集光点の位置に
対応した信号が信号処理回路72を介してMCU56に
入力されるようになっている。従って、MCU56で
は、信号処理回路72からの出力信号に基づきウエハW
の露光領域の傾き方向を検出し、4分割受光素子70上
の集光点の変位方向及び量に対応する制御信号DSを発
生し、レベリングステージ14の調整機構の駆動系58
をドライブする回路(Z−DRV)59へ出力する。こ
れにより、Z−DRV59によりレベリングステージ1
4がウエハWの露光領域表面の傾きを補正するように移
動される。このようにして、チップレベリングが行なわ
れる。
【0056】また、xyステージ16の移動位置(X,
Y座標位置)は、レーザ干渉計IFM(このレーザ干渉
計は、図1ではX軸用のみが示されているが、実際には
Y軸用のものも存在する)により測定されるようになっ
ており、これらのレーザ干渉計IFMの出力信号がMC
U56に入力されるようになっている。従って、MCU
56は、xyステージ16の移動位置を干渉計IFMの
出力によりモニタしつつウエハWのショット領域が順次
露光されるようにXY−DRV74を制御する機能をも
有している。
【0057】なお、図1には、レベリングセンサ用光束
が実線で、また多点AF系用の光束が点線で示されてい
る。
【0058】さらに、本実施例では、図1に示されるよ
うに、例えば特開昭60−130742号公報に開示さ
れたTTL(Through The Lens)方式のアライメントセ
ンサ80が設けられている。このアライメントセンサ8
0は、投影光学系PLを介してX方向に延びた細長い帯
状スポット光SPをウエハW上に形成するとともに、x
yステージ16を微動してスポット光SPとウエハW上
のショット領域に付設されたアライメントマーク(回折
格子マーク)とをY方向に相対走査したときに、当該マ
ークから発生する、例えば±1次〜±3次回折光を投影
光学系PLを介して光電検出するものである。アライメ
ントセンサ80から出力される回折光強度に応じた光電
信号は、xyステージ16の移動位置を計測する干渉計
IMFからの位置信号と共に信号処理回路82に入力す
る。さらに信号処理回路82は、xyステージ16の単
位移動量毎に発生するアップダウンパルスに同期して光
電信号をサンプリングし、各サンプリング値をデジタル
値に変換してメモリに番地順に記憶した後、所定の演算
処理によってアライメントマークのY方向の座標位置を
算出し、この情報を主制御ユニット(MCU)56に出
力する。
【0059】次に、上述のようにして構成された本第1
実施例の露光装置10による露光方法について、MCU
56の主要な制御アルゴリズムを示す図2のフローチャ
ートに沿って説明する。このフローチャートがスタート
するのは、図示しない操作部からの露光開始指示コマン
ドがMCU56に入力された時である。なお、ここで
は、既にウエハW上に複数のチップパターン(ショット
領域)が形成されており、各ショット領域にレチクルR
のパターンを重ね合わせて露光する動作について説明す
る。
【0060】まず、ステップ100でウエハWのオリエ
ンテーション・フラットを使ってウエハのプリアライメ
ントを行なう。即ち、図示しないウエハ・プリアライメ
ント・ユニットのコントローラが、MCU56からの指
示コマンドによりウエハWのオリエンテーション・フラ
ットがx軸方向と略一致するように、当該ウエハ・プリ
アライメント・ユニットを構成するターンテーブルを位
置決めする。
【0061】次のステップ102でウエハWのローディ
ング及びレベリングステージ14上への吸着が行われ
る。より具体的には、図示しないウエハオートローダの
コントローラがMCU56からの制御信号を受け、図示
しないロード用アームによって前記ターンテーブル上か
らウエハWをオリエンテーション・フラットがx軸と平
行を保つような状態でレベリングステージ14上に搬送
し、図示しないウエハホルダ上に載置する。この状態で
図示しない吸引ポンプが駆動されると、ウエハWがウエ
ハホルダに真空吸着される。
【0062】次のステップ104では、ウエハWの回転
量を補正するため、図示しないオフアクシス方式のアラ
イメント系を用いて、公知の手法、例えば、特開昭61
−44429号に開示されるように所定間隔を隔てたス
ポット光を用い、ウエハ上のアライメントマーク位置を
検出することによりウエハホルダを回転制御し、グロー
バルアライント(ウエハWの回転量補正)を行なう。
【0063】次のステップ106では、ウエハW上のシ
ョット領域の、レーザ干渉計IMFによって規定される
直交座標系XY上における座標を求めるためにEGA
(エンハンスト・グローバル・アライメント)計測を行
なう。この時、第1の検出手段によりEGA計測される
各ショットの光軸AX方向の位置を計測する。ここで、
このステップ106の処理について更に詳述する。
【0064】まず、EGA方式について説明する。この
EGA方式は、特開昭61−44429号公報に開示さ
れており、ウエハ上のショット配列の規則性を統計的手
法によって精密に特定するものである。これを更に詳述
すると、ウエハ上の複数のショット領域(チップパター
ン)の各々にレチクルのパターンを重ね合わせ露光する
とき、既知の配列座標(例えば設計値)に従ってウエハ
を位置決めしても、以下の(1) 〜(4) の要因により必ず
しも満足な重ね合わせ精度が得られるとは限らない。
【0065】(1)座標系xyに対するウエハ(ショッ
ト配列)の残存回転誤差θ (2)座標系xy(又はショット配列)の直交度誤差w (3)ウエハのx、y方向の線形伸縮Rx、Ry (4)ウエハ(ショット配列)のx、y方向のオフセッ
トOx、Oy これら4種の誤差量は6つのパラメータ(θ、w、R
x、Ry、Ox、Oy)であらわすことができることか
ら、EGA方式では、その内の4つのパラメータ(θ、
w、Rx、Ry)で表わされる要素からなる2行×2列
の変換行列Aと、オフセットOx、Oyを要素とする2
行×1列の変換行列Oとを考える。さらに、ウエハ上の
各ショット領域の設計上の配列座標(Dxn、Dyn)(但
し、n=1、2、‥‥)と、ステップアンドリピート方
式で位置合わせすべき実際の配列座標値(Fxn、Fyn)
とが、それら変換行列A、Oを用いて次式のように表わ
せるものと仮定する。
【0066】
【数1】 ここで、残存回転誤差θ、直交度誤差wは微小であるか
ら、変換行列A、Oは近似的に次式で表わされる。
【0067】
【数2】 そこで、EGA方式では、次のようにしてウエハ上のす
べてのショット領域の配列座標値を決定する。
【0068】まず、ウエハ上に配列された複数のショッ
ト領域の中から、予め選択された複数個(少なくとも3
個必要であり、通常は8〜15個程度)のショット領域
(アライメントショット)の各々について、アライメン
トセンサ80を用いてその付設されたアライメントマー
クを検出することによりその配列座標(FMxn、FMy
n)を計測する。次に、少なくとも3つのアライメント
ショット(以下、「EGAショット」という)の各々に
おける、この計測された配列座標値(FMxn、FMyn)
と、式(1) とから定まる計算上の配列座標値(Fxn、F
yn)との偏差が最小となるように、例えば最小二乗法を
用いて変換行列A、Oを決定する。すなわち、次式で表
わされる残差の二乗和Eを最小とするような変換行列
A、Oの各要素を求める。
【0069】 E=Σ{(FMxn−Fxn)2 +(FMyn−Fyn)2 }‥‥(3) 次に、この決定された変換行列A、Oと設計上の配列座
標値(Dxn、Dyn)とに基づいて、式(1) からウエハ上
の全てのショット領域の配列座標値を算出することによ
り、ウエハ上のすべてのショット領域の配列座標値を決
定する。そして、この算出された配列座標に従ってxy
ステージ16を一義的にステッピングさせながら、ウエ
ハ上の各ショット領域にレチクルパターンを転写してい
くものである。
【0070】本実施例では、ステップ106においてM
CU56は、前述したEGA方式を採用してウエハW上
の全てのショット領域の座標位置を算出するとともに、
この算出された各座標位置にアライメントセンサ80の
ベースライン量(アライメントセンサの照射位置と投影
光学系の光軸との間隔)だけオフセットを与えてその座
標位置を内部メモリに記憶しておくものとする。従っ
て、この記憶された座標位置と干渉計IFMの計測値
(座標位置)とが一致するようにxyステージ16を位
置決めすれば、ウエハW上の各ショット領域にレチクル
パターンの投影像が正確に重ね合わされることになる。
【0071】さらに、ステップ106では、ウエハW上
のm(m≧3なる整数)個のEGAショットの各々につ
いて、第1の検出手段(多点AF系)を用いてそのショ
ット表面の光軸AX方向の位置を検出する。このとき、
少なくとも3つのEGAショットではいずれもショット
センタにおいてその光軸方向の位置が検出されるものと
する。これは、EGAショット内に段差(前の露光現像
工程により形成されたパターンの凹凸部)が存在して
も、EGAショット毎に同一位置で上記計測を行なうこ
とで、その影響を受けることなくウエハWの傾斜量を正
確に求めるためである。ここでは、第1の検出手段によ
る位置計測点をショットセンタとしたが、この計測点は
複数のEGAショットの各々で同一位置であれば、EG
Aショット内の任意の位置で構わない。
【0072】なお、ステップ106ではウエハW上の全
てのEGAショットにおいてその光軸方向の位置を検出
するものとしたが、上記計測点を設定すべきEGAショ
ットの数は3つ以上であればいくつでも良い。さらに、
EGAショット以外に少なくとも1つのショット領域を
選択してEGAショットと共にその光軸方向の位置を検
出するようにしても良い。すなわち、上記計測点を設定
すべきショット領域はEGAショットであるか否かに関
係なく、その総数が3個以上となるように選択すれば良
い。但し、スループットを考えると、上記計測点を設定
すべきショット領域の全ては、前述のEGA方式で使用
される少なくとも3つのEGAショットに含まれること
が望ましい。
【0073】ここで、ウエハW上の各ショット領域は通
常、2組の1次元アライメントマークを有し、かつEG
A方式は式(2) のような6個のパラメータを持つ。従っ
て、前述したEGA方式ではEGAショットが3つ以上
必要となる。しかしながら、最低限必要なEGAショッ
トの数は、ショット配列の規則性を表わすモデル式(例
えば式(1) )に含まれるパラメータの数やアライメント
マークが1次元か2次元か等によって増減するものであ
る。すなわち、統計的な手法を用いるグローバルアライ
メント方式では、EGAショット数の最小値が3つに限
定されるものではなく、モデル式のパラメータ数等に応
じて適宜決定されるものである。
【0074】また、以上の説明では、少なくとも3つの
ショット領域の各々について1つの計測点を設定するも
のとしたが、1つのショット領域に2つ以上の計測点を
設定しても良いし、ウエハW上のショット領域以外、例
えばショット領域を区画するストリートライン上、又は
ウエハ周辺の、チップパターンが形成されていない領域
内に、少なくとも1つの計測点を設定するようにしても
良い。すなわち、前述の計測点はウエハW上の任意の位
置に設定してもよく、要はその数を少なくとも3つとす
るだけで良い。但し、その内の3つは同一直線上に並ば
ないものとする。
【0075】次のステップ108では、ステップ106
で求めた3点以上のウエハW表面の光軸AX方向の位置
に基づいてウエハW全体の傾斜量(グローバルレベリン
グ量)を求める。この傾斜量は、最小二乗近似等の統計
処理によってウエハW表面を近似して求め、この近似面
から求めるようにしても、あるいは計測ショット数が少
ない場合は、ウエハW上の計測点間の距離とその計測点
における光軸方向の位置の差とから求めても良い。
【0076】次のステップ110では、露光のため、第
1のショット(ファーストショット)を投影光学系PL
のイメージフィールド(投影視野)内の露光位置に位置
決めすべく、MCU56はステップ106で決定された
位置に対応する量だけxyステージ16を駆動する制御
信号をXY−DRV74へ出力する。これにより、xy
ステージ16の移動が開始されるが、この際に、前記ス
テップ108で求めたウエハ全体の傾斜量分だけレベリ
ングステージ14の傾斜量を補正すべく制御信号をZ−
DRV59へ出力する。これにより、Z−DRV59に
より調整機構を構成する駆動系58が駆動され、xyス
テージ16の移動中にグローバルレベリングが行なわれ
る。
【0077】次のステップ112では、ショット領域の
x、y方向の位置決め動作と同時にレベリング及び合焦
を行なう。具体的には、上記ステップ106で求めたフ
ァーストショットのXY座標位置へ当該ファーストショ
ットを位置決めすべく、干渉計IFMの出力をモニター
しつつXY−DRV74を介してxyステージ16を駆
動して位置決めを行なう。この位置決めの直後に、第2
の検出手段(レベリングセンサ)を用いて前述の如くし
て当該ファーストショットのチップレベリングを行なう
とともに第1の検出手段(多点AF系)により前述した
自動合焦(オートフォーカス)を行なう。これにより、
ファーストショットの表面が投影光学系PLの結像面と
正確に合致する、すなわちファーストショット表面はそ
の全面に渡って投影光学系PLの焦点深度内に設定され
る。
【0078】次のステップ114では、図示しない露光
コントローラに制御信号を送出して露光を行なうと共に
レベリングステージ14の傾斜量(チップレベリングの
際に得られる)に基づいて次ショットへ移動したとき生
じる焦点ずれ量を算出し、図示しない内部メモリに記憶
する。
【0079】これは、ステップ112でのチップレベリ
ング及び合焦動作によって、ファーストショットはその
表面が投影光学系PLの結像面と正確に合致するが、そ
の一方でファーストショットに隣接する、次にレチクル
パターンを転写すべきショット領域(セカンドショッ
ト)ではその表面が投影光学系PLの結像面からずれる
ためである。このずれ量はセカンドショットにおける合
焦動作によって補正できるが、その合焦動作におけるレ
ベリングステージ14の光軸方向の移動量はチップレベ
リングによって大きくなり得る。このため、セカンドシ
ョット以降の各ショット領域での合焦動作に要する時間
が増大してスループットが低下することになる。そこ
で、ステップ114では、セカンドショットでの合焦動
作の時間短縮を図るため、換言すればxyステージ16
のステッピング中にレベリングステージ14を光軸方向
に微動することで、セカンドショットにおける合焦動作
時のレベリングステージ14の移動量を小さくするため
に、ファーストショットでのレベリングステージ14の
傾斜量に応じたセカンドショットにおける焦点ずれ量を
算出する。すなわち、MCU56は、ファーストショッ
トとセカンドショットとの中心間距離(ステップピッ
チ)とに基づいて、そのチップレベリングに伴って生じ
る、セカンドショットにおけるその表面の投影光学系P
Lの結像面との光軸AX方向のずれ量(焦点ずれ量)を
予測するのである。
【0080】次に、ステップ116に進んで露光すべき
全てのショットの露光を終了したか否かを判断し、この
判断が否定された場合には、ステップ118に進み、次
ショット露光のためそのショット領域を露光位置に位置
決めするため、MCU56はステップ106で決定され
た位置に対応する量だけxyステージ16を駆動すべく
制御信号をXY−DRV74へ出力してxyステージ1
6の移動を開始する。この際に、前記ステップ114で
内部メモリに記憶された焦点ずれ量分だけレベリングス
テージ14を光軸AX方向に沿って駆動すべく、制御信
号をZ−DRV59に出力する。これにより、次ショッ
トの露光位置への位置決めが終了するまでの間に、大ま
かな合焦が行なわれる。
【0081】その後、ステップ112に戻り、以後ステ
ップ112→114→116→118→112のループ
が繰り返されるが、その過程において全てのショットの
露光が終了し、ステップ116の判断が肯定されると、
ステップ120に進んでウエハをアンロードした後、本
制御ルーチンの処理を終了する。
【0082】以上説明した本第1実施例の露光方法によ
れば、ステップ110においてウエハW全体の傾斜調整
(グローバルレベリング)がおこなれた後に、ステップ
112においてチップレベリングが行なわれるので、チ
ップレベリングの際には、極僅かな傾斜補正を行なうだ
けで良く、また、ステップ118において次ショットへ
の移動中に大まかな合焦が行なわれるので、実際に次シ
ョットが露光位置に位置決めされた時には、レベリング
ステージ14を極く僅かな量だけ光軸AX方向へ移動さ
せるか全く移動させることなく、合焦状態を得ることが
できる。従って、レベリング動作及び合焦動作を分割し
て、ショット領域毎のレベリング及び合焦動作(ステッ
プ112)とは別に、xyステージ16の移動動作と同
時並行的にグローバルレベリング(ステップ110)と
レベリングステージ14の光軸方向へのシフト(ステッ
プ118)とを実行して、xyステージ16の移動中に
レベリングステージ14の傾斜補正動作及び合焦動作の
大部分を行なうことが可能となり、ショット領域毎にレ
ベリング、合焦動作を行なうにも拘らず、スループット
の低下が殆どないという効果がある。
【0083】これまでの説明から明らかなように、本第
1実施例では、MCU56により第1のレべリング手
段、第1の制御手段、合焦手段、第2のレべリング手段
及び第2の制御手段が管理されている。より具体的に
は、第1のレべリング手段及び第2のレべリング手段
は、いずれも、MCU56の制御下で駆動されるレベリ
ングステージ14に相当する。第1の制御手段はMCU
56の制御下にあるXY−DRV74に相当し、合焦手
段はMCU56の制御下にあるZ−DRV59及びレベ
リングステージ14に相当する。第2の制御手段はMC
U56に相当する。
【0084】《第2実施例》次に、本発明の第2実施例
を図3に基づいて説明する。この第2実施例では、MC
U56の露光時の制御アルゴリズムが前述した第1実施
例と相違し、各部の構成等は第2の検出手段(レベリン
グセンサ)が不要となる点を除いては、第1実施例と同
一であるので、第2実施例に係る露光装置の露光方法に
ついて、MCU56の主要な制御アルゴリズムを示す図
3のフローチャートに沿って説明する。
【0085】ステップ200〜ステップ204で、第1
実施例におけるステップ100〜104と同一の処理を
行なう。
【0086】次のステップ206では、第1実施例と同
様にウエハW上のショット領域の座標を求めるためにE
GA計測を行なうと共に、第1の検出手段によりウエハ
W上の全ての有効ショット(少なくとも1つのチップが
部分的に欠けることなく、完全な形で確保できる、レチ
クルパターンを転写可能なショット領域)の各々につい
て、ショット領域内のプロセス段差が比較的少ない任意
の位置を計測点としてその表面の光軸AX方向の位置を
計測すると共にその計測値を図示しない内部メモリ内に
記憶する。
【0087】また、ウエハW上の全ての有効ショットの
各々でその光軸方向の位置を検出するために、EGA計
測では全て(N個)の有効ショットがEGAショットと
なる。すなわち、EGA計測では、ウエハW上の全ての
有効ショットの各々について、アライメントセンサ80
を用いてその座標位置を検出することになる。さらに、
全ての座標位置を使った統計演算(最小二乗近似等)に
よって式(1) の変換行列A、Oを決定するとともに、こ
の決定された変換行列A、Oを用いてウエハW上の全て
のショット領域の座標位置を算出する。
【0088】次のステップ208では、ステップ206
で求めた全有効ショットの表面の光軸AX方向の位置に
基づいてウエハ全体の傾斜量(グローバルレベリング
量)を求める。この傾斜量の演算は、第1実施例(図
2)のステップ108と同様に最小二乗近似等の統計処
理によって求める。
【0089】さらに、このステップ208では、ステッ
プ206で求めた全て(N個)の有効ショットの表面の
光軸方向の位置に基づいて、各有効ショット毎にその傾
斜量を計算して内部メモリに記憶する。例えばファース
トショットの傾斜量は、ステップ206で記憶された位
置データのうち、ファーストショット、及びそれに隣接
する少なくとも1つのショット領域の各位置データを用
いて算出する。より具体的には、複数の位置データを使
った統計演算(最小二乗近似)によってファーストショ
ットの近似面を算出し、この近似面からファーストショ
ットの傾斜量を求める、あるいは2つの位置データの偏
差と、その位置データが検出されるショット領域間の距
離とからファーストショットの傾斜量を求めればよい。
ここでは、ファーストショットの位置データを用いるも
のとしたが、ファーストショットに隣接する複数のショ
ット領域の各位置データのみを用いてファーストショッ
トの傾斜量を求めるようにしても良い。さらに、ショッ
ト領域の傾斜量は、当該領域の位置データを使用するか
否かに関係なく、少なくとも3つの位置データを用いて
求めることが望ましい。また、ウエハWの中心付近に位
置するショット領域では、それに隣接する8つのショッ
ト領域の各位置データを用いてその傾斜量を算出すると
良い。一方、ウエハWの周辺付近に位置するショット領
域では、それに隣接するショット領域の数が少なくなる
ので、当該領域の位置データも使用することが望まし
い。
【0090】次にステップ210では、第1実施例(図
2)のステップ110と同様の処理を行う。
【0091】次にステップ212では、第1実施例(図
2)のステップ112と同様に、ステップ206で求め
たファーストショットの座標位置に従ってxyステージ
16を位置決めする。さらにこの位置決め動作の直後
に、第1の検出手段(多点AF系)を用いた合焦動作を
実行するとともに、ステップ208で算出されたウエハ
Wの傾斜量(グローバルレベリング量)とファーストシ
ョットの傾斜量との差分、すなわちファーストショット
の残留傾斜量(本第2実施例でのチップレベリング量に
相当)を求め、この残留傾斜量を零とするようにレベリ
ングステージ14を傾ける。これは、ステップ210の
グローバルレベリングではウエハWの表面全体が投影光
学系PLの結像面とほぼ平行となるように傾けられるも
のであり、グローバルレベリングが行われたウエハW上
のファーストショットはその表面が投影光学系PLの結
像面に対して前述の残留傾斜量だけ傾いているためであ
る。従ってステップ212では、有効ショット毎にその
残留傾斜量だけレベリングステージ14を傾ける、チッ
プレベリングが行われることになる。この合焦動作とチ
ップレベリングとによって、ファーストショットの表面
が投影光学系PLの結像面と正確に合致することにな
る。
【0092】本実施例では、ステップ206で全有効シ
ョットについてその光軸方向の位置を計測しているた
め、ステップ212ではそのチップレベリングにおい
て、第2の検出手段(レベリングセンサ)を用いること
なく有効ショット毎にその残留傾斜量(チップレベリン
グ量)を計算で求めることができるようになっている。
また、前述の残留傾斜量が所定の許容値以下となってい
れば、スループットの低下を最小限に抑さえるためにレ
ベリングステージ14を傾けなくても良い。前述したよ
うにファーストショットでは、ステップ208で求まる
その傾斜量とグローバルレベリング量との差が残留傾斜
量となるが、ウエハW上のセカンドショット以降、例え
ばn(2≦n≦Nなる整数)番目の有効ショットではそ
の傾斜量と、(n−1)番目の有効ショットの傾斜量と
の差が残留傾斜量となる。ウエハW上の各有効ショット
の残留傾斜量は、例えばステップ208において、MC
U56で計算されてその内部メモリに記憶される。
【0093】次のステップ214では、図示しない露光
コントローラに制御信号を送出して、レチクルパターン
の投影像をファーストショットに重ね合わせ露光する。
【0094】次にステップ216に進み、ウエハW上の
全ての有効ショットに対して重ね合わせ露光が終了した
か否かを判断する。この判断が否定された場合には、ス
テップ218に進み、次有効ショット露光の為にその有
効ショットを露光位置に位置決めすべく、ステップ20
6で決定された座標位置とxyステージ16の現在位置
(干渉系IFMの計測値)との差だけxyステージ16
を駆動する制御信号をXY−DRV74へ出力してxy
ステージ16の移動を開始する。
【0095】ここで、ウエハW上のセカンドショット以
降、例えばn番目の有効ショットを位置決めするときに
は、(n−1)番目の有効ショットでのチップレベリン
グに伴なってその表面が投影光学系PLの結像面から光
軸AX方向にずれている。このn番目の有効ショットの
表面の結像面からのずれ量(焦点ずれ量)は、内部メモ
リに記憶された各有効ショットの残留傾斜量と隣接する
有効ショット間の中心間距離(ステップピッチ)とから
計算で求めることができる。そこで本実施例では、ステ
ップ208においてMCU56は有効ショット毎の残留
傾斜量と共に、セカンドショット以降の各有効ショット
の焦点ずれ量を計算してその内部メモリに記憶しておく
ものとする。
【0096】従って、ステップ218では、xyステー
ジ16を駆動してn番目の有効ショットを位置決めする
際、ステップ208で内部メモリに記憶された焦点ずれ
量を零とするようにレベリングステージ14を光軸AX
方向に沿って駆動すべく、MCU56はその焦点ずれ量
に応じた制御信号をZ−DRV59に出力する。これに
より、n番目の有効ショットが露光位置に位置決めされ
るまでの間に大まかな合焦が行われる。
【0097】なお、ステップ208において前述した焦
点ずれ量が計算されていない場合には、ステップ208
で求まる(n−1)番目の有効ショットの残留傾斜量
(レベリングステージ14の傾斜量に相当)を用いて、
ステップ214、又は218においてn番目の有効ショ
ットへの移動時に生じる焦点ずれ量を計算しても良い。
【0098】上述のようにして、xyステージ16の移
動を開始した後、ステップ212に戻り、以後ステップ
212→214→216→218→212のループが繰
り返されるが、その過程において全ての有効ショットの
露光が終了し、ステップ216の判断が肯定されると、
ステップ220に進んでウエハをアンロードした後、本
制御ルーチンの処理を終了する。
【0099】以上説明した第2実施例の露光方法によれ
ば、第1実施例と同様に、チップ毎にレベリング、合焦
動作を行なうにも拘らず、スループットの低下が殆どな
いという効果が得られる他、現ショット領域におけるレ
ベリングステージ14の傾斜量から次ショット領域での
焦点ずれ量を予測するのではなく、全有効ショットにつ
いて実際に計測したウエハW表面の光軸AX方向の位置
の計測データに基づいて次ショット領域での焦点ずれ量
を実際に演算し、この演算結果に基づいてステップ21
8において次ショットへの移動中に合焦が行なわれるの
で、実際に露光位置へ位置決めされた時には、より真の
合焦位置状態に近い状態となっている。従って、露光位
置での合焦動作では、第1の検出手段(多点AF系)に
よって検出されるフォーカスオフセットだけレベリング
ステージ14を光軸AX方向へ移動させるか、あるいは
このフォーカスオフセットが所定の許容値以下であれば
レベリングステージ14を全く移動させることなく、合
焦状態を得ることができる。
【0100】また、第2実施例では、ステップ212で
チップレベリングを行うものとしたが、第2の検出手段
(レベリングセンサ)を用いることなく、ステップ20
8において各有効ショットの残留傾斜量を計算で求めて
いるので、ウエハW上のセカンドショット以降ではステ
ップ218においてチップレベリングを行うこともでき
る。すなわち、xyステージ16のステッピング中に、
前述の焦点ずれ量を零とするためにレベリングステージ
14を光軸方向に微動するとともに、次有効ショットの
残留傾斜量を零とするためにレベリングステージ14を
傾けるようにする。これにより、ステップ212でのチ
ップレベリングが不用となってスループットを向上させ
ることができる。
【0101】さらに、第2実施例では、ステップ208
でのウエハWの傾斜量(グローバルレベルング量)の算
出、及びステップ210でのグローバルレベリングを省
略しても良い。この場合、ステップ210ではxyステ
ージ16のステッピング中に、ステップ208で求めた
ファーストショットの傾斜量を零とするようにレベリン
グステージ14を傾けるようにする。これにより、グロ
ーバルレベリングが不要となり、かつxyステージ16
のステッピング中にファーストショットのチップレベリ
ングを行うことができるので、スループットを大幅に向
上させることができる。
【0102】また、第2実施例ではステップ212で第
1の検出手段(多点AF系)を用いて合焦動作を行うも
のとしたが、ステップ212では合焦動作を行わずに、
ステップ218において第1の検出手段を用いることな
く合焦動作を行うようにしても良い。すなわちウエハW
上のセカンドショット以降、例えばn番目の有効ショッ
トでは、ステップ218におけるxyステージ16のス
テッピング中に、ステップ206で求めたその光軸方向
の位置と(n−1)番目の有効ショットの光軸方向の位
置との差(以下、「残留フォーカスオフセット」とい
う)と、ステップ208で求めた有効ショットの焦点ず
れ量とに基づいて、レベリングステージ14を光軸方向
に微動する。これにより、n番目の有効ショットはその
表面が投影光学系PLの結像面と一致するとともに、ス
テップ212での合焦動作が不用となってスループット
を向上させることができる。以上のことから、第2実施
例では前述のごとくグローバルレベリングを省略し、か
つ合焦動作、及びチップレベリングをxyステージ16
のステッピング中に行うシーケンスが最もスループット
が高くなる。
【0103】なお、第2実施例ではステップ210でグ
ローバルレベリングを行うので、前述の残留フォーカス
オフセットは、各有効ショットの位置データをグローバ
ルレベリング量で補正し、この補正された位置データを
用いて計算している。
【0104】また、上記第2実施例では、ステップ20
6で求めた位置データをそのまま使って有効ショットの
合焦動作を行うものとしたが、1つの有効ショットの光
軸方向の位置を、例えばその有効ショット、及びそれに
隣接する少なくとも1つの有効ショットの各位置データ
を用いて算出しても良い。具体的には、複数の位置デー
タを使った統計演算(最小二乗近似等)によってその有
効ショットの近似面を算出し、この近似面からその光軸
方向の位置を求める、あるいは複数の位置データを平均
化処理、又は加重平均化処理してその光軸方向の位置を
求めれば良い。
【0105】また、ウエハW上のファーストショットの
合焦動作では、ステップ206で求まるその光軸方向の
位置を、ステップ210で求めるグローバルレベリング
量で補正し、この補正された位置データに従ってレベリ
ングステージ14を光軸方向に微動すれば良い。一方、
前述の如くグローバルレベリングを行わない場合には、
ステップ206で求めた光軸方向の位置をそのまま使っ
てレベリングステージ14を光軸方向に微動すれば良
い。
【0106】なお、第1、第2実施例では、ステップ1
12、212においてxyステージ16を駆動してウエ
ハW上の各ショット領域を露光位置に位置決めすること
で、レチクルパターンの投影像と各ショット領域との重
ね合わせ(アライメント)を行うものとしたが、例えば
xyステージ16は投影光学系PLのイメージフィール
ド内にショット領域が設定されるようにウエハWを位置
決めするためだけに用い、干渉計IFMによって検出さ
れるレチクルパターンの投影像とショット領域とのアラ
イメント誤差(xyステージ16の現在位置(干渉計I
FMの計測値)とステップ206で求まるショット領域
の座標位置との偏差)はレチクルステージRSTを微動
して補正するようにしても良い。
【0107】また、第1、第2実施例では第1の検出手
段として多点AF系を用いるものとしたが、例えば特開
昭60−168112号公報に開示された、ウエハ上の
1点のみにスリットパターンを投影し、そのパターン像
を光電検出する定点AF系を用いても良い。また、多点
AF系や定点AF系は投影光学系PLを介すことなくウ
エハ上の所定点での光軸方向の位置を検出するものであ
るが、投影光学系PLを通してAFビームをウエハ上に
照射し、その反射光を投影光学系PLを介して光電検出
する構成であっても構わない。
【0108】さらに、前述した多点AF系や定点AF系
のような光学センサの代わりに、エアマイクロメータを
用いても良い。
【0109】さらに、第1実施例では、第2の検出手段
としてコリメータ方式のレベリングセンサを用いるもの
としたが、前述の多点AF系や定点AF系を用いても良
い。特に多点AF系を用いる場合には、第1の検出手段
との兼用も可能となり、装置構成を簡略化できるといっ
た利点がある。
【0110】《第3実施例》この実施例では本発明をス
リットスキャン型(走査型)投影露光装置に適用した例
を、図4〜6を用いて説明する。
【0111】図4に、スリットスキャン型投影露光装置
90の構成を概略的に示す。スリットスキャン型投影露
光装置90は、レチクルRのパターン領域の一部をスリ
ット状に照明し、その照明された領域(本文中、照明領
域という)に対してレチクルRを走査するとともに、投
影光学系PLに関してその照明領域と共役な関係にある
領域(本文中、露光領域という)に対してウエハWをレ
チクルRの走査と同期して走査することにより、レチク
ルRのパターンを逐次ウエハ上に露光する装置である。
この露光装置90は、図1のステップアンドリピート方
式の露光装置10の主な構成要素である、照明光学系1
2、投影光学系PL、可動部材としてのレベリングステ
ージ14、基板ステージとしてのxyステージ16、第
1の検出手段及び制御系等を含んで構成されている。そ
れゆえ、この露光装置90について、図1の露光装置1
0と異なる装置構成及び異なる動作のみを説明し、共通
の装置構成及び動作については説明を省略する。
【0112】この装置90の照明光学系12は、フライ
アイレンズFL、リレーレンズ92、可動ブラインド9
4、ミラーM、リレーレンズ96、コンデンサレンズ9
8等から構成されており、フライアイレンズFLを射出
した照明光ILは紙面に垂直な方向(Y方向)に長く延
びた開口部を有する可動ブラインド94により制限され
る。このため、レチクルR上の照明領域もY方向に長く
延びたスリット状となる。
【0113】スリットスキャン型投影露光装置90で
は、露光の間、レチクルステージRSTが走査方向(X
方向)に移動して、照明領域に対してレチクルRが走査
される。レチクルステージコントローラRSCは、一回
の走査によりレチクルR内の全てのパターンが照明領域
を通過するようにレチクルステージRSTの移動のスト
ロークを制御する。一方、XYステージ16はレチクル
ステージRSTと同期して逆の方向に移動し、ウエハW
を露光領域に対して走査する。レチクルステージRST
とXYステージ16の移動速度比は投影光学系PLの縮
小倍率によって決定され、レチクルステージRST及び
XYステージ16の同期移動はレチクルステージコント
ローラRSC及び主制御ユニット56により制御され
る。
【0114】スリットスキャン型投影露光装置90で
は、実施例1の露光装置10と同様に、ウエハW表面の
光軸AX方向の位置変化を光学的に検出する手段とし
て、斜入射光式の多点オートフォーカス系を備える。こ
の多点オートフォーカス系は、実施例1と同様に、第2
の光源24、コンデンサーレンズ26、複数の投影スリ
ットを有する絞り28、コリメータレンズ30、第1ダ
イクロイックミラー32、照射対物レンズ34、受光対
物レンズ36、第2ダイクロイックミラー38、コンデ
ンサーレンズ40、振動ミラー42、受光スリットを有
する絞り44及び受光素子46等から構成されている。
但し、本実施例において、この多点オートフォーカス系
は、後述するように、実施例1における第2の検出手段
であるチップレベリングセンサ60,62としても機能
し、ウエハ面の傾斜量も同時に計測することが可能であ
る。
【0115】多点オートフォーカス系の絞り28には、
Y方向に沿って一定間隔で並んだ9個のスリットからな
るスリット列が、X方向に所定の間隔で5列設けられて
いる。ここで、中央列(第3列)のスリット群の投影光
学系PLによる像の中心は投影光学系PLの光軸AXが
ウエハWと交差する点に位置する。
【0116】図5に、この絞り28により照明されたウ
エハW上のショット領域SHの平面図を概略的に示し
た。図中、投影光学系PLの円形の照明視野IFに内接
し且つ走査方向と直交する方向(Y方向)に延びた矩形
の露光領域EF内に、レチクルRのパターンが露光され
る。この露光領域EFに対して走査方向(X方向)にウ
エハWのショット領域SHが走査される。上記多点オー
トフォーカス系により、図中の上方に位置し且つY方向
に並列した第1列の計測点AF11〜19、第2列の計
測点AF21〜29、露光領域EF内の第3列の計測点
AF31〜39、第4列の計測点AF41〜49、及び
第5列の計測点AF51〜59に、それぞれ、上記絞り
28の5列のスリットパターンの像が投影される。上記
5列のスリット列を有する絞り28に対応して受光器4
6には5列×9個の受光素子(図示しない)が設置され
ており、それらの受光素子上に、前記計測点に投影され
たスリットパターンの像が再結像される。各受光素子で
検出された信号は、実施例1と同様にして、セレクタ回
路52及びPSD54で同期検波されて、ショット領域
SH上の各計測点AF11〜AF59のフォーカス位置
に対応する45個のフォーカス信号を生成する。これら
の45個のフォーカス信号のうちのいくつかのフォーカ
ス信号を用いてウエハの露光面の傾斜角及び平均的なフ
ォーカス位置を算出することができる。図5中の計測点
のうち、ウエハWの走査方向に応じて、フォーカス位置
を計測する点を適宜選択することができる。例えば、図
5に示すように、ウエハWを露光領域EFに対して−X
方向に走査する場合には、第3列及び第4列のみの計測
点AF31〜39及びAF41〜49に光スポットを照
射してフォーカス位置を検出することができる。一方、
ウエハWを露光領域EFに対してX方向に走査する場合
には、第2列及び第3列のみの計測点AF21〜29及
びAF31〜39に光スポットを照射してフォーカス位
置を検出することができる。この場合、偶数番または奇
数番だけの計測点を光スポットで照射してもよい。ウエ
ハW(ショット領域SH)の露光面の傾斜角は、上記複
数の計測点におけるフォーカス位置情報から走査方向及
び非走査方向における傾斜角に分けてそれぞれ算出する
ことができる。計算方法の詳細は特開平6−28340
3号を参照することができる。
【0117】次に、露光装置90におけるスリットスキ
ャン方式の露光動作について簡単に説明する。最初に、
レチクルR及びウエハWがレチクルステージRST及び
XYステージによって露光開始位置(ステージ助走開始
位置)に位置決めされる。この露光開始位置では、ファ
ーストショットと露光領域EFとが所定の間隔で隔てら
れており、この間隔はウエハWがXYステージにより等
速度(一定速度)で移動するまでの助走距離として設け
られている。次いで、両ステージが同期して移動(助
走)を開始し、ともに等速度の移動速度に達した後に、
ショット領域が露光領域内に入り、露光が始まる。露光
の間、照明領域内で照明されたレチクルRのパターン
が、順次、投影光学系PLによって露光領域内にあるシ
ョット領域に転写される。照明領域に対するレチクルR
のパターンの一回の走査により、レチクルRパターン全
体が一つのショット領域に転写(露光)される。一回の
走査露光が終了すると、XYステージ16はステップア
ンドリピート方式の露光装置10と同様にステッピング
動作により次のショット領域SHにウエハWを移動す
る。次のショット領域SHの露光開始位置にウエハWが
位置決められた後、レチクルステージRSTは、前回の
走査方向と逆の方向に移動(助走)を開始し、それと同
期してXYステージ16もレチクルステージRSTと逆
の方向に移動(助走)を開始する。そして、前記のよう
に両ステージがともに等速度に達した後に、走査露光を
実行する。このようにレチクルステージRSTは、一回
の往復運動を行うことによって、ウエハW上の2つのシ
ョット領域を露光することになる。
【0118】上記スリットスキャン方式の露光が行われ
ている間、ウエハWは図5に示した計測点上でスリット
状の複数のスポットによりフォーカス位置が連続的に計
測される。例えば、ウエハWの走査方向が−X方向なら
ば、ショット領域SHの前縁部が露光領域EFにさしか
かる前に計測点AF41〜49で該前縁部のフォーカス
位置及び傾斜角が計測(先読み)される。そして、各計
測点でのフォーカス位置の計測結果はXYステージの移
動(ウエハWの走査方向の位置変化)に伴ってPSD5
4から逐次出力され、XYステージの走査方向(X及び
−X方向)の座標及び非走査方向(Y及び−Y方向)の
計測点座標よりなる2次元のマップとして主制御系56
内の記憶装置内に記憶される。このように記憶された計
測結果を用いて、露光時のウエハフォーカス位置及び傾
斜角が算出される。次いで、フォーカス位置が計測され
たショット領域の前縁部が露光領域EFにさしかかった
ときに、上記算出されたフォーカス位置及び傾斜角に基
づいてレベルリングステージ14が駆動される。すなわ
ち、スリットスキャン型投影露光装置90では、走査露
光中に、露光領域EFの直前にある計測点でフォーカス
位置及び傾斜角が計測され(先読み)、計測が行われた
ショット上の地点が露光領域EF内に入ったときにその
計測されたフォーカス位置及び傾斜角に基づいて算出さ
れたウエハWの光軸方向の移動量及びレベリング量でレ
ベリングステージ14が駆動される。
【0119】さらに、ショット領域が露光領域EF内に
存在するときに、ウエハWが上記算出結果に基づいて好
適なフォーカス位置及び傾斜角に調整されているかを第
3列の計測点AF31〜39からのフォーカス位置及び
傾斜角の実測結果から確認することができる。フォーカ
ス位置及び傾斜角が所定の範囲内になければ、第3列の
計測点AF31〜39からの計測結果に基づいて合焦及
びレベリングを補正するようにレベリングステージ14
の動作を再調整することもできる。
【0120】上記スリットスキャン方式において走査露
光中に露光領域を含めたウエハW上の複数の計測点上で
フォーカス位置を連続的に計測し、レベリングステージ
等で合焦及びレベリング調整を行う技術は、出願人によ
る特開平6−283403号公報にすでに開示されてお
り、詳細はその公報を参照することができる。
【0121】次に、MCU56の主要な制御アルゴリズ
ムを示す図6のフローチャートに沿って本実施例の露光
装置90によるスリットスキャン方式の露光方法につい
て、説明する。このフローチャートがスタートするの
は、実施例1及び2の場合と同様に、図示しない操作部
からの露光開始指示コマンドがMCU56に入力された
時である。なお、この実施例においても、ファーストシ
ョットを位置決めするまでのステップ300〜310は
実施例1(図2)のステップ100〜110と同様であ
るので説明を省略する。
【0122】ステップ312では、ファーストショット
がXYステージ16により露光開始位置に位置決めされ
る。
【0123】次のステップ313では、XYステージ1
6とレチクルステージRSTとの同期移動が開始され、
照明領域内にあるレチクルRのパターンが露光領域内の
ショット領域に露光されつつ、レベリング及び合焦が行
なわれる。具体的には、前記のように、ウエハWの走査
方向が−X方向ならば露光領域EFの直前にある第4列
の計測点AF41〜49及び第3列の計測点AF31〜
39でフォーカス位置及び傾斜角を予め計測し、計測点
AF41〜49で計測が行われたショット上の地点が露
光領域EF内に入ったときにその計測されたフォーカス
位置及び傾斜角に基づいて合焦及びレベリングをレベリ
ングステージ14により実行する。この動作を一つのシ
ョット領域の走査が終了するまで行う。これにより、走
査露光中のファーストショットの表面の各点が投影光学
系PLの結像面と正確に合致する。すなわちファースト
ショット表面がその全面に渡って投影光学系PLの焦点
深度内に設定された状態で、露光が実行されることにな
る。
【0124】次のステップ314では、露光終了時のレ
ベリングステージ14の傾斜量に基づいて次ショットへ
移動したとき生じる焦点ずれ量を算出し、図示しない内
部メモリに記憶する。ここで露光終了時のレベリングス
テージ14の傾斜量は、多点オートフォーカス系による
計測結果による露光終了時のレベリングステージ14の
傾斜量(角)を用いることができる。あるいは、レベリ
ングステージ14を駆動するアクチュエータ(図示しな
い)の移動量等から得られたレベリングステージ14の
実際の傾斜量を用いてもよい。
【0125】次に、ステップ316に進んで露光すべき
全てのショットの露光を終了したか否かを判断する。こ
の判断が否定された場合には、ステップ318に進み、
次ショット領域を露光開始位置に位置決めするため、M
CU56はステップ306で決定された位置に対応する
量だけxyステージ16を駆動すべく制御信号をXY−
DRV74へ出力してxyステージ16の移動を開始す
る。この際に、前記ステップ314で内部メモリに記憶
された焦点ずれ量分だけレベリングステージ14を光軸
AX方向に沿って駆動すべく、制御信号をZ−DRV5
9に出力する。これにより、次ショットの露光開始位置
への位置決めが終了するまでの間に、大まかな合焦が行
なわれる。
【0126】その後、ステップ312に戻り、以後ステ
ップ312→313→314→316→318→312
のループが繰り返されるが、その過程において全てのシ
ョットの露光が終了し、ステップ316の判断が肯定さ
れると、ステップ320に進んでウエハをアンロードし
た後、本制御ルーチンの処理を終了する。
【0127】以上説明した本第3実施例の走査型露光方
法では、ステップ310においてウエハW全体の傾斜調
整(グローバルレベリング)がおこなれた後に、ステッ
プ314においてチップレベリングが行なわれるので、
チップレベリングの際には、極僅かな傾斜補正を行なう
だけで良く、また、ステップ318において次ショット
への移動中に大まかな合焦が行なわれるので、実際に次
ショットが露光位置に位置決めされた時には、レベリン
グステージ14を極く僅かな量だけ光軸AX方向へ移動
させるか全く移動させることなく、合焦状態を得ること
ができる。従って、ショット領域毎にレベリング、合焦
動作を行なうにも拘らず、スループットの低下が殆どな
いという効果がある。
【0128】上記スリットスキャン型露光装置において
は、レチクルRの走査のためにレチクルステージRST
が走査方向に移動するため、レチクルRの光軸方向位置
が変動し、その結果、投影光学系PLによるレチクルR
パターンの像面の光軸方向位置が変動する可能性があ
る。この問題に対処するために、本実施例では、予め、
レチクルステージRSTを移動して、レチクルRの上下
動による像面の光軸方向位置の変動分をレチクルステー
ジRSTの走査方向位置毎に計算または測定しておく。
この際、レチクルステージRSTの位置をそれに同期し
て移動するXYステージの座標系の位置に変換して、像
面の光軸方向位置の変動分を変換した座標位置とともに
主制御系56の記憶装置に記憶する。そしてその走査方
向の位置毎に記憶された像面の光軸方向位置の変動分
で、ステップ313において多点オートフォーカス系で
走査方向の位置毎に計測されたフォーカス位置をそれぞ
れ補正することができる。また、ステップ314におい
て演算した焦点ずれ量をレチクルRの上下動による像面
の光軸方向位置の変動分で補正することができる。ステ
ップ314の場合、像面の光軸方向位置の変動分は、レ
チクルRのパターンにおける走査方向の2つの端部のう
ち、走査開始側の端部位置に対応する像面の光軸方向位
置の変動分の値を採用する。これは、レチクルRは往復
運動によって2つのショット領域を転写するために、レ
チクルRのパターンの走査開始位置(端部)はレチクル
Rの走査方向(X方向、−X方向)に応じて変化するか
らである。上記のようにして走査型露光におけるレチク
ルステージRSTの移動のために発生する像面の変動に
よる焦点位置のずれを有効に補正することができる。
【0129】レチクルステージ上にオートフォーカス
(AF)センサを載置して、レチクルRの上下動をリア
ルタイムに計測してもよい。そしてこの計測結果をレベ
リングステージ14系にフィート゛バックしてレチクル
Rのパターンの像面の光軸方向位置の変動を補正するこ
とができる。また、レチクルステージ上に新たなレチク
ルZ方向移動ステージ(RZステージ)を設けて、この
計測結果に基づいてRZステージを上下動させることに
よりレチクルRのパターンの像面の光軸方向位置の変動
を補正してもよい。
【0130】第3実施例の走査型露光装置及び走査型露
光方法に、前記の第2実施例及びその変形例を適用する
こともできる。
【0131】なお、上記各実施例では重ね合わせ露光を
前提として説明を行ったが、第1層目のレチクルパター
ンをウエハ上に順次転写する場合にも本発明をそのまま
適用できることは勿論である。
【0132】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るステッ
プアンドリピート方式の露光方法及びその装置によれ
ば、感光基板上のショット領域の露光位置への位置決め
のための感光基板の移動中にレベリング及び合焦動作の
一部がなされ、各露光位置では短時間にレベリング及び
合焦動作を行なうことができることから、スループット
を極端に低減させることなく、露光位置毎に高精度のレ
ベリング、合焦動作を行なうことができるという従来に
ない優れた効果がある。また、本発明に係るスリットス
キャン方式の露光方法及びその装置によれば、感光基板
上のショット領域の露光開始位置への位置決めのための
感光基板の移動中にレベリング及び合焦動作の一部がな
され、走査露光中に露光領域においてレベリング及び合
焦動作を行なうことができることから、スループットを
極端に低減させることなく、露光位置毎に高精度のレベ
リング、合焦動作を行なうことができるという従来にな
い優れた効果がある。
【0133】特に、請求項2記載の露光方法では、感光
基板上のショット領域内に凸凹(段差)が存在しても、
その凸凹によらず感光基板の傾斜量を正確に求めること
ができ、グローバルレベリングの精度向上が期待できる
という効果がある。
【0134】また、請求項3記載の露光方法では、感光
基板上の全てのショット領域の位置を決定するための統
計的手法を採用したグローバルアライメント、いわゆる
エンハンストグローバルアライメントの対象となる複数
のショット領域(EGAショット)の計測動作の一部と
してそのEGAショットについて焦点位置検出を加える
だけで、第2の工程においてグローバルレベリングが行
なわれ、各露光位置では短時間でレベリングが完了する
という利点がある。
【0135】また、請求項4記載の露光方法によれば、
上記請求項1〜3の場合に比較して各露光位置ではより
短時間で合焦動作が完了するという効果がある。
【0136】更に、請求項5記載の露光方法によれば、
露光位置での傾斜検出が不要となり、請求項4の場合に
比較してもより一層短時間でレベリングが可能となると
いう効果がある。
【0137】更に、請求項7記載の露光方法によれば、
走査型露光に特有のマスクの上下位置の変動に伴う投影
光学系による像面の光軸方向の位置ずれを有効に補正す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るステップアンドリピート型の
露光装置の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1のMCUの主要な制御アルゴリズムを示す
フローチャートである。
【図3】第2実施例に係るMCUの主要な制御アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。
【図4】第3実施例に係るスリットスキャン型の露光装
置の構成を概略的に示す図である。
【図5】第3実施例の露光装置の多点オートフォーカス
系によるウエハWの上での計測点を示す概念図である。
【図6】図4のスリットスキャン型の露光装置のMCU
の主要な制御アルゴリズムを示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 ステップアンドリピート型露光装置 14 レベリングステージ(可動部材) 16 xyステージ(基板ステージ) 56 MCU 90 スリットスキャン型露光装置 94 可動ブラインド R レチクル(マスク) IL 照明光 W ウエハ(感光基板) PL 投影光学系 RST レチクルステージ EF 露光領域 SH ショット領域 AF 計測点

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクに形成されたパターンを投影光学
    系を介して感光基板上の複数のショット領域の各々に順
    次転写するステップアンドリピート方式の露光方法にお
    いて、 前記感光基板上の複数の計測点の各々における前記投影
    光学系の光軸方向の位置を計測する第1の工程と;前記
    複数のショット領域の1つを前記投影光学系のイメージ
    フィールド内に位置決めするための前記感光基板の移動
    中に、前記計測結果に基づいて前記投影光学系の像面と
    前記感光基板の表面との相対的な傾斜を補正する第2の
    工程と;前記投影光学系の像面に対する前記1つのショ
    ット領域の表面の傾斜量と焦点ずれ量とを検出し、該検
    出結果に基づいて前記感光基板を傾けるとともに前記光
    軸方向に移動する第3の工程と;前記マスクパターンを
    前記1つのショット領域に転写するとともに、前記第3
    の工程での前記感光基板の傾斜量に基づいて、次にマス
    クパターンを転写すべき前記1つのショット領域とは別
    のショット領域の表面の前記投影光学系の像面からの位
    置ずれ量を求める第4の工程と;前記別のショット領域
    を前記投影光学系のイメージフィールド内に位置決めす
    るための前記感光基板の移動中に、前記求められた位置
    ずれ量に応じた量だけ前記感光基板を前記光軸方向に移
    動する第5の工程と;を含むことを特徴とする露光方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1の工程において、感光基板上の
    計測点は、少なくとも3つのショット領域の各々の同一
    位置に設定されることを特徴とする請求項1記載の露光
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の工程は、前記感光基板上のい
    くつかのショット領域の各々に付設されたアライメント
    マークの位置を計測する工程と、該計測された複数の位
    置を統計処理することにより前記感光基板上の全てのシ
    ョット領域の位置を決定する工程とを含み、 前記計測点が設定される少なくとも3つのショット領域
    は、前記アライメントマークの位置が計測されるいくつ
    かのショット領域に含まれることを特徴とする請求項2
    記載の露光方法。
  4. 【請求項4】 前記第1の工程において、前記感光基板
    上の計測点は前記マスクのパターンを転写可能な全ての
    ショット領域の各々に設定されるとともに、該各ショッ
    ト領域内の計測点はプロセス段差が比較的小さくなる位
    置に定められ、 前記第4の工程において、前記別のショット領域の表面
    の前記投影光学系の像面からの位置ずれ量を求める際
    に、前記第1の工程で得られたショット領域間の偏差を
    用いることを特徴とする請求項1記載の露光方法。
  5. 【請求項5】 前記マスクのパターンを前記感光基板上
    のショット領域に転写するのに先立ち、該ショット領域
    の表面を前記投影光学系の像面に合致させる際に、前記
    第1の工程で得られた全てのショット領域の位置情報の
    うち、当該ショット領域に隣接するショット領域の位置
    情報を用いて前記感光基板を傾けることを特徴とする請
    求項4記載の露光方法。
  6. 【請求項6】 マスクを照明しながら、該マスク上の照
    明領域に対して該マスクを走査するとともに、上記照明
    領域と投影光学系に関して共役な露光領域に対して感光
    基板を前記マスクの走査に同期して走査することによ
    り、上記マスクのパターンを上記投影光学系を介して感
    光基板の複数のショット領域上に順次露光する走査型露
    光方法において、 前記感光基板上の複数の計測点の各々における前記投影
    光学系の光軸方向の位置を計測する第1の工程と;前記
    複数のショット領域の1つを露光開始位置に位置決めす
    るための前記感光基板の移動中に、前記計測結果に基づ
    いて前記投影光学系の像面と前記感光基板の表面との相
    対的な傾斜を補正する第2の工程と;前記感光基板の1
    つのショット領域と前記マスクとを同期して走査露光し
    ながら、前記投影光学系の像面に対する前記1つのショ
    ット領域の表面の傾斜量と焦点ずれ量とを検出し、該検
    出結果に基づいて前記露光領域における前記1つのショ
    ット領域の表面が前記投影光学系の像面と平行になると
    ともに前記投影光学系の焦点位置と一致するように前記
    感光基板を傾けるとともに前記光軸方向に移動する第3
    の工程と;前記1つのショット領域の走査露光終了時の
    前記感光基板の傾斜量に基づいて、次にマスクパターン
    を転写すべき前記1つのショット領域とは別のショット
    領域の表面の前記投影光学系の像面からの位置ずれ量を
    求める第4の工程と;前記別のショット領域を前記露光
    開始位置に位置決めするための前記感光基板の移動中
    に、前記求められた位置ずれ量に応じた量だけ前記感光
    基板を前記光軸方向に移動する第5の工程と;を含むこ
    とを特徴とする露光方法。
  7. 【請求項7】 前記マスクの走査の間に生じるマスクの
    光軸方向における位置変動による前記投影光学系の像面
    の光軸方向の位置の変動分を、上記第3の工程における
    前記検出結果に基づいて前記感光基板を前記光軸方向に
    移動するための移動量に取り込み、且つ上記第4の工程
    における前記投影光学系の像面からの位置ずれ量に取り
    込むことを特徴とする請求項6に記載の露光方法。
  8. 【請求項8】 マスクに形成されたパターンの像を感光
    基板上に投影する投影光学系を有し、前記マスクのパタ
    ーン像を前記感光基板上の複数のショット領域の各々に
    順次転写するステップアンドリピート方式の露光装置に
    おいて、 前記感光基板を保持して、前記投影光学系の光軸方向に
    移動するとともに、前記投影光学系の像面に対して傾斜
    可能な可動部材と;該可動部材を載置して、前記投影光
    学系の光軸と垂直な面内で2次元移動する基板ステージ
    と;前記感光基板表面の前記投影光学系の光軸方向の位
    置を光学的に検出する第1の検出手段と;前記投影光学
    系の像面に対する前記感光基板上のショット領域の表面
    の傾斜を光学的に検出する第2の検出手段と;前記第1
    の検出手段を用いて前記感光基板上の複数の計測点の各
    々における前記光軸方向の位置を計測し、該計測された
    複数の位置に基づいて前記可動部材を傾けることによ
    り、前記投影光学系の像面と前記感光基板の表面との相
    対的な傾斜を補正する第1のレべリング手段と;前記基
    板ステージの移動位置をモニタしつつ前記感光基板上の
    複数のショット領域が前記マスクのパターン像で順次露
    光されるように前記基板ステージの移動位置を制御する
    第1の制御手段と;前記傾斜補正された感光基板上の1
    つのショット領域の表面が前記投影光学系の焦点位置に
    一致するように、前記第1の検出手段の出力に基づいて
    前記可動部材を駆動する合焦手段と;前記1つのショッ
    ト領域の表面が前記投影光学系の像面と平行になるよう
    に、前記第2の検出手段の出力に基づいて前記可動部材
    を駆動する第2のレべリング手段と;前記第2のレベリ
    ング手段によって駆動される前記感光基板上のショット
    領域の表面の傾斜量に基づいて、次にマスクパターンを
    転写すべき前記1つのショット領域とは別のショット領
    域の表面の前記投影光学系の像面からの位置ずれ量を求
    め、前記別のショット領域を露光位置に位置付けるため
    に前記第1の制御手段による前記基板ステージの移動中
    に、前記位置ずれ量に応じた量だけ前記感光基板を前記
    光軸方向に移動するように前記可動部材の移動を制御す
    る第2の制御手段と;を備えたことを特徴とする露光装
    置。
  9. 【請求項9】 マスク上の照明領域に対して該マスクを
    走査するマスクステージと、前記マスク上のパターンの
    像を感光基板上に投影する投影光学系と、前記照明領域
    と前記投影光学系に関して共役な露光領域に対して前記
    感光基板を前記マスクの走査と同期して走査する2次元
    移動可能な基板ステージとを備え、前記感光基板上の複
    数のショット領域を順次露光する走査型露光装置であっ
    て、 前記2次元移動可能な基板ステージ上に設置され、且つ
    前記感光基板を保持したまま前記投影光学系の光軸方向
    に移動するとともに前記投影光学系の像面に対して傾斜
    可能な可動部材と;前記感光基板表面の前記投影光学系
    の光軸方向の位置及び前記投影光学系の像面に対する傾
    斜を光学的に検出する検出手段と;前記検出手段を用い
    て前記感光基板上の複数の計測点の各々における前記光
    軸方向の位置を計測し、該計測された複数の位置に基づ
    いて前記可動部材を傾けることにより、前記投影光学系
    の像面と前記感光基板の表面との相対的な傾斜を補正す
    る第1のレべリング手段と;前記基板ステージの移動位
    置をモニタしつつ前記感光基板上の複数のショット領域
    が前記マスクのパターン像で順次露光されるように前記
    基板ステージの移動位置を制御する第1の制御手段と;
    前記感光基板の1つのショット領域と前記マスクとが同
    期して走査されている間に、前記露光領域内に存在する
    該1つのショット領域の表面が前記投影光学系の焦点位
    置に一致し且つ前記投影光学系の像面と平行になるよう
    に、前記検出手段の出力に基づいて前記可動部材を駆動
    する第2のレべリング手段と;前記第2のレベリング手
    段によって駆動された前記感光基板上のショット領域の
    表面の走査露光終了時の傾斜量に基づいて、次にマスク
    パターンを転写すべき前記1つのショット領域とは別の
    ショット領域の表面の前記投影光学系の像面からの位置
    ずれ量を求め、前記別のショット領域を露光開始位置に
    位置付けるために前記第1の制御手段による前記基板ス
    テージの移動中に、前記位置ずれ量に応じた量だけ前記
    感光基板を前記光軸方向に移動するように前記可動部材
    の移動を制御する第2の制御手段と;を備えたことを特
    徴とする走査型露光装置。
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