JPH11168050A - 露光方法及び装置 - Google Patents

露光方法及び装置

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JPH11168050A
JPH11168050A JP9333835A JP33383597A JPH11168050A JP H11168050 A JPH11168050 A JP H11168050A JP 9333835 A JP9333835 A JP 9333835A JP 33383597 A JP33383597 A JP 33383597A JP H11168050 A JPH11168050 A JP H11168050A
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substrate
exposure
wafer
stage
optical system
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JP9333835A
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Inventor
Tsuneo Miyai
恒夫 宮井
Tsuneyuki Hagiwara
恒幸 萩原
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Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウエハ等の基板に露光する際に、その基板の
走り面と投影光学系の像面とが平行でない場合であって
も、その基板の表面をその像面に高速に、かつ高精度に
合わせ込む。 【解決手段】 XYステージ13を介してウエハWの位
置決めを行って、レチクルRのパターン像を投影光学系
PLを介してウエハWの各ショット領域に露光する際
に、多点AFセンサ19A,19BによってウエハWの
表面のフォーカス位置を計測して、オートフォーカス方
式でウエハWの表面を投影光学系PLの像面に合わせ込
む。露光前に、ウエハ上の同一点を多点AFセンサ19
A,19Bの複数の計測点に順次移動してフォーカス位
置を計測することによって、XYステージ13の走り面
の傾斜角を計測しておき、ショット間のステッピング時
にその傾斜角に基づいてウエハWのフォーカス位置を補
正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、撮像素子(CCD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁
気ヘッド等をリソグラフィ技術を用いて製造する際に、
マスクパターンを感光性の基板上に転写する工程で使用
される露光方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等を製造する際
に、マスクとしてのレチクルのパターンの像を投影光学
系を介して、フォトレジストが塗布されたウエハ(又は
ガラスプレート等)の各ショット領域に転写するために
一括露光型(ステッパー型)等の投影露光装置が使用さ
れている。この種の投影露光装置では、解像度を高める
ために露光波長が短くなり、かつ投影光学系の開口数が
増大しているのに伴って、投影像の焦点深度が狭くなっ
ている。そこで、従来よりそれらの投影露光装置には、
ウエハの表面のフォーカス位置(投影光学系の光軸方向
の位置)を検出するオートフォーカスセンサと、その検
出結果に基づいてウエハの表面を投影光学系の像面に合
わせ込むステージ系と、を有する合焦機構が備えられて
いる。
【0003】従来の合焦機構は通常、ウエハ上の露光対
象のショット領域が投影光学系による露光領域に位置決
めされた状態で、ウエハ表面のフォーカス位置の計測を
行い、この結果に基づいてウエハのフォーカス位置や傾
斜角の補正を行っていた。これに関して近年、半導体デ
バイス等の一層の微細化、及びチップ面積の拡大に伴っ
て、マスクとしてのレチクルとフォトレジストが塗布さ
れたウエハとを投影光学系に対して同期して移動するこ
とにより、投影光学系の有効フィールドより広い範囲の
ショット領域への露光が可能なステップ・アンド・スキ
ャン方式のような走査露光型の投影露光装置(走査型露
光装置)も開発されている。この種の走査型露光装置に
も、一括露光型と同様に合焦機構が備えられているが、
走査露光型ではウエハがスリット状の露光領域に対して
走査されるため、その露光領域に対して走査方向に手前
側の先読み領域でもフォーカス位置を検出し、この検出
結果に基づいてフィードフォワード制御的に前もって合
焦用のステージ系の駆動量を設定する方法も採用されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く従来の投影
露光装置では、走査露光型も含めて露光対象のウエハの
表面のフォーカス位置の検出結果に基づいて、ウエハの
表面を投影光学系の像面に合わせ込んでいた。この場
合、投影光学系の像面とウエハを位置決めするためのウ
エハステージの走り面とが平行でないものとすると、直
前のショット領域の露光終了後にウエハステージのステ
ッピングを行って次の露光対象のショット領域を露光位
置(又は走査露光型では走査開始位置)に移動する際
に、その走り面の像面に対する傾斜角に応じたデフォー
カス量が発生することになる。従って、その後で合焦機
構を動作させると、そのデフォーカス量を補正するため
の時間が必要となるため、ウエハの表面が所定の許容範
囲内で像面に合わせ込まれるまでの追従時間が長くな
り、結果として露光工程のスループットが低下するとい
う不都合があった。
【0005】また、ウエハステージの走り面の高さが緩
やかに変化している場合でも、同様にショット間のステ
ッピング中にウエハのフォーカス位置が変化するため、
合焦動作時の追従時間が長くなる。本発明は斯かる点に
鑑み、ウエハ等の基板を移動する際の走り面と投影光学
系の像面とが平行でない場合、又はその走り面の高さが
変化している場合であっても、その基板の表面を短時間
に、かつ高精度にその像面に合わせ込んで露光を行うこ
とができる露光方法を提供することを目的とする。
【0006】更に本発明は、そのような露光方法を実施
できる露光装置を提供することをも目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による露光方法
は、マスク(R)のパターンを投影光学系(PL)を介
して基板(W)上に転写する露光方法において、基板の
表面の所定の点を複数の計測点(M13,M3,M1
1)に順次移動してそれぞれその投影光学系の光軸方向
の位置(フォーカス位置)を計測し、この計測結果に基
づいてその基板を移動するためのステージ(13)の走
り面の傾斜角及び高さの分布を計測し、この計測結果を
その基板に露光を行う際に利用するものである。
【0008】斯かる本発明によれば、例えば焦点位置検
出系(19A,19B)によってその投影光学系の露光
領域内の複数の計測点でその基板の表面のフォーカス位
置を検出できるようにしておく。また、その焦点位置検
出系は、予めテストプリント等によって例えばその投影
光学系の像面からのデフォーカス量を検出するようにし
ておく。このとき、例えば第1の計測点(M13)でそ
の基板上の或る点(SAi)のデフォーカス量ΔZ1を
計測した後、その基板の姿勢を変えることなくそのステ
ージを介して例えば間隔Lだけその基板を移動して、そ
の基板上の点(SAi)を第2の計測点(M3)に移動
してデフォーカス量ΔZ2を計測すると、その位置の近
傍でのそのステージの走り面のその方向への傾斜角θy
iは、近似的に(ΔZ1−ΔZ2)/Lで求められる。
また、その走り面の高さのずれ量は、例えばそれらのデ
フォーカス量ΔZ1,ΔZ2の平均値で求められる。同
様に、それに直交する方向への傾斜角θxiは、その方
向に離れた2つの計測点で基板上の同一の点のデフォー
カス量を計測することで算出される。このようにして、
そのステージの走り面の像面に対する傾斜角、及び高さ
のずれを例えば基板上の各ショット領域に対応させてマ
ップ(図6)として求めることができる。
【0009】その後、露光時にステージを駆動してその
基板をステップ移動する際には、その位置の近傍で予め
計測してある傾斜角と、ステップ移動量との積、及びそ
の走り面の高さのずれ量分だけその基板のフォーカス位
置を補正することによって、露光時に焦点位置検出系で
計測されるデフォーカス量は、走り面の傾斜角等の影響
を除いたその基板の微小な凹凸成分のみとなる。従っ
て、その基板の表面を像面に合わせ込むまでの追従時間
が短縮できる。
【0010】この場合、それら複数の計測点は、全部が
同一直線上には無い3個以上の計測点(M13,M3,
M11)であることが望ましい。これによって、そのス
テージの走り面の2次元の傾斜角が計測できる。また、
その走り面の傾斜角、及び高さの分布の計測結果に基づ
いて、その基板の次の露光対象のショット領域を露光位
置に移動するためにその基板をステップ移動する間に、
その基板のその光軸方向の位置を補正するようにしても
よい。このようにステップ移動する間にフォーカス位置
の補正を行うことで、露光時のオートフォーカス、及び
オートレベリング動作時の追従時間が更に短縮される。
【0011】また、そのステージ(13)の走り面の傾
斜角及び高さに関する情報をその基板上の各ショット領
域と対応させて記憶させてもよい。これによって、各シ
ョット領域への露光毎に高速にフォーカス位置や傾斜角
を補正できる。また、その所定の点は、その基板上の各
ショット領域のほぼ中心であることが望ましい。これに
よって、各ショット領域毎の走り面の傾斜角や高さの分
布を計測できる。
【0012】また、それら複数の計測点の一例は、その
基板の露光中にその基板表面のその投影光学系の光軸方
向に関するその基板表面の位置情報を検出する焦点位置
検出系(19A,19B)の計測点である。これによっ
て、別途走り面の傾斜角等を検出するための専用のセン
サを設ける必要がない。また、その所定の点をそれら複
数の計測点に連続的に順次移動すると共に、この移動中
にその焦点位置検出系の各計測点で検出されるその投影
光学系の光軸方向に関する位置情報に基づいて、そのス
テージ(13)の走り面の傾斜角及び高さに関する情報
を計測することが望ましい。これによって、高速にその
走り面の傾斜角等を検出できる。
【0013】次に、本発明の露光装置は、基板(W)を
位置決めする基板ステージ(13)と、マスク(R)の
パターンの像をその基板上に投影する投影光学系(P
L)と、を備え、その基板ステージを介してその基板の
位置決めを行って、そのマスクのパターンの像をその基
板上に転写する露光装置において、その基板の表面の複
数の計測点の高さを計測する焦点位置検出系(19A,
19B)と、基板表面の所定点をそれら複数の計測点に
順次移動したときのその焦点位置検出系の計測結果に基
づいてその基板ステージの走り面の傾斜角及び高さを算
出する演算系(20)と、この演算系によって算出され
るその走り面の傾斜角及び高さに基づいてその基板の表
面をその投影光学系の像面に合わせ込む合焦装置(8,
11,12A〜12C)と、を有するものである。本発
明によって本発明の露光方法が使用できる。
【0014】また、その焦点位置検出系は、その基板表
面とその投影光学系の像面との相対的な位置情報(デフ
ォーカス量等)を検出することが望ましい。これによっ
て、それら複数の計測点においてその像面に対するデフ
ォーカス量等が直接計測されるため、合焦精度が向上す
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
につき図面を参照して説明する。本例は、一括露光型
(ステッパー型)の投影露光装置で露光を行う場合に本
発明を適用したものである。図1は、本例の投影露光装
置を示し、この図1において露光時には、光源、オプテ
ィカル・インテグレータ、視野絞り、コンデンサレンズ
等を含む照明光学系1からの水銀ランプのi線、又はエ
キシマレーザ光等の露光光ILが、レチクルRのパター
ン面(下面)のほぼ正方形状の照明領域2を照明する。
露光光ILのもとで、レチクルRの照明領域2内のパタ
ーンの像が投影光学系PLを介して所定の投影倍率β
(βは1/4,1/5等)で、フォトレジストが塗布さ
れたウエハW上の露光領域3内に投影露光される。以
下、投影光学系PLの光軸AXに平行にZ軸を取り、そ
の光軸AXに垂直な平面内で図1の紙面に垂直にX軸
を、図1の紙面に平行にY軸を取って説明する。
【0016】先ず、レチクルRはレチクルステージ4上
に保持され、レチクルステージ4はレチクルベース5上
でX方向、Y方向、及び回転方向にレチクルRの位置の
微調整を行う。レチクルステージ4上の移動鏡6に対向
するように配置されたレーザ干渉計7により、レチクル
ステージ4(レチクルR)の2次元的な位置が計測さ
れ、この計測値が装置全体の動作を統轄制御するコンピ
ュータよりなる主制御系8に供給され、主制御系8は、
その計測値に基づいてレチクルステージ駆動系9を介し
てレチクルステージ4の動作を制御する。
【0017】一方、ウエハWは、ウエハホルダ10上に
吸着保持され、ウエハホルダ10が試料台11上に固定
され、試料台11は3個のZ方向に所定範囲内で伸縮自
在のZ駆動部12A〜12Cを介してXYステージ13
上に固定されている。Z駆動部12A〜12Cとして
は、例えばロータリモータの回転角をカム機構で上下方
向の移動量に変換する機構や、圧電素子等を使用でき
る。Z駆動部12A〜12Cの伸縮量は主制御系8、及
びウエハステージ駆動系18によって制御され、Z駆動
部12A〜12Cの伸縮量を同じにすることによって、
ウエハWの表面の投影光学系PLの光軸方向の位置(Z
方向の位置)、即ちフォーカス位置の制御が行われ、Z
駆動部12A〜12Cの伸縮量を独立に制御することに
よってウエハWの表面の傾斜角の制御(レベリング)が
行われる。
【0018】また、XYステージ13は、定盤よりなる
ガイド部材14の上面(以下、「走り面」と呼ぶ)14
aに空気軸受けを介して載置され、XYステージ13は
例えばリニアモータ方式でその走り面14a上をX方
向、及びY方向にステッピング(ステップ移動)するこ
とができる。ウエハホルダ10、試料台11、Z駆動部
12A〜12C、及びXYステージ13よりウエハステ
ージが構成されている。そして、試料台11(XYステ
ージ13)の座標計測を行うために、試料台11の上端
にX軸にほぼ垂直な反射面を有するX軸の移動鏡15X
(図2参照)、及びY軸にほぼ垂直な反射面を有するY
軸の移動鏡15Yが固定されている。
【0019】図2は、試料台11用の座標計測システム
を示し、この図2において、Y軸のレーザ干渉計16Y
より移動鏡15Yに対してレーザビーム17YがY軸に
平行に照射され、移動鏡15Yで反射されたレーザビー
ム17Yはレーザ干渉計16Yに戻されている。レーザ
干渉計16Yでは、戻されたレーザビーム17Yとそれ
ぞれ対応する不図示の参照用のレーザビームとの干渉光
を光電検出することによって、レーザビーム17Yの照
射点での移動鏡15YのY座標を検出する。このY座標
は図1の主制御系8に供給されている。
【0020】また、図2において、X軸の2軸のレーザ
干渉計16X1,16X2よりX軸の移動鏡15Xに対
して、Y方向に所定間隔でX軸に平行にレーザビーム1
7X1,17X2が照射され、移動鏡15Xで反射され
たレーザビーム17X1,17X2がレーザ干渉計16
X1,16X2に戻されている。レーザ干渉計16X
1,16X2では、それぞれ戻されたレーザビームとそ
れぞれ対応する不図示の参照用のレーザビームとの干渉
光を光電検出することによって、レーザビーム17X
1,17X2の照射点での移動鏡15XのX座標X1,
X2を検出する。これらのX座標X1,X2も図1の主
制御系8に供給され、主制御系8では例えばX座標X1
を試料台11(XYステージ13)のX座標とし、X座
標X1,X2の差分より試料台11のZ軸の周りの回転
角(ヨーイング量)を算出する。
【0021】本例では、Y軸のレーザビーム17Yの延
長線上、及びX軸のレーザビーム17X1の延長線上に
投影光学系PLの光軸AXがあり、計測されるY座標、
及びX座標にはアッベ誤差が生じないように構成されて
いる。また、レーザビーム17X1,17X2を介して
計測されるX座標の差分から求められる試料台11のヨ
ーイング量を相殺するように、例えば図1のレチクルス
テージ4の回転が行われる。
【0022】図1に戻り、レーザ干渉計16Y,16X
1を介して計測されるY座標、及びX座標に基づいて主
制御系8は、ウエハステージ駆動系18を介してXYス
テージ13の位置決め動作を制御する。露光時には、ウ
エハW上の一つのショット領域への露光が終了すると、
XYステージ13のステッピングによってウエハW上の
次のショット領域が投影光学系PLによる露光領域3に
移動し、以下ステップ・アンド・リピート方式でウエハ
W上の各ショット領域への露光が繰り返される。このよ
うな露光を行うに際しては、ウエハW上の露光対象のシ
ョット領域の表面を投影光学系PLの像面に合わせ込む
必要がある。
【0023】そこで、本例の投影露光装置には、投影光
学系PLによる露光領域3内の所定の複数の計測点にお
いて、ウエハWの表面のフォーカス位置(光軸方向の位
置)を検出するための焦点位置検出系としての、多点の
オートフォーカスセンサ(以下、「多点AFセンサ」と
呼ぶ)が設置されている。本例の多点AFセンサは、照
射光学系19A、及び受光光学系19Bより構成されて
いる光学式で斜入射方式のセンサであるため、以下では
その多点AFセンサを「多点AFセンサ19A,19
B」と呼ぶ。
【0024】図1の多点AFセンサ19A,19Bにお
いて、照射光学系19AからのウエハW上のフォトレジ
ストに対して非感光性の検出光DLによって、複数のス
リット像が投影光学系PLの光軸AXに対して斜めにウ
エハW上の複数の計測点に投影される。それらの計測点
からの反射光が、受光光学系19B内で例えば振動スリ
ット板を介して複数の光電変換素子上に対応するスリッ
ト像を再結像する。これらの光電変換素子からの検出信
号を、例えばその振動スリット板の駆動信号で同期整流
することによって、対応する計測点のフォーカス位置に
所定範囲でほぼ比例して変化するフォーカス信号が生成
され、これらのフォーカス信号が主制御系8、及び傾斜
角演算系20に供給されている。
【0025】本例では、露光領域3内の複数の計測点に
対応するフォーカス信号は、対応する計測点が投影光学
系PLの像面(ベストフォーカス位置)に合致している
ときに0になるようにそれぞれキャリブレーションが行
われている。この像面のキャリブレーションは、例えば
XYステージ13を駆動して未露光のウエハ上の露光位
置を変えながら、かつZ駆動部12A〜12Cを駆動し
てフォーカス位置を次第に変えて、多点AFセンサ19
A,19Bを用いて露光領域3内の各計測点でフォーカ
ス位置を計測してからそれぞれテストプリントを行い、
現像後に得られる像の線幅等が所定の基準値に最も近い
ときのフォーカス位置を特定することによって行うこと
ができる。次に、多点AFセンサ19A,19Bの計測
点の配列等につき詳細に説明する。
【0026】図4は、本例の多点AFセンサ19A,1
9Bによるフォーカス位置の計測点の配列の一例を示
し、この図4において、ほぼ正方形状の露光領域3内に
X方向、及びY方向に所定ピッチで5行×5列の計25
個の計測点M1〜M25が設定され、中央の計測点M1
3が投影光学系PLの光軸AXの位置に合致している。
それらの計測点M1〜M25にそれぞれ図1の照射光学
系19Aからスリット像が投影され、それらの計測点M
1〜M25でのフォーカス位置が所定のサンプリングレ
ートで計測されている。主制御系8は、計測点M1〜M
25におけるフォーカス位置、及び後述のように傾斜角
演算系20で算出される走り面14aの傾斜角や高さの
ずれ量に基づいて、例えばウエハWのステッピング中に
Z駆動部12A〜12Cを駆動して予備的な合焦を行
う。
【0027】そして、ウエハWの露光対象のショット領
域が投影光学系PLの露光領域3内に位置決めされた状
態では、主制御系8内でその露光領域3内の計測点M1
〜M25で計測されるデフォーカス量を例えば最小自乗
法で近似することによって一つの平面が決定され、この
平面のデフォーカス量ZW 、X軸に平行な軸の周り(Y
方向)の像面に対する傾斜角ΦX 、及びY軸に平行な軸
の周り(X方向)の像面に対する傾斜角ΦY が算出され
る。そして、これらを相殺するようにZ駆動部12A〜
12Cの駆動量が設定されて合焦動作が実行され、それ
らのデフォーカス量、及び傾斜角が所定の許容範囲に収
まった時点で露光が開始される。
【0028】なお、フォーカス位置の計測点の個数は5
×5個には限定されず、例えば露光領域3の或る対角線
に沿って1個〜5個程度の計測点を配置するようにして
もよい。また、露光領域3の外部の領域にも計測点を配
置してもよい。このようにオートフォーカス方式、及び
オートレベリング方式でウエハWの表面を像面に合わせ
込む際に、XYステージ13の走り面14aがうねって
いるような場合には、ステッピング中にフォーカス位置
等の補正を行わないと、実際にウエハWの露光対象のシ
ョット領域が露光領域3内に達したときに像面との間に
大きなオフセットが残ることがある。この場合には、Z
駆動部12A〜12Cの応答速度によって、所定の許容
範囲内までウエハWの表面を像面に追い込むまでの追従
時間がかなり長くなる恐れがある。
【0029】図3は、走り面14aのうねりの一例を誇
張して示し、この図3において、XYステージ13の走
り面14aは緩やかに窪むように湾曲している。この際
に、走り面14aの湾曲量の変化量は、露光領域3の幅
程度の範囲では殆ど無視できる程度であるが、その幅を
超える範囲で次第にその変化量が大きくなっている。即
ち、その走り面14aの傾斜角や高さのずれ量は、ウエ
ハW上の各ショット領域程度の大きさの領域ではほぼ一
定とみなすことができるため、本例ではウエハWの各シ
ョット領域を露光位置に設定したときの走り面14aの
傾斜角、及び高さのずれ量を計測する。なお、走り面1
4aの計測用には、露光対象のウエハWではなく、別の
計測用のウエハを使用してもよい。
【0030】図6は、ウエハWのショット領域の配列の
一例を示し、この図6において、ウエハWの表面はX方
向、及びY方向に所定ピッチでN個(Nは2以上の整
数)のショット領域331,332,333,…,33N に区
分されている。この場合のX軸、及びY軸の値はそれぞ
れ図2のX軸のレーザ干渉計16X1、及びY軸のレー
ザ干渉計16Yによって計測される試料台11(XYス
テージ13)の座標を表しており、各ショット領域33
i(i=1〜N)の中心を露光中心(投影光学系PLの光
軸AX)に合わせたときのXYステージ13のX座標、
Y座標を(MXi,MYi)としている。本例では一例とし
て、各ショット領域33i(i=1〜N)の中心がほぼ露
光中心に合致している状態で、それぞれ走り面14aの
Y軸に平行な軸の周りの傾斜角θxi、X軸に平行な軸
の周りの傾斜角θyi、及び高さのずれ量δziを計測
して、これらの計測結果を各ショット領域33i に対応
させた傾斜角マップとして図1の主制御系8内の記憶部
に記憶しておく。
【0031】次に、代表的に或るショット領域(ショッ
ト領域33i とする)での傾斜角θxi,θyi等を計
測する方法の一例につき、図4〜図6を参照して説明す
る。以下では、多点AFセンサ19A,19Bによって
図4の計測点M1〜M25で計測されるウエハの表面の
デフォーカス量は、それぞれ投影光学系PLの像面で0
になるようにキャリブレーションが行われているものと
する。
【0032】先ず、XYステージ13のX座標、Y座標
が(MXi,MYi)になるように、XYステージ13を駆
動することによって、図6のウエハW上のショット領域
33 i の中心を露光中心に移動する。その後、多点AF
センサ19A,19Bを介して露光領域3内の計測点M
1〜M25でデフォーカス量を計測し、これらの計測結
果よりウエハWの表面の平均的な面を像面に合焦させて
から、Z駆動部12A〜12Cの伸縮量をロック(固
定)する。
【0033】図5(a)は、そのように図6のショット
領域33i の中心を露光中心(計測点M13の位置でも
ある)に移動した状態を示し、この図5(a)におい
て、像面36上で多点AFセンサ19A,19Bの各計
測点M1〜M25でのデフォーカス量が0になるように
キャリブレーションが行われている。この場合、走り面
14aは、像面36に平行な面36Aに対してX軸に平
行な軸の周り(Y方向)に傾斜角θyiだけ傾斜してい
る。また、図5(a)において、ウエハWの表面上のシ
ョット領域33i のほぼ中心で計測点M13の位置(X
方向、Y方向の位置)に合致する点を計測基準点SAi
とする。そして、主制御系8は、図1のZ駆動部12A
〜12Cをロックした状態で、XYステージ13を駆動
することによって、その計測基準点SAiを順次図4の
計測点M1〜M25の位置に移動して、それぞれ多点A
Fセンサ19A,19Bを介してフォーカス信号を出力
させる。これに応じて、図1の傾斜角演算系20は、各
計測点M1〜M25での計測基準点SAiのデフォーカ
ス量ΔFB1〜ΔFB25を求める。これらのデフォー
カス量ΔFB1〜ΔFB25によって、ショット領域3
i における走り面14aに平行な面が規定される。そ
こで、傾斜角演算系20は、それらのデフォーカス量Δ
FB1〜ΔFB25から例えば最小自乗法によって1つ
の平面を決定し、この平面のY軸に平行な軸の周りの傾
斜角θxi、X軸に平行な軸の周りの傾斜角θyi、及
びZ方向へのデフォーカス量(高さのずれ量)δziを
算出する。これらの傾斜角θxi,θyi、及び高さの
ずれ量δziがショット領域33 i における走り面14
aの傾斜角等として主制御系8に供給される。
【0034】その傾斜角θyiの算出方法のより簡単な
例につき図5(a),(b)を参照して説明する。この
場合、図5(a)において、中央の計測点M13にて多
点AFセンサ19A,19Bを用いて、ウエハW上の計
測基準点SAiの像面36からのデフォーカス量ΔZ1
(+Z方向の符号を正とする)を計測する。その後、Z
駆動部12A〜12Cをロックした状態で、XYステー
ジ13を駆動することによって、図5(b)に示すよう
に+Y方向にウエハWを間隔Lだけ移動する。これによ
って、ウエハW上の計測基準点SAiは計測点M3の位
置に達するため、この計測点M3でも像面36からのデ
フォーカス量ΔZ2を計測する。この結果、傾斜角θy
iは、像面36に対して−X方向に見た場合の反時計周
りを正の方向として、ほぼ次式で求められる。
【0035】 θyi=(ΔZ1−ΔZ2)/L (1) 同様に、例えば図4において、露光領域3内でX方向に
所定間隔(これもLとする)だけ離れた2つの計測点M
13,M11でそれぞれウエハW上の計測基準点SAi
のデフォーカス量ΔZ1,ΔZ3を計測すると、Y軸の
平行な軸の周りの傾斜角θxiは、ほぼ次式で求められ
る。
【0036】 θxi=(ΔZ1−ΔZ3)/L (2) 次に、図1の主制御系8は、図6の全部のショット領域
331 〜33N においてそれぞれ多点AFセンサ19
A,19B、及び傾斜角演算系20を介して、走り面1
4aの傾斜角及び高さのずれ量(θx1,θy1,δz
1)〜(θxN,θyN,δzN)を求め、これらを傾
斜角マップとして内部の記憶部に記憶する。そして、例
えば図6の軌跡37で示すように、ウエハW上のショッ
ト領域に順次露光を行って、ショット領域33k の次に
ショット領域33j への露光を行う場合、ショット領域
33k からショット領域33j へステップ移動する区間
37aにおいて、ショット領域33k での傾斜角等(θ
xk,θyk,δzk)が読み出されて次のように予備
的な合焦動作が実行される。
【0037】図7(a)は、ショット領域33j が露光
領域3内に位置している状態から、次のショット領域3
k を露光領域3に移動するためにウエハWのY方向へ
のステップ移動を行う直前の状態を示し、この図7
(a)において、ショット領域33j の表面は露光領域
3内で像面36に合致している。この際に主制御系8
は、走り面14aのX軸に平行な軸の周りの傾斜角θy
k、及び2つのショット領域のY方向の間隔DYを用い
て、走り面14aの傾斜角に依存するデフォーカス量Δ
F1を次のように近似的に求める。
【0038】ΔF1=DY・θyk (3) そして、図1のXYステージ13を駆動して、ショット
領域33k を露光領域3にステップ移動する途中で、主
制御系8はZ駆動部12A〜12Cを駆動してウエハW
のフォーカス位置をΔF1だけ低下させる。これによっ
て、図7(b)に示すように、ショット領域33k が露
光領域3に達した段階で、ウエハWのフォーカス位置は
走り面14aの傾斜角に依存するデフォーカス量を相殺
するように補正されており、ウエハWの表面に微小な凹
凸等が存在しないときには、ショット領域33k の表面
は像面36に合わせ込まれている。更に、ショット領域
33k の高さのずれ量δzkと前のショット領域33j
の高さのずれ量δzjとの間に差のあるときには、その
差をも相殺するように、ステップ移動中にZ駆動部12
A〜12Cを駆動することで、ショット領域33k の高
さのずれ量に依存するデフォーカス量も補正される。ま
た、ウエハWをX方向にステップ移動する際には、Y軸
の周りの傾斜角θxkに基づいて補正を行うことができ
る。
【0039】このように本例では、ウエハWのステップ
移動中に予め走り面14aの傾斜角や高さのずれ量によ
るデフォーカス量を補正しているため、露光領域3内で
のデフォーカス量が少なくなり、合焦時の追従速度が向
上すると共に合焦精度(露光領域3内でのウエハWの表
面と像面との合致度)が向上する。また、上記の実施の
形態ではステップ移動中にフォーカス位置の補正を行っ
ているが、ショット領域33k の傾斜角(θxk,θy
k)と前のショット領域33j の傾斜角(θxj,θy
j)との差が比較的大きい場合には、その差を相殺する
ようにステップ移動中にウエハWの傾斜角の補正を行う
ようにしてもよい。これによって、更に露光領域3での
合焦時の追従速度が向上する。
【0040】また、上記の実施の形態では、ウエハW上
の同一の点を図4の全部の計測点M1〜M25に移動し
ているが、例えば4隅の計測点M1,M5,M21,M
25のみにウエハW上の同一点を移動してデフォーカス
量を計測し、この計測結果より一つの平面を決定し、こ
の平面の傾斜角等を求めてもよい。更に、同一直線上に
無い3個の計測点(例えば計測点M3,M13,M1
1)でのデフォーカス量の計測結果より走り面14aの
2次元の傾斜角、及び高さのずれ量を計測するようにし
てもよい。
【0041】次に、上記の実施の形態では走り面14a
の傾斜角等を検出するために、図4に示すように、ウエ
ハW上の同一の点SAiを例えば計測点M1〜M25に
移動しているが、単に図1のXYステージ13をX方
向、Y方向に連続移動しながら、多点AFセンサ19
A,19Bを介して各計測点M1〜M25でのウエハW
の表面のデフォーカス量を検出してもよい。
【0042】図8は、そのようにしてXYステージ13
をY方向に連続移動した場合に、図4のY方向に間隔L
だけ離れた2つの計測点M13,M3で計測されるデフ
ォーカス量を示し、この図8において、横軸はXYステ
ージ13(ウエハW)のY座標であり、縦軸は計測点M
13及びM3でのそれぞれのデフォーカス量ΔF13,
ΔF3を表している。また、実線の曲線37A及び37
Bがそれぞれデフォーカス量ΔF13及びΔF3を表し
ている。この場合、例えば曲線37A,37Bの平均値
を取る点線の曲線38がウエハWの表面の高さのずれδ
zのY方向への分布を表しているとみなすことができ
る。更に、曲線37A上の点39AからY方向に間隔L
だけ離れた曲線37B上の点39Bを求め、それらの2
点39A,39Bでのデフォーカス量の差分を求め、そ
れらの点39A,39Bを次第にY方向にずらしていく
ことによって、ウエハWの表面のX軸に平行な軸の周り
の傾斜角θyの分布を連続的に検出できる。同様に、X
Yステージ13をX方向に連続移動してX方向に離れた
複数の計測点でのデフォーカス量を計測することで、Y
軸に平行な軸の周りの傾斜角θxの分布を検出できる。
このようにして、XYステージ13の走り面14aの全
面での傾斜角、及び高さずれの分布を迅速に計測するこ
とができる。
【0043】なお、本発明はステップ・アンド・スキャ
ン方式の投影露光装置で合焦を行う場合にも、例えばシ
ョット間のステップ移動中にフォーカス位置等の補正を
行うことで、本発明を適用することができる。このよう
に本発明は上述の実施の形態に限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0044】
【発明の効果】本発明の露光方法によれば、ステージの
走り面の傾斜角及び高さの分布を計測しているため、露
光前に予めそれらに起因するデフォーカス量を補正して
おくことによって、ウエハ等の基板を移動する際の走り
面と投影光学系の像面とが平行でない場合、又はその走
り面の高さが変化している場合であっても、その基板の
表面を短時間に、かつ高精度にその像面に合わせ込んで
露光を行うことができる利点がある。
【0045】また、複数の計測点が、全部が同一直線上
には無い3個以上の計測点である場合には、走り面の2
次元的な傾斜角を計測できる。また、走り面の傾斜角、
及び高さの分布の計測結果に基づいて、基板の次の露光
対象のショット領域を露光位置に移動するために基板を
ステップ移動する間に、基板の光軸方向の位置を補正す
る場合には、ステップ移動中に或る程度合焦を行うこと
ができるため、露光時の合焦動作の追従速度がより向上
する。
【0046】また、本発明の露光装置によれば、本発明
の露光方法が使用できる。また、焦点位置検出系が基板
表面と投影光学系の像面との相対的な位置情報を検出す
る場合には、合焦精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用される投影露
光装置を示す概略構成図である。
【図2】図1中の試料台11の座標計測システムを示す
斜視図である。
【図3】図1のXYステージ13の走り面14aが湾曲
している様子を誇張して示す図である。
【図4】その実施の形態における露光領域3内のフォー
カス位置の計測点の配置の一例を示す図である。
【図5】ステージの走り面14aの傾斜角の計測方法の
一例の説明に供する図である。
【図6】ステージの走り面の傾斜角マップの一例を示す
図である。
【図7】ステージの走り面14aの傾斜角に基づいて、
フォーカス位置を補正して合焦動作を行う場合の説明図
である。
【図8】図1のXYステージ13を連続移動した場合に
2つの計測点で検出されるデフォーカス量の変化を示す
図である。
【符号の説明】
R レチクル PL 投影光学系 W ウエハ 3 露光領域 4 レチクルステージ 8 主制御系 11 試料台 12A〜12C Z駆動部 13 XYステージ 14a 走り面 15X,15Y 移動鏡 16X1,16X2,16Y レーザ干渉計 19A 多点AFセンサの照射光学系 19B 多点AFセンサの受光光学系 20 傾斜角演算系 M1〜M25 フォーカス位置の計測点

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクのパターンを投影光学系を介して
    基板上に転写する露光方法において、 基板の表面の所定の点を複数の計測点に順次移動してそ
    れぞれ前記投影光学系の光軸方向の位置を計測し、 該計測結果に基づいて前記基板を移動するためのステー
    ジの走り面の傾斜角及び高さの分布を計測し、 該計測結果を前記基板に露光を行う際に利用することを
    特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 前記複数の計測点は、全部が同一直線上
    には無い3個以上の計測点であることを特徴とする請求
    項1記載の露光方法。
  3. 【請求項3】 前記走り面の傾斜角、及び高さの分布の
    計測結果に基づいて、前記基板の次の露光対象のショッ
    ト領域を露光位置に移動するために前記基板をステップ
    移動する間に、前記基板の前記光軸方向の位置を補正す
    ることを特徴とする請求項1、又は2記載の露光方法。
  4. 【請求項4】 前記ステージの走り面の傾斜角及び高さ
    に関する情報を前記基板上の各ショット領域と対応させ
    て記憶することを特徴とする請求項1〜3の何れか一項
    記載の露光方法。
  5. 【請求項5】 前記所定の点は、前記基板上の各ショッ
    ト領域のほぼ中心であることを特徴とする請求項1〜4
    の何れか一項記載の露光方法。
  6. 【請求項6】 前記複数の計測点は、前記基板の露光中
    に前記基板表面の前記投影光学系の光軸方向に関する前
    記基板表面の位置情報を検出する焦点位置検出系の計測
    点であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項記
    載の露光方法。
  7. 【請求項7】 前記所定の点を前記複数の計測点に連続
    的に順次移動すると共に、該移動中に前記焦点位置検出
    系の各計測点で検出される前記投影光学系の光軸方向に
    関する位置情報に基づいて、前記ステージの走り面の傾
    斜角及び高さに関する情報を計測することを特徴とする
    請求項6記載の露光方法。
  8. 【請求項8】 基板を位置決めする基板ステージと、マ
    スクのパターンの像を前記基板上に投影する投影光学系
    と、を備え、 前記基板ステージを介して前記基板の位置決めを行っ
    て、前記マスクのパターンの像を前記基板上に転写する
    露光装置において、 前記基板の表面の複数の計測点の高さを計測する焦点位
    置検出系と、 基板表面の所定点を前記複数の計測点に順次移動したと
    きの前記焦点位置検出系の計測結果に基づいて前記基板
    ステージの走り面の傾斜角及び高さを算出する演算系
    と、 該演算系によって算出される前記走り面の傾斜角及び高
    さに基づいて前記基板の表面を前記投影光学系の像面に
    合わせ込む合焦装置と、を有することを特徴とする露光
    装置。
  9. 【請求項9】 前記焦点位置検出系は、前記基板表面と
    前記投影光学系の像面との相対的な位置情報を検出する
    ことを特徴とする請求項8記載の露光装置。
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Cited By (6)

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