JPH097915A - 面傾斜検出装置 - Google Patents

面傾斜検出装置

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JPH097915A
JPH097915A JP7148665A JP14866595A JPH097915A JP H097915 A JPH097915 A JP H097915A JP 7148665 A JP7148665 A JP 7148665A JP 14866595 A JP14866595 A JP 14866595A JP H097915 A JPH097915 A JP H097915A
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light
light flux
optical path
optical system
inclination
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JP7148665A
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Inventor
Yasuaki Tanaka
康明 田中
Fuyuhiko Inoue
冬彦 井上
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 検出光の光路上に空気の揺らぎがあっても被
検面の傾きを高精度に検出する。 【構成】 光源3からの光束をハーフプリズム4により
第1光束LB1 及び第2光束LB2 の2つの光束に分割
し、第1光束LB1 と第2光束LB2 とを同一光路上で
且つ逆方向に進ませる。ウエハ2の表面2aから反射さ
れる第1光束LB 1 及び第2光束LB2 を共にハーフプ
リズム4及び集光光学系8を介して光電センサ9の撮像
面で集光させ、その撮像面におけるそれぞれの集光位置
の間隔を測定し、その結果からウエハの表面2aの傾き
を制御系10において算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばウエハの表面等
の被検出面の傾きを検出する面傾斜検出装置に関し、特
に半導体素子等の製造に使用される投影露光装置におい
て回路パターンを形成する感光基板の表面の投影光学系
の像面に対する傾斜角を計測するレベリングセンサに適
用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体素子、液晶表示素子、撮像
素子(CCD等)、又は薄膜磁気ヘッド等の製造の際の
リソグラフィー技術で使用される投影露光装置において
は、マスク(レチクル等)のパターンを投影光学系を介
して感光基板(ウエハ、ガラス基板等)上の各ショット
領域に高解像度で転写するため、投影光学系の像面に感
光基板の表面を精密に合わせ込む必要があり、感光基板
の表面の傾きを高精度で測定するためのレベリングセン
サが設けられている。
【0003】従来のレベリングセンサでは、通常感光基
板に対して送光光学系から所定の角度を持った光を感光
基板に照射して、その反射光の光軸の傾きの変化から基
板の傾きを求めていた。また、感光基板の複数箇所に送
光光学系から斜めに光を照射してそれら複数箇所の高さ
を計測し、それらの高さから基板の傾きを求めるセンサ
も使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術におい
ては、マスクのパターンが転写される感光基板のショッ
ト領域の傾きを検出するために、投影光学系の露光フィ
ールド内に検出領域を設けることが一般的となってい
る。この場合、マスクのパターンの像を感光基板上に露
光する際の障害になるため、投影光学系の真下付近には
検出装置及びそのカバー類を配置することができない。
従って、レベリングセンサの送光光学系からの検出光は
投影光学系の真下付近で比較的長い距離に亘って環境空
気中に曝された光路中を進むこととなる。このために、
投影光学系の下部において空気の温度むらや流れの不均
一等の空気の揺らぎがあった場合、その影響により検出
光の光軸の曲がりが生じることになり、被検出面の検出
精度、特に検出再現性が悪化する不都合があった。
【0005】特に、近年回路パターンの微細化に伴い投
影光学系の焦点深度(DOF)が狭くなる一方、露光フ
ィールドの拡大により検出光の光路が環境空気中に曝さ
れる距離は増加しているため、空気揺らぎによる検出結
果の再現性悪化の影響はより顕著になっている。本発明
は斯かる点に鑑み、検出光の光路が空気の揺らぎにより
影響される環境にあっても被検出面の傾きを高精度に検
出することができる面傾斜検出装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による面傾斜検出
装置は、第1光束(LB1 )及び第2光束(LB2 )を
発生する光源系(3,4,11)と、その第1光束(L
1 )及び第2光束(LB2 )を被検面(2a)に交差
して入射させ、同一光路を逆方向に進ませる光路制御光
学系(5,6,7,12)と、その同一光路を逆方向に
進んだ後のその第1光束(LB1 )及び第2光束(LB
2 )のそれぞれの又は相対的な位置ずれ量を検出する検
出系(4,8,9)と、この検出系の検出結果に基づい
てその被検面(2a)の傾きを算出する演算手段(1
0)と、を備えるものである。
【0007】この場合、その光源系は、光束を発生する
光源(3)とその光束をその第1光束(LB1 )及び第
2光束(LB2 )に分岐する分岐光学系(4)とを有
し、その検出系は、その第1光束(LB1 )及び第2光
束(LB2 )を合成する合成系(4)と、この合成後の
2つの光束(LB1 ,LB2 )の間隔を検出する受光系
(9)とを有することが好ましい。
【0008】また、その面傾斜検出装置をマスクパター
ン(13a)を基板(2)上に投影光学系(1)を介し
て投影する投影露光装置におけるその基板(2)の表面
の傾きを検出するために使用した場合、その光路制御光
学系は、その第1光束(LB 1 )及び第2光束(L
2 )を反射する部材を含み、この部材はその投影光学
系(1)のその基板(2)側の先端部分に設けられた光
学部材(12)であることが望ましい。
【0009】
【作用】斯かる本発明の面傾斜検出装置によれば、第1
光束(LB1 )及び第2光束(LB2 )がほぼ同一の経
路を逆向きに一巡するようにしたので、空気揺らぎによ
る第1光束(LB1 )及び第2光束(LB2 )のそれぞ
れの光軸の曲がりは双方で同方向且つ同じ量となるた
め、検出系(4,8,9)における2つの光束(L
1 ,LB2 )の相対的な位置ずれ量を求めることによ
って空気揺らぎの影響が相殺される。また、被検面(2
a)の傾斜が変化した場合の検出光の向きの変化は2つ
の光束(LB1 ,LB2 )で逆向き且つ大きさが等しく
なるため、検出系(4,8,9)における2つの光束の
相対的な位置ずれ量は2倍となり、その検出系での検出
感度を2倍にすることができる。
【0010】なお、その検出系では2つの光束(L
1 ,LB2 )の相対的な位置ずれ量を直接計測しても
よいが、2つの光束(LB1 ,LB2 )の光路の横ずれ
量を独立に検出し、それら2つの横ずれ量の差分を取っ
てもよい。また、面傾斜検出装置がマスクパターン(1
3a)を基板(2)上に投影光学系(1)を介して投影
する投影露光装置における基板(2)の表面の傾きを検
出するために使用され、光路制御光学系が、第1光束
(LB1 )及び第2光束(LB2 )を反射する部材を含
み、この部材が投影光学系(1)の基板(2)側の先端
部分に設けられた光学部材(12)である場合には、そ
の光学部材(12)と基板(2)との間に例えば空気の
揺らぎがあっても、基板(2)の傾斜角を高精度で検出
することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明による面傾斜検出装置の実施例
につき図面を参照して説明する。以下の実施例は、半導
体素子製造用のステッパー型の投影露光装置のオートレ
ベリング機構のレベリングセンサに本発明を適用したも
のである。図1は本実施例の投影露光装置の要部を示
し、この図1において、露光時には不図示の照明光学系
からの露光光ILのもとで、レチクル13の回路パター
ン13aが投影光学系1を介して所定の投影倍率β(β
は例えば1/4,1/5等)で縮小されて、フォトレジ
ストが塗布されたウエハ2の各ショット領域に投影され
る。ここで、投影光学系1の光軸AXに平行にZ軸を取
り、Z軸に垂直な平面内で図1の紙面に平行にX軸を取
り、図1の紙面に垂直にY軸を取る。
【0012】ウエハ2は、ウエハホルダ14上に真空吸
着により保持され、ウエハホルダ14はそれぞれZ方向
に伸縮自在な3個の支点16A〜16Cを介してZレベ
リングステージ15上に載置され、Zレベリングステー
ジ15は、X方向及びY方向にウエハ2を位置決めする
ためのXYステージ17上に固定されている。ウエハホ
ルダ14、Zレベリングステージ15、支点16A〜1
6C、XYステージ17、及び不図示の回転テーブル等
からウエハステージが構成されている。
【0013】この場合、支点16A〜16Cとしては、
機械的に例えば球体をZ方向に移動させるカム機構、送
りねじ機構、又はピエゾ素子等が使用できる。Zレベリ
ングステージ15内の駆動部において、それら支点16
A〜16Cを同時に同じ量だけ伸縮させることによりウ
エハ2をZ方向に微動することができ、それら支点16
A〜16Cを互いに独立に所定量だけ伸縮させることに
よりウエハ2を所望の方向に所望の角度だけ傾斜させる
ことができるようになっている。
【0014】また、ウエハ2のX座標及びY座標は不図
示のレーザ干渉計により常時計測され、計測値が制御系
10に供給され、制御系10は、供給された計測値に基
づいて駆動系19を介してXYステージ17の位置決め
動作を制御する。同時に制御系10は、後述のように検
出されるウエハ2の傾斜角に基づいて駆動系19、及び
Zレベリングステージ15内の駆動部を介して支点16
A〜16Cの伸縮量を制御することにより、オートレベ
リングを行う。
【0015】さて、ウエハ2の各ショット領域にレチク
ル13上の回路パターン13aの像を良好に転写するに
は、各ショット領域の面を投影光学系1の結像面に一致
させる必要がある。そのためには、被検面としてのウエ
ハ2の表面2a内の露光対象のショット領域の傾斜角を
正確に検出する必要がある。そのための、本例のレベリ
ングセンサにつき説明する。本例のレベリングセンサ
は、光源3、光源3からの光束を平行光束とする照射光
学系11、及び光束を2つの光束に分割するハーフプリ
ズム4からなる光源系と、2つの光束を同一光路上を進
ませ、一巡後再びハーフプリズム4に戻すためのミラー
5,6,7及び補正板12からなる光路制御光学系と、
2つの検出光を合成するハーフプリズム4、合成された
検出光を集光する集光光学系8、及び集光された検出光
の強度分布を検出する光電センサ9からなる検出系と、
この検出系からの情報に基づいてウエハ2の傾斜角を算
出する制御系10とから構成されている。なお、図1の
レベリングセンサは、ウエハ2の表面2a(被検面)上
のY軸に平行な軸の回りでの1次元の傾斜角を検出する
検出系であり、実際にはX軸に平行な軸の回りでの傾斜
角を検出する同様のレベリングセンサ(不図示)も設け
られている。これら2つのレベリングセンサにより、そ
の被検面上の2次元方向の傾斜角が検出される。
【0016】そのY軸に平行な軸の回りでの傾斜角を検
出するレベリングセンサにおいて、ハロゲンランプ等の
光源3から射出されたフォトレジストに対して非感光性
の光束LB0 は照射光学系11により平行光束とされた
後、ハーフプリズム4の接合面4aにより第1光束LB
1 及び第2光束LB2 に2分割される。本例のハーフプ
リズム4は、断面形状が台形状の2つのプリズムを接合
面4aで貼り合わせたものであり、その接合面4aがハ
ーフミラー面となっている。分割された一方の第1光束
LB1 が進む経路を実線で示す光路A0 、第2光束LB
2 が進む経路を点線で示す光路B0 とする。光路A0
0 は特に投影光学系1とウエハ2との空間内において
殆ど同一の経路である。但し、光束の進行方向が逆方向
となっている。なお、図1において同一の経路である光
路A0 ,B0 を2つに分けて説明するため、ミラーや補
正板での反射位置及び入射光と反射光との位置がずれて
いるが、正確な内容は以下の説明による。
【0017】光路A0 を進む第1光束LB1 は、ハーフ
プリズム4を透過した後、ハーフプリズム4の近傍に設
けられ、投影光学系1とウエハ2とのほぼ中間の高さに
XY平面にほぼ平行に設置されたミラー5の上面で反射
されて投影光学系1の下面に向かって進み、投影光学系
1のウエハ2に対向する面に設けられ、XY平面にほぼ
平行に設置された補正板12の下面で反射される。補正
板12は、投影光学系1の球面収差を補正するための下
面が平面となった光学部材である。ミラー5と同様にX
Y平面に平行に設置された補正板12の下面で反射され
た第1光束LB 1 は投影光学系1及びウエハ2に関して
ミラー5とほぼ対称位置に設置されたZY平面にほぼ平
行なミラー6に向かって進み、ミラー6で反射されてウ
エハ2に向けて光路A0 上を進む。ウエハ2の表面2a
に達した第1光束LB1 は、表面2aの投影光学系1の
ほぼ真下の位置で反射され、再びミラー5に向かって光
路A0 上を進み、ミラー5の下面で反射される。その後
第1光束LB1 は、ハーフプリズム4の下部に設置さ
れ、ミラー5で反射された第1光束LB1 を反射してハ
ーフプリズム4に向けてZ方向に平行に反射する角度を
もって配置されたミラー7に進み、ミラー7の上面で反
射される。反射された第1光束LB1 は、ハーフプリズ
ム4を透過した後集光光学系8で集光され、2次元CC
D等の撮像素子からなる光電センサ9の撮像面上に光ス
ポットとして集光される。
【0018】一方、点線で示す光路B0 を進む第2光束
LB2 はハーフプリズム4の接合面4aにより下方(−
Z方向)に反射された後、ミラー7の上面で反射されて
ミラー5の下面に向かい、ミラー5の下面で反射されて
光路B0 上を進みウエハ2の表面2aに達する。表面2
aの第1光束LB1 が反射された位置とほぼ同一の位置
で反射された第2光束LB2 は、ミラー6に向かって進
み、ミラー6で反射されて光路B0 上を投影光学系1の
下部の補正板12に向かって進む。補正板12に達した
第2光束LB2 は補正板12の下面で反射されてミラー
5に向かい、ミラー5の上面で反射された後ハーフプリ
ズム4に入射する。そして、ハーフプリズム4で上方に
反射され、集光光学系8を介して光電センサ9の撮像面
上に光スポットとして集光される。
【0019】そして、光電センサ9で検出された第1光
束LB1 及び第2光束LB2 の集光位置に関する計測値
は制御系10に送られ、制御系10はその測定値に基づ
きウエハ2の表面2aの傾斜角を算出する構成となって
いる。なお、光路制御光学系のうちミラー5はなくても
よい。また、投影光学系1が補正板12を使用しない場
合には、投影光学系1の最下端のレンズの下面を反射面
として使用してもよい。この際に、そのレンズの下面に
ある程度の曲率があっても差し支えない。
【0020】以上のように構成されたレベリングセンサ
の動作について図2及び図3を参照して説明する。図2
(a)及び図2(b)は、それぞれ被検出面であるウエ
ハの表面2aが実線で示すほぼ水平(XY平面に平行)
な状態から点線で示すように傾斜した場合の第1光束L
1 及び第2光束LB2 の光路の変化の様子を示し、こ
の図2(a),(b)において、ウエハの表面2aが水
平な状態にあるときの光路を実線で示し、ウエハの表面
2aが傾斜したときの光路を点線で示す。図2(a)に
示すように、ウエハの表面2aが反時計回りに角度Δθ
傾いた場合に、第1光束LB 1 はウエハの表面2aの反
射位置P1 から光路A0 に対して反時計回りに角度2Δ
θだけ変化した光路A1 上を進んでミラー5に達する。
第1光束LB1 はミラー5で光路A0 に対して角度2Δ
θだけ時計回りに回転した角度で反射される。そして、
第1光束LB1 は光路A0 から少しずれた光路A1 上を
進んでハーフプリズム4を透過して光電センサ9の撮像
面に集光する。この場合、ハーフプリズム4を出た直後
での第1光束LB1 の光路A1 は光路A0 に対して反時
計回りに角度2Δθだけ傾いている。
【0021】他方、図2(b)に示すように、ウエハの
表面2aが反時計回りに角度Δθ傾いた場合に第2光束
LB2 はウエハの表面2aの反射位置P1 から光路B0
に対して第1光束LB1 と同様に反時計回りに角度2Δ
θだけ変化した光路B1 上を進んでミラー6に達する。
第2光束LB2 はミラー6で光路B0 に対して角度2Δ
θだけ時計回りに回転した角度で反射される。そして、
第2光束LB2 は光路B0 から少しずれた光路B1 上を
進んで補正板12、ミラー5及びハーフプリズム4を経
て、光電センサ9の撮像面に集光する。この場合、ハー
フプリズム4を出た直後での第2光束LB2 の光路B1
は光路B0 に対して時計回りに角度2Δθだけ傾いてい
る。
【0022】従って、ハーフプリズム4を出た直後での
2つの光路A1 ,B1 の光軸同士は互いに角度4Δθだ
け傾いたものとなる。そこで、これらの第1及び第2光
束LB1 ,LB2 をそれぞれ集光光学系8で集光した
後、光電センサ9で受光して両光束LB1 ,LB2 の集
光位置の間隔を測定することによりウエハの表面2aの
傾きを検出することができる。なお、集光光学系8及び
光電センサ9の具体的な動作については後述する。
【0023】次に、空気の揺らぎにより光学系の一部に
おいて光路が屈折した場合の例について説明する。図3
(a),(b)は、それぞれ投影光学系1とウエハの表
面2aとの間の空気の揺らぎにより第1光束LB1 及び
第2光束LB2 の光路が変化する状況を示し、特にウエ
ハの表面2aの右端方向(+X方向)の近傍における空
気揺らぎの影響が大きい場合の例を示している。この図
3(a),(b)において、空気の揺らぎがない場合の
光路を実線で、揺らぎがある場合の光路を点線で示す。
図3(a)に示すように、第1光束LB1 の光路は、ミ
ラー6で反射された後ウエハの表面2aに向かう光路上
において空気揺らぎにより光路A0 から少し左側にずれ
た光路A2 に変化する。そして、第1光束LB1 はウエ
ハの表面2aの空気の揺らぎがない場合の反射位置P1
から少し左側方向(−X方向)に移動した反射位置P2
で反射され、空気の揺らぎがない場合の光路A0 から少
しずれた光路A 2 上を進んで光電センサ9の撮像面に集
光する。この場合、ハーフプリズム4を出た直後での第
1光束の光路A2 の光軸は、空気揺らぎの影響がない場
合の光路A0 の光軸に対して反時計回りに傾いたものと
なる。
【0024】他方、第2光束LB2 の光路は、図3
(b)に示すように、ウエハの表面2aで反射された後
ミラー6に向かう光路上において空気揺らぎにより光路
0 から少し左側にずれた光路B2 に変化する。そし
て、第2光束LB2 は空気の揺らぎがない場合の光路B
0 から少しずれた光路B2 上を進んで光電センサ9の撮
像面に集光する。この場合、ハーフプリズム4を出た直
後での第2光束の光路B2 の光軸は、空気揺らぎの影響
がない場合の光路B0 の光軸に対して第1光束LB1
同様に反時計回りに傾いたものとなる。
【0025】以上のように光路中の空気の揺らぎの影響
を受けて、第1光束LB1 及び第2光束LB2 共に空気
の揺らぎがない光路に対して同方向(内側)に曲げられ
る。そして、第1光束LB1 及び第2光束LB2 のハー
フプリズム4から射出された後の光路A1 ,B1 もそれ
ほど異なることはないため、光路の全体を通しての第1
光束LB1 及び第2光束LB2 のそれぞれの屈折方向は
同方向で且つ屈折量はほぼ同一と考えてよい。従って、
空気の揺らぎの有無に関わらず光電センサ9の撮像面に
おける第1及び第2光束LB1 ,LB2 の集光位置の間
隔は一定となる。このため、ウエハの表面2aの傾き角
を検出している際に、空気の揺らぎによって検出結果が
影響されることがない。
【0026】次に、集光光学系8及び光電センサ9の動
作について説明する。なお、傾き角の検出に当たって2
つの光束LB1 ,LB2 は、共にハーフプリズム4に入
射後光路を一巡して再度ハーフプリズム4を通るまで平
行光束であるものとする。ハーフプリズム4からの第1
及び第2光束LB1 ,LB2 は主に凸レンズからなる集
光光学系8を透過した後、集光光学系8の焦点面にそれ
ぞれ集光する。この場合、集光光学系8に入射する光の
角度に応じて焦点面において光の集光する位置が変化す
る。そこで、その焦点面にラインセンサ又は2次元CC
Dのような光の入射位置を検出できるような光電センサ
9を配置することにより両光束LB 1 ,LB2 の集光位
置の間隔を検出し、その検出結果に基づいて制御系10
において集光光学系8に入射する両光束LB1 ,LB2
の入射角を求めることができる。
【0027】但し、上記の構成だけでは光電センサ9の
撮像面での2つの光束LB1 ,LB 2 の判別ができな
い。従って、単に集光位置の間隔を求めるだけでは傾き
の向きを判別することができない。この対策としては、
基準の傾き、例えばウエハの表面2aが水平な状態にお
いて2つの光束LB1 ,LB2 の集光位置がある所定の
間隔となるように検出光の入射角度を設定するようにす
る。このときの所定の間隔とは、このレベリングセンサ
で検出しようとする傾きの範囲内において2つの光束L
1 ,LB2 の集光位置が変化したときに、それらの集
光位置が重ならないような間隔であればよい。そして、
このように定めた所定の間隔と2つの光束LB1 ,LB
2 の集光位置の間隔とを比較することによってウエハの
表面2aの傾斜方向及び傾斜角を検出する。
【0028】以上、本例のレベリングセンサによれば、
検出光の光路が空気の揺らぎにより影響される環境にあ
っても、空気揺らぎの影響を受けることなく簡単な構成
でウエハの表面2aの傾きを検出することができる。ま
た、ウエハの表面2aの傾き角Δθに対して光電センサ
9では角度4Δθの差分として検出できるので、微小な
傾きでも高精度で検出することができる。
【0029】なお、上述実施例では、2つの光束L
1 ,LB2 の位置ずれ量を1つの光電センサ9で検出
しているが、それら2つの光束の集光位置を別々の光電
センサで検出し、その検出結果の差分を求めるようにし
てもよい。また、上述のように上述実施例(図1)のレ
ベリングセンサは1方向(例えばX方向)に関する傾き
しか検出できない。そこで、上記構成のレベリングセン
サを2組用意し、それぞれ2本の光束を含む平面が互い
に交差(例えば直交)するようにこの2組のレベリング
センサを配置して、直交2方向(X,Y方向)のそれぞ
れに関する傾き量を検出するように構成するとよい。こ
れにより、所定の基準面(例えば投影光学系の結像面)
と基板表面とをその全面にわたってより精度良く合致す
ることができる。なお、本発明の面傾斜検出装置は投影
露光装置のレベリングセンサに限らず、基板の表面等の
傾斜角を検出することが必要な全ての装置に適用でき
る。
【0030】このように本発明は上述実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り
得る。
【0031】
【発明の効果】本発明の面傾斜検出装置によれば、第1
光束及び第2光束の光路の途中の空気部分における揺ら
ぎの影響を相殺することができるので、被検面上に空気
の温度や流れに不均一があった場合でもその影響を受け
ることがなく傾きの検出結果の再現性が悪化することが
ない。そのため、傾きの検出精度が向上する。また、2
つの光束が被検面の傾きにより互いに逆方向へ動く構成
になっているので、2つの光束の被検面での反射光の集
光位置の変化量の差分を取ることにより感度を2倍にす
ることができる利点がある。
【0032】また、光源系が光束を発生する光源とその
光束を第1光束及び第2光束に分岐する分岐光学系とを
有し、検出系が、第1光束及び第2光束を合成する合成
系と、この合成後の2つの光束の間隔を検出する受光系
とを有する場合には、光源及び受光系を2つの光束で共
用して、簡単な構成で被検面の傾きを検出できる。ま
た、面傾斜検出装置がマスクパターンを基板上に投影光
学系を介して投影する投影露光装置において基板の表面
の傾きを検出するために使用され、光路制御光学系が、
第1光束及び第2光束を反射する部材を含み、この部材
が投影光学系の基板側の先端部分に設けられた光学部材
である場合には、その光学部材を反射部材として有効に
活用することにより基板の傾斜角を高精度で検出するこ
とができる。また、マスクパターンの像の露光中にも、
サーボ機構によりその基板の傾斜角を投影光学系の結像
面に合わせ込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の面傾斜検出装置の一実施例が適用され
た投影露光装置を示す概略構成図である。
【図2】図1のウエハの表面2aが傾いたときの2つの
光束の光路の変化を示す光路図である。
【図3】図1の2つの光束の光路が空気の揺らぎにより
変化する状態を示す光路図である。
【符号の説明】
1 投影光学系 2 ウエハ 2a 表面 3 光源 4 ハーフプリズム 5,6,7 ミラー 8 集光光学系 9 光電センサ 10 制御系 11 照射光学系 12 補正板 LB1 第1光束 LB2 第2光束 13 レチクル 13a 回路パターン 14 ウエハホルダ 15 Zレベリングステージ 17 XYステージ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1光束及び第2光束を発生する光源系
    と、 前記第1光束及び第2光束を被検面に交差して入射さ
    せ、同一光路を逆方向に進ませる光路制御光学系と、 前記同一光路を逆方向に進んだ後の前記第1光束及び第
    2光束のそれぞれの又は相対的な位置ずれ量を検出する
    検出系と、 該検出系の検出結果に基づいて前記被検面の傾きを算出
    する演算手段と、 を備えたことを特徴とする面傾斜検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の面傾斜検出装置であっ
    て、 前記光源系は、光束を発生する光源と前記光束を前記第
    1光束及び第2光束に分岐する分岐光学系とを有し、 前記検出系は、前記第1光束及び第2光束を合成する合
    成系と、該合成後の2つの光束の間隔を検出する受光系
    とを有することを特徴とする面傾斜検出装置。
  3. 【請求項3】 マスクパターンを基板上に投影光学系を
    介して投影する投影露光装置における前記基板の表面の
    傾きを検出するために使用される請求項1、又は2記載
    の面傾斜検出装置であって、 前記光路制御光学系は、前記第1光束及び第2光束を反
    射する部材を含み、該部材は前記投影光学系の前記基板
    側の先端部分に設けられた光学部材であることを特徴と
    する面傾斜検出装置。
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