JPH05129185A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH05129185A
JPH05129185A JP3319997A JP31999791A JPH05129185A JP H05129185 A JPH05129185 A JP H05129185A JP 3319997 A JP3319997 A JP 3319997A JP 31999791 A JP31999791 A JP 31999791A JP H05129185 A JPH05129185 A JP H05129185A
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Takechika Nishi
健爾 西
Susumu Makinouchi
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Control Of Position Or Direction (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】所定の露光基準面に対する感光基板の傾きを検
出する検出手段と、感光基板を保持して露光基準面に対
して任意方向に傾斜可能なステージとを有し、検出手段
の出力信号に基づいてステージを傾斜させることによつ
て、マスクに形成されたパターンを感光基板に転写する
露光装置において、ステージを傾斜させた際に生じる感
光基板の横ずれを低減する。 【構成】ステージを傾斜させた際に、当該ステージ上に
保持された感光基板に生じる基準位置からの水平面内で
のずれ量を演算手段によつて予測し、当該予測結果に基
づいてマスク及び感光基板の相対的な位置を制御するこ
とにより、感光基板の横ずれを高精度で補正することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図5及び図6) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例(図1〜図4) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子又は液晶表示
素子等を製造する際に使用される露光装置に関し、特に
露光基準面(例えば投影光学系によるマスク又はレチク
ルのパターンの投影像面)と感光基板の表面とを一致さ
せるレベリング機構を備えた露光装置に適用して好適な
ものである。
【0003】
【従来の技術】従来より、半導体集積回路の製造工程の
1つとして、レチクルやフオトマスク(以下これらをレ
チクルと称す)のパターンを半導体ウエハ(感光基板)
上に転写露光するフオトリングラフイ工程がある。この
フオトリングラフイ工程では、レチクルパターンを高分
解能で半導体ウエハ上に転写する装置として、ステツプ
・アンド・リピート方式の投影露光装置が用いられてい
る。
【0004】すなわち図5に示すように、レチクルステ
ージ9上に載置されたレチクル8の上方から当該レチク
ル8を均一な照度で照射した露光光は、当該レチクル8
を透過した後、両側(もしくは片側)テレセントリツク
な投影光学系7に入射し、投影光学系7はレチクル8上
に形成された回路パターンの投影像を、表面にレジスト
層が形成されたウエハ5上に結像投影する。
【0005】ウエハ5は、ウエハホルダ(不図示)を介
してレベリングステージ4に保持され、レベリングステ
ージ4はZ方向(光軸方向)に微動可能なZステージ3
上に設けられている。さらにZステージ3は、駆動装置
41によりステツプ・アンド・リピート方式で、X、Y
方向に2次元移動可能なXYステージ1及び2上に載置
されており、ウエハ5上の1つの露光領域(シヨツト領
域)に対するレチクル8の転写露光が終了すると、次の
シヨツト位置までステツピングされる。ステージ1及び
2の2次元的な位置(移動量)は、レーザ光波測長器
(干渉計)42によつて、例えば0.01〔μm〕程度の分
解能で常時検出され、Zステージ3の端部には干渉計4
2からのレーザビームを反射する移動鏡6が固定されて
いる。
【0006】以上のように、同一のウエハ5に対してパ
ターン露光を繰り返し実行することによつて、現像及び
エツチング処理が施されたウエハ5上にはレチクルパタ
ーンがマトリツクス状に形成されることになる。
【0007】ここでウエハ5の1つの露光領域に対する
レチクル8の転写露光が終了した後、ウエハ5を次のシ
ヨツト位置まで移動した際、オートフオーカスセンサ1
3、17を用いて焦点合わせを行うようになされてい
る。すなわち照明光学系13はハーフミラー14を介し
てピンホール又はスリツトの像をウエハ5の表面に照射
する。このときウエハ5の表面で反射された光はハーフ
ミラー15によつて反射され、受光光学系(デイテク
タ)17によつてモニタされる。デイテクタ17におい
ては結像面に対するウエハ5の上下方向へのずれを横ず
れとして検出することができ、その横ずれ量をZ・θ制
御ユニツト10によつて計測し、これによりウエハ5及
びレチクル8の共役関係を保つようにステージ制御ユニ
ツト11がZステージ3を移動制御する。
【0008】またこれと同時に当該投影露光装置はコリ
メータ型のレベリングセンサ12、16を用いて投影光
学系7によるレチクル8のパターンの投影像面(露光基
準面)とウエハ5の表面とを一致させるレベリング制御
を行うようになされている。すなわち、照明光学系12
から射出された平行光束はウエハ5の露光面を照射し、
その戻り光は受光光学系(デイテクタ)16によつて受
光されている。ここでウエハ5の光軸AX方向(又は投
影光学系7の結像面)に対する傾斜量はデイテクタ16
の受光面では横ずれ量として検出される。またデイテク
タ16の受光面は4分割されており、Z・θ制御ユニツ
ト10はその4分割受光部の出力差によつてレチクル8
のパターン像に対してウエハ5の露光面がどの程度傾い
ているかを計測し、その結果に基づいてステージ制御ユ
ニツト11は、光軸AXに対して傾斜可能なレベリング
ステージ4を駆動し、ウエハ5の露光面と投影光学系7
の結像面とがほぼ一致するように制御する。レベリング
センサ12、16は予め投影光学系7の結像面が零点基
準となるようにキヤリブレーシヨン、すなわちウエハ表
面からの反射光が4分割受光部の中心に集光するように
調整されている。なお、オートフオーカスセンサ13、
17及びレベリングセンサ12、16の構成等について
は、例えば特開昭58-113706 号公報に開示されている。
【0009】これらの一連の動作終了後、制御装置40
は露光を開始することにより、新たな露光領域に対して
当該領域の表面と投影光学系7の結像面とをほぼ一致さ
せながら露光をし得るようになされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種の投影
露光装置においては、XYステージ1、2上に配置され
たZステージ3の端部に移動鏡6が配置されているの
で、それらのステージ駆動によるウエハ5のX、Y方向
への横ずれ量は干渉計42によつてモニタ可能であつ
た。
【0011】ところがX、Y、Z方向への移動ステージ
1、2、3でなるステージ系とウエハ5との間にレベリ
ングステージ4が設けられている構成においては、レベ
リングステージを光軸AXに対して傾斜駆動する際のウ
エハ5のX、Y方向への横ずれ量を干渉計42によつて
モニタし得ず、この場合図6に示すような構成によつて
ウエハ5の横ずれ量を最小限に抑えるような方法が考え
られている。なお、詳細な構成は特開昭62-274201 号公
報に開示されている。
【0012】すなわち図6はステージ系の上面図であ
り、Zステージ3に搭載されているものを示す。Zステ
ージ3上にはX及びY方向の移動量をモニタするための
移動鏡6X及び6Yが配置されており、X、Y方向の位
置(移動量)をそれぞれモニタし得るようになされてい
る。
【0013】またZステージ3上にはレベリングステー
ジ4を支持するステージ支持部材19A、19B、19
Cが固定されている。このステージ支持部材19A、1
9B、19Cには接合部材20A、21A及び、20
B、21B及び、20C、21Cをそれぞれ介して板ば
ね22A、22B、22Cが接合されている。
【0014】また板ばね22A、22B及び22Cには
接合部材27A、27B及び27Cによつてレベリング
ステージ4が接合され、これにより当該レベリングステ
ージ4はZステージ3上の空間に板ばね22A、22B
及び22Cによつて保持された状態となつている。
【0015】ここで各接合部分について説明する。ステ
ージ支持部材19Aに固定された接合部材20A及び2
1Aは板ばね22Aに接合点23A及び24Aで接合さ
れており、またレベリングステージ4に固定された接合
部材27Aは板ばね22Aに接合点25A及び26Aで
接合されている。またステージ支持部材19Bに固定さ
れた接合部材20B及び21Bは板ばね22Bに接合点
23B及び24Bで接合されており、またレベリングス
テージ4に固定された接合部材27Bは板ばね22Bに
接合点25B及び26Bで接合されている。またステー
ジ支持部材19Cに固定された接合部材20C及び21
Cは板ばね22Cに接合点23C及び24Cで接合され
ており、またレベリングステージ4に固定された接合部
材27Cは板ばね22Cに接合点25C及び26Cで接
合されている。
【0016】レベリングステージ4を光軸AX(図5)
に対して傾斜駆動する際には、各板ばね22A、22B
及び22Cの中心OA、OB及びOCの下に上下に駆動
し得る押しピンが入つており、各点OA、OB及びOC
での押しピンの駆動量によつて任意にレベリングステー
ジ4を傾斜させることができ、これにより当該レベリン
グステージ4上に載置されたウエハホルダ18に保持さ
れたウエハ5を任意に傾斜させることができるようにな
されている。
【0017】このような構成の板ばね22A、22B及
び22Cを用いると、レベリングステージ4のがたつき
をなくし、当該レベリングステージ4を傾斜駆動して
も、それによるウエハ5の横ずれを極力少なくすること
ができる。
【0018】ところが近年の投影露光装置においては、
製造対象となる半導体集積回路のより一層の高集積化に
対応してレチクルパターンの投影像とウエハ(露光領
域)とのアライメント精度の一層の向上が要求されてお
り、レベリングステージ4を傾斜駆動した際の横ずれ量
を一段と少なくする必要がある。ここで、この種の投影
露光装置でのアライメント方式としては、1シヨツト毎
にアライメントを行う、いわゆるダイ・バイ・ダイアラ
イメント(D/D)方式と、例えば特開昭61-44429号公
報に開示されたようなエンハンスメント・グローバル・
アライメント(EGA)方式とがある。EGA方式と
は、ウエハの外周付近(及びその中心)に位置する複数
(3〜16個程度)の露光領域の位置(座標値)を計測
し、これら計測値から統計的手法により算出したシヨツ
ト配列座標に従つてウエハステージを一義的にステツピ
ングさせていくものである。
【0019】さて、レチクルマークとウエハマークとを
投影光学系を介して検出するTTR(Through The Reti
cle)方式のアライメント系を用いてD/D方式で露光を
行う場合、レベリングステージ4の傾斜時のウエハ5の
横ずれをアライメント系において検出できるので、ウエ
ハ5の横ずれに伴うレチクルパターンの投影像と露光領
域との重ね合わせ(アライメント)誤差を補正すること
ができる。しかしながら、D/D方式はスループツトが
悪く、最近ではEGA方式が主流となつているが、EG
A方式ではレベリングステージ4の傾斜時のウエハ5の
横ずれ量がそのままアライメント誤差になるといつた問
題点がある。これを補正するためには再度アライメント
を行わなければならず、スループツトが低下するという
問題点がある。
【0020】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、レベリングステージの駆動によつて生じるウエハの
横ずれによる影響を一段と低減してウエハ上における露
光領域の配列精度及び露光時のアライメント精度を一段
と向上し、これにより半導体集積回路のより一層の高集
積化に対応し得る露光装置を実現しようとするものであ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定の露光基準面に対する感光基
板5の傾きを検出する検出手段12、16と、感光基板
を保持して露光基準面に対して任意方向に傾斜可能なス
テージ4とを有し、検出手段の出力信号に基づいてステ
ージ4を傾斜させることによつて、マスク8に形成され
たパターンを感光基板5に転写する露光装置において、
ステージ4を傾斜させる際に生じる感光基板5の水平面
(X、Y座標系)内での所定の基準位置からのずれ量を
予測する演算手段40と、演算手段40によつて予測さ
れるずれ量に基づいてマスク8と感光基板5との相対的
な位置関係を制御する制御手段11、40とを備えるよ
うにする。
【0022】
【作用】ステージ4を傾斜させる際に、当該ステージ4
上に保持された感光基板5に生じる水平面内でのずれ量
を演算手段40によつて予測し、当該予測結果に基づい
てステージ1、2を制御することにより感光基板5の横
ずれを補正することができ、レベリング調整によつてマ
スクのパターン像及び感光基板の平行を保つ際に生じる
横ずれによるアライメント精度、配列精度の悪化を最小
限に抑えることができる。
【0023】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0024】図5との対応部分に同一符号を付して示す
図1において、投影露光装置は第1アライメント系36
又は第2アライメント系37によつてアライメントをす
るようになされている。
【0025】すなわち第1アライメント系36は、例え
ば特開平2-272305号公報に開示されたようにアライメン
トビームLB1を投影光学系7を介してウエハ5に設け
られた回折格子マークに照射するようになされたTTL
(Through The Lens) 方式でなり、ウエハ5の回折格子
マークに対して2方向から平行なレーザビーム(LB
1)を同時に照射して1次元の干渉縞を作り、この干渉
縞を使つてマーク位置を特定するいわゆるLIA系(La
ser Interferometric Alignment)と呼ばれる光学系でな
る。このとき2方向から照射されるレーザビーム(LB
1)にはそれぞれ周波数差が与えられており、当該周波
数差(ビート周波数)に応じて干渉縞がその縞方向にビ
ート周波数で高速に流れることになり、この干渉縞の高
速移動に伴う時間的な要素(位相差)を基準として回折
格子マークの位置を求めるようになされている。第1ア
ライメント系36からの出力信号(位相差情報)はアラ
イメント制御装置35に入力し、ここで干渉計42から
の位置情報を基にマーク位置(座標値)が算出され、こ
の情報は制御装置40に出力される。なお、図1中には
Y方向のマーク位置を検出するための第1アライメント
系36を示したが、実際にはX方向のマーク位置を検出
するための第1アライメント系がもう1組配置されてい
るものとする。
【0026】この第1アライメント系36は、レベリン
グステージ4上に載置されたウエハ5(露光領域)の位
置を検出する、つまり露光領域に付随したウエハマーク
を検出し続けることにより、アライメント制御装置35
において位相差としてレベリングステージ4を光軸AX
に対して傾斜駆動した際のウエハのY方向への横ずれ量
(移動量)を直接検出することができるようになされて
おり、当該検出された横ずれ量は制御装置40に送出さ
れる。
【0027】また第2アライメント系37は、投影光学
系7を介さない光学系によつて構成されたいわゆるオフ
アクシスアライメント系でなり、Zステージ3上におい
てウエハ面と略同一の高さ位置に設けられたフイデユー
シヤルマーク38又はウエハマークを広帯域の照明光を
用いて照射し、これにより生じる反射光をアライメント
顕微鏡37Aの内部に設けられた指標板に結像する。こ
の指標板にはフイデユーシヤルマーク38の拡大像を挟
み込むような関係で配置された指標マークが形成されて
おり、画像処理方式によつてフイデユーシヤルマーク3
8及び指標マークのX、Y方向の位置関係がアライメン
ト制御装置35において検出され(FIA系:Field Im
age Alignment)、当該検出結果は制御装置40に送出さ
れる。
【0028】このフイデユーシヤルマーク38はZステ
ージ3上に配置されていることにより、レベリングステ
ージ4を駆動しても横ずれを生じないようになされてい
る。従つて第2アライメント系37において検出される
測定値はレベリングステージ4の駆動による影響を受け
ないようになされている。
【0029】ここで制御装置40はレベリングステージ
4の傾斜に伴うウエハ(露光領域)の横ずれ量を計測す
るようになされている。すなわち第1アライメント系3
6を用いて回析格子マークをモニタしながらピポツト
(レベリングステージ4を傾斜駆動するようになされて
いる)を駆動することにより、ピポツト駆動量とウエハ
5の横ずれ量との関係を求める。この際、XYステージ
1、2がシフト(移動)してしまうと、上記関係を正確
に求めることができない。このため、干渉計42からの
位置情報に基づいてXYステージ1、2をサーボ制御
し、計測中にXYステージ1、2がシフトしないように
する。
【0030】ところが干渉計42は空気の揺らぎの影響
を受けてXYステージが停止しているにもかかわらず、
あたかも移動したように出力値が変化するため、この出
力変化に応答してXYステージ1、2の位置を制御する
と、ピポツト駆動量及びウエハ5の横ずれ量との関係を
正確に求めることができない。従つて、第2アライメン
ト系37を用いてフイデユーシヤルマーク38を検出し
ながら上記関係の計測を行うようになされている。
【0031】このとき、第2アライメント系37の出力
を用いてXYステージ1、2をサーボ制御しても良く、
あるいはXYステージ1、2のサーボ制御として干渉計
42の位置情報を用い、空気揺らぎの影響でXYステー
ジ1、2がシフトしたか否かを第2アライメント系37
の出力によつて検出し、空気ゆらぎの影響でXYステー
ジ1、2がシフトしたときには、第2アライメント系3
7の出力を用いて上記関係の計測結果を補正するように
しても良い。
【0032】なお第2アライメント系37がフイデユー
シヤルマーク38を検出した状態(XYステージ1、2
の位置は固定)で第1アライメント系36が回析格子マ
ークを検出できるように回析格子マークが選択(又は形
成)されている。
【0033】ここでレベリング調整時におけるレベリン
グステージ4を駆動するための詳細構成を図2に示す。
図6との対応部分に同一符号を付して示す図2は板ばね
22Bの下に設けられているピポツト系を示し、Z・θ
制御ユニツト10はモータ34を回転させ、これに連動
した雄ねじ32を雌ねじ33に対して回転させる。この
とき傾きをもつた雌ねじ33の外枠が横シフトすること
により、これに接しているコロ31を押し上げる。この
コロ31にピポツト支持部29に支えられたピポツト2
8が連動して駆動され、板ばね22Bを押し上げる。こ
こでピポツト28の上下方向の移動量はポテンシヨ30
によつて常時モニタされている。また板ばね22A及び
22Cについても同様構成のピポツトが設けられてい
る。
【0034】この実施例においては、図3に示すように
OA部を固定し、OB及びOCの下の各ピポツトを上下
動させることによつてウエハ5の傾き角θを変化させる
方法を用いる。すなわちOAは回転中心となり、θ
X (ウエハ5のX方向の傾き)を傾ける場合はOB及び
OCの下にある各ピポツトを同一方向に駆動し、θ
Y (ウエハ5のY方向の傾き)を傾ける場合はOB及び
OCの下にある各ピポツトを反対方向に駆動する。この
ようにしてレベリングステージ4はZステージ3上の空
間において3次元的に駆動し得る。
【0035】このような構成のレベリングステージ4を
駆動してウエハ5及びレチクル8のパターン像を平行に
するには、レベリングセンサ12、16のキヤリブレー
シヨンに用いられる平行平板ガラス(ハービング)50
(図2)をθX を変化させる方向及びθY を変化させる
方向にそれぞれ回転させ、このとき4分割デイテクタ1
6からの各出力差が0になるように各ピポツト28を駆
動するが、この駆動によつて生じる横ずれ量はウエハ5
上の回折格子マークを観測している第1アライメント系
36(図1)には横シフトとして検出されるのに対し
て、第2アライメント系37(図1)には検出されな
い。すなわち第1アライメント系36の計測結果(L
X、LY)及び第2アライメント系37の計測結果(F
X、FY)の差(LX−FX、LY−FY)(XY座標
系上でのマーク位置を表す)の変動量がそのまま各ピポ
ツト駆動時の横ずれ量となるようになされている。
【0036】またレベリングステージ4の駆動方法に
は、4分割デイテクタ16の各出力差によつて得られた
ウエハ5の傾きθを当該デイテクタ17の各出力差が0
になるようにモータ34を駆動するクローズ制御と、傾
き量θX 及びθY から算出された各ピポツトの必要な駆
動量をポテンシヨ30の出力値によつてオープン制御す
る方法が用いられる。
【0037】以上の構成において、レベリング調整時の
ウエハ5の横ずれを補正する動作について説明する。
【0038】まずレベリング調整前の処理として、各ピ
ポツト28の駆動量に対するウエハ5の横ずれ量を予め
記憶する処理を実行する。すなわち図3においてOAを
固定した場合のOB及びOCの下にあるピポツトの駆動
量DB 及びDC は、次式
【数1】
【数2】 によつて表され、ウエハ5をレチクル8と平行にするた
めにθX 及びθY だけ傾ける場合、制御装置40は目標
駆動量をDB 及びDC としてレベリング駆動部45によ
つてレベリングステージ4を駆動し、デイテクタ16の
出力を調べ、当該デイテクタ16の出力が0になるまで
当該処理動作を続ける。その結果デイテクタ16の出力
が0になつたときのピポツトの駆動量をポテンシヨ30
で調べ、そのときの横ずれ量を第1アライメント系36
及び第2アライメント系37の計測結果から予め求めて
おく。
【0039】図4は上記方法によつて求めた横ずれ量を
プロツトしたグラフであり、図4(A)はDB 及びDC
の値をX方向の要因に分離した数値DX に対するX方向
の横ずれ量Xを表し、また図4(B)はDB 及びDC
値をY方向の要因に分離した数値DYに対するY方向の
横ずれ量Yを表す。このグラフからそれぞれ多近似曲線
F(DX )及びF´(DY )を求め、当該多近似曲線を
制御装置40において記憶する。
【0040】この前処理としての記憶処理を実行した
後、アライメント又は露光時のレベリング調整を行う
際、これらの処理によつて生じたウエハ5の横ずれを補
正する補正処理を実行する。
【0041】すなわちウエハ5をホルダ18上に載置
し、レベリングステージ4をクローズ制御で駆動する。
その際デイテクタ16からの出力が0になつたときのレ
ベリングステージ4の各中心点OB及びOCの下にある
ピポツトの駆動量DB 及びDC を調べる。この中でX、
Yそれぞれの方向に対する要因(DX 、DY )はX側が
同方向、Y側が逆方向にピポツトを駆動していることに
より、次式
【数3】
【数4】 となり、その時の横ずれ量を制御装置40に記憶されて
いる関数F(DX )及びF´(DY )に入力して横ずれ
量X、Yを求め、ステージ制御ユニツト11によつてX
方向移動ステージ1及びY方向移動ステージ2をX方向
及びY方向にそれぞれ横ずれ量X及びYを補正する分だ
け駆動する。かくしてウエハ5の位置は露光位置に対し
てレベリング調整によつてずれた分だけ補正されること
になり、この状態で露光を行うことによりウエハ5上の
目標とする領域に確実にレチクル8のパターンを露光す
ることができる。
【0042】以上の構成によれば、レベリング調整をし
た際のウエハ5の横ずれを高精度で補正することがで
き、アライメント及び各単位露光領域の配列を一段と高
精度化して行うことができる。
【0043】なお上述の実施例においては、第1アライ
メント系36及び第2アライメント系37を用いた場合
について述べたが、本発明はこれに限らず、干渉計42
を用いたステージ位置計測系及び第1アライメント系3
6によつて露光面の横ずれ量を求めるようにしても良
い。この場合、空気揺らぎによる干渉計42の計測誤差
が横ずれ量に含まれるので、十分な平均化によつて横ず
れ量を求める必要がある。
【0044】また第1アライメント系36としてTTL
方式を用いた場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、レチクル8を介してアライメントビームを照射す
るようになされたTTR方式を用いるようにしても良
い。
【0045】また上述の実施例においては、移動鏡6が
配置されているZステージ3上にレベリングステージ4
が設けられている場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、フオーカス系を有し横ずれを生じる構成のス
テージに対しても本発明を適用して好適である。
【0046】また上述の実施例においては、横ずれ量を
予め記憶する際に実測値を多次元関数に近似した場合に
ついて述べたが、本発明はこれに限らず、実測値をその
まま記憶するようにしても良い。
【0047】またθX 及びθY を同時に動かした際の、
X 、DY 及び横ずれ量X、Yに対する2次元マツプを
作成するようにしても良い。
【0048】また上述の実施例においては、露光位置
(光軸位置)における横ずれを補正する場合について述
べたが、第1、第2アライメント系36、37の各アラ
イメント位置においてレベリングステージ4を傾斜させ
る際にも、本発明を適用して同様の効果を得ることがで
きる。また、上記実施例では実験又はシミユレーシヨン
によつてピポツト28の駆動量と横ずれ量との関係を数
式又はテーブルの形で記憶しておけば良い。このとき、
ピポツト28を同一量だけ駆動しても、ウエハ上の各露
光領域毎の横ずれ量は、各露光領域の中心点のレベリン
グステージ4の回転支点となる固定点(動作点)OAと
の距離に対応して異なり得る。このため、各露光領域
毎、ウエハ上の露光領域をいくつかのブロツクに分けて
各ブロツク毎に、ピポツト28の駆動量と横ずれ量との
関係を求めておくことが望ましい。
【0049】また上述の実施例においては、横ずれ量を
補正するためにXYステージ1、2を駆動していたが、
例えばレチクル8と投影光学系7との間にフイールドレ
ンズを配置し、このフイールドレンズを駆動することに
よりレチクルパターンの投影像をウエハ上でX、Y方向
にシフトさせるようにしても良い。また上述の実施例に
おいては、例えばEGA方式で露光を行う場合に、露光
領域毎にレベリングを行うものとして説明を行つていた
が、ウエハ全面(又は各露光領域)の平均的な傾斜角に
基づいて露光前に一回だけレベリングステージ4を傾け
る、いわゆるグローバルレベリング、あるいはウエハ上
の露光領域をいくつかのブロツクに分け、各ブロツク毎
にその平均的な傾斜角に基づいて一回だけレベリングス
テージ4を傾ける、いわゆるブロツク・レベリングを行
う場合でも、本発明を適用して同様の効果を得ることが
できる。
【0050】また上述の実施例においては、2点駆動方
式でレベリングステージ4を傾斜させる場合について述
べたが、例えば3つの動作点OA、OB、OCをいずれ
も駆動点とする3点駆動方式であつても良い。さらに3
点駆動方式を採用すると、Zステージ3とレベリングス
テージ4とを兼用させることが可能となり、この兼用型
ではウエハ5を傾斜させたときの横ずれ量を干渉計にて
検出することができ、本実施例の如く横ずれ量を予測す
る必要はないが、上述の実施例と同様に各露光領域毎に
ピポツト28の駆動量に対応してその横ずれ量を予測す
れば、空気揺らぎ等による横ずれ量の計測誤差を除去で
き、より一層精度良くアライメントを行うことが可能と
なる。
【0051】また上述の実施例においては、レベリング
センサ12、16としてコリメータ型を採用していた
が、例えば投影光学系7のイメージフイールド(ウエハ
上での露光領域に相当)内の複数点の各々におけるウエ
ハ5の高さ位置(焦点位置)を検出できるオートフオー
カスセンサを用いるようにしても良い。
【0052】さらに上述の実施例においては投影型の露
光装置(ステツパやアライナ等)を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限らず、例えばプロキシミテイ方
式、コンタクト方式、さらにはステツプアンドスキヤン
方式の露光装置、X線露光装置等を始めとし、検査装置
や加工装置等に対しても本発明を適用することができ
る。
【0053】
【発明の効果】露光基準面に対して任意方向に傾斜可能
なステージを傾斜させる際に、当該ステージ上に保持さ
れた感光基板に生じる基準位置からの水平面内でのずれ
量を演算手段によつて予測し、当該予測されるずれ量に
基づいてマスク及び感光基板の相対的な位置を制御する
ことにより、上記感光基板の横ずれ(水平面内でのず
れ)を高精度で補正することができる。従つて高精度で
アライメント調整をし得ると共に、感光基板上の単位露
光領域を高精度で配列し得る露光装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光装置の一実施例を示す全体構
成図である。
【図2】レベリングステージの詳細構成を示す断面図で
ある。
【図3】レベリングステージを傾斜駆動する方法を示す
平面図である。
【図4】ピポツト駆動量及び横ずれ量の関係を多次元近
似曲線によつて表したグラフである。
【図5】従来の露光装置を示す構成図である。
【図6】レベリングステージの構成を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
4……レベリングステージ、6……移動鏡、7……投影
光学系、8……レチクル、10……Z・θ制御ユニツ
ト、16、17……デイテクタ、22A、22B、22
C……板ばね、28……ピポツト、30……ポテンシ
ヨ、38……フイデユーシヤルマーク、50……ハービ
ング。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の露光基準面に対する感光基板の傾き
    を検出する検出手段と、上記感光基板を保持して上記露
    光基準面に対して任意方向に傾斜可能なステージとを有
    し、上記検出手段の出力信号に基づいて上記ステージを
    傾斜させることによつて、マスクに形成されたパターン
    を上記感光基板に転写する露光装置において、 上記ステージを傾斜させる際に生じる上記感光基板の水
    平面内での所定の基準位置からのずれ量を予測する演算
    手段と、 上記演算手段によつて予測されるずれ量に基づいて上記
    マスクと上記感光基板との相対的な位置関係を制御する
    制御手段とを具えたことを特徴とする露光装置。
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