JPH10141915A - 投影露光装置及び方法 - Google Patents

投影露光装置及び方法

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JPH10141915A
JPH10141915A JP9251156A JP25115697A JPH10141915A JP H10141915 A JPH10141915 A JP H10141915A JP 9251156 A JP9251156 A JP 9251156A JP 25115697 A JP25115697 A JP 25115697A JP H10141915 A JPH10141915 A JP H10141915A
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wafer
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substrate
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健爾 西
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】エキシマレーザなどを光源とする投影露光装置
であっても、常に高精度なマスクと基板とのアライメン
トを可能とする。 【解決手段】所定波長の照明光ILでレチクルRを照射
する照明光学系と、照明光の波長に関して収差補正され
た投影光学系PLとを備えた投影露光装置において、投
影光学系PLとは別に配置される対物光学系27を有
し、対物光学系27を介して第1の光をウエハW上に照
射する第1アライメント光学系(21〜25、29〜3
4)と、対物光学系27を介して第2の光をウエハw上
に照射する第2アライメント光学系(81〜88)とを
設け、レチクルRのパターンをウエハWに転写するため
に、第1アライメント光学系と第2アライメント光学系
との少なくとも一方によって検出されるウエハW上のマ
ークの位置に基づいて、レチクルRとウエハWとを相対
移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子、液晶
素子等の製造に使われる露光装置、特にステップアンド
リピート(又はステップアンドスキャン)方式の露光装
置における被露光基板の位置合わせ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】この種の露光装置では、マスク、又はレ
チクルと呼ばれる原版に描かれた回路パターンを、半導
体ウェハのレジスト層に焼き付け、それを現像すること
で所望の回路のレジストパターンを形成している。一般
に、半導体素子の製造では、数層〜十数層の回路パター
ンを重ね合わせるため、ウェハ上にすでに形成された回
路パターンと、これから露光すべき回路パターンの光像
とを正確に重ね合わせる必要がある。この重ね合わせに
必要な各種装置を、位置合わせ装置、あるいはアライメ
ント装置と呼んでいる。このアライメント装置は、上述
の重ね合わせ露光を行なう露光装置には必須のものであ
り、近年より高精度に高速処理ができるように改良され
てきている。またアライメント装置は大別して3つの要
素技術から成り立っていると言える。その1つは、ウェ
ハ上に予め形成されたアライメント用のマークを光学的
に検出し、マークのプロフィールに応じた光電信号を得
るまでのアライメント光学系であり、他の2つはその光
電信号を適当なアルゴリズムで電気的に処理して、アラ
イメントマークの本来の位置に対するずれ量を求める信
号処理系と、求めたずれ量に応じてウェハの位置、もし
くはマスク(又はレチクル)の位置を精密に位置補正す
る位置決め機構である。
【0003】近年、これらの3つの要素技術、すなわち
光学技術としてのアライメント光学系、電子技術(情報
処理技術)としての信号処理系、そして精密機械技術と
しての位置決め機構とを有機的に高次元で組み合わせた
縮小投影型露光装置(ステッパー)が半導体製造工場で
多用されるようになった。このステッパーは、レチクル
の回路パターンの光像を高解像力の投影レンズ(開口数
0.35〜0.5)によってウェハ上の部分領域(ショ
ット領域と呼ぶ)に結像投影するものであり、1回の露
光ショットが例えば15×15mm角程度であるため、
ウェハを載置するステージをx,y方向に2次元的にス
テッピングさせてウェハ全面の露光を行っている。この
ようなステッパーの場合、それに組み込まれるアライメ
ント光学系の実用的な形態には大別して3つの方式があ
る。第1の方式は、レチクルに形成されたアライメント
マークとウェハ上のアライメントマークとを投影レンズ
を介して同時に観察(又は検出)するTTR(Thro
ugh The Reticle)方式であり、第2の
方式はレチクルのアライメントマークは全く検出しない
で投影レンズを介してウェハ上のアライメントマークだ
けを検出するTTL(Through The Len
s)方式であり、第3の方式は投影レンズから一定距離
だけ離して別設した顕微鏡対物レンズを介してウェハ上
のアライメントマークだけを検出するオフ・アクシス
(Off−Axis)方式である。
【0004】上記、TTR方式、TTL方式では投影レ
ンズを介してウェハのマークを検出する関係上、ウェハ
マークを照明する照射光はコヒーレントなレーザビーム
(単波長)か露光に使われる水銀ランプのg線、又はi
線のスペクトル(準単色)に限られていた。これは投影
レンズの色収差に起因しており、露光光(g線、又はi
線)に対して最も収差がよくなるように設計されている
からである。このようなTTR方式は、例えば特開昭
57−138134号公報、特開昭57−14261
2号公報等に開示され、TTL方式は例えば特開昭6
0−130742号公報、特開昭61−44429号
公報、特開昭61−128106号公報等に開示され
ている。
【0005】一方、Off−Axis方式では、上述の
ような投影レンズによる制限がないため、ウェハマーク
の照明光はどのようなものであってもよいが、ウェハ上
のレジスト層を感光させないものが望ましい。このよう
なOff−Axis方式は、例えば特開昭56−10
2823号公報、特開昭57−19726号公報等に
開示されている。
【0006】一般に、TTR方式、TTL方式では投影
レンズを介してウェハのマークを検出するので、ウェハ
上のショット配列の任意のショット領域に付随したマー
クを、ウェハステージを移動させることで比較的自由に
検出できる。これに対してOff−Axis方式では、
ウェハステージの移動ストロークの関係で、ウェハ上の
予め定められたショット領域に付随したマーク(例え
ば、2〜3ヶ所マーク)のみを検出するのが普通であっ
た。そこで、Off−Axis方式のアライメント光学
系の照明光に関する利点を生かしつつ、ウェハ上の任意
のショット領域のマークを自由に検出するためには、ウ
ェハステージの移動ストロークを大きくすればよいこと
になる。一般的なステッパーでは、ウェハステージの座
標位置をレーザ光波干渉式測長器(干渉計)で計測する
ため、移動ストロークが大きくなることはウェハステー
ジ上に固定される移動鏡(光学スコヤ)の大型化、及び
ウェハステージを載せるベース部の大型化を招くが、O
ff−Axis方式の自由な照明形態によって得られる
マーク検出精度の向上の利点はすてがたいものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、Off
−Axis方式においてもウェハステージの移動ストロ
ークを大きくしておけば、ウェハ上の任意のショット領
域に付随したマークを検出することができるが、Off
−Axis方式のアライメント光学系の配置、及びその
照明形態によっては、マーク検出に時間がかかることが
ある。Off−Axis方式のアライメント光学系は投
影レンズのパターン投影領域からは離れているため、ウ
ェハステージがその距離分だけ余計に移動すること、す
なわち配置によって生じるスループット低下は本質的に
さけられない。そこでマーク検出時間をいかに短縮する
かが問題となるが、上述の各方式の従来技術〜、
であげたように、ウェハ上のマークをレーザビームの集
光したスポット光(スリット状)で相対走査し、マーク
のエッジからの散乱、回折光を光電検出する方式が最も
マーク検出時間を短くできる。この方式はレーザビーム
の高輝度性によって実用上十分なS/N比でマーク検出
できるのであるが、1つの大きな問題は、そのレーザビ
ームが一般に単波長であるため、ウェハ全面を1〜5μ
mの厚さで被覆しているレジスト層によって薄膜干渉
(多重干渉)等の現象が生じ、マークエッジからの散
乱、回折光の光量分布に思わぬ歪み(光電信号上の波形
歪みと同義)を与えることである。この光量分布の歪み
は、どのようなウェハでも生じるとは限らず、ウェハ下
地やレジスト層の厚みや種類によって異なり、歪みが生
じた場合でもその歪み方が様々に変化するのが普通であ
った。従って、このような単波長のレーザビーム、もし
くは準単色(水銀ランプ等の輝線スペクトル等)をOf
f−Axis方式のアライメント光学系用のマーク照明
光(スポット光、あるいは均一照明光)として採用する
だけでは、従来技術〜、に対して何ら利点がな
く、ウェハステージの余計な移動に伴うスループット低
下といった不都合のみが残ってしまう。
【0008】そこでOff−Axis方式のマーク照明
光として、ある帯域幅(200nm程度)をもつブロー
ドな波長分布の光を用いると、上記レジスト層による悪
影響が激減され、マーク検出精度が向上する。そのため
Off−Axis方式のアライメント光学系によって、
ウェハ上の任意位置のショット領域の複数に付随したマ
ークの夫々を、ブロードバンドの照明光のもとで検出す
れば、かなり高精度なアライメントが望める。
【0009】しかしながら先にも述べたように、単一波
長又は準単色の場合であっても、マークエッジからの光
量分布には全て歪みが生じるとは限らない点、あるいは
多少歪みがあっても、マーク位置検出のアルゴリズムに
よって影響が低減できる点等を考慮すると、全てのマー
ク検出をブロードバンド照明のOff−Axis方式の
アライメント光学系にかえてしまうことは、歪みの生じ
ていないウェハ、又は歪みの影響の少ないウェハに対し
てもスループット低下を余儀なくしていることになり、
はなはだ不合理である。
【0010】そこで本発明は、スループット低下を極力
少なくしつつ、高精度なマーク位置検出が可能な位置合
わせ装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明においては、レジ
スト層を介して基板上のアライメントマークを検出する
アライメントセンサーとして、第1のマーク位置検出手
段と第2のマーク位置検出手段との2つを設ける。第1
のマーク位置検出手段は、単波長もしくは準単色の第1
の光を基板上の第1マークに照射する送光系を含み、第
1マークの位置に関する第1位置情報(AP1 ,A
3 ,AP4 等)を出力する。
【0012】第2のマーク位置検出手段は第1の光より
も広い波長分布の第2の光を基板上の第2マークに照射
する送光系を含み、第2マークの位置に関する第2位置
情報(AP2 )を出力する。ここで第1マークと第2マ
ークは基板上で同一のマークパターンを共用してもよい
し、予め所定距離だけ離れた専用のマークパターンにし
てもよい。
【0013】そして、第1位置情報と第2位置情報との
両方を用いて、基板の全体的な位置情報を決定する位置
決定手段(EGA演算ユニット502等)を設けるよう
にした。この結果、基板上の露光すべき領域とマスク上
のパターン領域とが相対的に位置合わせされる。
【0014】本発明では、レジスト層を通してウェハ等
の基板上のマークを検出するときに、単波長もしくは準
単色の光を照射すると、レジスト層の薄膜干渉によっ
て、マークからの反射光(散乱光、回折光、正反射光)
が光学的に歪みを受けて、マークの検出位置が微妙に変
化してしまうといった点に着目し、この干渉の影響を受
けにくい広帯域波長の照明光を用いてマーク検出を行な
うようにした。ところが、ウェハ上の全てのマーク検出
を、このような広帯域波長の照明光をもつアライメント
センサーで行なうことは、マーク検出の精度は向上する
ものの、一般にはスループット的に不利になる。特に投
影型露光装置では、投影光学系を介してウェハマークを
検出する場合、色収差のために広帯域波長の照明光は使
えず、投影光学系の外に別設したアライメントセンサー
(Off−Axis方式)にならざるを得ない。このた
め、Off−Axisのアライメントセンサーでマーク
検出を行なうためのウェハの移動等が必要不可欠であ
り、その分スループットの低下が生じる。本発明では、
ウェハ上の検出すべき複数のマークのうちいくつかにつ
いてのみ、第2のマーク位置検出手段を使うようにした
ので、スループット低下は小さく押えられることにな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例による投影
型露光装置の構成と、それに組み込まれる位置合わせ
(アライメント)装置の構成とを示す。露光用の照明光
(水銀ランプからのg線、i線、あるいはエキシマレー
ザ光源からの紫外線パルス光)ILはコンデンサーレン
ズCLを介してレチクルRのパターン領域PAを均一な
照度分布で照射する。パターン領域PAを通って照明光
ILは、例えば両側(片側でもよい)テレセントリック
な投影レンズPLに入射し、ウェハWに達する。ここで
投影レンズPLは照明光ILの波長に関して最良に収差
補正されており、その波長のもとでレチクルRとウェハ
Wとは互いに共役になっている。また照明光ILはケー
ラ照明であり、投影レンズPLの瞳EP内の中心に光源
像として結像されている。さて、レチクルRは2次元に
微動可能なレチクルステージRSに保持され、レチクル
Rは、その周辺に形成されたレチクルアライメントマー
クがミラー16、対物レンズ17、マーク検出系18か
ら成るレチクルアライメント系で検出されることによっ
て、投影レンズPLの光軸AXに関して位置決めされ
る。一方、ウェハWは、駆動系13によって2次元移動
するウェハステージST上に載置され、ウェハステージ
STの座標値は干渉計12により逐次計測される。ステ
ージコントローラ14は干渉計12からの座標計測値等
に基づいて駆動系13を制御してウェハステージSTの
移動や位置決めを制御する。ウェハステージST上には
後述のベースライン計測等で使用する基準マークFMが
設けられる。
【0016】そして本実施例では、第1のマーク位置検
出手段として働くTTL方式のアライメント光学系が設
けられている。レーザ光源1からのビームLBはHe−
Neレーザ等の赤色光で、ウェハW上のレジスト層に対
して非感光性である。このビームLBはシリンドリカル
レンズ等を含むビーム整形光学系2を通り、ミラー3
a、レンズ系4、ミラー3b、ビームスプリッタ5を介
して対物レンズ6に入射する。対物レンズ6から射出し
たビームLBは、レチクルRの下方に45°に斜設され
たミラー7で反射され、投影レンズPLの視野の周辺に
光軸AXと平行に入射する。そして、ビームLBは投影
レンズPLの瞳EPの中心を通ってウェハWを垂直に照
射する。ここでビームLBはビーム整形光学系2の働き
で対物レンズ6と投影レンズPLとの間の光路中の空間
にスリット状のスポット光SP0 となって集光してい
る。そして投影レンズPLは、このスポット光SP0
ウェハW上にスポットSPとして再結像する。またミラ
ー7はレチクルRのパターン領域PAの周辺よりも外側
で、かつ投影レンズPLの視野内にあるように固定され
る。従ってウェハW上にできるスリット状のスポット光
SPは、パターン領域PAの投影像の外側に位置する。
このスポット光SPによってウェハW上のマークを検出
するには、ウェハステージSTをスポット光SPに対し
て水平移動させる。スポット光SPがマークを相対走査
すると、マークからは正反射光、散乱光、回折光等が生
じ、マークとスポット光SPの相対位置により光量が変
化していく。これらの光情報は、ビームLBの送光路に
沿って逆進し、投影レンズPL、ミラー7、対物レンズ
6、及びビームスプリッタ5で反射されて、受光素子8
に達する。受光素子8の受光面は投影レンズPLの瞳E
Pとほぼ共役な面EP’に位置され、マークからの正反
射光に対して不感領域をもち、散乱光や回折光のみを受
光する。
【0017】ここでウェハW上のマークからの光情報の
瞳EP(又は瞳像面EP’)上での分布を図2(B)に
示す。瞳EPの中心にx方向にスリット状に伸びた正反
射光D0 の上下(y方向)には、それぞれ正の1次回折
光+D1 、2次回折光+D2と、負の1次回折光−
1 、2次回折光−D2 が並び、正反射光D0 の左右
(x方向)にはマークエッジからの散乱光Drが位置す
る。これは先に述べた特開昭61−128106号公報
に詳しく述べられているので詳しい説明は省略するが、
回折光±D1 ,±D2 はマークが回折格子マークのとき
にのみ生じる。そこで受光素子8は、図2(C)に示す
ように、瞳像面EP’内で4つの独立した受光面8a,
8b,8c,8dに分割され、受光面8a,8bが散乱
光Drを受光し、受光面8c,8dが回折光±D1 ,±
2 を受光するように配列される。尚、投影レンズPL
のウェハ側の開口数(N.A.)が大きく、回折格子マ
ークから発生する3次回折光も瞳EPを通る場合は、受
光面8c,8dはその3次元も受光するような大きさに
するとよい。このような受光素子8からの各光電信号は
干渉計12からの位置計測信号PDSとともに、LSA
(レーザステップアライメント)演算ユニット9に入力
し、マーク位置の情報AP1 が作られる。LSA演算ユ
ニット9は、スポット光SPに対してウェハマークを走
査したときの受光素子8からの光電信号波形を位置計測
信号PDSに基づいてサンプリングして記憶し、その波
形を解析することによってマークの中心がスポット光中
心と一致したときのウェハステージSTの座標位置とし
て、情報AP1 を出力する。
【0018】以上において、レーザ光源1、ビーム整形
光学系2、ミラー3a,3b、レンズ系4、ビームスプ
リッタ5、対物レンズ6、ミラー7、受光素子8、LS
A演算ユニット9、及び投影レンズPLが、ウェハWに
対する第1のマーク位置検出手段を構成する。また図2
中のTTL方式のアライメント光学系の光路中に示した
実線は、ウェハWとの結像関係を表わし、破線は瞳EP
との共役関係を表わす。
【0019】次に、第2のマーク位置検出手段としての
Off−Axis方式のアライメント系を説明する。ハ
ロゲンランプ20から発生した光は、コンデンサーレン
ズ21によってオプチカルファイバー22の一端面に集
光される。ファイバー22を通った光は、レジスト層の
感光波長(短波長)域と赤外波長域とをカットするフィ
ルター23を通って、レンズ系24を介してハーフミラ
ー25に達する。ここで反射された照明光は、ミラー2
6でほぼ水平に反射された後、対物レンズ27に入射
し、さらに投影レンズPLの鏡筒下部の周辺に投影レン
ズPLの視野を遮光しないように固定されたプリズム
(ミラー)28で反射されてウェハWを垂直に照射す
る。ここでは図示していないが、ファイバー22の射出
端から対物レンズ27までの光路中には、適当な照明視
野絞りが対物レンズ27に関してウェハWと共役な位置
に設けられる。また対物レンズ27はテレセントリック
系とし、その開口絞り(瞳と同じ)の面27aには、フ
ァイバー22の射出端の像が形成され、ケーラー照明が
行なわれる。対物レンズ27の光軸はウェハW上では垂
直となるように定められ、マーク検出時に光軸の倒れに
よるマーク位置のずれが生じないようになっている。
【0020】さて、ウェハWからの反射光は対物レンズ
28、ハーフミラー25を通り、レンズ系29によって
指標板30に結像される。この指標板30は対物レンズ
27とレンズ系29とによってウェハWと共役に配置さ
れ、図2(A)に示すように矩形の透明窓内に、x方向
とy方向の夫々に伸びた直線状の指標マーク30a,3
0b,30c,30dを有する。従って、ウェハWのマ
ークの像は指標板30の透明窓内に結像され、このウェ
ハマーク像と指標マーク30a,30b,30c,30
dとは、リレー系31,33、ミラー32を介してCC
Dカメラ等の撮像素子34に結像する。撮像素子34か
らのビデオ信号はFIA(フィールド・イメージ・アラ
イメント)演算ユニット35に、干渉計12からの位置
計測信号PDSとともに入力する。FIA演算ユニット
35は指標マーク30a〜30dに対するマーク像のず
れを、ビデオ信号の波形に基づいて求め、位置計測信号
PDSによって表わされるウェハステージSTの停止位
置から、ウェハマークの像が指標マーク30a〜30d
の中心に正確に位置したときのウェハステージSTのマ
ーク中心検出位置に関する情報AP2 を出力する。
【0021】以上の構成で、フィルター23を通ったウ
ェハWの照明光は、ウェハW上のマークを含む局所領域
(ショット領域よりも小さい)をほほ均一な照度で照明
し、波長域は200nm程度の幅に定められる。上記、
ハロゲンランプ20から符号順にFIA演算ユニット3
5までの部材によって、第2のマーク位置検出手段が構
成される。また、対物レンズ27、レンズ系29、リレ
ー系31,33によるテレセントリック結像光学系には
波長帯域200nm程度の光が通るため、当然、それに
対応した色収差の補正を行なっておく必要があるが、そ
れには顕微鏡レンズの色消し技術をそのまま利用すれば
よい。
【0022】さらに、対物レンズ27のウェハ側の開口
数(N.A.)は投影レンズPLの開口数よりも小さく
しておくとよい。これは対物レンズ27、レンズ系29
で決まる拡大倍率が比較的大きく、なおかつ色収差補正
も必要なことから、対物レンズ27の開口数を現在の一
般的な投影レンズの開口数、約0.45〜0.5と同
等、もしくはそれ以上にした場合に、対物レンズ27の
作動距離(ウェハ面までの間隔)をある程度確保すると
しても、対物レンズ径が大口径になることをさけられる
点で有利である。本実施例ではプリズム28によって、
対物レンズ27の観察視野域を投影レンズPLの鏡筒下
面に一部もぐり込ませ、極力投影レンズPLの視野に近
づけている。一般にこの種のステッパーには、投影レン
ズPLの結像面とウェハW表面との間隔(ズレ)を精密
に検出するフォーカスセンサーと、ウェハW上のショッ
ト領域の面と、投影レンズPLの結像面との相対的な傾
きを検出するレベリングセンサーとが設けられている。
このフォーカスセンサーやレベリングセンサーは、投影
レンズPLの投影視野が存在するウェハW上に斜めから
赤外域の光束を照射し、その反射光の受光位置のずれを
求めて、フォーカスとレベリングを行なうように構成さ
れている。そこで対物レンズ27を介してウェハW上の
マークを観察するとき、スループットを考慮すると、ウ
ェハW上のマークを対物レンズ27の観察視野内にもた
らした時点で、フォーカスセンサーを働かせて、ピント
調整(ウェハステージSTに組み込まれたZステージの
上下動)を行なうのがよい。しかしながら、フォーカス
センサーがウェハW表面を検出している領域と、対物レ
ンズ27の観察視野とはずれているため、仮りにその2
つの間でウェハWが微小な凹凸やそりをもっているもの
とすると、開口数の大きな対物レンズ27に関しては正
確なピント調整が行われないことになる。しかしなが
ら、対物レンズ27の開口数を投影レンズの開口数の1
/2〜2/3程度にしておくと、実用上の焦点深度は大
きくなり、ウェハの微小な凹凸やそりに対してほとんど
影響を受けずにマーク観察ができる。また開口数を小さ
くした場合は、対物レンズ27の光軸のウェハWとの垂
直性、所謂テレセン性が多少悪化したとしても、観察視
野内の部分的な位置(例えば中心と4隅等)の夫々で像
質が急激に変化することがない点でも有利である。
【0023】尚、図1中の構成で、TTL方式のアライ
メント系(1,2,3a,3b,4,5,6,7,8)
は、1組しか示していないが紙面と直交する方向にもう
1組が設けられ、同様のスポット光が投影像面内に形成
される。これら2つのスポット光の長手方向の延長線は
光軸AXに向かっている。また、図1中の構成で、Of
f−Axis方式のアライメント系の検出中心(指標板
30の中心)は投影レンズ中心から離れているので干渉
計12の計測位置と投影レンズ中心とを結ぶ直線、すな
わち測長軸(測長ビーム中心線)上に設けることによっ
てアッベ誤差(ステージの傾きによる軸外エラー)を最
小限に抑えている。ここでは1組しか示していないが、
例えば特開昭56−102823号公報に示されている
ようにX測長軸とY測長軸の上にそれぞれ1組ずつのア
ライメント系が設けられている。
【0024】但し、光学系の配置問題でアライメント系
を前記各測長軸上に設けられない場合や、1組の光学系
でxy両方向のマークを観察する場合はアッベ誤差が大
きく、精度が十分に得られなくなる。そこでそのような
構成のときは、ステージSTの傾き(xy平面内での微
小回転)を計測するステージ傾き角計測センサー(ヨー
イングセンサー)をステージに取付けてアライメント時
のアッベ誤差を補正演算によって取除く手段を用いれば
良い。すなわちアッベ誤差を含む方向のマーク検出位置
をステージSTのヨーイング量に基づいて補正すればよ
い。またアライメント実行時にはウェハ組合せの為のグ
ローバルアライメントと、高精度にアライメントするフ
ァインアライメントを行う必要がある。このグローバル
アライメントに関しては例えば特開昭60−13074
2号公報に開示されているようにTTLアライメント系
とOff−Axisアライメント系を混用する方法があ
る。本実施例の装置では、通常は処理速度の早いTTL
アライメント系によってウェハ上の3ヶ所、又は2ヶ所
のマークを検出してグローバルアライメントを行なうシ
ーケンスを採る。しかしながらウェハ下地やレジスト層
の厚みや種類によってアライメントが正常に行なわれな
い場合(特にマーク検出がうまくいかない場合)もある
ので、Off−Axis方式の広帯域幅の照明波長を用
いたアライメント系を使ってグローバルアライメントを
実行するようにシーケンスを切換える手段が設けられて
いる。この場合、TTL方式のアライメント系でグロー
バルアライメントするときのマーク検出時間、マーク検
出信号の大きさや歪み等を判定して、シーケンスを切替
える。
【0025】次に、TTL方式のアライメント系、Of
f−Axis方式のアライメント系、及びステージコン
トローラ14等を統括制御する主制御系50について説
明する。主制御系50は干渉計12からの位置情報PD
Sを常時入力しているものとする。アライメント(AL
G)データ記憶部501は、LSA演算ユニット9から
のマーク位置情報AP1 と、FIA演算ユニット35か
らのマーク位置情報AP 2 との両方を入力可能となって
いる。
【0026】EGA(エンハンスメント・グローバル・
アライメント)演算ユニット502は、ALGデータ記
憶部501に記憶された各マーク位置情報に基づいて、
統計的な演算手法によりウェハ上の実際のショット配列
座標値を算出するもので、その算出結果はシーケンスコ
ントローラ506に送られる。詳しくは特開昭61−4
4429号公報に開示されている。
【0027】露光(EXP)ショットマップデータ部5
03は、ウェハ上の露光すべきショット配列座標値の設
計値を格納し、この設計値はEGA演算ユニット502
と、シーケンスコントローラ506に送られる。アライ
メント(ALG)ショットマップデータ部504は、ウ
ェハ上のアライメントすべきショット配列座標値(設計
値)を格納し、この座標値はEGA演算ユニット502
とシーケンスコントローラ506へ送られる。補正デー
タ部505には、アライメント用の各種データ、あるい
は露光ショットに対する位置決めの補正用のデータ等が
格納され、これら補正データは、ALGデータ記憶部5
01やシーケンスコントローラ506へ送られる。シー
ケンスコントローラ506は上記各データに基づいて、
アライメント時やステップアンドリピート方式の露光時
のウェハステージSTの移動を制御するための一連の手
順を決定する。
【0028】以上、主制御系50の動作について詳しく
は後述する。さて、図3はウェハW上の1つのショット
領域Snと、ウェハ上のアライメントマークMXn,M
Ynとの配置関係を示す図で、1つのショット領域Sn
の4辺はスクライブラインSCLで囲まれ、スクライブ
ラインSCLの直交する2辺の夫々の中心部分にマーク
MXn,MYnが形成されている。SCはショット領域
Snの中心点で露光時には投影レンズPLの光軸AXが
通る。そしてマークMXn,MYnの夫々は、中心SC
を原点にx方向、y方向の夫々に伸びた線CX,CY上
に位置する。マークMXnはx方向の位置検出に使わ
れ、マークMYnはy方向の位置検出に使われ、それぞ
れ複数本の線条パターンを平行に並べたマルチマークと
なっている。
【0029】図4(A)はマークMXnの拡大図であ
り、y方向に伸びた5本の線条パターンP1 ,P2 ,P
3 ,P4 ,P5 がx方向にほぼ一定のピッチで配列され
ている。図4(B)はそのマークMXnのx方向の断面
構造を示し、ここでは5本の線条パターンP1 〜P5
ウェハWの下地から突出した凸状に形成され、その上面
はレジスト層PRで被覆されている。図3にも示したよ
うに、ショット領域Snの中心SCを通るy軸と平行な
線CXは、マークMXnの中央の線条パターンP 3 の幅
中心を通るものとする。尚、マークMYnに関しても同
様で、5本の線条パターンから成り、中央の線条パター
ンの中心線が線CYと一致している。
【0030】本実施例では、このようなマークMXn,
MYnをTTL方式のアライメント系とOff−Axi
s方式のアライメント系とで共通に検出する。図5
(A)はOff−Axis方式のアライメント系の撮像
素子34によって検出されるマークMXnの様子を示
し、図5(B)はそのときの画像信号の波形を示す。図
5(A)に示すように、検出すべきマークMXnを指標
板30の指標マーク30a,30bの間に位置決めし、
そのときのウェハステージSTの精密な位置XAを求め
ておく。撮像素子34はマークMXnの5本の線条パタ
ーンP 1 〜P5 と指標マーク30a,30bとの像を走
査線SLに沿って電気的に走査する。このとき、例えば
1本の走査線だけではS/N比の点で不利なので、破線
で示したビデオサンプリング領域VSAに入る複数の水
平走査線によって得られる画像信号のレベルを水平方向
の各画素毎に加算平均するとよい。図5(B)に示すよ
うに画像信号には、両側に指標マーク30a,30bの
夫々に対した立上がりと立下りの波形部分があり、これ
らの位置(画素上の位置)XR1 ,XR2を求め、その
中点位置XR0 を求める。
【0031】一方、撮影素子34はマークMXnの明視
野像を光電検出しているため、5本の線状パターンP1
〜P5 の夫々の左右の段差エッジでは光の散乱によって
対物レンズ27へ戻る光が極端に減少する。このため、
線状パターンP1 〜P5 の夫々の左エッジ、右エッジは
黒い線のように撮像される。従って画像信号上の波形
は、左エッジ、右エッジに対応した位置でボトムB
1 ,BR1 ,・・・BL5,BR5 となる。
【0032】FIA演算ユニット35は、このような波
形に基づいてマークMXn(パターンP1 〜P5 )の中
心(線CX)のx方向の位置Xmを計算する。さらに詳
しく述べるなら、FIA演算ユニット35はパターンP
1 〜P5 の夫々の中心位置を左、右のエッジ位置(ボト
ムBLn,BRn)に基づいて算出した後、5本の線状
パターンP1 〜P5 の各位置を加算して5で割ると、中
心となるべきx方向のマーク位置が検出される。
【0033】そしてFIA演算ユニット35は、先に求
めておいた位置XR0 とマーク計測位置Xmとの差ΔX
=XR0 −Xmを算出し、ウェハステージSTが位置決
めされたときの位置XAと差ΔXとを加えた値をマーク
位置情報AP2 として出力する。ところで図1では、撮
像素子34が1つしか示されていない。CCD等の固体
撮像素子では水平走査方向、垂直走査方向とも同じ画素
密度にすることは可能であるが、一般的には水平走査方
向に関する画像信号を取り込んで処理することが簡単で
ある。そこで図6に示すように、指標板30の後のリレ
ーレンズ31から撮像素子までの光路をビームスプリッ
タ、又は切り替え(可動)ミラー32’で2つに分け、
それぞれの光路にリレーレンズ33x,33yを設け、
マークMXnを指標マーク30a,30bとともに撮像
する撮像素子34xと、マークMYnを指標マーク30
c,30dとともに撮像する撮像素子34yとを設け
る。撮像素子34x,34yの水平走査方向は互いに直
交する方向に配置される。このようにすれば、マークM
Xn,MYnはそれぞれ同一の分解能で検出される。も
ちろん、1つの撮像素子で、水平方向と垂直方向の走査
線の夫々からマークMXn,MYnの夫々に対応した画
像信号波形を作りだしてもよい。また単一の撮像素子の
場合に、指標板30以後の撮像光路中にイメージローテ
ータを設け、マークMXnとMYnとで像を90°回転
させてもよい。
【0034】さらにFIA演算ユニット35内には、マ
ークMXn,MYnに対応した画像信号波形のボトムB
Ln,BRnを高速に検出するため、所定のスライスレ
ベルで画素単位で2値化する回路も設けられている。例
えば図7に示すように、任意のスライスレベルSV1
SV2 ,SV3 のうちのいずれか1つを用いて、ボトム
波形BLn,BRnを2値化し、その2値化変形の走査
方向(x方向、又はy方向)の中心からボトム位置をX
Bnを求める。スライスレベルSV1 はボトム波形の上
方部分に合わされ、スライスレベルSV2 は中腹部分に
合わされ、スライスレベルSV3 は下方部分に合わされ
る。そして、どのスライスレベルを選ぶかは、ウェハプ
ロセスやウェハ下地等によって経験的に決められる。
【0035】次にTTL方式のアライメント系のスポッ
ト光SPによるマーク検出の様子を図8、図9を参照し
て説明する。図8(A)はウェハ上のショット領域Sn
に付随して設けられた従来の回折格子マークMKとスポ
ット光SPとの配置を示し、図8(B)はy方向に伸び
たスポット光SPと、マークMKとを相対的にx方向に
走査したときの回折光の強度分布を示す。回折格子マー
クMKは微小な矩形パターン(凸又は凹)をデューティ
比1:1でy方向に一定ピッチで形成したものであり、
マークMKのx方向の幅はスポット光SPの幅とほぼ等
しく定められている。スポット光SPがマークMKと重
なると、レーザスポット光の波長と格子定数によって、
図8(A)の紙面と垂直で、かつy方向に広がった面内
に所定の回折角で高次回折光が発生する。この回折光
は、スポット光SPの照射部分内に、スポット光の長手
方向に一定ピッチの段差エッジをもつ周期構造パターン
が存在するときに発生するため、極めてS/N比がよ
い。従って、この回折光から得られた光電信号波形は、
スポット光SPの幅方向の強度分布(例えばガウス分
布)と近似した波形となり、図8(B)のように適当な
スライスレベルSV4 で2値化することで、比較的高精
度にx方向のマーク中心位置を特定できる。しかしなが
ら、その反面、格子要素として微小矩形パターンが採用
されるため、ウェハプロセスによる変形が生じがちであ
る。
【0036】一方、図9(A)に示すようなマルチマー
クMXnを、スリット状のスポット光のSPで走査する
場合は、回折格子の場合と異なり、y方向に伸びた線条
パターンの左右のエッジで発生する散乱光を光電検出す
ることになる。この場合、スポット光SPのx方向の幅
は、線条パターンの幅よりも狭く、例えば1/2以下で
ある。このマルチマークMXn(MYnも同様)は、ス
ポット光SPの長手方向と平行に連続して伸びたエッジ
を検出するように使うため、エッジの伸びた方向(y方
向)では散乱光発生の平滑化(平均化)が行なわれる。
各エッジからの散乱光の分布は図9(C)に示すよう
に、一本の線条パターンの左右でピークPK1 ,P
1 ’・・・PK5 ,PK5 ’となり、これらピーク波
形PKn,PKn’のx方向の位置を演算上で平均化す
れば、マークMXnの中心位置が求まる。ところが、こ
のようなエッジ散乱光を検出する方式では、スポット光
SPがレーザ光(単波長)であることから、図9(B)
に示すように線条パターンのエッジ付近のレジスト層P
Rの厚みムラによって、散乱光の発生方向不均一なもの
にすること、単波長であることからレジスト層PRによ
る干渉(薄膜干渉)によって散乱光の受光光量自体がみ
かけ上大きく変動を受ける等の現象が認められている。
このため図9(C)にも示すように、各エッジでのピー
ク波形は、かならずしも全てきれいに揃ったものではな
くなり、むしろ複雑な波形になることが多い。このよう
な波形の処理は必ずしも簡単ではないが、さほど難しい
ものではない。このような波形に対する問題は、上述の
ようにエッジ散乱光の発生位置がレジスト層PRの厚み
ムラの影響を受けて、みかけ上計測方向にシフトしやす
いことである。このことは、マークMXnの中心位置の
決定に大きな誤差をもたらす。これは、ほとんどの場
合、スポット光SPを単波長にしたことによる干渉が原
因である。これに対して図5でも示したように照明光を
ブロードバンドの波長分布にすれば、レジスト層での干
渉は発生せず、段差エッジでの散乱光、正反射光の発生
は極めてすなおである。
【0037】尚、スポット光SPでマークMXn(又は
MYn)を相対走査したときの光電信号波形は、全てが
図9(C)のように歪むとはかぎらず、プロセスの異な
るウェハでは比較的きれいな場合もあり、また同一プロ
セスのウェハでもレジスト層の厚み管理でウェハ毎に異
なることもあり、さらに同じウェハ内でも中央部と周辺
部とで波形が異なってくることもある。
【0038】また、図8、図9に示した信号波形は、L
SA演算ユニット9内の波形メモリに、干渉計12から
の位置計測パルス(例えば0.02μm毎)に応答して
デジタルサンプリングの手法により記憶される。次に本
実施例の代表的なアライメントシーケンスを説明する。
ここでは高いスループットと、高いアライメント精度の
両立を計るエンハンスメント・グローバルアライメント
(EGA)方式について説明するが、詳細については特
開昭61−44429号公報に開示されているので、そ
の原理についてはここでは簡単に説明する。
【0039】EGA方式では、ウェハW上の複数(3〜
9)個のショット領域SnのマークMYn,MXnの位
置を計測し、その計測値に基づいて、ウェハWのステー
ジSTの走り座標系、すなわち干渉計12によって規定
されるxy座標系内での微小回転誤差θ、ウェハ上のシ
ョット配列(又はステージSTの走り)の直行度w、ウ
ェハの線形な微小伸縮によるスケーリング誤差Rx,R
y、そして、ウェハのx,y方向の微小位置ずれ、すな
わちオフセット誤差Ox,Oyの夫々に関するパラメー
タを最小二乗近似により求める。そしてそれら各パラメ
ータを介在として設計上のショット配列座標を実際に露
光すべきショット配列座標(ウェハステージSTのステ
ッピング位置座標)に変換して、ウェハ上の各ショット
領域SnへレチクルRのパターン領域PAの像を重ね合
わせ露光していく。
【0040】ここで設計上のショット配列座標値を(D
xn,Dyn)とし、実際のステッピングにより位置決
めするウェハの座標値を(Fxn,Fyn)とすると次
の(1)式の関係がある。
【0041】
【数1】
【0042】ここでA,Oは変換行列とよばれるもので
次の(2)、(3)式に近似して表わされる。
【0043】
【数2】
【0044】そして、ウェハ上の複数のショット領域の
各マークMxn,Mynの位置計測(サンプルアライメ
ント)によって得られた、そのショット領域の位置座標
値を(RFxn,RFyn)とすると、実際の露光すべ
き座標値(Fxn,Fyn)と実測値(RFxn,RF
yn)との位置ずれ量、すなわちアドレス誤差(Ex
n,Eyn)=(RFxn−Fxn,RFyn−Fy
n)が最小となるように、変換行列A,Oの各パラメー
タの値を演算により決定する。こうして変換行列A,O
の値が決まると、あとは先の式(1)に基づいて、ウェ
ハステージSTのステッピング位置(Fxn,Fyn)
を求めて、そこにステージSTを位置決めして露光して
いけばよい。
【0045】尚、サフィックスのnはウェハ上のショッ
トの番号とする。ここで図1に示した主制御系50に対
応付けてみると、設計上のショット配列座標値(Dx
n,Dyn)はEXPショットマップデータ部503に
記憶され、実測値(RFxn,RFyn)を得るための
ショット領域の座標値(設計値)はALGショットマッ
プデータ部504に記憶され、そして式(1)、
(2)、(3)、及び変換行列A,Oを決定する最小二
乗近似の演算式はEGA演算ユニット502に記憶され
る。
【0046】上記EGA方式では、従来はTTL方式の
アライメント系のスポット光(単波長)のみを使ってサ
ンプルアライメントを行なっていたが、図9で説明した
ように、マーク位置計測に誤差を生じることがあるた
め、本実施例ではブロードバンドの照明光を使ったOf
f−Axis方式のアライメント系でもサンプルアライ
メントを実行する。そしてEGA方式の演算上のパラメ
ータθ,w,Rx,Ry,Ox,Oyのうちで単波長の
スポット光SPの計測では精度が悪いと考えられるパラ
メータ、特にスケーリングに関するパラメータRx,R
yをOff−Axis方式のアライメント系を使って求
めた同様のパラメータと入れ替えるようにした。
【0047】図10は、ウェハW上のサンプルアライメ
ント用のショット領域S1 ,S2 ,S3 ,S4 ,S5
6 ,S7 ,S8 の各配置を示し、各ショット領域S1
〜S 8 の夫々には、図3で示したようなマークMXn,
MYnが形成されている。図10では代表してショット
領域S1 のマークMX1 ,MY1 のみを示すが、他のシ
ョット領域S2 〜S8 について同じである。ここでは8
個のサンプルアライメントショットを示すが、EGA方
式で重要なのは、それら複数のサンプルショットの配置
が同一直線上にないようにすることである。これは例え
ばサンプルショット数が3個、4個程度と少ないときに
は注意が必要である。また、図10からも明らかなよう
に、各サンプルショットの配列座標値がx,y方向でな
るべく重複しないように振り分けておくとよい。例えば
ショット領域S1 のx座標値と一致するものはショット
領域S8 のみであり、y座標値と一致するものは1つも
ない。
【0048】このようなサンプルショット領域S1 〜S
8 の座標値は、ALGショットマップデータ部504に
記憶されている。そこでシーケンスコントローラ506
は、ウェハWが粗く(例えば±2μm程度)ウェハステ
ージST上にアライメントされて載置された後、ALG
ショットマップデータ部504からサンプルアライメン
トのショット領域S1 〜S8 の各座標値を入力し、それ
ら座標値に基づいて、予めわかっているマークMXn,
MYnのスポット光SPに対する相対走査位置へウェハ
ステージSTを順次移動させる。通常のアライメントモ
ードでは、ショット領域S1 のマークMX1 を、y方向
に伸びたスポット光SPでx方向に相対走査し、マーク
MY1 をx方向に伸びたスポット光SPでy方向に相対
走査する。そしてこの動作をショット領域S2 からS8
まで時計回りに順次実行していく。このときに得られた
8組の実測値(RFx1 ,RFy1 )〜(RFx8 ,R
Fy8 )は、情報AP1 としてALGデータ記憶部50
1に一時的に記憶される。
【0049】次に、シーケンスコントローラ506は、
Off−Axis方式のアライメント系の指標板30の
対物レンズ27等による投影位置に、上述の8つのショ
ット領域S1 〜S8 の各マークMXn,MYnが位置す
るようにステージコントローラ14を制御する。このと
き本実施例では、先にも述べたようにEGA方式で算出
すべきパラメータのうちスケーリング誤差Rx,Ryに
支配的に影響するマークだけを選んで再度サンプルアラ
イメントを実行する。
【0050】スケーリング誤差Rx,Ryは、ウェハW
のx方向とy方向の線形伸縮(ppmオーダ)であるた
め、ここでは例えばマークMY2 ,MY3 ,MX4 ,M
5,MY6 ,MY7 ,MX8 ,MX1 の8ヶ所のマー
クのみを選ぶ。すなわち図10において、ウェハWを上
方領域、下方領域、右方領域及び左方領域の4つのブロ
ックに分けて考えたとき、スケーリング量Rxはx方向
の伸縮であるから、左方と右方のブロックに含まれるシ
ョット領域S1 ,S8 ,S4 ,S5 のx方向のマークM
Xnのみをサンプルアライメントし、スケーリング量R
yに関してはy方向の伸縮であるから、上方と下方のブ
ロックに含まれるショット領域S2 ,S 3 ,S6 ,S7
のy方向のマークMYnのみをサンプルアライメントす
る。
【0051】このように、Off−Axis方式のアラ
イメント系でサンプルアライメントすべき各マーク位置
の情報は、ALGショットマップデータ部504に予め
記憶されている。そこで、シーケンスコントローラ50
6は、補正データ部505に記憶されたTTL方式のア
ライメント系のスポット光SPと、Off−Axis方
式のアライメント系の検出中心(指標板30の中心)と
のウェハ面内での相対距離(ベースライン量)の値と、
先に求めたTTL方式のアライメント系によるサンプル
アライメント位置の情報とに基づいて、上記8つのマー
クを順次指標板30の窓内に位置決めし、図5(A)、
(B)に示すように位置ずれ量を求めて各マークの位置
を再計測する。このようにして計測された8個のマーク
位置の実測値RFy2 ,RFy2 ,RFy3 ,RF
4 ,RFy5 ,RFy6 ,RFy7,RFy8 ,RF
1 は、情報AP2 としてFIA演算ユニット35から
ALGデータ記憶部501に記憶される。
【0052】次にEGA演算ユニット502は、上述の
式(2)、(3)に基づいて各パラメータを決定する。
ここで本実施例では2通りの演算方式が可能である。1
つは、TTL方式によるサンプルアライメント結果のみ
に基づいてパラメータRx,Ry,w,θ,Ox,Oy
を求めた後、Off−Axis方式によるサンプルアラ
イメント結果を使ってスケーリング量Rx’,Ry’だ
けを単独に求め、先に求めたスケーリング量Rx,Ry
と入れ替える方式である。もう1つは、サンプルアライ
メント結果の実測値の段階で入れ替えを行なっておき、
パラメータRx,Ry,w,θ,Ox,Oyをそのまま
求める方式である。すなわち後者の場合、8組の実測値
は(RFx1 ’,RFy1 )、(RFx2 ,RF
2 ’)、(RFx3 ’,RFy3 )、(RFx4 、R
Fy4 ’)、(RFx5 ’,RFy5 )、(RFx6
RFy6 ’)、(RFx7 ,RFy7 ’)、(RF
8 ’,RFy8 ’)となり、この値によってEGA方
式の演算を行なう。実際に各パラメータを求める演算
は、例えば特開昭62−84516号公報に詳しく開示
されているが、以下の式(4)、(5)で求まる。ここ
で、変換行列Aを以下のように表す。
【0053】
【数3】
【0054】また、A=Rx、B=−Ry(w+θ)、
C=Ry・θ、D=Ry、E=Ox、F=Oyとする。
【0055】
【数4】
【0056】この式(4)、(5)を解いてA、B、
C、D、E、Fを求める。そして、さらに、Rx=A,
Ry=D,θ=C/D,w=−B/A−C/D,Ox=
E,Oy=Fを求めれば、各パラメータが求まる。上記
式(4)、(5)でΣRFxnの実測値を含む加算演算
項は、本実施例では8個であり、実測値を入れ替えた場
合は、その値をそのまま使う。
【0057】また、第1の演算方式のように、パラメー
タRx’,Ry’を、Off−Axis方式で検出した
8個の実測値で単独に求める場合は、上述の式(4)、
(5)を用いてパラメータA(Rx),D(Ry)を算
出すればよい。この場合、x方向のマークの実測値は、
RFx1 ’,RFx3 ’,RFx5 ’,RFx8 ’の4
つであり、これらを式(4)の右辺のRFxnに代入
し、y方向のマークの実測値はRFy2 ’,RF
4 ’,RFy6 ’,RFy7 ’の4つであり、これら
を式(5)の右辺RFynに代入すればよい。そしてこ
うして求めたパラメータA,Dを先にTTL方式の計測
で求めたパラメータと入れ替えればよい。
【0058】以上のようにして、変換行列A,Oが算出
されると、この値はEGA演算ユニット502内に記憶
され、さらにEGA演算ユニット502は式(1)に基
づいて、露光すべきショット配列位置(Fxn,Fy
n)を算出し、その値を順次シーケンスコントローラ5
06に出力する。これによって、シーケンスコントロー
ラ506はステージコントローラ14にウェハステージ
STのステッピング制御の指令を出力する。このためウ
ェハステージSTは、ウェハW上の各ショット領域Sn
が順次レチクルRのパターン領域PAの投影像と合致す
るようにステッピングされ、重ね合わせ露光が行なわれ
る。
【0059】以上、本実施例では1枚のウェハに対して
TTL方式Off−Axis方式の両方を使うものとし
たが、一般に同一プロセスを受けた多数枚のウェハ間で
は、スケーリング量はほぼ同じ値を示すことが多い。そ
こで、1ロット(通常25枚)分のウェハを連続して処
理する場合、はじめの数枚(3〜5枚程度)に対して
は、TTL方式とOff−Axis方式の両方を使っ
て、本実施例のようにスケーリング量の計測誤差を最小
とするEGA方式のシーケンスを採用し、それ以降のウ
ェハ処理に対しては、それまでに求めたスケーリング量
Rx,Ryの平均値を固定値とし、他のパラメータ(O
x,Oy,θなど)だけをTTL方式、又はOff−A
xis方式のいずれか一方のみを用いたサンプルアライ
メントで求めるようにしてもよい。
【0060】さらに、あるウェハに対してTTL方式と
Off−Axis方式との両方を使うことが予め決めら
れている場合は、図10に示したサンプルアライメント
ショットS1 〜S8 のうち、マークMX2 ,MX3 ,M
4 ,MY5 ,MX6 ,MX 7 ,MY8 ,MY1 はTT
L方式のアライメント系でサンプルアライメントしてE
GAのパラメータOx,Oy,θ,wのみの決定に用
い、他のマークはOff−Axis方式のアライメント
系でサンプルアライメントして、パラメータRx,Ry
の決定に用いるように、計測すべきマークを予め分担さ
せておいてもよい。この場合は、EGA方式のサンプル
アライメントのトータルの計測時間はかなり短くなり、
スループットの低下が押えられる。
【0061】次に本発明の第2の実施例を図11を参照
して説明する。本実施例では、EGAのサンプルアライ
メントのショットの決め方とアライメント系の使い方が
第1の実施例と異なる。一般に、図1に示したTTL方
式のアライメント系とOff−Axis方式のアライメ
ント系とをくらべると、レチクルRのパターン中心の投
影点に対するスポット光SPの距離(TTL系ベースラ
イン)の微小変動の方が、レチクルRのパターン中心の
投影点に対する指標板30の中心(Off−Axis系
の光軸)の距離(Off−Axis系ベースライン)の
微変動よりも安定している場合が多い。
【0062】そこで図11に示すように、ウェハW上の
中心部に4ショット、上下部、左右部の夫々に2ショッ
トの計12ショットのサンプルアライメントショットS
1 〜S12を設定する。そして、中心部の4つのショット
領域S1 ,S2 ,S3 ,S4の夫々に形成されたマーク
MX1 ,MY1 ,MX2 ,MY2 ,MX3 ,MY3 ,M
4 ,MY4 はTTL方式のアライメント系の単波長の
スポット光で位置計測を行ない、その結果からEGA方
式のパラメータのうちオフセット誤差Ox,Oyのみを
算出する。次に残りの8つのショット領域S5 〜S12
での各マークMX5 ,MY5 〜MX12,MY12はOff
−Axis方式の白色光照明のアライメント系で位置計
測を行ない、その結果からEGA方式の残りのパラメー
タRx,Ry,w,θを算出する。
【0063】このようにすれば、オフセット誤差を比較
的良好に保存し得るウェハ中心部の複数マークを、レチ
クルRに対するベースライン変動の安定しているTTL
方式のアライメント系でサンプルアライメントするた
め、決定されたパラメータOx,Oyはかなり高精度な
ものになる。さらにウェハWの周辺に位置するショット
領域S5 〜S12の各マークの計測情報からは、レジスト
層の干渉によって計測誤差の生じやすいパラメータR
x,Ry,θ,wを、白色光(ブロードバンド)照明の
アライメント系を用いて求めているため、干渉の影響が
なく、これらパラメータRx,Ry,w,θも高精度な
ものになる。
【0064】次に、図12を参照して本発明の第3実施
例を説明する。本実施例は、レチクルRの上から投影レ
ンズを介してウェハ面を検出するTTR(スルーザレチ
クル)方式で、レチクルRのマークRMとウェハマーク
とをスリット状のスポット光で同時に走査する形式のも
のである。図12に示すように、レチクルRのパターン
領域PAの最外周部(ウェハ上のスクライブラインに相
当)には、透明な窓状のマークRMが形成されている。
このTTR方式のアライメント光学系は、全反射ミラー
60、対物レンズ61,2焦点素子62、リレーレンズ
63,65、ミラー64、振動ミラー66、ミラー駆動
系67、ビームスプリッタ68、リレー系69,70、
偏光ビームスプリッタ71、そして受光素子72,73
で構成される。レーザ光源1と、ビーム整形光学系2と
を通ったレーザビームLBは、露光波長よりも長い波長
(例えばArイオンレーザ光)で2つの偏光成分を含ん
でいる。このビームLBは、ビームスプリッタ68で反
射され、振動ミラー66で往復偏向され、リレーレンズ
65,66を通って2焦点素子62に入射する。この2
焦点素子62は水晶等の結晶物質と通常の光学ガラス
(石英も可)とを貼り合わせ、常光線と異常光線の夫々
に対して異なる屈折力を与えるものである。従って2焦
点素子62を通過したビームLBは偏光成分(P偏光と
S偏光)のちがいによって互いに異なった発散角(又は
収れん角)でテレセントリックな対物レンズ61に入射
する。対物レンズ61を水平に射出したビームはミラー
60で投影レンズの光軸AXと平行に折り曲げられ、レ
チクルRに垂直に入射する。このときビームは偏光成分
のちがいによって、一方の偏光成分、例えばP偏光のビ
ームLBpはレチクルRのマークRMの面内にスリット
状スポット光SPrとなって結像し、他方の偏光成分、
例えばS偏光のビームLBsはレチクルRの上方空間の
面Iw内にスリット状スポット光SPwとなって結像す
る。ここでレチクルRのマーク(パターン)面と面Iw
との光軸方向の間隔は、ビームLBの波長によって生じ
る投影レンズのレチクル側での色収差量に等しくなるよ
うに定められている。図12で、対物レンズ61から射
出するビームLBpは実線で示し、ビームLBsは破線
で示す。ここで、2焦点素子62の貼り合わせ面は、対
物レンズ61の前側焦点面、すなわち投影レンズPLの
瞳EPと共役な面EP’と一致するように定められてい
る。さらに振動ミラー66のビーム振れ原点と2焦点素
子62(瞳共役面EP’)とはリレーレンズ63,65
に関して互いに共役に配置される。ところでスポット光
SPrは振動ミラー66の作用で一次元にマークRMを
走査し、マークRM(窓のエッジ)からの散乱光、正反
射光等は、ミラー60、対物レンズ61,2焦点素子6
2、リレー系63,65、振動ミラー66、及びビーム
スプリッタ68を通過して、リレー系69,70に達す
る。スポット光SPrはP偏光であるため、マークRM
からの光情報も主にP偏光であり、偏光ビームスプリッ
タ71でほぼ100%が透過して受光素子72に至る。
【0065】一方、レチクルRのマークRMの透明窓を
通ったS偏光のビームLBsは投影レンズPLによって
ウェハ上にスポット光SPwの共役像(スポット光SP
w’とする)となって結像する。このときスポット光S
Pw’も振動ミラー66の作用でウェハマークを一次元
に走査する。ウェハマークからの散乱光、正反射光、回
折光はビームLBsの光路を元に戻り、マークPMの透
明窓を透過して、同様に偏光ビームスプリッタ71まで
戻る。ウェハマークからの光情報は主にS偏光であるた
め、ほぼ100%が偏光ビームスプリッタ71で反射し
て受光素子73に至る。
【0066】振動ミラーの駆動系67は、スポット光S
Pr,SPw’の単位走査量毎にアップダウンパルス信
号を出力し、それをTTR演算ユニット75に出力す
る。TTR演算ユニット75はそのアップダウンパルス
信号に応答して、受光素子72,73の夫々からの光電
信号波形をデジタルサンプリングし、その2つの信号波
形に基づいて、レチクルRのマークRMとウェハマーク
(例えばMXn,MYn,MK)との相対的な位置ずれ
量を求める。そして位置ずれ量とウェハステージSTの
停止位置とに基づいて、ウェハマークの実測値を求め、
それを情報AP3として図1に示したALGデータ記憶
部501へ送る。
【0067】また、ビームスプリッタ68に入射するビ
ームLBをS偏光成分のみに制限し、振動ミラー66を
バイパスさせてリレーレンズ65に入射させるようにす
ると、図1で示したTTL方式のアライメント系と全く
同様のマーク検出が可能となる。すなわち、この場合
は、静止したスポット光SPw(SPw’)のみが作ら
れるから、このスポット光SPw’に対してウェハを走
査し、受光素子73からの光電信号波形を干渉計12か
らの位置パルス信号PDSに応答してデジタルサンプリ
ングする。この場合、スポット光SPw’とウェハマー
クの中心とが一致するウェハステージSTの位置が、情
報AP3 としてALGデータ記憶部501へ送られる。
この方式では、第1の実施例と全く同じシーケンスにな
ることは明らかである。
【0068】尚、図12において、受光素子72,73
はともに瞳共役面EP’と共役に配置され、図2(C)
に示すような受光面の構成となっている。またリレー系
69,70の間には、像共役面F0 が形成され、ここに
はレチクルRのマークRMの像とウェハマークの像とが
同時に結像する。本実施例のようなTTR方式のアライ
メント系を設ける場合は、TTR演算ユニット75から
のマーク位置情報AP3 を、図1中に示したLSA演算
ユニット9からの情報AP1 の代りに使えばよい。
【0069】以上、本実施例のTTR方式のアライメン
ト系を図1のTTL方式のアライメント系の代りに組み
込んだステッパーでは、露光すべきショット領域とレチ
クルRのパターン領域PAとをほぼ重ね合わせた状態で
アライメントするダイ・バイ・ダイ・ライメント法も使
えるとともに、白色光照明のOff−Axis方式のア
ライメント系と併用したEGA方式も使えるので、多様
なアライメントモードが自由に使えることになる。さら
に2焦点素子62を瞳共役に配置して用いるため、ビー
ムLBは露光波長よりも長い非感光波長を選ぶことがで
きるとともに、2つのスポット光SPr,SPw同志の
相対的な横ずれはほとんど無視することができる。さら
に、ビームLBはレジスト層に対して吸収の少ない波長
を選べるため、ウェハ上でスポット光SPw’がマーク
検出のために走査し始めた時点からのレジスト層の光学
的な特性(反射率、屈折率等)の変化がほとんど生じな
い。従ってレジスト層の光学特性の変化によるマーク位
置検出の誤差は極めて少ない。
【0070】そこで、ダイ・バイ・ダイ方式でマーク検
出するのに先立って、ウェハ上のいくつかのショット領
域に付随したマークをOff−Axis方式の白色光ア
ライメント系で検出し、次に同じマークをTTR方式の
スポット光SPw’で検出し、その両方の検出方法で得
られるマーク信号波形、あるいはマーク位置を比較し
て、単波長のスポット光SPw’で検出されるマーク位
置の微小なオフセット誤差を主制御系50の補正データ
部505に予め記憶する。そしてTTR方式のアライメ
ント系でダイ・バイ・ダイアライメントするとき、ウェ
ハマークの位置を補正データ部505の記憶値分だけ補
正して位置合わせすればよい。このことは、TTL方式
のアライメント系についても同様に適用できる。
【0071】図13は本発明の第4実施例によるOff
−Axis方式のアライメント系の変形例を示す。図1
に示したOff−Axis方式の系では、像検出のみを
例示したが、対物レンズ27等を共用して、レーザスポ
ットをウェハ上へ投射することもできる。そこで図1の
構成において、ミラー26をビームスプリッタ、又はダ
イクロイックミラー80に変更する。そしてその後にリ
レーレンズ81、ビームスプリッタ82、リレーレンズ
87、受光素子87から成る受光系と、レーザ光源8
6、シリンドリカルレンズを含むビーム整形光学系8
5、ミラー84、レンズ系83から成る送光系とを設け
る。ここで受光素子87の受光面は正反射光、回折光、
散乱光を互いに独立に受光するように分割され、リレー
系81,87によって対物レンズ27の絞り面(前側焦
点面)27aと共役になるように配置される。そしてレ
ーザ光源86からのレーザビームは、テレセントリック
な対物レンズ27、プリズム28を介して実線に示す光
路に沿ってウェハW上にスリット状のスポット光となっ
て結像する。
【0072】本実施例では、対物レンズ27の軸上に静
止したスポット光が形成されるため、ウェハステージS
Tをスキャンすることで、受光素子88からウェハマー
クMXn,MYnに対応した光電信号波形が得られる。
また、白色照明光はミラー80を介して対物レンズ27
へ入射するが、その使用波長帯域とレーザ光源86から
のビームの波長とが重なっている場合は、どちらか一方
のみが点灯するようにシャッター等を設けて切り替えれ
ばよい。
【0073】本実施例は、ステッパーのなかでも投影レ
ンズの光学性能に多大な制限を受けているエキシマステ
ッパー等のOff−Axisアライメント系として適し
ている。また、スポット光によるマーク検出位置と、白
色光による指標板30とのマーク検出位置とがほぼ一致
しているため、スループット上の低下はほとんどさけら
れるといった利点もある。もちろんスポット光の位置と
指標マーク30a〜30dの位置との相対的な間隔は、
予め基準マークFMを用いて計測しておく必要がある。
【0074】以上、本発明の各実施例において、Off
−Axis方式のアライメント系に対しても、オートフ
ォーカス系を設けるようにしてもよいが、高コストにな
るため、投影レンズPLに対するオートフォーカス系を
用いて、ウェハ上のマーク計測領域を焦点合わせした
後、Zステージを固定したままOff−Axis系の対
物レンズ27の下に送り込むようにすればよい。このと
き、図11に示したショット配列の様に、周辺の4ヶ所
のショット領域は、互いに隣接した2つずつ(例えばシ
ョットS5 とS6 、又はショットS7 とS8 )にしてお
くと、両方のショット領域は同じフォーカスで良いので
スループットが向上する。ただし、この場合レベリング
ステージによってウェハ表面を投影像面と平行にしてお
く必要がある。また、Zステージの光軸方向の高さ位置
を精密に読み取るデジタルマイクロメータ等が組み込ま
れている場合は、TTL方式、又はTTR方式のアライ
メント系でウェハ上のマークを検出する際にフォーカス
合わせを行ない、そのときのZステージの高さ位置を記
憶し、同一のショットのマークをOff−Axis方式
のアライメント系で検出するとき、記憶したZステージ
の高さ位置を再現するようにオープン制御によりフォー
カス合わせを行なってもよい。さらに、単波長の照明光
(スポット光)の代りに、露光光と同じg線、i線等の
準単色光をスリット板に照射し、その光によるスリット
像を投影レンズを介してウェハ上に結像投影するアライ
メント系にしても全く同様である。
【0075】また、各実施例で示した単波長の照明光に
よるアライメント系はスリット状のスポット光としてマ
ークを検出するものとしたが、これに限られるものでは
ない。単波長の照明光によってウェハ上のマークを含む
局所領域を均一照明し、その反射光を結像させてマーク
像を作り、このマーク像を光電検出する方式でも同様で
ある。さらに、単波長の照明光による別のアライメント
方式として、2重回折格子アライメント法においても同
様に利用できる。このアライメント法は図1に示したT
TLアライメント系、図12に示したTTRアライメン
ト系、もしくは図13に示したOff−Axisアライ
メント系に組み込むことができるもので、詳しくは図1
4に示された構成となる。
【0076】図14は、Off−Axis方式のアライ
メント系に組み込んだ場合の一例を示し、単波長の平行
なレーザビームLB0 は互いに異なる直線偏光成分を含
み、周波数シフター100に入射する。周波数シフター
100は変調周波数2fの高周波信号を入力し、ビーム
LB0 の2つの直線偏光成分間に2fの周波数差を与え
た平行なビームLB1 を射出する。このビームLB1
ウォーラストンプリズム90によって偏光成分により2
方向に分割され、それぞれビームLBs,LBpとなっ
てレンズ系91に入射する。そのビームLBs,LBp
は系の瞳(絞り)位置で一度収れんされた後レンズ系9
2(図13中の対物レンズ27に相当)に入射し、互い
に傾いた平行なビームとしてウェハW上のマークMXn
を同時に照射する。ウォーラストンプリズム90はレン
ズ系91,92に関してウェハWと共役に配置される。
ただし、そのままだと、ウェハW上に2方向から入射す
る2つのビームの偏光方向が異なり、ウェハW上で干渉
縞が生成されない。そこで等価的な2つのビームを一方
の偏光成分に揃える入/2板97を、例えばビームLB
pの光路中に設け、他方の偏光成分のビームLBsに変
換する。このようにすると、ウェハW上の同一位置を2
方向から照明する2つのビームはともにS偏光のビーム
LBsとなり、ビームLBsの波長と互いの交差角とに
応じて、ウェハW上のマークMXn(図4のものがその
まま使える)の線条パターンP1 〜P 5 の配列方向に一
次元の干渉縞が生成される。図15は干渉縞の強度分布
の波形FWとマークMXnの線条パターンP1 ,P2
断面形状との関係を示す。ここでは、波形FWのx方向
のピッチは格子P1 ,P2 ・・・のピッチの丁度1/2
倍であるように設定する。この干渉縞は、2方向からビ
ーム間に2fの周波数差があるため、x方向に周波数2
fで流れている。このため干渉縞がマークMXnを照射
することから、マークMXnからほぼ垂直方向に干渉光
が発生し、それはレンズ系92を通り、軸上の小ミラー
93で反射され、瞳リレー系94を介して受光素子95
に達する。受光素子95は周波数2fで正弦波状に光量
変化する干渉光を受光し、それに対応した光電信号をヘ
テロダイン演算ユニット96へ出力する。ヘテロダイン
演算ユニット100は、変調周波数2fの原信号を基準
信号として入力し、周波数2fの光電信号の基準信号に
対する位相差(±180°以内)を求める。この位相差
はマークMXnの基準位置に対するx方向の位置ずれ
量、ここでは格子パターンP1 ,P2 ・・・の±1/4
ピッチ以内の量に対応している。従ってヘテロダイン演
算ユニット100は、ウェハWが停止しているときのウ
ェハステージSTの位置情報PDSと、±1/2ピッチ
以内のずれ量とに基づいてマークMXnの精密な位置情
報AP4 を出力する。この情報AP4 は単波長の光によ
るマーク位置計測値としてALGデータ記憶部501に
送られる。
【0077】尚、図14の構成をTTL方式に組み込む
場合は、図1に示した対物レンズ6をレンズ系92と
し、図1中のスポット光SP0 の面が図14のウェハ面
に対応するように光学系を組めばよい。さらにTTR方
式に組み込む場合は、図12中の対物レンズ61と2焦
点素子62の対を、図14中の対物レンズ92のかわり
に設け、図14中のウェハ面を、図12中の空間中の面
Iwに対応させればよい。また2方向からウェハを照射
する2つのビーム間に周波数差をもたせないときは、静
止した干渉縞FWとなり、このときはウェハを微動させ
ることになる。
【0078】以上のような回折格子アライメント法で
は、レーザビームの可干渉性が使われるため、レジスト
層での干渉現象も先に説明したのと全く同様に生じ得る
ものである。
【0079】
【発明の効果】以上、本発明によれば、1枚の基板に形
成されたアライメントマークの複数を、単波長もしくは
準単色の照明光で照射して、マーク位置を検出し、さら
にブロードバンドの照明光で照射してマーク位置を検出
し、その両方の検出結果を用いて基板の位置決め、位置
合わせを行なうので、レジスト層の影響が低減され、極
めて高いアライメント精度を得ることができる。
【0080】また、本発明は投影型露光装置に限らず、
広く他の方式、プロキシミティー、コンタクト方式の露
光装置にもまったく同様に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による投影型露光装置の
構成を示す図。
【図2】(A)、(B)、(C)図1の装置の各部の構
成を示す図。
【図3】ウェハ上のショット領域の配置を示す図。
【図4】(A)、(B)ウェハ上のマーク形状の平面と
断面を示す図。
【図5】(A)、(B)Off−Axis方式のアライ
メント系によるマーク検出の様子を示す図。
【図6】撮像素子を2つ設けたOff−Axis方式の
アライメント系の構成を示す図。
【図7】画像信号のボトムを検出する様子を示す図。
【図8】(A)、(B)アライメントマークとして従来
の回折格子マークをスポット光で走査したときの光電信
号波形の様子を示す図。
【図9】(A)、(B)、(C)図4に示したマークを
スポット光で走査したときの光電信号波形の様子を示す
図。
【図10】第1の実施例においてアライメントされるウ
ェハ上のショット領域の配列を示す図。
【図11】第2の実施例におけるサンプルアライメント
ショットの配列を示す図。
【図12】本発明の第3の実施例によるTTR方式のア
ライメント系の構成を示す図。
【図13】本発明の第4の実施例によるOff−Axi
s方式のアライメント系の構成を示す図。
【図14】第5の実施例による2重回折格子アライメン
ト系の構成を示す図。
【図15】回折格子と干渉縞の分布との様子を示す図。
【符号の説明】
R・・・レチクル、PL・・・投影レンズ、W・・・ウ
ェハ、EP・・・瞳、MXn,MYn・・・マーク、S
n・・・ショット領域、8・・・受光素子、9・・・L
SA演算ユニット、20・・・ハロゲンランプ、23・
・・フィルター、27・・・対物レンズ、30・・・指
標板、34・・・撮像素子、35・・・FIA演算ユニ
ット、AP1 ,AP2 ,AP3 ,AP4 ・・・マーク検
出位置情報、501・・・ALGデータ記憶部、502
・・・EGA演算ユニット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年10月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、マスク(R)
に照明光、例えばエキシマレーザ光(IL)を照射する
照明光学系(CL)と、その照明光(IL)の波長に関
して収差補正された投影光学系(PL)とを備えた投影
露光装置に関するものであり、投影光学系(PL)とは
別に配置される対物光学系(27)を有し、対物光学系
(27)を介して第1の光、例えば広帯域光を基板
(W)上に照射する第1アライメント光学系(20〜2
7、27a、28〜34)と、対物光学系(27)を介
して第2の光、例えば単色光、又は準単色光を基板
(W)上に照射する第2アライメント光学系(80〜8
8)と、第1及び第2アライメント光学系の少なくとも
一方によって検出される基板(W)上のマークの位置に
基づいて、マスク(R)と基板(W)とを相対移動する
手段(ST)とを設けることとした。なお、第1の光と
第2の光の一方が基板(W)上に照射されるように第1
アライメント光学系と第2アライメント光学系とを切り
替える切替手段(シャッターなど)を設けることが好ま
しい。また、対物光学系(27)の開口数は投影光学系
(PL)の開口数よりも小さい、例えば1/2〜2/3
程度に設定することが望ましい。ここで、基板上の複数
のマークの少なくとも1つを、第1及び第2アライメン
ト光学系で共用するようにしてもよいし、あるいは第1
及び第2アライメント光学系でそれぞれ検出されるマー
クを互いに異ならせるようにしてもよい。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】削除

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定波長の照明光でマスクを照射する照
    明光学系と、前記照明光の波長に関して収差補正された
    投影光学系とを備えた投影露光装置において、 前記投影光学系とは別に配置される対物光学系を有し、
    該対物光学系を介して第1の光を前記基板上に照射する
    第1アライメント光学系と、 前記対物光学系を介して第2の光を前記基板上に照射す
    る第2アライメント光学系と、 前記マスクのパターンを前記基板に転写するために、前
    記第1アライメント光学系と前記第2アライメント光学
    系との少なくとも一方によって検出される前記基板上の
    マークの位置に基づいて、前記マスクと前記基板とを相
    対移動する相対移動手段とを備えたことを特徴とする投
    影露光装置。
  2. 【請求項2】 所定の波長域に感応するレジスト層を表
    面に有する基板に、マスクのパターンを投影光学系を介
    して転写する投影露光方法において、 前記基板上のマークを前記投影光学系から所定距離離れ
    たアライメント系で検出して前記マスクと前記基板とを
    位置合わせするのに先立ち、前記投影光学系の結像面に
    前記基板を位置合わせするために前記基板の高さ位置を
    検出する焦点検出系で、前記マーク位置近傍の前記基板
    を前記投影光学系の結像面に位置合わせした後、前記マ
    ークを前記アライメント系で検出することを特徴とする
    投影露光方法。
  3. 【請求項3】 前記マークは複数形成され、前記複数の
    マークに対して共通の前記位置の高さで前記マークを検
    出することを特徴とする請求項第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】 所定の波長域に感応するレジスト層を表
    面に有する基板に、マスクのパターンを投影光学系を介
    して転写する投影露光方法において、 前記基板上のマークを前記投影光学系から所定距離離れ
    たアライメント系で検出して前記マスクと前記基板とを
    位置合わせするのに先立ち、前記投影光学系の結像面に
    前記基板を位置合わせするために前記基板の高さ位置を
    検出する焦点検出系で求めた前記基板の高さ位置を記憶
    し、前記アライメント系で前記マークを検出する時に、
    前記記憶された高さ位置に基づいて前記基板の高さ位置
    を調整することを特徴とする投影露光方法。
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