JPH082265B2 - 乳化型ドレッシング - Google Patents

乳化型ドレッシング

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JPH082265B2
JPH082265B2 JP62216434A JP21643487A JPH082265B2 JP H082265 B2 JPH082265 B2 JP H082265B2 JP 62216434 A JP62216434 A JP 62216434A JP 21643487 A JP21643487 A JP 21643487A JP H082265 B2 JPH082265 B2 JP H082265B2
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JP
Japan
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milk
flavor
cheese
dressing
raw material
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悟志 外岡
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QP Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、酸性の乳化型ドレッシングに関する。
〔従来の技術〕
酸性の乳化型ドレッシングは、一般に酸性の水相原料
と、油相原料とを水中油型に乳化して製造する。水相原
料としては、食塩・かんきつ果汁・有機酸などの酸味料
の他に、任意に食塩・甘味料(砂とう、グルコース、異
性化糖など)・グルタミン酸ソーダ・スパイス類・着色
料(クチナシ色素など)・清水などを用いている。ま
た、油相原料としては、サラダ油に、任意に油溶性の成
分、例えば油溶性スパイス類、を添加したものを用いて
いる。この水相原料を油性原料と混合して水中油型に乳
化し、また乳化したものの乳化の安定を維持するため、
卵黄・ガム質などの乳化剤ないしは乳化安定剤(これら
は一般に、水相原料の一部になる)を使用することが普
通である。
ところで、このような乳酸の乳化型ドレッシングに、
原料と一部としてブルーチーズ、ロックフォールトチー
ズなどのチーズを用いたものがあるが、チーズの風味が
一般に強烈であり、日本人にとっては一般向きとは言い
難い。このチーズの風味をやわらげる方法して、チーズ
の使用割合を減らし、ミルクを例えば全脂粉乳の形で10
%ぐらい添加するとミルクの風味が前面に出てきてソフ
トな風味で日本人にも比較的一般受けするドレッシング
が出来る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、このようにミルクを多量に加えたドレッシン
グは、製造直後は比較的流動性があり性状がなめらかと
しても、製造後容器に入れて数ケ月冷蔵庫(0〜20℃)
などで保存しておくとセット(固化)して製造直後のな
めらかさが失なわれ易いという問題がある。セットした
ドレッシングは、時にヒビ割れを呈することもあり外観
上も良いとは言い難い。
本発明の目的は、チーズの風味がほのかに感じられし
かもミルクの風味も豊かであり、さらに、冷蔵庫(0〜
20℃)での3〜4ケ月という長期間保存してもセットし
難い新規な酸性の乳化型ドレッシングを提供することで
ある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者は、種々検討して、ようやくにして本発明に
到達したものである。
すなわち、本発明の酸性の乳化型ドレッシングは、ミ
ルクとチーズとを両者合せて固形分換算で3乃至1%含
み、かつこれとは別にミルクレーバー材およびチーズフ
レーバー材をも含むことを特徴とするものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明で、酸性の乳化型ドレッシングの一般的な原料
組成は、前記したとおりである。なお、水相原料と油相
原料との割合は、普通前者1〜9部に対して後者9〜1
部の比で用い、また、乳化は適宜の乳化機、例えば、ホ
バートミキサー・コロイドミル・ホモゲナイザーなど、
を用いて行なわれる。
本発明の乳化型ドレッシングは、ミルクとチーズとを
含み、その含量を両者合せて(乳化型ドレッシングの総
重量中)固定分換算で3乃至1%としている点が必要条
件となっている。
チーズ以外にミルクを含むことにより、チーズの強烈
な風味(発酵臭)がソフトなものになり、また、ミルク
とチーズの合された味のベースがつくられる。ここで、
ミルクとは、牛乳・脱脂乳などの牛の乳、これらの濃縮
液ないしは乾燥品を言い、原料配合上は全脂粉乳などの
乾燥品を用いるのが都合がよい。このミルクとチーズ
は、両者合せて固形分換算で3乃至1%の含量としてい
るが、これは3%を越えると、製品である乳化型ドレッ
シングが、おそらくミルクおよびチーズ中に含まれるカ
ゼインを主とするタンパク質が酸などにより除々に変質
してくることによるのではないかと思われるが、数ケ月
間保存中にセットしてきてなめらかさを失ない勝ちにな
るからである。一方、1%未満だと本発明の目的の一つ
であるチーズ風味やミルク風味を引き出すことが難しく
なるからである。ここで、固形分とは、水分を除去して
残った部分を言う。また、ミルクとチーズの望ましい含
量比は、これまた固形分換算で、前者10部に対して後者
7〜2部である。
本発明の乳化型ドレッシングは、前記したように味の
ベースとしてチーズおよびミルクを含む他に、ミルクフ
レーバー材およびチーズフレーバー材をも含む点にも特
徴がある。ここで、ミルクフレーバー材とは、ミルクの
フレーバー成分を主材とするもので、その代表的な製法
としてはミルクにリパーゼその他の酵素を作用させるこ
とによりミルク独特の風味を強化させたのち、その風味
(フレーバー)成分を有機溶剤等で抽出する方法があ
る。チーズフレーバー材とは、チーズのフレーバー成分
を主材とするもので、その代表的製法としてはチーズを
原料にしてミルクフレーバー材の場合と同様に処理抽出
する方法がある。これらのフレーバー材は、一般に油溶
性である。ミルクフレーバー材およびチーズフレーバー
材の乳化型ドレッシング中の含量は、好ましくは、前者
0.05%以上、後者0.02%以上である。この添加により、
例えば全脂粉乳を10%ぐらい含んでいるものと同程度に
ミルク風味を出すことができ、また、チーズの風味をも
併せ感じさせることができる。ミルクフレーバー材とチ
ーズフレーバー材との望ましい含量比は、前記したミル
クとチーズとの含量比と同様前者10部に対して後者7〜
2部である。
なお、ミルクフレーバー材、チーズフレーバー材の他
に、バターフレーバー材(これは、ミルクフレーバー材
等と同様にしてバターを原料にして製造され、「バター
オイル」等の名で販売されている)も適宜原料中に加え
ると製品であるドレッシングの風味が一段と深味のある
ものとなる。この場合のバターフレーバー材の添加割合
は、ドレッシング中0.01〜0.05%ぐらいが適当である。
本発明の乳化型のドレッシングは、上記した配合にな
るように配慮して、他は従来に従がって製すれば良い。
なお、本発明の乳化型ドレッシングは、その発明の目的
を損なわない範囲で前記した以外の各種の原料を用いる
ことができるのはもとよりである。
〔実施例〕
実施例1 下記の油相原料と水相原料とを混合乳化してなる(酸
性の)乳化型ドレッシング。
比較として、全脂粉乳の配合割合を1.5%に代り7%
とし、ブルーチーズ(粉末)の配合割合を0.8%に代り
3%とし(両者の合計10%)、さらにミルクフレーバー
材およびチーズフレーバー材を除き、これらの変更によ
る配合割合増加相当分(%)は清水使用量を減らすこと
により調整して他の原料は上記(実施例)と同じまゝと
した上で水相原料と油相原料とを混合乳化して乳化型ド
レッシング(比較品1)を製造した。
この本発明実施品の風味は、比較品1のそれに近く、
ミルク風味とチーズ風味がほどよく調和されてよく感じ
られるものであった。また、実施品と比較品とを、プラ
スチック製の可撓性押出容器(200ml容)に収容し、冷
蔵庫(15℃)で3ケ月間保存したところ、比較品はセッ
トしなめらかさを失っていたが実施品はセットは見られ
ず製造直後の性状に似たなめらかさを保っていた。
別の比較として、上記の実施品の原料から、ミルクフ
レーバー材およびチーズフレーバー材の両者のみ除いて
他の全ての原料はそのまゝ使用して、乳化型ドレッシン
グ(比較品2)を製造した。この比較品2はミルクおよ
びチーズの風味が極めて乏しく実質的に感じ難いもので
あった。
実施例2 下記の油相原料と水相原料とを混合乳化してなる乳化
型ドレッシング。
実施例3 カテージチーズ(粉末)0.6%に代えてロックフォー
ルトチーズ0.6%を使用した以外は全て実施例2と同じ
条件にして製した乳化型ドレッシング。
なお、上記の実施例において、ミルクフレーバー材お
よびバターフレーバー材は、各々協和香料化学(株)製
の品番NAP−16741、NAP−20147−Bを用いた。また、チ
ーズフレーバー材は、長谷川香料(株)製の品名「チー
ズフレーバー」を用いた。
〔発明の効果〕
以上、本発明によれば、ミルクおよびチーズの風味が
ほどよく調和された乳化型ドレッシングが提供され、し
かもこのドレッシングは冷蔵庫などで長期間保存後も性
状のなめらかさが維持される。したがって、乳製品の風
味が活かされ、しかも広い範囲の人に親しみの持たれる
風味のドレッシングを、製品保存中の期間をほとんど苦
にすることなく、楽しむことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミルクとチーズとを両者合わせて固形分換
    算で3乃至1%含み、かつこれとは別にミルクフレーバ
    ー材およびチーズフレーバー材をも含むことを特徴とす
    る酸性の乳化型ドレッシング。
JP62216434A 1987-09-01 1987-09-01 乳化型ドレッシング Expired - Lifetime JPH082265B2 (ja)

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JP62216434A JPH082265B2 (ja) 1987-09-01 1987-09-01 乳化型ドレッシング

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JPS6460352A JPS6460352A (en) 1989-03-07
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辻勲著「サラダ全集」ジャパンクッキングセンター(昭和49年10月)P.31

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