JPH0822639A - 光ディスク及びその製造方法 - Google Patents

光ディスク及びその製造方法

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Publication number
JPH0822639A
JPH0822639A JP6153762A JP15376294A JPH0822639A JP H0822639 A JPH0822639 A JP H0822639A JP 6153762 A JP6153762 A JP 6153762A JP 15376294 A JP15376294 A JP 15376294A JP H0822639 A JPH0822639 A JP H0822639A
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JP
Japan
Prior art keywords
substrates
substrate
zones
hubs
clamp
Prior art date
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Pending
Application number
JP6153762A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Koyahara
悟 小屋原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】情報記録及び再生装置に対する装着面と情報記
録及び再生領域表面との平行性が得やすい薄い貼り合せ
型光ディスク及びその製造方法を提供する。 【構成】上下対象の一対の基板10a、10b及びハブ
36a、36bが、接着層12を介して貼り合される。
基板は段差のついたクランプゾーン14とフォーマット
ゾーン16とを有する。接着層12はフォーマットゾー
ン16間のみに配設される。クランプゾーン14間に
は、ハブ36a、36bのベース38の各フランジ42
が介入する。ハブ36a、36bは各フランジ42を介
して対応の基板10a、10bに接着され、ハブ36
a、36bどうしは接着されない。フォーマットゾーン
16の内側に情報記録及び再生領域24が形成され、ク
ランプゾーン14の外側に装着面22が形成され、これ
らは互いに平行である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光ディスク及びその製造
方法に関し、より具体的には2枚の基板を貼り合せて形
成した型式の光ディスク及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開平1−276447、同4
−188443、及び同4−344344に開示される
ように、粘着シートを使用して2枚の基板を貼り合せた
型式の光ディスクが開発されている。この型式の光ディ
スクでは、基板の中央にハブが取付けられており、情報
記録及び再生装置のスピンドルと係合して光ディスクの
心合せ位置決めを行うようになっている。ハブは、2枚
の基板を貼り合せた後、両側から基板を挟み込むような
態様で、光ディスクに取付けられる。情報記録及び再生
装置に対する装着面はハブ周囲の基板表面に形成され、
該装着面と、情報記録及び再生領域の表面とは同一面内
に配置される。
【0003】光ディスクの高密度化に伴い、情報記録及
び再生領域における基板の厚さを薄くすることが望まれ
てきている。例えば、従来の光ディスクでは、基板の厚
さが通常約1.2mmであるが、現在では、これを約半
分にすることが要求されている。基板を薄くすると、し
かし、その機械的強度が低下するため、ハブの周囲の基
板表面を装着面として使用することが難しくなる。
【0004】また、ハブの表面を情報記録及び再生装置
に対する装着面として使用する構造も提案されている。
しかし、この構造では、光ディスクの回転時にディスク
が面ぶれを起こしやすいという問題がある。この問題
は、ハブを基板に接着する際に、ハブ表面と基板の情報
記録及び再生領域表面との平行を維持しながら作業を行
う必要があることに起因している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる観点に
基づいてなされたものであり、情報記録及び再生領域に
おいて基板が薄く、且つ情報記録及び再生装置に対する
装着面と情報記録及び再生領域表面との平行性が得やす
い光ディスク及びその製造方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点に係
る光ディスクは、それぞれが中央開口を有し、且つそれ
ぞれの情報記録及び再生領域が内側に位置するように接
着層を介して貼り合された第1及び第2基板と、前記第
1及び第2基板の前記中央開口の中心に位置決め用の中
央孔を提供するため、前記第1及び第2基板にそれぞれ
接合された第1及び第2ハブと、を有する光ディスクで
あって、前記各第1及び第2基板が、異なる平面内に位
置するフォーマットゾーン及びクランプゾーンを有する
ことと、前記第1及び第2基板の前記クランプゾーン間
の間隔は前記フォーマットゾーン間の間隔よりも大きい
ことと、前記第1及び第2ハブは、それぞれ前記第1及
び第2基板の前記クランプゾーン間に介入する延長部を
有することと、前記第1及び第2ハブは、前記延長部を
介してそれぞれ前記第1及び第2基板と接続されること
と、前記第1及び第2基板の前記クランプゾーンの外面
にそれぞれ装着面が形成され、各基板における装着面と
同基板の情報記録及び再生領域の中心平面とが実質的に
平行であることと、前記第1基板における装着面から同
基板の情報記録及び再生領域の中心平面までの距離が、
前記第2基板におけるそれと実質的に同じであること
と、を特徴とする。
【0007】本発明の第2の視点に係る光ディスクは、
それぞれが中央開口を有し、且つそれぞれの情報記録及
び再生領域が内側に位置するように接着層を介して貼り
合された第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板の
前記中央開口の中心に位置決め用の中央孔を提供するた
め、前記第1及び第2基板にそれぞれ接合された第1及
び第2ハブと、を有する光ディスクであって、前記各第
1及び第2基板が異なる平面内に位置するフォーマット
ゾーン及びクランプゾーンを有することと、前記第1及
び第2基板の前記クランプゾーン間の間隔は前記フォー
マットゾーン間の間隔よりも大きいことと、前記第1及
び第2ハブは、それぞれ前記第1及び第2基板の前記ク
ランプゾーン間に介入する延長部を有することと、前記
第1及び第2ハブは、前記延長部を介してそれぞれ前記
第1及び第2基板と接続されることと、前記第1及び第
2基板の前記クランプゾーンの外面にそれぞれ装着面が
形成され、各基板における装着面と同基板の情報記録及
び再生領域の中心平面とが実質的に平行であることと、
前記接着層は前記第1及び第2基板のフォーマットゾー
ン間にのみ配設され、前記第1及び第2ハブどうしは直
接接着されていないことと、を特徴とする。
【0008】本発明の第3の視点に係る光ディスクは、
それぞれが中央開口を有し、且つそれぞれの情報記録及
び再生領域が内側に位置するように接着層を介して貼り
合された第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板の
前記中央開口の中心に位置決め用の中央孔を提供するた
め、前記第1及び第2基板にそれぞれ接合された第1及
び第2ハブと、を有する光ディスクであって、前記各第
1及び第2基板が異なる平面内に位置するフォーマット
ゾーン及びクランプゾーンを有することと、前記第1及
び第2基板の前記クランプゾーン間の間隔は前記フォー
マットゾーン間の間隔よりも大きいことと、前記第1及
び第2ハブは、それぞれ前記第1及び第2基板の前記ク
ランプゾーン間に介入する延長部を有することと、前記
第1及び第2ハブは、前記延長部を介してそれぞれ前記
第1及び第2基板と接続されることと、前記第1及び第
2基板の前記クランプゾーンの外面にそれぞれ装着面が
形成され、各基板における装着面と同基板の情報記録及
び再生領域の中心平面とが実質的に平行であることと、
前記第1及び第2基板並びに前記第1及び第2ハブの対
がそれぞれ実質的に線対称形をなすことと、を特徴とす
る。
【0009】本発明の第4の視点に係る製造方法は、そ
れぞれが中央開口を有し、且つそれぞれの情報記録及び
再生領域が内側に位置するように接着層を介して貼り合
された第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板の前
記中央開口の中心に位置決め用の中央孔を提供するた
め、前記第1及び第2基板にそれぞれ接合された第1及
び第2ハブと、を有し、前記各第1及び第2基板が異な
る平面内に位置するフォーマットゾーン及びクランプゾ
ーンを有することと、前記第1及び第2基板の前記クラ
ンプゾーン間の間隔は前記フォーマットゾーン間の間隔
よりも大きいことと、前記第1及び第2ハブは、それぞ
れ前記第1及び第2基板の前記クランプゾーン間に介入
する延長部を有することと、前記第1及び第2ハブは、
前記延長部を介してそれぞれ前記第1及び第2基板と接
続されることと、前記第1及び第2基板の前記クランプ
ゾーンの外面にそれぞれ装着面が形成され、各基板にお
ける装着面と同基板の情報記録及び再生領域の中心平面
とが実質的に平行であることと、を特徴とする光ディス
クを製造する方法であって、前記第1ハブが接続された
前記第1基板と、前記第2ハブが接続された前記第2基
板を準備する工程と、前記第1及び第2基板の前記フォ
ーマットゾーン間に前記接着層を介在させた状態で前記
フォーマットゾーンのみに接触する一対の加圧部材で挟
持加圧し、前記第1及び第2基板を貼り合せる工程と、
を具備することを特徴とする。
【0010】本発明の第5の視点に係る製造方法は、そ
れぞれが中央開口を有し、且つそれぞれの情報記録及び
再生領域が内側に位置するように接着層を介して貼り合
された第1及び第2基板と、前記第1及び第2基板の前
記中央開口の中心に位置決め用の中央孔を提供するた
め、前記第1及び第2基板にそれぞれ接合された第1及
び第2ハブと、を有し、前記各第1及び第2基板が異な
る平面内に位置するフォーマットゾーン及びクランプゾ
ーンを有することと、前記第1及び第2基板の前記クラ
ンプゾーン間の間隔は前記フォーマットゾーン間の間隔
よりも大きいことと、前記第1及び第2ハブは、それぞ
れ前記第1及び第2基板の前記クランプゾーン間に介入
する延長部を有することと、前記第1及び第2ハブは、
前記延長部を介してそれぞれ前記第1及び第2基板と接
続されることと、前記第1及び第2基板の前記クランプ
ゾーンの外面にそれぞれ装着面が形成され、各基板にお
ける装着面と同基板の情報記録及び再生領域の中心平面
とが実質的に平行であることと、を特徴とする光ディス
クを製造する方法であって、前記第1ハブが接続された
前記第1基板と、前記第2ハブが接続された前記第2基
板を準備する工程と、前記接着剤層として両面粘着シー
トを調製し、これを前記第1及び第2基板の前記フォー
マットゾーン間に介在させた状態で前記フォーマットゾ
ーンを一対の加圧部材で挟持加圧し、前記第1及び第2
基板を貼り合せる工程と、を具備することを特徴とす
る。
【0011】
【作用】本発明に係る光ディスクにおいては、平行な装
着面と情報記録及び再生領域とが光ディスクの表裏両面
で得られる。また、装着面と情報記録及び再生領域との
平行性が高いため、光ディスクを回転した時の記録及び
再生領域のブレ及び偏心が抑えられる。また、各基板と
各ハブとの接着部は両基板内側に隠された状態で外部か
ら保護される。
【0012】基板を貼り合せるための加圧部材は、基板
の貼り合せ域のみに圧力を付与することとなり、貼り合
せ時に基板とハブとが位置ずれし難くなる。また、接着
層として両面粘着シートを使用することにより、その形
状及び寸法を簡単に設定できるようになる。
【0013】
【実施例】以下、図示の実施例を参照しながら本発明を
説明する。図1(a)は本発明の実施例に係る光ディス
クを示す断面図であり、図2は同光ディスクを展開して
示す斜視図である。
【0014】本実施例の光ディスクは、接着シートを有
する接着層12で接合された第1及び第2基板である上
側及び下側基板10a、10bを有する。基板10a、
10bは共に中央に同心状の開口を有する円盤からな
り、実質的に同一形状、即ち上下線対称をなす。各基板
10a、10bは、中心側のクランプゾーン14と周辺
側のフォーマットゾーン16とを具備し、両ゾーン1
4、16は段差部18によって接続される。両ゾーン1
4、16は互いに平行に伸びるが、異なる平面上に位置
するように配置される。しかし、基板10a、10b
は、クランプゾーン14、段差部18、フォーマットゾ
ーン16の全体が各々の領域において実質的に均一な厚
さを有する。
【0015】クランプゾーン14の外側には装着面22
が形成される。光ディスクは、図3図示の如く、装着面
22を介して情報記録及び再生装置の回転駆動部のター
ンテーブル52上に装着される。
【0016】フォーマットゾーン16の内側には、図1
(b)に拡大して示されるように、情報記録及び再生領
域24が形成される。領域24において、基板10a、
10bの基板本体26の内面は記録層28及び保護層3
2により覆われる。記録層28は本体26に形成された
環状のトラック溝34の凹凸に沿うように薄く形成さ
れ、他方、保護層32は、トラック溝34を埋め、表面
が実質的に平坦となるように厚く形成される。
【0017】基板本体26は記録及び再生を行なう光源
の波長に対して透明な物質、例えば、アクリル、ポリカ
ーボネート、ガラスのいずれかからなる。記録層28は
光磁気記録型材料、相変化記録型材料等の公知の記録材
料からなる。保護膜32はAlN、Y23 、ZnS、
SiO2 、Si34 等の公知の保護材料からなる。
【0018】上側及び下側基板10a、10bの中央開
口には、それぞれ第1及び第2ハブである上側及び下側
ハブ36a、36bが固定される。ハブ36a、36b
は共に中央に同心状の透孔を有する円盤からなり、実質
的に同一形状、即ち上下対称をなす。各ハブ36a、3
6bは対応の基板10a、10bに固着されたハブベー
ス38と、ハブベース38に固着された磁性体リング4
6を有する。
【0019】ハブベース38は、ポリカーボネート等か
ら形成される。ハブベース38は、中心側に位置する本
体44と、本体44から半径方向外側に伸びる外方延長
部即ち外側フランジ42とを有する。外側フランジ42
の外面は紫外線硬化型アクリル系接着剤によって基板1
0a、10bのクランプゾーン14の内面に接合され
る。ハブベース38と磁性体リング46とはモールド接
合により固着される。両ハブ36a、36bのハブベー
ス38の内面即ち対向面どうしは接着されていない。
【0020】ハブベース38の中心孔48は、情報記録
及び再生領域24の環状のトラック溝34と同心状態に
配置される。孔48は、図3図示の如く、情報記録及び
再生装置の回転駆動部のスピンドル56と係合し、これ
により光ディスクの心合せ位置決めが行なわれる。ま
た、この際、磁性体リング46とスピンドル56側のマ
グネット54とのとの間に磁気吸引力が発生し、これに
より光ディスクがターンテーブル52上に保持される。
【0021】両基板10a、10bを接合する接着層1
2は、樹脂フィルムの表裏面にシリコーン樹脂接着剤を
塗布することにより表裏両面が粘着面として調製された
シリコーン樹脂粘着シートからなる。接着層12はリン
グ状をなし、外径は基板10a、10bの外径と実質的
に同一で、内径はフォーマットゾーン16の内径と実質
的に同一となるように設定される。換言すると、接着層
12はフォーマットゾーン16の内面全体を覆うように
配置される。
【0022】次に光ディスクの形状及び寸法について図
3を参照して詳述する。光ディスクを、図3図示の如
く、情報記録及び再生装置の駆動部即ちターンテーブル
52上に載置した際、光ディスクの装着面22及びター
ンテーブル52の載置面52aを含む平面が基準面とな
る。光学ヘッドのレンズは、ターンテーブル52上に載
置された側の基板の情報記録及び再生領域24に合せて
光学的に位置決めされる。光学ヘッドは、同情報記録及
び再生領域24がターンテーブル52を介して回転され
るのに伴って情報の記録若しくは再生を行なう。
【0023】光ディスクの記録及び再生領域24が回転
する際、光学ヘッドのレンズに対してフォーカス方向の
振れが生じることは好ましくない。この回転に伴うフォ
ーカス方向の振れをおさえるには、各装着面22と各情
報記録及び再生領域24の中心平面24aとを平行に保
つ必要があり、このため光ディスクは次のように設計さ
れている。
【0024】前述の如く、貼り合せ後の光ディスクは、
上下即ち表裏対称形をしており、表裏の両面に装着面2
2が形成される。両基板10a、10bの装着面22間
の間隔(ディスク厚さ)をD、フォーマットゾーン16
の基板10a、10bの一枚分の厚さをT、装着面22
とフォーマットゾーン16の表面との段差をS、両基板
10a、10b間の接着層12の厚さをAとした場合、
D=2S+2T+Aの関係が成り立っ。
【0025】基板10aにおいてその装着面22とその
情報記録及び再生領域24の中心平面24aとは平行に
設定される。同様に、基板10bにおいてその装着面2
2とその情報記録及び再生領域24の中心平面24aと
は平行に設定される。更に、貼り合せた状態における両
基板10a、10bの両装着面22どうしと情報記録及
び再生領域24の中心平面24aどうしとは平行に設定
される。この様な、同一形状及び同一寸法の基板対を得
るには、同一金型から射出成形法によって両基板を形成
することが望ましい。
【0026】更に、両基板10a、10bにそれぞれ固
着されたハブ36a、36bは同一形状であり、各ハブ
ベース38と基板10a、10との間の接着剤の厚さも
同一である。ここで、2枚のハブベース38どうしは接
着されていない。
【0027】クランプゾーン14の内側の両基板10
a、10bの間隔をL、この間に挟まれるハブベース3
8のフランジ42の1枚分の厚さをH、ハブベース38
と基板10a、10bとの間の接着剤の各厚さをCとし
た場合、L=2H+2Cが成り立つ。ただし、少なくと
もL>2H+2Cであれば、本発明の幾つかの効果を得
ることができる。逆にL<2H+2Cであると基板10
a、10bの貼り合せ時に、基板単体状態で設定された
平面度が維持されなくなる。このようにして装着面22
と情報記録及び再生領域24の中心平面24aとは平行
に維持される次に上記光ディスクの製造方法について説
明する。
【0028】まず、ハブベース38と磁性体リング46
とが予め一体化された、実質的に同一形状及び同一寸法
の一対のハブ36a、36bを調製する。次に、実質的
に同一形状及び同一寸法の一対の基板10a、10bを
調製する。次に、各基板10a、10bと対応のハブ3
6a、36bとを半径方向に位置合せ、即ち心合せした
状態で、各基板10a、10bに対応のハブ36a、3
6bを固着する。このようにして、基板10a、10b
とハブ36a、36bとが組合された同一形状及び同一
寸法の一対のハブ付き基板を準備する。
【0029】次に、図2図示の如く、上記一対のハブ付
き基板の内面を、リング状の接着シート即ち接着層12
を介して対向させる。前述の如く、接着層12の形状及
び寸法は、フォーマットゾーン16の内面と同じ外径及
び内径を有するように設定されている。従って、上記ハ
ブ付き基板と、その間の両面粘着シートからなる接着層
12を位置合せをして接着すると、接着層12はフォー
マットゾーン16の内面のみで、情報記録及び再生領域
24を覆うように配置される。
【0030】図4は光ディスクの貼り合せ工程で基板1
0a、10bを加圧する態様を示す。一対の加圧部材5
8は基板10a、10bを挟むように、基板10a、1
0bと接触する面積全体に亘り均一な力で加圧する。加
圧部材58はリング形状をなし、内径は接着層12の内
径と同一で、外径は接着層12の外径と同一かそれ以上
の寸法の作用平面を有する。
【0031】加圧部材58は基板10a、10bの厚さ
方向における堅さが基板10a、10bの本体26より
大きい材質からなる。加圧部材58は、加圧時に、基板
がその厚さ方向において変形を生じない圧力で基板10
a、10bを両側から加圧する。その結果、光ディスク
の情報記録及び再生領域24において、各基板10a、
10bの単体状態で設定された平面度が維持される。
【0032】加圧部材58は、光ディスク中心のハブ3
6a、36b及びクランプゾーン14に対して圧力を加
えない。従って、事前に半径方向に位置合せされたハブ
36a、36bと基板10a、10bとの接着部へ加圧
部材58が悪影響を及ぼすようなことはない。また、基
板単体の状態において設定されたクランプゾーン14と
フォーマットゾーン16との平行性に対しても加圧部材
58が悪影響を及ぼすようなことがない。
【0033】上記実施例においては、実質的に同一形状
及び寸法の一対の基板10a10b及び一対のハブ36
a、36bを用いている。この構成は、表裏いずれの装
着面22を用いて光ディスクを情報記録及び再生装置に
載置しても、対応の情報記録及び再生領域24の中心線
24aが光学ヘッドのレンズ位置に対して同じ距離に位
置するように設定すること、並びに、基板単体の状態に
おいて設定された基板の平面度が維持されること等の条
件が容易に得られるようにすることを意図したものであ
る。従って、これら条件が満たされる限りは、基板10
a10b及びハブ36a、36bは必ずしも同一形状及
び寸法とならなくてもよい。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、情報記録及び再生領域
において基板が薄く、且つ情報記録及び再生装置に対す
る装着面と情報記録及び再生領域表面との平行性が得や
すい光ディスク及びその製造方法を提供することができ
る。
【0035】情報記録及び再生装置に装着して光ディス
クを回転した時の記録及び再生領域のブレ及び偏心が抑
えられるため、光ディスクの機械特性が良好となる。ま
た、各基板と各ハブとの接着部は両基板内側に隠された
状態で保護されており、外部からの障害により基板とハ
ブとが分離する危険が少ない。また、両基板を貼り合せ
るための接着層として両面粘着シートを使用することに
より、その厚さを事前に把握でき、しかも形状及び寸法
を簡単に設定できる。
【0036】基板を貼り合せるための加圧部材は、基板
の貼り合せ域のみに効果的に圧力が利用されるように設
定される。従って、加圧部材の圧力が基板とハブとの接
着面に対し変形及び位置ずれ等の悪影響を及ぼす可能性
が低い。仮に、ハブベースどうしも貼る場合であれば、
基板表面に応じた段差つき加圧部材が必要となる。しか
し本発明の貼り合せ方法においては、フォーマットゾー
ンに対応する一平面のみを作用面として有する加圧部材
で済み、貼り合せ領域への均一な圧力の付与が可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施例に係る光ディスクを示
す断面図、(b)はその情報記録及び再生領域を拡大し
て示す断面図。
【図2】図1(a)図示の光ディスクを展開して示す斜
視図。
【図3】図1(a)図示の光ディスクと情報記録及び再
生装置の回転駆動部との関係を示す断面部分図。
【図4】図1(a)図示の光ディスクの製造時の加圧状
態を示す図。
【符号の説明】 10a、10b…基板、12…接着層、14…クランプ
ゾーン、16…フォーマットゾーン、22…装着面、2
4…情報記録及び再生領域、36a、36b…ハブ、3
8…ハブベース、42…フランジ、46…磁性体リン
グ、48…中央孔、52…ターンテーブル、54…マグ
ネット、56…スピンドル、58…加圧部材。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれが中央開口を有し、且つそれぞれ
    の情報記録及び再生領域が内側に位置するように接着層
    を介して貼り合された第1及び第2基板と、前記第1及
    び第2基板の前記中央開口の中心に位置決め用の中央孔
    を提供するため、前記第1及び第2基板にそれぞれ接合
    された第1及び第2ハブと、を有する光ディスクであっ
    て、 前記各第1及び第2基板が、異なる平面内に位置するフ
    ォーマットゾーン及びクランプゾーンを有することと、 前記第1及び第2基板の前記クランプゾーン間の間隔は
    前記フォーマットゾーン間の間隔よりも大きいことと、 前記第1及び第2ハブは、それぞれ前記第1及び第2基
    板の前記クランプゾーン間に介入する延長部を有するこ
    とと、前記第1及び第2ハブは、前記延長部を介してそ
    れぞれ前記第1及び第2基板と接続されることと、 前記第1及び第2基板の前記クランプゾーンの外面にそ
    れぞれ装着面が形成され、各基板における装着面と同基
    板の情報記録及び再生領域の中心平面とが実質的に平行
    であることと、 前記第1基板における装着面から同基板の情報記録及び
    再生領域の中心平面までの距離が、前記第2基板におけ
    るそれと実質的に同じであることと、を特徴とする光デ
    ィスク。
  2. 【請求項2】それぞれが中央開口を有し、且つそれぞれ
    の情報記録及び再生領域が内側に位置するように接着層
    を介して貼り合された第1及び第2基板と、前記第1及
    び第2基板の前記中央開口の中心に位置決め用の中央孔
    を提供するため、前記第1及び第2基板にそれぞれ接合
    された第1及び第2ハブと、を有する光ディスクであっ
    て、 前記各第1及び第2基板が異なる平面内に位置するフォ
    ーマットゾーン及びクランプゾーンを有することと、 前記第1及び第2基板の前記クランプゾーン間の間隔は
    前記フォーマットゾーン間の間隔よりも大きいことと、 前記第1及び第2ハブは、それぞれ前記第1及び第2基
    板の前記クランプゾーン間に介入する延長部を有するこ
    とと、前記第1及び第2ハブは、前記延長部を介してそ
    れぞれ前記第1及び第2基板と接続されることと、 前記第1及び第2基板の前記クランプゾーンの外面にそ
    れぞれ装着面が形成され、各基板における装着面と同基
    板の情報記録及び再生領域の中心平面とが実質的に平行
    であることと、 前記接着層は前記第1及び第2基板のフォーマットゾー
    ン間にのみ配設され、前記第1及び第2ハブどうしは直
    接接着されていないことと、を特徴とする光ディスク。
  3. 【請求項3】それぞれが中央開口を有し、且つそれぞれ
    の情報記録及び再生領域が内側に位置するように接着層
    を介して貼り合された第1及び第2基板と、前記第1及
    び第2基板の前記中央開口の中心に位置決め用の中央孔
    を提供するため、前記第1及び第2基板にそれぞれ接合
    された第1及び第2ハブと、を有する光ディスクであっ
    て、 前記各第1及び第2基板が異なる平面内に位置するフォ
    ーマットゾーン及びクランプゾーンを有することと、 前記第1及び第2基板の前記クランプゾーン間の間隔は
    前記フォーマットゾーン間の間隔よりも大きいことと、 前記第1及び第2ハブは、それぞれ前記第1及び第2基
    板の前記クランプゾーン間に介入する延長部を有するこ
    とと、前記第1及び第2ハブは、前記延長部を介してそ
    れぞれ前記第1及び第2基板と接続されることと、 前記第1及び第2基板の前記クランプゾーンの外面にそ
    れぞれ装着面が形成され、各基板における装着面と同基
    板の情報記録及び再生領域の中心平面とが実質的に平行
    であることと、 前記第1及び第2基板並びに前記第1及び第2ハブの対
    がそれぞれ実質的に線対称形をなすことと、を特徴とす
    る光ディスク。
  4. 【請求項4】それぞれが中央開口を有し、且つそれぞれ
    の情報記録及び再生領域が内側に位置するように接着層
    を介して貼り合された第1及び第2基板と、前記第1及
    び第2基板の前記中央開口の中心に位置決め用の中央孔
    を提供するため、前記第1及び第2基板にそれぞれ接合
    された第1及び第2ハブと、を有し、 前記各第1及び第2基板が異なる平面内に位置するフォ
    ーマットゾーン及びクランプゾーンを有することと、 前記第1及び第2基板の前記クランプゾーン間の間隔は
    前記フォーマットゾーン間の間隔よりも大きいことと、 前記第1及び第2ハブは、それぞれ前記第1及び第2基
    板の前記クランプゾーン間に介入する延長部を有するこ
    とと、前記第1及び第2ハブは、前記延長部を介してそ
    れぞれ前記第1及び第2基板と接続されることと、 前記第1及び第2基板の前記クランプゾーンの外面にそ
    れぞれ装着面が形成され、各基板における装着面と同基
    板の情報記録及び再生領域の中心平面とが実質的に平行
    であることと、を特徴とする光ディスクを製造する方法
    であって、 前記第1ハブが接続された前記第1基板と、前記第2ハ
    ブが接続された前記第2基板を準備する工程と、 前記第1及び第2基板の前記フォーマットゾーン間に前
    記接着層を介在させた状態で前記フォーマットゾーンの
    みに接触する一対の加圧部材で挟持加圧し、前記第1及
    び第2基板を貼り合せる工程と、を具備することを特徴
    とする光ディスクの製造方法。
  5. 【請求項5】それぞれが中央開口を有し、且つそれぞれ
    の情報記録及び再生領域が内側に位置するように接着層
    を介して貼り合された第1及び第2基板と、前記第1及
    び第2基板の前記中央開口の中心に位置決め用の中央孔
    を提供するため、前記第1及び第2基板にそれぞれ接合
    された第1及び第2ハブと、を有し、 前記各第1及び第2基板が異なる平面内に位置するフォ
    ーマットゾーン及びクランプゾーンを有することと、 前記第1及び第2基板の前記クランプゾーン間の間隔は
    前記フォーマットゾーン間の間隔よりも大きいことと、 前記第1及び第2ハブは、それぞれ前記第1及び第2基
    板の前記クランプゾーン間に介入する延長部を有するこ
    とと、前記第1及び第2ハブは、前記延長部を介してそ
    れぞれ前記第1及び第2基板と接続されることと、 前記第1及び第2基板の前記クランプゾーンの外面にそ
    れぞれ装着面が形成され、各基板における装着面と同基
    板の情報記録及び再生領域の中心平面とが実質的に平行
    であることと、を特徴とする光ディスクを製造する方法
    であって、 前記第1ハブが接続された前記第1基板と、前記第2ハ
    ブが接続された前記第2基板を準備する工程と、 前記接着剤層として両面粘着シートを調製し、これを前
    記第1及び第2基板の前記フォーマットゾーン間に介在
    させた状態で前記フォーマットゾーンを一対の加圧部材
    で挟持加圧し、前記第1及び第2基板を貼り合せる工程
    と、を具備することを特徴とする光ディスクの製造方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6002663A (en) * 1997-04-17 1999-12-14 Imation Corp. Hubless optical disc having low radial runout and method of manufacture
USRE36806E (en) * 1994-07-29 2000-08-01 3M Innovative Properties Company Internally damped rotatable storage article
US6154441A (en) * 1997-04-17 2000-11-28 Imation Corp. Method for centering a hub in an optical disc, and an optical storage system using such disc

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US6382955B1 (en) 1997-04-17 2002-05-07 Imation Corp. Disc molding apparatus for hubless optical disc having low radial runout

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