JPH08226170A - 仕口金具 - Google Patents

仕口金具

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JPH08226170A
JPH08226170A JP7056492A JP5649295A JPH08226170A JP H08226170 A JPH08226170 A JP H08226170A JP 7056492 A JP7056492 A JP 7056492A JP 5649295 A JP5649295 A JP 5649295A JP H08226170 A JPH08226170 A JP H08226170A
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Japan
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frame
groove
pipe member
pillar
pipe
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JP7056492A
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Yukihiro Ohata
幸広 大畑
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 柱と横木との連結部分における耐圧性と耐震
性とを大幅に高める。 【構成】 この仕口金具30は、パイプ材31の下端部
に、パイプ材31に対して直角に平面形状がL字状の枠
材32が一体に連結されて成る。パイプ材31は、上端
面の開口より中空孔33へ柱60の下端部が嵌入される
ようになっている。枠材32は、上板部35と両側板部
36,37の間に凹溝34が形成されており、この凹溝
34内に横木61,62が係入されるようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、木造建築物におい
て、柱に対して梁,桁などの横木を直角またはある角度
をなして連結するのに用いられる仕口金具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、柱に対して横木を連結する方法と
して、たとえば図20に示すように、2本の横木1,2
をそれぞれの端面を突き合わせて連結し、一方の横木2
の上面および下面に柱3,4をそれぞれの端面を付き当
てて連結する方法が採用されている。各横木1,2の突
き合わせ端面には、一方に「だぼ」と称される突起5
が、他方には「ほぞ」と称される溝6が、それぞれ形成
してあり、前記突起5を溝6に係合して横木1,2間を
連結する。同様に、各柱3,4の端面には突起7,8
が、横木2の上面および下面には穴9,10が、それぞ
れ形成してあり、上側の柱3の突起7を上方を向く穴9
に係合させて横木2と柱3とを連結し、また下側の柱4
の突起8を下方を向く穴10に係合させて横木2と柱4
とを連結する。
【0003】図21および図22は、柱10の外周面に
4本の横木11〜14をそれぞれの端面を突き当てて連
結する方法を示す。各横木11〜14の端面には突起1
5〜18が、柱10の外周面には互いに連通する4個の
穴19〜23が、それぞれ形成してあり、各突起15〜
18を穴19〜23に係合させて柱10と各横木11〜
14とを連結する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらいずれの
連結方法でも、柱や横木に突起を係合するための大きな
穴を形成して、材料を削り取るため、その分、材料強度
が低下し、柱と横木との連結部分において十分な耐圧性
や耐震性が得られないという問題がある。
【0005】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、柱と横木とを仕口金具を介して連結することに
より、材料強度の低下を防ぎ、柱と横木との連結部分に
おける耐圧性や耐震性を大幅に向上することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
仕口金具は、金属製のパイプ材の下端部に、前記パイプ
材に対して直角に金属製の枠材が一体に連結されて成
る。前記パイプ材は、上端面が開口しかつ柱の外形に沿
う孔形状の中空孔を有する。前記枠材は、複数の端面が
開口しかつ前記柱の下端部に連結される横木の外形に沿
う溝形状の凹溝を有する。
【0007】請求項2の発明にかかる仕口金具は、金属
製のパイプの中間部に、前記パイプ材に対して直角に金
属製の枠材が一体に連結されて成る。前記パイプ材は、
上端面および下端面が開口しかつ上下に連結される柱の
外形に沿う孔形状の中空孔を有する。前記枠材は、先端
面が開口しかつ前記柱の連結部に連結される横木の外形
に沿う溝形状の凹溝を有する。
【0008】請求項3の発明にかかる仕口金具は、金属
製のパイプ材の上端部に、前記パイプ材に対して直角に
金属製の枠材が一体に連結されて成る。前記パイプ材
は、下端面が開口しかつ柱の外形に沿う孔形状の中空孔
を有する。前記枠材は、複数の端面が開口しかつ前記柱
の上端部に連結される横木の外形に沿う溝形状の凹溝を
有する。
【0009】
【作用】請求項1の仕口金具では、パイプ材の中空孔へ
上端面の開口より柱の下端部を嵌入し、一方、枠材の凹
溝内に横木を係入することにより、柱の下端部と横木と
を仕口金具を介して連結する。このとき横木は枠材の各
端面の開口より突出する。
【0010】請求項2の仕口金具では、パイプ材の中空
孔へ上端面の開口より柱の下端部を、また下端面の開口
より他の柱の上端部を、それぞれ嵌入し、一方、枠材の
凹溝内に横木を係入することにより、上下の柱と横木と
を仕口金具を介して連結する。このとき横木は枠材の各
端面の開口より突出する。
【0011】請求項3の仕口金具では、パイプ材の中空
孔へ下端面の開口より柱の上端部を嵌入し、一方、枠材
の凹溝内に横木を係入することにより、柱の上端部と横
木とを仕口金具を介して連結する。このとき横木は枠材
の各端面の開口より突出する。
【0012】
【実施例】図1〜図3は、木造建築物の床部分に用いら
れるこの発明の仕口金具30およびその使用状態を示
す。図示例の仕口金具30は、木製の柱60の下端部に
2本の横木61,62の各端部を連結するためのもの
で、柱60と各横木61,62との間および各横木6
1,62相互間はそれぞれ直角をなす。
【0013】この仕口金具30は、鉄板などを材料とし
て表面全体に亜鉛メッキが施されており、四角筒状をな
すパイプ材31の下端部に、前記パイプ材31に対して
直角に平面形状がL字状の枠材32が一体に連結されて
いる。前記パイプ材31は、上端面が開口し、下端面の
開口は前記枠材32の上板部35により塞がれている。
このパイプ材31の中空孔33は、柱60の外形に沿う
孔形状であり、この中空孔33へ柱60の下端部が嵌入
される。
【0014】前記枠材32は、直角方向へ突出する枠片
32a,32bを備えており、上板部35と、上板部3
5と直角をなす側板部36,37とから成る。側板部3
6,37は下方へ屈曲され、前記上板部35と両側板部
36,37との間には横木61,62の外形に沿う溝形
状の凹溝34が形成されている。この凹溝34の両端
面、すなわち各枠片32a,32bの先端面は開口して
おり、一方の枠片32aの凹溝34内に横木61の端部
を係入し、他方の枠片32bの凹溝34内に他の横木6
2の端部を係入する。前記パイプ材31の下端面は、こ
の枠材32の屈曲部の上板部35上に溶接により接合さ
れる。
【0015】前記パイプ材31の対向面には、対称位置
にボルト挿通孔38,38が形成してあり、パイプ材3
1の中空孔33へ柱60の下端部を嵌入した後、前記ボ
ルト挿通孔38と柱60の対応位置に形成されたボルト
挿通孔63との間にボルト70を挿通してナット71で
締め付け、柱60をパイプ材31に固定する。また各枠
片32a,32bの上板部35にはねじ孔39が形成し
てあり、各ねじ孔39より各横木61,62に対してね
じ72をそれぞれねじ込んで、各横木61,62を枠材
32に固定する。
【0016】図4は、木造建築物の床部分に用いられる
仕口金具30の第2実施例を示す。図示例の仕口金具3
0は、柱の下端部に1本の横木の中間部を連結するため
のもので、パイプ材31の下端部に、前記パイプ材31
に対して直角に真っ直ぐな枠材32の中間部が一体に連
結されている。
【0017】前記パイプ材31は、上端面が開口し、下
端面の開口は前記枠材32の上板部35により塞がれて
いる。このパイプ材31の中空孔33は、柱の外形に沿
う孔形状であり、この中空孔33へ柱の下端部が嵌入さ
れる。前記枠材32は、反対方向へ突出する枠片32
a,32bを備えており、上板部35と、上板部35と
直角をなす側板部36,37とから成る。側板部36,
37は下方へ屈曲され、前記上板部35と両側板部3
6,37との間に横木の外形に沿う溝形状の凹溝34が
形成されている。この凹溝34の両端面は開口し、この
凹溝34内に横木の中間部を係入する。前記パイプ材3
1の下端面は、この枠材32の中間部の上板部35上に
溶接により接合されている。なお図中、38はボルト挿
通孔、39はねじ孔である。
【0018】図5は、木造建築物の床部分に用いられる
仕口金具30の第3実施例を示す。図示例の仕口金具3
0は、柱の下端部に第1の横木の中間部を連結しかつそ
の横木に第2の横木をT字状に連結するためのもので、
パイプ材31の下端部に、前記パイプ材31に対して直
角に平面形状がT字状の枠材32が一体に連結されてい
る。
【0019】前記パイプ材31は、上端面が開口し、下
端面の開口は枠材32の上板部35により塞がれてい
る。このパイプ材31の中空孔33は、柱の外形に沿う
孔形状であり、この中空孔33へ柱の下端部が嵌入され
る。前記枠材32は、互いに直角な3方向へ突出する枠
片32a,32b,32cを備えており、上板部35
と、上板部35と直角をなす側板部36,37とから成
る。側板部36,37は下方へ屈曲され、第1,第2の
各枠片32a,32bの上板部35と両側板部36,3
7との間に第1の横木の外形に沿う形状の凹溝34が、
第3の枠片32cの上板部35と両側板部36,37と
の間に第2の横木の外形に沿う形状の凹溝34が、それ
ぞれ形成されている。これら凹溝34の各端面、すなわ
ち各枠片32a,32b,32cの先端面は開口してお
り、第1,第2の各枠片32a,32bの凹溝34内に
第1の横木の中間部を係入し、また第3の枠片32cの
凹溝34内に第2の横木の端部を係入する。前記パイプ
材31の下端面は、第1〜第3の各枠片32a〜32c
の連結部の上板部35上に溶接により接合される。なお
図中、38はボルト挿通孔、39はねじ孔である。
【0020】図6は、木造建築物の床部分に用いられる
仕口金具30の第4実施例を示す。図示例の仕口金具3
0は、柱の下端部に第1の横木の中間部を連結しかつそ
の横木に第2,第3の各横木をX字状に連結するための
もので、パイプ材31の下端部に、前記パイプ材31に
対して直角に枠材32が一体に連結されている。
【0021】前記パイプ材31は、上端面が開口し、下
端面の開口は枠材32の上板部35により塞がれてい
る。このパイプ材31の中空孔33は、柱60の外形に
沿う孔形状であり、この中空孔33へ柱の下端部が嵌入
される。前記枠材32は、互いに直角な4方向へ突出す
る枠片32a,32b,32c,32dを備えており、
上板部35と、上板部35と直角をなす側板部36,3
7とから成る。側板部36,37は下方へ屈曲され、第
1,第2の各枠片32a,32bの上板部35と両側板
部36,37との間に第1の横木の外形に沿う溝形状の
凹溝34が、第3の枠片32cの上板部35と両側板部
36,37との間に第2の横木の外形に沿う溝形状の凹
溝34が、第4の枠片32dの上板部35と両側板部3
6,37との間に第3の横木の外形に沿う溝形状の凹溝
34が、それぞれ形成されている。これら凹溝34の各
端面、すなわち第1〜第4の各枠片32a〜32dの先
端面は開口しており、第1,第2の各枠片32a,32
bの凹溝34内に第1の横木の中間部を係入し、第3の
枠片32cの凹溝34内に第2の横木の端部を係入し、
第4の枠片32dの凹溝34内に第3の横木の端部を係
入する。前記パイプ材31の下端面は、第1〜第4の各
枠片32a〜32dの連結部の上板部35上に溶接によ
り接合される。なお図中、38はボルト挿通孔、39は
ねじ孔である。
【0022】図7および図8は、木造建築物の2階の床
部分に用いられる仕口金具40およびその使用状態を示
す。図示例の仕口金具40は、上下の木製の柱60A,
60Bの連結部分に2本の横木61,62の各端部を連
結するためのもので、柱60A,60Bと各横木61,
62との間および各横木61,62相互間はそれぞれ直
角をなす。
【0023】この仕口金具40は、鉄板などを材料とし
て表面全体に亜鉛メッキが施されており、四角筒状をな
す2本のパイプ材41A,41Bをそれぞれの端面を突
き合わせて連結し、下側のパイプ材41Bの上端部に、
パイプ材41Bに対して直角にそれぞれ第1,第2の各
枠材42A,42Bが一体に連結されている。上側のパ
イプ材41Aは、上端面が開口し、下端面の開口は端板
80を溶接して塞いである。下側のパイプ材41Bは、
下端面が開口し、上端面の開口は前記端板80に突き当
たって塞がれている。各パイプ材41A,41Bの中空
孔43は、柱60A,60Bの外形に沿う孔形状であ
り、上側のパイプ材41の中空孔43には柱60Aの下
端部が、下側のパイプ材41Bの中空孔43には他の柱
60Bの上端部が、それぞれ嵌入される。
【0024】前記した第1,第2の各枠材42A,42
Bは、互いに直角をなしており、底板部45と、底板部
45と直角をなす側板部46,47とから成る。側板部
46,47は上方へ屈曲され、前記底板部45と両側板
部46,47との間には横木61,62の外形に沿う溝
形状の凹溝44がそれぞれ形成されている。各凹溝44
は、先端面が開口し、基端面が端板81により塞がれて
おり、第1の枠材42Aの凹溝44内に横木61の端部
を係入し、第2の枠材42Bの凹溝44内に他の横木6
2の端部を係入する。
【0025】各パイプ材41A,41Bの対向面には、
対称位置にボルト挿通孔48,48が形成してあり、各
パイプ材41A,41Bの中空孔43へ柱60Aの下端
部および柱60Bの上端部を端板81に当接するまで嵌
入した後、前記ボルト挿通孔48と各柱60A,60B
の対応位置に形成されたボルト挿通孔(図示せず)との
間にボルトを挿通してナットで締め付け、各柱60A,
60Bをパイプ材41A,41Bに固定する。 また各
枠材42A,42Bの両側板部46,47にも同様のボ
ルト挿通孔49が形成してあり、各枠材42A,42B
の凹溝44内に横木61,62の端部をそれぞれ係入し
た後、前記ボルト挿通孔49と各横木61,62の対応
位置に形成されたボルト挿通孔(図示せず)との間にボ
ルトを挿通してナットで締め付け、各横木61,62を
各枠材42A,42Bに固定する。
【0026】図9は、木造建築物の2階の床部分に用い
られる仕口金具40の第2実施例を示す。図示例の仕口
金具40は、上下の木製の柱の連結部分に2本の横木の
各端部を連結するためのもので、柱と各横木との間は直
角をなし、各横木は同一直線上に位置する。
【0027】この仕口金具40は、2本のパイプ材41
A,41Bの端面を突き合わせて連結し、下側のパイプ
材41Bの上端部に、パイプ材41Bに対して直角にそ
れぞれ第1,第2の各枠材42A,42Bの端部が一体
に連結されている。この実施例では、各枠材42A,4
2Bをパイプ材41Bの反対面に連結した点が図8の実
施例と相違しており、各パイプ材41A,41Bおよび
各枠材42A,42Bの構成は図8の実施例と同様であ
り、ここでは対応する構成に同一の符号を付することで
詳細な説明は省略する。
【0028】図10は、木造建築物の2階の床部分に用
いられる仕口金具40の第3実施例を示す。図示例の仕
口金具40は、上下の木製の柱の連結部分に3本の横木
の各端部を連結するためのもので、柱と各横木との間お
よび隣り合う横木相互間はそれぞれ直角をなす。
【0029】この仕口金具40は、2本のパイプ材41
A,41Bの端面を突き合わせて連結し、下側のパイプ
材41Bの上端部に、パイプ材41Bに対して直角にそ
れぞれ第1,第2,第3の各枠材42A,42B,42
Cの端部が一体に連結されている。この実施例では、各
枠材42A,42B,42Cをパイプ材41Bの3面に
連結した点が図8および図9の実施例と相違しており、
各パイプ材41A,41Bおよび各枠材42A,42B
の構成は図9の実施例と同様であり、また枠材42Cの
構成は他の枠材42A,42Bと同様であり、ここでは
対応する構成に同一の符号を付することで詳細な説明は
省略する。
【0030】図11は、木造建築物の2階の床部分に用
いられる仕口金具40の第4実施例を示す。図示例の仕
口金具40は、上下の木製の柱の連結部分に4本の横木
の各端部を連結するためのもので、柱と各横木との間お
よび隣り合う横木相互間はそれぞれ直角をなす。
【0031】この仕口金具40は、2本のパイプ材41
A,41Bの端面を突き合わせて連結し、下側のパイプ
材41Bの上端部に、パイプ材41Bに対して直角にそ
れぞれ第1,第2,第3,第4の各枠材42A,42
B,42C,42Dが一体に連結されている。この実施
例では、各枠材42A,42B,42C,42Dをパイ
プ材41Bの4面に連結した点が図8〜図10の実施例
と相違しており、各パイプ材41A,41Bおよび各枠
材42A,42B,42Cの構成は図10の実施例と同
様であり、また枠材42Dの構成は他の枠材42A,4
2B,42Cと同様であり、ここでは対応する構成に同
一の符号を付することで詳細な説明は省略する。
【0032】図12および図13は、木造建築物の天井
部分に用いられる仕口金具50およびその使用状態を示
す。図示例の仕口金具50は、木製の柱60の上端部に
2本の横木61,62の各端部を連結するためのもの
で、柱60と各横木61,62との間および各横木6
1,62相互間はそれぞれ直角をなす。
【0033】この仕口金具50は、鉄板などを材料とし
て表面全体に亜鉛メッキが施されており、四角筒状をな
すパイプ材51の上端部に、前記パイプ材51に対して
直角に平面形状がL字状の枠材52が一体に連結されて
いる。前記パイプ材51は、下端面が開口し、上端面の
開口は枠材52の底板部55により塞がれている。この
パイプ材51の中空孔53は、柱60の外形に沿う孔形
状であり、この中空孔53へ柱60の上端部が嵌入され
る。
【0034】前記枠材52は、直角をなす枠片52a,
52bを備えており、底板部55と、底板部55と直角
をなす側板部56,57とから成る。側板部56,57
は上方へ屈曲され、前記底板部55と両側板部56,5
7との間には横木61,62の外形に沿う溝形状の凹溝
54が形成されている。この凹溝54の両端面、すなわ
ち各枠片52a,52bの先端面は開口しており、一方
の枠片52aの凹溝54内に横木61の端部を係入し、
他方の枠片52bの凹溝54内に他の横木62の端部を
係入する。前記パイプ材51の上端面は、この枠材52
の屈曲部の底板部35に溶接により接合される。
【0035】前記パイプ材51の対向面には、対称位置
にボルト挿通孔58が形成してあり、パイプ材51の中
空孔53へ柱60の上端部を嵌入した後、前記ボルト挿
通孔58と柱60の対応位置に形成されたボルト挿通孔
(図示せず)との間にボルトを挿通してナットで締め付
け、柱60をパイプ材51に固定する。各枠片52a,
52bの両側板部56,57にも同様のボルト挿通孔8
1が形成してあり、各枠片52a,52bの凹溝54内
に横木61,62の端部を係入した後、前記ボルト挿通
孔81と各横木61,62の対応位置に形成されたボル
ト挿通孔(図示せず)との間にボルトを挿通してナット
で締め付け、各横木61,62を枠材52に固定する。
【0036】図14は、木造建築物の天井部分に用いら
れる仕口金具50の第2実施例を示す。図示例の仕口金
具50は、柱の上端部に1本の横木の中間部を連結する
ためのもので、パイプ材51の上端部に、前記パイプ材
51に対して直角に真っ直ぐな枠材52の中間部が一体
に連結されている。
【0037】前記パイプ材51は、下端面が開口し、上
端面の開口は前記枠材52の底板部55により塞がれて
いる。このパイプ材51の中空孔53は、柱の外形に沿
う孔形状であり、この中空孔53へ柱の上端部が嵌入さ
れる。前記枠材52は、反対方向へ突出する枠片52
a,52bを備えており、底板部55と、底板部55と
直角をなす側板部56,57とから成る。側板部56,
57は上方へ屈曲され、前記底板部55と両側板部5
6,57との間に横木の外形に沿う溝形状の凹溝54が
形成されている。この凹溝54の両端面は開口し、この
凹溝54内に横木の中間部を係入する。前記パイプ材5
1の上端面は、この枠材52の中間部の底板部55に溶
接により接合されている。なお図中、58,81はボル
ト枠通孔である。
【0038】図15は、木造建築物の天井部分に用いら
れる仕口金具50の第3実施例を示す。図示例の仕口金
具50は、柱の上端部に第1の横木の中間部を連結しか
つその横木に第2の横木をT字状に連結するためのもの
で、パイプ材51の上端部に、前記パイプ材51に対し
て直角に平面形状がT字状の枠材52が一体に連結され
ている。
【0039】前記パイプ材51は、下端面が開口し、上
端面の開口は枠材52の底板部55により塞がれてい
る。このパイプ材51の中空孔53は、柱60の外形に
沿う孔形状であり、この中空孔53へ柱60の上端部が
嵌入される。前記枠材52は、互いに直角な3方向へ突
出する枠片52a,52b,52cを備えており、底板
部55と、底板部55と直角をなす側板部56,57と
から成る。側板部56,57は上方へ屈曲され、第1,
第2の各枠片52a,52bの底板部55と両側板部5
6,57との間に第1の横木の外形に沿う形状の凹溝5
4が、第3の枠片52cの底板部55と両側板部56,
57との間に第2の横木の外形に沿う形状の凹溝54
が、それぞれ形成されている。これら凹溝54の各端
面、すなわち各枠片52a,52b,52cの先端面は
開口しており、第1,第2の各枠片52a,52bの凹
溝54内に第1の横木の中間部を係入し、また第2の枠
片52cの凹溝54内に第2の横木の端部を係入する。
前記パイプ材51の上端面は、第1〜第3の各枠片52
a,52b,52cの連結部の底板部55に溶接により
接合される。なお図中、58,81はボルト挿通孔であ
る。
【0040】図16は、木造建築物の天井部分に用いら
れる仕口金具50の第4実施例を示す。図示例の仕口金
具50は、柱の上端部に第1の横木の中間部を連結しか
つその横木に第2,第3の各横木をX字状に連結するた
めのもので、パイプ材51の上端部に、前記パイプ材5
1に対して直角に枠材が一体に連結されている。
【0041】前記パイプ材51は、下端面が開口し、上
端面の開口は枠材52の上板部55により塞がれてい
る。このパイプ材51の中空孔53は、柱の外形に沿う
孔形状であり、この中空孔53へ柱の上端部が嵌入され
る。前記枠材52は、互いに直角な4方向へ突出する枠
片52a,52b,52c,52dを備えており、底板
部55と、底板部55と直角をなす側板部56,57と
から成る。側板部56,57は上方へ屈曲され、第1,
第2の各枠片52a,52bの底板部55と両側板部5
6,57との間に第1の横木の外形に沿う溝形状の凹溝
54が、第3の枠片52cの底板部55と両側板部5
6,57との間に第2の横木の外形に沿う溝形状の凹溝
54が、第4の枠片52dの底板部55と両側板部5
6,57との間に第3の横木の外形に沿う溝形状の凹溝
54が、それぞれ形成されている。これら凹溝54の各
端面、すなわち第1〜第4の各枠片52a〜52dの先
端面は開口しており、第1,第2の各枠片52a,52
bの凹溝54内に第1の横木の中間部を係入し、第3の
枠片52cの凹溝54内に第2の横木の端部を係入し、
第4の枠片52dの凹溝54内に第3の横木の端部を係
入する。前記パイプ材51の上端面は、第1〜第4の各
枠片52a〜52dの連結部の底板部55に溶接により
接合される。なお図中、58,81はボルト挿通孔であ
る。
【0042】なお上記の各実施例では、パイプ材の中空
孔へ柱の端部を嵌入しかつボルトおよびナットを用いて
パイプ材と柱とを固定しているが、たとえば図17およ
び図18に示すように、柱60の下端面にくさび90を
半ば打ち込んだ状態で柱60をパイプ材31の中空孔3
3へ嵌入することにより、くさび90の作用で柱60の
端部を外方へ押し開き、これにより柱60とパイプ材3
1との結合強度を高めている。
【0043】図19は、柱60とパイプ材31との結合
強度を高める他の方法を示すもので、パイプ材31の対
向する内面に刺状の切起し92を有する2個の板ばね9
1を配備して各板ばね91の上端部を固着している。こ
のパイプ材31の中空孔33へ柱60の端部を各板ばね
91のばね力に抗して嵌入したとき、各板ばね91の復
元力により切起し92が柱60の周面に食い込むことに
より、柱60とパイプ材31との結合強度が高められ
る。
【0044】図3に示す仕口金具30を用いて、図1お
よび図2に示すように、柱60の下端部に2本の横木6
1,62の各端部を連結するには、仕口金具30のパイ
プ材31の中空孔33へ上端面の開口より柱60の下端
部を嵌入し、一方、枠材32の各枠片32a,32bの
凹溝34内に第1,第2の各横木61,62を係入した
後、ボルト70およびナット71により柱60とパイプ
材31との間を固定し、ねじ72により各横木61,6
2と枠材32との間を固定する。これにより柱60の下
端部と横木61,62とが仕口金具30を介して連結さ
れることになる。図4〜図6に示す仕口金具30につい
ても、同様の方法で柱と横木とを連結する。
【0045】図8に示す仕口金具40を用いて、図7に
示すように、上下の柱60A,60Bの連結部分に2本
の横木61,62の各端部を連結するには、仕口金具4
0のパイプ材41Aの中空孔43へ上端面の開口より柱
60Aの下端部を、またパイプ材41Bの中空孔43へ
下端面の開口より他の柱60Bの上端部を、それぞれ嵌
入し、一方、第1,第2の各枠材42A,42Bの凹溝
44内に横木61,62の各端部を係入した後、ボルト
およびナットにより各柱60A,60Bと各パイプ材4
1A,41Bとの間および各横木61,62と各枠材4
2A,42Bとの間をそれぞれ固定する。これにより柱
60A,60Bの連結部分に2本の横木61,62が仕
口金具40を介して連結されることになる。図9〜図1
1に示す仕口金具40についても、同様の方法で柱と横
木とを連結する。
【0046】図13に示す仕口金具50を用いて、図1
2に示すように、柱60の下端部に2本の横木61,6
2の各端部を連結するには、仕口金具50のパイプ材5
1の中空孔53へ下端面の開口より柱60の上端部を嵌
入し、一方、枠材52の各枠片52a,52bの凹溝5
4内に第1,第2の各横木61,62を係入した後、ボ
ルトおよびナットにより柱60とパイプ材51との間お
よび各横木61,62と枠材52との間を固定する。こ
れにより柱60の上端部と横木61,62とが仕口金具
50を介して連結されることになる。図14〜図16に
示す仕口金具50についても、同様の方法で柱と横木と
を連結する。
【0047】
【発明の効果】この発明は上記の如く、柱と横木とを仕
口金具を介して連結するようにしたから、従来のよう
に、柱や横木に突起を係合するための大きな穴を形成す
る必要がない。従って材料強度を低下させるおそれがな
く、柱と横木との連結部分における耐圧性や耐震性を大
幅に向上できる。
【0048】請求項1の発明では、パイプ材の中空孔へ
上端面の開口より柱の下端部を嵌入し、一方、枠材の凹
溝内に横木を係入して、柱の下端部と横木とを連結する
から、床部分における柱と横木との連結部分の強度を高
めることができる。
【0049】また請求項2の発明では、パイプ材の中空
孔へ上端面の開口より柱の下端部を、また下端面の開口
より他の柱の上端部を、それぞれ嵌入し、一方、枠材の
凹溝内に横木を係入して、上下の柱と横木とを連結する
から、2階以上の床部分における柱と横木との連結部分
の強度を高めることができる。
【0050】さらに請求項3の発明では、パイプ材の中
空孔へ下端面の開口より柱の上端部を嵌入し、一方、枠
材の凹溝内に横木を係入して、柱の上端部と横木とを連
結するから、天井部分における柱と横木との連結部分の
強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】木造建築物の床部分に用いられるこの発明の仕
口金具およびその使用状態を示す斜視図である。
【図2】図1の仕口金具およびその使用状態を示す断面
図である。
【図3】図1の仕口金具を示す斜視図である。
【図4】木造建築物の床部分に用いられる仕口金具の第
2実施例を示す斜視図である。
【図5】木造建築物の床部分に用いられる仕口金具の第
3実施例を示す斜視図である。
【図6】木造建築物の床部分に用いられる仕口金具の第
4実施例を示す斜視図である。
【図7】木造建築物の2階の床部分に用いられるこの発
明の仕口金具およびその使用状態を示す斜視図である。
【図8】図7の仕口金具を示す斜視図である。
【図9】木造建築物の2階の床部分に用いられる仕口金
具の第2実施例を示す斜視図である。
【図10】木造建築物の2階の床部分に用いられる仕口
金具の第3実施例を示す斜視図である。
【図11】木造建築物の2階の床部分に用いられる仕口
金具の第4実施例を示す斜視図である。
【図12】木造建築物の天井部分に用いられるこの発明
の仕口金具およびその使用状態を示す斜視図である。
【図13】図12の仕口金具を示す斜視図である。
【図14】木造建築物の天井部分に用いられる仕口金具
の第2実施例を示す斜視図である。
【図15】木造建築物の天井部分に用いられる仕口金具
の第3実施例を示す斜視図である。
【図16】木造建築物の天井部分に用いられる仕口金具
の第4実施例を示す斜視図である。
【図17】柱とパイプ材との結合方法を示す斜視図であ
る。
【図18】図17の結合方法を示す部分断面図である。
【図19】柱のパイプ材との他の結合方法を示す部分断
面図である。
【図20】従来の柱と横木との連結方法を示す斜視図で
ある。
【図21】従来の柱と横木との連結方法を示す斜視図で
ある。
【図22】図21の連結方法を示す断面図である。
【符号の説明】
30,40,50 仕口金具 31,41A,41B,51 パイプ材 32,42A,42B,42C,42D,52 枠材 33,43,53 中空孔 34,44,54 凹溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のパイプ材の下端部に、前記パイ
    プ材に対して直角に金属製の枠材が一体に連結されて成
    り、 前記パイプ材は、上端面が開口しかつ柱の外形に沿う孔
    形状の中空孔を有しており、 前記枠材は、複数の端面が開口しかつ前記柱の下端部に
    連結される横木の外形に沿う溝形状の凹溝を有して成る
    仕口金具。
  2. 【請求項2】 金属製のパイプ材の中間部に、前記パイ
    プ材に対して直角に金属製の枠材が一体に連結されて成
    り、 前記パイプ材は、上端面および下端面が開口しかつ上下
    に連結される柱の外形に沿う孔形状の中空孔を有してお
    り、 前記枠材は、先端面が開口しかつ前記柱の連結部に連結
    される横木の外形に沿う溝形状の凹溝を有して成る仕口
    金具。
  3. 【請求項3】 金属製のパイプ材の上端部に、前記パイ
    プ材に対して直角に金属製の枠材が一体に連結されて成
    り、 前記パイプ材は、下端面が開口しかつ柱の外形に沿う孔
    形状の中空孔を有しており、 前記枠材は、複数の端面が開口しかつ前記柱の上端部に
    連結される横木の外形に沿う溝形状の凹溝を有して成る
    仕口金具。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014066114A (ja) * 2012-09-27 2014-04-17 R C Koa:Kk ドーム状構造物
CN107447865A (zh) * 2017-07-26 2017-12-08 贵州理工环保新材料研究有限公司 一种类木建筑框架结构及其制作方法
CN111075015A (zh) * 2020-03-02 2020-04-28 扬州大学 套接式预制钢-混凝土节点
CN111926914A (zh) * 2020-08-03 2020-11-13 河北地质大学 一种绿色节能拼装式钢结构

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