JPH0539632A - 柱接合部構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 少ない本数のボルトで角形鋼管柱を接合する
構造を提供することにある。 【構成】 角鋼管柱Ａ_１、Ａ_２の接合端にボルト１を突
設した端板２を設け、このボルト１を箱形継手金具１３
に挿通し、ナット４で緊締するようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は低層建築物の角鋼管柱
の柱接合部構造に関するものである。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】角鋼管柱は一般に突合
せ部を現場溶接して接合される場合が多い。その際上下
柱に仮止め用金具等の組立治具を必要とし、現場溶接の
品質管理も困難である。

【０００３】そこで出願人は先にボルト接合による構造
について種々開発してきた。例えば特開昭６３−１６５
６２５号公報がある。しかしながら使用するボルト本数
が多く、構造も複雑となる。そこでボルト本数が少く、
構造の簡単な接合構造について工夫した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】この発明の柱接合部構造
は、角鋼管柱からなる柱の接合端にボルトを端板を設
け、上下面にボルト挿通孔を有し、側面に開口を有する
箱形継手金具を上下柱間に介在させ、端板に突設したボ
ルトを箱形継手金具のボルト挿通孔に挿通し、ボルトに
ナットを螺合して緊締してある。

【０００５】

【実施例】角鋼管柱からなる上柱Ａ１および下柱Ａ２の
それぞれ接合端にはボルト１を突設した端板２を設けて
ある。箱形継手金具Ｂには上下面にボルト挿通孔３を有
し、側面に開口４を有する。

【０００６】この開口４は図２に示すように、相対する
両側面あるいは各側面、または隅角部に形成することが
できる。

【０００７】この箱形継手金具Ｂを上下柱Ａ１，Ａ２間
に介在させ、端板２から突設したボルト１をボルト挿通
孔３に挿通し、ナット４を螺合して緊締する。なおボル
ト１は高力ボルトとし、また必要により荷重制御座金５
を使用する。

【０００８】

【発明の効果】この発明は以上の構成からなり、上下柱
間に箱形継手金具を介在させ、上下柱の端板から突設し
たボルト箱形継手金具内でナットで緊締できる構造であ
るので使用するボルト本数が少なく、かつ構造が単純で
あるので部材の生産性がよく、現場での作業も容易であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例の縦断面図である。

【図２】使用する箱形継手金具の斜視図で(a)(b)(c) は
それぞれ変形例を示している。

【符号の説明】

Ａ１…上柱、Ａ２…下柱、Ｂ…箱形継手金具 １…ボルト、２…端板、３…ボルト挿通孔、４…ナッ
ト、５…荷重制御座金

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 角鋼管柱からなる柱の接合端にボルトを
   突設した端板を設け、上下面にボルト挿通孔を有し、側
   面に開口を有する箱形継手金具を上下柱間に介在させ、
   端板に突設したボルトを箱形継手のボルト挿通孔に挿通
   し、ボルトにナットを螺合して緊締してあることを特徴
   とする柱接合部構造。