JPH10152893A - 通し柱用接合具 - Google Patents

通し柱用接合具

Info

Publication number
JPH10152893A
JPH10152893A JP32477696A JP32477696A JPH10152893A JP H10152893 A JPH10152893 A JP H10152893A JP 32477696 A JP32477696 A JP 32477696A JP 32477696 A JP32477696 A JP 32477696A JP H10152893 A JPH10152893 A JP H10152893A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
column
mounting plate
horizontal member
mounting
plates
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP32477696A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroto Hatano
弘人 波田野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP32477696A priority Critical patent/JPH10152893A/ja
Publication of JPH10152893A publication Critical patent/JPH10152893A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】通し柱に三方あるいは四方から横架材が取り合
うような場合においても柱寸法を大きくすることなく十
分な強度で接合する。 【解決手段】本発明の通し柱用接合具11は、通し柱1
2の各側面に当接される4枚の取付板13a、13b、
13c、13dの各面に一対の側板14、14を突設す
るとともに、該側板とともに横架材受けを構成する受け
部材15を側板14にボルトで取り付けるように構成し
てある。取付板13aと取付板13b、及び取付板13
cと取付板13dについては、通し柱12の断面形状に
合わせて互いに直交するように構成してある。一方、取
付板13bと取付板13cとはヒンジ23を介して接合
し、取付板13aの縁部と取付板13dの縁部にはそれ
ぞれスリーブ状部材24a、24bを取り付けて連結自
在となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として通し柱に
梁、胴差し等の横架材を接合する際に使用する通し柱用
接合具に関する。
【0002】
【従来の技術】柱、土台、梁、胴差しといった木造軸組
部材を相互に接合する際、それらの取り合い箇所は、部
位に応じたさまざまな仕口を介して接合されるが、最近
では、接合金物を用いて部材同士を接合することも多く
なってきた。
【0003】図13は、かかる接合金物のうち、横架材
である梁1を別の横架材である胴差し2に接合する際に
使用される接合金物3の一例を示したものであり、一般
には梁受け金物と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな梁受け金物3では、通し柱に三方あるいは四方から
横架材が取り合うような場合については適用することが
できないという問題を生じていた。
【0005】一方、このようなケースへの対応として、
三方差し、四方差しと呼ばれる伝統的な仕口が存在する
が、例えば二方差しでは、一方の横架材の木口に突出形
成されたほぞを通し柱に貫通させた上、反対側から取り
合う他方の横架材の木口に形成されたほぞ穴に嵌め込む
だけで済むが、四方差しでは、これらの横架材に直交す
るもう一組の横架材が同様の構成で通し柱を貫通するの
で、通し柱の断面欠損がかなり大きくなってしまう。通
常は、柱幅を大きくすることによって断面欠損による強
度低下を補っているが、その場合には建物全体のコスト
が割高になるという別の問題を生じる。
【0006】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、通し柱に三方あるいは四方から横架材が取り
合うような場合においても柱寸法を大きくすることなく
十分な強度で接合が可能な通し柱用接合具を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の通し柱用接合具は請求項1に記載したよう
に、通し柱の側面に当接され該通し柱に貫通されるボル
トの挿通孔が形成された複数の取付板をそれらの縁部に
て少なくとも一箇所はヒンジを介して接合するとともに
他の箇所は前記通し柱の断面形状に沿った角度に保持さ
れるように構成し、該複数の取付板のうち、前記通し柱
を挟み込んだときに互いに隣接位置となる取付板同士を
それらの縁部に設けた連結構造を介して連結自在とし、
前記複数の取付板のうち、少なくともいずれかの取付板
に横架材を受ける横架材受けを設けて構成したものであ
る。
【0008】また、本発明の通し柱用接合具は、前記連
結構造を前記隣接位置となる取付板の縁部にそれぞれ取
り付けられたスリーブ状部材にそれらの軸線を一致させ
た状態で所定のピンを挿通するように構成したものであ
る。
【0009】また、本発明の通し柱用接合具は、前記ヒ
ンジを取り外し自在としたものである。
【0010】また、本発明の通し柱用接合具は、前記横
架材受けを、前記取付板に突設された一対の側板と該側
板に取り付けられる受け部材とから構成し、前記側板及
び前記受け部材には前記横架材に貫通されるボルトの挿
通孔を形成するとともに、前記側板側若しくは前記受け
部材側の少なくともいずれかの挿通孔を鉛直方向に複数
配列し前記横架材の成を調整可能としたものである。
【0011】本発明の通し柱用接合具においては、通し
柱の側面に当接する複数の取付板をヒンジを介して相互
に接合しあるいは通し柱の断面形状に沿うように構成し
てあり、横架材の取付けを行う際には、まず、かかる複
数の取付板を通し柱に巻き付けるようにして通し柱を挟
み込む。そして、挟み込んだ状態で隣接位置にくる取付
板同士をそれらの縁部に設けた連結構造を介して連結す
るとともに、各取付板に設けた挿通孔にボルトを通して
通し柱に固定する。次に、該取付板に設けられた横架材
受けに梁、胴差し等の横架材の端部を嵌め込み、ボルト
等で固定する。
【0012】このようにすると、通し柱に横架材を貫通
させるためのほぞ穴を形成することなく、横架材が通し
柱に接合されることとなり、断面欠損はほとんど生じな
い。そのため、通し柱に複数の横架材が取り付く場合に
おいてはきわめて有効な接合構造となる。
【0013】通し柱の断面形状としては任意であり、一
般的な正方形断面に限らず、矩形断面はもちろんのこ
と、多角形断面や円形断面も含まれる。通し柱の断面形
状が正方形、矩形断面若しくは多角形断面である場合に
は、取付板の数はその側面数と同数となるが、ヒンジを
介して接合しない取付板同士については、折曲げ加工で
一体に形成してもよいし、溶接等による接合でもよい。
また、通し柱の断面形状が円形である場合は、例えば円
筒を複数に分割したような形状の取付板を使用すればよ
い。
【0014】ヒンジの数については複数でもよく、連結
構造によって連結する箇所以外をすべてヒンジとしても
よい。なお、かかるヒンジを取り外し自在とした場合に
は、いくつかに分割した取付板を通し柱に順次取り付け
ていくことができるので、取付け作業が楽になる。
【0015】連結構造についてはさまざまな構造が考え
られるが、通し柱を挟み込んだ状態で隣接位置にくる2
つの取付板の縁部にそれぞれ取り付けられたスリーブ状
部材にそれらの軸線を一致させた状態で所定のピンを挿
通するように構成した場合、連結作業は単純化され、熟
練を要せずとも通し柱への取付けを行うことができる。
【0016】取付板に設ける横架材受けの数やそれらの
方向は、実際に通し柱に接合される横架材の数や方向に
応じて構成すればよく、接合される横架材がない箇所に
ついては横架材受けを省略すればよい。矩形断面の通し
柱について具体的に述べると、4枚の取付板すべてに横
架材受けを設けた場合には四方差しに対応し、それらの
うち、1枚の取付板から横架材受けを省略したものは三
方差し、さらにもう1枚の取付板から横架材受けを省略
したものは二方差しに対応する。
【0017】横架材受けの構造については任意である
が、該横架材受けを、前記取付板に突設された一対の側
板と該側板に取り付けられる受け部材とから構成し、前
記側板及び前記受け部材には前記横架材に貫通されるボ
ルトの挿通孔を形成するとともに、前記側板側若しくは
前記受け部材側の少なくともいずれかの挿通孔を鉛直方
向に複数配列した場合には、前記側板に対する前記受け
部材の取付け相対位置をずらすことによって、さまざま
な成(高さ)の横架材に対応することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る通し柱用接合
具の実施の形態について、添付図面を参照して説明す
る。なお、従来技術と実質的に同一の部品等については
同一の符号を付してその説明を省略する。
【0019】図1は、本実施形態に係る通し柱用接合具
を示した全体斜視図である。同図でわかるように、本実
施形態の通し柱用接合具11は、通し柱12の各側面に
当接される4枚の取付板13a、13b、13c、13
dの各面に一対の側板14、14を突設するとともに、
該側板とともに横架材受けを構成する受け部材15を側
板14にボルトで取り付けるように構成してある。
【0020】各取付板13a、13b、13c、13d
には、通し柱12に貫通されるボルト18の挿通孔16
が形成してあるとともに、仮留め用の釘孔17を設けて
ある。これらの取付板のうち、取付板13aと取付板1
3b、及び取付板13cと取付板13dについては、通
し柱12の断面形状に合わせて互いに直交するように構
成してあり、例えば溶接や折曲げ加工によって一体に構
成しておくのがよい。なお、ボルト18が直交する2方
向で互いに干渉しないよう、挿通孔16の位置を上下に
ずらしておく。
【0021】一方、取付板13bと取付板13cとはヒ
ンジ23を介して接合してあり、図2(a)に示すよう
に、取付板13c及び取付板13dをヒンジ23廻りに
回動できるようになっている。
【0022】また、取付板13aの縁部と取付板13d
の縁部にはそれぞれスリーブ状部材24a、24bを取
り付けてあり、取付板13c及び取付板13dをヒンジ
23廻りに回動させてから、これらのスリーブ状部材2
4a、24bの軸線を一致させた状態で図2(b)に示す
ピン25を挿入することによって、取付板13c及び取
付板13dを取付板13a及び取付板13bに連結でき
るようになっている。
【0023】再び図1を参照して、側板14には、梁、
胴差し等の横架材22に貫通されるボルト21の挿通孔
19と仮留め用の釘孔20を形成してある。
【0024】受け部材15は、その底面にて横架材22
を受けるコの字状に構成してあり、該底面には仮留め用
の釘孔31を設けるとともに、両側面には、ボルト21
を挿通する挿通孔32を設けてある。ここで、挿通孔3
2は、鉛直方向に複数配列してあり、受け部材15を側
板14に対して上下にずらすことによって、異なる成の
横架材22に対応できるように構成してある。なお、か
かる受け部材15は、4面すべてに配置されるが、便宜
上同図では手前側のみ表示し、他の3面に配置される受
け部材についてはこれらを省略してある。
【0025】また、受け部材15は、各面ごとにその取
付け位置を調整することが可能であり、図3の側面図で
わかるように、手前に延びる横架材22を受ける受け部
材15及び右に延びる横架材22aを受ける受け部材1
5については、上から3つ目の挿通孔32に下段のボル
ト21を挿通してあるが、左に延びる受け部材15につ
いては、上から2つ目の挿通孔32に下段のボルト孔2
1を挿通してある。
【0026】本実施形態の通し柱用接合具11を用いて
横架材22を通し柱12に接合するには、まず、図2で
説明したように、取付板13c及び取付板13dをヒン
ジ23廻りに回動させて通し柱12を挟み込み、次い
で、スリーブ状部材24a、24bの軸線を一致させた
状態でピン25を挿入して取付板13c及び取付板13
dを取付板13a及び取付板13bに連結する。なお、
通し柱12の側面は、取付板の板厚分だけ予め切り欠い
ておき、各取付板が通し柱12の側面と面一になるよう
にしておくのがよい。また、必要に応じて釘孔17を利
用し、通し柱12への仮留めを行う。
【0027】次に、ピン25の挿入による連結作業と相
前後してボルト18を挿通孔16から挿入して通し柱1
2を貫通させ、しかる後に反対側にてナットで締結す
る。
【0028】次に、例えば地上にて横架材22の端部下
面に予め受け部材15を仮留めし、かかる状態で横架材
22を側板14、14の間に吊り込む。そして、ボルト
位置を合わせた状態で釘孔20を利用して仮留めし、ボ
ルト21で締結する。なお、横架材22の側面のうち、
側板14に嵌め込まれる部分については該側板の厚み分
だけ切り欠いておくとともに、受け部材15が当接する
部分についてはさらに該部材の厚み分だけ切り欠いてお
くのがよい。
【0029】以上説明したように、本実施形態の通し柱
用接合具によれば、通し柱12に横架材22を貫通させ
るためのほぞ穴を形成することなく、横架材22を通し
柱12に接合することが可能となるので、従来の三方差
し、四方差しで見られるような断面欠損はほとんど生じ
ない。
【0030】そのため、断面欠損による通し柱の強度低
下を懸念する必要がなくなり、それを避けるために柱寸
法を大きくする必要もない。しかも、通し柱12と横架
材22との接合構造は、取付板13を介した強固なボル
ト接合となるので、耐震性はきわめて良好である。した
がって、通し柱12に複数の横架材22が接合される場
合においては非常に有効な接合構造となる。
【0031】また、従来の伝統的仕口であれば、複雑な
仕口である分だけ、加工に時間を要するとともに運搬等
においては仕口が破損することがないよう配慮する必要
があり、さらに施工難度もかなり高かったが、かかる伝
統的仕口を用いる必要がなくなるので、部材の製作コス
トや施工コストが大幅に軽減されるという効果も奏す
る。
【0032】図4は、本実施形態の通し柱用接合具11
をいわゆる四方差しに適用した例を示したものである。
【0033】また、本実施形態の通し柱用接合具11に
よれば、通し柱11を挟み込んだ状態で隣接位置にくる
2つの取付板13a、13dの縁部にそれぞれ取り付け
られたスリーブ状部材24a、24bにそれらの軸線を
一致させた状態でピン25を挿通するようにしたので、
連結作業が単純化され、熟練を要せずとも通し柱12へ
の取付けを行うことが可能となる。
【0034】また、本実施形態の通し柱用接合具11に
よれば、受け部材15に設けた挿通孔32を鉛直方向に
複数配列したので、側板14に対する受け部材15の取
付け相対位置をずらすことが可能となり、さまざまな成
(高さ)の横架材22に対応することができる。
【0035】本実施形態では、取付板13a、13b、
13c及び13dのそれぞれに側板14、14を立設す
るとともにそれぞれに受け部材15を配設したが、かか
る構成は、四方差しに対応したものであるので、三方差
しに対応する必要があるときには、図5に示すように、
取付板13aの側板14、14を省略した通し柱用接合
具41を用いればよい。また、二方差しに対応する必要
があるときには、図6(a)に示すように、取付板13a
及び取付板13bの側板14、14を省略した通し柱用
接合具51を使用し、あるいは同図(b)に示すように取
付板13a及び取付板13cの側板14、14を省略し
た通し柱用接合具52を使用すればよい。
【0036】また、本実施形態では、異なる成の横架材
22に対応するため、受け部材15の挿通孔32を鉛直
方向に複数配列するようにしたが、側板14の側の挿通
孔19を鉛直方向に複数配列するようにしてもよい。
【0037】また、本実施形態では、横架材22への先
付けを可能とすべく、受け部材15を側板14、14の
間に嵌め込むようにしたが、逆に側板14、14の外側
に嵌め込むようにしてもよい。かかる場合には、受け部
材15を予め側板14、14に仮留めした後、横架材2
2を吊り込むようにすればよい。
【0038】また、本実施形態では特に言及しなかった
が、ヒンジ23を取り外しできるように構成してもよ
い。図7は、二方差しに適合したタイプにおいてヒンジ
23を取り外し自在に構成した通し柱用接合具61を示
したものである。同図の例では、ヒンジ23をヒンジ2
3a及びヒンジ23bに分けて構成し、それぞれ取付板
13bと取付板13cに固定してある。かかる構成にお
いては、スリーブ状部材24a、24bの連結方法と同
様、所定のピンを差し込んで連結すればよい。
【0039】かかる変形例によれば、例えばまず取付板
13a及び13bを通し柱12に取り付け、しかる後に
取付板13c及び13dを先行取付けされた取付板に連
結することができるので、取付け時の重量負担が軽減さ
れ、取付けが容易になる。
【0040】また、本実施形態では、受け部材15に5
つの挿通孔32を設けたが、挿通孔のピッチ及び個数に
ついては、どのような成の横架材を対象とするかに応じ
て適宜定めればよく、本実施形態の例では、各挿通孔の
ピッチ、最上段の挿通孔から受け部材15の上縁までの
寸法、及び最下段の挿通孔から受け部材15の底面まで
の寸法をすべて30mmとすることにより、図8(a)及
び(b)に示すように180mm〜300mmの範囲で異
なる梁成に対応することができる。
【0041】同様に、受け部材15に3つの挿通孔を形
成しておけば、図8(c)及び(d)に示すように、120〜
180mmの範囲の梁成に対応し、図9に示すように、
6つの挿通孔を形成しておけば、210〜360mmの
範囲の梁成に対応することができる。
【0042】また、本実施形態では、横架材受けを、取
付板13a、13b、13c及び13dにそれぞれ突設
された側板14、14と受け部材15とから構成した
が、異なる成に対応する必要がないのであれば、図10
に示す構成とすればよい。同図に示した通し柱用接合具
71では、横架材受けを取付板13a、13b、13c
及び13dにそれぞれ突設されたコの字状部材72で構
成してあり、該部材の側面には、側板14に設けた挿通
孔19と同様の挿通孔73を設けてある。
【0043】かかる構成によれば、異なる成の横架材に
は適応できないが、構造が簡略化されるとともに、施工
が容易になるという効果を奏する。
【0044】また、本実施形態では、通し柱が正方形断
面である場合について説明したが、多角形断面の通し柱
に使用するのであれば、例えば図11に示すように構成
すればよい。同図に示す通し柱用接合具81は、五角形
断面の通し柱82の各側面に当接される5枚の取付板8
3a、83b、83c、83d及び83eの各面に一対
の側板14、14を突設するとともに、図示しない受け
部材15を側板14に配設してある。そして、取付板8
3aと取付板83b、及び取付板83cと取付板83d
と取付板83eについては、通し柱82の断面形状に合
わせた角度で折れ曲がるように若しくは接合されるよう
に構成し、取付板83bと取付板83cとはヒンジ23
を介して接合し、取付板83aの縁部と取付板83eの
縁部にはそれぞれスリーブ状部材24a、24bを取り
付けて、上述の実施形態と同様、ピン25を挿入して連
結自在に構成することにより、上述の実施形態とほぼ同
様の効果を奏する。
【0045】また、円形断面の通し柱に使用したい場合
には、例えば図12に示すように構成すればよい。同図
に示した通し柱用接合具91は、円形断面の通し柱92
の側面である周面に当接される、円筒を縦に3分割した
形状をなす3つの取付板93a、93b、93cのそれ
ぞれに一対の側板14、14を突設し、図示しない受け
部材15を各側板に配設してある。そして、取付板93
aと取付板93b、取付板93bと取付板93cとはヒ
ンジ23を介して接合し、取付板93cと取付板93a
とは、それぞれの縁部にスリーブ状部材24a、24b
を取り付けて、上述の実施形態と同様、ピン25を挿入
し連結自在に構成することにより、上述の実施形態とほ
ぼ同様の効果を奏する。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る本発
明の通し柱用接合具によれば、通し柱に横架材を貫通さ
せるためのほぞ穴を形成することなく、横架材を通し柱
に接合することが可能となるので、従来の三方差し、四
方差しで見られるような断面欠損はほとんど生じない。
そのため、断面欠損による通し柱の強度低下を懸念する
必要がなくなり、それを避けるために柱寸法を大きくす
る必要もない。
【0047】また、請求項2に係る本発明の通し柱用接
合具によれば、請求項1の効果に加えて、連結作業が単
純化され、熟練を要せずとも通し柱への取付けを行うこ
とが可能となるという効果も奏する。
【0048】また、請求項3に係る本発明の通し柱用接
合具によれば、請求項1の効果に加えて、取付け時の重
量負担が軽減され、取付けが容易になるという効果も奏
する。
【0049】また、請求項4に係る本発明の通し柱用接
合具によれば、請求項1の効果に加えて、側板に対する
受け部材の取付け相対位置をずらすことが可能となり、
さまざまな成(高さ)の横架材に対応することができる
という効果も奏する。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る通し柱用接合具の全体斜視
図。
【図2】同じく通し柱用接合具を示した図であり、(a)
は全体平面図、(b)は詳細斜視図。
【図3】同じく全体側面図。
【図4】四方差しとなる部位に用いた場合の全体斜視
図。
【図5】三方差しに用いる場合の変形例に係る通し柱用
接合具の全体斜視図。
【図6】二方差しに用いる場合の変形例に係る通し柱用
接合具の全体斜視図。
【図7】ヒンジを取り外し自在とした変形例に係る通し
柱用接合具の分解斜視図。
【図8】受け部材の挿通孔を変更することによる梁成調
整機能を示した側面図であり、(a)、(b)は本実施形態に
係る通し柱用接合具、(c)、(d)は挿通孔を減らした変形
例に係る通し柱用接合具をそれぞれ示した図。
【図9】同じく挿通孔を増やした変形例に係る通し柱用
接合具を示した側面図。
【図10】変形例に係る通し柱用接合具を示した全体斜
視図。
【図11】別の変形例に係る通し柱用接合具を示した全
体平面図。
【図12】さらに別の変形例に係る通し柱用接合具を示
した全体平面図。
【図13】従来技術の梁受け金物を示した斜視図。
【符号の説明】
11、41、51、52、61、71、81、91通し
柱用接合具 12、82、92 通し柱 13a、13b、13c、13d取付板 14 側板(横架材受け) 15 受け部材(横架材受け) 16、19、32 挿通孔 18、21 ボルト 22 横架材 23、23a、23b ヒンジ 24a、24b スリーブ状部材 25 ピン 72 コの字状部材(横架材受
け) 83a、83b、83c、83d、83e取付板 93a、93b、93c 取付板

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通し柱の側面に当接され該通し柱に貫通
    されるボルトの挿通孔が形成された複数の取付板をそれ
    らの縁部にて少なくとも一箇所はヒンジを介して接合す
    るとともに他の箇所は前記通し柱の断面形状に沿った角
    度に保持されるように構成し、該複数の取付板のうち、
    前記通し柱を挟み込んだときに互いに隣接位置となる取
    付板同士をそれらの縁部に設けた連結構造を介して連結
    自在とし、前記複数の取付板のうち、少なくともいずれ
    かの取付板に横架材を受ける横架材受けを設けてなるこ
    とを特徴とする通し柱用接合具。
  2. 【請求項2】 前記連結構造は、前記隣接位置となる取
    付板の縁部にそれぞれ取り付けられたスリーブ状部材に
    それらの軸線を一致させた状態で所定のピンを挿通する
    ように構成された請求項1記載の通し柱用接合具。
  3. 【請求項3】 前記ヒンジを取り外し自在とした請求項
    1記載の通し柱用接合具。
  4. 【請求項4】 前記横架材受けは、前記取付板に突設さ
    れた一対の側板と該側板に取り付けられる受け部材とか
    らなり、前記側板及び前記受け部材には前記横架材に貫
    通されるボルトの挿通孔を形成するとともに、前記側板
    側若しくは前記受け部材側の少なくともいずれかの挿通
    孔を鉛直方向に複数配列し前記横架材の成を調整可能と
    した請求項1記載の通し柱用接合具。
JP32477696A 1996-11-20 1996-11-20 通し柱用接合具 Withdrawn JPH10152893A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32477696A JPH10152893A (ja) 1996-11-20 1996-11-20 通し柱用接合具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32477696A JPH10152893A (ja) 1996-11-20 1996-11-20 通し柱用接合具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10152893A true JPH10152893A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18169554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32477696A Withdrawn JPH10152893A (ja) 1996-11-20 1996-11-20 通し柱用接合具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10152893A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100823887B1 (ko) * 2007-01-17 2008-04-21 백춘기 원두막 프레임 연결 구조
JP2009084850A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Keriage Kensetsu Kk 住宅用免震架台
GB2488794A (en) * 2011-03-08 2012-09-12 Stephen Charles Garner An adjustable joist hanger and floor construction method
CN104790535A (zh) * 2015-04-23 2015-07-22 沈阳建筑大学 一种木结构建筑梁柱连接节点结构
CN105780935A (zh) * 2016-05-09 2016-07-20 福建工程学院 预制装配式钢管约束耗能连接节点及施工方法
CN106836481A (zh) * 2016-12-22 2017-06-13 北京矿建建设集团有限公司 一种轻钢结构矩管梁柱连接节点
JP2018514675A (ja) * 2015-04-15 2018-06-07 ベクターブロック コーポレーション モジュラ建築構造物のためのコネクタ
CN108978875A (zh) * 2018-08-15 2018-12-11 中建集成房屋有限公司 一种快速拆装式异形柱框架板式支撑结构体系及其工法
JP2021019345A (ja) * 2020-03-25 2021-02-15 電気興業株式会社 カバー組立体
US11848490B2 (en) 2019-07-16 2023-12-19 Dkk Co., Ltd. Cover assembly

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100823887B1 (ko) * 2007-01-17 2008-04-21 백춘기 원두막 프레임 연결 구조
JP2009084850A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Keriage Kensetsu Kk 住宅用免震架台
JP4491004B2 (ja) * 2007-09-28 2010-06-30 蹴揚建設株式会社 住宅用免震架台
GB2488794A (en) * 2011-03-08 2012-09-12 Stephen Charles Garner An adjustable joist hanger and floor construction method
JP2018514675A (ja) * 2015-04-15 2018-06-07 ベクターブロック コーポレーション モジュラ建築構造物のためのコネクタ
CN104790535A (zh) * 2015-04-23 2015-07-22 沈阳建筑大学 一种木结构建筑梁柱连接节点结构
CN105780935B (zh) * 2016-05-09 2018-12-21 福建工程学院 预制装配式钢管约束耗能连接节点及施工方法
CN105780935A (zh) * 2016-05-09 2016-07-20 福建工程学院 预制装配式钢管约束耗能连接节点及施工方法
CN106836481A (zh) * 2016-12-22 2017-06-13 北京矿建建设集团有限公司 一种轻钢结构矩管梁柱连接节点
CN108978875A (zh) * 2018-08-15 2018-12-11 中建集成房屋有限公司 一种快速拆装式异形柱框架板式支撑结构体系及其工法
CN108978875B (zh) * 2018-08-15 2024-02-13 中建集成房屋有限公司 一种快速拆装式异形柱框架板式支撑结构体系及其工法
US11848490B2 (en) 2019-07-16 2023-12-19 Dkk Co., Ltd. Cover assembly
JP2021019345A (ja) * 2020-03-25 2021-02-15 電気興業株式会社 カバー組立体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20210029810A (ko) 모듈식 프레임용 로케이팅 핀 어셈블리
WO2019016979A1 (ja) 柱固定金具
JPH10152893A (ja) 通し柱用接合具
JP4625528B2 (ja) 建物の単位構造部材と該単位構造部材を用いた床構造
JP2886488B2 (ja) 建屋における接合強化金具
JP6484752B1 (ja) 耐力パネル及び木造軸組建築物
JP2949417B2 (ja) 建築部材用継手装置
JP2807524B2 (ja) 柱と梁の接合構造
JP3045043U (ja) 建築用連結金具
JP3963222B2 (ja) 鉄骨軸組構造物に用いる筋交いフレームの組立構造
JPH10205006A (ja) 柱と梁の接合構造および木造建築物
JP2634736B2 (ja) 建物ユニットの接合構造
JP6814498B1 (ja) 建築構造物
JPH0647840B2 (ja) 構造体の連結方法
JP3877421B2 (ja) 床パネル及び建物ユニット
JP2814476B2 (ja) 木造建築物の固定金具
JPH0544266A (ja) ユニツト住宅用セツテイングプレート
JP6410367B2 (ja) 木造建築用補強金具
JP3203557B2 (ja) 建築部材用継手装置
JPH06185116A (ja) 集成材構造における柱・梁接合部構造及び柱・梁架構
JP2693826B2 (ja) ユニット建物
JP2634731B2 (ja) 建物ユニットの柱梁接合構造
JP3020190U (ja) 木造建築物における木部材の連結金具
JP2895138B2 (ja) 建築用耐力パネルの形成方法
JPH0333843Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040203