JPH08225591A - 心血管系に活性を有する新規17−(3−イミノ−2−アルキルプロペニル)−5β,14β−アンドロスタン誘導体、その製法およびこれを含有する医薬組成物 - Google Patents

心血管系に活性を有する新規17−(3−イミノ−2−アルキルプロペニル)−5β,14β−アンドロスタン誘導体、その製法およびこれを含有する医薬組成物

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JPH08225591A
JPH08225591A JP7310669A JP31066995A JPH08225591A JP H08225591 A JPH08225591 A JP H08225591A JP 7310669 A JP7310669 A JP 7310669A JP 31066995 A JP31066995 A JP 31066995A JP H08225591 A JPH08225591 A JP H08225591A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 心血管系に活性を示す新規化合物、その製法
およびこれを含有する医薬組成物を提供する。 【解決手段】 一般式(I): で示される新規17−(3−イミノ−2−アルキルプロ
ペニル)−5β,14β−アンドロスタン誘導体。化合
物の具体的一例を示すと、(E,E)−17β−(3−
グアニジノイミノ−2−メチル−1−プロペニル)−5
β−アンドロスタン−3β,14β−ジオールになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は心血管系に活性を示
す新規17-(3-イミノ-2-アルキルプロペニル)-14
β-ヒドロキシ-5β-アンドロスタン誘導体、その製法
およびこれを含有する医薬組成物であって心不全や高血
圧等の心血管系の不全の治療に有用なものに関する。
【0002】
【従来の技術】既知の17β-グアニジノイミノメチル-
5β-アンドロスタン-3β,14βジオールおよび17-
グアニジノイミノ-5β-アンドロスタン-3β,14βジ
オールが弱いNa+,K+-ATPアーゼの阻害剤であり、
弱い陽性筋変力剤であることが報告されている(Gelbart
A.とThomas R.、J.Med.Chem.,1978,21,284;Schoenfeld
WとRepke K、Quant.Strut.-Act. Relat.,1988,7,16
0)。他の17-ヒドロキシイミノメチル-5β,14β-ア
ンドロスタン誘導体(DE4227626;出願日20.08.92)がNa
+,K+-ATPアーゼを阻害することも報告されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、心血管系に
活性を有する新規化合物、その製法およびこれを含有す
る医薬組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物は一般式
(I):
【0005】
【化8】 (式中、記号
【化9】
【0006】はαまたはβ配置を意味する;二重結合は
E配置である;R1は水素、未置換またはNR56で置
換されたC2-C4アルキルを示す(式中、R5とR6は同
一でも異なっていてもよく、水素、C1-C4アルキ
ル、またはR5とR6は窒素原子と共に、所望により酸素
および窒素から選択されるさらなるヘテロ原子を含有し
ていてもよい5員または6員の飽和ヘテロ環を形成して
いる);R2は水素またはヒドロキシを示す;R3はメチ
ル、エチルまたはn-プロピルを示す;R4
【0007】
【化10】
【0008】またはOR10を示す(式中、R7は水素、メ
チルまたはC2-C4アルキルを示し、C2-C4アルキ
ルは未置換またはNR56で置換されており、R5およ
びR6は上記と同意である;R8およびR9は同一でも異
なっていてもよく、水素、メチルまたはC2-C4アル
キルを示し、C2-C4アルキルは未置換またはNR5
6で置換されており、R5およびR6は上記と同意であ
る;R10は水素、メチルまたはC2-C4アルキルを示
し、C2-C4アルキルは未置換または1以上のNR5
6またはNHC(=NH)NH2で置換されており、R5
よびR6は上記と同意である; 記号
【0009】
【化11】 はZまたはE配置を意味する);
【0010】R7、R8、R9は2個ずつで、ヘテロ原子
と共に5員、6員または7員のヘテロ環を形成していて
もよい)で示される化合物を提供する。式(I)の化合物
が互変異性体として存在し得る場合には、この式にはす
べての互変異性体を包含することが意図される;本願の
範囲には式(I)の許す範囲でのすべての立体異性体、Z
およびE異性体を含有し、これらの混合物、光学異性体
およびその混合体、および式(I)の化合物の代謝物と代
謝前駆体を包含する。
【0011】本発明の範囲内には、薬学的に許容される
その塩も含有する。薬学的に許容される塩とは、塩基の
生理活性を保持しており、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リ
ン酸、フマル酸、コハク酸、シュウ酸、リンゴ酸、酒石
酸、マレイン酸、クエン酸、メタンスルホン酸または安
息香酸および他の酸のごとき当業者に常用されている、
薬学的に許容される既知の酸と共に作成されるものであ
る。
【0012】本発明の化合物には溶液(例えば水溶液)も
含む。窒素原子が水素原子で置換されていないN-酸化
物もまた本発明に包含される。アルキル基は、分岐鎖、
直鎖または環状基である。C2-C4アルキルは好まし
くはエチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチルま
たは第3ブチルである。R1基は好ましくは水素、2-ア
ミノエチル、3-アミノプロピル、2-ジメチルアミノエ
チル、3-ジメチルアミノプロピル、2-ジエチルアミノ
エチル、3-ジエチルアミノプロピル、2-(1-ピロリジ
ニル)エチル、3-(1-ピロリジニル)プロピルである。
【0013】R7基は好ましくは水素、メチル、2-アミ
ノエチル、3-アミノプロピル、2-ジメチルアミノエチ
ル、3-ジメチルアミノプロピル、2-(1-ピロロジニ
ル)エチル、3-(1-ピロロジニル)プロピルである。
【0014】NR89基は好ましくはアミノ、メチルア
ミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、イソプロピル
アミノ、ピロリジニル、ピペリジル、モルホリノ、ピペ
ラジン-1-イル、4-メチルピペラジン-1-イル、4-
(2-ジメチルアミノエチル)ピペラジン-1-イル、2-ジ
メチルアミノエチルアミノ、2-ジエチルアミノエチル
アミノ、(2-ジメチルアミノエチル)メチルアミノ、(2
-ジエチルアミノエチル)メチルアミノ、3-ジメチルア
ミノプロピルアミノ、(3-ジメチルアミノプロピル)メ
チルアミノ、2-(1-ピロリジニル)エチルアミノ、3-
(1-ピロリジニル)フ゜ロヒ゜ルアミノ、(2-(1-ピロリジニル)エチ
ル)メチルアミノである。
【0015】R10基は好ましくは2-アミノエチル、3-
アミノプロピル、2-ジメチルアミノエチル、3-ジメチ
ルアミノプロピル、2-ジエチルアミノエチル、3-ジエ
チルアミノプロピル、2-(1-ピロリジニル)エチル、3
-(1-ピロリジニル)プロピル、2-グアニジノエチル、
3-グアニジノプロピルである。
【0016】R7およびR8基はこれらの結合しているヘ
テロ原子と共に、好ましくは2-イミダゾリン-2-イ
ル、1-メチル-2-イミダゾリン-2-イル、2-イミダゾ
リル、2-(1-メチル)イミダゾリル、1,4,5,6-テト
ラヒドロ-2-ピリミジニル、1-メチル-1,4,5,6-テ
トラヒドロ-2-ピリミジニルを形成している。
【0017】本発明の化合物の特定の好ましい例は以下
の通りである:(E,E)-17β-(3-グアニジノイミノ-
2-メチル-1-プロペニル)-5β-アンドロスタン-3β,
14β-ジオール、(E,E)-17β-[3-(2-イミダゾリ
ン-2-イル)ヒドラゾノ-2-メチル-1-プロペニル]-5
β-アンドロスタン-3β,14β-ジオール、(E,E)-1
7β-[3-(1-メチル-2-イミダゾリン-2-イル)ヒドラ
ゾノ-2-メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-
3β,14β-ジオール、(E,E)-17β-[3-(2-イミ
ダゾリル)ヒドラゾノ-2-メチル-1-プロペニル]-5β-
アンドロスタン-3β,14β-ジオール、(E,E)-17
β-[3-(1,4,5,6-テトラヒドロ-2-ピリミジニル)
ヒドラゾノ-2-メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロ
スタン-3β,14β-ジオール、(E,E)-17β-[3-
[3-(2-ジメチルアミノエチル)グアニジノイミノ]-2-
メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,1
4β-ジオール、(E,E)-17β-[3-(2-アミノエトキ
シイミノ)-2-メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロス
タン-3β,14β-ジオール、(E,E)-17β-[3-(3-
アミノプロポキシイミノ)-2-メチル-1-プロペニル]-
5β-アンドロスタン-3β,14β-ジオール、(E,E)-
17β-[3-(2-ジメチルアミノエトキシイミノ)-2-メ
チル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,14
β-ジオール、(E,E)-17β-[3-(3-ジメチルアミノ
プロポキシイミノ)-2-メチル-1-プロペニル]-5β-ア
ンドロスタン-3β,14β-ジオール、(E,E)-17β-
[3-(2-グアニジノエトキシイミノ)-2-メチル-1-プ
ロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,14β-ジオー
ル、(E,E)-17β-[3-(3-グアニジノプロポキシイ
ミノ)-2-メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン
-3β,14β-ジオール、(E,E)-17β-(3-グアニジ
ノイミノ-2-エチル-1-プロペニル)-5β-アンドロス
タン-3β,14β-ジオール、(E,E)-17β-[3-(2-
イミダゾリン-2-イル)-ヒドラゾノ-2-エチル-1-プロ
ペニル]-5β-アンドロスタン-3β,14β-ジオール、
(E,E)-17β-[3-(1,4,5,6-テトラヒドロ-2-ピ
リミジニル)-ヒドラゾノ-2-エチル-1-プロペニル]-5
β-アンドロスタン-3β,14β-ジオール、(E,E)-1
7β-[3-(2-アミノエトキシイミノ)-2-エチル-1-プ
ロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,14β-ジオー
ル、(E,E)-17β-[3-(3-アミノプロポキシイミノ)
-2-エチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3
β,14β-ジオール、(E,E)-17β-[3-(2-ジメチ
ルアミノエトキシイミノ)-2-エチル-1-プロペニル]-
5β-アンドロスタン-3β,14β-ジオール、(E,E)-
17β-[3-(3-ジメチルアミノプロポキシイミノ)-2-
エチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,1
4β-ジオール、(E,E)-17β-[3-(2-グアニジノエ
トキシイミノ)-2-エチル-1-プロペニル]-5β-アンド
ロスタン-3β,14β-ジオール、(E,E)-17β-[3-
(3-グアニジノプロポキシイミノ)-2-エチル-1-プロ
ペニル]-5β-アンドロスタン-3β,14β-ジオール;
【0018】および上記化合物の、3β-(2-アミノエ
チル)、3β-(2-ジメチルアミノエチル)、3β-(2-
(1-ピロリジニル)エチル)、3β-(3-アミノプロピ
ル)、3β-(3-ジメチルアミノプロピル)および3β-
(3-(1-ピロリジニル)プロピル)エステルに相当する化
合物;および3β-ヒドロキシ誘導体と対応する3α-ヒ
ドロキシ化合物;および上記化合物の3α-(2-アミノ
エチル)、3α-(2-ジメチルアミノエチル)、3α-(2
-(1-ピロリジニル)エチル)、3α-(3-アミノプロピ
ル)、3α-(3-ジメチルアミノプロピルおよび3α-(3
-(1-ピロリジニル)プロピル)エステルに相当する化合
物;および上記化合物に対応する17α-ヒドロキシ化
合物。本発明はさらに一般式(I)の化合物の製法を提供
する。本発明の製造法には式(II)の化合物:
【0019】
【化12】 [式中、R1、R2、R3および記号
【化13】 は上記と同意である]
【0020】と式(III)および(IV)の化合物:
【化14】
【0021】H2NOR10 (IV) との縮合反応を経て一般式(I)の化合物を得る工程を含
む。式(III)および(IV)は遊離の塩基または、例えば塩
酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、炭酸、シュウ酸または
硫酸のごとき酸の塩として用いればよい。反応はエタノ
ール、メタノール、アセトニトリル、ジオキサン、テト
ラヒドロフラン、水またはこれらの溶媒の混合物のごと
き溶媒中、0℃から上述の溶媒またはその混合物の沸点
の間の温度で行う。反応混合物には、例えばNaH2
4、Na2HPO4、NaOAcのごとき塩をさらに添
加してもよく、またさらに例えば塩酸、臭化水素酸、硫
酸、酢酸、リン酸のごとき酸類および例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムのとき塩基類を添加して所望の
pHを維持するようにしてもよい。
【0022】必要であればR1および/またはR2にある
基を公知の方法にて保護するようにしてもよく、保護基
がある場合には、公知の方法により保護基を除いた後に
他の一般式(I)の化合物に変換することのできる一般式
(I)の化合物を得ることができるようなものとする。
【0023】一般式(I)の化合物のうち、R1、R2、R3
および記号
【化15】 が上記と同意であり、R4がOR10を示す(式中、R10
グアニジノ基を含む)ものは、一般式(I)の他の化合物で
あってR1、R2、R3および記号
【化16】 が上記と同意であり、R4がOR10である(式中、R10
1級アミノ基を含む)から、例えば1-アミジノ-3,5-
ジメチルピラゾールニトレートまたはS-メチルイソチ
オウレアとの反応により得ることができる。
【0024】一般式(II)の化合物は当業者によく知られ
た方法で調製できる。例えば、一般式(II)の化合物のう
ちでR1とR2が水素であり、R3と記号
【化17】 が上記と同意である化合物は公知の3β,14β-ジヒド
ロキシ-5β-アンドロスタン-17β-カルボキシアルデ
ヒド(Boutagy J.とThomas R.、 Aust. J. Chem.,1971,2
4,2723)または未知の3α,4β-ジヒドロキシ-5β-ア
ンドロスタン-17β-カルボキシアルデヒドと、トリメ
チル2-ホスホノプロピネート、トリエチル2−ホスホ
ノプロピネート、トリメチル2−ホスホノブチラートま
たはトリエチル2-ホスホノブチラートとを、リチウム
クロライドの存在下で塩基、例えば水素化ナトリウムま
たはジ-イソ-プロピルエチルアミンとで反応させ、その
後エステル官能基を対応するアルコール、例えばジ-イ
ソ-ブチルアルミニウムヒドライドと共に還元し、次い
でアリル基を例えば二酸化マンガンの存在下で酸化させ
て不飽和アルデヒドを得ることによって合成できる。
【0025】例えば一般式(II)の化合物であって、式中
1が水素、R2がヒドロキシ、R3と記号
【化18】 が上記と同意であるものは、既知のエチル(E)-3β,1
4β-ジヒドロキシ-21-メチルー5β-プレグン-20-
エン-カルボキシレート(Boutagy J.と Thomas R., Aus
t.J.Pharm.Sci.,1972, NS1,67)または未知のエチル(E)
-3β,14β-ジヒドロキシ-21-エチル-5β-プレグ
ン-20-エン-21-カルボキシレート、エチル(E)-3
α,14β-ジヒドロキシ-21-メチル-5β-プレグン-
20-エン-21-カルボキシレートまたはエチル(E)-3
α,14β-ジヒドロキシ-21-エチル-5β-プレグン-
20-エン-21-カルボキシレートから、例えば二酸化
セレンによるアリル酸化、次いで例えばジ-イソ-ブチル
アルミニウムハイドライドによってエステル基を対応す
るアルコールへと還元し、続いて例えば二酸化マグネシ
ウムによって不飽和アルデヒドへとアリル酸化すること
によってゴウセイできる。
【0026】例えば未知の3α-ヒドロキシ化合物は、
対応する公知の3-ケト化合物から水素化ホウ素ナトリ
ウム、水素化アルミニウムリチウムまたはトリ第三ブト
キシ水素化アルミニウムリチウム(lithium alminium-tr
i-tert-butoxyhydride)によって還元して調製される。
対応する未知の3-ケト化合物は、3β-ヒドロキシ誘導
体からジョーンズ試薬、無水クロム酸のピリジンまたは
過ルテニウム酸テトラプロピルアンモニウム溶液、およ
びN酸化N-メチルモルホリンのごとき公知の方法によ
る酸化によって得られる。
【0027】R2、R3および記号
【化19】 が上記の通りであり、R1が水素ではない化合物(II)
は、R1が水素である対応する化合物(II)から、式(V)
の化合物: R11W (V) (式中、R11は上記R1について規定したもののうちの水
素以外のもの、またはR1に変換し得る基である、およ
びWはハロゲン、メシルオキシ(mesyloxy)またはトシル
オキシ(tosyloxy)基のごとき電子吸引性基であって、結
合炭素原子を求電子性にするものである、そしてR1
上記の通りである。この反応はテトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ドまたは純粋R11Wのごとき不活性なアプロチック溶媒
(aprotic solvent)中で、例えば水酸化ナトリウムまた
は水酸化カリウムのごとき塩基の存在下、0℃から11
0℃の温度範囲で行う。
【0028】上述のすべての変換において、R2のヒド
ロキシ基(任意)、およびアルデヒド基が必要な場合に
は、保護基を公知の方法で除いた後に一般式(II)の化合
物が得られるよう、保護されている。
【0029】上記変換はオーガニック・ケミストリー
(例えばJ. March アドバンスド・オーガニック・ケミスト
リー(Advanced Organic Chemistry), J. Wiley & Sons
1985;D Barton とW.D. Ollis、コンプレヘンシブ・オー
ガニック・ケミストリー("Comprehensive Organic Chemi
stry"), Pergamon Press, 1979参照)に記載されてお
り、当業者に良く知られている。一般式(III)、(IV)お
よび(V)は公知の化合物であり、一般に市販されている
かまたは公知化合物から公知の方法にて製造し得る。
【0030】以下の実施例により、本発明を制限するこ
となく、さらに詳しく説明する。
【0031】実施例1 (E,E)−17β−(3−グアニジノイミノ−2−メ
チル−1−プロペニル)−5β−アンドロスタン−3
β,14β−ジオール(I−aa) 水10ml中のアミノグアニジンハイドロゲンカーボネ
ート0.50gおよびジオキサン30mlの混合物を3
N HClでpH3に酸性化した。(E)−3β,14β
−ジヒドロキシ−21−メチル−5β−プレグン−20
−エン−21−カルボキシアルデヒド(製造例1)0.
95gのジオキサン10ml溶液を室温で添加した。3
日後、その混合物を減圧下でエバポレートして乾燥させ
た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2)により、溶離剤としてクロロホルム/メタノール/
28%水酸化アンモニウム80/20/3を用いて精製
した;表題化合物含有のフラクションを収集し、エバポ
レートして乾燥させた。残渣をジエチルエーテルおよび
エタノールで処理し、表題化合物(I−aa)0.75
gを白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);4.05(1H、s);5.90(1H、d
q);7.62(1H、s)。
【0032】実施例2 (E,E)−17β−[3−(2−イミダゾリン−2−
イル)ヒドラゾノ−2−メチル−1−プロペニル]−5
β−アンドロスタン−3β,14β−ジオール(I−a
b) 2−ヒドラジノ−2−イミダゾリンハイドロブロミド
0.55gの水10mlおよびジオキサン30ml溶液
を0.1N HBrでpH3に酸性化した。(E)−3
β,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−5β−プレ
グン−20−エン−21−カルボキシアルデヒド(製造
例1)1.00gのジオキサン10ml溶液を室温で添
加した。3日後、その溶液を減圧下でエバポレートして
乾燥させた。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー
(SiO2)により、溶離剤としてクロロホルム/メタ
ノール/28%水酸化アンモニウム90/10/1を用
いて精製した;表題化合物含有のフラクションを収集
し、エバポレートして乾燥させた。残渣をエチルアセテ
ートおよびエタノールで処理し、表題化合物(I−a
b)0.85gを白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);3.50(4H、s);4.05(1H、
s);5.92(1H、dq);7.61(1H、
s)。
【0033】実施例3 (E,E)−17β−[3−(1−メチル−2−イミダ
ゾリン−2−イル)ヒドラゾノ−2−メチル−1−プロ
ペニル]−5β−アンドロスタン−3β,14β−ジオ
ール(I−ac) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(0.84g)(製造例1)および1−メチル−2
−ヒドラジノ−2−イミダゾリンハイドロヨーダイド
(ホイベン−バイル(Houben-Weil)、メトデン・デア・
オーガニッシェン・ケミー(Metoden der Organischen C
hemie)、バンドVIII(Band VIII)、ページ183に記載
の手順により、2−メチルチオ−1−メチル−2−イミ
ダゾリンハイドロヨーダイドおよびヒドラジンから製
造)から出発し、実施例1記載の手順と同様にして、表
題化合物(I−ac)(0.52g)を白色固体として
得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.87(3H、s);0.99(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);3.00(3H、s);3.50(4H、
s);4.05(1H、s);5.90(1H、d
q);7.60(1H、q)。
【0034】実施例4 (E,E)−17β−[3−(1,4,5,6−テトラ
ヒドロ−2−ピリミジニル)ヒドラゾノ−2−メチル−
1−プロペニル]−5β−アンドロスタン−3β,14
β−ジオール(I−ad) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(0.90g)(製造例1)および2−ヒドラジノ
−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジンハイ
ドロヨーダイド(ホイベン−バイル(Houben-Weil)、メ
トデン・デア・オーガニッシェン・ケミー(Metoden der
Organischen Chemie)、バンドVIII(Band VIII)、ペー
ジ183に記載の手順により、2−メチルチオ−1,
4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジンハイドロヨ
ーダイドおよびヒドラジンから製造)から出発し、実施
例1記載の手順と同様にして、表題化合物(I−ad)
(0.65g)を白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);3.15(4H、m);4.05(1H、
s);5.90(1H、dd);7.60(1H、
s)。
【0035】実施例5 (E,E)−17β−{3−[3−(2−ジメチルアミ
ノエチル)グアニジノイミノ]−2−メチル−1−プロ
ペニル}−5β−アンドロスタン−3β,14β−ジオ
ール(I−ae) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(0.78g)(製造例1)および1−アミノ−3
−(2−ジメチルアミノエチル)グアニジンハイドロヨ
ーダイド(ホイベン−バイル(Houben-Weil)、メトデン
・デア・オーガニッシェン・ケミー(Metoden der Organ
ischen Chemie)、バンドVIII(Band VIII)、ページ18
3に記載の手順により、製造)から出発し、実施例1記
載の手順と同様にして、表題化合物(I−ae)(0.
50g)を白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.87(3H、s);0.98(3H、
s);1.67(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);2.40(6H、s);2.70(2H、
t);3.50(2H、t);4.05(1H、s);
6.90(1H、dq);7.60(1H、s)。
【0036】実施例6 (E,E)−17β−[3−(2−アミノエトキシイミ
ノ)−2−メチル−1−プロペニル]−5β−アンドロ
スタン−3β,14β−ジオール(I−af) 2−アミノエトキシアミンジヒドロクロライド0.36
gおよび酢酸ナトリウム0.82gの水20mlおよび
ジオキサン40ml溶液を、3N HClを添加してp
H4.5にした。(E)−3β,14β−ジヒドロキシ
−21−メチル−5β−プレグン−20−エン−21−
カルボキシアルデヒド(製造例1)0.72gのジオキ
サン16mlおよび水8ml溶液を室温で滴下した。4
時間後、その溶液を減圧下で濃縮し、その混合物を10
%Na2CO3でpH9.0にして、メチレンクロライド
で抽出した。有機相を無水Na2SO4で乾燥させ、減圧
下でエバポレートして乾燥させた。残渣をフラッシュク
ロマトグラフィー(SiO2)により、溶離剤としてク
ロロホルム/メタノール/28%水酸化アンモニウム9
0/10/1を用いて精製した。表題化合物含有のフラ
クションを収集し、エバポレートして乾燥させた。残渣
をエチルアセテートに溶解し、その溶液に理論量のフマ
ル酸エタノール溶液を添加した。結晶を採取し、表題化
合物(I−af)0.82gをフマレートの白色固体と
して得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);3.22(2H、m);4.05(1H、
m);4.22(2H、m);6.04(1H、d
q);6.70(2H、s);7.78(1H、s)。
【0037】実施例7 (E,E)−17β−[3−(3−アミノプロポキシイ
ミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−5β−アンド
ロスタン−3β,14β−ジオール(I−ag) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(0.42g)(製造例1)および3−アミノプロ
ポキシアミンジヒドロクロライドから出発し、実施例6
記載の手順と同様にして、表題化合物(I−ag)
(0.45g)をフマレートの白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);3.15(2H、m);4.05(1H、
m);4.15(2H、m);6.04(1H、d
q);6.70(2H、s);7.78(1H、s)。
【0038】実施例8 (E,E)−17β−[3−(2−ジメチルアミノエト
キシイミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−5β−
アンドロスタン−3β,14β−ジオール(I−ah) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(0.60g)(製造例1)および2−ジメチルア
ミノエトキシアミンジヒドロクロライドから出発し、実
施例6記載の手順と同様にして、表題化合物(I−a
h)(0.64g)をフマレートの白色固体として得
た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);2.90(6H、s);3.42(2H、
m);4.05(1H、m);4.35(2H、m);
6.06(1H、dq);6.70(2H、s);7.
78(1H、s)。
【0039】実施例9 (E,E)−17β−[3−(3−ジメチルアミノプロ
ポキシイミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−5β
−アンドロスタン−3β,14β−ジオール(I−a
i) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−5β−プレグン
−20−エン−21−カルボキシアルデヒド(0.39
g)(製造例1)および3−ジメチルアミノプロポキシ
アミンジヒドロクロライドから出発し、実施例6記載の
手順と同様にして、表題化合物(I−ai)(0.42
g)をフマレートの白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);2.85(6H、s);3.30(2H、
m);4.05(1H、m);4.25(2H、t);
6.06(1H、dq);6.70(2H、s);7.
78(1H、s)。
【0040】実施例10 (E,E)−17β−[3−(2−グアニジノエトキシ
イミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−5β−アン
ドロスタン−3β,14β−ジオール(I−aj) (E,E)−17β−[3−(2−アミノエトキシイミ
ノ)−21−メチル−1−プロペニル]−5β−アンド
ロスタン−3β,14β−ジオール(I−af)0.5
0gおよび1−アミジノ−3,5−ジメチルピラゾール
ニトレート0.55gのエタノール10ml溶液を還流
条件下で10時間加熱した。その溶液を減圧下でエバポ
レートして乾燥させ、粗生成物を水、その次にジエチル
エーテル/エタノールで処理し、表題化合物(I−a
j)0.35gをニトレートの白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.97(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);3.40(2H、m);4.05(1H、
s);4.30(2H、m);6.05(1H、d
q);7.77(1H、s)。
【0041】実施例11 (E,E)−17β−[3−(3−グアニジノプロポキ
シイミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−5β−ア
ンドロスタン−3β,14β−ジオール(I−ak) (E,E)−17β−[3−(3−アミノプロポキシイ
ミノ)−21−メチル−1−プロペニル]−5β−アン
ドロスタン−3β,14β−ジオール(I−ag)
(0.45g)および1−アミジノ−3,5−ジメチル
ピラゾールニトレートから出発し、実施例10記載の手
順と同様にして、表題化合物(I−ak)(0.31
g)をニトレート塩の白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.97(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);3.35(2H、m);4.05(1H、
m);4.25(2H、t);6.05(1H、d
q);7.78(1H、s)。
【0042】実施例12 (E,E)−17β−(3−グアニジノイミノ−2−エ
チル−1−プロペニル)−5β−アンドロスタン−3
β,14β−ジオール(I−al) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−エチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(0.35g)(製造例2)およびアミノグアニジ
ンハイドロゲンカーボネートから出発し、実施例1記載
の手順と同様にして、表題化合物(I−al)(0.3
2g)を白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);2.65−2.75(1H、m);4.05(1
H、s);5.90(1H、dq);7.62(1H、
s)。
【0043】実施例13 (E,E)−17β−[3−(2−アミノエトキシイミ
ノ)−2−エチル−1−プロペニル]−5β−アンドロ
スタン−3β,14β−ジオール(I−am) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−エチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(0.42g)(製造例2)および2−アミノエト
キシアミンジヒドロクロライドから出発し、実施例6記
載の手順と同様にして、表題化合物(I−am)(0.
33g)をフマレートの白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);2.65−2.75(1H、m);3.22(2
H、m);4.05(1H、m);4.22(2H、
m);6.05(1H、dq);6.70(2H、
s);7.78(1H、s)。
【0044】実施例14 (E,E)−17β−[3−(3−アミノプロポキシイ
ミノ)−2−エチル−1−プロペニル]−5β−アンド
ロスタン−3β,14β−ジオール(I−an) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−エチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(0.27g)(製造例2)および3−アミノプロ
ポキシアミンジヒドロクロライドから出発し、実施例6
記載の手順と同様にして、表題化合物(I−an)
(0.29g)をフマレートの白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);2.65−2.75(1H、m);3.15(2
H、m);4.05(1H、m);4.15(2H、
m);6.04(1H、dq);6.70(2H、
s);7.78(1H、s)。
【0045】実施例15 (E,E)−17β−[3−(2−ジメチルアミノエト
キシイミノ)−2−エチル−1−プロペニル]−5β−
アンドロスタン−3β,14β−ジオール(I−ao) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−エチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(0.30g)(製造例2)および2−ジメチルア
ミノエトキシアミンジヒドロクロライドから出発し、実
施例6記載の手順と同様にして、表題化合物(I−a
o)(0.34g)をフマレートの白色固体として得
た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);2.65−2.75(1H、m);2.90(6
H、s);3.40(2H、m);4.05(1H、
m);4.35(2H、m);6.05(1H、d
q);6.70(2H、s);7.78(1H、s)。
【0046】実施例16 (E,E)−17β−[3−(3−ジメチルアミノプロ
ポキシイミノ)−2−エチル−1−プロペニル]−5β
−アンドロスタン−3β,14β−ジオール(I−a
p) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−エチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(0.30g)(製造例2)および3−ジメチルア
ミノプロポキシアミンジヒドロクロライドから出発し、
実施例6記載の手順と同様にして、表題化合物(I−a
p)(0.31g)をフマレートの白色固体として得
た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);2.65−2.75(1H、m);2.85(6
H、s);3.30(2H、m);4.05(1H、
m);4.25(2H、t);6.05(1H、d
q);6.70(2H、s);7.78(1H、s)。
【0047】実施例17 (E,E)−17β−(3−グアニジノイミノ−2−メ
チル−1−プロペニル)−5β−アンドロスタン−3
β,14β,17α−トリオール(I−aq) (E)−3β,14β,17α−トリヒドロキシ−21−
メチル−5β−プレグン−20−エン−21−カルボキ
シアルデヒド(製造例3)(0.30g)およびアミノ
グアニジンハイドロゲンカーボネートから出発し、実施
例1記載の手順と同様にして、表題化合物(I−aq)
(0.23g)を白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.96(3H、
s);1.67(3H、d);4.05(1H、s);
5.90(1H、m);7.63(1H、s)。
【0048】実施例18 (E,E)−17β−[3−(2−アミノエトキシイミ
ノ)−2−メチル−1−プロペニル]−5β−アンドロ
スタン−3β,14β,17α−トリオール(I−ar) (E)−3β,14β,17α−トリヒドロキシ−21−
メチル−5β−プレグン−20−エン−21−カルボキ
シアルデヒド(0.42g)(製造例3)および2−ア
ミノエトキシアミンジヒドロクロライドから出発し、実
施例6記載の手順と同様にして、表題化合物(I−a
r)(0.33g)をフマレートの白色固体として得
た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.97(3H、
s);1.68(3H、d);3.20(2H、m);
4.05(1H、m);4.20(2H、m);6.0
5(1H、dq);6.70(2H、s);7.78
(1H、s)。
【0049】実施例19 (E,E)−17β−[3−(2−ジメチルアミノエト
キシイミノ)−2−メチル−1−プロペニル]−5β−
アンドロスタン−3β,14β,17α−トリオール(I
−as) (E)−3β,14β,17α−トリヒドロキシ−21−
メチル−5β−プレグン−20−エン−21−カルボキ
シアルデヒド(製造例3)(0.30g)および2−ジ
メチルアミノエトキシアミンジヒドロクロライドから出
発し、実施例6記載の手順と同様にして、表題化合物
(I−as)(0.32g)をフマレートの白色固体と
して得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.90(6H、s);
3.40(2H、m);4.05(1H、m);4.3
5(2H、m);6.05(1H、dq);6.70
(2H、s);7.77(1H、s)。
【0050】実施例20 (E,E)−3β−[2−(1−ピロリジニル)エトキ
シ]−17β−(3−グアニジノイミノ−2−メチル−
1−プロペニル)−5β−アンドロスタン−14β−オ
ール(I−at) (E)−3β−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]
−21−[2−(1,3−ジオキソラニル(dioxolany
l))]−21−メチル−5β−プレグン−20−エン−
14β−オール(製造例4)0.50gおよび0.1M
塩酸15mlのジオキサン40ml溶液を室温で維持し
た。1日後、アミノグアニジンハイドロゲンカーボネー
ト0.15gを添加した。3日後その溶液を減圧下でエ
バポレートして乾燥させた。その粗生成物をフラッシュ
クロマトグラフィー(SiO2)により、溶離剤として
クロロホルム/メタノール/28%水酸化アンモニウム
80/20/3を用いて精製した;表題化合物含有のフ
ラクションを収集し、エバポレートして乾燥させた。残
渣をジエチルエーテル/エタノールで処理し、表題化合
物(I−at)0.30gを白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);2.80−2.95(6H、m);3.65
(3H、m);5.90(1H、dq);7.62(1
H、s)。
【0051】実施例21 (E,E)−3β−[2−(1−ピロリジニル)エトキ
シ]−17β−[3−(2−アミノエトキシイミノ)−
2−メチル−1−プロペニル]−5β−アンドロスタン
−14β−オール(I−au) (E)−3β−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]
−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−21−
メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オール
(製造例4)(0.43g)および2−アミノエトキシ
アミンジヒドロクロライドから出発し、実施例20記載
の手順と同様にして、表題化合物(I−au)(0.3
4g)を白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.97(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);2.80−3.00(8H、m);3.60
−3.75(3H、m);4.05(2H、t);5.
98(1H、m);7.70(1H、s)。
【0052】実施例22 (E,E)−3β−[2−(1−ピロリジニル)プロポ
キシ]−17β−[3−グアニジノイミノ−2−メチル
−1−プロペニル]−5β−アンドロスタン−4β−オ
ール(I−av) (E)−3β−[2−(1−ピロリジニル)プロポキ
シ]−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−2
1−メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オ
ール(製造例5)(0.34g)およびアミノグアニジ
ンハイドロゲンカーボネートから出発し、実施例20記
載の手順と同様にして、表題化合物(I−av)(0.
27g)をオキサレートの白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.60−2.80(7
H、m);3.45−3.70(3H、m);5.90
(1H、dq);7.60(1H、s)。
【0053】実施例23 (E,E)−3β−[2−(1−ピロリジニル)プロポ
キシ]−17β−[3−(2−アミノエトキシイミノ)
−2−メチル−1−プロペニル]−5β−アンドロスタ
ン−14β−オール(I−aw) (E)−3β−[2−(1−ピロリジニル)プロポキ
シ]−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−2
1−メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オ
ール(製造例5)(0.35g)および2−アミノエト
キシアミンジヒドロクロライドから出発し、実施例20
記載の手順と同様にし、その後理論量のシュウ酸で処理
して、表題化合物(I−aw)(0.23g)を白色固
体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.97(3H、
s);1.68(3H、d);2.60−2.80(7
H、m);2.90(2H、t);3.45−3.70
(3H、m);4.06(2H、t);5.97(1
H、m);7.70(1H、s)。
【0054】実施例24 (E,E)−(3β−(2−アミノエトキシ)−17β
−(3−グアニジノイミノ−2−メチル−1−プロペニ
ル)−5β−アンドロスタン−4β−オール(I−a
x) (E)−3β−(3−アミノエトキシ)−21−[2−
(1,3−ジオキソラニル)]−21−メチル−5β−
プレグン−20−エン−14β−オール(製造例6)
(0.40g)およびアミノグアニジンハイドロゲンカ
ーボネートから出発し、実施例20記載の手順と同様に
して、表題化合物(I−ax)(0.24g)を白色固
体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);3.00(2H、m);3.40(2H、
m);3.70(1H、s);5.90(1H、d
q);7.62(1H、s)。
【0055】実施例25 (E,E)−3β−(2−アミノエトキシ)−17β−
[3−(2−アミノエトキシイミノ)−2−メチル−1
−プロペニル]−5β−アンドロスタン−14β−オー
ル(I−ay) (E)−3β−(2−アミノエトキシ)−21−[2−
(1,3−ジオキソラニル)]−21−メチル−5β−
プレグン−20−エン−14β−オール(製造例6)
(0.36g)および2−アミノエトキシアミンジヒド
ロクロライドから出発し、実施例20記載の手順と同様
にして、表題化合物(I−ay)(0.25g)を白色
固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.97(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);2.90−3.00(4H、m);3.40
(2H、t);3.65(1H、m);4.05(2
H、t);5.98(1H、m);7.70(1H、
s)。
【0056】実施例26 (E,E)−3β−(3−アミノプロポキシ)−17β
−(3−グアニジノイミノ−2−メチル−1−プロペニ
ル)−5β−アンドロスタン−4β−オール(I−a
z) (E)−3β−(3−アミノプロポキシ)−21−[2
−(1,3−ジオキソラニル)]−21−メチル−5β
−プレグン−20−エン−14β−オール(製造例7)
(0.34g)およびアミノグアニジンハイドロゲンカ
ーボネートから出発し、実施例20記載の手順と同様に
して、表題化合物(I−az)(0.26g)を白色固
体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.67(3H、d);2.60−2.80(3
H、m);3.30−3.40(2H、m);3.60
(1H、m);5.90(1H、dq);7.60(1
H、s)。
【0057】実施例27 (E,E)−3β−(3−アミノプロポキシ)−17β
−[3−(2−アミノエトキシイミノ)−2−メチル−
1−プロペニル]−5β−アンドロスタン−14β−オ
ール(I−ba) (E)−3β−(3−アミノプロポキシ)−21−[2
−(1,3−ジオキソラニル)]−21−メチル−5β
−プレグン−20−エン−14β−オール(製造例7)
(0.35g)および2−アミノエトキシアミンジヒド
ロクロライドから出発し、実施例20記載の手順と同様
にして、表題化合物(I−ba)(0.23g)を白色
固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.97(3H、
s);1.68(3H、d);2.60−2.80(3
H、m);2.90(2H、t);3.30−3.40
(2H、m);3.60(1H、m);4.05(2
H、t);5.98(1H、m);7.70(1H、
s)。
【0058】実施例28 (E,E)−17β−(3−グアニジノイミノ−2−メ
チル−1−プロペニル)−5β−アンドロスタン−3
α,14β−ジオール(I−bb) (E)−3α,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(製造例8)(0.40g)およびアミノグアニジ
ンハイドロゲンカーボネートから出発し、実施例1記載
の手順と同様にして、表題化合物(I−bb)(0.2
8g)を白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);3.75(1H、s);5.90(1H、d
q);7.62(1H、s)。
【0059】実施例29 (E,E)−17β−[3−(2−アミノエトキシイミ
ノ)−2−メチル−1−プロペニル]−5β−アンドロ
スタン−3α,14β−ジオール(I−bc) (E)−3α,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(製造例8)(0.40g)および2−アミノエト
キシアミンジヒドロクロライドから出発し、実施例6記
載の手順と同様にして、表題化合物(I−bc)(0.
30g)をフマレートの白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.98(3H、
s);1.67(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);3.22(2H、m);3.75(1H、
m);4.23(2H、m);6.04(1H、d
q);6.70(2H、s);7.77(1H、s)。
【0060】実施例30 (E,E)−3α−[2−(1−ピロリジニル)エトキ
シ]−17β−[3−(2−アミノエトキシイミノ)−
2−メチル−1−プロペニル]−5β−アンドロスタン
−14β−オール(I−bd) (E)−3α−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]
−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−21−
メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オール
(製造例9)(0.35g)および2−アミノエトキシ
アミンジヒドロクロライドから出発し、実施例20記載
の手順と同様にして、表題化合物(I−bd)(0.2
8g)を白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.97(3H、
s);1.68(3H、d);2.65−2.75(1
H、m);2.80−3.00(8H、m);3.50
−3.75(3H、m);4.05(2H、t);5.
98(1H、m);7.70(1H、s)。
【0061】実施例31 (E,E)−3α−(3−アミノプロポキシ)−17β
−[3−(2−アミノエトキシイミノ)−2−メチル−
1−プロペニル]−5β−アンドロスタン−14β−オ
ール(I−be) (E)−3α−(2−アミノプロポキシ)−21−[2
−(1,3−ジオキソラニル)]−21−メチル−5β
−プレグン−20−エン−14β−オール(製造例1
0)(0.35g)および2−アミノエトキシアミンジ
ヒドロクロライドから出発し、実施例20記載の手順と
同様にして、表題化合物(I−be)(0.28g)を
白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CD3OD、TMSからの
ppm):0.86(3H、s);0.97(3H、
s);1.67(3H、d);2.60−2.80(3
H、m);2.90(2H、t);3.30−3.40
(2H、m);3.50(1H、m);4.05(2
H、t);5.98(1H、m);7.70(1H、
s)。
【0062】製造例1 (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(II−a) エチル(E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−メ
チル−5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシ
レート(ボウタジー・ジェイ(Boutagy J.)およびトーマ
ス・アール(Thomas R.)、オースト・ジェイ・ファーム
・ケム(Aust.J.Pharm.Chem.)、1972、NS1、6
7)9.60gの乾燥テトラヒドロフラン370ml溶
液に、ヘキサン中の1M i-Bu2AlH104mlを窒
素雰囲気下、−78℃にて滴下した。2時間後、その反
応を硫酸ナトリウム46.0gの水350ml溶液で急
冷し、室温で2時間撹拌した。その後その混合物をセラ
イトで濾過し、メチレンクロライドで洗浄した。有機層
を分離し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレー
トして乾燥させて、(E)−21−ヒドロキシメチル−
21−メチル−5β−プレグン−20−エン−3β,1
4β−ジオール8.30gをオフホワイト固体として得
た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.97(3H、
s);1.65(3H、d);2.45−2.55(1
H、m);4.00(2H、s);4.13(1H、
m);5.60(1H、dq)。
【0063】(E)−21−ヒドロキシメチル−21−
メチル−5β−プレグン−20−エン−3β,14β−
ジオール8.40gのクロロホルム200ml溶液に、
MnO284.0gを室温で添加した。その混合物を一
晩中撹拌し、セライトで濾過した。有機溶液をエバポレ
ートして乾燥させ、表題化合物(II−a)7.50g
をオフホワイト固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.87(3H、s);0.98(3H、
s);1.70(3H、d);2.75−2.85(1
H、m);4.15(1H、m);6.80(1H、d
q);9.40(1H、s)。
【0064】製造例2 (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−エチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(II−b) 撹拌した乾燥THF100ml中のNaH(鉱油中55
%分散液)1.20gの混合物にトリエチル2−ホスホ
ノブチラート(triethyl 2-phosphonobutirrate)6.
9mlを氷浴で冷却しながら滴下した。30分後、室温
にて3β,14β−ジヒドロキシ−5β−アンドロスタ
ン−17β−カルボキシアルデヒド(ボウタジー・ジェ
イ(Boutagy J.)およびトーマス・アール(Thomas R.)、
オースト・ジェイ・ケム(Aust.J.Chem.)、1971、
24、2723)4.80gのTHF50ml溶液を滴
下した。2時間後その混合物を5%NaH2PO4水溶液
200mlで希釈した;有機層を分離し、水性相をエチ
ルアセテートで抽出した。有機層を合わせて無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、エバポレートして乾燥させた。残
渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2)によ
り、溶離剤としてシクロヘキサン/エチルアセテート1
/1を用いて精製した。純粋な化合物含有のフラクショ
ンを収集し、エバポレートして乾燥させ、エチル(E)
−3β,14β−ジヒドロキシ−21−エチル−5β−
プレグン−20−エン−21−カルボキシレート4.7
0gをオフホワイト固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.95(3H、
s);2.55−2.65(1H、m);4.10(1
H、s);4.15(2H、q);6.98(1H、
m)。
【0065】(E)−3β,14β−ジヒドロキシ−2
1−エチル−5β−プレグン−20−エン−21−カル
ボキシレート4.50gから、製造例1記載の反応順序
と同様にして、表題化合物(II−b)3.10gをオ
フホワイト固体として得た。1H−NMR(300MH
z、CDCl3、TMSからのppm):0.87(3
H、s);0.98(3H、s);2.75−2.85
(1H、m);4.15(1H、m);6.80(1
H、m);9.40(1H、s)。
【0066】製造例3 (E)−3β,14β,17α−トリヒドロキシ−21−
メチル−5β−プレグン−20−エン−21−カルボキ
シアルデヒド(II−c) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシレート
(ボウタジー・ジェイ(Boutagy J.)およびトーマス・ア
ール(Thomas R.)、オースト・ジェイ・ファーム・サイ
(Aust.J.Pharm.Sci.)、1972、NS1、67)1.
35gのジオキサン20ml溶液に、二酸化セレン1.
10gを窒素雰囲気下で添加した。その混合物を4時間
還流させ、一晩中室温で維持し、その後濾過した。減圧
下で溶媒を留去した。その粗生成物に水を添加し、その
混合物を濾過して、エチル(E)−3β,14β,17α
−トリヒドロキシ−21−メチル−5β−プレグン−2
0−エン−21−カルボキシレート1.10gを淡黄色
固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.80(3H、s);0.92(3H、
s);1.80(3H、d);4.10(1H、s);
4.15(2H、q);5.95(1H、m)。
【0067】製造例1記載の手順に従い、メチル(E)
−3β,14β,17α−トリヒドロキシ−5β−プレグ
ン−20−エン−21−カルボキシレート1.05gを
最初にi-Bu2AlHと反応させ、次にMnO2と反応さ
せて、表題化合物(II−c)0.80gを淡黄色固体
として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.70(3H、s);0.90(3H、
s);1.70(3H、d);3.90(1H、m);
7.60(1H、m);9.50(1H、d)。
【0068】製造例4 (E)−3β−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]
−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−21−
メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オール
(II−d) (E)−3β,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(製造例1)2.50g、エチレングリコール1
1.0ml、2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン
50mlおよびシュウ酸0.06gの混合物を40℃で
3日間加熱した。冷却後、その混合物を5%炭酸水素ナ
トリウム水溶液で希釈し、エチルアセテートで抽出し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレ
ートして乾燥させて、(E)−21−[2−(1,3−
ジオキソラニル)]−21−メチル−5β−プレグン−
20−エン−3β,14β−ジオール2.60gを白色
固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.95(3H、
s);1.65(3H、s);3.85−4.05(4
H、m);4.12(1H、m);5.10(1H、
m);5.40(1H、dd)。
【0069】乾燥テトラヒドロフラン280ml中、
(E)−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−
21−メチル−5β−プレグン−20−エン−3β,1
4β−ジオール2.55g、1−(2−クロロエチル)
ピロリジン15.0gおよび水素化ナトリウム(鉱油中
55%分散液)5.00gの混合物を12時間還流させ
た。冷却後、水を添加し、混合物をエチルアセテートで
抽出した;有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、エ
バポレートして乾燥させた。粗生成物をフラッシュクロ
マトグラフィー(SiO2)により、溶離剤としてクロ
ロホルム/メタノール95/5を用いて精製した;表題
化合物含有のフラクションを収集し、エバポレートして
表題化合物(II−d)1.60gを不透明オイルとし
て得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);1.00(3H、
s);1.65(3H、s);2.85(6H、m);
3.65(3H、m);3.85−4.05(4H、
m);5.15(1H、m);5.40(1H、m)。
【0070】製造例5 (E)−3β−[3−(1−ピロリジニル)プロポキ
シ]−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−2
1−メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オ
ール(II−e) (E)−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−
21−メチル−5β−プレグン−20−エン−3β,1
4β−ジオール(製造例4を見よ)2.10gおよび1
−(3−クロロプロピル)ピロリジン8.00gから出
発し、製造例4記載の手順と同様にして、表題化合物
(II−e)(1.10g)を不透明オイルとして得
た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);1.00(3H、
s);1.65(3H、s);2.55(6H、m);
3.42(2H、t);3.62(1H、m);3.8
5−4.05(4H、m);5.15(1H、m);
5.40(1H、dd)。
【0071】製造例6 (E)−3β−(2−アミノエトキシ)−21−[2−
(1,3−ジオキソラニル)]−21−メチル−5β−
プレグン−20−エン−14β−オール(II−f) NaH(鉱油中60%分散液)7.05gの乾燥テトラ
ヒドロフラン500ml懸濁液に、(E)−21−[2
−(1,3−ジオキソラニル)]−21−メチル−5β
−プレグン−20−エン−3β,14β−ジオール(製
造例4を見よ)8.05gを窒素雰囲気下室温にて添加
した。その混合物を撹拌しながら7時間還流させ、次
に、ブロモアセトアルデヒドジエチルアセタール35m
lを添加し、その懸濁液を撹拌しながら4時間還流させ
た。冷却後、室温で水80mlを注意して添加し、テト
ラヒドロフランを減圧下で留去した。残渣をメチレンク
ロライドで抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、エバポレートして乾燥させた。粗生成物をフラッ
シュクロマトグラフィー(SiO2)により、溶離剤と
してn−ヘキサン/エチルアセテート75/25を用い
て精製し、(E)−3β−(2,2−ジエトキシエトキ
シ)−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−2
1−メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オ
ール9.05gを不透明オイルとして得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);1.00(3H、
s);1.23(6H、t);1.65(3H、s);
3.45−3.50(2H、m);3.50−3.80
(5H、m);3.85−4.05(4H、m);4.
63(1H、t);5.15(1H、m);5.40
(1H、m)。
【0072】3β−(2,2−ジエトキシエトキシ)−
17β−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−5β−
アンドロスタン−14β−オール9.00gのジオキサ
ン720mlおよび酒石酸飽和水溶液550ml溶液を
窒素雰囲気下70℃にて2時間加熱した。室温まで冷却
後、水300mlを添加し、その混合物をメチレンクロ
ライドで抽出した。有機層を水で洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで乾燥させ、エバポレートして乾燥させた。粗生
成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2)によ
り、溶離剤としてn−ヘキサン/エチルアセテート65
/35を用いて精製し、(E)−3β−ホルミルメトキ
シ−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−21
−メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オー
ル6.05gを白色蝋状固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);1.02(3H、
s);1.65(3H、s);3.70(1H、b
s);3.85−4.05(4H、m);4.10(2
H、d);5.15(1H、m);5.40(1H、
m);9.75(1H、t)。
【0073】(E)−3β−ホルミルメトキシ−21−
[2−(1,3−ジオキソラニル)]−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−14β−オール3.00
gのメタノール300ml溶液に、水素化ホウ素ナトリ
ウム1.00gを0℃にてゆっくり添加した。30分
後、混合物温度を25℃まで温めた。2時間後、水60
mlを添加し、メタノールを減圧下で留去し、残渣をメ
チレンクロライドで抽出した;有機層を水で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレートして乾燥させ
た。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO
2)により、溶離剤としてn−ヘキサン/エチルアセテ
ート75/25を用いて精製し、(E)−3β−(2−
ヒドロキシエトキシ)−21−[2−(1,3−ジオキ
ソラニル)]−21−メチル−5β−プレグン−20−
エン−14β−オール2.25gを白色固体として得
た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);1.00(3H、
s);1.65(3H、s);3.50(2H、t);
3.60(1H、bs);3.70(2H、t);3.
85−4.05(4H、m);5.15(1H、m);
5.40(1H、m)。
【0074】ジエチルアゾジカルボキシレート0.85
ml溶液を、撹拌した(E)−3β−(2−ヒドロキシ
エトキシ)−21−[2−(1,3−ジオキソラニ
ル)]−21−メチル−5β−プレグン−20−エン−
14β−オール2.20g、フタルイミド0.90gお
よびトリフェニルホスフィン1.50gのテトラヒドロ
フラン23ml溶液に窒素雰囲気下室温にて滴下した。
2時間後、溶媒をエバポレートして乾燥させた。粗生成
物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2)によ
り、溶離剤としてn−ヘキサン/エチルアセテート75
/25を用いて精製し、(E)−3β−(2−フタルイ
ミドエトキシ)−21−[2−(1,3−ジオキソラニ
ル)]−21−メチル−5β−プレグン−20−エン−
14β−オール2.40gを得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);1.00(3H、
s);1.65(3H、s);3.60−3.70(3
H、m);3.85−4.20(6H、m);5.15
(1H、m);5.40(1H、m);7.70−7.
75(2H、m);7.80−7.90(2H、m)。
【0075】3β−(2−フタルイミドエトキシ)−1
7β−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−21−メ
チル−5β−アンドロスタン−14β−オール2.30
gのエタノール(96%)80ml溶液に、ヒドラジン
水和物0.75mlを室温にて添加した。混合物を撹拌
しながら4時間還流させ、次に水20mlを添加し、エ
タノールを減圧下で留去した。残渣をメチレンクロライ
ドで抽出した;有機溶液を水で洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、減圧下でエバポレートして乾燥させ
た。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、溶
離剤としてメチレンクロライド/メタノール90/10
を用いて精製し、表題化合物(II−f)1.05gを
白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);1.00(3H、
s);1.65(3H、s);2.85(2H、t);
3.40(2H、m);3.65(1H、bs);3.
85−4.05(4H、m);5.15(1H、m);
5.40(1H、m)。
【0076】製造例7 (E)−3β−(3−アミノプロポキシ)−21−[2
−(1,3−ジオキソラニル)]−21−メチル−5β
−プレグン−20−エン−14β−オール(II−g) 3β,14β−ジヒドロキシ−5β−アンドロスタン−
17β−カルボキシアルデヒド(ボウタジー・ジェイ(B
outagy J.)およびトーマス・アール(Thomas R.)、オー
スト・ジェイ・ケム(Aust.J.Chem.)、1971、2
4、2723)6.00g、シュウ酸1.20gおよび
エチレングリコール20.0mlのアセトニトリル14
0ml溶液を室温で24時間撹拌した。炭酸水素ナトリ
ウム水溶液で塩基性化した後、その混合物をエチルアセ
テート抽出した;有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、エバポレートして乾燥させて、17β−[2−
(1,3−ジオキソラニル)]−5β−アンドロスタン
−3β,14β−ジオール6.10gを不透明オイルと
して得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.98(3H、s);1.05(3H、
s);3.80−4.20(5H、m);4.98(1
H、d)。
【0077】17β−[2−(1,3−ジオキソラニ
ル)]−5β−アンドロスタン−3β,14β−ジオー
ル6.05gの乾燥テトラヒドロフラン80ml溶液
に、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液)5.80
gを窒素雰囲気下室温で添加し、その結果生じた混合物
を撹拌しながら6時間還流させた。冷却後、臭化アリル
18.0gを添加し、さらに20時間還流を続けた。そ
の混合物を水で急冷し、有機溶媒を減圧下で留去した。
残渣をエチルアセテートで抽出した;有機溶液を無水硫
酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレートして乾燥させ
た。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、溶離
剤としてn−ヘキサン/エチルアセテート80/20を
用いて精製し、3β−プロプ−(2−エン)オキシ−1
7β−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−5β−ア
ンドロスタン−14β−オール5.20gを白色固体と
して得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.97(3H、s);1.04(3H、
s);3.69(1H、bs);3.80−4.20
(6H、m);4.99(1H、d);5.12−5.
18(1H、m);5.22−5.32(1H、m);
5.87−6.01(1H、m)。
【0078】9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン
5.10gの乾燥テトラヒドロフラン350ml溶液
に、テトラヒドロフラン140ml中の3β−プロプ−
(2−エン)オキシ−17β−[2−(1,3−ジオキ
ソラニル)]−5β−アンドロスタン−14β−オール
6.80gを窒素雰囲気下室温で添加した。6時間撹拌
後、エタノール12ml、6N水酸化ナトリウム4.0
mlおよび30%過酸化水素7mlを添加した。混合物
を50℃にて1時間撹拌し、炭酸カリウム9.05gの
水200ml溶液で急冷し、有機溶媒を減圧下で留去し
た。残渣をメチレンクロライドで抽出し、有機溶液を無
水硫酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレートして乾燥さ
せた。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより、溶
離剤としてn−ヘキサン/エチルアセテート70/30
を用いて精製し、3β−(3−ヒドロキシプロポキシ)
−17β−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−5β
−アンドロスタン−14β−オール4.35gを白色固
体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.96(3H、s);1.05(3H、
s);3.57−3.67(3H、m);3.80−
4.20(6H、m);4.98(1H、d)。
【0079】3β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−1
7β−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−5β−ア
ンドロスタン−14β−オール4.30gのジオキサン
100ml溶液を、0.1N塩酸でpH2.0に酸性化
し、2時間撹拌した。その溶液を5%炭酸水素ナトリウ
ム水溶液に注ぎ、エチルアセテートで抽出した。有機層
を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレートして乾
燥させ、3β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−14β
−ヒドロキシ−5β−アンドロスタン−17β−カルボ
キシアルデヒド3.50gを白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.96(3H、s);1.05(3H、
s);3.55−3.65(3H、m);3.80−
4.20(2H、m);9.25(1H、d)。
【0080】3β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−1
4β−ヒドロキシ−5β−アンドロスタン−17β−カ
ルボキシアルデヒド3.45gを、製造例2記載の手順
と同様にして、水素化ナトリウム存在下にてトリエチル
2−ホスホノプロピオネートと反応させ、エチル(E)
−3β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−14β−ヒド
ロキシ−21−メチル−5β−プレグン−20−エン−
21−カルボキシレート3.05gを白色泡として得
た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.95(3H、
s);1.70(3H、s);3.55−3.65(3
H、m);4.15(2H、t);4.00−4.20
(4H、m);7.00(1H、dd)。
【0081】エチル(E)−3β−(3−ヒドロキシプ
ロポキシ)−14β−ジヒドロキシ−21−メチル−5
β−プレグン−20−エン−21−カルボキシレート
3.00gを、製造例1記載のようにして、i-Bu2
lH、続いてMnO2と反応させ、(E)−3β−(3
−ヒドロキシプロポキシ)−14β−ジヒドロキシ−5
β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデヒ
ド2.85gを得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.95(3H、
s);1.70(3H、d);3.55−3.65(3
H、m);4.00−4.20(2H、m);5.80
(1H、m);9.40(1H、d)。
【0082】(E)−3β−(3−ヒドロキシプロポキ
シ)−14β−ジヒドロキシ−5β−プレグン−20−
エン−21−カルボキシアルデヒド2.80gを、製造
例4記載のようにして、エチレングリコールと反応さ
せ、(E)−3β−(3−ヒドロキシプロポキシ)−2
1−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−21−メチ
ル−5β−プレグン−20−エン−14β−オール3.
10gを白色泡として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.90(3H、s);0.95(3H、
s);1.70(3H、d);3.55−3.65(3
H、m);4.00−4.20(2H、m);5.20
(1H、d);5.60(1H、m)。
【0083】(E)−3β−(3−ヒドロキシプロポキ
シ)−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−2
1−メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オ
ール3.00g、フタルイミド1.55gおよびトリフ
ェニルホスフィン3.60gのテトラヒドロフラン55
ml溶液に、ジエチルアゾジカルボキシレート0.35
mlを窒素雰囲気下室温にて滴下した。2時間後溶媒を
真空中で除去し、粗生成物を無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、エバポレートして乾燥させた。粗生成物をフラッ
シュクロマトグラフィー(SiO2)により、溶離剤と
してn−ヘキサン/エチルアセテート80/20を用い
て精製し、(E)−3β−(3−フタルイミドプロポキ
シ)−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−2
1−メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オ
ール3.50gを白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.95(3H、
s);1.70(3H、d);3.40−3.55(3
H、m);3.80−4.20(6H、m);5.20
(1H、d);5.60(1H、m);7.68−7.
75(2H、m);7.80−7.90(2H、m)。
【0084】(E)−3β−(3−フタルイミドプロポ
キシ)−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−
21−メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−
オール3.40gのエタノール(96%)350ml溶
液に、ヒドラジン水和物2.30gを室温で添加した。
混合物を撹拌しながら4時間還流させた。冷却後、水1
0mlを添加し、エタノールを減圧下で留去した。残渣
をメチレンクロライドで抽出し、有機溶液を水で洗浄
し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレートして
乾燥させた。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー
(SiO2)により、溶離剤としてメチレンクロライド
/メタノール90/10を用いて精製し、表題化合物
(II−g)1.20gを白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);1.00(3H、
s);1.70(3H、d);2.60−2.80(2
H、m);3.30−3.40(2H、m);3.60
(1H、bs);3.85−4.05(4H、m);
5.20(1H、d);5.60(1H、m)。
【0085】製造例8 (E)−3α,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(II−h) (E)−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−
21−メチル−5β−プレグン−20−エン−3β,1
4β−ジオール(製造例4を見よ)1.55gのメチレ
ンクロライド20ml溶液に、4−メチルモルホリンN
−オキシド0.95g、テトラプロピルアンモニウムペ
ルルテネート0.15gおよび粉末4オングストローム
モレキュラーシーブ1.20gを室温で添加した。3時
間後、溶媒をエバポレートして乾燥させ、粗生成物をフ
ラッシュクロマトグラフィー(SiO2)により、溶離
剤としてn−ヘキサン/エチルアセテート60/40を
用いて精製し、(E)−21−[2−(1,3−ジオキ
ソラニル)]−5β−プレグン−20−エン−14β−
オール−3−オン1.35gを白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.95(3H、
s);1.65(3H、s);2.70(1H、t);
2.80(1H、dd);3.85−4.05(4H、
m);5.10(1H、m);5.40(1H、m)。
【0086】(E)−21−[2−(1,3−ジオキソ
ラニル)]−21−メチル−5β−プレグン−20−エ
ン−14β−オール−3−オン1.30gの−78℃乾
燥テトラヒドロフラン15ml溶液に、トリ−tert−ブ
トキシアルミニウムハイドライド3.10gの乾燥テト
ラヒドロフラン30ml溶液を滴下した。混合物を20
時間撹拌し、次に水15mlを添加し、温度を25℃に
上げた。混合物をセライトで濾過し、不溶物をメタノー
ルで洗浄した。溶液を減圧下で濃縮し、メチレンクロラ
イドで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、
エバポレートし、(E)−21−[2−(1,3−ジオ
キソラニル)]−21−メチル−5β−プレグン−20
−エン−3α,14β−ジオール1.40gを白色固体
として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.95(3H、
s);1.65(3H、s);3.70(1H、m);
3.85−4.05(4H、m);5.10(1H、
m);5.40(1H、m)。
【0087】(E)−21−[2−(1,3−ジオキソ
ラニル)]−21−メチル−5β−プレグン−20−エ
ン−3α,14β−ジオール1.35gのジオキサン1
5ml溶液を0.1N塩酸でpH2.0に酸性化し、2
時間撹拌した。溶液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液に
注ぎ、エチルアセテートで抽出した。有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥させ、エバポレートして乾燥させ、
(E)−3α,14β−ジヒドロキシ−21−メチル−
5β−プレグン−20−エン−21−カルボキシアルデ
ヒド(II−h)1.10gを白色固体として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.95(3H、
s);1.70(3H、d);2.80(1H、m);
3.75(1H、m);6.80(1H、dq);9.
40(1H、d)。
【0088】製造例9 (E)−3α−[2−(1−ピロリジニル)エトキシ]
−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−21−
メチル−5β−プレグン−20−エン−14β−オール
(II−i) (E)−21−[2−(1,3−ジオキソラニル)]−
21−メチル−5β−プレグン−20−エン−3α,1
4β−ジオール(製造例8を見よ)0.60gから出発
し、製造例4記載の手順と同様にして、表題化合物(I
I−i)(0.50g)を白色泡として得た。1 H−NMR(300MHz、CDCl3、TMSからの
ppm):0.85(3H、s);0.95(3H、
s);1.65(3H、s);2.85(6H、m);
3.60(3H、m);3.85−4.05(4H、
m);5.10(1H、m);5.40(1H、d
d)。
【0089】製造例10 (E)-3α-(2-アミノエトキシ)-21-[2-(1,3-ジオ
キソラニル)]-21-メチル-5β-プレグン-20-エン-
14β-オール (II-j) 表題化合物(II-j)(0.80g)を、4.50gの(E)-2
1-[2-1,3-ジオキソラニル)]-21-メチル-5β-プ
レグン-20-エン-14β-ジオール(製造例8参照)から
出発し、製造例6に記載したのと同一の方法にて調製し
て白色泡状物質として得た。 1H NMR:(300MHz,CDCl3,TMSからの
ppm):0.85(3H,s);1,00(3H,s);1.
65(3H,s);2.85’2H,t);3.40(2H,
m);3.55(1H,bs);3.85-4.05(4H,
m);5.15(1H,m);5.40(1H,m)。
【0090】請求項の化合物の毒性データ 本願発明の化合物の毒性は低く、安全な治療薬として用
いることができる。9時間絶食したマウスに、一回の経
口投与で増加する用量を投与し、その後ゲージに入れ、
通常の食餌を与えた。急性毒性(LD50)を投与の7日後
に評価した。結果を表1に示す。
【0091】
【表1】
【0092】有用な用量、投与方法、および医薬組成物
の例 本願発明の化合物はさまざまな投与形態、例えば経口投
与では錠剤、カプセル、糖衣錠またはフィルム被覆錠、
液体溶液または懸濁液の剤形で:腸内投与には座薬で:
非経口投与、例えば筋肉内、または静脈内注射もしくは
点滴:埋め込み(implantation)(例えば皮下または筋肉
内へ)または筋肉内投与によって投与される徐放製剤と
してもよい。
【0093】用量は、患者の年齢、体重、症状および投
与経路に依存して決定される。例えば成人(体重約70
kg)に適用される用量は、0.01から10mgの1回
用量(pro dose)の1日1から3回経口投与、および0.
01から50mgの1回用量の1日1から3回非経口投
与である。
【0094】この化合物を投与するのが必要となる全て
の症状に対して一般には経口投与が選ばれる。急性高血
圧症には例えば静脈注射または点滴のごとき非経口投与
が有利となる。もちろん、用量管理は最適な治療応答が
得られるよう調節すればよい。
【0095】本発明の範囲には本発明の化合物と製剤的
に許容される賦形剤(担体または希釈剤であってもよい)
とを含む医薬組成物を含む。本発明の医薬組成物は通常
従来技術によって調製され、製剤的に適当な形態で投与
される。例えば、固形経口投与剤には、活性化合物と共
に例えばラクトース、デキストロース、サッカロース、
セルロース、コーンスターチおよびポテトスターチのご
とき希釈剤、シリカ、タルク、ステアリン酸、ステアリ
ン酸マグネシウムまたはステアリン酸カルシウムのごと
き流動化剤および/またはポリエチレングリコール類;
例えば澱粉、アラビアゴム、ゼラチン、メチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリド
ン等の結着剤、例えば澱粉、アルギン酸、アルギン酸
塩、澱粉グリコレートナトリウム等の抗凝集剤;沸騰性
混合物(effervescing mixtures);染料;甘味料;湿潤
剤、例えばレシチン、ポリソルベート、ラウリルスルフ
ェート等;および一般に無毒性で薬学的に不活性な物質
が、医薬組成物に用いられる。
【0096】本発明の医薬組成物は既知の方法で、例え
ば混合、顆粒化、錠剤化、糖被覆またはフィルム被覆方
法を用いて製造すればよい。経口投与のための液体分散
液としては、例えば シロップ、エマルション、懸濁液
および溶液であってよい。シロップには、担体として例
えばサッカロース、またはグリセリンおよび/またはマ
ンニトールおよび/またはソルビトールと共にサッカロ
ースを用いればよい:特に糖尿病患者に投与するシロッ
プには担体としてグルコースへと代謝されない生成物も
しくはほんのすこしのグルコース量へと代謝される、ソ
ルビトールのごときものを用いなくてはならない。懸濁
液およびエマルションには担体として、例えば天然ゴ
ム、寒天、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロースまたはポリビニ
ルアルコールを用いればよい。
【0097】経口投与用の溶液には担体として、例えば
水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、
サッカロースおよび薬学的に許容されるであろう塩を用
いればよい。筋肉内注射のための溶液には活性化合物と
共に薬学的に許容され得る担体、例えば滅菌水、オリー
ブオイル、オレイン酸エチル、グリコール類例えばプロ
ピレングリコール、および所望により、適当な量の塩酸
リドカインを含有していてもよい。静脈内注射または点
滴用の溶液には担体として、例えば滅菌水、エタノー
ル、プロピレングリコール、および薬学的に許容され得
る塩を滅菌等張塩水を調製するために用いてもよい。座
薬には活性化合物と共に薬学的に許容される担体、例え
ばココアバター、ポリエチレングリコール、ポリエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル界面活性剤またはレシチン
を用いてもよい。
【0098】実施例32 1mgの活性物質を有する重量100mgの錠剤を、以
下の通り製造した: 組成(10000錠分) (E,E)-17β-[3-(2-アミノエトキシアミノ)-2-メチル-1-プロペニル]-5 β-アンドロスタン-3β,14β-ジオールフマレート(I−af) 10.0g ラクトース 700.0g コーンスターチ 240.0g タルクパウダー 35.0g ステアリン酸マグネシウム 15.0g
【0099】活性成分を適当なふるいでふるい、ラクト
ースおよびコーンスターチと混合した。適当な量の精製
水を添加し、この粉末を顆粒化した。乾燥した後、顆粒
をふるい分けし、タルクおよびステアリン酸マグネシウ
ムと混合した。得られた顆粒を直径7mmのパンチを用
いて錠剤に圧縮した。他の強度の錠剤は、活性成分のラ
クトースに対する量あるいは圧縮重量を変え、適当なパ
ンチを用いることによって調製し得る。
【0100】実施例33 5mgの活性成分を含有する経口投与用の溶液は5mg
の(E,E)-17β-[3-(2-アミノエトキシイミノ)-2
-メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,1
4β-ジオールフマレート(I-af)を10mlの70%
エタノールに溶解して得られる。この溶液は適当な量を
水で希釈して投与すればよい。
【0101】実施例34 0.1mgの活性物質を含む筋肉内投与用アンプルを、
以下の通り製造した。 組成(10000アンプル分) (E,E)-17β-[3-(2-アミノエトキシアミノ)-2-メチル-1-プロペニル]-5 β-アンドロスタン-3β,14β-ジオールフマレート(I−af) 1.0g 滅菌水 10.0L 活性成分を滅菌水中へ溶解した。溶液は適当なフィルタ
ーを通して滅菌し、アンプルに詰めた。
【0102】本願発明の方法によって調製される一般式
(I)の化合物およびその薬学的に許容される塩は、心血
管系の不全、例えば心不全および高血圧の治療に有用で
ある。本願発明の方法によって調製される一般式(I)の
化合物およびその薬学的に許容される塩は、ウーアバイ
ンやジギトキシンのごとき既知の筋変力作用剤より毒性
が低い。さらに本発明の化合物(I)はNa+,K+ATP
アーゼの受容体部位に良好な親和性を示し、この酵素の
良好な阻害剤となる。
【0103】Na+,K+ATPアーゼの受容体部位に対
する親和性およびこの酵素に対するアゴニストまたはア
ンタゴニスト活性を調べるため、以下の試験を行った: a)Na+,K+ATPアーゼ受容体(ジョーグハンセン (J
orghensen P., BBA, 1974, 356, 36)とエルドマン(Erdm
an E.ら、 Arzneim. Forsh., 1984, 34, 1314))の方法
により精製した)に特異的結合している3H-ウーアバイ
ンの、該受容体からの置換 b)被験化合物の存在下および不存在下における32P-A
TPの加水分解%で測定される精製Na+,K+ATPア
ーゼ活性の抑制(Doucet A.ら, Am.J.Physiol., 1986,
251, F851)。
【0104】心臓収縮血圧(systolic blood pressure(S
BP))および心拍数(HR)をテイル・カフ法(tail cuff met
hod)によって、高血圧誘導幼若オスラット(MHSまたはSH
R)種を用いて測定した。高血圧を発症する前のもの(4
週令)を用いてSBPの基底値を求めた。7匹のラッで
1群とし、コントロール群と処置群を設けた。化合物は
メソセル(Methocel)0.5%(w/v)に懸濁して、投与
群に対しては少なくとも5週間毎日経口投与した。コン
トロール群にはメソセルのみを投与した。SBPおよび
HRを毎週投与後6および24時間後に測定した。5週
間の処置の後、コントロール群には高血圧が完全に発現
している(9週令)時に、ウオッシュアウトを始め、少な
くとも1週間続けて、処置群で血圧が低いまま保たれる
か、または再び基底値を確立するかについて確認した。
【0105】血圧低下活性を検出するためのこの方法の
効力は、すでにβブロッカーにおいて確かめられてい
る。βブロッカーを高血圧ラット(SHR)に急性に投与
した場合、血圧低下作用は発現されない。しかしなが
ら、離乳期から投与を始め、5週間以上投与を続けると
高血圧の発症が抑制される(タケダら、Japan J. Pharma
col., 1979, 29, 171;タケダら、Japan J. Pharmacol.,
1982, 32, 283;Richer C.ら、Eur. J. Pharmacol., 197
8, 47,393)。いくつかの化合物の2種類の試験における
親和性および抑制活性を以下の表に示す。
【0106】
【表2】
【0107】高血圧症の発症を予防する新規化合物を以
下の表にまとめた:
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アルベルト・チェリ イタリア、イ−20060ジェサーテ(ミラ ノ)、ビア・モンテ・サン・ミケーレ7番 (72)発明者 ジュゼッペ・ビアンキ イタリア、イ−20133ミラノ、ピアッツ ァ・アディグラト4番 (72)発明者 パトリツィア・フェラーリ イタリア、イ−21100バレーゼ、ビア・ガ スパロット5番 (72)発明者 ピエロ・メローニ イタリア、イ−20091ブレッソ(ミラノ)、 ビア・チェントゥレリ1番 (72)発明者 マリア・ルイザ・クアドリ イタリア、イ−20063チェルヌスコ・エッ セ/エンネ(ミラノ)、ビア・チ・ポルタ 11番

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中、記号 【化2】 はαまたはβ配置を意味する、二重結合はE配置であ
    る:R1は水素、未置換の、またはNR56で置換され
    たC2-C4アルキルを示す(式中、R5とR6は同一でも
    異なっていてもよく、水素、C1-C4アルキル、また
    はR5とR6は窒素原子と共に、所望により酸素および窒
    素から選択されるさらなるヘテロ原子を含有していても
    よい5員または6員の飽和ヘテロ環を形成している);
    2は水素またはヒドロキシを示す;R3はメチル、エチ
    ルまたはn-プロピルを示す;R4は 【化3】 またはOR10(式中、R7は水素、メチルまたはC2-C
    4アルキルを示し、C2-C4アルキルは未置換または
    NR56で置換されており、R5およびR6は上記と同意
    である;R8およびR9は同一でも異なっていてもよく、
    水素、メチルまたはC2-C4アルキルを示し、C2-C
    4アルキルは未置換またはNR56で置換されており、
    5およびR6は上記と同意である;R10は水素、メチル
    またはC2-C4アルキルを示し、C2-C4アルキルは
    未置換または1以上のNR56またはNHC(=NH)N
    2で置換されており、R5およびR6は上記と同意であ
    る; 記号 【化4】 はZまたはE配置を意味する)を示す;R7、R8、R9
    2個ずつで、ヘテロ原子と共に5員、6員または7員の
    ヘテロ環を形成していてもよい)で示される17-(3-
    イミノ-2-アルキルプロペニル)-14β-ヒドロキシ-5
    β-アンドロスタン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(I)で示される化合物の立体異性
    体、ZおよびE異性体およびその混合物、光学異性体お
    よび薬学的に許容されるその塩である化合物。
  3. 【請求項3】 以下の群:(E,E)-17β-(3-グアニ
    ジノイミノ-2-メチル-1-プロペニル)-5β-アンドロ
    スタン-3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(2-イミダゾリン-2-イル)ヒドラ
    ゾノ-2-メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-
    3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(1-メチル-2-イミダゾリン-2-
    イル)ヒドラゾノ-2-メチル-1-プロペニル]-5β-アン
    ドロスタン-3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(2-イミダゾリル)ヒドラゾノ-2-
    メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,1
    4β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(1,4,5,6-テトラヒドロ-2-ピ
    リミジニル)ヒドラゾノ-2-メチル-1-プロペニル]-5
    β-アンドロスタン-3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-[3-(2-ジメチルアミノエチル)グ
    アニジノイミノ]-2-メチル-1-プロペニル]-5β-アン
    ドロスタン-3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(2-アミノエトキシイミノ)-2-メ
    チル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,14
    β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(3-アミノプロポキシイミノ)-2-
    メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,1
    4β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(2-ジメチルアミノエトキシイミ
    ノ)-2-メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-
    3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(3-ジメチルアミノプロポキシイ
    ミノ)-2-メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン
    -3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(2-グアニジノエトキシイミノ)-
    2-メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,
    14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(3-グアニジノプロポキシイミノ)
    -2-メチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3
    β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-(3-グアニジノイミノ-2-エチル-1-
    プロペニル)-5β-アンドロスタン-3β,14β-ジオー
    ル、 (E,E)-17β-[3-(2-イミダゾリン-2-イル)-ヒド
    ラゾノ-2-エチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタ
    ン-3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(1,4,5,6-テトラヒドロ-2-ピ
    リミジニル)-ヒドラゾノ-2-エチル-1-プロペニル]-5
    β-アンドロスタン-3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(2-アミノエトキシイミノ)-2-エ
    チル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,14
    β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(3-アミノプロポキシイミノ)-2-
    エチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,1
    4β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(2-ジメチルアミノエトキシイミ
    ノ)-2-エチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-
    3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(3-ジメチルアミノプロポキシイ
    ミノ)-2-エチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン
    -3β,14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(2-グアニジノエトキシイミノ)-
    2-エチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3β,
    14β-ジオール、 (E,E)-17β-[3-(3-グアニジノプロポキシイミノ)
    -2-エチル-1-プロペニル]-5β-アンドロスタン-3
    β,14β-ジオール;および上記化合物の3β-(2-ア
    ミノエチル)、3β-(2-ジメチルアミノエチル)、3β
    -(2-(1-ピロリジニル)エチル)、3β-(3-アミノプ
    ロピル)、3β-(3-ジメチルアミノプロピル)および3
    β-(3-(1-ピロリジニル)プロピル)エステルに相当す
    る化合物;および3β-ヒドロキシ誘導体と対応する3
    α-ヒドロキシ化合物;および上記化合物の3α-(2-ア
    ミノエチル)、3α-(2-ジエチルアミノエチル)、3α-
    (2-(1-ピロリジニル)エチル)、3α-(3-アミノプロ
    ピル)、3α-(3-ジメチルアミノプロピル)および3α
    -(3-(1-ピロリジニル)プロピル)エステルに相当する
    化合物;および上記化合物に対応する17αヒドロキシ
    化合物からなる群から選択される、請求項1記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】 一般式(II): 【化5】 (式中、R1、R2、R3および記号 【化6】 は上記と同意である)で示される化合物と、一般式(II
    I): 【化7】 および一般式(IV): H2NOR10 (IV) で示される化合物を縮合反応させて請求項1の化合物を
    得る、一般式(I)の化合物の製法。
  5. 【請求項5】 一般式Iの化合物を、薬学的に許容され
    る担体および/または希釈剤と共に含有する医薬組成
    物。
JP31066995A 1994-11-29 1995-11-29 心血管系に活性を有する新規17−(3−イミノ−2−アルキルプロペニル)−5β,14β−アンドロスタン誘導体、その製法およびこれを含有する医薬組成物 Expired - Fee Related JP3899136B2 (ja)

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