JPH0822472B2 - 耐酸化性に優れたNi基耐熱ろう - Google Patents
耐酸化性に優れたNi基耐熱ろうInfo
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- JPH0822472B2 JPH0822472B2 JP20907887A JP20907887A JPH0822472B2 JP H0822472 B2 JPH0822472 B2 JP H0822472B2 JP 20907887 A JP20907887 A JP 20907887A JP 20907887 A JP20907887 A JP 20907887A JP H0822472 B2 JPH0822472 B2 JP H0822472B2
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- brazing material
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- B23K—SOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
- B23K35/00—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
- B23K35/22—Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
- B23K35/24—Selection of soldering or welding materials proper
- B23K35/30—Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 1550 degrees C
- B23K35/3033—Ni as the principal constituent
- B23K35/304—Ni as the principal constituent with Cr as the next major constituent
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ステンレス鋼や超合金などをろう付する際
に使用するろう材で、特に耐酸化性に優れたNi基耐熱ろ
うに関するものである。
に使用するろう材で、特に耐酸化性に優れたNi基耐熱ろ
うに関するものである。
従来、Ni基耐熱ろうとしては、JIS BNi-1〜BNi-7に代
表されるニッケルろうがある。これ等ニッケルろうによ
る継手は600〜900℃の高温での耐熱性、耐酸化性に優れ
ていることから、高温で使用される熱交換器やジェット
エンジン部品のろう付には、ニッケルろうが広く使用さ
れている。
表されるニッケルろうがある。これ等ニッケルろうによ
る継手は600〜900℃の高温での耐熱性、耐酸化性に優れ
ていることから、高温で使用される熱交換器やジェット
エンジン部品のろう付には、ニッケルろうが広く使用さ
れている。
しかしながら、ろう付継手部が900℃又はそれ以上の
温度で使用されるときには、ニッケルろう継手部の耐熱
性、耐酸化性は必ずしも十分ではなくなる。
温度で使用されるときには、ニッケルろう継手部の耐熱
性、耐酸化性は必ずしも十分ではなくなる。
即ち、ニッケルろうのうち、Ni-P系合金(BNi-6)及
びNi-Cr-P系合金(BNi-7)などPを含有するろう材で
は、ろう材の固相線温度が約880℃であるため、900℃以
上では継手部の強度が保てず使用できない。また、Ni-C
r-B-Si系合金(BNi-1,1A,2)及びNi-B-Si系合金(BNi-
3,4)などBを含有するろう材では、ろう材の固相線温
度が約980℃であるため、まだ継手部の強度を保ことが
できるが、継手部の耐酸化性が十分でなく、特にろう材
と接する母材側の耐酸化性を劣化させるという問題点が
ある。さらに、Ni-Cr-Si系合金(BNi-5)などSiを含有
するろう材では、ろう材の固相線温度が約1080℃と高
く、継手部の強度は十分保てっており、しかも、耐酸化
性も比較的良好ではあるが、前記B含有のろう材と同様
にろう材と接する母材側の耐酸化性を劣化させるという
問題点をまだ残している。
びNi-Cr-P系合金(BNi-7)などPを含有するろう材で
は、ろう材の固相線温度が約880℃であるため、900℃以
上では継手部の強度が保てず使用できない。また、Ni-C
r-B-Si系合金(BNi-1,1A,2)及びNi-B-Si系合金(BNi-
3,4)などBを含有するろう材では、ろう材の固相線温
度が約980℃であるため、まだ継手部の強度を保ことが
できるが、継手部の耐酸化性が十分でなく、特にろう材
と接する母材側の耐酸化性を劣化させるという問題点が
ある。さらに、Ni-Cr-Si系合金(BNi-5)などSiを含有
するろう材では、ろう材の固相線温度が約1080℃と高
く、継手部の強度は十分保てっており、しかも、耐酸化
性も比較的良好ではあるが、前記B含有のろう材と同様
にろう材と接する母材側の耐酸化性を劣化させるという
問題点をまだ残している。
本発明は、上記の問題点を解決する目的で、Ni-Cr-Si
系ろう材のろう付性を阻害することなく、ろう付継手部
の耐酸化性を改善して、900℃〜1000℃前後の高温での
耐酸化性に優れたNi基耐熱ろう材を提供することにあ
る。
系ろう材のろう付性を阻害することなく、ろう付継手部
の耐酸化性を改善して、900℃〜1000℃前後の高温での
耐酸化性に優れたNi基耐熱ろう材を提供することにあ
る。
本発明者らは、Ni-Cr-Si系ろう材をベースに、種々の
元素添加による耐酸化性向上の研究を進めた結果、Alを
所定範囲内で含有させることにより、Ni-Cr-Si系ろう材
のろう付性を阻害することなく、ろう付継手部の耐酸化
性が向上することを見出した。
元素添加による耐酸化性向上の研究を進めた結果、Alを
所定範囲内で含有させることにより、Ni-Cr-Si系ろう材
のろう付性を阻害することなく、ろう付継手部の耐酸化
性が向上することを見出した。
即ち、本発明は(1)重量でCr17〜21%,Si8〜11%,A
l2〜6%を含有し、残部が実質的にNiからなることを特
徴とする耐酸化性に優れたNi基耐熱ろう。(2)重量で
Cr17〜21%,Si8〜11%,Al2〜6%,Fe,Coの一種又は二種
合計で0.5〜8%を含有し、残部が実質的にNiからなる
ことを特徴とする耐酸化性に優れたNi基耐熱ろうであ
る。
l2〜6%を含有し、残部が実質的にNiからなることを特
徴とする耐酸化性に優れたNi基耐熱ろう。(2)重量で
Cr17〜21%,Si8〜11%,Al2〜6%,Fe,Coの一種又は二種
合計で0.5〜8%を含有し、残部が実質的にNiからなる
ことを特徴とする耐酸化性に優れたNi基耐熱ろうであ
る。
次に、本発明の合金の成分元素の含有量限定理由につ
いて述べる。以下、%は重量%を示すものとする。
いて述べる。以下、%は重量%を示すものとする。
(1)Cr17〜21% CrはNi中に固溶して耐熱性、耐食性、耐酸化性を維持
する上で必須な元素である。この目的には、最低17%の
Crを必要とするが、Cr含有量が21%を超えると、Siとの
金属間化合物を形成し、合金の液相線温度を上げるた
め、ろうの流れを悪くし、ろう付性を阻害する。
する上で必須な元素である。この目的には、最低17%の
Crを必要とするが、Cr含有量が21%を超えると、Siとの
金属間化合物を形成し、合金の液相線温度を上げるた
め、ろうの流れを悪くし、ろう付性を阻害する。
以上の理由から、Cr含有量を17〜21%と限定した。
(2)Si8〜11% SiはCrを固溶したNi固溶体と共晶を形成し、合金の融
点を下げ、ろう付性を向上させるための必須な元素であ
る。Ni固溶体−Siとの共晶はNi-Cr-Si3元素ではSi約11.
5%であるが、Si含有量の範囲を上記の共晶に相当する
量より低い側にしている理由は、後述するAlの添加によ
り、Ni-Cr-Si-Al4元素では共晶に相当するSi量がやや低
い側にシフトして約9.5%になるためである。Siの含有
量がこの前後であれば共晶組成に近いため、ろう付性が
良好である。
点を下げ、ろう付性を向上させるための必須な元素であ
る。Ni固溶体−Siとの共晶はNi-Cr-Si3元素ではSi約11.
5%であるが、Si含有量の範囲を上記の共晶に相当する
量より低い側にしている理由は、後述するAlの添加によ
り、Ni-Cr-Si-Al4元素では共晶に相当するSi量がやや低
い側にシフトして約9.5%になるためである。Siの含有
量がこの前後であれば共晶組成に近いため、ろう付性が
良好である。
Siの下限を8%と定めたのは、これ以下では亜共晶組成
のNi固溶体の晶出温度が高まり、ろうの流れを悪くし、
ろう付性を阻害する。一方、Siの上限を11%と定めたの
は、これ以上では過共晶組成の(Ni1-XCrX)3Siの金属間
化合物の晶出温度が高まり、ろうの流れを悪くし、ろう
付性を阻害する。
のNi固溶体の晶出温度が高まり、ろうの流れを悪くし、
ろう付性を阻害する。一方、Siの上限を11%と定めたの
は、これ以上では過共晶組成の(Ni1-XCrX)3Siの金属間
化合物の晶出温度が高まり、ろうの流れを悪くし、ろう
付性を阻害する。
以上の理由から、Siの含有量は8〜11%と限定した。
(3)Al2〜6% AlはNi-Cr-Si系合金の耐酸化性を向上させるための必
須な元素である。Alを添加することにより、なぜ耐酸化
性が向上するかという理由の詳細は明らかではないが、
概ね、下記の如き理由によるものと考えられる。
須な元素である。Alを添加することにより、なぜ耐酸化
性が向上するかという理由の詳細は明らかではないが、
概ね、下記の如き理由によるものと考えられる。
即ち、Ni-Cr-Si系合金におけるAlの添加は、通常の耐
熱鋼や超合金におけるAl添加効果と同様、合金表面にき
わめて安定な酸化物保護皮膜を生成し、合金の耐スケー
ル性を向上させるためと考えられる。また次に、ろう付
継手部の母材側の耐酸化性の向上する理由については次
のように推定される。耐酸化性に優れた母材、たとえ
ば、Al含有ステンレス鋼やNi基超合金などを従来のNi-C
r-Si系合金をろう材としてろう付すると、ろう付継手部
のろう材と接する母材側で耐酸化性が劣化し、高温、長
時間の大気中加熱で、上記個所からの脱スケールがみら
れる。これはろう材−母材との相互拡散で、母材側にAl
不足部が生じ、満足な酸化保護皮膜が形成されないため
と考えられる。そこで、予めろう材中にAlを含有させて
おけば、上記のろう材−母材相互拡散部にもAl不足部が
生じず、安定な酸化物保護皮膜が生成されるため、耐酸
化性の劣化がないものと考えられる。
熱鋼や超合金におけるAl添加効果と同様、合金表面にき
わめて安定な酸化物保護皮膜を生成し、合金の耐スケー
ル性を向上させるためと考えられる。また次に、ろう付
継手部の母材側の耐酸化性の向上する理由については次
のように推定される。耐酸化性に優れた母材、たとえ
ば、Al含有ステンレス鋼やNi基超合金などを従来のNi-C
r-Si系合金をろう材としてろう付すると、ろう付継手部
のろう材と接する母材側で耐酸化性が劣化し、高温、長
時間の大気中加熱で、上記個所からの脱スケールがみら
れる。これはろう材−母材との相互拡散で、母材側にAl
不足部が生じ、満足な酸化保護皮膜が形成されないため
と考えられる。そこで、予めろう材中にAlを含有させて
おけば、上記のろう材−母材相互拡散部にもAl不足部が
生じず、安定な酸化物保護皮膜が生成されるため、耐酸
化性の劣化がないものと考えられる。
上記の目的には、最低2%のAl添加を必要とするが、Al
量が6%を超えると(Ni1-yCry)3Alの金属間化合物を形
成し、合金の液相線温度を上げるため、ろうの流れを悪
くし、ろう付性を阻害する。
量が6%を超えると(Ni1-yCry)3Alの金属間化合物を形
成し、合金の液相線温度を上げるため、ろうの流れを悪
くし、ろう付性を阻害する。
以上の理由から、Al含有量を2〜6%と限定した。
(4)Fe,Coの一種又は二種合計が0.5〜8% Fe,CoはNi中に固溶して合金の強度をより向上させる
とともに、母材との濡れ性をより向上させるもので、そ
の含有量が0.5%未満では、その効果が現れず、8%を
超えると液相線温度が高まり、ろうの流れが悪化し、ろ
う付性を阻害する。
とともに、母材との濡れ性をより向上させるもので、そ
の含有量が0.5%未満では、その効果が現れず、8%を
超えると液相線温度が高まり、ろうの流れが悪化し、ろ
う付性を阻害する。
以上の理由から、Fe,Coの一種又は二種合計を0.5〜8
%と限定した。
%と限定した。
次に、本発明に基ずく実施例として、特許請求の範囲
内の組成で製造した本発明の合金と比較例の合金とを比
較実験した結果を説明する。
内の組成で製造した本発明の合金と比較例の合金とを比
較実験した結果を説明する。
表−1は、本発明の合金(8種類)と比較例の合金
(2種類)の組成、固相線温度、液相線温度、酸化増
量、継手部の脱スケール有無を示したものである。
(2種類)の組成、固相線温度、液相線温度、酸化増
量、継手部の脱スケール有無を示したものである。
実験及びその結果は次の通りである。
合金No.A−1〜A−8については、所定の割合に母合
金及び単独金属を配合し、電気炉でAr雰囲気中1450℃で
溶解し、合金化して、メルティングストックを作成し
た。
金及び単独金属を配合し、電気炉でAr雰囲気中1450℃で
溶解し、合金化して、メルティングストックを作成し
た。
比較例の合金No.B−1及びB−2については市販のニッ
ケルろう粉末BNi-2及びBNi-5を用いた。
ケルろう粉末BNi-2及びBNi-5を用いた。
固相線温度及び液相線温度の測定は、合金No.A−1〜
A−8はメルティングストックを、合金No.B−1及びB
−2は粉末をそれぞれ100grをアルミナルツボにとり、
電気炉中でAr雰囲気中1450℃まで加熱し、溶湯中に熱電
対を挿入した後、電気炉の電源を切り、溶湯の連続凝固
曲線を記録し、この曲線から求めた。その結果は、表−
1に示す如く、本発明の合金の固相線温度及び液相線温
度は、従来合金のNi-Cr-Si系合金のそれ等とほぼ一致
し、共晶組成に近いことがわかる。
A−8はメルティングストックを、合金No.B−1及びB
−2は粉末をそれぞれ100grをアルミナルツボにとり、
電気炉中でAr雰囲気中1450℃まで加熱し、溶湯中に熱電
対を挿入した後、電気炉の電源を切り、溶湯の連続凝固
曲線を記録し、この曲線から求めた。その結果は、表−
1に示す如く、本発明の合金の固相線温度及び液相線温
度は、従来合金のNi-Cr-Si系合金のそれ等とほぼ一致
し、共晶組成に近いことがわかる。
酸化増量の試験片は、前記の連続凝固曲線を記録した
後、電気炉を再び1450℃まで昇温、溶解し、12φ×100L
のシェル鋳型に鋳造、約11φ×3mmの円盤状に切出し、
表面を耐水研磨紙#1500まで研磨して作成した。酸化増
量の測定は、この試験片をアルミナ製皿ボートに入れ、
両端が大気に開放された環状横型電気炉中で1000℃,10h
r保持して、試験後の重量増加量を求めた。その結果
は、表−1に示す如く、本発明の合金の耐酸化性は、従
来合金のNi-Cr-B-Si系合金やNi-Cr-Si系合金に比べ著し
く優れていることがわかる。
後、電気炉を再び1450℃まで昇温、溶解し、12φ×100L
のシェル鋳型に鋳造、約11φ×3mmの円盤状に切出し、
表面を耐水研磨紙#1500まで研磨して作成した。酸化増
量の測定は、この試験片をアルミナ製皿ボートに入れ、
両端が大気に開放された環状横型電気炉中で1000℃,10h
r保持して、試験後の重量増加量を求めた。その結果
は、表−1に示す如く、本発明の合金の耐酸化性は、従
来合金のNi-Cr-B-Si系合金やNi-Cr-Si系合金に比べ著し
く優れていることがわかる。
継手部の脱スケールの有無の調査では、先ず、合金N
o.A−1〜A−8ではメルティングストック約1kgをアル
ミナルツボでAr雰囲気中、高周波誘導加熱で1450℃ま
で、昇温、溶解し、Ar雰囲気中で回転円盤による遠心噴
霧法により粉末化を行い、これより105μm以下の粉末
を採取してろう付用粉末とした。また、合金No.B−1,B
−2は市販の粉末をそのままろう付用粉末とした。次
に、ろう付は母材に20%Cr,5%Al,残部Feのフェライト
系ステンレス鋼50×50×1mm板を2枚、重ねしろ5mmとし
て重ね合せ、合せ部に各々のろう付用粉末0.5grを置い
て、真空ろう付した。ここでろう付温度は、合金No.A−
1〜A−8及びB−2では1200℃、合金No.B−1では10
70℃とし、真空度は10-5Torrで行った。このような方法
でろう付された継手部は各合金とも、ろうの流れは良
く、ろう付性は良好であった。上記の継手試験片の耐酸
化性を調べるため、両端を開放した模型環状電気炉に試
験片を入れ、1000℃、300hr加熱後、スケールの脱落の
有無を調べた。
o.A−1〜A−8ではメルティングストック約1kgをアル
ミナルツボでAr雰囲気中、高周波誘導加熱で1450℃ま
で、昇温、溶解し、Ar雰囲気中で回転円盤による遠心噴
霧法により粉末化を行い、これより105μm以下の粉末
を採取してろう付用粉末とした。また、合金No.B−1,B
−2は市販の粉末をそのままろう付用粉末とした。次
に、ろう付は母材に20%Cr,5%Al,残部Feのフェライト
系ステンレス鋼50×50×1mm板を2枚、重ねしろ5mmとし
て重ね合せ、合せ部に各々のろう付用粉末0.5grを置い
て、真空ろう付した。ここでろう付温度は、合金No.A−
1〜A−8及びB−2では1200℃、合金No.B−1では10
70℃とし、真空度は10-5Torrで行った。このような方法
でろう付された継手部は各合金とも、ろうの流れは良
く、ろう付性は良好であった。上記の継手試験片の耐酸
化性を調べるため、両端を開放した模型環状電気炉に試
験片を入れ、1000℃、300hr加熱後、スケールの脱落の
有無を調べた。
その結果は、表−1に示す如く、ろう付継手部について
も、従来合金のNi-Cr-B-Si系合金やNi-Cr-Si系合金では
スケールの脱落がみられたのに対し、本発明の合金では
全くみられないことからその耐酸化性が向上しているこ
とがわかる。
も、従来合金のNi-Cr-B-Si系合金やNi-Cr-Si系合金では
スケールの脱落がみられたのに対し、本発明の合金では
全くみられないことからその耐酸化性が向上しているこ
とがわかる。
〔発明の効果〕 以上、詳述した如く、本発明の合金は、従来のNi-Cr-
Si系合金のニッケルろうに比べ、そのろう付性を阻害す
ることなく、耐熱性を向上させたNi基耐熱ろうであり、
900〜1000℃前後の高温で使用されるろう付継手部の耐
酸化性については画期的なろう材といえる。
Si系合金のニッケルろうに比べ、そのろう付性を阻害す
ることなく、耐熱性を向上させたNi基耐熱ろうであり、
900〜1000℃前後の高温で使用されるろう付継手部の耐
酸化性については画期的なろう材といえる。
Claims (2)
- 【請求項1】重量でCr17〜21%,Si8〜11%,Al2〜6%を
含有し、残部が実質的にNiからなることを特徴とする耐
酸化性に優れたNi基耐熱ろう。 - 【請求項2】重量でCr17〜21%,Si8〜11%,Al2〜6%,F
e,Coの一種又は二種合計で0.5〜8%を含有し、残部が
実質的にNiからなることを特徴とする耐酸化性に優れた
Ni基耐熱ろう。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20907887A JPH0822472B2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | 耐酸化性に優れたNi基耐熱ろう |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20907887A JPH0822472B2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | 耐酸化性に優れたNi基耐熱ろう |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6453796A JPS6453796A (en) | 1989-03-01 |
JPH0822472B2 true JPH0822472B2 (ja) | 1996-03-06 |
Family
ID=16566895
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20907887A Expired - Fee Related JPH0822472B2 (ja) | 1987-08-21 | 1987-08-21 | 耐酸化性に優れたNi基耐熱ろう |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0822472B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20170252875A1 (en) * | 2016-03-02 | 2017-09-07 | General Electric Company | Braze composition, brazing process, and brazed article |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01289594A (ja) * | 1988-05-13 | 1989-11-21 | Nippon Kinzoku Co Ltd | 真空ろう付け用耐熱ろう材 |
JP2629967B2 (ja) * | 1989-07-25 | 1997-07-16 | 三菱電機株式会社 | 燃焼器用空気予熱器のろう付け方法 |
DE69837056T2 (de) * | 1997-10-09 | 2007-05-31 | Calsonic Kansei Corp. | Verwendung eines Nickelbasis-Hartlötmaterials zum Hartlöten von Bauteilen aus rostfreiem Stahl zum Herstellen eines Abgasrezirkulationskühlers |
-
1987
- 1987-08-21 JP JP20907887A patent/JPH0822472B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20170252875A1 (en) * | 2016-03-02 | 2017-09-07 | General Electric Company | Braze composition, brazing process, and brazed article |
CN107150185A (zh) * | 2016-03-02 | 2017-09-12 | 通用电气公司 | 钎焊组合物、钎焊方法和钎焊制品 |
US10052724B2 (en) * | 2016-03-02 | 2018-08-21 | General Electric Company | Braze composition, brazing process, and brazed article |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6453796A (en) | 1989-03-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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