JPH08222198A - アルカリ蓄電池の集電端子 - Google Patents

アルカリ蓄電池の集電端子

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JPH08222198A
JPH08222198A JP7024453A JP2445395A JPH08222198A JP H08222198 A JPH08222198 A JP H08222198A JP 7024453 A JP7024453 A JP 7024453A JP 2445395 A JP2445395 A JP 2445395A JP H08222198 A JPH08222198 A JP H08222198A
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Noriyoshi Kishimoto
知徳 岸本
Aya Matsuo
亜矢 松尾
Kazuya Okabe
一弥 岡部
Kenkichi Fujii
健吉 藤井
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Yuasa Battery Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロストワックス法で一度に精密加工でき、製
造原価の安価な集電端子を提供することにある。 【構成】 本発明は、板状ストラップ1に複数のスリッ
ト2を形成して櫛歯状としたアルカリ蓄電池の集電端子
であって、前記スリット2を介して相対する板片3,
3’の側面が凹凸形状をなし、凸面3a,3’a同士と
凹面3b,3’b同士がそれぞれ相対面していることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ蓄電池の極板
群と連結される集電端子の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルカリ蓄電池の集電端子は、高純度の
ニッケルからなり、電池寸法を出来るだけ小さくするた
めに、その占める空間体積が制限され、部分的な精密性
が要求される。このような集電端子として、従来図2に
示すような構造のものがあった。すなわち、板状のスト
ラップ5に円柱形の極柱6が植立されたものであって、
ストラップ5に非常に細い直線状のスリット7が施され
ていた。このスリット7の幅は、耳部の厚さが0.1〜
0.2mm程度の極板を所要枚数重ねた極板群の耳群を
挿入するに足り、しかも耳群との溶接を可能にする程度
でなければならず、最低で0.6mm程度のものがあっ
た。
【0003】このように、非常に細いスリット7を前記
ストラップ5に施すには、鋳造により板状ストラップを
作製した後、機械加工または放電加工により削り出す方
法が採用されていたが、前者の方法では0.6mm程度
のスリットを精確に形成するのが難しく、後者の方法は
コストアップになるという問題点を有していた。そこ
で、最近ではロストワックス法と称する方法が採用され
るようになった。この方法は、板状ストラップの金型に
ワックスを注入して模型を作り、この模型を耐火乳液に
浸し、砂を被覆して耐火物の層を作製し、次に、ワック
スを溶出して鋳型を作り、この鋳型を用いて鋳造し、鋳
型を取り除きサンドブラストにより表面をきれいに仕上
げる方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたロ
ストワックス法は、非常に細かい部分まで精密に仕上げ
ることができ、スリットが形成された集電端子を一度に
作製できる。しかし、図2のような細くて長いスリット
には、砂が充分に進入せず耐火乳液と砂による耐火物層
が形成できないため、精密なスリット部分が作製できな
かった。従って、ワイヤーカット等の後加工が結局必要
になり、コストアップになるという問題点を解決できな
かった。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、ロストワックス
法で一度に作製できる、すなわち、精密加工でき、しか
も製造コストを低減できるアルカリ蓄電池の集電端子を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は板状ストラップ1に複数のスリット2を形
成して櫛歯状としたアルカリ蓄電池の集電端子におい
て、前記スリット2を介して相対する板片3,3’の側
面が凹凸形状をなし、一方の板片3の凸面3aが他方の
板片3’の凸面3’aと、一方の板片3の凹面3bが他
方の板片3’の凹面3’bに、それぞれ相対面している
ことを特徴とするものである。そして、一箇所の凸面3
a,3’aにおけるスリット2の長さ方向の寸法が1.
5mm以下であることが望ましい。
【0007】
【作用】金型のスリット2に凹凸面3a,3’a,3
b,3’b、すなわち、スリットの幅が太い部分と細い
部分を交互に形成しておくと、耐火物層を作製する時、
細い部分への砂の進入を太い部分から容易に行える。従
って、非常に細いスリット幅の凸面を有する集電端子を
作製できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の一実施例を示す外観斜視図であ
り、1は高純度ニッケルからなる板状のストラップで、
片側に5条のスリット2が形成され櫛歯状になってい
る。このスリット2を挟んで両側に位置する板片3,
3’は、スリット2に面する側面が凹凸形状をなし、一
方の板片3の凸面3aが他方の板片3’の凸面3’aと
相対面し、一方の板片3の凹面3bが他方の板片3’の
凹面3’bと相対面している。また、前記ストラップ1
のスリット2の形成されていない片側には、円柱形の極
柱4が一体に植立している。
【0009】次に、上記構造の集電端子をロストワック
ス法で製造する方法について説明する。なお、本実施例
では図1のA寸法が0.6mmのもの、すなわち、スリ
ット2の幅が最小なものであって、B寸法が1.5mm
と2.0mmについて作製した。先ず、上記構造の金型
を準備し、この金型にワックスを注入してワックスによ
る集電端子の模型を作製した。この模型を耐火乳液に浸
し、さらに砂を被覆して乾燥した。この工程を繰り返し
て、耐火物の層を作り、次に、耐火被覆で覆われている
模型を加熱して、ワックスを溶出した。これで耐火被覆
の鋳型ができ、この鋳型内に高純度のニッケルを注入
し、鋳造した。次に、鋳型を破砕して取り除き、硬さや
組織を調整するため熱処理を行った後、サンドブラスト
により表面を仕上げた。なお、耐火被覆作製時、B寸法
が1.5mmのものは、凹面3aと3’aの間に砂が進
入して精確なスリット幅が作製できたが、2.0mmの
ものは、砂が進入しない部分が生じ、1.5mmのもの
に比べスリット幅を精確に仕上げることが出来なかっ
た。このように、A寸法が0.6mmの場合は、B寸法
を1.5mm以下にしないと例えスリット2の形状を凹
凸形状にしてもその効果を充分に発揮できなくなる。
【0010】また、上記集電端子に極板群の耳群(図示
せず)を連結するには、耳群を厚さ方向と直角方向にス
リット2に挿入し、スリット2から上方にはみ出た耳群
を切断し、その後、耳群とスリット2の凸面3aとの接
触部を溶接して行う。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、ロストワックス法を採用することができるの
で、ローコストで、寸法精度の優れた集電端子を提供で
きる。また、請求項2によれば、極板群の耳群の厚さが
最小のものと連結できる、低価格で寸法精度の優れた集
電端子を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】従来の一実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ストラップ 2 スリット 3,3’ 板片 3a,3’a 凸面 3b,3’b 凹面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 健吉 大阪府高槻市城西町6番6号 株式会社ユ アサコーポレーション内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状ストラップ(1)に複数のスリット
    (2)を形成して櫛歯状としたアルカリ蓄電池の集電端
    子において、前記スリット(2)を介して相対する板片
    (3,3’)の側面が凹凸形状をなし、凸面(3a,
    3’a)同士と凹面(3b,3’b)同士がそれぞれ相
    対面していることを特徴とするアルカリ蓄電池の集電端
    子。
  2. 【請求項2】 前記凸面(3a,3’a)は、スリット
    (2)の長さ方向の寸法が1.5mm以下であることを
    特徴とする請求項1記載のアルカリ蓄電池の集電端子。
JP02445395A 1995-02-14 1995-02-14 アルカリ蓄電池の集電端子 Expired - Lifetime JP3661212B2 (ja)

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