JPH08222085A - スイッチ装置 - Google Patents

スイッチ装置

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JPH08222085A
JPH08222085A JP2826795A JP2826795A JPH08222085A JP H08222085 A JPH08222085 A JP H08222085A JP 2826795 A JP2826795 A JP 2826795A JP 2826795 A JP2826795 A JP 2826795A JP H08222085 A JPH08222085 A JP H08222085A
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JP
Japan
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rubber
contact
plunger
circuit board
rubber contact
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JP2826795A
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English (en)
Inventor
Takeshi Oshima
毅 大島
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寸法誤差の累積による組み付け不良の発生を
防止して組み付け性を向上させると共に、車両の複数の
グレードへの対応が容易かつ安価に成し得るスイッチ装
置を提供する。 【構成】 スイッチ装置1においては、ゴム材料により
略椀形に形成されるとともに、その内底部に導通部が設
けられて回路基板3上に被着されるラバーコンタクト1
4と、ラバーコンタクト14の底部に押圧力を伝えるこ
とによってラバーコンタクト14を撓ませて導通部を回
路基板3上の接点部に接触させるプランジャ17とを一
体化されている。さらに、プランジャ17を摺動可能に
支持するプランジャガイド6が、回路基板3に対して各
ラバーコンタクト14を位置決めするコンタクト位置決
め手段として機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等における電気回
路の接点の開閉に用いて好適なスイッチ装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】車両等における電気回路の接点を開閉す
るスイッチ装置として、最近ではラバーコンタクトを用
いたものが種々開発されている。図13および図14
は、このラバーコンタクトを用いた従来のスイッチ装置
の要部を示したものである。ここに示したスイッチ装置
は、特開平5−012956号公報に開示されたもの
で、車両のドアミラーの角度調整用のスイッチ、あるい
はウィンドーの開閉操作用のスイッチなどとして利用さ
れる。具体的には、開閉すべき接点部27を有したプリ
ント回路基板30上に重ね合わされるラバーシート20
が、複数個のラバーコンタクト21と、これらの各ラバ
ーコンタクト21を押圧操作するプランジャ28とを一
体化した構造を呈している。
【0003】前記ラバーコンタクト21は、合成ゴム材
料により略スカート状に形成されるとともに、その内底
部には接点開閉用の導通部26が設けられ、かつ該導通
部26が回路基板30上の開閉すべき接点部27に対向
するように回路基板30上に被着されるものである。一
方、前記プランジャ28は、ラバーコンタクト21の底
部(頂部)24に押圧力を伝えることによってラバーコ
ンタクト21を撓ませて導通部26を回路基板30上の
接点部27に接触させるもので、棒状を呈しているとと
もに、図示略の支持材によってラバーコンタクト21を
押圧する方向に摺動自在に支持されている。
【0004】前記ラバーシート20は、回路基板30の
表面に密着する平板部22が、複数個のラバーコンタク
ト21相互を連結して、ラバーコンタクト21上の導通
部26が回路基板30上の所定の接点部27に対向する
ように、回路基板30に対して各ラバーコンタクト21
を位置決めするコンタクト位置決め手段として機能して
いる。以上の構成を成すラバーシート20は、平板部2
2およびラバーコンタクト21と、プランジャ28とを
一体成形したものである。また、成形材料としては平板
部22およびラバーコンタクト21に絶縁性の合成ゴム
材料(エラストマー)が使用され、プランジャ28に摺
動性に優れたポリアセタール、ナイロン、テフロン等の
合成樹脂材料が使用されている。
【0005】前記ラバーコンタクト21の内底部の導通
部26は、板厚の薄い金属板等で、接着剤等により貼付
されている。以上の回路基板30およびラバーシート2
0は、図示はしていないが絶縁性樹脂等で形成されたス
イッチケースに収容保持され、必要に応じてプランジャ
28の頂部には、プランジャ28の押圧操作を容易にす
るための操作部(操作キー部)が装着される。
【0006】以上のような構成のスイッチ装置は、プラ
ンジャ28の頂部が押圧されると、その押圧力によって
ラバーコンタクト21の部分が弾性変形して、ラバーコ
ンタクト21の内底部の導通部26が回路基板30上の
接点部27に接触することで、所定の接点の開閉を達成
する。また、プランジャ28に対する押圧が解除される
と、ラバーコンタクト21の弾性復元力によってプラン
ジャ28が押し戻されて初期状態に復帰する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述したス
イッチ装置の場合は、複数個のラバーコンタクト21お
よびプランジャ28が一体的に成形される構成であるた
め、ラバーシート20の全体にわたって寸法精度を厳密
に管理する必要がある。即ち、ラバーシート20と回路
基板30とをスイッチケースに取り付けた際に、スイッ
チケースの寸法誤差やラバーシート20自体の平板部2
2の面方向に沿った寸法誤差の累積によって、一部のラ
バーコンタクト21が対向すべき回路基板30上の接点
部27に対して位置ずれを起こす組み付け不良が発生す
ることがあった。したがって、ラバーシート20を一体
成形する成形金型の寸法精度をより高精度化する必要を
招き、設備投資の高額化という問題を招くことになる。
また、ラバーシート20として使用する合成樹脂材料と
しても、成形精度の高い高価な材料を使用することを余
儀なくされ、製造コストのさらなる増大を招く要因とも
なる。
【0008】さらに、車両用のスイッチの場合には、一
つのスイッチケースに収容するラバーコンタクト21の
数量や、ラバーコンタクト21相互間の間隔等が、車両
のグレードの相違等に応じて変更になることが多い。そ
のため、車両用のスイッチ装置としては、一つのスイッ
チケースに配備するラバーコンタクト21の数量の増減
やラバーコンタクト21相互間の間隔の増減等の仕様変
更に容易に対応できるような汎用性を確保しておくこと
が重要な課題となる。しかし、前述のスイッチ装置の場
合には、複数個のラバーコンタクト21をラバーシート
20として一体形成するものである。したがって、ラバ
ーコンタクト21の数量やラバーコンタクト21相互間
の間隔が変更になった場合には、その都度、ラバーシー
ト20を一体成形する複雑な形状の成形金型全体を新し
く作り直さなければならず、汎用性が低いとともに、車
両の複数グレードへの対応が困難になるという問題があ
った。
【0009】本発明の目的は、上記課題を解消すること
にあり、ラバーコンタクトの成形等に使用される複雑な
構造の成形金型の寸法精度の厳密な管理を緩和させると
ともに、寸法誤差の累積による組み付け不良の発生を回
避することができ、しかも高価な材料の使用量を低減さ
せて製造コストの低減を図ることができ、またラバーコ
ンタクトの数量等の仕様の変更に対する汎用性が高く、
複数の車種への対応が容易かつ安価に成し得るスイッチ
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、適
宜合成ゴム材料により形成されるとともに、その内底部
に接点開閉用の導通部が設けられ、かつ該導通部が回路
基板上の開閉すべき接点部に対向するように回路基板上
に被着されるラバーコンタクトと、複数のラバーコンタ
クトの底部に押圧力を伝えることによってラバーコンタ
クトを撓ませて導通部を回路基板上の接点部に接触させ
るプランジャと、該プランジャを摺動可能に支持する複
数のプランジャ挿通孔を有するプランジャガイドと、回
路基板とラバーコンタクトとプランジャおよびプランジ
ャガイド等を収容保持するスイッチケースとを具備して
なるスイッチ装置において、プランジャガイドが、複数
のラバーコンタクト上の導通部を回路基板上の所定の接
点部に対向するように位置決めするとともに、相互に別
体であるラバーコンタクトとプランジャとが一体に形成
されていることを特徴とするスイッチ装置により達成さ
れる。
【0011】また、上記目的は、プランジャガイドがス
イッチケースに一体に形成されていることによって達成
することができる。更に、上記目的は、ラバーコンタク
トが導電性ゴムで形成されていることによって達成する
ことができる。
【0012】
【作用】本発明に係わる上記構成のスイッチ装置によれ
ば、一つのラバーコンタクトと該ラバーコンタクトを押
圧するためのプランジャとは一体化されているが、ラバ
ーコンタクト相互は互いに別体であり、一つのスイッチ
ケースに収容される複数個のラバーコンタクト相互の間
隔等の位置決めは、スイッチケース内でプランジャを摺
動可能に支持するプランジャガイドによって行われる。
そして、このプランジャガイドは、例えば、平板状の板
材にプランジャが摺動可能に嵌合するプランジャ挿通孔
を形成するという単純な構造とすることができ、寸法精
度を容易かつ安価に向上させることができる。したがっ
て、構造が複雑になるラバーコンタクトの一体成形用の
成形金型の寸法精度を向上させる場合と比較すると、寸
法精度の向上に伴う加工費及び設備費の増大を抑えるこ
とができる。
【0013】これにより、ラバーコンタクトの成形等に
使用される複雑な構造の成形金型の寸法精度を厳密に管
理しなくても、単純な構造のプランジャガイドによって
比較的に安価に成形することができる。また、一つのス
イッチケースに収容される複数個のラバーコンタクトの
位置決め精度、及び回路基板上の接点部とラバーコンタ
クトとの組み付け精度が向上して、寸法誤差の累積によ
る組み付け不良の発生を回避することができる。さら
に、成形精度の高い高価な材料の使用量を低減させて製
造コストの低減を図ることができる。
【0014】また、一つのスイッチケース内に収容する
ラバーコンタクトの数量やラバーコンタクト相互の間隔
等の仕様が変更になる場合でも、ラバーコンタクトやプ
ランジャの成形金型を設計変更する必要がなく、単純な
構造のプランジャガイドにおけるプランジャ挿通孔の配
置等の設計変更を行うことで、プランジャガイドの交換
だけで別仕様に適用させることができる。更に、プラン
ジャガイドがスイッチケースに一体に形成されているこ
とで、部品点数を削減することができる。したがって、
一つのスイッチケース内に収容するラバーコンタクトの
数量やラバーコンタクト相互間の間隔等の仕様の変更に
対する汎用性が高く、複数種のグレードの車両への対応
を容易かつ安価に成し得ることができる。
【0015】また、ラバーコンタクトの内底部の導通部
は、通常はラバーコンタクトとは別個に製造した金属板
の接着等によって実現するが、ラバーコンタクト自体が
導電性ゴムで形成されている場合には、ラバーコンタク
トの底部自体を導通部として機能させることができ、構
成部品や組立工数の低減によって生産性を向上させるこ
とができる。
【0016】
【実施例】本発明に係るスイッチ装置の一実施例を図1
乃至図6に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一
実施例を示すスイッチ装置の断面図、図2は図1におけ
るスイッチ装置に使用されているラバーコンタクト組立
体の断面図、図3は図1におけるスイッチ装置の外観を
示す斜視図、図4は図1におけるスイッチ装置の部品構
成を示す分解斜視図、図5は図1におけるスイッチ装置
のプリント回路基板の断面図、図6はプリント回路基板
上にプリントされた回路パターンの接点部の説明図であ
る。
【0017】図1および図4に示すように、本実施例の
スイッチ装置1は、回路基板3の裏面にワイヤハーネス
等をコネクタ接続するためのコネクタ4を組み付けた基
板組立体5と、回路基板3の上面に形成された接点部に
載置される複数個のラバーコンタクト組立体2を備えて
いる。また、前述の各ラバーコンタクト組立体2を回路
基板3上の接点部の配置に対応して位置決めするプラン
ジャガイド6と、基板組立体5上に配置された各ラバー
コンタクト組立体2を押圧操作するための押圧操作手段
7を備えている。更に、これらの基板組立体5、ラバー
コンタクト組立体2、プランジャガイド6及び押圧操作
手段7等を収容保持するスイッチケース8と、押圧操作
手段7を介して所定のラバーコンタクト組立体2に押圧
力を加えるべく押圧操作手段7に装着される操作キー部
(キートップ)9,10を備えている。
【0018】図2に示すように、ラバーコンタクト組立
体2は、適宜合成ゴム材料により略スカート状に形成さ
れるとともに、その内底部には接点開閉用の導通部13
が設けられたラバーコンタクト14を備えている。この
ラバーコンタクト14の底部(頂部)15に押圧力を伝
えることによりラバーコンタクト14を撓ませて導通部
13を回路基板3上の接点部に接触させ、押圧力を解除
するとラバーコンタクト14の弾性復元力によって初期
状態に押し戻されるプランジャ17がラバーコンタクト
14と一体的に形成されている。そして、該ラバーコン
タクト組立体2は、図1にも示したように導通部13が
回路基板3上の開閉すべき接点部に対向するように、回
路基板3上に独立的に被着される。
【0019】このプランジャ17は、プランジャガイド
6に貫通形成されたプランジャ挿通孔19(図4参照)
に摺動自在に嵌合する摺動軸部31と、該摺動軸部31
の先端部を拡径した鍔状を成してラバーコンタクト14
の底部15に固着した鍔部32と、摺動軸部31の基端
から延出してプランジャガイド6の上に突出する細軸部
33とを具備した構成であり、ABS樹脂等の射出成形
により形成される。また、本実施例の場合、ラバーコン
タクト14は絶縁性や耐久性の点で優れるシリコンゴム
によって形成され、さらに導通部13は金属箔等の薄板
状の導電体により形成される。
【0020】以上に説明したラバーコンタクト組立体2
は、例えば、予めABS樹脂の射出成形により形成した
プランジャ17をゴム成形用の金型に入れ、シリコンゴ
ムの2色成形によりラバーコンタクト14とプランジャ
17とを一体成形する。さらに、その後、別に形成して
おいた導通部13をラバーコンタクト14の内底部に接
着することによって、導通部13をラバーコンタクト1
4に一体化した構造にする。しかし、ラバーコンタクト
組立体2の製造方法は、上記方法に限定するものではな
い。例えば、導通部13をカーボン電極あるいは銀フィ
ラー入り接点として、導通部13とラバーコンタクト1
4とを射出成形により先に一体成形した後、ラバーコン
タクト14の底部15の上に別に射出成形してプランジ
ャ17を接着するようにしても良い。
【0021】このプランジャ17における鍔部32の外
径は、プランジャガイド6に形成されたプランジャ挿通
孔19の径よりも大きく設定され、プランジャガイド6
の下面に当接することによって、プランジャ17の摺動
方向に対する初期位置の位置決め手段として機能する。
また、プランジャ17の細軸部33は、押圧操作手段7
を介して操作キー部9,10に加えられる押圧力を受け
る作用点として機能する。
【0022】図5に示すように基板組立体5は、プリン
ト回路基板3の裏面側にコネクタ4をビス35を介して
固定したものである。コネクタ4内に収容保持される接
続端子36は、基端部37が回路基板3に貫通形成され
たスルーホールを介して回路基板3の表面側に突出し、
該基端部37がプリント回路基板3の表面または中間層
にプリントされた回路パターンに半田付けされる。図6
に示すように回路基板3の表面には、所定の回路パター
ン39と、隣接する回路パターン同士をラバーコンタク
ト14内の導通部13によって導通させることによって
回路の開閉を行う適宜数の接点部40とが形成されてい
る。以上の基板組立体5は、図1および図4に示すよう
に、プリント回路基板3の両側端面に突出形成した係合
突起41をスイッチケース8の側壁部42に形成した係
合孔に嵌合させることによって、スイッチケース8内の
所定位置に固定されている。
【0023】また、図1および図4に示すようにプラン
ジャガイド6は、平板状の板材に、プランジャ17の摺
動軸部31が摺動自在に嵌合するプランジャ挿通孔19
を貫通形成すると共に、上面側には押圧操作手段7の構
成要素である支柱44が着座するすり鉢状の軸受け凹部
46が形成された単純な構造のものである。この両側端
面に突出形成した係合突起47が、スイッチケース8の
側壁部42に形成した係合孔に嵌合されることによっ
て、スイッチケース8内の所定位置に固定されている。
このプランジャガイド6は、ラバーコンタクト14とプ
ランジャ17とが一体化されていることから、プランジ
ャ挿通孔19によるプランジャ17の位置決めととも
に、ラバーコンタクト14上の導通部13が回路基板3
上の所定の接点部40に対向するように、回路基板3に
対して各ラバーコンタクト14を位置決めするコンタク
ト位置決め手段としても機能している。そのため、専用
のコンタクト位置決め手段は設けられていない。
【0024】また、図1に示すように押圧操作手段7
は、複数本のプランジャ17の細軸部33に当接する作
用板49と、該作用板49に固着するとともに下端が軸
受け凹部46に着座した支柱44と、該支柱44の上端
に装着される操作キー部9を初期位置に復帰させるため
のばね部材50とを具備した構成である。そして、操作
キー部9の押下操作や傾倒操作に応じて、作用板49に
接触している複数個のプランジャ17のいずれかに選択
的に押圧力を伝達するものである。
【0025】また、スイッチケース8は、基板組立体5
やラバーコンタクト組立体2の支持部となる側壁部42
と、該側壁部42の上端を覆うカバー部52とを具備し
た構成である。そして、側壁部42またはカバー部52
には、当該スイッチ装置1を組み付けるパネル等への係
止手段が適宜装備される。さらに、カバー部52には、
支柱44の上端側を挿通させる開口部54が装備される
が、該開口部54から雨滴等がケース内に進入しにくい
ように、開口部54の周辺の構造や操作キー部9,10
の構造等が工夫されている。
【0026】また、操作キー部9,10は、プランジャ
17に押圧力を作用させるための操作部となる部分であ
り、絶縁性の合成樹脂によって成形されている。
【0027】以上の構成のスイッチ装置1においては、
操作キー部9,10の操作によってプランジャ17に押
圧力が加えられるラバーコンタクト組立体2は、押圧力
を受けたプランジャ17がプランジャガイド6に対して
プリント回路基板3側に摺動する。そして、該プランジ
ャ17の先端側に固着しているラバーコンタクト14を
撓ませて、ラバーコンタクト14内の導通部13が対向
している接点部40に接触することで回路接点の開閉を
行う。また、操作キー部9,10の操作が解除されたと
きには、ばね部材50の復元力で操作キー部9,10は
初期位置に復帰するとともに、作用板49も初期の中立
姿勢に復帰してプランジャ17に作用していた押圧力が
開放される。これにより、ラバーコンタクト14を撓ま
せていたプランジャ17がラバーコンタクト14の弾性
復元力によって回路基板3から離間する方向に摺動し、
ラバーコンタクト組立体2も初期状態に復帰する。
【0028】以上のようなスイッチ装置1では、一つの
ラバーコンタクト14と該ラバーコンタクト14を押圧
するためのプランジャ17とは一体化してラバーコンタ
クト組立体2を構成している。このラバーコンタクト組
立体2相互は互いに別体であり、一つのスイッチケース
8に収容される複数個のラバーコンタクト14相互の間
隔等の位置決めは、スイッチケース8内でプランジャ1
7を摺動可能に支持するプランジャガイド6によって行
う。そして、図1および図4に示すようにプランジャガ
イド6は、略平板状の板材にプランジャ17が摺動可能
に嵌合するプランジャ挿通孔19や押圧操作手段7を着
座させる軸受け凹部46を形成しただけの単純な構造と
することができる。したがって、寸法精度を容易かつ安
価に向上させることができ、構造が複雑になるラバーコ
ンタクト組立体2の一体成形用の成形金型の寸法精度を
向上させる場合と比較すると、寸法精度の向上に伴う加
工費や設備費の増大を小さく抑えることができる。
【0029】したがって、ラバーコンタクト14の成形
等に使用される複雑な構造の成形金型の寸法精度をそれ
ほど厳密に管理せずとも、単純な構造のプランジャガイ
ド6によって比較的に安価に製造することができる。ま
た、一つのスイッチケース8に収容される複数個のラバ
ーコンタクト14の位置決め精度、及び回路基板3上の
接点部40とラバーコンタクト14との間の組み付け精
度を高めて寸法誤差の累積による組み付け不良の発生を
回避することができる。したがって、優れた組み立て性
を確保すると同時に、成形金型の寸法精度の管理を緩め
たり、あるいは成形精度の高い高価な材料の使用量を低
減させて製造コストの低減を図ることができる。
【0030】また、一つのスイッチケース8内に収容す
るラバーコンタクト14の数量やラバーコンタクト14
相互の間隔等の仕様が変更になる場合でも、ラバーコン
タクト14やプランジャ17の成形金型は設計変更する
必要がなく、単純な構造のプランジャガイド6における
プランジャ挿通孔19の配置等の設計変更を行って、プ
ランジャガイド6を交換するだけで別仕様に適用させる
ことができる。したがって、一つのスイッチケース8内
に収容するラバーコンタクト14の数量やラバーコンタ
クト14相互間の間隔等の仕様の変更に対する汎用性が
高く、車両の複数のグレードへの対応を容易かつ安価に
成し得ることができる。
【0031】なお、前述の実施例では、基板組立体5
は、互いに個別に製造したプリント回路基板3とコネク
タ4とを後から一体化するもので、コネクタ4内の接続
端子36は半田付けによって、回路基板3上の回路パタ
ーンに接続する構成であった。しかし、図7に示すよう
に基板組立体5は、例えば、回路基板となる基板部56
とコネクタハウジング部57とが合成樹脂等の一体成形
により形成され、コネクタハウジング部57内に収容保
持される接続端子部58と基板部56上の回路パターン
59とが、金属板の折曲加工によって一体成形されたブ
スバー60によって提供される構成としても良い。
【0032】次に、図8および図9は本発明に係るスイ
ッチ装置の他の実施例を示すもので、図8は他の実施例
となるスイッチ装置の概略構成を示す分解図、図9はス
イッチ装置において使用しているラバーコンタクト組立
体の断面図である。なお、先に図1乃至図7で説明した
実施例と同様の構成の部材については、同じ符号を付す
ことによって説明を省略する。
【0033】図8に示すようにスイッチ装置61は、裏
面にワイヤハーネス等をコネクタ接続するためのコネク
タが組み付けられた回路基板3と、回路基板3の表面に
形成された接点部に載置される複数個のラバーコンタク
ト組立体63を備えている。また、これらの回路基板3
やラバーコンタクト組立体63を収容保持するスイッチ
ケース65と、所定のラバーコンタクト組立体63に押
圧力を加えるべくスイッチケース65の上部開口に装着
される操作キー部(キートップ)66,67,68を備
えている。
【0034】図9に示すようにラバーコンタクト組立体
63は、適宜合成ゴム材料により略スカート状に形成さ
れるとともに、その内底部には接点開閉用の導通部13
が設けられたラバーコンタクト14を備えている。ま
た、このラバーコンタクト14の底部15に押圧力を伝
えることによってラバーコンタクト14を撓ませて導通
部13を回路基板3上の接点部に接触させるプランジャ
17がラバーコンタクト14と一体成形されている。さ
らに、図8にも示すように導通部13が回路基板3上の
開閉すべき接点部に対向するように、回路基板3上に被
着される点においては、前述の実施例のものと共通して
いる。
【0035】即ち、ラバーコンタクト組立体63におけ
るプランジャ17は、ラバーコンタクト14の底部15
に一体化した摺動軸部31と、該摺動軸部31の上端か
ら延出する細軸部33とを具備した構成である。さら
に、摺動軸部31の外周部には、摺動性や摺動による耐
摩耗性を向上させる筒状のカラー69が外嵌装着されて
いる。また、このラバーコンタクト組立体63における
プランジャ17の場合は、先に図2で示したような鍔部
32は装備されていない。
【0036】また、スイッチケース65は、側壁部70
と、該側壁部70の下端に嵌合固定される下部ケース7
1とに分離可能な構成であり、下部ケース71に回路基
板3が取り付けられている。なお、該下部ケース71に
対する回路基板3の取付構造は、図1に示した実施例と
同様な係合構造で良い。また、本実施例の場合、側壁部
70内には、プランジャ17のカラー69が摺動自在に
嵌合するプランジャ挿通孔19が形成されている。即
ち、側壁部70は前述した一実施例におけるプランジャ
ガイド6を一体成形した構造であり、プランジャ17を
摺動自在に支持する。また、この側壁部70は、ラバー
コンタクト14上の導通部13が回路基板3上の所定の
接点部に対向するように、回路基板3に対して各ラバー
コンタクト14を位置決めするコンタクト位置決め手段
としての機能も備えている。
【0037】さらに、本実施例の場合は、上述した実施
例に示した押圧操作手段7を省略して、操作キー部6
6,67,68の押下操作によって、直接的にラバーコ
ンタクト組立体63の細軸部33に押圧力を作用させる
構成である。以上の構成をなすスイッチ装置において
は、上述した実施例と同様に、ラバーコンタクト14の
成形等に使用される複雑な構造の成形金型の寸法精度を
厳密に管理しなくても、寸法誤差の累積による組み付け
不良の発生を回避することができてる。したがって、優
れた組み付け性を確保すると同時に、成形金型の寸法精
度の管理を緩めたり、あるいは成形精度の高い高価な材
料の使用量を低減させて、製造コストの低減を図ること
ができる。また、一つのスイッチケース65内に収容す
るラバーコンタクト14の数量やラバーコンタクト14
相互間の間隔等の仕様の変更に対する汎用性が高く、車
両の複数のグレードへの対応が容易かつ安価に成し得る
ことができる。
【0038】そして、本実施例のスイッチ装置61の場
合には、スイッチケース65の側壁部70にプランジャ
ガイドを一体化したり、あるいは押圧操作手段の介在を
避けて操作キー部66,67,68から直接各ラバーコ
ンタクト組立体63を押圧操作する構成である。したが
って、上述した実施例の場合よりもさらに構成部品が低
減して、組立性の向上や製造コストの低減を図ることが
可能になる。
【0039】また、以上の実施例では、ラバーコンタク
ト14は、絶縁性ゴムであるシリコンゴムによって形成
し、ラバーコンタクト14の内底部の導通部13は、ラ
バーコンタクト14とは別個に製造した金属板の接着等
によって実現するが、ラバーコンタクト14自体を導電
性ゴムで形成しても良い。図10は、導電性ゴムで形成
したラバーコンタクト14と、該ラバーコンタクト14
の底部を押圧するプランジャ17とを一体化したラバー
コンタクト組立体75を示している。
【0040】図11はラバーコンタクト組立体75を利
用したスイッチ装置77の断面図、図12はスイッチ装
置77の平面図を示している。このスイッチ装置77に
おいては、スイッチケース65や操作キー部66,6
7,68等は、図8に示した実施例のものと同一のもの
である。
【0041】このラバーコンタクト14を導電性ゴムで
形成したラバーコンタクト14を用いる場合には、ラバ
ーコンタクト14の底部15自体を導通部として機能さ
せることができる。そして、ラバーコンタクト14とは
別個に製造した導電体の接着等を行う必要がなくなり、
構成部品や組立工数の低減によって、さらに生産性を向
上させることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明した本発明のスイッチ装置によ
れば、一つのラバーコンタクトと該ラバーコンタクトを
押圧するためのプランジャとは一体化しているが、ラバ
ーコンタクト相互は互いに別体で、一つのスイッチケー
スに収容される複数個のラバーコンタクト相互の間隔等
の位置決めは、スイッチケース内でプランジャを摺動可
能に支持するプランジャガイドによって行う。そして、
このプランジャガイドは、平板状の板材にプランジャが
摺動可能に嵌合するプランジャ挿通孔を形成するという
単純な構造とすることができ、寸法精度を容易かつ安価
に向上させることができる。したがって、構造が複雑に
なるラバーコンタクトの一体成形用の成形金型の寸法精
度を向上させる場合と比較すると、寸法精度の向上に伴
う加工費や設備費の増大を抑えることができる。したが
って、ラバーコンタクトの成形等に使用される複雑な構
造の成形金型の寸法精度を厳密に管理しなくても、単純
な構造のプランジャガイドによって比較的に安価に製造
することができる。
【0043】また、一つのスイッチケースに収容される
複数個のラバーコンタクトの位置決め精度や、回路基板
上の接点部とラバーコンタクトとの組み付け精度を高め
て、寸法誤差の累積による組み付け不良の発生を回避す
ることができる。したがって、優れた組み付け性を確保
すると同時に、成形金型の寸法精度の管理を緩めたり、
あるいは成形精度の高い高価な材料の使用量を低減させ
て、さらなる製造コストの低減を図ることができる。
【0044】また、一つのスイッチケース内に収容する
ラバーコンタクトの数量やラバーコンタクト相互の間隔
等の仕様が変更になる場合でも、ラバーコンタクトやプ
ランジャの成形金型は設計変更する必要がなく、単純な
構造のプランジャガイドにおけるプランジャ挿通孔の配
置等の設計変更を行って、プランジャガイドを交換する
だけで良い。更に、プランジャガイドがスイッチケース
に一体に形成されていることで、部品点数の削減を図る
ことができる。したがって、一つのスイッチケース内に
収容するラバーコンタクトの数量やラバーコンタクト相
互間の間隔等の仕様の変更に対する汎用性が高く、車両
の複数のグレードへの対応を容易かつ安価に成し得るこ
とができる。
【0045】また、ラバーコンタクトの内底部の導通部
は、通常ラバーコンタクトとは別個に製造した金属板の
接着等によって実現するが、ラバーコンタクト自体が導
電性ゴムで形成されている場合には、ラバーコンタクト
の底部自体を導通部として機能させることができ、構成
部品や組立工数の低減によって生産性を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスイッチ装置の一実施例の断面図
である。
【図2】図1におけるラバーコンタクト組立体の断面図
である。
【図3】図1におけるスイッチ装置の外観を示す斜視図
である。
【図4】図1におけるスイッチ装置の部品構成を示す分
解斜視図である。
【図5】図1におけるプリント回路基板の断面図であ
る。
【図6】図1におけるプリント回路基板上にプリントさ
れた回路パターンの接点部の説明図である。
【図7】本発明に係るスイッチ装置で使用する基板組立
体の他の実施例の構成説明図である。
【図8】本発明の他の実施例となるスイッチ装置の概略
構成を示す分解図である。
【図9】図8におけるラバーコンタクト組立体の断面図
である。
【図10】本発明のスイッチ装置に使用されるラバーコ
ンタクト組立体の更に別の態様を示す断面図である。
【図11】図10におけるラバーコンタクト組立体を用
いたスイッチ装置の断面図である。
【図12】図11におけるスイッチ装置の平面図であ
る。
【図13】従来のスイッチ装置の要部を示す斜視図であ
る。
【図14】図13における従来のスイッチ装置の断面図
である。
【符号の説明】
1 スイッチ装置 2 ラバーコンタクト組立体 3 回路基板 4 コネクタ 5 基板組立体 6 プランジャガイド 7 押圧操作手段 8 スイッチケース 9,10 操作キー部 13 導通部 14 ラバーコンタクト 15 底部 17 プランジャ 19 プランジャ挿通孔 31 摺動軸部 32 鍔部 33 細軸部 36 接続端子 39 回路パターン 40 接点部 41,47 係合突起 42 側壁部 44 支柱 46 軸受け凹部 49 作用板 50 ばね部材 52 カバー部 61 スイッチ装置 63 ラバーコンタクト組立体 65 スイッチケース 66,67,68 操作キー部 69 カラー 70 側壁部 71 下部ケース 75 ラバーコンタクト組立体 77 スイッチ装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜合成ゴム材料により形成されるとと
    もに、その内底部に接点開閉用の導通部が設けられ、か
    つ該導通部が回路基板上の開閉すべき接点部に対向する
    ように前記回路基板上に被着されるラバーコンタクト
    と、前記複数のラバーコンタクトの底部に押圧力を伝え
    ることによって前記ラバーコンタクトを撓ませて前記導
    通部を前記回路基板上の接点部に接触させるプランジャ
    と、該プランジャを摺動可能に支持する複数のプランジ
    ャ挿通孔を有するプランジャガイドと、前記回路基板と
    前記ラバーコンタクトと前記プランジャおよび前記プラ
    ンジャガイド等を収容保持するスイッチケースとを具備
    してなるスイッチ装置において、 前記プランジャガイドが、前記複数のラバーコンタクト
    上の導通部を前記回路基板上の所定の接点部に対向する
    ように位置決めするとともに、相互に別体である前記ラ
    バーコンタクトと前記プランジャとが一体に形成されて
    いることを特徴とするスイッチ装置。
  2. 【請求項2】 前記プランジャガイドが、スイッチケー
    スに一体に形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載のスイッチ装置。
  3. 【請求項3】 前記ラバーコンタクトが、導電性ゴムで
    形成されていることを特徴とする請求項1および2に記
    載のスイッチ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009015121A3 (en) * 2007-07-23 2009-04-02 Honeywell Int Inc Sealed dual plunger switch assembly with simultaneity
JP2013001077A (ja) * 2011-06-21 2013-01-07 Kobayashi Create Co Ltd 光学読取帳票

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US8993903B2 (en) 2007-07-23 2015-03-31 Honeywell International Inc. Sealed dual plunger switch assembly with simultaneity
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