JPH08221163A - 電子機器及びその動作モード制御方法 - Google Patents
電子機器及びその動作モード制御方法Info
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Abstract
おいて、消費電力の低減と通信路の確保を両立させる。 【構成】 バイアス検出回路17と比較器18により、
外部バス14上のバイアス電圧を検出すると、バイアス
出力端子T2から外部バス14上へバイアス電圧を出力
する。ドライバ及びレシーバ15が外部バス14を介し
てPHY−SLEEPコマンドを受け取ると、バイアス
出力端子T2から外部バス14上へ出力していたバイア
ス電圧をオフにする。
Description
リアルバスに接続して使用する電子機器、特にその省電
力化を計るための制御技術に関するものである。
ン」という)、デジタルビデオテープレコーダ(以下
「D−VTR」という)、デジタルテレビジョン受信機
(以下「D−TV」という)等の電子機器をP1394
シリアルバスで接続し、これらの電子機器間でデジタル
ビデオ信号、デジタルオーディオ信号、及び制御信号の
通信を行うシステムが考えられている。
す。この図において、電子機器A〜電子機器Dは、前述
したパソコンやD−VTR等である。そして、電子機器
AとB、BとC、CとDとの間は、P1394シリアル
バスのケーブル41,42,43で接続されている。
部には二対のシールド付きツイストペアケーブル(図示
せず)が設けられている。二対のツイストペアケーブル
の内一対はデータの伝送に使用し、他の一対はストロー
ブ信号の伝送に使用する。
394シリアルバスに対して通信を行うための基本構成
として、物理層コントローラ44とCPU及びリンク層
コントローラ45を備えている。物理層コントローラ4
4は、バスのイニシャライズ、データのエンコード/デ
コード、アービトレーション等の機能を持つ。また、C
PU及びリンク層コントローラ45は、誤り訂正符号の
生成/検出、パケットの生成/検出等のリンク層コント
ロール機能とアプリケーションレイヤーの機能を持つ。
た電子機器において、電子機器の電源プラグ(図示せ
ず)をACコンセントに接続すると、物理層コントロー
ラ44とCPU及びリンク層コントローラ45に電源電
圧が供給される。しかしながら、これではバスを利用す
るか否かにかかわらず常に物理層コントローラ44に電
源電圧が供給されているため、無駄な電力を浪費してし
まうという問題点があった。
ントローラに供給される電源電圧をオン/スリープ制御
することが考えられている。これにより、その電子機器
がバスを利用する時だけ物理層コントローラの電源をオ
ンにできるので、消費電力の節約が可能となる。しかし
ながら、この場合、例えば図12における電子機器Bの
物理層コントローラがスリープモードになっていると、
ユーザーが電子機器Bを手動でオンモードにしない限り
電子機器Aと電子機器Cとの間の通信ができないという
問題点があった。
たものであって、消費電力の節約と通信路の確保を両立
できる電子機器及びその動作モード制御方法を提供する
ことを目的とする。
に、本発明は、バスで接続された複数の電子機器間で通
信を行うシステムに用いる電子機器であって、バスで接
続された相手の電子機器がバスへ出力したバイアス電圧
を検出する第1の手段と、バスへバイアス電圧を出力制
御する第2の手段とを備えると共に、第2の手段がバイ
アス電圧を出力しない省電力モードと、バイアス電圧を
出力する通常動作モードとを有し、第1の手段がバイア
ス電圧を検出したときに、省電力モードから通常動作モ
ードに変化することを特徴とするものである。
電子機器間で通信を行うシステムに用いる電子機器の動
作モード制御方法であって、バスで接続された相手の電
子機器がバスへ出力したバイアス電圧を検出したとき
に、自分の動作モードをバスにバイアス電圧を出力しな
い省電力モードからバスにバイアス電圧を出力する通常
動作モードに変化させることを特徴とするものである。
の電子機器間で通信を行うシステムに用いる電子機器で
あって、バスで接続された相手の電子機器が自分に宛て
た所定のコマンドを検出する第3の手段をさらに備え、
第3の手段が所定のコマンドを検出したときに、通常動
作モードから省電力モードに変化することを特徴とする
ものである。
電子機器間で通信を行うシステムに用いる電子機器の動
作モード制御方法であって、バスで接続された相手の電
子機器が自分に宛てた所定のコマンドを検出したとき
に、自分の動作モードを通常動作モードから省電力モー
ドに変化させることを特徴とするものである。
内の所定の電子機器が他の全ての電子機器に対してバス
の使用希望の有無を問い合わせ、他の全ての電子機器か
らバス使用希望がない旨の返答を受けたときには、他の
全ての電子機器に対して送信される。そして、前記所定
の電子機器になる能力を有する機器は、システム内に唯
一でも複数でもよい。
の任意の電子機器がユーザーの指令を受けたときに、そ
の電子機器から他の電子機器に対して送信される。そし
て、各電子機器は所定のコマンドを検出したときは、所
定時間内はバスで接続された相手の電子機器がバスへ出
力したバイアス電圧の検出を行わないようする。
は、自ら通常動作モードになったときに、第1の手段が
バイアス電圧を検出しない場合には、第2の手段がバイ
アス電圧を出力しながら、内部の回路を停止させた省電
力モードに変化するように構成した。
れた相手の電子機器がバスへ出力したバイアス電圧を検
出したときに、自分の動作モードをバスにバイアス電圧
を出力しない省電力モードからバスにバイアス電圧を出
力する通常動作モードに変化させる。
スで接続された相手の電子機器が自分に宛てた所定のコ
マンドを検出したときに、自分の動作モードを通常動作
モードから省電力モードに変化させる。
がら、 〔1〕バスに出力されたバイアス電圧を検出するための
構成 〔2〕物理層コントローラの動作モード (1)オンモード (2)スリープモード (3)ディレーモード の順序で詳細に説明する。
出するための構成 図1は本発明に係る電子機器(以下「電子機器」を「機
器」と略す)が自身及びP1394シリアルバスのケー
ブルで直接接続された相手機器の物理層コントローラが
バスに出力したバイアス電源を検出するための構成を説
明する図である。
は、P1394シリアルバスのケーブルの内部に設けら
れたツイストペアケーブル3及び4により直接接続され
ている。ツイストペアケーブル3及び4の一方はデータ
の双方向伝送に使用され、他の一方はストローブ信号の
双方向伝送に使用されることは従来技術の説明で前述し
たとおりである。物理層コントローラ1は、抵抗を介し
てツイストペアケーブル3上にバイアス電圧Vbを供給
するように構成され、ツイストペアケーブル4上のバイ
アス電圧を抵抗を介して検出するように構成されてい
る。一方、物理層コントローラ2は、抵抗を介してツイ
ストペアケーブル4上にバイアス電圧Vbを供給するよ
うに構成され、ツイストペアケーブル3上のバイアス電
圧を抵抗を介して検出するように構成されている。
常動作モード)、(2)、スリープモード(省電力モー
ド)(3)ディレーモード、の三つの動作モードを持っ
ている。
の動作を行うモードである。このモードでは、バスにバ
イアス電圧を出力し、かつバスに接続されている相手の
機器がバスへ出力したバイアス電圧を検出する。
は、バイアス電圧Vbを出力しない。そして、バイアス
電圧の検出以外の動作を行わない。このモードでは物理
層コントローラがスリープ状態になっており、消費電力
が少ない。
らスリープモードへ移行する時に一時的にとるモードで
あって、バイアス電圧Vbを出力せず、かつバイアス電
圧の検出を一定時間行わない。このディレーモードの意
義については後述する。
順として、自らオンモードになる、バス上のバイア
ス電圧を検出してオンモードになる、の2通りがある。
以下順番に説明する。
きる。例えば図1において、物理層コントローラ1を有
する機器がD−VTRであり、物理層コントローラ2を
有する機器がD−TVであって、前者の再生信号を後者
で表示するような場合、ユーザーの再生ボタン操作によ
り、物理層コントローラ1は自らオンモードになる。
ードになる 一つの機器の物理層コントローラがオンモードになり、
バイアス電圧Vbを出力すると、ツイストペアケーブル
で直接接続された相手の機器の物理層コントローラはそ
れを検出してオンモードになる。図1の場合、例えば物
理層コントローラ1がオンモードになり、ツイストペア
ケーブル上にバイアス電圧Vbを供給すると、その電圧
が物理層コントローラ2において検出され、物理層コン
トローラ2もオンモードになる。逆に、物理層コントロ
ーラ2が先にオンモードになった場合には、物理層コン
トローラ1がツイストペアケーブル4上のバイアス電圧
を検出してオンモードになる。したがって、図12に示
したようなシステムの場合、図2に示すように、全部の
機器がスリープモードの状態から機器Aが最初にオンモ
ードになると、時間の経過とともに次々と隣の機器B,
C,Dが連鎖的にオンモードになる。
構成を説明する。図3は、物理層コントローラの内部構
成の一例を示すブロック図である。物理層コントローラ
12は、内部バス13によりCPU及びリンク層コント
ローラ11と接続されている。また、外部バス(P13
94シリアルバス)のケーブルにより他の機器と接続さ
れている。
に対して信号を送受信するための回路として、外部バス
14に接続されたドライバ及びレシーバ15と、このド
ライバ及びレシーバ15に接続されたエンコーダ及びデ
コーダ16を備えている。ドライバ及びレシーバ15は
外部バス14に対して信号の送受信を行う。また、エン
コーダ及びデコーダ16は送信信号の符号化及び受信信
号の復号化を行う。エンコーダ及びテコーダ16は、さ
らに内部バス13を介してCPU及びリンクコントロー
ラ11と通信を行う。これらは、物理層コントローラ1
2をオンモードにする動作とは関係ないが、後述するよ
うにスリープモードにするために必要である。
上のバイアス電圧を検出して物理層コントローラをオン
モードにするための構成について説明する。物理層コン
トローラ12内には、このための構成として、外部バス
上のバイアス電圧を検出するバイアス検出回路17と、
バイアス検出回路17から出力されるバイアス検出出力
と後述する定電圧回路19から出力される基準電圧とを
比較し、比較結果を出力する比較器18と、図示しない
電源回路により生成され端子T1から入力される電圧V
ccから基準電圧Vrefを生成すると共に後述するバ
イアス出力制御回路20へバイアス電圧を供給する定電
圧回路19と、比較器18の比較出力を内部バス13を
介してCPU及びリンクコントローラ11へ送ると共に
CPU及びリンクコントローラ11から送られて来るバ
イアス出力指令をバイアス出力制御回路20へ伝えるバ
イアス入出力制御回路20と、バイアス入出力制御回路
20から送られて来るバイアス出力指令をもとに、定電
圧回路19が生成するバイアス電圧を端子T2へ出力す
るようにオン/オフ制御するバイアス出力制御回路21
を備えている。
ペアケーブル上のバイアス電圧を検出してオンモードに
なる動作について説明する。図3に示した構成におい
て、外部バス14で接続された相手機器の物理層コント
ローラがオンモードになり、外部バス14内のツイスト
ペアケーブル上にバイアス電圧を供給すると、このバイ
アス電圧はバイアス検出回路17により検出され比較器
18へ入力される。相手機器の物理層コントローラがオ
ンモードの時には、バイアス検出入力と基準電圧Vre
fとが一致するので、比較器18は一致信号をバイアス
入出力制御回路20へ送る。バイアス入出力制御回路2
0は一致出力をCPU及びリンクコントローラ11へ送
る。CPU及びリンクコントローラ11は、この一致出
力を見ることにより接続相手機器の物理層コントローラ
がバス上にバイアス電圧を供給していることを知ると、
自分の物理層コントローラ12からバイアス電圧を出力
するための指令信号をバイアス入出力制御回路20へ送
る。バイアス入出力制御回路20は、この指令信号を受
け取ると、バイアス出力制御回路21に対して、定電圧
回路19が生成したバイアス電圧を端子T2へ出力する
ように指令する。この結果、定電圧回路19が生成した
バイアス電圧がバイアス出力制御回路21を通過し、端
子T2から外部バス14のツイストペアケーブルへ供給
される。
電圧を検出して物理層コントローラをオンモードにする
ための他の構成例を示す。この構成例においては、物理
層コントローラ32の内部のバイアス検出回路(図示せ
ず)で検出されたバイアス検出出力と基準電圧Vref
を比較し、比較結果を出力する比較器33と、物理層コ
ントローラ32の内部で生成されたバイアス電圧をオン
/オフ制御するスイッング回路34が、物理層コントロ
ーラ32の外部に設けられている。
Vrefとを比較し、比較出力をCPU及びリンクコン
トローラ31へ送る。CPU及びリンクコントローラ3
1は、比較器33の比較出力をもとにスイッチング回路
34をオン/オフ制御する。すなわち、バイアス検出入
力が基準電圧Vrefと一致している時には、スイッチ
ング回路34をオンにする。スイッチング回路34がオ
ンになると、物理層コントローラ32の内部で生成され
たバイアス電圧がツイストペアケーブルへ供給される。
較器18とバイアス出力制御回路21を物理層コントロ
ーラの外部に設け、それらをCPU及びリンクコントロ
ーラと制御線を介して接続したものである。
て説明したが、次にスリープモードにする手順について
説明する。
をスリープモードにするために基本的に二つの機能を持
っている。一つは、物理層コントローラをスリープモー
ドにするコマンド(以下「PHY−SLEEPコマン
ド」という)を定義し、各機器はこのコマンドを受けた
場合には自身の物理層コントローラをスリープモードに
する。他の一つは、バス上の少なくとも一つの機器に、
上位プロトコルによりバス上の全機器のステータスを把
握し、どの機器もバスを使用する予定のない場合にPH
Y−SLEEPコマンドを送信する機能を持たせること
である。これらの機能は、図3に示したCPU及びリン
ク層コントローラ11内のアプリケーションソフトによ
り実行される。
プモードになるための手順について説明する。機器がス
リープモードになるのは、その機器がバスを使用する予
定のないときであるが、図2を参照しながら説明したよ
うに、システム内に一個でもオンモードの機器があると
全機器がオンモードになるから、機器がスリープモード
になるためには、システム内の全機器がバスを使用する
予定のない時である。
する予定のないことを知るための手順として第1〜第4
の手順を設けた。まず、第1の手順では、システム内に
システム全体の機器のバス使用状況を管理する機器(バ
スマネージャー:以下「BM」という)を設け、BMが
各機器に対してバス使用希望の有無を定期的(例、10
分間隔)に問い合わせるようにする。バスを使用する予
定がなく自らスリープモードになりたい機器はその旨返
答する。BMは全機器からバスを使用したくない旨の返
答を受けた場合に、各機器に対してPHY−SLEEP
コマンドを送信する。PHY−SLEEPコマンドを受
けた機器は自分の物理層コントローラをスリープモード
にする。PHY−SLEEPコマンドを送信した後、B
M自身の物理層コントローラもスリープモードになる。
る。この図では、機器AがBMであり、順次機器B,
C,Dに対してバス使用希望の有無を問い合わせ、全機
器がバスを使用したくない旨返答した後に、順次機器
B,C,DへPHY−SLEEPコマンドを送信してい
る。
チャートである。まず、ステップS1では、BMも含め
て全ての機器の物理層コントローラがオンモードになっ
ていることを示す。ステップS2〜S4は、図5の通信
手順に示す動作に対応する処理である。ステップS5
は、BMも含めてシステム内の全ての機器の物理層コン
トローラがスリープモードになっている状態を示す。そ
して、ステップS6は、BMの物理層コントローラがス
リープモードになった後、ツイストペアケーブル上のバ
イアス電圧を検出する処理を示す。そして、1台でもオ
ンモードになった機器があると、全ての機器がオンモー
ドになるのでステップS1へ移る。
Mの機能を有する機器を複数台設けておき、ユーザーの
設定等により機器を定め、この機器が前述したBMと同
じ動作を行うものである。例えばシステム内の全機器が
この機能を有するようにした場合には、スリープモード
になりたい機器は、バス上の他の全機器に対してバス使
用希望の有無を定期的に問い合わせる。そして、他の全
機器からバスを使用したくない旨の返答を受けた場合
に、各機器に対してPHY−SLEEPコマンドを送信
し、その後自らもスリープモードになる。この場合の通
信手順及び動作フローは前述した第1の手順の場合と実
質的に同様である。
くない機器は、システム内の他の全機器に対して定期的
(例、10分間隔)に自分が起きていたい(オンモード
でいたい)旨を示すパケットを同報通信により送信して
おく。図7は機器Aがこのパケットを送信している場合
の手順を示す。各機器はバス上にこのパケットが流れて
いない時は、バスを使用する予定の機器がないことが分
かる。そこで、第1の手順におけるBM、あるいは第2
の手順におけるBMの機能を有する機器は、このパケッ
トがバス上にないことを検出した時に、他の機器に対し
てPHY−SLEEPコマンドを送信する。つまり、本
手順は、第1、第2の手順のように、バスを使用する予
定のないことを問い合わせに対して返答するのではな
く、自ら知らせる点が特徴である。
機器を定め、その機器にシステム内の全機器がスリープ
モードになりたいか否かを登録するレジスタ(以下「ス
リープレジスタ」という)を設けておく。そして、この
スリープレジスタを設けた機器のバス上のアドレスを予
め全ての機器に知らせておく。スリープモードになりた
い機器は、そのレジスタに自分のフラグを立てる。そし
て、スリープモードになりたい機器は、自分以外の全て
の機器がスリープモードになりたいかどうかを、そのフ
ラグを見て判断し、自分以外の全ての機器がスリープモ
ードになりたい場合は、PHY−SLEEPコマンドを
全ての機器に送信する。そして、その後自身もスリープ
モードになる。
図では、機器Dにスリープレジスタが設けられており、
機器Bがスリープモードになりたいので、機器Dのスリ
ープレジスタのフラグを見にいき、全ての機器のフラグ
を立っていることを確認した後、機器A,C,DにPH
Y−SLEEPコマンドを送信している。
予定のないことを知るための手順について説明した。本
発明では、さらにユーザーの指令した機器が他の全機器
に対してPHY−SLEEPコマンドを送信する手順を
設けた。この場合の通信手順の一例を図9に示す。この
図では、ユーザーが機器Dに対してスリープ指令を与え
る。これにより、機器Dは機器C,B,Aに対してPH
Y−SLEEPコマンドを送信した後、自らもスリープ
モードとなる。
アプリケーションによってはスリープモードに設定でき
ないようにしておく。例えば、他の機器が録画、ダビン
グ等を行っている時は、機器DからPHY−SLEEP
コマンドを受け取ってもスリープモードに設定できない
ようにしておく。したがって、このような場合には、録
画、ダビング等を行っていない機器が瞬間的にスリープ
モードになっても、スリープモードにならない機器があ
るため、結局全ての機器がオンモードに戻ってしまうこ
とになる。
になった後、バスに接続されていないことを検出して自
らスリープ状態になる手順を設けた。この手順における
機器の動作フロー(サブルーチン)を図10に示す。
る。なお、このカウンタは図3のCPU及びリンクコン
トローラ11内に設けられている。次に、ステップS1
2で、バイアス出力をオンにする。すなわち、図3にお
いては、CPU及びリンクコントローラ11がバイアス
入出力制御回路20に対して、バイアス出力指令を送
る。
た後、ステップS14でカウンタを1インクリメントす
る。そして、S15でバイアス検出入力を見て、S16
でそのレベルを判定する。そして、ハイレベルであれ
ば、自らオンモードになる(S17)。これらのステッ
プの作用は、自分がバイアスを出力した後、自分がバス
に接続されているか否かを判定するものである。つま
り、自分がバスに接続されていれば、図2を参照しなが
ら説明した通り、バスに接続されている他の機器もオン
モードになるから、バイアス検出入力はハイレベルにな
り、図3の比較器18は一致信号を出力する。これに対
し、もし自分がバスに接続されていなければ、他の機器
の物理層コントローラがバスへ供給したとしても、その
バイアス電圧を検出できないから、バイアス検出入力は
ローレベルとなり、比較器18は一致信号を出力しな
い。
ンタが3になる迄、すなわち自分がオンモードになって
から、Td1の3倍の時間迄行う。それでも、バイアス
入力がハイにならない時は、自分がバスに接続されてい
ないと判定し、自らスリープモードになる(S18,1
9)。
コマンドを受けることにりスリープモードへ移行する時
に、一時的になるモードである。このモードにいる時間
Tは、少なくともシステム全体がオフになる迄である。
このモードを設けないと、他の機器からのPHY−SL
EEPコマンドを受け、スリープモードになった後、シ
ステム内にまだスリープモードに移行していない機器が
存在するとその機器からのバイアス電圧により、オンモ
ードに戻ってしまうおそれがあるので、それを回避する
ために設けたものである。
の一例を図11に示す。まず、PHY−SLEEPコマ
ンドを受け取ることにより、サブルーチンがスタートす
る。最初のステップS21で、遅延時間のカウンタTd
ly=0に設定し、次に、バス上のバイアス検出入力を
無視するモードになり、かつ自分のバイアス出力を0に
する(ステップS22,23)。ここで、バス上のバイ
アス検出入力を無視するとは、図3のCPU及びリンク
コントローラ11のCPUが、PHY12内の比較器1
8とバイアス入出力制御回路20から送られて来る信号
を無視するということである。この状態から、カンウタ
Tdlyのカンウト値が前記時間Tに達すると、バイア
ス検出入力を見るモードになる(ステップS24,2
5)。そして、このサブルーチンをを抜ける。
CPU及びリンク層コントローラを有するものであった
が、システム内のルータのような物理層コントローラの
み有する機器が存在するシステムもある。その場合に
は、PHY−SLEEPコマンドにより物理層コントロ
ーラをスリープモードに設定することはできないので、
ハードスイッチ等により物理層コントローラを強制的に
スリープモードにすればよい。
定期的にシステム上の機器の状態を把握して必要に応じ
てシステムの全機器を省電力モードにさせる機能を持た
せたので、システムの使用電力が最小限に抑えられて、
省エネルギー化を推進することができる。
器は、省電力モード時に、他の機器がバスへ出力したバ
イアス電圧を検出して自分の動作モードを省電力モード
から通常動作モードに変化させ、自分もバスへバイアス
電圧を出力するようにしたので、システム内の機器が1
台でも通常動作モードになれは、全機器が連鎖的に省電
力モードから通常モードに変化する。このため、従来の
問題点であった途中の機器がオフになっているため通信
ができないという事態を回避できる。
モードを指令するコマンドを受けた機器は、所定時間は
バイアス電圧を検出しないようにしたので、他の機器が
バイアス電圧をオフにする前に自分が検知して通常動作
モードに戻ってしまうことを防止できる。
ルバスのケーブルで直接接続された相手機器の物理層コ
ントローラの電源を制御する原理を説明する図である。
器が連鎖的にオンモードになるようすを示す図である。
して物理層コントローラをオンモードにするための構成
例を示す図である。
して物理層コントローラをオンモードにするための他の
構成例を示す図である。
を問い合わせた後、PHY−SLEEPコマンドパケッ
トを送信する手順を示す図である。
示すフローチャートである。
している場合の手順の一例を示す図である。
PHY−SLEEPコマンドパケットを送信する手順の
一例を示す図である。
になる場合の通信手順の一例を示す図である。
ていないことを検出して自らスリープ状態になる場合の
動作を示すフローチャートである。
ャートである。
し、通信を行うシステムの一例を示す図である。
1,31,44…CPU及びリンク層コントローラ、1
7…バイアス検出回路、18,33…比較器、19…定
電圧回路、20…バイアス入出力制御回路、21…バイ
アス出力制御回路、34…スイッチング回路
Claims (9)
- 【請求項1】 バスで接続された複数の電子機器間で通
信を行うシステムに用いる電子機器であって、 前記バスで接続された相手の電子機器が前記バスへ出力
したバイアス電圧を検出する第1の手段と、前記バスへ
バイアス電圧を出力制御する第2の手段とを備えると共
に、 該第2の手段がバイアス電圧を出力しない省電力モード
とバイアス電圧を出力する通常動作モードとを有し、 前記第1の手段が前記バイアス電圧を検出したときに、
省電力モードから通常動作モードに変化することを特徴
とする電子機器。 - 【請求項2】 バスで接続された複数の電子機器間で通
信を行うシステムに用いる電子機器の動作モード制御方
法であって、 前記バスで接続された相手の電子機器が前記バスへ出力
したバイアス電圧を検出したときに、自分の動作モード
を前記バスに前記バイアス電圧を出力しない省電力モー
ドから前記バスに前記バイアス電圧を出力する通常動作
モードに変化させることを特徴とする電子機器の動作モ
ード制御方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の電子機器において、 バスで接続された相手の電子機器が自分に宛てた所定の
コマンドを検出する第3の手段をさらに備え、該第3の
手段が該所定のコマンドを検出したときに、通常動作モ
ードから省電力モードに変化することを特徴とする電子
機器。 - 【請求項4】 請求項2記載の電子機器の動作モード制
御方法において、 さらに、バスで接続された相手の電子機器が自分に宛て
た所定のコマンドを検出したときに、自分の動作モード
を通常動作モードから省電力モードに変化させることを
特徴とする電子機器の動作モード制御方法。 - 【請求項5】 請求項4記載の電子機器の動作モード制
御方法において、 システム内の所定の電子機器が、他の全ての電子機器に
対してバスの使用希望の有無を問い合わせ、該全ての電
子機器からバス使用希望がない旨の返答を受けたとき
に、該全ての電子機器に対して前記所定のコマンドを送
信することを特徴とする電子機器の動作モード制御方
法。 - 【請求項6】 請求項5記載の電子機器の動作モード制
御方法において、 システム内の二以上の電子機器が所定の電子機器になる
能力を有することを特徴とする電子機器の動作モード制
御方法。 - 【請求項7】 請求項4記載の電子機器の動作モード制
御方法において、 ユーザーの指令を受けた電子機器が、他の電子機器に対
して前記所定のコマンドを送信することを特徴とする電
子機器の動作モード制御方法。 - 【請求項8】 請求項4記載の電子機器の動作モード制
御方法において、 前記所定のコマンドを検出したときは、所定時間内はバ
スで接続された相手の電子機器が前記バスへ出力したバ
イアス電圧の検出を行わないことを特徴とする電子機器
の動作モード制御方法。 - 【請求項9】 請求項1記載の電子機器において、 自ら通常動作モードになったときに、前記第1の手段が
バイアス電圧を検出しない場合には、第2の手段がバイ
アス電圧を出力しながら、内部の回路を停止させた省電
力モードに変化することを特徴とする電子機器。
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