JPH08217724A - ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物、その乳化物及びその製造方法 - Google Patents

ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物、その乳化物及びその製造方法

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JPH08217724A
JPH08217724A JP7020712A JP2071295A JPH08217724A JP H08217724 A JPH08217724 A JP H08217724A JP 7020712 A JP7020712 A JP 7020712A JP 2071295 A JP2071295 A JP 2071295A JP H08217724 A JPH08217724 A JP H08217724A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ポリグリセリン脂肪酸エステルの平均エステ
ル化率が20〜30モル%であり、遊離のポリグリセリ
ンの含有量が35重量%以下で、且つ脂肪酸アルカリ金
属塩の含有量が0.2重量%以下からなるポリグリセリ
ン脂肪酸エステル組成物。 【効果】 酸性、高塩濃度下でも極めて安定性に優れた
乳化剤として有用である。また該ポリグリセリン脂肪酸
エステル組成物を含有するO/W型乳化物は酸性及び/
又は高塩濃度下でも耐熱、耐振とう性を有する非常に安
定な乳化性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリグリセリン脂肪酸
エステル(以下、POGEと略すこともある。)組成
物、該ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物を含有する
乳化物及び該ポリグリセリン脂肪酸エステルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】POGEは食品添加物として認可された
界面活性剤として知られており、主に食品用乳化剤とし
て利用されている他、最近では医薬、化粧品、或いは工
業用途にも幅広く利用されている。POGEは、ポリグ
リセリンの平均重合度や構成脂肪酸の鎖長、置換度をコ
ントロールすることで、親水性から親油性まで広範囲の
物性を有するものが得られる。中でもHLBが10以上
のPOGEは、他の食品用乳化剤にない優れた耐酸性、
耐塩性、耐熱性を有し、タレ、ドレッシング、マヨネー
ズ等に代表される酸性或いは高塩濃度下でのO/W型乳
化に有効である。またPOGEを単独使用では耐酸性に
問題のある他の乳化剤に併用することにより酸性でも安
定な乳化物を得ることができる。
【0003】POGEの製造方法としては、ポリグリセ
リンと脂肪酸とをアルカリ触媒の存在下直接エステル化
させる方法が一般的である。この反応においては、アル
カリ触媒が脂肪酸と反応し、脂肪酸のアルカリ金属塩
(石鹸)を生成するのでポリグリセリンと脂肪酸との相
溶性を高めるが反応後精製しない限り製品であるPOG
E組成物中に石鹸が混入する。例えば市販されているP
OGE組成物中の石鹸含量は通常1〜4%程度である。
石鹸は親水性の高いアニオン性界面活性剤であるので、
HLBが上昇し、特にO/W乳化系では乳化安定に悪影
響を与えることが多い。例えば、石鹸含有量の多いPO
GE組成物を使用して酸性高塩濃度下でO/W型乳化を
行った場合、乳化物の安定性は不良となり、保存安定性
は勿論、殺菌工程での耐熱性や流通時の耐振性において
も問題があった。一方石鹸含量の少ないPOGEを得る
ために、アルカリ触媒量を少なくすると、ポリグリセリ
ンと脂肪酸との相溶性が不充分であり、生成するPOG
Eのエステル化率が不均一化となり、O/W型乳化や分
散可溶化に優れた高HLBのPOGE組成物を得ること
は困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、酸性
かつ高塩濃度下でも優れたO/W型乳化能を有し、遊離
のポリグリセリン含量及び脂肪酸アルカリ金属塩含量の
少ないポリグリセリン脂肪酸エステル組成物及び該ポリ
グリセリン脂肪酸エステル組成物を含有するO/W型乳
化物を提供することにある。又、本発明の目的は、上記
ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の製造方法を提供
することにある。
【0005】
【発明を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、ポリ
グリセリン脂肪酸エステルの平均エステル化率が20〜
30モル%であり、遊離のポリグリセリンの含有量が3
5重量%以下で、且つ脂肪酸アルカリ金属塩の含有量が
0.2重量%以下であるポリグリセリン脂肪酸エステル
組成物に存する。以下、本発明につき、詳細に説明す
る。
【0006】本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エス
テル組成物は、ポリグリセリンと脂肪酸とを反応させて
得られるものである。ポリグリセリンとしては、平均重
合度が6〜12、水酸基価972〜867のものが挙げ
られる。構成脂肪酸としては、炭素数12〜22の直鎖
状または分岐状の飽和または不飽和脂肪酸から選ばれ
る。この様な脂肪酸の例としては、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エ
ルカ酸、エライジン酸、リシノール酸、イソステアリン
酸等が挙げられる。これらの脂肪酸は目的に応じて1種
類または2種類以上の組み合わせで用いることも出来
る。
【0007】本発明における平均エステル化率は、遊離
のポリグリセリンを除いたエステル化されたポリグリセ
リンの総水酸基に対する脂肪酸の結合数の百分率で定義
される。POGEのエステル化率は20〜30モル%、
好ましくは22〜27モル%である。平均エステル化率
が30モル%を超えるとPOGE組成物の親水性が急激
に低下するため、酸性高塩濃度下で良好なO/W型乳
化、分散可溶化が困難となる。POGE組成物中の遊離
のポリグリセリン含有量は35重量%以下である。遊離
ポリグリセリンが多すぎると乳化剤としての機能が低下
し好ましくない。
【0008】脂肪酸アルカリ金属塩(石鹸)の含有量は
0.2重量%以下、好ましくは0.1重量%、更に好ま
しくは0.05重量%以下である。石鹸含有量が多いと
酸性高塩濃度下で安定なエマルションが得られにくい。
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル組成物を水と油
との混合物に含有させることにより、pHが6〜2、塩
濃度が1〜20重量%においても安定性に優れた、油と
水の重量比が1/99〜50/50、好ましくは5/9
5〜45/55程度のマヨネーズ、ドレッシング、タレ
等のO/W型(水中油型)乳化物を得ることができる。
【0009】本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル組
成物は、ポリグリセリンと脂肪酸との直接エステル化反
応において、原料に対して0.001〜0.025重量
%の極めて少量のアルカリ触媒を用い、しかも反応温度
200〜300℃、好ましくは脂肪酸の転化率が少なく
とも70%に達する迄の反応温度を200〜240℃と
し、以降、反応温度を更に20〜60℃高めて反応させ
ることによって製造することができる。
【0010】ポリグリセリンに対する脂肪酸の仕込モル
比は1〜5、好ましくは1〜3である。仕込モル比が1
より小さいと平均エステル化率20%以下となり、また
POGE中の遊離ポリグリセリンも多くなる。仕込モル
比が5を超えるとHLBが低下し、O/W型の乳化に適
さなくなる。本発明で用いるアルカリ触媒の量は、原料
であるポリグリセリンと脂肪酸との総和に対して0.0
01〜0.025重量%、好ましくは0.002〜0.
02重量%である。アルカリ触媒の使用量が上記範囲よ
り少ない場合、平均エステル化率が20〜30モル%の
POGEが得られにくい。アルカリ触媒としては、例え
ば炭酸カリ、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
ナトリウムなどが挙げられる。
【0011】本発明におけるポリグリセリンと脂肪酸と
のエステル化反応では脂肪酸の転化率が少なくとも70
%、好ましくは80%、更に好ましくは95%に到達す
るまでの反応温度を200〜240℃、好ましくは22
0〜240℃とし、その後、更に20〜60℃、好まし
くは20〜40℃高い温度で反応を続行する。昇温後の
反応温度としては240〜260℃が好ましい。反応時
間は昇温時までが通常1〜5時間程度であり、昇温後の
昇温反応は1〜8時間、好ましくは4〜6時間である。
【0012】本発明の方法におけるエステル化反応では
原料脂肪酸が消費された時点が必らずしも反応終了では
なくてPOGEの平均エステル化率を所定の範囲に制御
するため、脂肪酸の転化率が99%以上に達した以降も
上記の昇温反応を所定時間継続する。この昇温反応の時
間は原料ポリグリセリンと脂肪酸との仕込モル比に応じ
て、適宜選択され、例えば仕込モル比が1の場合は6時
間、仕込モル比が5の場合は4時間程度が好ましい。
【0013】昇温反応の時間が短すぎると、POGEの
平均エステル化率が所定の範囲となりにくく、また長す
ぎるとPOGEの色相、臭いが悪く熱分解による酸価上
昇が生ずるため、好ましくない。本発明では極めて少量
のアルカリ触媒を用いてエステル化反応を実施するた
め、脂肪酸の転化率が少なくとも70%の時点では、生
成しているPOGEにはエステル化率の非常に高いもの
が含まれているが、脂肪酸の転化率が少なくとも70%
に達した以降に、反応生成物の温度を20〜60℃高め
ることにより、POGEのエステル化率の分布を均一化
することができ、平均エステル化率が20〜30モル%
のPOGEを得ることができる。
【0014】反応は通常、撹拌槽タイプの反応器にポリ
グリセリン、脂肪酸、触媒を仕込み、撹拌しながら所定
温度に加熱して、生成水を反応系外へ留去しながら行
う。なお、一連の反応中は反応器気相部に窒素等の不活
性ガスを流通させておくのが好ましい。
【0015】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に説明する
が、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例に
限定されるものではない。POGE中の遊離ポリグリセ
リン量、脂肪酸アルカリ金属塩含有量、平均エステル化
率は以下の方法で測定した。
【0016】〔POGE中の遊離ポリグリセリン含量〕
POGEを親水性有機溶媒に溶解した溶液を、逆相系吸
着剤を充填したカラムに導入してPOGEを該吸着剤に
吸着させ、遊離ポリグリセリンは通過させることにより
POGEを含まないポリグリセリン溶液を得、次いでこ
の溶液をゲルパーミエーションクロマトグラフィーによ
り分析して製品中の遊離ポリグリセリンを定量した。標
準手法は以下の通りである。
【0017】〔LC分析条件〕 装置 島津 LC−10AD カラム 逆相 YMC−AM312 (6.0mm
φ×150mm) GPC Asahipak GS310H (6.0m
mφ×300mm) 2本 逆相カラムから直列に接続
する。 カラム温度 40℃ 移動相 メタノール/水=30/70 検出器 RI 島津 RID−6A 流速 0.7ml/min 試料濃度 0.1〜0.5 (w/v)% サンプル THF/メタノール=60/40溶液 5
0μl
【0018】〔POGE中の脂肪酸アルカリ金属塩(石
鹸)含有量〕基準油脂分析試験法(日本油化学協定制
定)に準じて以下の方法に従い測定した。 1)トールビーカーに反応生成物を約10g精秤し、T
HF/エタノール/水=VOL%溶液100mlに溶解
させる。 2)自動滴定装置(三菱化学(株)社製GT−05)に
より滴定する。まずN/10塩酸エタノール性溶液を過
剰に滴定し、次にN/10水酸化ナトリウムエタノール
性溶液で逆滴定し、滴定値−電位曲線の変曲点から当量
点を求める。
【0019】3)両滴定値を基に下記の式から、試料中
の総酸・総アルカリ量を計算し、総酸>総アルカリから
製品中のアルカリ金属が全て脂肪酸塩となっていること
を確認する。 総アルカリ量(mol/g)=滴定量(ml)×
0.1×力価×1000×試料(g) 総酸量(mol/g)=(第2滴定値−第1滴定
値)(ml)×0.1×力価×1000×試料(g) 4)総アルカリ量から石鹸含有量を計算する。 石鹸含有量(wt%)=総アルカリ量(mol/g)×
石鹸分子量×100
【0020】〔POGEの平均エステル化率〕POGE
組成物について、その水酸基価(OHV(1))、ケン
化価(SV)、及び酸価(AV)を、基準油脂分析試験
法(日本油化学協定制定)に基づいて測定する。また該
POGE組成物を完全にケン化して遊離ポリグリセリン
としたものについて、その水酸基価(OHV(2))を
測定した。尚、POGはPOGE組成物中の遊離ポリグ
リセリン含量(重量%)を表わす。平均エステル化率
は、エステル化された水酸基を含む試料中の全水酸基数
から、遊離のポリグリセリンに由来する水酸基数を差し
引いたもので、エステル化した水酸基を除する次式で算
出される。
【0021】
【数1】
【0022】〔O/W型乳化試験〕POGE組成物を使
用したO/W型乳化物の乳化安定性の評価は以下の方法
に従った。 〔処方〕 ポリグリセリン脂肪酸エステル 1.0 ナタネ油 30.0 酢酸 0.5 食塩 2.0 キサンタンガム 0.1 水 バランス分 (全て重量%)
【0023】〔乳化方法〕乳化剤を水全体の80重量%
に60℃にて分散溶解させた後、酢酸、食塩、キサンタ
ンガムを含む残りの水20重量%と混合する。得られた
水相部をTKホモジナイザー(特殊器化(株)製)によ
り3000rpmで撹拌しながら60℃のナタネ油をゆ
っくりと添加、その後、回転数を10000rpmと
し、更に10分間撹拌する。乳化後は氷水中にて急冷
し、乳化物(エマルション)を得、下記要領で加熱試
験、振とう試験を行った。
【0024】1)加熱試験 エマルションを60℃にて30分間加熱した後、25℃
で1週間静置保存した。 2)振とう試験 エマルションに横振とう(振幅30cm、60往復/1
分間で8時間)を与えた後、25℃にて1昼夜静置保存
した。 〔評価〕エマルションの安定性は下式で定義される離水
率、及びオイルオフの発生を観察することで評価した。
【0025】
【数2】
【0026】離水率は小さいほど乳化が安定なことを表
す。 〔基準〕 ◎:ほぼ均一なエマルション(離水率 5%以下) ○:若干の離水がみられる(離水率5〜10%) ×:離水量が多く、2相状態(離水率10%以上) ××:オイルオフ、離水が顕著にみられ乳化破壊状態
【0027】〔実施例1〕ポリグリセリン(平均重合度
10.9、平均分子量825、水酸基価888mgKO
H/g)830.7g(1モル)と脂肪酸(ステアリン
酸/パルミチン酸=75/25wt%、平均分子量27
7)669.3g(2.4モル)を加熱ジャケット付き
撹拌型反応器に仕込み、240℃に昇温した後、10w
t%水酸化ナトリウム水溶液0.375ml(対原料総
量0.0025重量%)加え、3時間エステル化反応を
行った(酸価3.8mgKOH/g、脂肪酸転化率9
5.8%)。更にこの反応混合物を260℃にて4時間
反応させ、最終生成物とした。得られたPOGE組成物
中の残存ポリグリセリン量、石鹸量、及びエステル体の
平均エステル化率を定量した。また前記処方のO/W型
乳化物を調整し、保存安定性及びストレス耐性を評価し
た。結果は表−1に示した。
【0028】〔実施例2〕10wt%水酸化ナトリウム
水溶液の添加量を1.875mlとした以外は実施例1
と同様の方法で行った。結果は表−1に示した。 〔実施例3〕脂肪酸をオレイン酸(純度90%以上)と
し、ポリグリセリンとの仕込モル比を1.5 (ポリグリ
セリン991g、脂肪酸509g)とした以外は実施例
1と同様の方法で行った。
【0029】〔比較例1〕10wt%水酸化ナトリウム
水溶液の添加量を18.75mlとし、反応混合物の昇
温を行わずに実施例1と同様の反応を行った。結果は表
−1に示した。 〔比較例2〕反応混合物の昇温を行わずに7時間で反応
を終了した以外、実施例1と同様の方法で行った。結果
は表−1に示した。
【0030】〔比較例3〕市販品のデカグリセリンモノ
ステアレートとして阪本薬品(株)社製品(商標名SY
グリスターMSW−750)を用い、実施例1と同様の
方法で評価したところ、表−1に示す結果であった。 〔比較例4〕市販品のデカグリセリンモノステアレート
として日光ケミカルズ(株)社製品(商標名NIKKO
L Decaglyn−1S)を用い、実施例1と同様
の方法で評価したところ、表−1に示す結果であった。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】本発明のポリグリセリン脂肪酸エステル
組成物は、酸性、高塩濃度下でも極めて安定性に優れた
乳化剤として有用である。また、該ポリグリセリン脂肪
酸エステル組成物を含有するO/W型乳化物は、酸性及
び/又は高塩濃度下でも耐熱、耐振とう性を有し、非常
に安定な乳化性を示す。また、本発明の製造方法によれ
ば、酸性、高塩濃度下でも乳化安定性に優れたポリグリ
セリン脂肪酸エステル組成物を比較的簡単に工業的に有
利な方法で製造することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/52 C07C 69/52 69/58 69/58

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリグリセリン脂肪酸エステルの平均エ
    ステル化率が20〜30モル%であり、遊離のポリグリ
    セリンの含有量が35重量%以下で、且つ脂肪酸アルカ
    リ金属塩の含有量が0.2重量%以下からなるポリグリ
    セリン脂肪酸エステル組成物。
  2. 【請求項2】 平均エステル化率が22〜27モル%で
    ある請求項1に記載のポリグリセリン脂肪酸エステル組
    成物。
  3. 【請求項3】 脂肪酸アルカリ金属塩の含有量が0.0
    5重量%以下である請求項1に記載のポリグリセリン脂
    肪酸エステル組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のポ
    リグリセリン脂肪酸エステル組成物を含有して成るO/
    W乳化物。
  5. 【請求項5】 乳化物のpHが6〜2で、塩濃度が1〜
    20重量%である請求項4に記載のO/W乳化物。
  6. 【請求項6】 ポリグリセリンと脂肪酸とを原料の総和
    に対し0.001〜0.025重量%のアルカリ触媒存
    在下、エステル化反応させ、脂肪酸の転化率が少なくと
    も70%に到達後、昇温してさらに反応させることを特
    徴とするポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 ポリグリセリンの重合度が6〜12であ
    る請求項5に記載のポリグリセリン脂肪酸エステル組成
    物の製造方法。
  8. 【請求項8】 脂肪酸の炭素数が12〜22である請求
    項5又は6に記載のポリグリセリン脂肪酸エステル組成
    物の製造方法。
  9. 【請求項9】 エステル化反応の温度が200〜300
    ℃である請求項6ないし8のいずれかに記載のポリグリ
    セリン脂肪酸エステル組成物の製造方法。
  10. 【請求項10】 ポリグリセリンと脂肪酸とを、原料の
    総和に対し0.001〜0.025重量%のアルカリ触
    媒存在下、200〜240℃の温度でエステル化反応さ
    せ、脂肪酸の転化率が少なくとも70%に到達後、反応
    生成物の温度を20〜60℃高めて更に反応することを
    特徴とするポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の製造
    方法。
  11. 【請求項11】 ポリグリセリン脂肪酸エステル組成物
    がポリグリセリン脂肪酸エステルの平均エステル化率が
    20〜30モル%であり、遊離のポリグリセリンの含有
    量が35重量%以下である請求項6ないし10のいずれ
    かに記載のポリグリセリン脂肪酸エステル組成物の製造
    方法。
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