JPH08217510A - 樹脂コンクリート成形品の製造方法および装置 - Google Patents

樹脂コンクリート成形品の製造方法および装置

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JPH08217510A
JPH08217510A JP7053751A JP5375195A JPH08217510A JP H08217510 A JPH08217510 A JP H08217510A JP 7053751 A JP7053751 A JP 7053751A JP 5375195 A JP5375195 A JP 5375195A JP H08217510 A JPH08217510 A JP H08217510A
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Japan
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kneading means
mixed melt
aggregate
chip
thermoplastic resin
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JP7053751A
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English (en)
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Shigeru Hoshi
茂 星
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Ebarashoji Co Ltd
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Ebarashoji Co Ltd
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  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂コンクリート成形品の製造能率を高める
こと。 【構成】 本発明に係る樹脂コンクリートの製造方法
は、水蒸気または不燃性ガスが導入された空間におい
て、熱可塑性樹脂のチップ(12)と、チップが溶融可
能の温度以上の温度に加熱された骨材(14)とを混合
し、これにより得られた混合溶融物(20)を成形する
ことを含む。製造装置(10)は、チップ(12)と、
骨材(14)とを混合し、混合溶融物(20)とするた
めの混練手段(16)と、混練手段に水蒸気または不燃
性ガスを供給するための手段(18)と、混合溶融物の
成形手段(22)とを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、樹脂コンクリート成形
品からなる路面タイル、敷石、舗石ブロックのような舗
装材、床材、壁材、型枠構成材、U字溝の構成材のよう
な土木建築材料、パイプ類、テーブル板、植木鉢等の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂のチップと、前記熱
可塑性樹脂のチップの炭化温度またはその近傍の温度に
加熱された砂利や砂からなる高温度の骨材とを混合し、
これにより得られた混合溶融物を成形することにより樹
脂コンクリート成形品を製造する方法が提案されている
(特開平5−138652)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の方法によれ
ば、前記熱可塑性樹脂のチップが前記高温度の骨材との
接触により短時間で溶融するため、樹脂コンクリート製
品を短時間で能率よく製造することができる。しかし、
実際には、前記高温度の骨材に接触した前記熱可塑性樹
脂のチップまたは混合溶融物が発火する。このため、樹
脂コンクリートの製造は実質的に困難である。本発明の
目的は、樹脂コンクリート成形品の製造能率を高めるこ
とにある。また、本発明の他の目的は、樹脂コンクリー
ト成形品を製造するために熱可塑性樹脂のチップと高温
度の骨材とを混合するとき、発火が生じないようにする
ことにある。さらに、本発明の他の目的は、良質な樹脂
コンクリート成形品を得ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段、発明の作用および効果】
本発明に係る樹脂コンクリートの製造方法は、水蒸気ま
たは不燃性ガスが導入された空間において、熱可塑性樹
脂のチップと、前記チップが溶融可能の温度以上の温度
に加熱された骨材とを混合すること、これにより得られ
た混合溶融物を成形することを含む。
【0005】本発明によれば、前記水蒸気または不燃性
ガスが導入された空間に占める空気の量または酸素の量
の割合は、前記水蒸気または不燃性ガスを導入しない場
合と比べて、小さい。このことから、前記空間における
酸素の濃度は希薄であり、前記空間において、前記熱可
塑性樹脂のチップと例えば該チップの炭化温度またはそ
の近傍の温度に加熱された高温度の骨材とを混合すると
き、酸素不足のため、前記チップまたは前記混合溶融物
は発火しない。したがって、前記チップの短時間での溶
融と、これに伴う樹脂コンクリート成形品の能率的な製
造とを実現することができる。また、炭化成分を有しな
いより良質の樹脂コンクリート製品が得られる。前記空
間への前記水蒸気または不燃性ガスの導入量は前記骨材
の加熱温度に応じて調整することができる。
【0006】前記空間に導入される水蒸気または不燃性
ガスは、予め例えば100〜200℃に加熱しておけ
ば、非加熱の水蒸気または不燃性ガスを導入する場合と
比べて、前記熱可塑性樹脂のチップ、前記加熱骨材、お
よび、前記混合溶融物の温度低下を抑えることができ
る。
【0007】前記混合溶融物中に木質系のチップを混入
すれば、樹脂コンクリート成形品の軽量化を図ることが
できる。また、前記混合溶融物中にゴム質系のチップを
混入すれば、樹脂コンクリート成形品の特定の用途に必
要とされるスリップ防止機能が得られる。さらに、前記
混合溶融物中にガラスビーズを混入すれば、樹脂コンク
リート成形品の意匠的効果が得られ、また、前記ガラス
ビーズは前記樹脂コンクリート成形品を補強する機能を
担う。さらに、前記混合溶融物中に顔料を混入すること
により、所望の色彩の樹脂コンクリート成形品を得るこ
とができる。
【0008】本発明に係る樹脂コンクリート成形品の製
造装置は、熱可塑性樹脂のチップと、前記チップが溶融
可能の温度以上の温度に加熱された骨材とを混合し、混
合溶融物とするための混練手段と、前記混練手段に水蒸
気または不燃性ガスを供給すべく該混練手段に接続され
た水蒸気供給手段または不燃性ガス供給手段と、前記混
合溶融物を成形するための成形手段とを含む。
【0009】本発明によれば、前記混練手段は前記熱可
塑性樹脂のチップと前記加熱骨材とを受け入れこれらを
混合または混練するための空間を規定する。前記混練手
段内には、前記水蒸気供給手段または不燃性ガス供給手
段により水蒸気または不燃性ガスが供給される。また、
前記成形手段により、前記混合溶融物を所望の形状に成
形される。
【0010】前記製造装置に骨材加熱手段を設けること
ができ、前記加熱手段により前記骨材を混練手段に供給
するに先立ち加熱することができる。また、前記混練手
段に前記混合溶融物を保温するためのヒータを設けるこ
とができ、前記ヒータにより、前記混練手段内の混合溶
融物を保温することができる。
【0011】さらに、前記混練手段に接続された、前記
混練手段から前記混合溶融物を受け入れ可能である第2
の混練手段、あるいは、さらに、前記第2の混練手段に
接続された、前記第2の混練手段から前記混合溶融物を
受け入れ可能である第3の混練手段を設けることができ
る。これによれば、前記混練手段に前記第2および第3
の混練手段が連なっていることから、前記第2および第
3の混練手段にも前記水蒸気または前記不燃性ガスが供
給され、これにより、これらの混練手段で混練される混
合溶融物の発火が防止される。また、混合溶融物が再び
混練されるため、前記混合溶融物中の骨材の分布状態が
より均一にされる。これにより、より良質の樹脂コンク
リート成形品を得ることができる。
【0012】
【実施例】図1を参照すると、骨材を熱可塑性樹脂で結
合してなる樹脂コンクリート成形品の一つである路面タ
イル、敷石、舗石ブロックのような平板状の舗装材を製
造するための装置が全体を符号10で示されている。
【0013】前記樹脂コンクリート成形品は、水蒸気が
導入された空間において、熱可塑性樹脂のチップと、前
記チップが溶融可能の温度以上の温度に加熱された骨材
とを混合し、これにより得られた混合溶融物を成形する
ことにより製造する。前記熱可塑性樹脂のチップと、前
記骨材との混合重量比は、例えば、約30〜40:10
0に設定することができる。
【0014】前記骨材は、前記樹脂コンクリート成形品
の補強作用を担うものの総称である。前記骨材として、
例えば、砂利、砂、金属片、金属線等を用いることがで
きる。また、前記熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ABS樹脂、
塩化ビニル、ポリウレタン、アクリル樹脂等がある。
【0015】前記熱可塑性樹脂のチップは細片状、ペレ
ット状、タブレット状等の形態を有し、また、前記チッ
プは単一種類の熱可塑性樹脂からなるものあるいは異種
の熱可塑性樹脂からなる。前記熱可塑性樹脂のチップと
して、例えば、プラスチック廃材の破砕片を用いること
ができる。これによれば、プラスチックの再利用を図る
ことができる。
【0016】樹脂コンクリート成形品の製造装置10
は、前記水蒸気が導入される空間を規定し、熱可塑性樹
脂のチップ12と、加熱された骨材14とを混合するた
めの混練手段16と、前記水蒸気を混練手段16内に供
給するための水蒸気供給手段18と、チップ12と骨材
14との混合溶融物20を成形するための成形手段であ
る金型22とを備える。
【0017】図示の混練手段16は、チップ12および
骨材14と、前記水蒸気とを受け入れる円筒状のケーシ
ング24と、ケーシング24の内部に水平に配置されか
つケーシング24にその長手方向軸線と平行な軸線の周
りにそれぞれ回転可能に支承された一対の平行なスクリ
ュー26を含む。但し、一対のスクリュー26の存在を
示すため、便宜上、一対のスクリュー26を上下に図示
した。両スクリュー26は、減速装置28を介して、モ
ータ30により駆動される。これにより、両スクリュー
26は、それぞれ、両スクリュー26の上方からこれら
の間に供給されるチップ12および骨材14を両スクリ
ュー26の間に巻き込むように、時計方向および半時計
方向に回転する。また、この混練手段16は、両スクリ
ュー26の回転の間、混合されたチップ12および骨材
14を一方向(図上において左方向)へ搬送することが
できる。
【0018】混練手段16のケーシング24は、その上
部にチップ12の供給口32と、骨材14の供給口34
とを有する。図示の例では、チップの供給口32が搬送
方向に関して骨材の供給口34より下流側に配置されて
いる。両供給口32,34は、図示の例に限らず、前記
搬送方向に関して任意の位置に配置することができる。
【0019】両供給口32,34からチップ12と加熱
された骨材14とをケーシング24内にそれぞれ投入し
(矢印参照)、両スクリュー26を回転させると、チッ
プ12と骨材14とが混合され、また、ケーシング24
内を一方向へ搬送される。チップ12と骨材14とが互
いに混ぜ合わされるとき、骨材14からチップ12へ熱
が伝達され、チップ12は軟化する。軟化したチップ1
2はケーシング24内を移動する間に両スクリュー26
によって押し潰され、流動性を帯びた状態すなわち溶融
状態となる。その結果、混練手段16の下流側におい
て、チップ12の溶融物と骨材14との混合物である溶
融混合物20が生じる。
【0020】骨材14の加熱温度は、熱可塑性樹脂のチ
ップ12が溶融する温度である200℃以上、好ましく
は前記熱可塑性樹脂の着火温度の範囲(ほぼ350〜4
50℃)内にある400℃またはその近傍の温度に設定
する。このように設定するとき、骨材14からチップ1
2への熱移動により、骨材14とチップ12とは、理論
的に、ほぼ200℃で熱平衡する。
【0021】骨材14の前記加熱温度が前記熱可塑性樹
脂の着火温度の範囲にあるとき、前記従来の方法ではチ
ップ12は骨材14に接触すると発火する。しかし、ケ
ーシング24内は、水蒸気供給手段18から導入された
水蒸気のため、空気または酸素の濃度が低く、この低濃
度の酸素のため、さらに前記水蒸気の冷却作用により、
チップ12および溶融混合物20は発火に至らない。ま
た、熱可塑性樹脂のチップ12は高温度の骨材14との
接触により短時間で溶融する。したがって、前記樹脂コ
ンクリート成形品の製造に要する時間を短縮することが
でき、前記樹脂コンクリート成形品の製造能率が向上す
る。さらに、溶融混合物20は発火に伴う炭化成分を含
まないため、良質の樹脂コンクリート製品を得ることが
できる。
【0022】ところで、骨材14の加熱温度を著しく高
い温度、例えば500℃に設定することは好ましくな
い。これは、骨材14が前記熱平衡に至るまでの間にお
ける、骨材14の加熱温度である500℃から前記熱可
塑性樹脂の着火温度の下限である350℃に達するまで
の間にチップ12が発火はしないが炭化分解するおそれ
があるからである。
【0023】図示の水蒸気供給手段18は、貯水槽36
と、貯水槽36の側部および水面の上方空間でそれぞれ
解放する管部材38と、貯水槽36の側部で管部材38
に接続されたブロワ40と、貯水槽36内の水面の上方
空間と混練手段16の下流側の端部におけるケーシング
24の内部とに連通する配管42とを有する。これによ
れば、ブロワ40を作動させて管部材38から貯水槽3
6の前記上方空間および配管42を介してケーシング2
4に空気流(矢印参照)を送るとき、貯水槽36内の水
が蒸発し、発生した水蒸気が前記空気流とともにケーシ
ング24内に送り込まれる(矢印参照)。
【0024】混練手段16内に連続的に供給された前記
水蒸気流は、混練手段16の上流側の端部においてケー
シング24に接続された排気ダクト44と該ダクトに取
り付けられたブロワ46とを介して大気中に排出される
(矢印参照)。前記水蒸気の供給量の一例を示すと、約
30cmの直径と2〜3mの長さ寸法とを有する混練手
段16を使用し、骨材14の加熱温度を400℃に設定
する場合、約0.5 m3/秒である。前記水蒸気の供給量
は、チップ12を構成する熱可塑性樹脂の種類、したが
ってチップ12の着火温度、骨材14の加熱温度等に応
じて、調整することができる。
【0025】前記水蒸気の供給時期は、熱可塑性樹脂の
チップ12と骨材14とを混練手段16に投入した直
後、投入と同時、または投入前のいずれでもよい。ま
た、混練手段16内に供給される前記水蒸気は、ボイラ
のような蒸気発生機(図示せず)を用いて発生させた、
好ましくは100〜200℃の温度を有するものとする
ことができる。これによれば、混練手段16内の骨材1
4、チップ12および混合溶融物20の熱損失を最小限
に抑えることができる。また、混練手段16内の混合溶
融物20の熱損失による温度低下に伴う該混合溶融物の
硬化を防止するため、混練手段16のケーシング24の
下面を加熱するためのヒータ47を設けることが望まし
い。
【0026】前記水蒸気に代えて、四塩化炭素、炭酸ガ
ス、アルゴン、ネオンのような不燃性ガスを使用するこ
とができる。前記不燃性ガスを混練手段16のケーシン
グ24内に供給することによっても、前記水蒸気による
と同様の酸素欠乏効果および冷却効果を得ることができ
る。また、同様に、100〜200℃に加熱した前記不
燃性ガスを用いることもできる。
【0027】前記不燃性ガスは、ブロワおよび導管を介
して前記混練手段のケーシングの下流側の端部に接続さ
れる不燃性ガスの収容タンクと、前記ケーシングの上流
側の端部と前記収容タンクとに接続された他の導管とを
有する不燃性ガス供給手段(図示せず)を用いて前記混
練手段内に供給することができる。前記不燃性ガスを用
いるときは、排気ダクト44およびブロワ46は設けら
れない。したがって、前記不燃性ガスはその供給手段と
前記ケーシング内とを循環される。前記不燃性ガスの供
給量は、前記水蒸気の供給量に準じて設定する。
【0028】図示の製造装置10にあっては、熱可塑性
樹脂のチップ12がホッパ48内に収容されている。ホ
ッパ48内のチップ12は、ホッパ48の解放下端部に
接続されたスクリューコンベヤ50と、スクリューコン
ベヤ50の出口端に設けられたバルブ52とを介して、
ケーシングの供給口32に送られる。
【0029】他方、骨材14は他のホッパ54内に収容
されている。ホッパ54の解放下端部が同様に他のスク
リューコンベヤ56に接続されている。しかし、スクリ
ューコンベヤ56の出口端は、チップ12の供給機構と
異なり、骨材の加熱手段58の一部を構成する鋼製の円
筒体60内に解放している。
【0030】加熱手段48は、さらに、約700〜80
0℃の温度の火炎を放射するバーナー62と、矢印で示
すように、円筒体60内にバーナー62の火炎または熱
気を送り込むためのブロワ64およびダクト66と、円
筒体60を該円筒体の軸線の周りに回転可能に支承す
る、開放一端部と閉塞他端部とを有するの円筒状のケー
シング68と、円筒体60を回転させるための駆動手段
(図示せず)とを備える。ダクト54の先端は、ケーシ
ング68の前記解放一端部内に解放している。ケーシン
グ68の前記閉塞他端部には、バーナー62の火炎を円
筒体60に強制的に引き込むための排気口とこれに接続
された排気ダクト70と該ダクトに接続されたブロワ7
2とが設けられている(排気を矢印で示す。)。
【0031】骨材のホッパ54に連なるスクリューコン
ベヤ56は、ケーシング68の前記閉塞他端部を貫通し
てその内部の円筒体60内に伸びており、ホッパ54内
の骨材14は、スクリューコンベヤ56を介して、円筒
体60内に運ばれる。円筒体60内に受け入れられた骨
材14は、円筒体60の矢印方向への回転の間に該円筒
体内に吹き込むバーナー62の火炎または熱気に曝さ
れ、これにより加熱される。火炎放射による加熱は加熱
効率が高く、加熱の間の熱エネルギの浪費はほとんどな
く、骨材14は急速に加熱される。
【0032】円筒体60は、ケーシング68の前記閉塞
他端部から解放一端部へ下方に向けてわずかに傾斜して
いる。このため、加熱中の骨材14は、回転中の円筒体
60内をケーシング68の前記閉塞他端部の側から前記
開放一端部の側に向けて移動し、ケーシング68の前記
開放一端部内に放出される。加熱された骨材14は、ケ
ーシング68の前記解放一端部の近傍に設けられた開口
および該開口に設けられたバルブ62を介して、混練手
段16の供給口34に導かれる。
【0033】混練手段16に、例えば、チップ12の供
給口32の下流側の箇所に顔料の投入口74を設けるこ
とができる。投入口74を介して該投入口に連なる顔料
供給手段である顔料収容槽75から混練手段16内を移
動中の混合溶融物20に顔料を添加して該混合溶融物に
練り合わせることにより、これを所望の色に着色された
樹脂コンクリート成形品を得ることができる。
【0034】図示の例では、また、混練手段16の下流
側の端部に混練手段16と同様の構造を有する他の混練
手段(第2の混練手段)76が接続され、第2の混練手
段76のケーシング77の内部が混練手段(第1の混練
手段)16のケーシング24の内部と連通している。し
たがって、第2の混練手段76は第1の混練手段16か
ら混合溶融物20を受け入れ、前記混合溶融物をさらに
混練する。
【0035】図示の例では、さらに、第2の混練手段7
6の下流側の端部にスクリュー式押出機78が接続され
ている。スクリュー式押出機78は、第2の混練手段の
ケーシングの内部と連通する筒状のケーシング80と、
ケーシング80内にその軸線の周りに回転可能に支承さ
れた単一のスクリュー82とを有する。スクリュー式押
出機78は、主に、第2の混練手段76から受け取る混
合溶融物20を金型22に向けて搬送する機能を担う
が、回転するスクリュー82は搬送中の混合溶融物20
に混練作用をも及ぼす。したがって、スクリュー式押出
機78は第3の混練手段をなす。
【0036】また、第2の混練手段76および第3の混
練手段78は第1の混練手段16に連通しまた互いに連
通していることから、これらの内部にも前記水蒸気また
は前記不燃性ガスが導入される(矢印参照)。その結
果、第2および第3の混練手段76,78の内部を移動
する混合溶融物20の発火が防止される。
【0037】第2および第3の混練手段76,78は必
ず設置しなければならないものではない。しかし、第2
の混練手段またはこれに加えて第3の混練手段78を設
置すれば、混練手段16で混合または混練された混合溶
融物20を、第2の混練手段76またはさらに第3の混
練手段78により引き続き混練し、混合溶融物20中に
おける骨材14の分布状態をより均一にすることがで
き、これにより、より良質の樹脂コンクリート成形品を
得ることができる。第3の混練装置78のケーシング8
0の下面には、混合溶融物20の温度低下を防止するた
めのヒータ84が取り付けられている。また、ケーシン
グ80は、先細の下流側の端部を有し、混合溶融物20
は前記先細の端部から金型22内に押し出される。
【0038】第2の混練手段76の互いに水平に配列さ
れた両スクリュー86は、混練手段(第1の混練手段)
16におけると同様、減速装置88およびモータ90を
介して駆動、回転され、また、第3の混練手段78のス
クリュー82は減速装置(図示せず)およびモータ92
を介して駆動、回転される。
【0039】必要に応じて、混合溶融物20に木質系の
チップ若しくはゴム質系のチップ、または、これらの双
方を添加することができる。これらのチップもまた好ま
しくは廃材を破砕してなるものを使用する。また、これ
らのチップの添加に代えてまたは加えて、ガラスビーズ
を添加することができる。これらのチップおよびガラス
ビーズは、好ましくは、混練手段16におけるより温度
の低い第2の混練手段76内の混合溶融物20に添加す
る。
【0040】前記木質系のチップおよび前記ガラスビー
ズの混合溶融物20に対する添加重量比は、それぞれ、
前記樹脂コンクリート成形物の用途に応じて、例えば意
匠的効果を得る目的の場合は約10%、家具等の構成板
材を得る目的の場合は10〜50%とする。また、前記
ゴム質系のチップの添加重量比も、前記成形物の用途に
応じて、例えば路面タイルを得る目的の場合は、10%
以下とする。前記木質系のチップは前記成形品の軽量化
に寄与し、また、前記ゴム質系のチップは前記成形品に
滑り止めの機能を付与する。
【0041】図示の金型22は上端開放の箱形の形状を
有する。金型22内に投入された混合溶融物20はその
表面を均してこれが固化するまで放置する。あるいは、
例えば前記表面を20Kg/平方センチメートルの圧力で
加圧し、これを20℃の雰囲気中で25分間維持する。
その後、脱型することにより板状の樹脂コンクリート成
形品を得ることができる。前記成形品は、脱型した状態
で、あるいは、表面研摩、塗料の塗布等の処理を経て使
用に供される。
【0042】前記板状の樹脂コンクリート成形品の厚さ
寸法として、例えば15〜20mmを選択することができ
る。この例の場合には、前記成形品の機械的強度を考慮
して、前記骨材の粒径は板厚の半分以下の寸法である7
mm以下とし、また、前記チップの大きさは溶融しやすい
ように10mm以下とすることが望ましい。
【0043】前記成形品は、セメントコンクリート製品
と比べて軽量でありまた大きい曲げ強度を有する。ま
た、樹脂製品と比べて耐火性、対摩耗性、熱に対する寸
法安定性、保温性、防音性等に優れる。
【0044】前記樹脂コンクリート成形品の他の例とし
て、前記した路面タイル、舗石ブロックのような舗装材
のほか、床材、壁材、屋根材、型枠構成材、U字溝構成
材のような土木建築材料、パイプ類、テーブル板や植木
鉢等がある。したがって、前記金型は、前記樹脂コンク
リート成形品の用途、形状に応じて、種々の形状のもの
が準備される。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂コンクリート成形品の製造装置の概略図で
ある。
【符号の説明】
10 樹脂コンクリート成形品の製造装置 12 熱可塑性樹脂のチップ 14 骨材 16 混練手段 18 水蒸気供給手段 20 混合溶融物 22 成形手段 58 骨材加熱手段 75 顔料供給手段 76,78 第2および第3の混練手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C04B 16:04 14:22)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水蒸気が導入された空間において、熱可
    塑性樹脂のチップと、前記チップが溶融可能の温度以上
    の温度に加熱された骨材とを混合すること、これにより
    得られた混合溶融物を成形することを含む、樹脂コンク
    リート成形品の製造方法。
  2. 【請求項2】 不燃性ガスが導入された空間において、
    熱可塑性樹脂のチップと、前記チップが溶融可能の温度
    以上の温度に加熱された骨材とを混合すること、これに
    より得られた混合溶融物を成形することを含む、樹脂コ
    ンクリート成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記骨材を前記熱可塑性樹脂のチップの
    着火温度またはその近傍の温度に加熱する、請求項1ま
    たは2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記水蒸気は予め加熱されている、請求
    項1または3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記不燃性ガスは予め加熱されている、
    請求項1または3に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記混合溶融物中に木質系のチップおよ
    びゴム質系のチップの少なくとも一方を混入する、請求
    項1または2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記混合溶融物中にガラスビーズを混入
    する、請求項1、2または6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 前記混合溶融物中に顔料を混入する、請
    求項1、2、6または7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 熱可塑性樹脂のチップと、前記チップが
    溶融可能の温度以上の温度に加熱された骨材とを混合
    し、混合溶融物とするための混練手段と、前記混練手段
    に水蒸気を供給すべく該混練手段に接続された水蒸気供
    給手段と、前記混合溶融物を成形するための成形手段と
    を含む、樹脂コンクリート成形品の製造装置。
  10. 【請求項10】 熱可塑性樹脂のチップと、前記チップ
    が溶融可能の温度以上の温度に加熱された骨材とを混合
    し、混合溶融物とするための混練手段と、前記混練手段
    に不燃性ガスを供給すべく該混練手段に接続された不燃
    性ガス供給手段と、前記混合溶融物を成形するための成
    形手段とを含む、樹脂コンクリート成形品の製造装置。
  11. 【請求項11】 さらに、前記骨材を加熱するための骨
    材加熱手段を含む、請求項9または10に記載の装置。
  12. 【請求項12】 前記混練手段が前記混合溶融物を保温
    するためのヒータを備える、請求項9、10または11
    に記載の装置。
  13. 【請求項13】 さらに、前記混練手段に接続された、
    前記混練手段から前記混合溶融物を受け入れ可能である
    第2の混練手段を含む、請求項9、10または11に記
    載の装置。
  14. 【請求項14】 さらに、前記第2の混練手段に接続さ
    れた、前記第2の混練手段から前記混合溶融物を受け入
    れ可能である第3の混練手段を含む、請求項13に記載
    の装置。
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