JPH08215571A - 複合超微粒子及びそれを用いたメタノールの合成・改質用触媒 - Google Patents

複合超微粒子及びそれを用いたメタノールの合成・改質用触媒

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JPH08215571A
JPH08215571A JP7050320A JP5032095A JPH08215571A JP H08215571 A JPH08215571 A JP H08215571A JP 7050320 A JP7050320 A JP 7050320A JP 5032095 A JP5032095 A JP 5032095A JP H08215571 A JPH08215571 A JP H08215571A
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ultrafine particles
copper
oxide
particles
composite
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JP7050320A
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Masashi Yamaguchi
正志 山口
Masayuki Kobayashi
正幸 小林
Hideo Fukui
英夫 福井
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YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】 【目的】 極めて微細でメタノールの合成・改質用触媒
としての触媒活性が高く、しかも高温下においても粒子
同士の焼結現象による粒子の粗大化を抑制でき、長期に
わたって高い触媒活性を維持し得る耐久性に優れた複合
超微粒子を提供する。 【構成】 銅、銅酸化物、M元素(但し、MはAl、C
r、Ce、La、Pd、Ga、Au及びAgからなる群
から選ばれた少なくとも1種の金属である。)を固溶し
た銅もしくは銅酸化物、又は上記M金属もしくはその酸
化物からなる略球状の超微粒子と、亜鉛又は亜鉛酸化物
からなる略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子が複合した
状態となっているnmオーダーの複合超微粒子が提供さ
れる。この複合超微粒子は、高活性、高選択性、高耐久
性のメタノールの合成・改質用触媒として用いることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合超微粒子、さらに
詳しくは、銅、銅酸化物等の略球状の超微粒子と亜鉛又
は亜鉛酸化物からなる略柱状乃至ウィスカー状の超微粒
子がnmレベルで複合した超微粒子、並びに該複合超微
粒子のメタノール合成・改質用触媒としての用途に関す
る。
【0002】
【従来の技術】メタノールは、触媒及び水蒸気の存在下
で、下記反応式(1)に示すように、比較的容易に水素
含有量の高いガスに改質される。 CH3 OH + H2 O → 3H2 + CO2 … (1) 得られる改質ガスは、水素を分離して燃料電池発電用燃
料等のエネルギー源として利用される他、化学工業用の
原料としても利用される。一方、上記メタノールの水蒸
気改質反応と逆の反応、すなわち下記反応式(2)で示
されるように、二酸化炭素と水素とによりメタノールを
得るメタノール合成反応(もしくは二酸化炭素固定化反
応)は、二酸化炭素の再資源化や地球温暖化防止の有力
な手段として注目されている。 3H2 + CO2 → CH3 OH + H2 O … (2) すなわち、近年の経済活動の活発化に伴い、CO2 排出
量は年と共に増加の傾向にあり、このCO2 の蓄積によ
る地球温暖化が最近深刻化し、CO2 排出量の削減が地
球的規模で急務となっている。その解決策として種々の
CO2 削減法が検討されているが、中でも有力な方法と
してCO2 とH2 とを反応させてメタノールなどのアル
コール原料に変換し、再資源化する方法がある。この方
法により得られるメタノールは、エネルギー源として利
用することもできるが、化学品合成の際の基幹原料でも
あるため、この方法が確立できればCO2 排出量の削減
が可能となるだけでなく、石油資源の節約にも貢献でき
る。
【0003】前記メタノールの水蒸気改質反応やその逆
反応であるメタノール合成反応の触媒としては、酸化物
系触媒(特開平6−178938号、特開平4−122
450号、特公平5−67336号等参照)、金属系触
媒(特開平3−258738号、特開昭60−9493
1号等参照)及び合金系触媒が知られており、これらの
中では酸化物系触媒の性能が良いと考えられている。酸
化物の粉末は一般に共沈法を利用した液相法により製造
されている。しかしながら、液相中で製造するために、
不純物が粉末中に残留してしまい、高純度な粉末が得ら
れ難いという欠点がある。また、この液相法により製造
した酸化物粉末を触媒材料として利用する場合、得られ
る酸化物は触媒前駆体であるため、使用に先立って還元
処理によって触媒の活性化を施す必要があると共に、不
純物の影響により充分な触媒活性が得られ難いという問
題もある。
【0004】前記したような問題点に鑑み、最近では気
相法による酸化物系触媒の製造方法が提案されている。
例えば、林主税、上田良二、田崎明編「超微粒子」19
88年三田出版会発行、第115〜122頁には、He
ガス雰囲気中でCuとZnを高周波誘導加熱して蒸発さ
せ、超微粒子を作製する方法(所謂、ガス中蒸発法)が
開示されている。このようなガス中蒸発法において、蒸
発源の加熱温度を約1500℃と推定すると、この温度
においてCuとZnの蒸気圧は5桁の差がある。すなわ
ち、1500℃におけるCuの蒸気圧は2Torrであ
るが、Znの蒸気圧は105 Torrである。このよう
に蒸気圧が大きく異なる2成分を同一るつぼ内で溶解
し、蒸発させると、蒸発初期には選択的に蒸気圧の大き
い元素が先に蒸発してしまい、Cuが蒸発されずに残っ
てしまう。その結果、作製時間に応じて生成された超微
粒子の組成に偏りが生じてしまう。そのため、上記ガス
中蒸発法においては、特殊な装置を用い、蒸気圧の低い
方の金属であるCuをるつぼ内で溶解し、その中にZn
ロッドを連続的に供給し、Znの蒸発量を補正しながら
Cn−Zn系超微粒子を作製している。
【0005】一般に、微細なCn−Zn系触媒粒子は、
当初は比較的大きな比表面積を有しているため、例えば
300℃程度までの温度環境下では比較的優れた初期触
媒活性を示すが、その温度環境下に長時間保持すると粒
子相互間に焼結現象が発生し、粒子の粗大化が起こるた
め、触媒活性が著しく低下するという問題がある。前記
ガス中蒸発法では、数百オングストローム径のCu粒子
の表面を20〜30オングストローム径のZnO粒子が
覆った2層構造の超微粒子が得られると報告されている
(前掲刊行物「超微粒子」第119頁参照)。このよう
な超微粒子の生成過程については、Cu粒子がHeガス
の流れによって運ばれている途中、Zn蒸気がCu粒子
表面に凝縮して、Cu粒子表面にZn層を形成し、この
Zn層が徐酸化処理の過程で酸化されてZnOになるも
のと推定されている。ここで、徐酸化処理とは、蒸発室
内で生成した超微粒子をそのまま大気中に出すと燃焼し
てしまうため、酸素を徐々にチャンバー内に供給して粒
子表面に酸化膜を形成して安定化する処理をいう。この
ようにCu粒子の表面をそれよりも微細なZnO粒子が
覆った構造の超微粒子では、300〜400℃程度の高
温でのCu粒子の粒成長が起こり難く、粒子の粗大化が
比較的に抑えられるという利点は得られるが、反面、触
媒活性を持つCu粒子がより微細なZnO粒子で覆われ
ているため、触媒活性が低くなるという欠点がある。ま
た、前記したようなガス中蒸発法では、蒸発室内に配置
されたるつぼ中にZnロッドを連続的に導入するための
機構を備えた特殊な装置が必要となり、また雰囲気ガス
として高価なHeを使用しているためコスト高になって
しまうという不利益がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、高純度で極めて微細であり、メタノールの合成・改
質用触媒等として有利に用いることができる均一な組成
の複合超微粒子を比較的簡単な方法でかつ安価に提供す
ることにある。さらに本発明の目的は、極めて微細でメ
タノールの合成・改質用触媒としての触媒活性が高く、
しかも高温下においても粒子同士の焼結現象による粒子
の粗大化を抑制でき、長期にわたって高い触媒活性を維
持し得る耐久性に優れた複合超微粒子を提供することに
ある。本発明の他の目的は、従来から知られている共沈
法などの液相法やガス中蒸発法などの気相法で得られる
ものよりも特に高温域において触媒活性が高いと共に、
選択性や触媒耐久性に優れたメタノールの合成・改質用
触媒を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の一つの側面によれば、銅又は銅酸化物から
なる略球状の超微粒子と、亜鉛又は亜鉛酸化物からなる
略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子とからなることを特
徴とするCu−Zn系複合超微粒子が提供される。好適
な態様においては、このCu−Zn系複合超微粒子は、
銅又は銅酸化物からなる略球状の超微粒子と亜鉛又は亜
鉛酸化物からなる略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子が
一体的に接合され、かつ上記略球状の超微粒子から略柱
状乃至ウィスカー状の超微粒子が延出している構造を有
する。本発明の別の側面によれば、銅、銅酸化物、M元
素(但し、MはAl、Cr、Ce、La、Pd、Ga、
Au及びAgからなる群から選ばれた少なくとも1種の
金属である。)を固溶した銅もしくは銅酸化物、又は上
記M金属もしくはその酸化物からなる略球状の超微粒子
と、亜鉛又は亜鉛酸化物からなる略柱状乃至ウィスカー
状の超微粒子とからなることを特徴とするCu−Zn−
M系複合超微粒子が提供される。このCu−Zn−M系
複合超微粒子の場合にも、その好適な態様においては、
銅、銅酸化物、上記M元素を固溶した銅もしくは銅酸化
物、又は上記M金属もしくはその酸化物からなる略球状
の超微粒子と亜鉛又は亜鉛酸化物からなる略柱状乃至ウ
ィスカー状の超微粒子が一体的に接合され、かつ上記略
球状の超微粒子から略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子
が延出している構造を有する。前記いずれの系の複合超
微粒子においても、1つの好適な態様においては、複合
超微粒子の表面にさらに微細な銅超微粒子が付着してい
る構造を有する。このようなCu−Zn系又はCu−Z
n−M系複合超微粒子は、メタノールの合成反応及び水
蒸気改質反応の触媒として極めて有利に用いることがで
きる。
【0008】
【発明の作用及び態様】一般に触媒反応は触媒表面で進
行するため、触媒粒子を高純度かつ微細にすれば、単位
質量当たりの活性点が著しく増加し、高活性が期待でき
る。また、触媒粒子を超微粒子化し、相性の良い酸化物
担体と組み合わせて触媒粒子と酸化物担体間の相互作用
をコントロールすれば、さらに高活性な触媒になるもの
と考えられる。本発明の複合超微粒子は、窒素又は窒素
+酸素雰囲気中でアークプラズマ法によって作製された
銅、銅酸化物(CuO、Cu2 O)、M元素を固溶した
銅もしくは銅酸化物等の略球状の超微粒子と亜鉛又は亜
鉛酸化物からなる略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子と
からなるnmオーダーの複合超微粒子であり、従来の液
相法により作製された酸化物粒子とは異なり、粒子が極
めて微細であり、かつ不純物を含まず、純度が極めて高
い。このような複合超微粒子では、銅、銅酸化物、又は
M元素を固溶した銅もしくは銅酸化物がメタノールの合
成及び改質反応に対して触媒作用を示し、また亜鉛や亜
鉛酸化物がこのような触媒作用を有する超微粒子を均一
に分散させるための担体の役割を果たすが、上記触媒作
用を有する超微粒子は単独の超微粒子として、又は亜鉛
や亜鉛酸化物と複合化されても表面が現われた状態で存
在し、従来のHe等の不活性ガス雰囲気を用いたガス中
蒸発法で得られる超微粒子のように、銅や銅酸化物の粒
子表面がより微細な亜鉛酸化物の粒子で覆われた2層構
造は有していない。従って、本発明の複合超微粒子は、
触媒活性が高く、メタノールの合成反応及び改質反応の
触媒として有利に用いることができる。特に、複合超微
粒子の表面により微細な銅超微粒子が付着している構造
を有する場合、触媒活性がさらに高くなる。
【0009】また、本発明に従って作製される複合超微
粒子は、銅、銅酸化物、前記M元素を固溶した銅もしく
は銅酸化物、又は前記M金属もしくはその酸化物の略球
状の超微粒子と、亜鉛又は亜鉛酸化物からなる略柱状乃
至ウィスカー状の超微粒子が一体的に接合され、かつ上
記略球状の超微粒子から略柱状乃至ウィスカー状の超微
粒子が延出している構造を有する形状異方性の複合超微
粒子を多量に含んでいる。このような形状異方性の複合
超微粒子は、隣接する複合超微粒子同士が同一方向に配
向して同じ相の超微粒子同士が並んで接触することが少
ないため、メタノールの合成反応や水蒸気改質反応にお
いて触媒として使用する約150〜400℃の比較的高
温域に長時間保持した場合においても、粒子の粗大化を
生ずることなく安定な複合状態を保持できる。従って、
本発明の複合超微粒子は、比較的高温域での上記反応に
おいて優れた触媒活性を示し、また長期にわたって安定
した触媒活性を示し、耐久性に優れたメタノールの合成
・改質用触媒として有利に用いることができる。
【0010】本発明の複合超微粒子は、Cu−Zn合金
又はこれにさらにM元素(但し、MはAl、Cr、C
e、La、Pd、Ga、Au及びAgからなる群からな
る群から選ばれた少なくとも1種の金属である。)を添
加した合金を、窒素雰囲気、好ましくは窒素と酸素を含
む雰囲気下においてアーク溶解することにより作製され
る。以下、本発明による複合超微粒子の作製について、
好適な複合超微粒子作製装置を示す図1を参照しながら
説明する。
【0011】図1は、本発明に従ってアーク溶解により
複合超微粒子を作製するのに好適な装置の一例を示し、
後述する実施例において使用した装置の概略構成図であ
る。この装置1は、溶解室2とグローブボックス3とか
らなる。溶解室2内には、原料(母合金)Aを配置する
ハース4がモータ12により回転自在に配設されてい
る。また、溶解室2内のハース4上部には、ハース4に
配置された母合金Aに接近自在にアーク電極5が配設さ
れている。溶解室2とグローブボックス3は収集管6に
よって連通されており、該収集管6のグローブボックス
3内に位置する収集管後端7にはフィルター8が着脱自
在に取り付けられている。符号9はガス混合器であり、
所定濃度の酸素ガスを含む窒素ガスを溶解室2中へ供給
する。符号10はターボ分子ポンプ、11はメカニカル
ブースターポンプとロータリーポンプであり、これらに
よって溶解室2とグローブボックス3との間の差圧が制
御される。
【0012】次に、操作手順について説明する。まず、
所定分圧の窒素−酸素混合ガスを所定の流量で溶解室2
内へ供給し、溶解室2内のガス圧を所定の圧力に設定す
る。この際、雰囲気ガスとして大気を用いる場合以外
は、一旦、装置内を真空引きしておいた方が好ましい。
その後、通常のアーク溶解と同様、母合金Aとアーク電
極5との間でアーク放電を起こしてアークプラズマCを
発生させることにより、母合金Aが高温になり、蒸発
し、超微粒子Bが発生する。この母合金Aから発生した
超微粒子Bは、雰囲気中の酸素と反応し、溶解室2とグ
ローブボックス3との間の差圧によって生ずるガスの流
れに乗って収集管6に吸引され、その後端に設置された
フィルター8により捕集される。
【0013】Cu−Zn系酸化物超微粒子を作製する場
合、2つの大きな問題点がある。なお、以下のような問
題はCu−Zn−M系酸化物超微粒子の作製についても
同様であるが、以下、Cu−Zn系酸化物超微粒子の作
製の場合を例として説明する。まず、1つは、雰囲気ガ
スとしてアルゴンやヘリウム等の不活性ガスを用いたア
ークプラズマ法では、超微粒子の発生量が非常に少ない
ことであり、アーク放電を数10分行っても回収される
量は1gにも満たない。またもう1つの問題は、Cuと
Znの蒸気圧が非常に異なるため(1500℃でCu:
2Torr,Zn:105 Torr)、Ar+O2 雰囲
気でのアークプラズマ法では、蒸発初期にはZn酸化物
のみが選択的に生成され、Cuが蒸発されず残ってしま
う点である。その結果、作製時間に応じて生成された超
微粒子の組成に偏りが生じてしまう。つまりアルゴンや
ヘリウム等の不活性ガスと酸素との混合ガスを用いた場
合、超微粒子の発生要因は熱による蒸発が主となるた
め、母合金を構成するそれぞれの金属の蒸気圧の差だけ
でそれぞれの金属の蒸発量が決定される。
【0014】このような問題を解決するために、本発明
に係る方法は、窒素ガスによる強制蒸発の作用を利用し
ている。すなわち、雰囲気ガスとして窒素ガス、好まし
くは窒素と酸素の混合ガスを用いると、窒素ガスは溶融
金属を強制蒸発させる性質があるため、合金元素の蒸気
圧の影響に左右されず、Cu超微粒子とZn超微粒子を
共に蒸発させることが可能となる。強制蒸発の機構につ
いて説明すると、まず、アークC(図1参照)の中で雰
囲気中の窒素は原子状になり、溶融金属に溶け込む。溶
け込んだ窒素原子同士は結合して分子となり、溶融金属
からはじけ飛ぶ。この際、溶融金属を巻き込み、スパッ
タ粒子のように発生させるものと推定される。このよう
にして発生した銅や亜鉛の超微粒子は、雰囲気中の酸素
と反応してCu酸化物やZn酸化物になる。なお、雰囲
気ガスとして窒素ガスのみを用いた場合、銅と亜鉛の超
微粒子が生成し、酸化物は生成しないが、これらの超微
粒子の一部は前記した徐酸化処理の過程で酸化されて酸
化物となる。
【0015】このように、本発明に係る複合超微粒子の
製造方法によれば、合金元素CuとZnの大きな蒸気圧
差に左右されることなく、Cu−Zn系酸化物超微粒子
を高収量で得ることができる。例えば、銅60原子%と
亜鉛40原子%の合金を雰囲気ガス圧300Torrの
条件でアーク溶解して超微粒子を作製した場合、超微粒
子の回収量は、Ar+10%O2 混合ガス中では41m
g/分であったが、N2 +10%O2 混合ガスを用いる
とAr+10%O2 混合ガスを用いた場合と比較して約
10倍の回収量が得られた。これは、N2 ガスの強制蒸
発によるバブリング効果のためと考えられる。また、C
60-90 Zn10-40 の組成の合金を雰囲気ガス圧100
〜300Torrの条件で作製した超微粒子について、
X線回折装置(XRD)により生成相の同定を行ったと
ころ、雰囲気ガスとしてAr+10%O2 混合ガスやH
e+10%O2 混合ガスを用いた場合、推測通りZnO
のみが選択的に発生し、Cu酸化物がほとんど生成され
ていなかった。しかし、N2 +10%O2 混合ガスを使
用することにより、ZnOだけでなく、目的としている
Cu酸化物(Cu2O,CuO)も同時に生成している
ことが確認された。
【0016】また、雰囲気ガスとしてN2 −O2 混合ガ
スを用いることによる他の効果は、銅、銅酸化物、前記
M元素を固溶した銅もしくは銅酸化物、又は前記M金属
もしくはその酸化物の略球状の超微粒子と、亜鉛酸化物
からなる略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子が一体的に
接合され、かつ上記略球状の超微粒子から略柱状乃至ウ
ィスカー状の超微粒子が延出している構造を有する形状
異方性の複合超微粒子が生成することである。このよう
に複合化したCu−Zn−O系超微粒子の生成に関して
は、以下のように考えられる。すなわち、亜鉛や亜鉛酸
化物ZnOはC軸方向に結晶成長の優先方位をもつhc
p構造を有することから、発生した超微粒子は、銅、銅
酸化物、前記M元素を固溶した銅もしくは銅酸化物、又
は前記M金属もしくはその酸化物に接合した亜鉛又は亜
鉛酸化物が柱状もしくはウィスカー状に成長して上記の
ような形状の複合超微粒子になるものと推測される。
【0017】上記のような形状異方性の複合超微粒子の
形状は、用いる母合金の組成によって変化する。図2に
模式的に示すように、母合金の組成が例えばCu90Zn
10のようにZn量が少ない場合には、図2(A)のよう
に、金属Cu又はCu酸化物(Cu2 O,CuO)の略
球状の超微粒子とZnOの略柱状乃至樽状の超微粒子が
接合した形状の複合超微粒子が生成する。母合金中のZ
n含有量が多くなり、例えばCu80Zn20の場合、図2
(B)のように、柱状のZnO超微粒子の長さが長くな
り、金属Cu又はCu酸化物(Cu2 O,CuO)の略
球状の超微粒子とZnOの柱状の超微粒子が接合した形
状の複合超微粒子の表面に、より微細なCu超微粒子が
多数付着したような構造の超微粒子が生成する。さらに
母合金中のZn含有量が増すと、図2(C)のように、
金属Cu又はCu酸化物(Cu2O,CuO)の略球状
の超微粒子からZnOのウィスカー状超微粒子が延出し
たような構造の複合超微粒子が得られる。なお、本明細
書中にいう「略球状」形状とは、球状以外にも変形した
球状、例えば楕円球状、扁平球状などの形状を含む概念
と解釈されるべきである。また、「柱状」形状とは、上
記図2(A)及び(B)に示されるような短い柱状もし
くは樽状形状から比較的長い柱状形状を含む概念と解釈
されるべきである。
【0018】前記窒素一酸素混合ガスの組成としては、
酸素分圧5〜50%、窒素分圧50〜95%の範囲が好
ましい。酸素分圧が上記範囲より少ない場合、発生する
超微粒子の量と比較して酸素の量が少なくなるため、酸
化物として所望される超微粒子が充分に酸化されず、均
一な形状異方性の複合超微粒子が作製され難くなる。一
方、酸素分圧が上記範囲よりも多い場合、アークプラズ
マによる超微粒子作製中、母合金全体を酸化膜が覆って
しまい、アークプラズマが不安定になったり、最悪の場
合飛ばなくなる恐れがある。なお、上記窒素一酸素混合
ガスとしては、乾燥空気も利用することができ、それに
よって複合超微粒子を安価に製造することができる。雰
囲気ガスの圧力は30Torr以上、好ましくは50T
orr以上、1500Torr以下の範囲が適当であ
る。30Torr未満ではアークプラズマが不安定とな
り、超微粒子が発生し難くなる。一方、1500Tor
rを超えると、発生する超微粒子の生成量は殆ど変化し
なくなる。なお、雰囲気ガスの圧力が高くなる程、Cu
Oが多く生成する傾向が見られる。
【0019】使用する母合金としては、Cu−Zn系の
場合、銅50〜95原子%と亜鉛5〜50原子%とから
なる合金が好ましい。本発明の方法によれば、微粒子に
なり難いCu又はCu酸化物の超微粒子が生成されると
はいえ、超微粒子を作製する前の母合金の組成と作製さ
れた超微粒子の組成との間にはズレがあり、得られる超
微粒子は亜鉛に富む組成にずれる。従って、上記のよう
な組成の母合金を用いた場合、原子%表示で(Cu
10-70 Zn30-9050-1000-50で示される組成を有す
る複合超微粒子が得られる。なお、得られる複合超微粒
子中の酸素含有量の上限50原子%は、銅及び亜鉛に対
する酸化反応の上限を示している。前記したように、C
u又はCu酸化物(Cu2 O,CuO)はメタノールの
合成反応及び水蒸気改質反応の触媒作用を司るが、原料
合金中のCu含有量が上記範囲より少ない場合は、得ら
れる複合超微粒子の触媒活性が低くなる。一方、Cu含
有量が上記範囲より多くなれば、Cu及びCu酸化物の
超微粒子の割合が多くなり、高温域での粒成長が起こり
易くなる。その結果、得られる複合超微粒子の耐久性が
低くなる。Znは酸化物になり、主としてCu又はCu
酸化物を均一に分散させるための担体の役割を果たす
が、母合金中の割合としては、上記のように規定される
触媒成分として重要なCuの割合を除いた残部となる。
【0020】本発明によれば、上記Cu−Zn系の他
に、Cu−Zn−M系(但し、MはAl、Cr、Ce、
La、Pd、Ga、Au及びAgからなる群から選ばれ
た少なくとも1種の金属である。)の複合超微粒子も提
供される。このようなM元素のを添加したCu−Zn合
金を原料として用いることにより、得られる複合超微粒
子の触媒特性をさらに向上させることができる。すなわ
ち、Al、Cr、Ce、LaはCu中に固溶し、又は酸
化物の超微粒子として存在し、CuもしくはCu酸化物
と複合して触媒活性を向上させ、一方、Pd、Au、A
gはCu中に固溶し、又は金属の超微粒子として存在
し、CuもしくはCu酸化物と複合して触媒活性を向上
させる。このようなM元素はCu−Zn合金の50原子
%の割合まで母合金中に添加することができる。すなわ
ち、Cu−Zn−M系複合超微粒子を作製する場合、
(Cu50-95 Zn5-5050-1000-50(但し、M元素が
0原子%の場合は含まない)で示される組成を有する合
金を用いることが好ましい。なお、本発明の複合超微粒
子は、前記反応式(1)で示されるメタノールの水蒸気
改質反応や前記反応式(2)で示される二酸化炭素と水
素からメタノールを合成する反応の他にも、類似の反
応、例えば一酸化炭素と水素からメタノールを合成する
反応及びその逆反応の触媒としても有利に用いることが
できる。
【0021】
【実施例】以下、実施例を示して本発明について具体的
に説明するが、本発明が下記実施例に限定されるもので
ないことはもとよりである。 複合超微粒子の作製:銅と亜鉛を原料とし、高周波溶解
により銅60〜90at%−亜鉛10〜40at%の範
囲の種々の組成を有するCu−Zn二元合金のボタン状
インゴットを作製した。また同様に高周波溶解により、
(Cu90Zn1080Al20の組成を有する合金のボタン
状インゴットを作製した。各合金を用い、図1に示すよ
うな装置により、10%の酸素ガスを含む窒素ガスの雰
囲気中(ガス圧300Torr)においてアーク溶解を
行い、複合超微粒子を作製した。得られた複合超微粒子
について、X線回折装置(XRD)、透過電子顕微鏡
(TEM)、及びエネルギー分散型検出法(SEM E
DX)により、生成相の同定、微粒子の形状及び組成の
分析を行った。
【0022】図3に、各種組成のCu−Zn母合金を用
いて作製した超微粒子のX線回折図を縦軸(強度)方向
にシフトして示す。図2から明らかなように、Cu酸化
物は1相ではなく、価数の異なるCu2 O及びCuOが
共に生成し、また金属Cuも生成していた。図4乃至図
6は、各々、Cu90Zn10、Cu80Zn20、及びCu65
Zn35の各組成の母合金を用いて作製した超微粒子のT
EM(透過電子顕微鏡)写真を示す。図4乃至図6から
明らかなように、略球状の超微粒子と略柱状乃至ウィス
カー状の超微粒子が一体的に接合され、かつ上記略球状
の超微粒子から略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子が延
出している構造を有する複合超微粒子が作製された。こ
れらの複合超微粒子は、分析の結果、略球状の頭部はC
uやCu酸化物(Cu2 O、CuO)からなっており、
柱状乃至ウィスカー状に延出している足部はZnOから
なっていることがわかった。Cu90Zn10のようにZn
量が少ない合金を用いた場合には、図4に示されるよう
に約50〜500nmの大きさの金属Cu又はCu酸化
物(Cu2 O,CuO)の略球状の超微粒子とZnOの
略柱状もしくは樽状の超微粒子が接合した形状の複合超
微粒子が生成した。Zn含有量が多いCu80Zn20の組
成の合金を用いた場合、図5に示されるように、約30
〜500nmの大きさの金属Cu又はCu酸化物(Cu
2 O,CuO)の略球状の超微粒子と径約50〜400
nm、長さ約200〜1000nm程度のZnOの柱状
の超微粒子が接合した形状の複合超微粒子が得られ、こ
の複合超微粒子の表面には、より微細な数nm〜数十n
mの大きさのCu超微粒子が多数付着していた。Zn含
有量がさらに多いCu65Zn35の組成の合金を用いた場
合、図6に示されるように、金属Cu又はCu酸化物
(Cu2 O,CuO)の略球状の超微粒子から長さ約1
000nm程度までのZnOのウィスカー状超微粒子が
延出したような構造の複合超微粒子が得られた。また、
図5から明らかなように、Cu80Zn20の組成の合金を
用いて作製した複合超微粒子の中には、既にウィスカー
状に成長したZnO超微粒子も認められる。
【0023】複合超微粒子の触媒特性:上記のようにし
て作製した複合超微粒子のうち、母合金としてCu90
10の二元合金を用いて作製したCu−Zn−O系複合
超微粒子及び(Cu90Zn1080Al20の三元合金を用
いて作製したCu−Zn−Al−O系複合超微粒子につ
いて、メタノールの水蒸気改質触媒としての調査を行っ
た。また、比較として、市販のCuO−ZnO−Al2
3 触媒、及びCuのみを用いてアークプラズマ法によ
り作製したCu−O系超微粒子についても調査を行っ
た。触媒性能評価は超微粒子0.1gを充填した常圧固
定床流通式反応装置を用いて行った。
【0024】各触媒を用いた水蒸気改質反応について、
種々の温度における水素発生量を図7に示す。図7から
明らかなように、本発明のCu−Zn−O系複合超微粒
子及びCu−Zn−Al−O系複合超微粒子は、高温域
において市販触媒よりも高い触媒活性を示した。また、
種々の温度におけるCO2 の選択率を図8に示す。選択
率とは目的とする反応(CH3 OH+H2 O→3H2
CO2 )の起こる割合であり、これも触媒の重要な特性
の1つである。市販触媒は低温域で選択率100%を示
すものの、高温域において80%以下へと急激な低下を
示した。これに対して、本発明のCu−Zn−O系及び
Cu−Zn−Al−O系触媒では、低温域ではもちろん
のこと高温域においても90%以上の高選択率を維持す
ることが確認された。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明の複合超微粒子
は、銅、銅酸化物、M元素(但し、MはAl、Cr、C
e、La、Pd、Ga、Au及びAgからなる群から選
ばれた少なくとも1種の金属である。)を固溶した銅も
しくは銅酸化物、又は上記M金属もしくはその酸化物か
らなる略球状の超微粒子と、亜鉛又は亜鉛酸化物からな
る略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子が複合した状態と
なっているnmオーダーの複合超微粒子を多量に含んで
いる。このような複合超微粒子は、触媒として使用する
比較的高温域においても安定に複合状態が保持される。
また、本発明の複合超微粒子は、従来の液相法により作
製された酸化物粒子とは異なり、粒子が極めて微細であ
り、かつ不純物を含まず、純度が極めて高い。従って、
本発明に係る複合超微粒子は、メタノールの合成用及び
水蒸気改質用触媒として高い触媒活性を示し、特に高温
域においても高活性、高選択性、高耐久性を示す。ま
た、本発明によれば、メタノールの合成・改質用触媒と
して高い触媒活性を示す上記のような複合超微粒子を、
安価にしかも比較的簡単な方法により作製できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従ってアーク溶解により複合超微粒子
を作製する装置の一例の概略構成図である。
【図2】種々のCu−Zn二元合金を用いてアークプラ
ズマ法により作製される複合超微粒子の構造を概略的に
示す模式図である。
【図3】種々の組成のCu−Zn二元合金を用いて作製
した各超微粒子のX線回折図であり、縦軸(強度)方向
にシフトして示す。
【図4】90at%Cu−10at%Znの二元合金を
用いて作製した超微粒子の透過電子顕微鏡写真である。
【図5】80at%Cu−20at%Znの二元合金を
用いて作製した超微粒子の透過電子顕微鏡写真である。
【図6】65at%Cu−35at%Znの二元合金を
用いて作製した超微粒子の透過電子顕微鏡写真である。
【図7】種々の触媒を用いたメタノールの水蒸気改質反
応において、種々の温度における水素発生量を示すグラ
フである。
【図8】種々の触媒を用いたメタノールの水蒸気改質反
応において、種々の温度におけるCO2 選択率を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1 超微粒子作製装置 2 溶解室 3 グローブボックス 5 アーク電極 6 収集管 8 フィルター 9 ガス混合器 10 ターボ分子ポンプ 11 メカニカルブースターポンプ、ロータリーポンプ A 母合金 B 超微粒子 C アークプラズマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 29/154 9155−4H C07C 31/04 31/04 B01J 19/08 K // B01J 19/08 C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 H01M 8/06 G H01M 8/06 B01J 23/82 Z

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅又は銅酸化物からなる略球状の超微粒
    子と、亜鉛又は亜鉛酸化物からなる略柱状乃至ウィスカ
    ー状の超微粒子とからなることを特徴とするCu−Zn
    系複合超微粒子。
  2. 【請求項2】 銅又は銅酸化物からなる略球状の超微粒
    子と亜鉛又は亜鉛酸化物からなる略柱状乃至ウィスカー
    状の超微粒子が一体的に接合され、かつ上記略球状の超
    微粒子から略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子が延出し
    ている構造を有する請求項1に記載のCu−Zn系複合
    超微粒子。
  3. 【請求項3】 複合超微粒子の表面にさらに微細な銅超
    微粒子が付着している請求項1又は2に記載のCu−Z
    n系複合超微粒子。
  4. 【請求項4】 原子%表示で(Cu10-70 Zn30-90
    50-1000-50で示される組成を有する請求項1乃至3の
    いずれか一項に記載のCu−Zn系複合超微粒子。
  5. 【請求項5】 銅50〜95原子%と亜鉛5〜50原子
    %とからなる合金を用い、アークプラズマ法により作製
    されたものである請求項1乃至4のいずれか一項に記載
    のCu−Zn系複合超微粒子。
  6. 【請求項6】 銅、銅酸化物、M元素(但し、MはA
    l、Cr、Ce、La、Pd、Ga、Au及びAgから
    なる群から選ばれた少なくとも1種の金属である。)を
    固溶した銅もしくは銅酸化物、又は上記M金属もしくは
    その酸化物からなる略球状の超微粒子と、亜鉛又は亜鉛
    酸化物からなる略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子とか
    らなることを特徴とするCu−Zn−M系複合超微粒
    子。
  7. 【請求項7】 銅、銅酸化物、前記M元素を固溶した銅
    もしくは銅酸化物、又は前記M金属もしくはその酸化物
    からなる略球状の超微粒子と亜鉛又は亜鉛酸化物からな
    る略柱状乃至ウィスカー状の超微粒子が一体的に接合さ
    れ、かつ上記略球状の超微粒子から略柱状乃至ウィスカ
    ー状の超微粒子が延出している構造を有する請求項6に
    記載のCu−Zn−M系複合超微粒子。
  8. 【請求項8】 複合超微粒子の表面にさらに微細な銅超
    微粒子が付着している請求項6又は7に記載のCu−Z
    n−M系複合超微粒子。
  9. 【請求項9】 原子%表示で(Cu50-95 Zn5-50
    50-1000-50(但し、M元素が0原子%の場合は含まな
    い)で示される組成を有する合金を用い、アークプラズ
    マ法により作製されたものである請求項6乃至8のいず
    れか一項に記載のCu−Zn−M系複合超微粒子。
  10. 【請求項10】 前記請求項1乃至9のいずれか一項に
    記載のCu−Zn系又はCu−Zn−M系複合超微粒子
    からなるメタノールの合成・改質用触媒。
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