JPH08213861A - 車載音響再生機器 - Google Patents

車載音響再生機器

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JPH08213861A
JPH08213861A JP7264148A JP26414895A JPH08213861A JP H08213861 A JPH08213861 A JP H08213861A JP 7264148 A JP7264148 A JP 7264148A JP 26414895 A JP26414895 A JP 26414895A JP H08213861 A JPH08213861 A JP H08213861A
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noise
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amplifier
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロホンによる騒音検出が困難な場合
に、車速による騒音推定値を補正し、誤差の小さい騒音
値に応じた音質、音量調整を可能とする。 【解決手段】 車速に対応する電圧を増幅器13に入力
し、符号反転した増幅器13の出力とマイクロホンの出
力を加算器20に入力して、加算器20の出力をスイッ
チ21に通してコンデンサ22に印加する。これにより
一定車速でもマイクロホンで検出した騒音が大きいとコ
ンデンサ22の直流電圧が大きくなるよう作用する。マ
イクロホンによる騒音検出が困難になると、スイッチ2
1を遮断し、マイクロホンの騒音で補正した直流電圧を
コンデンサ22で保持するとともに、この直流電圧と増
幅器13の出力を加算器19で加算した出力に応じて音
量、音質調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車などの走行中に
変動する騒音があっても、その騒音に影響されることな
く、音楽等が聴けるように音量、ダイナミックレンジを
自動調整する音響再生機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マイクロホンで騒音を集音し、騒
音音圧によって再生音量を調整したり、あるいは車速セ
ンサの出力信号から騒音音圧を推定して再生音量を調整
する例がある。マイクロホンを使用する従来例では、変
動する騒音自身をマイクロホンで集音できる利点がある
反面、音楽の再生音がマイクロホンに混入するため、再
生音量が大きい場合には騒音を検知できない欠点があ
る。
【0003】また、車速センサを使用する従来例では、
車速センサの出力信号から車速に相当する騒音音圧を推
定し、再生音量の調整を行っている。図9は特公昭52
−28003号公報に示された従来の車載音響再生器の
一例を示す機能ブロック図である。図において、31は
車速に比例してパルスを発生するパルス発生器A、32
は前記車速パルスから制御信号を発生させる電圧制御
部、33は音量を制御する音量制御回路、34は前置増
幅器、35は電圧増幅する主増幅器、36はチューナ、
37はカセットデッキなどの磁気ヘッド、38はスピー
カ、39はエンジン回転数に応じたパルスを発生するパ
ルス発生器B、40は前記回転パルスから制御信号を発
生する電圧制御回路である。この従来例では2つのパル
ス発生器を用いて音量制御を行っている。
【0004】次に動作について説明する。自動車の車輪
の回転数に比例した数のパルスを発生するパルス発生器
A31で発生したパルスは電圧制御回路32に供給され
る。電圧制御回路32はパルス数に比例した直流電圧を
発生し、直流電圧は音量制御回路33に供給される。ま
た、エンジン回転数に応じたパルスを発生するパルス発
生器B39は、エンジンの回転数に比例した数のパルス
を発生する。この発生したパルスは前記電圧制御回路3
2と同様の電圧制御回路40に供給され、電圧制御回路
40はパルス計数して、パルス数に比例した直流電圧を
発生する。電圧制御回路40の直流電圧は音量制御回路
33に供給される。音量制御回路33は2つの電圧制御
回路32と40から出力される直流電圧によって主増幅
器35に供給されるオーディオ信号の電圧を制御する。
例えば、エンジン回転数や、車速と走行時に発生する騒
音との間には正の相関があるので、エンジン回転数や車
速が増加すると音量制御回路33はオーディオ信号の電
圧を増加させる。そのため、スピーカ38から放射され
る再生音が増加する。
【0005】自動車が停車しようとして、エンジン回転
数と車速が減少すると音量制御回路33に入力される直
流電圧が減少し、音量制御回路33はオーディオ信号の
電圧を減少させる。そのため、スピーカ38から放射さ
れる再生音が減少する。このように、エンジン回転数や
車速と走行時の騒音の間には正の相関があることを利用
して、音量の制御を行っている。
【0006】ところが、走行時の車速が同じであっても
走行している道路の路面状態によって騒音値が異なるこ
とが知られている。「音響工学講座騒音・振動」(コロ
ナ社)によれば、路面の粗さと騒音の大きさの関係が示
されている。図8に関係図を示す。図において、横軸は
路面の粗さ、縦軸は騒音レベルであり、路面粗さの異な
る道路を走行速度80km/hで走行した場合の騒音レ
ベルの違いが読み取れる。
【0007】乗用車アを例にとると、路面粗さ0.1m
mでは騒音71.5dBAであるが、路面粗さ1.0m
mでは騒音79dBAになり、路面が粗くなると約7.
5dBA増加する。騒音レベルが7.5dBAも増加す
ると再生中の音楽かなりの部分が聞こえなくなるため音
量の再調整が必要である。また、図8の他の自動車イ〜
カの例のように、車種により、騒音の変動量が異なるた
め、車速やエンジン回転数から騒音を推定すると誤差が
生じる恐れがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載音響再生機
器は以上のように構成されているので、音楽の再生音量
が大きい場合にはマイクロホンで騒音を検出することが
困難であり、また、車速センサなどでは路面状態が違う
ことによる騒音レベルの違いに適応できず、騒音レベル
に推定に誤差を生じる問題点があった。
【0009】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、音楽の再生音量にかかわらず、騒
音量に応じて音量の自動調整ができるとともに、路面状
態が変わっても正しく騒音量に追従して音量調整できる
車載音響再生機器を得ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車載音響再
生機器は、騒音を検出するマイクロホン、上記マイクロ
ホンの出力と音楽信号の電圧を比較するコンパレータ、
車速を検出する車速センサ、上記車速センサが検出した
車速に相当する電圧を増幅する増幅器、直流電位を保持
するホールド回路、上記増幅器の出力と上記直流電位を
加算する第1の加算器、上記増幅器の符号反転した出力
と上記マイクロホンの出力を加算する第2の加算器、上
記第2の加算器の出力を上記ホールド回路に印加、ある
いは遮断するスイッチを備え、上記コンパレータの出力
で上記スイッチを開閉して、第1の加算器の出力に応じ
て音質、音量を調整するものである。
【0011】また、車速センサが検出した車速に相当す
る電圧を増幅する増幅器、上記増幅器の出力とマイクロ
ホンの出力を加算する加算器、上記加算器の出力をホー
ルド回路に印加、遮断する第1のスイッチ、上記車速に
相当する電圧と第1の所定電圧の差を得る第1の差動ア
ンプ、上記マイクロホンの出力と第2の所定電圧との差
を得る第2の差動アンプ、上記第1と第2の差動アンプ
の比を得る除算器、上記除算器の商と上記増幅器の増幅
率を等しくする動作を継続、遮断する第2のスイッチを
備え、第1と第2のスイッチを同期して開閉するもので
ある。
【0012】さらにまた、車速センサが検出した車速に
相当する電圧を増幅する増幅器、上記増幅器の出力とホ
ールド回路の端子電圧を加算する加算器、上記車速に相
当する電圧とマイクロホンの出力電圧との比を得る除算
器、上記除算器の商と上記増幅器の増幅率を等しくする
動作を継続、遮断するスイッチ、上記加算器の出力とマ
イクロホンの出力電圧を切り換える切換器を備え、上記
スイッチが開の時に上記加算器の出力に応じて音量、音
質調整を行うものである。
【0013】
【作用】本発明における騒音検出は音楽の再生レベルが
小さい場合にはマイクロホン側に切換わって騒音を検出
し、音楽の再生レベルが大きい場合には車速センサ側に
切換わって騒音量を推定するとともに、マイクロホンが
検出した騒音で騒音推定直線の係数を補正する。
【0014】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、本発明の実施の形態1について説
明する。図1において、1Lと1Rは各々左右のステレ
オ信号の入力端子、2はステレオ信号をモノラル信号に
する加算器、3は使用者が受聴音量を定めるメインボリ
ューム、4は音量・音質調整部、5L、5Rはダイナミ
ックレンジ圧縮を行う電子ボリューム、6L、6Rは低
周波成分を増加させる低域イコライザ回路、7L、7R
は音量を自動調整する音量可変回路、8L、8Rは電力
増幅器、9L、9Rはスピーカである。
【0015】LDプレーヤやカセットデッキなどのヘッ
ドユニットで再生されたステレオ信号は入力端子1L、
1Rに入力され、メインボリューム3で開き易い受聴音
量に設定される。
【0016】メインボリューム3の出力は音質・音量調
整部4に入力され、騒音に応じて、ダイナミックレンジ
圧縮、低域増強音量調整をされた後、電力増幅器8L、
8Rで電力増幅され、スピーカ9L、9Rで車室内に音
放射される。
【0017】一方、10は車速に比例したパルスを発生
する車速センサ、11はパルス数を計数して、パルス数
に比例した電圧を発生する周波数一電圧変換回路、12
は車速によって変動する電圧を所定の時定数で変化する
電圧に変換する時定数回路、13は車速の増加と騒音の
増加量を関係付けるための増幅率Kの増幅器、14は騒
音検出のマイクロホン、15は非定常な変動をするマイ
クロホン出力電圧を所定の時定数で変化する電圧に変換
する時定数回路、16は音楽などのステレオ信号を所定
の時定数で変化する電圧に変換する時定数回路、17は
音楽の電圧と騒音電圧を比較するコンパレータ、18は
時定数回路、19、20は加算器、21はスイッチ、2
2は電圧を保持するコンデンサである。
【0018】以下では、騒音検出の動作と騒音量に応じ
た音量・音質調整動作について説明する。入力端子1
L,1Rから入力された音楽信号は、加算器2で加算さ
れ、モノラル信号となって時定数回路16に入り、所定
の時定数で変化する電圧信号となる。音量、音質を短時
間内に大きく変化させると、音楽の性質が変ったり、聴
感上、違和感が生じたりするため音量・音質は穏やかに
変化させる必要がある。そのため、時定数回路16の時
定数は例えば、200Hz以下で穏やかに変化するよう
定めるのが良い。そして、時定数回路16の出力はコン
パレータ17に供給される。
【0019】マイクロホン14で集音された騒音は前記
時定数回路16と同様の時定数の時定数回路15を通
り、穏やかに変化する電圧となってコンパレータ17に
入る。
【0020】コンパレータ17は時定数回路16から出
力される音楽の電圧と時定数回路15から出力される、
マイクロホンの電圧を比較する。今、マイクロホン電圧
が音楽の電圧より十分大きいければ、コンパレータ17
の出力はHighとなる。この時、スイッチ21はon
となり、導通状態にある。この加算器19の出力は時定
数回路15の出力となり、マイクロホンの騒音電圧が音
量、音質調整回路4に供給される。
【0021】音量・音質調整回路4ではマイクロホンの
電圧が増加すれば、ダイナミックレンジの圧縮率を大き
くし、低域増強率を増し、さらに音量を増加するよう調
整する。マイクロホンの電圧が減少すると、逆にダイナ
ミックレンジ圧縮率を小さくし、低域増強率を小さく
し、音量を下げるよう調整する。時定数回路18はスイ
ッチ21の開閉時に加算器19の出力に時定数をもた
せ、変化を緩やかにする。例えば上記の音量、音質の変
化が1dB/secとなるよう時定数を定めると聴取時
に違和感が生じにくい。
【0022】音量・音質調整の一例を図2と図3に示
す。図2はダイナミックレンジ圧縮量、音量増加量と騒
音との関係を示す図である。図において、横軸は騒音
値、縦軸はダイナミックレンジ圧縮量、及び音量増加量
である。停車時のように騒音が小さい場合にはダイナミ
ックレンジ圧縮と音量調整は行なわれないが、自動車が
徐々に走り出し、騒音が50dBを越えて、音楽の受聴
に影響が出始める付近からダイナミックレンジ圧縮を開
始するように設定している。騒音が増えるとともに、ダ
イナミックレンジの圧縮量を大きくしている。圧縮によ
り、音楽の弱音部の音圧が大きくなり、騒音があっても
楽に受聴できる。
【0023】ダイナミックレンジでの圧縮量を大きくし
過ぎると、音楽の強弱変化がなくなり、音楽性が損なわ
れる。また、騒音がより大きくなると強音部も開き取り
にくくなるため、例えば騒音70dB以上の場合に、圧
縮量を10dB程度に抑え、かつ全体の音量を徐々に上
げるように設定している。
【0024】図3は低周波帯域の増強の一例を示す図で
ある。横軸は騒音値、縦軸は例えば50〜120Hzの
イコライザ量である。停車中であっても、アイドリング
中であれば、エンジン回転による騒音が発生する。この
騒音は低周波成分が大きい特徴があり、そのため、初め
に音楽の低音成分が聞え難くなる状況が生じる。騒音が
増加するとともに、イコライズ量を大きくし、音楽の低
音成分が聞き取りやすくなるよう調整している。
【0025】マイクロホンの電圧と音楽の電圧の差が小
さければ、コンパレータの出力はLowとなる。この場
合は、音楽の再生レベルが大きいため、マイクロホンに
音楽信号が混入し、騒音を精度良く検出できない状況に
相当する。コンパレータ17の出力がLowの場合には
スイッチ21が開放され、時定数回路15の出力が遮断
される。この時、車速センサの出力から推定された騒音
値が音量・音質調整回路4に供給される。音量・音質調
整回路4では推定騒音値に応じて、前記マイクロホンの
出力電圧と同様に音量、音質の自動調整を行う。
【0026】マイクロホンと車速センサを切換える条件
として、例えばマイクロホン電圧が音楽の電圧より10
dB以上大きい場合にコンパレータ17の出力をHig
h、10dB未満ではLowと設定すると、マイクロホ
ン14は十分な精度で騒音検出が行える。
【0027】次に、車速センサの出力から騒音を推定す
る方法と推定騒音値の補正について説明する。一般に、
車種が同じで、走行の路面状態が一定であれば車速と騒
音がほぼ比例関係にあることが知られている。車速に相
当する電圧をV、推定騒音値の電圧をNとすると、 N=kV+N0 ・・・・(1) と表わされる。ここで、kは図1の増幅器13の増幅率
である。N0 は車速0km/h時の騒音音圧に相当する電
圧であり、コンデンサ22の端子電圧である。
【0028】上記(1)式による騒音推定動作を図1に
ついて説明する。車速センサ10で発生したパルスは周
波数−電圧変換回路11でパルス計数され、車速に比例
する電圧に変換され、出力される。出力された電圧は時
定数回路12に入力され、他の時定数回路15と同じ時
定数で緩やかに変化する電圧信号Vとなって増幅器13
に入力される。増幅器13の増幅率kは高速道路の測定
データから近似的に計算できる。電圧信号Vは増幅器1
3によって、増幅率kで増幅され騒音の増加に比例する
電圧kVとなる。
【0029】増幅器13からの出力電圧kVは加算器1
9に入り、コンデンサ22の端子電圧N0 と加算され
る。端子電圧N0 は車速0km/h時の騒音に相当する電
圧にあらかじめ設定されているため、加算器19の出力
は(1)式のNとなり、騒音の推定が行なわれる。
【0030】一方、増幅器13の出力電圧kVは符号反
転後、加算器20に入力される。加算器20では時定数
回路15の出力電圧Mと−kVとの加算が行われ、加算
結果M−kVがスイッチ21に入る。スイッチ21がo
n状態の時、電圧M−kVはコンデンサ22に印加され
る。そして、スイッチ21がOff状態となると、コン
デンサ22によって端子電圧M−kVが保持される。
【0031】式(1)の増幅率k、車速0km/hの騒音
電圧N0 高速道路上を走行した際、車速対騒音の関係を
測定すること、及び停車時の騒音測定などから近似的に
求めることができる。
【0032】例えば、車速と騒音の関係は図4のように
なると予想される。図中、実線が高速道路の走行データ
に基づいた騒音の推定直線である。高速道路上を走行し
ている場合、車速に応じて実線上を動いて騒音値を計算
する。実線では増幅率k=0.25(車速1km/h当り
の増加率)であり、N0 =45(車速0km/hの騒音d
B値)である。車速が0〜100km/h変化する間に騒
音は47〜70dB変化している。
【0033】今、車速90km/h時に騒音の検出手段
がマイクロホン14から車速センサ10に切り換わった
場合を想定する。この時のマイクロホン14の騒音値を
67dBとすると図4では実線上のA点で切り換わった
ことになる。これ以後、(1)式により騒音の推定が行
われるため、推定騒音値は車速に応じて、図4の実線上
を変化することになる。そして、推定騒音値によって音
質・音量調整回路が動作する。このA点ではマイクロホ
ン14の騒音値と車速センサの推定騒音値には誤差がな
く、音質・音量の自動調整が滑らかに、自然に切り換わ
る。
【0034】次に路面が粗く、走行時の騒音音圧が異な
る場合について説明する。車速60km/h時に、マイク
ロホン14が収音した騒音が70dBの場合、図4では
B点に相当する。この時、マイクロホン14の騒音値と
高速道路の推定騒音値(図5の4点)の間には、10d
Bの誤差が生じている。このB点においてはコンパレー
タ17の出力がHighであり、マイクロホン14によ
って騒音検出が行われている。
【0035】コンパレータ17の出力がHighの時、
スイッチ21はonの状態であるので、コンデンサ22
には端子電圧M−kVが印加されている。コンパレータ
17の出力がLowになるとスイッチ21がoff状態
となり、加算器20の出力がコンデンサ22に印加され
なくなる。そのため、コンデンサ22の端子電圧Bは切
り換わる直前の電圧M−kVに保持される。この時、騒
音を推定する(1)式のN0 は N0 =M−kV ・・・(2) となる。よって、新たな騒音推定直線上で騒音の推定が
行なわれる。
【0036】図4において、推定直線は破線となる。図
中の破線はB点を通るので、マイクロホン14の騒音値
と車速センサ10の推定騒音値の間には誤差が生じな
い。そのため、音質・音量の自動調整が滑らかに、自然
に切り換わる。
【0037】なお、上記実施の形態ではコンデンサの端
子電圧を変化させた後、保持することで騒音推定を補正
する場合を示したが、マイクロコンピュータやデジタル
シグナルプロセッサのデジタル演算機能やデジタル制御
機能を用いて増幅率を調整することが知られている。こ
の場合にはデジタル演算により(1)式を計算し、電子
ホリュームや切換器をデジタル制御して騒音推定を行う
ことになる。また、高度なデジタル乗算機能を用いる
と、時定数回路は元より、音楽の振幅値に乗ずる係数を
変化させることによりダイナミックレンジ圧縮ができ、
デジタルフィルタによって低域イコライズが実現でき
る。係数を変化させる速さや値を所定とすることにより
同様の効果が得られる。
【0038】実施の形態2.第2の実施の形態を図5に
ついて説明する。同図にはコンデンサ22の端子電圧と
増幅器13の増幅率Kの両方を変えることで補正をする
例を示した。以下では補正動作について説明する。図に
おいて、24は差動アンプ、25はこの実施の形態で新
たに追加した増幅率補正回路、26,27,28は差動
アンプ、29は乗算器、30は符号を反転するインバー
タ、R12 は抵抗である。増幅率13の出力電圧kV
は増幅率1の差動アンプ24に入り、時定数回路15の
出力電圧Mとの差がとられる。電圧差M−kVはスイッ
チ21を通り、コンデンサ22の端子に印加される。コ
ンデンサ22の端子電圧に対する補正動作は第1の実施
の形態と同様である。
【0039】増幅器13の増幅率に対する補正動作は増
幅率補正回路25によって行なわれる。増幅率補正回路
25は時定数回路12の電圧V、時定数回路15の電圧
M、あらかじめ定められた最大車速に相当する電圧VMa
x 、及び最大車速時の騒音に相当する電圧NMax の4つ
パラメータから増幅率を設定する。
【0040】差動アンプ26により最大車速電圧VMax
と電圧Vとの差がとられ、差動アンプ27では最大騒音
電圧NMax と電圧Mとの差が計算される。差動アンプ2
8と乗算器は除算回路を構成しており、公知手段で実現
できる。除算回路により、次式が計算されて増幅率が求
まる。 k2 =(NMax −M)/(VMax −V) ・・・(3) コンパレータ17の出力がHighからLowになると
スイッチ21がoff状態になり、増幅器13の増幅率
は上式のk2 に保持されて、騒音の推定が行なわれる。
【0041】推定の動作を図示すると図6のようにな
る。図において、実線は高速道路の推定直線、破線は本
実施の形態の推定直線である。破線の推定直線は最大車
速となるD点、及びコンパレータ出力が切り換わったB
点の2点で決定される。
【0042】第23実施の形態ではあらかじめ、推定す
る騒音の上限値を適当な値に設定できる。そのため、マ
イクロホンによる騒音検出が長時間できない場合でも推
定騒音値が過大に上昇することを防止できる利点があ
る。このため、音量が過大に増加することがない。
【0043】なお、前記実施の形態ではアナログの回路
素子を用いて構成した増幅率補正回路を示したが、マイ
クロコンピュータやデジタルシグナルプロセッサなどの
デジタル演算機能を用いて構成しても同様の効果が得ら
れる。
【0044】実施の形態3.第3の実施の形態について
図7について説明する。図7にはコンデンサ22の端子
電圧は変えずに、増幅器13の増幅率kだけを変えて、
騒音推定を行なう例を示した。増幅率補正回路25では
時定数回路12の出力電圧Vと時定数回路15の出力電
圧Mとの比k2 を計算する。比k2 は次式(4)であ
る。 k2 =M/V ・・・(4) コンパレータ17の出力がLowに切り換わると、スイ
ッチ21が開放されるとともに切換器41が車速側端子
23bに切り換わる。増幅器13の増幅率はその時点の
2 に保持され、騒音の推定が行なわれる。この実施の
形態では、車速0km/h時の騒音値は変えずに、車速と
騒音値との比例係数を変えるため、短時間で路面状態が
大きく変化する場合に速く追従できる利点がある。
【0045】なお、上記実施の形態ではアナログ回路素
子を用いて構成した増幅率補正回路を示したが、マイク
ロコンピュータやデジタルシグナルプロセッサなどのデ
ジタル演算機能を用いて構成しても同様の効果が得られ
る。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば車速によ
る騒音推定値をマイクロホンの騒音値で補正するように
構成したので、道路環境や車種が変っても精度高く、騒
音を推定し、音量、音質の自動調整ができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態による車載音響再生装
置の機能ブロック図である。
【図2】 本発明の一実施の形態によるダイナミックレ
ンジ圧縮、音量調整の一例を示す図である。
【図3】 本発明の一実施の形態による低域イコライズ
の一例を示す図である。
【図4】 本発明の一実施の形態による騒音推定の動作
を図示した説明図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態による車載音響再
生装置の機能ブロック図である。
【図6】 本発明の第2の実施の形態による騒音推定の
動作を図示した説明図である。
【図7】 本発明の第3の実施の形態による車載音響再
生装置の機能ブロック図である。
【図8】 従来の路面粗さによる騒音の違いを示す説明
図である。
【図9】 従来の音響再生装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1L,1R 入力端子 2 加算器 3 メインボリューム、 4 音質、音量調整回路、5
L,5R 電子ボリューム、 6L,6R 低域イコラ
イザ回路、7L,7R 音量可変回路、 8L,8R
電力増幅器、9L,9R スピーカ、 10 車速セン
サ、11 周波数−電圧変換回路 、12 時定数回路
13 増幅器、14 マイクロホン、 15,16,
18 時定数回路、17 コンパレータ、 19,20
加算器、 21 スイッチ、22 コンデンサ、 2
3a,23b 端子、24,26,27 差動アンプ、
25 増幅率補正回路、28 オペアンプ、 29
乗算器、 30 インバータ、 41 切換器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04S 7/00 C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騒音を検出するマイクロホン、上記マイ
    クロホンの出力と音楽信号の電圧を比較するコンパレー
    タ、車速を検出する車速センサ、上記車速センサが検出
    した車速に相当する電圧を増幅する増幅器、直流電位を
    保持するホールド回路、上記増幅器の出力と上記直流電
    位を加算する第1の加算器、上記増幅器の符号反転した
    出力と上記マイクロホンの出力を加算する第2の加算
    器、上記第2の加算器の出力を上記ホールド回路に印
    加、あるいは遮断するスイッチを備え、上記コンパレー
    タの出力で上記スイッチを開閉して、第1の加算器の出
    力に応じて音質、音量を調整することを特徴とする車載
    音響再生装置。
  2. 【請求項2】 車速センサが検出した車速に相当する電
    圧を増幅する増幅器、上記増幅器の出力とマイクロホン
    の出力を加算する加算器、上記加算器の出力をホールド
    回路に印加、遮断する第1のスイッチ、上記車速に相当
    する電圧と第1の所定電圧の差を得る第1の差動アン
    プ、上記マイクロホンの出力と第2の所定電圧との差を
    得る第2の差動アンプ、上記第1と第2の差動アンプの
    比を得る除算器、上記除算器の商と上記増幅器の増幅率
    を等しくする動作を継続、遮断する第2のスイッチを備
    え、第1と第2のスイッチを同期して開閉することを特
    徴とする車載音響再生機器。
  3. 【請求項3】 車速センサが検出した車速に相当する電
    圧を増幅する増幅器、上記増幅器の出力とホールド回路
    の端子電圧を加算する加算器、上記車速に相当する電圧
    とマイクロホンの出力電圧との比を得る除算器、上記除
    算器の商と上記増幅器の増幅率を等しくする動作を継
    続、遮断するスイッチ、上記加算器の出力とマイクロホ
    ンの出力電圧を切り換える切換器を備え、上記スイッチ
    が開の時に上記加算器の出力に応じて音量、音質調整を
    行うことを特徴とする車載音響再生機器。
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