JP2016012923A - 車載用音響再生装置 - Google Patents

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【課題】オーディオ信号が車室内騒音にマスキングされないようにオーディオを制御する際に、オーディオ信号のレベル変動が大きくても聴感上自然な制御ができる車載用音響装置を提供する。
【解決手段】オーディオ信号のレベル変動を少なくする制御量を算出する制御量算出器106と、その制御量に応じてオーディオ信号のレベルを制御するレベル調整イコライザ101と、騒音によって聴こえにくくなったオーディオ信号を聴こえやすくする補償量を算出する補償量算出器107と、その補償量に応じてオーディオ信号のレベルを制御する騒音補償イコライザ103とを備え、レベル調整イコライザ101によってオーディオ信号のレベル変動を少なくした後、騒音補償イコライザ103で騒音によって聴こえにくくなったオーディオ信号を制御するようにする。
【選択図】図1

Description

本発明は、オーディオ信号が車室内騒音にマスキングされないようにオーディオ信号を制御したり、車室内の複数の座席で別々のオーディオ信号を再生する際にマスキングを利用して聴取効果を向上させる際に、オーディオ信号のレベルを考慮した車載用音響再生装置に関するものである。
従来の車室内騒音にマスキングされないようにオーディオ信号を制御する音響再生装置として、周波数帯域毎の騒音信号レベルとソース信号レベルとの差の関数で表される近似式からマスキング量を算出し、ソース信号の周波数特性を変更して再生するようにしたことを特徴とする音響再生装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
また、従来の車室内の複数の座席で別々のオーディオ信号を再生する車載用音響再生装置として、車室内の前後席それぞれのスピーカの再生音がお互いのスピーカから漏れ聞こえる音をマスキングするように音響特性制御手段を制御することを特徴とする車載用音響再生装置が知られている(例えば特許文献2参照)。
また、音の大きさのレベル(ラウドネスレベル)を測定する方法として、40phonの等感曲線に基づいた低周波数成分の寄与を抑えたA特性、レベルの高い音ではどの周波数成分の寄与もほぼ同様に大きさに寄与する(等感曲線は、ほぼ平らになる)のでより直線に近い重みづけ特性をもったC特性、その中間のレベルの音に用いられる70phonの等感曲線をもとにしたB特性のような補正回路を通して測定する方法が知られている。
また、より複雑な音の大きさの計算方法として、音をいくつかの周波数帯域(普通、1/3オクターブ帯域)に分割し、それぞれの帯域ごとのレベルをStevensのべき法則によって音の大きさに換算し、それらを合計して全体の大きさを計算する方法が知られている(例えば非特許文献1参照)。
特許第3069535号公報 特開2008−203716号公報
B.C.J.ムーア著 大串健吾監訳「聴覚心理学概論」、誠真書房、2005年2月10日発行、P.57−59
しかしながら、従来の音響再生装置や車載用音響再生装置においては、オーディオ信号のレベル変動が大きかったり、車室内で再生する別々のオーディオ信号間のレベル変動差が大きかったりする場合に、オーディオ信号の制御量の変動も大きくなり、オーディオ信号への追従性が遅いと聴感上不自然になってしまうという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、オーディオ信号のレベル変動が大きい場合にも、聴感上自然な制御ができる車載用音響装置を提供することを目的とする。
本発明の車載用音響装置は、車室内騒音によって聴こえにくくなったオーディオ信号を聴こえやすくするために、騒音に応じてイコライザを制御する再生装置において、オーディオ信号のレベル変動を少なくし聴感上同じ音の大きさで聴こえるように制御するレベル調整イコライザと、前記レベル調整イコライザの制御量を算出する制御量算出器と、騒音によって聴こえにくくなったオーディオ信号を聴こえやすくなるように制御する騒音補償イコライザと、前記騒音補償イコライザの制御量を算出する補償量算出器とを備えた構成を有している。
本発明は、オーディオ信号のレベル変動が大きくても、騒音によって聴こえにくくなったオーディオ信号の制御を聴感上自然な制御とすることができる。
本発明の第1の実施の形態における車載用音響装置のブロック図 本発明の第2の実施の形態における車載用音響装置のブロック図 本発明の車載用音響装置における音源分析器の一例を示すブロック図 本発明の車載用音響装置における音源分析器の他の例を示すブロック図 マスキング量特性図
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態の車載用音響装置について、図面を用いて説明する。本発明の第1の実施の形態の車載用音響装置を図1に示す。
図1において、車載用音響装置100は、オーディオ信号を出力する図示していないCDプレーヤなどのオーディオ信号発生装置にオーディオ信号入力端子109で接続され、車110内に設置されたスピーカ111、同じく車110内に設置された騒音を検出するマイク112に接続されている。
車載用音響装置100は、オーディオ信号を制御するレベル調整イコライザ101、騒音補償イコライザ103を有する構成である。
車載用音響装置100はまた、イコライザの制御量を算出するために、オーディオ信号を分析する音源分析器105、マイク112で検出される騒音信号を分析する騒音分析器108、イコライザの制御量あるいは補償量を算出する制御量算出器106、補償量算出器107、イコライザの制御量を変更するレベル調整イコライザ制御器102、騒音補償イコライザ制御器104を有する構成である。
なお、オーディオ信号入力端子109から入力されるオーディオ信号がアナログ信号の場合には、車載用音響装置100とオーディオ信号入力端子109の間にアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換機が設けられていても良い。
また、車載用音響装置100とスピーカ111の間にディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、信号を増幅するためのアンプが設けられていても良い。
さらに、車載用音響装置100とマイク112の間にA/D変換器とアンプが設けられていても良い。
車載用音響装置100は、ディジタル信号処理が可能なディジタルシグナルプロセッサ
(DSP)やマイコンなどで実現しても良い。
以上のように構成された車載用音響装置について、図1を用いてその動作を説明する。
オーディオ信号入力端子109に入力されたオーディオ信号は、オーディオ信号自身のレベル変動を小さくするレベル調整イコライザ101によって振幅周波数特性が変えられた後、車110内の騒音によって聴こえにくくなった分を補償する騒音補償イコライザ103によって振幅周波数特性が変えられ、スピーカ111によって車110内に再生される。
オーディオ信号入力端子109に入力されたオーディオ信号はまた、音源分析器105に入力され、音源分析器105によって音の大きさと相関の高い量に変換され制御量算出器106に入力される。
制御量算出器106は、音源分析器105によって分析された値をもとに、オーディオ信号のレベル変動が少なくなるようなレベル調整イコライザ101に設定する制御量を算出し、レベル調整イコライザ制御器102は、制御量算出器106によって算出された量に応じてレベル調整イコライザ101の特性を変更する。
マイク112によって検出された車110内の騒音信号は、騒音分析器108によってそのレベルが分析され、補償量算出器107の一方の入力となる。補償量算出器107のもう一方の入力は、制御量算出器106の出力である。
制御量算出器106から補償量算出器107には、音源分析器105によって分析されたオーディオ信号の特性と、制御量算出器106によって算出されたレベル調整イコライザ101の制御量が通知される。
補償量算出器107は、まず、制御量算出器106から通知されたオーディオ信号の特性と制御量からレベル調整イコライザ101によって制御された後のオーディオ信号の特性を算出する。制御量の算出には音源分析器105の分析結果を用いるため、再度音オーディオ信号の分析を行う必要はない。
補償量算出器107は、算出した制御後のオーディオ信号の特性と、騒音分析器108によって分析された騒音特性を用いて、騒音によって聴こえにくくなったオーディオ信号を聴こえやすくするような騒音補償イコライザ103に設定する補償量を算出し、騒音補償イコライザ制御器104に通知する。
騒音補償イコライザ制御器104は、その補償量に応じて騒音補償イコライザ103の特性を変更する。
ここで、音源分析器105の構成例と制御量算出器106の制御量算出例を、図3を用いて説明する。
図3は、音源分析器105の一例を示すブロック図であり、301は音の大きさのレベルを測定するための特性を補正するフィルタ、302はエネルギ算出器である。
フィルタ301には、例えばオーディオ信号のレベルに応じて等感曲線に基づいたA特性、B特性、C特性などが設定される。
フィルタ301に入力されたオーディオ信号は、フィルタ301によって、振幅周波数
特性が変えられる。
フィルタ301には等感曲線に基づいた重み付け特性が設定されているため、フィルタ301によって振幅周波数特性が変えられたオーディオ信号は、より聴感上の音の大きさの特性に近くなる。
フィルタ301の出力信号は、エネルギ算出器302に入力され、エネルギ算出器302によって、例えばヒトが音の大きさを知覚する時間分解能である数10msから数100msの時間間隔ごとエネルギが算出される。
制御量算出器106は、エネルギ算出器302によって算出されたエネルギが一定になるようなオーディオ信号のレベル調整量を、レベル調整イコライザ101の制御量として算出する。
なお、制御量算出器106で算出される制御量は、レベル調整イコライザ101の特性変化量が大きくなりすぎないように、逐次更新するようにしても良い。
次に、音源分析器105の他の構成例と制御量算出器106の他の制御量算出例を、図4を用いて説明する。
図4は、音源分析器105の他の例を示すブロック図であり、401は周波数帯域分割器、402はレベル分析器、403は音の大きさ分析器、404は加算器である。
周波数帯域分割器401に入力されたオーディオ信号は、周波数帯域分割器401によって複数の周波数帯域信号に分割される。
周波数帯域分割器401は、異なる中心周波数を持つ複数のBPF(Band Pass Filter)や、FFT(Fast Fourier Transform)のような時間−周波数変換処理で実現される。周波数帯域分割器401の出力信号は、レベル分析器402によって、それぞれの帯域ごとレベルが分析される。
レベル分析器402の分析は、例えばヒトが音の大きさを知覚する時間分解能である数10msから数100msの時間間隔ごと行う。
音の大きさ分析器403は、例えば下式で表されるような関係式を用いて、レベル分析器402で分析されたレベルを音の大きさに関係の深い量にそれぞれの帯域ごと変換する。
L = kI0.3 (式1)
ここで、Lは音の大きさ、Iは音の物理的な強さ(レベル分析器402で分析された値)、kは定数である。
加算器404は、音の大きさ分析器403で各帯域ごと算出された音の大きさを加算して、出力する。
制御量算出器106は、加算器404で加算された音の大きさが一定になるようなオーディオ信号のレベル調整量を、レベル調整イコライザ101の制御量として算出する。次に、補償量算出器107の補償量算出例を説明する。
オーディオ信号が騒音の存在によって聴こえにくくなっている場合、騒音がないときのオーディオ信号の音の大きさと等しい音の大きさで聴こえさせるのに必要な補償量(マス
キング量)は、オーディオ信号と騒音の信号レベルの差と相関が高いことが知られている。
騒音の信号レベルをN[dB]、オーディオの信号レベルをS[dB]とすると、マスキング量M[dB]は、
M = a(S−N)+b(S−N)+c (式2)
で近似することができる。ただし、a、b、cは定数である。
図5は、オーディオ信号の信号レベル(S)が70dBのときの、騒音の信号レベル(N)に対するマスキング量(M)のグラフを示したものである。
図5において、例えばN=70dBのときには、マスキング量Mは約7.3dBである。
このことから、S=70dB、N=70dBのときは、オーディオ信号のレベル(S)を7.3dB大きくすれば、騒音が存在しないときと同じ音の大きさで、オーディオ信号を聴くことができる。
このように、補償量算出器107は、騒音補償イコライザ103で設定された周波数バンドごとマスキング量を算出する。
補償量算出器107は、例えばヒトが音の大きさを知覚する時間分解能である数10msから数100msの時間間隔ごと、補償量を算出するようにする。
このような本発明の第1の実施の形態の車載用音響装置によれば、オーディオ信号のレベル変動を少なくする制御量を算出する制御量算出器と、その制御量に応じてオーディオ信号のレベルを制御するレベル調整イコライザと、騒音によって聴こえにくくなったオーディオ信号を聴こえやすくする補償量を算出する補償量算出器と、その補償量に応じてオーディオ信号のレベルを制御する騒音補償イコライザを設けることにより、レベル調整イコライザによってオーディオ信号のレベル変動を少なくした後、騒音補償イコライザで騒音によって聴こえにくくなったオーディオ信号を制御することができ、オーディオ信号のレベル変動が大きくても、騒音によって聴こえにくくなったオーディオ信号の制御を聴感上自然な制御とすることができるものである。
なお、上記実施の形態においては、車室内騒音をマイクを用いて検出するようにしたが、車室内騒音と相関の高い車速信号やエンジン回転パルスなどを用いて車室内騒音を推定するようにしても良い。
その場合には、車室内に設置したマイクや、マイクで検出した騒音信号を分析する必要がなくなり、システム構成が簡単になるという効果を有する。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の第2の実施の形態の車載用音響装置を図2に示す。
図2において、車載用音響装置200は、オーディオ信号を出力する図示していないCDプレーヤなどのオーディオ信号発生装置にオーディオ信号入力端子212および213で接続され、車214内のフロント側に設置されたフロントスピーカ215、リア側に設置されたリアスピーカ216に接続されている。
オーディオ信号入力端子212からは、フロントスピーカ215に出力するオーディオ信号Aが、オーディオ信号入力端子213からは、リアスピーカ216に出力するオーデ
ィオ信号Bが入力される。
オーディオ信号Aとオーディオ信号Bは、別々のCDプレーヤなどからの信号であり、車214の同一空間に再生される。
車載用音響装置200は、オーディオ信号を制御するためのレベル調整イコライザ202、209、およびマスキング補償イコライザ205を有している。
車載用音響装置200はまた、レベル調整イコライザ202、209の特性を変更するために、音源分析器201、208、制御量算出器204、211、レベル調整イコライザ制御器203、210を有し、マスキング補償イコライザ205の特性を変更するために、補償量算出器207、マスキング補償イコライザ制御器206を有する構成である。
なお、オーディオ信号入力端子212、213から入力されるオーディオ信号がアナログ信号の場合には、車載用音響装置200とオーディオ信号入力端子212または213の間にアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D変換機が設けられていても良い。
また、車載用音響装置200とフロントスピーカ215、またはリアスピーカ216の間にディジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換器と、信号を増幅するためのアンプが設けられていても良い。
車載用音響装置200は、ディジタル信号処理が可能なDSPやマイコンなどで実現しても良い。
以上のように構成された車載用音響装置について、図2を用いてその動作を説明する。オーディオ信号入力端子212に入力されたフロント用オーディオ信号Aは、オーディオ信号A自身のレベル変動を小さくするレベル調整イコライザ202によって振幅周波数特性が変えられた後、リアスピーカ216から出力されるリア用オーディオ信号Bによってマスキングされないように補償するマスキング補償イコライザ205によって振幅周波数特性が変えられ、フロントスピーカ215から車214内のフロント側に再生される。一方、オーディオ信号入力端子213に入力されたリア用オーディオ信号Bは、オーディオ信号B自身のレベル変動を小さくするレベル調整イコライザ209によって振幅周波数特性が変えられ、リアスピーカ216から車214内のリア側に再生される。
オーディオ信号Aのレベル変動を小さくするための音源分析器201、制御量算出器204、レベル調整イコライザ制御器203、レベル調整イコライザ202の動作は、第1の実施の形態と同様である。
また、オーディオ信号Bのレベル変動を小さくするための音源分析器208、制御量算出器211、レベル調整イコライザ制御器210、レベル調整イコライザ209の動作も、第1の実施の形態と同様である。
補償量算出器207には、制御量算出器204から音源分析器201によって分析されたオーディオ信号Aの特性と制御量算出器204によって算出されたレベル調整イコライザ202の制御量と、制御量算出器211から音源分析器208によって分析されたオーディオ信号Bの特性と制御量算出器211によって算出されたレベル調整イコライザ209の制御量とが、通知される。
補償量算出器207は、制御量算出器204、211から通知された値を用いてレベル調整イコライザ202、209によって制御された後のオーディオ信号AおよびBの特性
を算出し、オーディオ信号Aがオーディオ信号Bによってマスキングされないような補償量を算出する。
補償量算出には音源分析器201、208の分析結果を用いるため、再度オーディオ信号A、Bの分析を行う必要はない。
補償量算出器207、マスキング補償イコライザ制御器206、マスキング補償イコライザ205の動作は、第1の実施の形態における補償量算出器107、騒音補償イコライザ制御器104、騒音補償イコライザ103と同様である。
ただし、第1の実施の形態においてはオーディオ信号をS、騒音信号をNとして、オーディオ信号の騒音信号によるマスキング量を算出していたが、本実施の形態においてはオーディオ信号AをS、オーディオ信号BをNとして、オーディオ信号Aのオーディオ信号Bによるマスキング量を算出するようにする。
このようにすることで、車214の同一空間内に別々のオーディオ信号(A、B)が再生されている場合、フロント側で再生されるオーディオ信号Aを、リア側で再生されるオーディオ信号Bにマスキングされずに、明瞭に聴くことができる。
このような本発明の第2の実施の形態の車載用音響装置によれば、同一空間内に異なるオーディオ信号を再生する場合に、オーディオ信号のレベル変動を少なくする制御量を算出する制御量算出器と、その制御量に応じてオーディオ信号のレベルを制御するレベル調整イコライザと、別のオーディオ信号によって聴こえにくくなったオーディオ信号を聴こえやすくする補償量を算出する補償量算出器と、その補償量に応じて聴こえにくくなったオーディオ信号のレベルを制御するマスキング補償イコライザを設けることにより、レベル調整イコライザによってオーディオ信号のレベル変動を少なくした後、マスキング補償イコライザで別のオーディオ信号によって聴こえにくくなったオーディオ信号を制御することができ、オーディオ信号のレベル変動が大きくても、騒音によって聴こえにくくなったオーディオ信号の制御を聴感上自然な制御とすることができるものである。
以上のように、本発明にかかる車載用音響装置は、オーディオ信号のレベル変動が大きくても、騒音や別のオーディオ信号によって聴こえにくくなったオーディオ信号の制御を聴感上自然な制御とすることができるという効果を有し、オーディオ信号が車室内騒音にマスキングされないようにオーディオ信号を制御したり、車室内の複数の座席で別々のオーディオ信号を再生する際にマスキングを利用して聴取効果を向上させる際に、オーディオ信号のレベルを考慮した車載用音響装置等として有用である。
100、200 車載用音響装置
101、202、209 レベル調整イコライザ
102、203、210 レベル調整イコライザ制御器
103 騒音補償イコライザ
104 騒音補償イコライザ制御器
105、201、208 音源分析器
106、204、211 制御量算出器
107、207 補償量算出器
108 騒音分析器
109、212、213 オーディオ信号入力端子
110、214 車
111 スピーカ
112 マイク
205 マスキング補償イコライザ
206 マスキング補償イコライザ制御器
215 フロントスピーカ
216 リアスピーカ
301 フィルタ
302 エネルギ算出器
401 周波数帯域分割器
402 レベル分析器
403 音の大きさ分析器
404 加算器

Claims (4)

  1. 車室内騒音に応じてイコライザを制御する再生装置において、
    オーディオ信号のレベル変動を低減する制御を実行するレベル調整イコライザと、前記レベル調整イコライザの制御量を算出する制御量算出器と、車室内騒音に応じてオーディオ信号の振幅周波数特性を制御する騒音補償イコライザと、前記騒音補償イコライザの補償量を算出する補償量算出器とを備え、
    前記補償量算出器には、前記制御量算出器により算出された前記制御量が通知され、
    前記補償量算出器は、通知された前記制御量を基に前記レベル調整イコライザによる制御後のオーディオ信号の特性を算出し、さらに前記制御後のオーディオ信号の特性を基に前記補償量を算出し、
    前記レベル調整イコライザによってオーディオ信号のレベル変動を低減した後に、前記騒音補償イコライザが振幅周波数特性を制御することを特徴とする車載用音響再生装置。
  2. 車室内の同一空間内において異なる複数の音源を再生する車載用音響再生装置において、
    オーディオ信号のレベル変動を低減する制御を実行するレベル調整イコライザと、前記レベル調整イコライザの制御量を算出する制御量算出器と、他のオーディオ信号のレベルに応じてオーディオ信号の振幅周波数特性を制御するマスキング補償イコライザと、前記マスキング補償イコライザの補償量を算出する補償量算出器とを備え、
    前記補償量算出器には、前記制御量算出器により算出された前記制御量が通知され、
    前記補償量算出器は、通知された前記制御量を基に前記レベル調整イコライザによる制御後のオーディオ信号の特性を算出し、さらに前記制御後のオーディオ信号の特性を基に前記補償量を算出し、
    前記レベル調整イコライザによってオーディオ信号のレベル変動を低減した後、前記マスキング補償イコライザが振幅周波数特性を制御することを特徴とする車載用音響再生装置。
  3. 聴覚の特性に応じて振幅周波数特性の重み付けを行うフィルタと、前記フィルタの出力信号のエネルギを算出するエネルギ算出器とからなる音源分析器を備え、
    前記音源分析器による分析結果から前記レベル調整イコライザの制御量が算出される請求項1または2記載の車載用音響再生装置。
  4. 信号を複数の周波数帯域に分割する周波数分割器と、前記周波数分割器によって周波数分割された信号のレベルを分析するレベル分析器と、前記レベル分析器によって算出されたレベルを用いて音の大きさと相関の高い量に変換する音の大きさ分析器と、分割された周波数バンドごとの前記音の大きさ分割器の出力を合計する加算器とからなる音源分析器を備え、
    前記音源分析器による分析結果からレベル調整イコライザの制御量が算出される請求項1または2記載の車載用音響再生装置。
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