JPH08213486A - 半導体記憶装置の製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置の製造方法

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JPH08213486A
JPH08213486A JP7014423A JP1442395A JPH08213486A JP H08213486 A JPH08213486 A JP H08213486A JP 7014423 A JP7014423 A JP 7014423A JP 1442395 A JP1442395 A JP 1442395A JP H08213486 A JPH08213486 A JP H08213486A
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film
gate electrode
floating gate
insulating film
dry etching
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JP7014423A
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Michio Morita
倫生 森田
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Matsushita Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 選択ゲート絶縁膜と浮遊ゲート上絶縁膜の膜
厚を自由に調整することができるスプリットゲート型半
導体記憶装置の製造方法を提供する。 【構成】 素子分離2が形成された半導体基板1上に、
浮遊ゲート電極4を形成し、その上に、第2シリコン酸
化膜7、第2多結晶シリコン膜を堆積する。次に、第2
多結晶シリコン膜をドライエッチングにより除去しなが
ら、浮遊ゲート電極4上の第2シリコン酸化膜7を露出
させる。その後、浮遊ゲート−素子分離間の第2多結晶
シリコン膜をドライエッチングにより除去していくと、
浮遊ゲート電極4上の第2シリコン酸化膜7の上に第3
シリコン酸化膜9が成長する。その後、ドライエッチン
グ終了後に、浮遊ゲート電極4上と浮遊ゲート電極−素
子分離間にまたがる制御ゲート電極10を形成する。こ
の工程により、選択ゲート絶縁膜と浮遊ゲート上絶縁膜
との膜厚が自由に調整可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スプリットゲート構造
を有する半導体記憶装置の製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、不揮発性メモリであるEEPRO
Mにおいて、過消去による誤読み出しを防止するため
に、メモリセルのトランジスタの制御ゲート電極を選択
トランジスタの選択ゲート電極としても機能させるよう
に共用したスプリットゲート型EEPROMがよく知ら
れている。ここで、スプリットゲート型EEPROMの
選択トランジスタの選択ゲート絶縁膜の膜厚はトランジ
スタの駆動能力との関係で決定され、メモリセルのトラ
ンジスタの浮遊ゲート上絶縁膜の膜厚は浮遊ゲート電極
と制御ゲート電極とのカップリング容量との関係で決定
されるため、それぞれ異なる膜厚にする必要がある。そ
こで、その形成方法として、選択ゲート絶縁膜の下地と
なるシリコン基板と、浮遊ゲート上絶縁膜の下地となる
浮遊ゲート電極を構成する多結晶シリコン膜との熱処理
による酸化膜成長速度の相違を利用する方法が知られて
いる。
【0003】以下に、従来例について図3(a)〜
(d)を参照しながら説明する。図3(a)〜(d)
は、従来のスプリットゲート型EEPROMの製造工程
における構造の変化を示す断面図である。
【0004】まず、図3(a)に示すように、半導体基
板101の表面付近の領域を複数の活性領域に区画する
素子分離102をCVD酸化膜を用いて形成し、この基
板の全面上に熱酸化によりシリコン酸化膜103aを形
成した後、さらに多結晶シリコン膜104aを堆積す
る。次に、図3(b)に示すように、レジスト膜で構成
される浮遊ゲート電極形成用マスク105を用いて、公
知の異方性ドライエッチングにより、上記シリコン酸化
膜103a及び多結晶シリコン膜104aをパターニン
グして、浮遊ゲート電極104及びゲート絶縁膜103
を形成する。次に、図3(c)に示すように、浮遊ゲー
ト電極形成用マスク105を除去した後、基板の全面に
酸化処理を施し、シリコン基板101の表面上にはシリ
コン酸化膜で構成される選択ゲート絶縁膜107を成長
させ、浮遊ゲート電極104の表面上には、シリコン酸
化膜で構成されるが上記選択ゲート絶縁膜107とは異
なる膜厚を有する浮遊ゲート上絶縁膜108を成長させ
た後、選択ゲート絶縁膜107と浮遊ゲート上絶縁膜1
08との上に多結晶シリコン膜109aを堆積する。そ
して、図3(d)に示すように、レジストマスク110
を用いて、公知の異方性ドライエッチングにより、多結
晶シリコン膜109aをパターニングし、制御ゲート電
極109を形成する。
【0005】すなわち、選択ゲート絶縁膜107の下地
となるシリコン基板101と浮遊ゲート上絶縁膜108
の下地となる多結晶シリコン膜の熱処理による酸化膜成
長速度の相違を利用して、選択ゲート絶縁膜107と浮
遊ゲート上絶縁膜108の膜厚を異ならせ、これにより
選択ゲート絶縁膜107と浮遊ゲート上絶縁膜108と
で耐圧を変えるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の方法では、従来の方法では選択ゲート絶縁膜10
7の膜厚と浮遊ゲート上絶縁膜108の膜厚とが互いに
一定の比で関連付けられるので、両者の膜厚を個別に変
更することが困難である。このため、浮遊ゲート電極−
制御ゲート電極のカップリング容量を自由に調整するこ
とが困難である。すなわち、本来、スプリットゲート型
EEPROMの選択トランジスタの駆動能力と、メモリ
セルのトランジスタの浮遊ゲート電極−制御ゲート電極
のカップリング容量とを最適化することが困難であると
いう問題があった。
【0007】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、選択ゲート絶縁膜と浮遊ゲート上絶
縁膜との膜厚差を容易に変えることができ、浮遊ゲート
絶縁膜と選択ゲート絶縁膜とのカップリング容量を容易
に制御できる半導体記憶装置の製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明の講じた手段は、半導体記憶装置の製
造方法として、半導体基板の一部に、素子分離絶縁膜に
よって分離された活性領域を形成する工程と、上記活性
領域の半導体基板上にゲート絶縁膜を介して浮遊ゲート
電極を形成する工程と、上記浮遊ゲート電極を形成した
後に、上記浮遊ゲート電極の表面上を含む基板の全面上
に第1の絶縁膜を形成する工程と、上記第1の絶縁膜の
表面上に第1の導電膜を形成する工程と、上記第1の導
電膜と第1の絶縁膜とでエッチング選択比の高いドライ
エッチングを行って、上記浮遊ゲート電極の上方におけ
る第1の導電膜が除去されて第1の絶縁膜が露出した後
は、残存する浮遊ゲート電極−素子分離間の第1の導電
膜のドライエッチングを続行すると同時に露出した第1
の絶縁膜上に第2の絶縁膜を堆積する工程と、上記ドラ
イエッチング工程の後に、全面に第2の導電膜を堆積し
た後、パターニングして浮遊ゲート電極の上方と浮遊ゲ
ート電極−素子分離間のシリコン基板の上方との間に跨
る制御ゲート電極を形成する工程とを設ける方法であ
る。
【0009】請求項2の発明の講じた手段は、請求項1
記載の半導体記憶装置の製造方法において、上記第1の
導電膜を堆積する工程では、第1の導電膜の膜厚を、上
記浮遊ゲート電極と素子分離との間隙の幅の2分の1以
上とする方法である。
【0010】請求項3の発明の講じた手段は、請求項1
又は2記載の半導体記憶装置の製造方法において、上記
ドライエッチングを行う工程では、浮遊ゲート電極上の
第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜の合計膜厚が所定厚みに
なるまでドライエッチングを行い、上記制御ゲート電極
を形成する工程では、第1の導電膜のドライエッチング
工程で残存した部分とその上の第2の導電膜とを同時に
パターニングする方法である。
【0011】請求項4の発明の講じた手段は、請求項1
又は2記載の半導体記憶装置の製造方法において、上記
ドライエッチングを行う工程では、第1の導電膜をすべ
て除去するまでドライエッチングを行い、上記制御ゲー
ト電極を形成する工程では、第2の導電膜のみをパター
ニングする方法である。
【0012】請求項5の発明の講じた手段は、請求項
1,2,3又は4記載の半導体記憶装置の製造方法にお
いて、上記第1の導電膜を多結晶シリコン膜,非結晶シ
リコン膜のうちの一方とし、上記第1の絶縁膜及び第2
の絶縁膜をいずれもシリコン酸化膜とする方法である。
【0013】請求項6の発明の講じた手段は、請求項5
記載の半導体記憶装置の製造方法において、上記ドライ
エッチング工程では、ハロゲン化水素ガス,ハロゲンガ
スのうち少なくとも一方を含むガスを使用する方法であ
る。
【0014】
【作用】以上の製造方法により、請求項1の発明では、
第1の導電膜が浮遊ゲート電極−素子分離間に埋め込ま
れた状態で、第1の導電膜を除去するためのドライエッ
チングが行われる。このエッチング中に、浮遊ゲート電
極上の第1の絶縁膜が露出すると、その後、まだ残存す
る浮遊ゲート電極−素子分離間の第1導電膜のドライエ
ッチングを続行することで、浮遊ゲート電極上の第1の
絶縁膜の上にさらに第2の絶縁膜が堆積し、両者の合計
が浮遊ゲート上絶縁膜となる。
【0015】この第2の絶縁膜が堆積する詳細なメカニ
ズムは明かではないが、以下のように推定される。例え
ばHBrガスを用いた平行平板型RIE装置等によるシ
リコン酸化膜やシリコン窒化膜を除去するドライエッチ
ングプロセスにおいて、多結晶シリコン膜や非結晶シリ
コン膜や他の金属膜等の上では、Brプラズマと金属や
Siが反応してSi−Br等が生じ、エッチングが進行
する。一方、絶縁膜上では、ある条件下(比較的高圧、
低電力)で、Si−O結合エネルギーが強いために反応
は起こらず、前述のSi−Br等が絶縁膜上に吸着,堆
積する。そして、エッチング終了後、大気中の水分と反
応して、BrとOが置換され、Siや金属の酸化膜にな
ると考えられる。
【0016】このように、第1の絶縁膜が露出した部分
にのみ、第2の絶縁膜が堆積するので、選択ゲート形成
領域である浮遊ゲート電極−素子分離間の絶縁膜(選択
ゲート絶縁膜)と浮遊ゲート上絶縁膜との膜厚に差が生
じる。すなわち、ドライエッチングガスの選択比を変更
したり、ドライエッチング時間を変えることなどによ
り、各絶縁膜の膜厚差を自由に調整することが可能とな
り、選択トランジスタの駆動電圧と、メモリセルにおけ
る制御ゲート電極−浮遊ゲート電極間のカップリング容
量とが最適となるように各絶縁膜の膜厚の調整が可能と
なる。
【0017】請求項2の発明では、浮遊ゲート電極−素
子分離間の半導体基板上の第1の導電膜の上端面と、浮
遊ゲート電極上の第1の導電膜の上端面とがほぼ同じ位
置になるよう第1の導電膜が堆積され、第1の導電膜全
体がほぼ平坦化される。したがって、浮遊ゲート電極−
素子分離間における第1の導電膜の厚みは、浮遊ゲート
上方における第1の導電膜の厚みよりも浮遊ゲート電極
の厚み以上確実に厚くなる。従って、ドライエッチング
により、浮遊ゲート上絶縁膜と、選択ゲート絶縁膜との
膜厚差の調整可能な範囲が拡大する。
【0018】請求項3又は4の発明では、選択ゲート絶
縁膜となる第1絶縁膜の膜厚は一定のままで、浮遊ゲー
ト電極と制御ゲート電極とのカップリング容量が調整さ
れるので、浮遊ゲート上絶縁膜の膜厚と選択ゲート絶縁
膜の膜厚との差の調整が容易となる。
【0019】請求項5又は6の発明では、第1の絶縁膜
の上に第1の導電膜が分解されてなるシリコン化合物が
付着し、このシリコン化合物が酸化されてシリコン酸化
膜が成長する。すなわち、第1の導電膜のドライエッチ
ングによって、請求項1の作用で述べたハロゲン化シリ
コン等のシリコン化合物が生じ、エッチングが進行する
一方、第1の絶縁膜上ではシリコン化合物が水分と反応
してなるシリコン酸化膜が成長する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図1
(a)〜(d)及び図2(a)〜(c)を参照しながら
説明する。これらの各図は、実施例に係る半導体記憶装
置の製造工程における構造の変化を示す断面図である。
【0021】まず、図1(a)に示すように、半導体基
板1の表面付近の領域を複数の活性領域に区画する高さ
300nmの素子分離2をCVD酸化膜で形成した後、
基板の全面上に25nm程度の厚みの第1シリコン酸化
膜3aを公知の熱酸化法により形成し、さらに、400
nm程度の厚みの第1多結晶シリコン膜4aを公知の減
圧CVD法により堆積する。
【0022】次に、図1(b)に示すように、フォトレ
ジスト等による浮遊ゲート電極形成用マスク5を形成
し、異方性ドライエッチング例えば平行平板によるドラ
イエッチング技術により、HCl:20sccm、HB
r:60sccm、O2 :1sccmの流量比を有する
ガスを用いて、ガス圧27Pa、高周波電力350Wの
条件下で、上記第1多結晶シリコン膜4a及び第1シリ
コン酸化膜3aをパターニングし、浮遊ゲート電極4及
びゲート酸化膜3を形成する。
【0023】次に、図1(c)に示すように、上記フォ
トマスク5を公知の酸素プラズマアッシング法等により
除去した後、30nm程度の厚みの第2シリコン酸化膜
7(第1の絶縁膜)を公知の減圧CVD法により堆積
し、浮遊ゲート電極4の上方における厚みが300nm
程度の第2多結晶シリコン膜8(第1の導電膜)を公知
の減圧CVD法により堆積し、第2多結晶シリコン膜8
を素子分離−浮遊ゲート電極間に埋め込む。本実施例で
は、素子分離2で囲まれる活性領域の幅を500nm、
第2多結晶シリコン膜8の膜厚を300nmとしたが、
第2多結晶シリコン膜8の膜厚が浮遊ゲート電極−素子
分離間の幅の1/2以上であれば、浮遊ゲート電極4の
上方と浮遊ゲート電極−素子分離間とで第2多結晶シリ
コン膜8の上端がほぼ平坦になるように埋め込むことは
容易である。
【0024】次に、図1(d)に示すように、異方性ド
ライエッチングにより、第2多結晶シリコン膜8の全面
を浮遊ゲート電極4上の第2シリコン酸化膜7が露出す
るまでエッチバックする。本実施例では、平行平板型R
IE装置を用いたドライエッチング技術でHCl:20
sccm、HBr:60sccm、O2 :1sccmの
流量比を有するガスを用いて、ガス圧27Pa、高周波
電力350W、熱酸化膜に対するエッチングの選択比3
0対1の条件下で、第2多結晶シリコン膜8の厚み30
0nm相当分を除去した。
【0025】次に、図2(a)に示すように、浮遊ゲー
ト4と素子分離2との間に残存する第2多結晶シリコン
膜8を、異方性ドライエッチングにより、エッチング条
件を切り換えながら除去した。本実施例では、例えば平
行平板型RIE装置を用いたドライエッチング技術でH
Cl:10sccm、HBr:70sccm、O2 :2
sccmガスを用いて、ガス圧27Pa、高周波電力3
50W、熱酸化膜に対するエッチングの選択比70対1
の条件下で、厚み600nm相当分除去した。この2段
階目のエッチングにより、制御ゲート電極の下地となる
浮遊ゲート電極4上の第2シリコン酸化膜7が露出され
ると同時に、浮遊ゲート電極4上の第2シリコン酸化膜
7が露出している部分に6nm程度の厚みの第3シリコ
ン酸化膜9(第2の絶縁膜)が堆積される。この第3シ
リコン酸化膜9と第2シリコン酸化膜7とにより浮遊ゲ
ート上絶縁膜12が構成される。
【0026】本実施例では、熱酸化膜に対するエッチン
グ選択比30:1を有するガスと、エッチング選択比7
0:1を有するガスとを用いた2段階のエッチングを開
示したが、当初からエッチング選択比70:1を有する
ガスを用いてもよい。ただし、このような2段エッチン
グを行うことにより、第2多結晶シリコン膜8の段差部
に残渣が生じるのが有効に防止される。
【0027】また、本実施例では、ドライエッチングを
行って第2多結晶シリコン膜8をすべて除去するように
しているが、浮遊ゲート電極4上の第2シリコン酸化膜
7及び第3シリコン酸化膜9の合計膜厚(つまり浮遊ゲ
ート上絶縁膜12の膜厚)が所定値になる時点でドライ
エッチングを終了するようにしてもよい。その場合、堆
積するシリコン酸化膜の膜厚を自由にコントロールする
ことができ、かつ浮遊ゲート4−素子分離2間に第2多
結晶シリコン膜8が残った状態となっても、後述の制御
ゲート電極の形成に不都合をきたすこともほとんどな
い。
【0028】次に、図2(b)に示すように、250n
m程度の厚みの第3多結晶シリコン膜10a(第2の導
電膜)を公知の減圧CVD法により堆積し、フォトレジ
スト等の制御ゲート電極形成用マスク11を形成する。
【0029】次に、図2(c)に示すように、異方性ド
ライエッチング例えば平行平板RIE装置によるドライ
エッチング技術でHCl:20sccm、HBr:60
sccm、O2 :1sccmの流量比を有するガスを用
いて、ガス圧27Pa、高周波電力350Wの条件下
で、上記第3多結晶シリコン膜10aを除去し、制御ゲ
ート電極10を形成する。図2(c)に示す状態で、浮
遊ゲート電極4上では、第3シリコン酸化膜9と第2シ
リコン酸化膜7とにより浮遊ゲート上絶縁膜12が構成
される一方、選択ゲート形成領域となる浮遊ゲート電極
−素子分離間では、第2シリコン酸化膜7単独で選択ゲ
ート絶縁膜が構成される。
【0030】なお、第3多結晶シリコン膜10aを堆積
する前に、第3シリコン酸化膜9の膜質を向上させるた
めに、熱処理を行なってもよいことは言うまでもない。
【0031】以上の工程を概略的に述べると、本実施例
では、選択ゲート形成領域となる浮遊ゲート電極−素子
分離間に第2多結晶シリコン膜8を埋め込み、第2多結
晶シリコン膜8をドライエッチングしながら、浮遊ゲー
ト電極4上の第2シリコン酸化膜7を露出させる。その
とき、第2多結晶シリコン膜8が、浮遊ゲート電極−素
子分離間では浮遊ゲート電極4上よりも、浮遊ゲート電
極4の厚み以上(正確には浮遊ゲート電極4の厚みとゲ
ート酸化膜3の厚みとの合計分)厚いのを利用して、残
存する浮遊ゲート電極−素子分離間に埋め込まれた第2
多結晶シリコン膜8のドライエッチングを続行しなが
ら、浮遊ゲート電極4上の第2シリコン酸化膜7の上に
第3シリコン酸化膜9を成長させる。したがって、第2
シリコン酸化膜7と第3シリコン酸化膜9とで構成され
る浮遊ゲート上絶縁膜12の膜厚は、第2シリコン絶縁
膜7単独で構成される選択ゲート絶縁膜よりも厚くな
る。この両者の厚みは、ドライエッチングを行う時間,
エッチングガスの選択比,浮遊ゲート電極4の高さ等に
よって、互いに無関係に調整することができる。すなわ
ち、選択ゲート絶縁膜の膜厚は一定としておき、浮遊ゲ
ート電極4と制御ゲート電極10のカップリング容量を
自由に調整することができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、請求項1
の発明によれば、スプリットゲート型半導体記憶装置に
おいて、選択トランジスタの駆動電圧とメモリセルとの
カップリング容量とが最適となるように浮遊ゲート上絶
縁膜と選択ゲート絶縁膜との膜厚を調整することができ
る。
【0033】請求項2の発明によれば、浮遊ゲート上絶
縁膜と選択ゲート絶縁膜との膜厚との差の調整可能な範
囲の拡大を図ることができる。
【0034】請求項3又は4の発明によれば、選択ゲー
ト絶縁膜の膜厚を変えることなく浮遊ゲート電極のカッ
プリング容量を自由に調整することができ、浮遊ゲート
絶縁膜の膜厚と選択ゲート絶縁膜の膜厚との差の調整の
容易化を図ることができる。
【0035】請求項5又は6の発明によれば、ドライエ
ッチング工程において、第1の絶縁膜上にシリコン化合
物が水分と反応してなるシリコン酸化膜からなる第2絶
縁膜を容易に堆積することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例におけるスプリットゲート型EEPRO
Mの製造工程のうち第2多結晶シリコン膜のドライエッ
チング工程の前半までの工程における構造の変化を示す
断面図である。
【図2】実施例におけるスプリットゲート型EEPRO
Mの製造工程のうち第2多結晶シリコン膜のドライエッ
チング工程の後半からの工程における構造の変化を示す
断面図である。
【図3】従来のスプリットゲート型EEPROMの製造
工程における構造の変化を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 素子分離 3a 第1シリコン酸化膜 3 ゲート酸化膜 4a 第1多結晶シリコン膜 4 浮遊ゲート電極 5 浮遊ゲート電極形成用マスク 7 第2シリコン酸化膜(第1の絶縁膜) 8 第2多結晶シリコン膜(第1の導電膜) 9 第3シリコン酸化膜(第2の絶縁膜) 10a 第3多結晶シリコン膜(第2の導電膜) 10 制御ゲート電極 11 制御ゲート電極形成用マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 27/115 29/78 21/336 H01L 29/78 301 G 301 P

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の一部に、素子分離絶縁膜に
    よって分離された活性領域を形成する工程と、 上記活性領域の半導体基板上にゲート絶縁膜を介して浮
    遊ゲート電極を形成する工程と、 上記浮遊ゲート電極を形成した後に、上記浮遊ゲート電
    極の表面上を含む基板の全面上に第1の絶縁膜を形成す
    る工程と、 上記第1の絶縁膜の表面上に第1の導電膜を形成する工
    程と、 上記第1の導電膜と第1の絶縁膜とでエッチング選択比
    の高いドライエッチングを行って、上記浮遊ゲート電極
    の上方における第1の導電膜が除去されて第1の絶縁膜
    が露出した後は、残存する浮遊ゲート電極−素子分離間
    の第1の導電膜のドライエッチングを続行すると同時に
    露出した第1の絶縁膜上に第2の絶縁膜を堆積する工程
    と、 上記ドライエッチング工程の後に、全面に第2の導電膜
    を堆積した後、パターニングして浮遊ゲート電極の上方
    と浮遊ゲート電極−素子分離間のシリコン基板の上方と
    の間に跨る制御ゲート電極を形成する工程とを備えたこ
    とを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、 上記第1の導電膜を堆積する工程では、第1の導電膜の
    膜厚を、上記浮遊ゲート電極と素子分離との間隙の幅の
    2分の1以上とすることを特徴とする半導体記憶装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、 上記ドライエッチングを行う工程では、浮遊ゲート電極
    上の第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜の合計膜厚が所定厚
    みになるまでドライエッチングを行い、 上記制御ゲート電極を形成する工程では、第1の導電膜
    のドライエッチング工程で残存した部分とその上の第2
    の導電膜とを同時にパターニングすることを特徴とする
    半導体記憶装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載の半導体記憶装置の
    製造方法において、 上記ドライエッチングを行う工程では、第1の導電膜を
    すべて除去するまでドライエッチングを行い、 上記制御ゲート電極を形成する工程では、第2の導電膜
    のみをパターニングすることを特徴とする半導体記憶装
    置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4記載の半導体記
    憶装置の製造方法において、 上記第1の導電膜は多結晶シリコン膜,非結晶シリコン
    膜のうちの一方であり、 上記第1の絶縁膜及び第2の絶縁膜はいずれもシリコン
    酸化膜であることを特徴とする半導体記憶装置の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体記憶装置の製造方
    法において、 上記ドライエッチング工程では、ハロゲン化水素ガス,
    ハロゲンガスのうち少なくとも一方を含むガスを使用す
    ることを特徴とする半導体記憶装置の製造方法。
JP7014423A 1995-01-31 1995-01-31 半導体記憶装置の製造方法 Withdrawn JPH08213486A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002151608A (ja) * 2000-09-20 2002-05-24 Silicon Storage Technology Inc 制御ゲートスペーサを有する一連の半導体メモリ浮動ゲートメモリセルを形成する自己調整方法及びそれにより形成されるメモリアレイ

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JP2002151608A (ja) * 2000-09-20 2002-05-24 Silicon Storage Technology Inc 制御ゲートスペーサを有する一連の半導体メモリ浮動ゲートメモリセルを形成する自己調整方法及びそれにより形成されるメモリアレイ

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