JP3166729B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3166729B2
JP3166729B2 JP29089998A JP29089998A JP3166729B2 JP 3166729 B2 JP3166729 B2 JP 3166729B2 JP 29089998 A JP29089998 A JP 29089998A JP 29089998 A JP29089998 A JP 29089998A JP 3166729 B2 JP3166729 B2 JP 3166729B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はバイポーラトランジ
スタを含む半導体装置に関し、特に高周波特性を改善し
たバイポーラトランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にバイポーラトランジスタの高周波
特性を改善するには、遮断周波数fTを向上すると同時
に、ベース抵抗やコレクタベース間容量などを低減する
事が必要である。そのため、ベースを選択成長法(単結
晶シリコン、及び多結晶シリコン上にのみ同じ結晶状態
のシリコンを成長させる方法)により形成した自己整合
型バイポーラトランジスタが特開平4−330730号
公報において提案されている。そのバイポーラトランジ
スタの製造方法及び構造を図5〜図7に示す。
【0003】先ず、図5(a)に示すように、P型シリ
コン基板1上に、ヒ素をエネルギ70keV、ドーズ量
5×1015cm-3の条件で注入する。次に、窒素雰囲気
中で1100℃、4時間の熱処理を行い、ヒ素を拡散さ
せ、N+ 型コレクタ埋込層2を形成する。続いて、通常
のエピタキシャル成長法により、リン濃度が5×1015
cm-3のシリコンを1.0μm程度成長して、N- 型エ
ピタキシャル層3を形成する。次いで、フォトリソグラ
フィ法によりレジストパターンを形成し、異方性エッチ
ングを行うことにより、前記N- 型エピタキシャル層3
の表面から前記P型シリコン基板1に到達する溝4を形
成する。溝4の中にBPSG膜5を埋め込み、素子分離
領域を形成する。次に、前記N- 型エピタキシャル層3
の表面に、1000Åのシリコン酸化膜6を形成する。
【0004】次いで、図5(b)に示すように、フォト
リソグラフィ法により、前記シリコン酸化膜6の表面に
フォトレジストパターンを形成し、フッ酸を用いたウエ
ットエッチングにより、前記シリコン酸化膜6にコレク
タ電極を引き出すためのコレクタコンタクト開口7を形
成する。コレクタコンタクト開口7を通して、リンをエ
ネルギ70keV、ドーズ量5×1015cm-2の条件で
注入して、コレクタ引き出し領域8を形成する。前記レ
ジストパターンを除去した後、窒素雰囲気中で、900
℃、30分程度熱処理をすることにより、イオン注入に
よるダメージの回復およびリンの活性化を行う。次い
で、全面に多結晶シリコン膜を2000Å程度形成す
る。更に、フォトリソグラフィにより、レジストパター
ンを形成し、コレクタコンタクト開口7上の多結晶シリ
コン膜にリンをエネルギ70keV、ドーズ量5×10
15cm-2の条件で注入する。次にフォトリソグラフィに
より、レジストパターンを形成し、エミッタおよびベー
ス引き出し多結晶シリコン膜が形成される領域にのみ、
ボロンをエネルギ20keV、ドーズ量5×1015cm
-2の条件で注入し、レジストパターンを除去する。次
に、フォトレジストパターン形成および異方性エッチン
グにより、多結晶シリコン膜をパターニングして、ベー
ス電極用多結晶シリコン膜9およびコレクタ電極用多結
晶シリコン膜10を形成する。
【0005】次に、図5(c)に示すように、全面にL
PCVD法により、シリコン窒化膜11を形成する。続
いて、フォトリソグラフィ法により、フォトレジストパ
ターンを形成した後、異方性エッチングにより、前記シ
リコン窒化膜11、ベース電極用多結晶シリコン膜9を
選択除去し、エミッタコンタクト開口13を形成する。
次いで、図6(a)に示すように、全面にシリコン窒化
膜を形成し、異方性エッチングを行うことにより、エミ
ッタコンタクト開口13側面に、シリコン窒化膜側壁1
4を形成する。続いて、フッ酸を用いた等方性エッチン
グを行うことにより、前記シリコン酸化膜6を横方向に
拡大した状態に除去し、エミッタコンタクト開口13内
の前記N- 型エピタキシャル層3の表面を露呈し、かつ
前記ベース電極用多結晶シリコン膜9の底面を露出す
る。
【0006】次に、図6(b)に示すように、選択エピ
タキシャル成長により、シリコン酸化膜6が除去された
前記N- 型エピタキシャル層3上にP型ベースエピタキ
シャル層17を成長し、かつこれと同時に底面が露出し
た前記ベース電極用多結晶シリコン膜9の底面にP型多
結晶シリコン膜18を形成する。この成長は、P型ベー
スエピタキシャル層17とP型多結晶シリコン膜18が
接続するまで行う。前記P型ベースエピタキシャル層1
7のボロン濃度は、例えば1×1019cm-3である。
【0007】次に、図6(c)に示すように、全面にシ
リコン窒化膜を500Å程度形成し、異方性エッチング
によりエミッタコンタクト開口13の内面に側壁19を
形成する。さらに、全面に、LPCVD法により、成長
時よりリンがドーピングされているin−situリン
ドープ多結晶シリコン膜を2000Å形成する。フォト
リソグラフィ法により、フォトレジストパターンを形成
した後、異方性エッチングにより、リンドープ多結晶シ
リコン膜を除去し、エミッタ電極用多結晶シリコン膜2
0を形成する。そして、熱処理により、エミッタ電極用
多結晶シリコン膜20よりリンをP型ベースエピタキシ
ャル層17に拡散する事によりエミッタ領域21を形成
する。
【0008】しかる上で、図7(a)に示すように、全
面に絶縁膜22を形成した後、絶縁膜22の表面をCM
Pにより平坦化する。フォトリソグラフィ法により、フ
ォトレジストパターンを形成した後、異方性エッチング
を行うことにより、前記絶縁膜22にベース開口23、
エミッタ開口24、コレクタ開口25を形成する。その
後、図7(b)に示すように、アルミニウムなどの金属
をスパッタした後、フォトレジストパターン形成後、異
方性エッチングを行うことにより、ベース電極26、エ
ミッタ電極27、コレクタ電極28を形成する。
【0009】このようにベース領域がP型ベースエピタ
キシャル層17で構成されたバイポーラトランジスタ、
換言すればベース領域がエピタキシャル成長法により形
成された半導体層からなるバイポーラトランジスタで
は、ベース幅はエピタキシャル成長の層厚によって決定
されるため、イオン注入などの方法によりベース領域を
形成したものに比較して、ベース濃度を高くした場合に
もベース幅を薄く、かつその不純物プロファイルを精密
に制御する事ができ、fTを向上する事ができる。
【0010】しかし、前記した従来の構成では、トラン
ジスタとして動作するエミッタ領域21の直下からベー
ス電極用多結晶シリコン9までの領域(この領域をリン
クベース領域と呼ぶ)に、前記ベースエピタキシャル層
17と同時に成長し、かつ不純物を導入したP型多結晶
シリコン膜18が存在する。このため、リンク領域(P
型多結晶シリコン膜18)の濃度はベースエピタキシャ
ル層17と同じ濃度=1×1019cm-3であり、ベース
抵抗を十分に下げることが難しくなる。
【0011】このリンクベース領域の抵抗を下げるため
の技術が特許第2606141号明細書に提案されてい
る。この技術について説明する。先ず、第8図(a)に
おいて、エミッタコンタクト開口13、シリコン窒化膜
側壁14形成までのプロセスは、図5(a)〜図6
(a)の工程と同じである。次いで、図8(b)に示す
ように、選択エピタキシャル成長法により、N- 型エピ
タキシャル層3上にP型単結晶シリコン層31を、また
同時にベース電極用多結晶シリコン膜9の下面にP型多
結晶シリコン層32をそれぞれ成長する。この成長は、
P型単結晶シリコン層31とP型多結晶シリコン層32
が接続されるまで行う。このエピタキシャル成長により
P型単結晶シリコン層31はベース電極用多結晶シリコ
ン膜9のひさしの下で厚く、エミッタコンタクト開口1
3直下において薄くなるように成長する。このような形
に選択成長させることは、超高真空(10-4Torr程
度)下での気相成長(UHV/CVD:ultra high vac
uum/chemical vapor deposition)により、可能であ
る。そのとき原料ガスを、Si2 6 =12sccm、
Cl2 =0.04sccm、B2 6 =0.01scc
mの比率で供給する。この条件では、Cl2 によりエミ
ッタ開口直下での成長が阻害され、開口周辺部での成長
が速くなるため、第8図(b)に示すような形状でエピ
タキシャル層を形成することが可能である。そして、熱
処理を行ってベース電極用多結晶シリコン膜9からボロ
ンを拡散し、P型多結晶シリコン膜32をP+ 型多結晶
シリコン膜に変え、さらに、P型単結晶シリコン膜31
のうち、ベース電極用多結晶シリコン膜9のひさし直下
の500ÅまでをP+ 型単結晶シリコン膜へと変える。
【0012】次に、図9(a)に示すように、再度UH
V/CVDによる選択エピタキシャル成長により、P型
ベースエピタキシャル層17を形成する。その後、図6
(c)〜図7(b)に示したように、側壁19の形成、
エミッタ電極用多結晶シリコン膜20の形成、絶縁膜2
2の形成、各開口23〜25の形成、各電極26〜28
の形成を行って、図9(b)に示すような半導体装置が
得られる。
【0013】この第二の従来技術では、P型ベースエピ
タキシャル層17の形成に先立ってP型単結晶シリコン
膜31とP型多結晶シリコン膜32からなるリンクベー
ス領域を形成し、熱処理を用いてこのリンクベース領域
にボロンを拡散する事で、リンクベース領域31,32
の濃度をベースエピタキシャル層17に比べて高く形成
することが可能である。これにより、リンクベース領域
の抵抗値を下げ、ベース抵抗の低減を達成することがで
きる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、P型単
結晶シリコン膜31とP型多結晶シリコン層32を形成
する際に、選択成長が可能な膜厚には限りがあり、その
上限はほぼ1000Å以下である。そのため、これらの
シリコン膜31と32を接続するためには、ベース電極
用多結晶シリコン膜9とN- 型エピタキシャル層3の間
隔には上限が生じることになる。その結果、ベース電極
用多結晶シリコン膜9とN- 型エピタキシャル層3の間
隔を狭めるためには、これらを絶縁するシリコン酸化膜
6の膜厚が薄くなり、結果の間に発生する寄生容量を低
減することができないという問題が生じることになる。
【0015】本発明の目的は、前記した従来技術の問題
を解消し、リンクベース領域の低抵抗化と低容量化を実
現し、高周波特性に優れたバイポーラトランジスタを含
む半導体装置の製造方法を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、コレクタ領域
として構成される一導電型の半導体基板(シリコン基板
上のエピタキシャル層)の表面に絶縁膜(シリコン酸化
膜)を介して逆導電型のベース電極用半導体膜(ベース
電極用多結晶シリコン膜)を形成する工程と、前記ベー
ス電極用半導体膜を選択エッチングして開口を形成する
工程と、前記開口内において前記絶縁膜を横方向に拡大
した状態でエッチングして前記ベース電極用半導体膜と
前記半導体基板の表面との間に間隙を有するコンタクト
開口を形成する工程と、前記コンタクト開口及び前記間
隙内に絶縁膜を形成する工程と、前記コンタクト開口及
び前記間隙内に逆導電型の不純物を含む第1の半導体膜
(多結晶シリコン膜)を形成し、かつこの第1の半導体
膜と前記絶縁膜をエッチングして前記間隙内に前記ベー
ス電極用半導体膜と前記半導体基板の各表面と微小な間
隔を保った状態で前記第1の半導体膜を残す工程と、前
記半導体基板の上面にベース領域としての逆導電型の第
2の半導体膜(ベースエピタキシャル層)を、及び前記
ベース電極用半導体膜の下面に逆導電型の第3の半導体
膜(多結晶シリコン膜)をそれぞれ選択成長し、前記第
2の半導体膜と第3の半導体膜をそれぞれ前記第1の半
導体膜に接続する工程と、前記ベース電極用半導体膜と
前記第1の半導体膜のそれぞれから前記第3の半導体膜
に逆導電型の不純物を拡散して前記第3の半導体膜の不
純物濃度を高める工程と、前記第2の半導体膜に一導電
型の不純物を導入してエミッタ領域を形成する工程とを
含み、前記コレクタ領域、ベース領域、エミッタ領域で
構成されるバイポーラトランジスタを製造することを特
徴とする。
【0017】本発明の製造方法では、ベース電極用半導
体膜と半導体基板との間隙内に予め第1の半導体膜を形
成しておき、半導体基板上に第2の半導体膜を成長し、
またベース電極用半導体膜の下面に第3の半導体膜を成
長し、これら第2,第3の半導体膜を第1の半導体膜に
より相互に接続しているので、第2及び第3の半導体膜
の成長膜厚が制限される場合でもベース電極用半導体膜
と半導体基板との間隔を大きくでき、バイポーラトラン
ジスタのベースの寄生容量を低減することができる。ま
た、リンクベース領域を構成する第3の半導体膜には、
成長後にベース電極用半導体膜と第1の半導体膜のそれ
ぞれから不純物を拡散することにより、第3の半導体膜
の不純物濃度を、ベース領域としての第2の半導体膜よ
りも高濃度に形成することができ、その低抵抗化を実現
し、結果としてリンクベース領域を低抵抗化してバイポ
ーラトランジスタの高周波特性を改善することが可能と
なる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明を適用したバイポー
ラトランジスタの断面図である。(100)の面方位を
もち、抵抗率が約10〜20ΩcmであるP型シリコン
基板1上に、ヒ素が拡散されたN+型コレクタ埋め込み
層2が形成されている。N+ コレクタ埋め込み層2上に
は、リン濃度が約5×1016cm-3で、厚さが1μm程
度のN- 型エピタキシャル層3が形成されている。ま
た、素子分離を行うため、前記N- 型エピタキシャル層
3の表面から前記P型シリコン基板1にまで到達する溝
4が形成されており、この溝4はBPSG膜5により埋
め込まれている。後述するコレクタ電極28が形成され
る領域直下の前記N- 型エピタキシャル層3には、リン
が高濃度に拡散され、コレクタ引き出し領域8が形成さ
れている。また、前記N- エピタキシャル層3上には、
シリコン酸化膜6が形成されており、このシリコン酸化
膜6には、ベースコンタクト開口12とコレクタコンタ
クト開口7が形成されている。前記シリコン酸化膜6上
には、膜厚が2000Å、ボロン濃度が2×1020cm
-3のベース電極用多結晶シリコン膜9が形成されてい
る。また、コレクタコンタクト開口7には、膜厚が20
00Å、リン濃度が2×1020cm-3のコレクタ電極用
多結晶シリコン膜10が形成されている。さらに、前記
各多結晶シリコン膜9,10上には、シリコン窒化膜1
1が形成されている。
【0019】前記ベースコンタクト開口12の内側面に
はシリコン酸化膜15が形成されており、かつこのベー
スコンタクト開口12の中央部には真性ベース領域とな
るP型ベースエピタキシャル層17が形成されている。
前記ベースエピタキシャル層17は、ボロンドープ多結
晶シリコン膜16、P型多結晶シリコン膜18を介して
前記ベース電極用多結晶シリコン膜9と接続している。
そして、前記ベースエピタキシャル層17の表面中央領
域にエミッタ領域21が形成されている。
【0020】一方、前記シリコン窒化膜11及び前記ベ
ース電極用多結晶シリコン膜9にはエミッタコンタクト
開口13が開口され、かつこのエミッタコンタクト開口
13の内側面にはシリコン窒化膜側壁14が形成され、
さらにこのシリコン窒化膜側壁14から前記ボロンドー
プ多結晶シリコン膜16、P型多結晶シリコン膜18の
内面にわたってシリコン窒化膜側壁19が形成されてお
り、このシリコン窒化膜側壁19で囲まれる前記エミッ
タコンタクト開口13内にはエミッタ電極用多結晶シリ
コン膜20が埋設されている。前記シリコン窒化膜11
上には、表面が平坦化された絶縁膜22が形成されてお
り、それぞれベース電極用多結晶シリコン膜9、ベース
エピタキシャル層17、コレクタ電極用多結晶シリコン
膜10に達するベース開口23、エミッタ開口24およ
びコレクタ開口25が形成されている。そして、それら
のコンタクトに、ベース電極26、エミッタ電極27、
コレクタ電極28が形成されている。
【0021】図2〜図4を参照して図1のバイポーラト
ランジスタの製造方法を説明する。先ず、図2(a)に
示すように、P型シリコン基板1上に、ヒ素をエネルギ
70keV、ドーズ量5×1015cm-2の条件で注入す
る。次に、窒素雰囲気中で1100℃、4時間の熱処理
を行い、ヒ素を拡散してN+ 型コレクタ埋込層2を形成
する。続いて、通常のエピタキシャル成長法により、リ
ン濃度が5×1015cm-3のシリコンを1.0μm程度
の厚さに成長して、N- 型エピタキシャル層3を形成す
る。次いで、図示は省略するフォトリソグラフィ法によ
りレジストパターンを形成し、このレジストパターンを
マスクとした選択異方性エッチングを行うことにより、
前記N- 型エピタキシャル層3の表面から前記P型シリ
コン基板1に到達する溝4を形成する。そして、前記溝
4の中にBPSG膜5を埋め込み、素子分離領域を形成
する。次に、前記N- 型エピタキシャル層3の表面に、
2000Åのシリコン酸化膜6を形成する。
【0022】次いで、図2(b)に示すように、フォト
リソグラフィ法により前記シリコン酸化膜6の表面に図
外のフォトレジストパターンを形成し、フッ酸を用いた
ウエットエッチングにより、前記シリコン酸化膜6にコ
レクタ電極を引き出すためのコレクタコンタクト開口7
を形成する。そして、前記コレクタコンタクト開口7を
通して、リンをエネルギ70keV、ドーズ量5×10
15cm-2の条件で注入して、コレクタ引き出し領域8を
形成する。前記フォトレジストパターンを除去した後、
窒素雰囲気中で、900℃、30分程度熱処理をするこ
とにより、イオン注入によるダメージの回復およびリン
の活性化を行う。しかる上で、全面に多結晶シリコン膜
を2000Å程度形成する。次にフォトリソグラフィに
より、レジストパターンを形成し、前記コレクタコンタ
クト開口7上の多結晶シリコン膜にリンをエネルギ70
keV、ドーズ量5×1015cm-2の条件で注入する。
次に、前記レジストパターンを除去した後、フォトリソ
グラフィにより別のレジストパターンを形成し、今度は
エミッタおよびベース引き出し多結晶シリコン膜が形成
される領域の多結晶シリコン膜にのみ、ボロンをエネル
ギ20keV、ドーズ量5×1015cm-2の条件で注入
する。その後、レジストパターンを除去する。次に、さ
らに別のフォトレジストパターン形成および異方性エッ
チングにより、多結晶シリコン膜をパターニングして、
ベース電極用多結晶シリコン膜9およびコレクタ電極用
多結晶シリコン膜10を形成する。
【0023】次に、図2(c)に示すように、全面にL
PCVD法により、シリコン窒化膜11を形成する。そ
して、フォトリソグラフィ法により、フォトレジストパ
ターンを形成した後、異方性エッチングにより、前記シ
リコン窒化膜11、ベース電極用多結晶シリコン膜9を
選択的に除去し、エミッタコンタクト開口13を形成す
る。次いで、図3(a)に示すように、全面にシリコン
窒化膜を形成した上で異方性エッチングを行うことによ
り、エミッタコンタクト開口13側面に、シリコン窒化
膜側壁14を形成する。その上でフッ酸を用いた等方性
エッチングを行うことにより、前記エミッタコンタクト
開口13を通して前記シリコン酸化膜6をエッチングす
る。このとき、前記シリコン酸化膜6は横方向にエッチ
ングが進行され、前記エミッタコンタクト開口13の開
口領域よりも大きな領域において前記N- 型エピタキシ
ャル層3の表面を露呈し、かつ前記ベース電極用多結晶
シリコン膜9の底面を露出する。
【0024】次に、図3(b)に示すように、LPCV
D法により全面にシリコン酸化膜15を形成する。この
シリコン酸化膜15の厚さは前記シリコン酸化膜6の厚
さの1/3程度とする。例えば、シリコン酸化膜6の厚
さが2000Åであれば700Åとし、シリコン酸化膜
15により前記エミッタコンタクト開口13内の前記ベ
ース電極用多結晶シリコン膜9により形成されるひさし
が埋め込まれないようにする。続いて、成長時よりボロ
ン濃度1×1020cm-3がドーピングされている多結晶
シリコン膜をLPCVD法により成長する。そして、ウ
エットエッチングにより、シリコン酸化膜15の表面に
付着しているボロンドープ多結晶シリコン膜を除去し、
エミッタコンタクト開口13内のシリコン酸化膜15の
間にのみボロンドープ多結晶シリコン膜16を残す。更
に、図3(c)に示すように、フッ酸などを用いたウエ
ットエッチングにより、前記ベース電極用多結晶シリコ
ン膜9と前記ボロンドープ多結晶シリコン膜16の間、
及び前記ボロンドープ多結晶シリコン16と前記N-
エピタキシャル層3の間に存在する前記シリコン酸化膜
15を選択的に除去する。これにより、前記ボロンドー
プ多結晶シリコン膜16は、前記N- 型エピタキシャル
層3と、前記ベース電極用多結晶シリコン膜9との間に
それぞれ間隙を有する状態となる。
【0025】次に、図4(a)に示すように、UHV/
CVDを用いた選択エピタキシャル成長により、前記シ
リコン酸化膜15が除去された前記N- 型エピタキシャ
ル層3上に厚さ700Å、ボロン濃度1×1019cm-3
であるP型ベースエピタキシャル層17を形成し、かつ
これと同時に前記ベース電極用多結晶シリコン膜9とボ
ロンドープ多結晶シリコン膜16の間にP型多結晶シリ
コン膜18を形成する。そして、窒素雰囲気中で900
℃、10分程度の熱処理を行い、ベース電極用多結晶シ
リコン膜9およびボロンドープ多結晶シリコン膜16よ
りP型多結晶シリコン膜18にボロンを拡散する。
【0026】次に、図4(b)に示すように、全面にシ
リコン窒化膜を500Å程度形成した後、異方性エッチ
ングを行い、ベースとエミッタポリシリコンを分離する
ためのシリコン窒化膜側壁19を形成する。続いて、全
面にLPCVD法により、成長時よりリンがドーピング
されているin−situリンドープ多結晶シリコン膜
を2000Å形成する。そして、フォトリソグラフィ法
により、フォトレジストパターンを形成した後、異方性
エッチングにより前記リンドープ多結晶シリコン膜を除
去し、前記エミッタコンタクト開口13内に埋設された
エミッタ電極用多結晶シリコン膜20を形成する。その
上で、熱処理により、エミッタ電極用多結晶シリコン2
0よりリンを前記ベースエピタキシャル層17に拡散す
る事により、エミッタ領域21を形成する。
【0027】次に、図4(c)に示すように、全面に絶
縁膜22を形成した後、この絶縁膜22の表面をCMP
により平坦化する。次いで、フォトリソグラフィ法によ
り、フォトレジストパターンを形成した後、異方性エッ
チングを行うことにより、絶縁膜22にそれぞれ前記ベ
ース電極用多結晶シリコン膜9、前記エミッタ電極用多
結晶シリコン膜20、前記コレクタ電極用多結晶シリコ
ン膜10に達するベース開口23、エミッタ開口24お
よびコレクタ開口25を形成する。さらに、アルミニウ
ムなどの金属をスパッタした後、フォトレジストパター
ン形成後、異方性エッチングを行うことにより、ベース
電極26、エミッタ電極27、コレクタ電極28を形成
する。これにより、図1に示したバイポーラトランジス
タが製造される。
【0028】したがって、この製造方法では、ベース電
極用多結晶シリコン膜9とN- 型エピタキシャル層3と
の間隙内に予めボロンドープ多結晶シリコン膜16を形
成しておき、選択エピタキシャル成長によってN- 型エ
ピタキシャル層3上にP型ベースエピタキシャル層17
を成長し、またベース電極用多結晶シリコン膜9の下面
にP型多結晶シリコン膜18を成長し、これらの成長し
たシリコン膜17,18を前記ボロンドープ多結晶シリ
コン膜16により相互に接続しているので、前記各成長
したシリコン膜17,18の成長膜厚が制限される場合
でもベース電極用多結晶シリコン膜9とN- エピタキシ
ャル層3との間隔を大きくでき、バイポーラトランジス
タのベースの寄生容量を低減することができる。また、
リンクベース領域を構成するP型多結晶シリコン膜18
には、成長後にベース電極用多結晶シリコン膜9とボロ
ンドープ多結晶シリコン膜16のそれぞれから不純物の
ボロンを拡散することにより、P型多結晶シリコン膜1
8の不純物濃度を、ベース領域としてのP型ベースエピ
タキシャル層17よりも高濃度に形成してP型多結晶シ
リコン膜18を低抵抗化することが可能であり、結果と
してリンクベース領域を低抵抗化することができる。こ
れにより、製造されるバイポーラトランジスタの高周波
特性を改善することができる。
【0029】なお、本発明においては、ベースを構成す
るP型ベースエピタキシャル層として、SiGeエピタ
キシャル層を使用することができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、コレクタ
領域としての一導電型の半導体基板上に絶縁膜及び逆導
電型のベース電極用半導体膜を形成し、かつコンタクト
開口にはベース電極用半導体膜と半導体基板との間隙内
に予め逆導電型の第1の半導体膜を形成しておき、半導
体基板上に逆導電型の第2の半導体膜を成長し、またベ
ース電極用半導体膜の下面に第3の半導体膜を成長し、
これら第2,第3の半導体膜を第1の半導体膜により相
互に接続しているので、第2及び第3の半導体膜の成長
膜厚が制限される場合でもベース電極用半導体膜と半導
体基板との間隔を大きくでき、バイポーラトランジスタ
のベースの寄生容量を低減することができる。また、リ
ンクベース領域を構成する第3の半導体膜には、成長後
にベース電極用半導体膜と第1の半導体膜のそれぞれか
ら逆導電型の不純物を拡散することにより、第3の半導
体膜の不純物濃度を、ベース領域としての第2の半導体
膜よりも高濃度に形成することができ、その低抵抗化を
実現し、結果としてリンクベース領域を低抵抗化してバ
イポーラトランジスタの高周波特性を改善することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるバイポーラトランジスタの実施
形態の断面図である。
【図2】図1のバイポーラトランジスタの製造方法を工
程順に示す断面図のその1である。
【図3】図1のバイポーラトランジスタの製造方法を工
程順に示す断面図のその2である。
【図4】図1のバイポーラトランジスタの製造方法を工
程順に示す断面図のその3である。
【図5】従来のバイポーラトランジスタの製造方法の一
例を工程順に示す断面図のその1である。
【図6】従来のバイポーラトランジスタの製造方法の一
例を工程順に示す断面図のその2である。
【図7】従来のバイポーラトランジスタの製造方法の一
例を工程順に示す断面図のその3である。
【図8】従来のバイポーラトランジスタの製造方法の他
の例を工程順に示す断面図のその1である。
【図9】従来のバイポーラトランジスタの製造方法の他
の例を工程順に示す断面図のその2である。
【符号の説明】
1 P型シリコン基板 2 N+ 型コレクタ埋め込み層 3 N- 型エピタキシャル層 4 溝 5 BPSG膜 6 シリコン酸化膜 7 コレクタコンタクト開口 8 コレクタ引き出し領域 9 ベース電極用多結晶シリコン膜 10 コレクタ電極用多結晶シリコン膜 11 シリコン窒化膜 12 ベースコンタクト開口 13 エミッタコンタクト開口 14 シリコン窒化膜側壁 15 シリコン酸化膜 16 ボロンドープ多結晶シリコン膜 17 P型ベースエピタキシャル層 18 P型多結晶シリコン膜 19 シリコン窒化膜側壁 20 エミッタ電極用多結晶シリコン膜 21 エミッタ領域 22 絶縁膜 23 ベース開口 24 エミッタ開口 25 コレクタ開口 26 ベース電極 27 エミッタ電極 28 コレクタ電極 31 P型単結晶シリコン層 32 P型多結晶シリコン層

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コレクタ領域として構成される一導電型
    の半導体基板の表面に絶縁膜を介して逆導電型のベース
    電極用半導体膜を形成する工程と、前記ベース電極用半
    導体膜を選択エッチングして開口を形成する工程と、前
    記開口内において前記絶縁膜を横方向に拡大した状態で
    エッチングして前記ベース電極用半導体膜と前記半導体
    基板の表面との間に間隙を有するコンタクト開口を形成
    する工程と、前記コンタクト開口及び前記間隙内に絶縁
    膜を形成する工程と、前記コンタクト開口及び前記間隙
    内に逆導電型の不純物を含む第1の半導体膜を形成し、
    かつこの第1の半導体膜と前記絶縁膜をエッチングして
    前記間隙内に前記ベース電極用半導体膜と前記半導体基
    板の各表面と微小な間隔を保った状態で前記第1の半導
    体膜を残す工程と、前記半導体基板の上面にベース領域
    としての逆導電型の第2の半導体膜を、及び前記ベース
    電極用半導体膜の下面に逆導電型の第3の半導体膜をそ
    れぞれ選択成長し、前記第2の半導体膜と第3の半導体
    膜をそれぞれ前記第1の半導体膜に接続する工程と、前
    記ベース電極用半導体膜と前記第1の半導体膜のそれぞ
    れから前記第3の半導体膜に逆導電型の不純物を拡散し
    て前記第3の半導体膜の不純物濃度を高める工程と、前
    記第2の半導体膜に一導電型の不純物を導入してエミッ
    タ領域を形成する工程とを含み、前記コレクタ領域、ベ
    ース領域、エミッタ領域で構成されるバイポーラトラン
    ジスタを製造することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第1の半導体膜を前記コンタクト開
    口内に残す工程では、前記第1の半導体膜の上面及び下
    面のほぼ全面が前記コンタクト開口内において露呈する
    ように前記絶縁膜をエッチングすることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の半導体膜はその周辺部におい
    て前記第1の半導体膜に接続され、かつその中央部にお
    いて前記エミッタ領域が形成される請求項1又は2に記
    載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ベース電極用半導体膜、第1の半導
    体膜、第3の半導体膜はそれぞれ多結晶シリコン膜であ
    り、前記第2の半導体膜は単結晶シリコン膜である請求
    項1ないし3のいずれかに記載の半導体装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 前記エミッタ領域を形成した工程の後
    に、前記コンタクト開口内に前記第1ないし第3の半導
    体膜を覆う絶縁膜を側壁として形成する工程と、前記側
    壁内に露呈されている前記エミッタ領域にエミッタ引き
    出し用の電極を形成する工程を含む請求項1ないし4の
    いずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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