JPH08211955A - 基準電圧回路 - Google Patents

基準電圧回路

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Publication number
JPH08211955A
JPH08211955A JP7014110A JP1411095A JPH08211955A JP H08211955 A JPH08211955 A JP H08211955A JP 7014110 A JP7014110 A JP 7014110A JP 1411095 A JP1411095 A JP 1411095A JP H08211955 A JPH08211955 A JP H08211955A
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JP
Japan
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current
transistor
circuit
charging
reference voltage
Prior art date
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Application number
JP7014110A
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English (en)
Inventor
Masayuki Suzuki
雅之 鈴木
Jun Onosaka
順 小野坂
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は基準電圧回路に関し、消費電流を増
加させることなく、電源投入時の立ち上がり時間を速く
することができることを目的とする。 【構成】 一端が電源電圧VINの電源端子TVIに接続さ
れた電流源21は、電流IZ を基準電圧生成部22に供
給する。基準電圧生成部22は、分圧回路30,誤差増
幅器31,及び制御用トランジスタQ12からなり、安定
化した出力電圧V Z を出力端子TO より生成する。電源
投入時に、出力電圧VZ が定常値に達する前は、充電停
止回路24のトランジスタQ13がオフで、充電回路23
のトランジスタQ14から出力される充電電流IC により
外付けコンデンサCZ が充電される。出力電圧VZ が定
常値に達した後は、トランジスタQ13がオンで、トラン
ジスタQ14がオフとなり、充電電流IC が停止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は基準電圧回路に係り、特
に、低消費電流で、かつ、立ち上がり時間が速いことが
必要とされる基準電圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の一例の基準電圧回路13
の回路図を示す。基準電圧回路13は、例えば、同一半
導体チップ上に集積回路として形成される。基準電圧回
路13の接地端子TG は接地され、電源端子TVIには電
源電圧VINが供給され、出力端子TO からは基準電圧と
して他の回路に供給される出力電圧VZ が出力される。
基準電圧回路13は、電流源21と基準電圧生成部22
から構成されている。
【0003】電流源21は、カレントミラー回路を構成
するPNP型トランジスタQ1 ,Q 2 と抵抗R4 ,R7
から構成されている。トランジスタQ1 のエミッタは電
源端子TVIに接続され、ベースとコレクタが共通接続さ
れて、抵抗R4 を介して接地されている。トランジスタ
2 のベースはトランジスタQ1 のベースに接続され、
エミッタは抵抗R7 を介して電源端子TVIに接続されて
いる。電流源21は、電流IZ をトランジスタQ2 のコ
レクタから出力して、基準電圧生成部22に供給する。
【0004】基準電圧生成部22は、トランジスタQ4
〜Q12と抵抗R1 〜R3 ,R5 ,R 6 から構成されてい
る。抵抗R1 ,R2 ,R3 、ダイオード接続のNPN型
トランジスタQ4 が直列接続された分圧回路30が、出
力端子TO と接地端子TG 間に接続されている。NPN
型のトランジスタQ9 とトランジスタQ10は、差動対ト
ランジスタ32を構成する。トランジスタQ9 ,Q10
エミッタは共通接続され、トランジスタQ9のベース
は、抵抗R2 と抵抗R3 の接続点に接続され、トランジ
スタQ10のベースは抵抗R1 と抵抗R2 の接続点に接続
されている。トランジスタQ9 とトランジスタQ10のエ
ミッタ面積比は、N対1(例えば、N=8)に設定され
ている。
【0005】ベースとコレクタが接続されたPNP型の
トランジスタQ7 とPNP型のトランジスタQ8 は、カ
レントミラー負荷33を構成する。トランジスタQ7
8のベースは共通接続され、エミッタは共に出力端子
O に接続されている。トランジスタQ7 のコレクタ
は、トランジスタQ9 のコレクタに接続され、トランジ
スタQ8 のコレクタはトランジスタQ10のコレクタに接
続されている。トランジスタQ7 とトランジスタQ8
エミッタ面積比は、例えば1対1に設定されている。
【0006】NPN型のトランジスタQ4 ,トランジス
タQ5 と抵抗R5 は、カレントミラー構成の電流源34
を構成する。トランジスタQ5 のベースは、トランジス
タQ 4 のベースに接続され、エミッタは抵抗R5 を介し
て接地され、コレクタはトランジスタQ9 ,Q10の共通
エミッタに接続されている。トランジスタQ5 のコレク
タ電流I5 が差動対トランジスタ32にエミッタ電流と
して供給される。トランジスタQ4 とトランジスタQ5
のエミッタ面積比は、例えば1対1に設定されている。
【0007】NPN型のトランジスタQ4 ,トランジス
タQ6 と抵抗R6 は、カレントミラー構成の電流源35
を構成し、トランジスタQ6 のコレクタ電流I6 を生成
する。トランジスタQ6 のベースは、トランジスタQ4
のベースに接続され、エミッタは抵抗R6 を介して接地
されている。トランジスタQ4 とトランジスタQ6 のエ
ミッタ面積比は、例えば1対1に設定されている。
【0008】PNP型トランジスタQ11のベースはトラ
ンジスタQ10のコレクタに接続され、エミッタは出力端
子TO に接続され、コレクタはトランジスタQ6 のコレ
クタに接続されている。前記の差動対トランジスタ3
2、カレントミラー負荷33、電流源34,35、トラ
ンジスタQ11により、誤差増幅器31を構成している。
【0009】NPN型トランジスタQ12のエミッタは接
地され、ベースはトランジスタQ11のコレクタに接続さ
れ、コレクタは電源端子TO に接続されている。トラン
ジスタQ12は、出力電圧VZ を安定化させるための制御
用トランジスタである。次に、基準電圧回路13の出力
電圧VZ が定常値で、安定状態にある場合の動作につい
て説明する。
【0010】分圧回路30の抵抗R1 ,R2 ,R3 に流
れる電流をI2 とすると、トランジスタQ4 には、電流
2 にほぼ等しいコレクタ電流が流れる。トランジスタ
4とカレントミラー接続のトランジスタQ5 には、抵
抗R5 があるため電流I2 より幾分小さな値のコレクタ
電流I5 が流れる。トランジスタQ9 とトランジスタQ
10のコレクタ電流I9 ,I10の和が電流I5 となる。
【0011】トランジスタQ9 とトランジスタQ10のコ
レクタ電流I9 ,I10は下記(1) ,(2) 式で表せる。 I9 =N・IS ・exp((q/(k・T))・VBE9 ) (1) I10= IS ・exp((q/(k・T))・VBE10) (2) ここで、VBE9 ,VBE10は、夫々、トランジスタQ9
10のベース・エミッタ間電圧である。また、IS は逆
方向コレクタ飽和電流、qは電子の電荷、kはボルツマ
ン定数、Tは絶対温度である。
【0012】基準電圧回路13が安定状態にある場合、
トランジスタQ9 とトランジスタQ 10のコレクタ電流I
9 ,I10は等しくなり、I9 =I10となる。このため、
上記(1) ,(2) 式より、下記(3) 式が成立する。 (I10/I9 )・N=N =exp((q/(k・T))・(VBE10−VBE9 )) (3) (3) 式の両辺の自然対数をとると、下記(4) 式となる。
【0013】 lnN=(q/(k・T))・(VBE10−VBE9 ) (4) ここで、ΔVBE=VBE10−VBE9 とおくと、上記(4) 式
より下記(5) 式が成立する。 ΔVBE=((k・T)/q)・lnN (5) 上記(5) 式より、差動対トランジスタ32に流れる電流
5 の値に関係なく、ΔVBEは一定になることが分か
る。
【0014】分圧回路30の抵抗R2 の両端の電圧(=
2 ・I2 )がΔVBEであるので、出力電圧VZ は、下
記(6) 式で表せる。 VZ =((R1 +R2 +R3 )/R2 )・ΔVBE+VBE4 (6) 基準電圧回路13が安定状態で、I9 =I10の場合は、
前記(5) 式より、(6)式は、下記(7) 式となる。
【0015】 VZ =((R1 +R2 +R3 )/R2 )・((k・T)/q)・lnN +VBE4 (7) ここで、VZ の温度特性は、(7) 式を温度Tで偏微分し
て、下記(8) 式が得られる。
【0016】 ∂VZ /∂T=((R1 +R2 +R3 )/R2 )・(k/q)・lnN +∂VBE4 /∂T (8) VBE4 の温度特性は、−2mV/℃であるので、(8) 式
の第1項を2mV/℃にすれば、∂VZ /∂T=0,即
ち、VZ の温度特性を0とすることができる。
【0017】N=8の場合で(8) 式で∂VZ /∂T=0
として、(7) 式により計算すると、VZ ≒1.25Vと
なる。以下に、他の各部の状態について記す。カレント
ミラー負荷33のトランジスタQ7 のコレクタ電流I7
とトランジスタQ8 のコレクタ電流I8 は等しくなる。
トランジスタQ7 ,Q8 のベース電流の合計値をIB7
すると、I9 =I7 +IB7となり、I8 =I7 =I9
B7となる。I9 =I10の安定状態では、I8=I7
10−IB7となる。このI10−I8 =IB7が、トランジ
スタQ11にベース電流として供給される。これにより、
トランジスタQ11には、コレクタ電流I 11が流れる。
【0018】トランジスタQ4 とカレントミラー接続の
トランジスタQ6 のコレクタ電流I 6 は、抵抗R6 によ
りトランジスタQ4 のコレクタ電流I4 に対して幾分小
さな値に設定されている。回路が安定状態のときには、
電流I11が電流I6 より僅かに大きくなる。このI11
6 がトランジスタQ12にベース電流として供給され
て、トランジスタQ 12にコレクタ電流I12が流れる。
【0019】出力端子TO から流出する電流が0とした
場合は、電流源21の電流IZ は、IZ =I2 +I7
8 +I11+I12 となる。今、仮に、出力電圧VZ
定常値より高くなったとすると、I2 が大きくなり、Δ
BEが前記(5) 式の値より大きくなる。これにより、ト
ランジスタQ10のコレクタ電流I10がトランジスタQ9
のコレクタ電流I9 より大きくなり、トランジスタQ11
のベース電流とコレクタ電流I11が増加して、トランジ
スタQ12のコレクタ電流I12が増加する。コレクタ電流
12が増加することにより、分圧回路の電流I2 は、Δ
BEが(5) 式の値となる定常状態の値に制御される。こ
のようにして、出力電圧VZ が安定化される。
【0020】逆に、出力電圧VZ が定常値より低くなっ
たとすると、I2 が小さくなり、ΔVBEが前記(5) 式の
値より小さくなる。これにより、トランジスタQ10のコ
レクタ電流I10がトランジスタQ9 のコレクタ電流I9
より小さくなり、トランジスタQ11のベース電流,コレ
クタ電流I11が減少して、トランジスタQ12のコレクタ
電流I12が減少する。コレクタ電流I12が減少すること
により、分圧回路の電流I2 は、ΔVBEが(5) 式の値と
なる定常状態の値に制御される。このようにして、出力
電圧VZ が安定化される。
【0021】次に、電源がオフで電源電圧VIN=0の状
態から、電源がオンとなり電源電圧VINが規定値まで変
化するときの動作について考える。基準電圧回路13外
部からのノイズの影響の低減、出力電圧VZ の安定化等
のため、出力端子TO と接地端子TG 間には、コンデン
サCZ を付加して使用されることがある。この場合、電
源をオンにしたときは、電流源21の出力電流IZによ
りコンデンサCZ が充電される。コンデンサCZ の充電
電圧,即ち、出力電圧VZ が定常値に達した時点で、基
準電圧回路13は定常状態になる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来の基準電圧回路1
3では、低消費電流化のために、電流源21の電流IZ
は小さな値に抑えている。このため、出力端子TO にコ
ンデンサCZ が付加された場合、電源オン時のコンデン
サCZ の充電時間が長くなり、出力電圧VZ が定常値に
達するまでの立ち上がり時間が遅くなるという問題があ
る。
【0023】特に、消費電力の低減のために、基準電圧
回路13の電源を間欠的にオン,オフさせるような用途
では、立ち上がり時間が遅いことが大きな問題となる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、消費電流
を増加させることなく、電源投入時の立ち上がり時間を
速くすることができる基準電圧回路を提供することを目
的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、電源
電圧が供給される電源端子に一端が接続された電流源と
前記電流源から電流を供給される基準電圧生成部とから
なり、前記基準電圧生成部が定常値に安定化した出力電
圧を基準電圧として出力端子より出力する基準電圧回路
において、前記電源端子と前記出力端子間に接続されて
おり、前記電流源の電流値より大きな値の充電電流を、
前記出力端子に接続されている外付けコンデンサに供給
する充電回路と、前記出力電圧が定常値に達した時点
で、前記充電回路の充電電流を停止させる充電停止回路
とを有する構成とする。
【0025】請求項2の発明は、請求項1の基準電圧回
路において、前記基準電圧生成部は、前記出力電圧の定
常値からの誤差分を増幅した出力信号を生成する誤差増
幅器と、前記誤差増幅器の出力信号により制御され、前
記出力電圧が定常値の場合に導通して、前記出力電圧を
安定化させるように制御する制御用トランジスタとを有
し、前記充電回路は、導通時に充電電流を出力する充電
電流出力トランジスタと、前記充電電流出力トランジス
タにベース電流を供給するベース電流供給回路とからな
り、前記充電停止回路は、前記制御用トランジスタとカ
レントミラー接続されており、前記出力電圧が定常値に
達したとき導通する電圧検出トランジスタを有してお
り、前記電圧検出トランジスタが導通したときに、前記
充電電流出力トランジスタのベース電流を制御して充電
電流を停止させる構成とする。
【0026】
【作用】請求項1の発明では、電流源の電流に比べて大
きな値の充電電流で外付けコンデンサを充電することが
できる。このため、電流源の電流により外付けコンデン
サを充電する構成の従来の基準電圧回路に比べて、外付
けコンデンサの充電時間を短縮することができる。か
つ、出力電圧が定常値に達した後は充電電流を停止させ
ることができる。従って、消費電流をほとんど増加させ
ることなく、電源投入時に出力電圧が定常値に達するま
での立ち上がり時間を速くすることを可能とする。
【0027】請求項2の発明では、基準電圧生成部が、
誤差増幅器と出力電圧が定常値の場合に導通する制御用
トランジスタとを有する構成である場合に、簡略な回路
で充電回路と充電停止回路を構成することを可能とす
る。
【0028】
【実施例】図1は本発明の第1実施例の基準電圧回路1
1の回路図を示す。図1において、図3と同一構成部分
には、同一符号を付し、適宜説明を省略する。基準電圧
回路11は、例えば、同一半導体チップ上に集積回路と
して形成される。基準電圧回路11の接地端子TG は接
地され、電源端子TVIには電源電圧VINが供給され、出
力端子TO からは基準電圧としての出力電圧VZ が出力
される。
【0029】基準電圧回路11は、電流源21,基準電
圧生成部22、充電回路23、及び充電停止回路24と
から構成されている。基準電圧生成部22は、分圧回路
30、誤差増幅器31、及び制御用トランジスタQ12
ら構成されている。誤差増幅器31は差動対トランジス
タ32、カレントミラー負荷33、電流源34,35、
トランジスタQ11により構成されている。
【0030】充電回路23は、PNP型のトランジスタ
1 とトランジスタQ3 からなるカレントミラー回路
(ベース電流供給回路)と、NPN型トランジスタQ14
(充電電流出力トランジスタ)から構成されている。ト
ランジスタQ3 のベースとエミッタは、トランジスタQ
1 のベースとエミッタに共通接続され、コレクタはトラ
ンジスタQ14のベースに接続されている。トランジスタ
14のコレクタは電源端子TVIに接続され、エミッタは
出力端子TO に接続されている。
【0031】充電停止回路24は、NPN型トランジス
タQ13(電圧検出トランジスタ)で構成されている。ト
ランジスタQ13は、トランジスタQ12とベース及びエミ
ッタが共通接続されてカレントミラー接続されている。
トランジスタQ13のコレクタは、充電回路23のトラン
ジスタQ14のベースに接続されている。
【0032】基準電圧回路11外部からのノイズの影響
の低減、出力電圧VZ の安定化等のため、出力端子TO
と接地端子TG 間には、コンデンサCZ が付加されてい
る。次に、基準電圧回路11の動作について説明する。
ここでは、電源がオフで電源電圧VIN=0の状態で電源
がオンとなり、電源電圧VINが0Vから規定値まで立ち
上がるときの動作について考える。
【0033】電源がオンとなった後、出力電圧VZ が定
常値付近に達する前は、分圧回路30の電流I2 が定常
値より小さいため、トランジスタQ10のコレクタ電流I
10は、トランジスタQ9 のコレクタ電流I9 より小さく
なり、トランジスタQ11はオフとなる。これにより、ト
ランジスタQ12及び充電停止回路24のトランジスタQ
13はオフ状態となる。
【0034】一方、電源電圧VINが上昇して0.6Vを
越える値に達した時点から電流源21が動作状態とな
り、充電回路23のトランジスタQ3 がオンとなる。上
記のように出力電圧VZ が定常値付近に達する前は、ト
ランジスタQ13がオフであるので、トランジスタQ3
コレクタ電流がそのままトランジスタQ14にベース電流
として供給される。これによりトランジスタQ14がオン
となり、エミッタから充電電流IC が出力される。この
充電電流IC により、コンデンサCZ が充電される。
【0035】充電電流IC は、電流源21の電流IZ
比べて、2桁程度大きな値に設定されている。コンデン
サCZ の充電に伴い出力電圧VZ が上昇して定常値付近
に達すると、トランジスタQ11とトランジスタQ12がオ
ンとなり、出力電圧VZ を安定化できる状態となる。こ
のとき、充電停止回路24のトランジスタQ13がオンと
なり、トランジスタQ3 のコレクタ電流をコレクタ電流
13として吸い込む。これにより、トランジスタQ14
ベース電流が供給されなくなり、トランジスタQ14がオ
フとなる。
【0036】従って、出力電圧VZ が定常値に達した後
は、充電回路23の充電電流IC が0となり、充電回路
23と充電停止回路24の消費電流は、トランジスタQ
3 のコレクタ電流(=トランジスタQ13のコレクタ電
流)の微小な電流のみとなる。このため、定常状態にお
いて、充電回路23と充電停止回路24は、極わずかし
か消費電流を増加させなくてすむ。
【0037】出力電圧VZ が定常値に達した後は、図3
の基準電圧回路13と同様に、基準電圧生成部22によ
り出力電圧VZ が定常値に安定化される。定常状態での
出力電圧VZ は、前記(7) 式で与えられる。また、VZ
の温度特性を0,N=8とした場合、前記(8) 式と(7)
式より、VZ =1.25Vとなる。
【0038】電源電圧VINは、VZ =1.25Vの場
合、2V以上の値に設定される。また、電流源21の電
流IZ は、数μA〜数十μA程度に設定される。外付け
のコンデンサCZ は、必要に応じて、例えば数μF〜数
十μFのものが使用される。出力電圧VZ の立ち上がり
時間に比べて、電源電圧VINの立ち上がり時間が十分短
い場合は、充電電流IC はほぼ一定値となり、充電時
間,即ち、立ち上がり時間TR は、TR =VZ ・CZ
C となる。
【0039】本実施例では、前記のようにコンデンサの
充電電流IC を電流源21の電流I Z に比べて2桁程度
大きな値とすることができるため、従来の基準電圧回路
13に比べて、コンデンサCZ の充電時間を2桁程度短
くすることができる。従って、電源投入時にVZ が定常
値に達するまでのVZ の立ち上がり時間を大幅に速くす
ることができる。特に電源の間欠的に基準電圧回路11
の電源をオン,オフさせるような用途では、立ち上がり
時間の問題が生じることがなく有効である。
【0040】また、出力電圧VZ が定常値に達した後
は、充電電流IC を0とすることができるため、消費電
流をほとんど増加させることがない。また、前記のよう
に、充電回路23と充電停止回路24は、極簡単な回路
で構成することができる。
【0041】なお、トランジスタQ14は、単独のトラン
ジスタではなく、ダーリントン接続のトランジスタを用
いてもよい。図2は本発明の第2実施例の基準電圧回路
12の回路図を示す。図2において、図1と同一構成部
分には、同一符号を付し、適宜説明を省略する。基準電
圧回路12は、例えば、同一半導体チップ上に集積回路
として形成される。
【0042】基準電圧回路12は、電流源21,基準電
圧生成部22、充電回路25、及び充電停止回路26と
から構成されている。充電回路25は、電源端子TVI
接地端子TG 間に接続された抵抗R11と抵抗R12の直列
回路(ベース電流供給回路)とPNP型トランジスタQ
17(充電電流出力トランジスタ)から構成されている。
トランジスタQ17のエミッタは電源端子TVIに接続さ
れ、コレクタは出力端子TO に接続され、ベースは、抵
抗R11と抵抗R12の接続点に接続されている。
【0043】充電停止回路26は、NPN型トランジス
タQ15(電圧検出トランジスタ)とPNP型トランジス
タQ16及び抵抗R13で構成されている。トランジスタQ
15は、トランジスタQ12とベース及びエミッタが共通接
続されてカレントミラー接続されている。トランジスタ
15のコレクタは、抵抗R13を介して電源端子TVIに接
続されている。トランジスタQ16のエミッタは、電源端
子TVIに接続され、ベースはトランジスタQ15のコレク
タに接続され、コレクタはトランジスタQ17のベースに
接続されている。
【0044】次に、電源がオフで電源電圧VIN=0の状
態で電源がオンとなり、電源電圧V INが0Vから規定値
まで立ち上がるときの動作について考える。電源がオン
となった後、出力電圧VZ が定常値付近に達する前は、
分圧回路30の電流I2 が定常値より小さいため、トラ
ンジスタQ10のコレクタ電流I10は、トランジスタQ9
のコレクタ電流I9 より小さくなり、トランジスタQ11
はオフとなる。これにより、トランジスタQ12及び充電
停止回路25のトランジスタQ15はオフ状態となり、ト
ランジスタQ16もオフとなる。
【0045】このように、トランジスタQ16からトラン
ジスタQ17のベースに電流が供給されないため、電源電
圧VINが上昇して0.6Vを越える値に達した時点から
トランジスタQ17がオンとなる。これによりトランジス
タQ17のコレクタから充電電流IC が出力される。この
充電電流IC により、コンデンサCZ が充電される。
【0046】図1の基準電圧回路11と同様に、充電電
流IC は、電流源21の電流IZ に比べて、2桁程度大
きな値に設定されている。コンデンサCZ の充電に伴い
出力電圧VZ が上昇して定常値付近に達すると、トラン
ジスタQ11とトランジスタQ12がオンとなり、出力電圧
Z を安定化できる状態となる。このとき、充電停止回
路25のトランジスタQ15がオンとなり、コレクタ電流
15が流れて、トランジスタQ16のベース電位が低下す
る。これにより、トランジスタQ16がオンとなり、トラ
ンジスタQ16からトランジスタQ17のベースに電流が供
給されて、トランジスタQ17のベース電位が上昇する。
このため、トランジスタQ17がオフとなる。
【0047】従って、出力電圧VZ が定常値に達した後
は、充電回路25の充電電流IC が0となり、充電回路
25と充電停止回路26の消費電流は、トランジスタQ
16のコレクタ電流とトランジスタQ15のコレクタ電流を
合わせた微小な電流のみとなる。このため、定常状態で
は、充電回路25と充電停止回路26は、極わずかしか
消費電流を増加させなくてすむ。
【0048】出力電圧VZ が定常値に達した後は、図3
の基準電圧回路13と同様に、基準電圧生成部22によ
り出力電圧VZ が定常値に安定化される。出力電圧VZ
の立ち上がり時間に比べて、電源電圧VINの立ち上がり
時間が十分短い場合は、充電電流IC はほぼ一定値とな
り、充電時間,即ち、立ち上がり時間TR は、TR =V
Z ・CZ /IC となる。
【0049】第2実施例は、第1実施例と同様に、コン
デンサの充電電流IC を電流源21の電流IZ に比べて
2桁程度大きな値とすることができるため、従来の基準
電圧回路13に比べて、コンデンサCZ の充電時間を2
桁程度短くすることができる。従って、電源投入時にV
Z が定常値に達するまでのVZ の立ち上がり時間を大幅
に速くすることができる。かつ、出力電圧VZ が定常値
に達した後は、充電電流IC を0とするため、消費電流
をほとんど増加させることがない。
【0050】また、前記のように、充電回路25と充電
停止回路26は、極簡単な回路で構成することができ
る。
【0051】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
電流源の電流に比べて大きな値の充電電流で外付けコン
デンサを充電することができるため、電流源の電流によ
り外付けコンデンサを充電する構成の従来の基準電圧回
路に比べて、外付けコンデンサの充電時間を短縮するこ
とができ、かつ、出力電圧が定常値に達した後は充電電
流を停止させることができる。従って、消費電流をほと
んど増加させることなく、電源投入時に出力電圧が定常
値に達するまでの立ち上がり時間を速くすることがで
き、特に間欠的に電源をオン、オフさせる用途で有効で
ある。
【0052】請求項2の発明によれば、基準電圧生成部
が、誤差増幅器と出力電圧が定常値の場合に導通する制
御用トランジスタとを有する構成である場合に、簡略な
回路で充電回路と充電停止回路を構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の基準電圧回路の回路図で
ある。
【図2】本発明の第2実施例の基準電圧回路の回路図で
ある。
【図3】従来の一例の基準電圧回路の回路図である。
【符号の説明】
11,12 基準電圧回路 21 電流源 22 基準電圧生成部 23,25 充電回路 24,26 充電停止回路 30 分圧回路 31 誤差増幅器 32 差動対トランジスタ 33 カレントミラー負荷 34,35 電流源 TVI 電源端子 TG 接地端子 TO 出力端子 VIN 電源電圧 VZ 出力電圧 CZ 外付けコンデンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧が供給される電源端子に一端が
    接続された電流源と前記電流源から電流を供給される基
    準電圧生成部とからなり、前記基準電圧生成部が定常値
    に安定化した出力電圧を基準電圧として出力端子より出
    力する基準電圧回路において、 前記電源端子と前記出力端子間に接続されており、前記
    電流源の電流値より大きな値の充電電流を、前記出力端
    子に接続されている外付けコンデンサに供給する充電回
    路と、 前記出力電圧が定常値に達した時点で、前記充電回路の
    充電電流を停止させる充電停止回路とを有することを特
    徴とする基準電圧回路。
  2. 【請求項2】 前記基準電圧生成部は、 前記出力電圧の定常値からの誤差分を増幅した出力信号
    を生成する誤差増幅器と、 前記誤差増幅器の出力信号により制御され、前記出力電
    圧が定常値の場合に導通して、前記出力電圧を安定化さ
    せるように制御する制御用トランジスタとを有し、 前記充電回路は、 導通時に充電電流を出力する充電電流出力トランジスタ
    と、 前記充電電流出力トランジスタにベース電流を供給する
    ベース電流供給回路とからなり、 前記充電停止回路は、 前記制御用トランジスタとカレントミラー接続されてお
    り、前記出力電圧が定常値に達したとき導通する電圧検
    出トランジスタを有しており、前記電圧検出トランジス
    タが導通したときに、前記充電電流出力トランジスタの
    ベース電流を制御して充電電流を停止させることを特徴
    とする請求項1記載の基準電圧回路。
JP7014110A 1995-01-31 1995-01-31 基準電圧回路 Pending JPH08211955A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102006044662A1 (de) * 2006-09-21 2008-04-03 Infineon Technologies Ag Referenzspannungserzeugungsschaltung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102006044662A1 (de) * 2006-09-21 2008-04-03 Infineon Technologies Ag Referenzspannungserzeugungsschaltung
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