JPH08211236A - 光ファイバテープ心線の製法 - Google Patents

光ファイバテープ心線の製法

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JPH08211236A
JPH08211236A JP7018303A JP1830395A JPH08211236A JP H08211236 A JPH08211236 A JP H08211236A JP 7018303 A JP7018303 A JP 7018303A JP 1830395 A JP1830395 A JP 1830395A JP H08211236 A JPH08211236 A JP H08211236A
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JP
Japan
Prior art keywords
die
core wire
tape core
coating layer
thickness
Prior art date
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Pending
Application number
JP7018303A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Okada
直樹 岡田
Koichiro Watanabe
幸一郎 渡辺
Suehiro Miyamoto
末広 宮本
Katsuyoshi Ishida
克義 石田
Kazunaga Kobayashi
和永 小林
Shinji Araki
真治 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一括被覆層の厚みが薄い薄肉の光ファイバテ
ープ心線において、テープ心線の厚みを増すことなく、
一括被覆層の両側部のみの被覆厚みを増し、両側方に位
置する光ファイバ素線の側圧による伝送損失の増加を防
止する。 【構成】 一括被覆層を形成するダイスとして、ダイス
キャビティ12の両側方12a,12aに外方に突出す
る小溝13,13を形成したものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、超高密度光ケーブル
などの光ケーブルに実装される薄肉の光ファイバテープ
心線を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ケーブル心数が1000心数を超える超
高密度光ケーブルでは、薄肉の光ファイバテープ心線
(以下、テープ心線と略記する。)が用いられる。図3
は、このような薄肉テープ心線の例を示すもので、図中
符号1は光ファイバ素線(以下、素線と略記する。)で
ある。この素線1は、4本平行に一列に並べられ、紫外
線硬化型樹脂などの樹脂からなる一括被覆層2によって
被覆され、薄肉テープ心線3となっている。
【0003】このような薄肉テープ心線3の製造は、素
線1…を4本平行に並べて一括被覆用ダイスのキャビテ
ィに挿通し、このダイスに紫外線硬化型樹脂などの樹脂
液を供給し、並べられた素線1に塗布し、ダイス口より
引き出し、紫外線照射、加熱などの硬化手段によって樹
脂液を硬化させ、一括被覆層2を形成する方法で製造さ
れている。
【0004】そして、このような薄肉テープ心線3で
は、その幅、厚みを出来るだけ小さくするために、一括
被覆層2の厚みも最小限となっており、一括被覆層2の
平坦部2a,2aでの最小被覆厚み(d1 )は約30μ
m、両側部2b,2bでの被覆厚み(d2 )は約30μ
m程度となっている。
【0005】この薄肉テープ心線3は、図4に示すよう
にその複数層を積層して積層光テープユニット4とさ
れ、この積層光テープユニット4がスロットロッド5の
スロット溝6内に収容され、光ケーブルに実装されるこ
とになる。ところが、スロット溝6内での積層光テープ
ユニット4の実際の状態は、この積層光テープユニット
4が撚られていることから、図4のように積層光テープ
ユニット4の隅部の三個所がスロット溝6の内壁面に接
触した状態となることがある。
【0006】このような接触状態では、最上層のテープ
心線3の一方の側部にある素線および最下層のテープ心
線3の両方の側部にある2本の素線に側圧が加わること
になる。しかし、この部分の一括被覆層2の厚みが上述
のように極めて薄く形成されていることから、一括被覆
層2がこの側圧を吸収、緩和することができず、これに
よりこれらの素線の伝送損失が増加するおそれがある。
【0007】かかる不都合を改善するため、一括被覆形
成用ダイス7のダイスキャビティ8の形状を図5に示す
ように変え、断面矩形状のダイスキャビティ8の両側部
の幅を破線で示すように拡幅したものを使用したとこ
ろ、得られたテープ心線3は図6に示す断面形状を有す
るものとなり、一括被覆層2の両側部2b,2bのみな
らず、平坦部2a,2aの両側方の厚みが増大し、結果
的にテープ心線3の厚みが厚くなる不都合が生じた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、テープ心線の一括被覆層の両側部のみの被
覆厚みを増すようにし、しかもテープ心線の厚みは増大
しないような製法を得ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、一括被覆
層を形成するためのダイスとして、ダイスキャビティの
両側部に外方に突出する小溝を形成したものを使用する
ことで解決される。
【0010】以下、この発明を詳しく説明する。図1
(a)ないし図1(g)は、いずれもこの発明の製法で
使用される一括被覆用ダイス11のダイスキャビティ1
2の断面形状の例を示すものである。これらのダイス1
1にあっては、いずれもそのダイスキャビティ12の両
側部12a,12aにこれの外方に突出する小溝13,
13が形成されている。ダイスキャビティ12は、いず
れもその断面形状が平たい矩形であり、その四隅部分が
直角のもの、円弧状のものである。
【0011】図1(a)のダイスの小溝13の断面形状
は先端が半円状の棒状のものであり、図1(b)の小溝
13の形状は先端が角状の棒状のものであり、図1
(d)は半円状であり、図1(e)の小溝13は三角形
であり、図1(f)は先端が円形でこれにつづく部分が
細い棒状であり、図1(g)の形状は、先拡がりの三角
形あり溝状である。これらの小溝13の断面形状および
その大きさは一括被覆層2の両側部2b,2bの厚み、
樹脂液の種類、粘度、素線の線速などの諸要素によって
実験的に定められる。
【0012】このようなダイスキャビティ12を有する
一括被覆用ダイス11を用いて薄肉テープ心線3を製造
するには、単にそのダイスを取り替えるだけでよく、こ
れ以外は従来の薄肉テープ心線の製造と同様である。こ
のようにして得られたテープ心線3は、図2に示すよう
に、一括被覆層2の両側部2b,2bの被覆厚みのみが
増加し、平坦部2a,2aの厚みは、増大しないものと
なり、前述したようなケーブル化の際に、テープ心線3
を構成する素線1…のうち、両側方に位置する素線1,
1に側圧が作用しても、この側圧によってこれら素線
1,1の伝送損失が増加することがない。
【0013】(実施例)図1(a)に示す形状のダイス
キャビティを有するダイスを用い、紫外線硬化型ウレタ
ンアクリレート樹脂をこれに供給し、紫外線硬化して4
心の薄肉テープ心線を製造した。素線は径250μmの
シングルモード光ファイバであり、一括被覆層の平坦部
の最小被覆厚みは30μm、両側部の被覆厚みは70μ
mであった。このテープ心線を5枚積層して積層光テー
プユニットとし、この積層光テープユニットをスロット
ロッドのスロット溝に収容し、光ケーブルとした。光ケ
ーブルとした後、積層光テープユニットの最下層のテー
プ心線の両側方に位置する素線の波長1.55μmの伝
送損失は0.19dB/kmであった。
【0014】(従来例1)図3に示す従来の薄肉テープ
心線を用意した。一括被覆層の両側部の被覆厚みは30
μmであった。この薄肉テープ心線を用い、実施例1と
同様にして光ケーブルを作成し、同様にしてテープ心線
の両側方に位置する素線の伝送損失を求めたところ、
0.35dB/kmであった。
【0015】(従来例2)従来の厚肉テープ心線を用い
て、同様に光ケーブルを作成した。一括被覆層の平坦部
の最小被覆厚みは70μmであり、両側部の被覆厚みは
70μmであった。実施例と同様にしてテープ心線の両
側方に位置する素線の伝送損失を求めたところ、0.2
dB/kmであった。
【0016】これらの結果から、上述に示したダイスを
用いることにより、薄肉テープ心線の一括被覆層の両側
部のみの厚みを、平坦部の厚みを増大することなく、増
加させることが出来、ケーブル化の際に作用する側圧に
よる伝送損失の増加を防止できることがわかる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のテープ
心線の製法によれば、一括被覆層の厚みが薄い薄肉テー
プ心線を製造する際にも、一括被覆層の両側部のみの被
覆厚みを増加させることができ、テープ心線の厚みが厚
くなることがない。このため、この発明で製造されたテ
ープ心線を使用して光ケーブルとする際に、このテープ
心線の両側部に位置する素線が側圧を受けても、伝送損
失が増加することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の製法において用いられるダイスの
キャビティの断面形状を示す断面図である。
【図2】 この発明の製法によって製造された薄肉テー
プ心線の例を示す断面図である。
【図3】 従来の薄肉テープ心線の例を示す断面図であ
る。
【図4】 従来の薄肉テープ心線を用いた光ケーブルの
要部を示す断面図である。
【図5】 従来の薄肉テープ心線を改良するために試用
したダイスのキャビティの断面形状を示す断面図であ
る。
【図6】 図5に示したダイスを使用して得られた薄肉
テープ心線を示す断面図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ素線、2…一括被覆層、2a…平坦部、
2b…側部、3…光ファイバテープ心線、11…ダイ
ス、12…ダイスキャビティ、13…小溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 克義 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 小林 和永 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 荒木 真治 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ素線を複数本平行に並べ、一
    括被覆用ダイスに挿通し、このダイスに樹脂液を供給
    し、この樹脂からなる一括被覆層を形成する光ファイバ
    テープ心線の製造に際して、 上記一括被覆用ダイスとして、ダイスキャビティの両側
    部に外方に突出する小溝を設けたダイスを使用すること
    を特徴とする光ファイバテープ心線の製法。
JP7018303A 1995-02-06 1995-02-06 光ファイバテープ心線の製法 Pending JPH08211236A (ja)

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JP7018303A JPH08211236A (ja) 1995-02-06 1995-02-06 光ファイバテープ心線の製法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1116976A1 (en) * 2000-01-10 2001-07-18 Alcatel An improved optical fiber ribbon
JP2010072316A (ja) * 2008-09-18 2010-04-02 Fujikura Ltd コーティングダイス、該コーティングダイスを用いた光ファイバテープ心線の製造方法及び該製造方法で得られた光ファイバテープ心線
JP2017219683A (ja) * 2016-06-07 2017-12-14 旭硝子株式会社 プラスチック光ファイバリボン

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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