JP2010072316A - コーティングダイス、該コーティングダイスを用いた光ファイバテープ心線の製造方法及び該製造方法で得られた光ファイバテープ心線 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】筺体1と、筐体1を貫通するように設けられたキャビティ2とから少なくともなり、キャビティ2に複数の光ファイバが平行にシート状に並べて挿通され、キャビティ2に樹脂液が供給されて該樹脂からなる被覆層が形成される光ファイバテープ心線の製造に用いられるコーティングダイス10であって、キャビティ2の壁面のうち、シート状に平行に挿通された光ファイバの上面と下面とに対向する面2a,2bには、それぞれ前記光ファイバの接触した部位間に位置するよう、外方に向けて突出する凸部3が配されていること。
【選択図】図1
Description
一方、着色心線径+40μm以下の厚さの光ファイバテープ心線を作製する場合(光ファイバの直径に近い厚さのテープ心線を作製する場合)は、光ファイバの直径に近い厚さのコーティングダイスを用いて樹脂をコートしテープ化が行なわれている。この製造方法では、図10(b)に示すような断面形状の光ファイバテープ心線110が得られる。すなわち、樹脂112の付着する量が少量であるため、光ファイバ101間には、表面112a,112bに凹み113が形成される。これは、光ファイバ101の中心から離れた位置にある樹脂(光ファイバ101同士の接触面に付着される樹脂)は、光ファイバ101に樹脂112を付着させる際に、光ファイバ101の速度から若干遅れて付着されること、また、樹脂が硬化する際に収縮するため、光ファイバ101間における樹脂の厚さが薄くなってしまうこと等の原因が考えられる。
本発明の請求項2に記載のコーティングダイスは、請求項1において、前記凸部が、前記キャビティの壁面のうち、シート状に平行に挿通された光ファイバの厚み部分に対向する面にも配されていることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の光ファイバテープ心線の製造方法は、光ファイバを複数本平行に並べ、該光ファイバを樹脂で被覆する光ファイバテープ心線の製造方法であって、前期光ファイバを複数本平行に並べ、請求項1または2に記載のコーティングダイスのキャビティに前記複数本の光ファイバを挿通する工程と、前記キャビティに樹脂液を供給し、該樹脂液で前記光ファイバ素線を一括被覆する工程とを少なくとも有していることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の光ファイバテープ心線は、請求項3に記載の光ファイバテープ心線の製造方法で得られ、平行に並べて配された複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバをテープ状に被覆する被覆層とからなる光ファイバテープ心線であって、前記被覆層の一面と他面とが、略一面となっていることを特徴とする。
図1は、本発明のコーティングダイス10A(10)の一例を模式的に示した断面図である。本発明のコーティングダイス10Aは、筺体1と、筺体1を貫通するように設けられたキャビティ2とから概略構成されている。また、キャビティ2の上面2aと下面2bとには、複数の凸部3が外方に突出して設けられている。以下、コーティングダイス10Aについて、詳細に説明する。
特に、キャビティ2を図3(c)や(d)に示す形状とすることで、凸部3がキャビティ2に開口している幅(Wa)を狭くし、かつ凸部3全体の面積を自由度高く調整することができる。
より具体的には、直径260μmの光ファイバを用いて、厚さ270μm以上300μm以下の光ファイバテープ心線を作製する際は、各凸部3の面積は2000μm2である。凸部3の面積を上述の範囲とすることで、本発明のコーティングダイス10を用いて光ファイバテープ心線を作製した際に、得られる光ファイバテープ心線の一面及び他面において、各光ファイバ素線間に配された表面の樹脂に凹みが発生せず、平坦な面とすることができる。
次に、本発明のコーティングダイス10を用いた光ファイバテープ心線の製造方法について説明する。図5は、光ファイバテープ心線の製造の際に用いる製造装置の一例を模式的に示した図である。図5に示す製造装置は、複数本の光ファイバ31を供給する送り出し装置21と、この送り出し装置21から供給される複数本の光ファイバ31を平行に接した状態に整列させるローラ22と、整列された複数本の光ファイバ31がキャビティ2内に導入され、その外周に樹脂液タンク23から供給された紫外線硬化型樹脂を塗布する本発明のコーティングダイス10と、コーティングダイス10から出された樹脂液塗布済みの光ファイバ31aに紫外線を照射して該樹脂液を硬化させて被覆層を形成するように光ファイバ31の流れ方向に設けられた紫外線照射器24と、その樹脂液の硬化により得られた光ファイバテープ心線31bを巻き取る巻き取り装置25とから概略構成されている。
ローラ22としては、特に限定されるものではなく、従来公知のものを用いることができる。
図6は、本発明のコーティングダイス10を用いて作製された光ファイバテープ心線30A(30)を模式的に示した断面図である。図6は、4本の光ファイバ31が平行に密接状態に並べられ、それらが樹脂からなる被覆層32で被覆され、テープ状に構成された光ファイバテープ心線(4心テープ心線)を例示している。なお、光ファイバ31の本数は本例示に限定されず、複数本であればよい。
また、図10(b)に示す従来の光ファイバテープ心線110を積層してケーブルを作製した際には、光ファイバテープ心線間に凹み113に由来する隙間が生じる。このような隙間があると、該隙間に水が浸入した場合、毛細管現象で隙間を伝って水が流れてしまい、ケーブルの伝送特性の低下につながる。本発明の光ファイバテープ心線30は、その上面32aと下面32bとが平坦であるため、光ファイバテープ心線を隙間なく積層することができる。ゆえに、光ファイバテープ心線間に水等の不要なものの侵入を防ぐことができ、伝送特性の低下を抑制することができる。
さらに、光ファイバテープ心線30を、直接シースで被覆した際には、図10(b)に示す従来の凹み113があった光ファイバテープ心線110よりも、シースと接触する面積が少ないため、容易にシースを剥離することが可能となる。ゆえに、シースから光ファイバテープ心線30の取出しが容易となる。
また、図8は、従来のコーティングダイスで被覆層を形成した複数の光ファイバテープ心線110が、本発明のコーティングダイス10で形成された被覆層33により被覆された光ファイバテープ心線30C(30)の例を模式的に示したものである。図8に示すように、最外層の被覆層33を本発明のコーティングダイス10で形成することによって、光ファイバの直径+40μm以下の厚さの光ファイバテープ心線であっても、最外層33の上面33a及び下面33bを平坦とすることができる。ゆえに、上述したように圧力によって生じる伝送損失変動の低減を図ることができる。
図1に示すコーティングダイスを用いて、270μm厚の光ファイバテープ心線の作製を行なった。光ファイバテープ心線として、直径が260μmの着色心線を4本用いた。また、コーティングダイスのキャビティのサイズは、縦265μm、横1060μmとした。各凸部の面積は、それぞれ2000μm2とした。
実施例において、各凸部の面積を0μm2、すなわち、凸部が配されていないキャビティを備えたコーティングダイスを用いたこと以外は、実施例と同様にして光ファイバテープ心線を作製し、これを比較例1とした。
実施例において、各凸部の面積を1300μm2としたこと以外は実施例と同様にして光ファイバテープ心線を作製し、これを比較例2とした。
次に、比較例3として直径260μmの光ファイバを用い、図10(a)に示すような320μ厚の光ファイバテープ心線を作製し、これを比較例3とした。
Claims (4)
- 筺体と、該筐体を貫通するように設けられたキャビティとから少なくともなり、該キャビティに複数の光ファイバが平行にシート状に並べて挿通され、前記キャビティに樹脂液が供給されて該樹脂からなる被覆層が形成される光ファイバテープ心線の製造に用いられるコーティングダイスであって、
前記キャビティの壁面のうち、シート状に平行に挿通された光ファイバの上面と下面とに対向する面には、それぞれ前記光ファイバの接触した部位間に位置するよう、外方に向けて突出する凸部が配されていることを特徴とするコーティングダイス。 - 前記凸部が、前記キャビティの壁面のうち、シート状に平行に挿通された光ファイバの厚み部分に対向する面にも配されていることを特徴とする請求項1に記載のコーティングダイス。
- 光ファイバを複数本平行に並べ、該光ファイバを樹脂で被覆する光ファイバテープ心線の製造方法であって、
前期光ファイバを複数本平行に並べ、請求項1または2に記載のコーティングダイスのキャビティに前記複数本の光ファイバを挿通する工程と、
前記キャビティに樹脂液を供給し、該樹脂液で前記光ファイバ素線を一括被覆する工程とを少なくとも有していることを特徴とする光ファイバテープ心線の製造方法。 - 請求項3に記載の光ファイバテープ心線の製造方法で得られ、平行に並べて配された複数の光ファイバと、前記複数の光ファイバをテープ状に被覆する被覆層とからなる光ファイバテープ心線であって、
前記被覆層の一面と他面とが、平坦となっていることを特徴とする光ファイバテープ心線。
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