JPH08210362A - 軸受構造 - Google Patents

軸受構造

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JPH08210362A
JPH08210362A JP1349095A JP1349095A JPH08210362A JP H08210362 A JPH08210362 A JP H08210362A JP 1349095 A JP1349095 A JP 1349095A JP 1349095 A JP1349095 A JP 1349095A JP H08210362 A JPH08210362 A JP H08210362A
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JP1349095A
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Hiroki Nagai
宏樹 永井
Kenzo Kajiwara
憲三 梶原
Tomoaki Inoue
知昭 井上
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】グリースポケット外径1e,2eところがり軸
受外輪内径1f,2fの段差e′をoまたは逆段差e″
として軌導面bへのベースオイル積極導入化による潤滑
改善構造とした。軸受蓋堰jとオイルスロワー外径iの
傾斜によりグリースを押し戻し効果によりグリース排出
過多防止化構造とした。グリースポケット1d,2dの
内容積均等化により内部圧力バランス均等化によりグリ
ースの早期移動防止化構造とした。 【効果】ころがり軸受の回転音の低減が可能となり、グ
リース潤滑寿命の延長が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転機械のグリース潤滑
ころがり軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ころがり軸受aは軌道面6をグリースの
ベースオイルで潤滑を行うが、図3,図4に示すように
従来のグリース潤滑ころがり軸受装置の構造では、軸受
蓋1c,2cの内側グリースポケット1d,2dの外径
1e,2eがころがり軸受外輪内径1f,2fより大き
く段差があるため、グリースから離油したベースオイル
(潤滑油)がころがり軸受の軌道面6に流入しにくい構
造である。
【0003】潤滑グリースを補給した時、古いグリース
及び余分なグリースは排出口gから排出する必要があ
り、排出をスムーズならしめるためにオイルスロワーh
が装着してあるが、従来のグリース潤滑ころがり軸受装
置ではグリースを補給した時、古いグリース及び余分な
グリースを排出するのみならず補給した新グリースまで
も排出し過ぎてしまうオイルスロワー外径形状iおよび
軸受蓋堰jの形状である。
【0004】軸受蓋1c,2cはころがり軸受aを両側
から塞さいでいるが、両側の軸受蓋1c,2cの内側グ
リースポケット1d,2dに充填してあるグリースは移
動し過ぎないことが潤滑寿命において必要である。グリ
ースが移動し過ぎることはグリースの早期排出にも関係
し潤滑寿命上良くない。従来のグリース潤滑ころがり軸
受装置では両側の軸受蓋1c,2cの内側グリースポケ
ット1d,2dの容積の差があるためグリースの早期移
動による早期排出の原因となり潤滑寿命上良くない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】グリース潤滑における
ころがり軸受aの軌道面bの潤滑を良好にするにはグリ
ースより離油したベースオイルをころがり軸受の軌道面
bにスムーズに流入させる必要がある。
【0006】運転中及びグリース補給時において、軸受
蓋1c,2cの内側グリースポケット1d,2dから潤
滑グリースが早期に排出され過ぎないようにする必要が
ある。
【0007】ころがり軸受aを両側から塞いでいる軸受
蓋1c,2cのそれぞれの内側グリースポケット1d,
2d内のグリースは移動し過ぎないようにする必要があ
る。グリース移動のし過ぎはグリース早期排出の原因と
なる。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1,図2に示すように
グリースから離油したベースオイルをころがり軸受aの
軌道面bにスムーズに流入させるために、軸受蓋1c,
2cのグリースポケット1d,2dの外径寸法1e,2
eの全周または全周の一部分をころがり軸受aの外輪内
径寸法1f,2fと同径又は同内径以下に設定した。
【0009】軸受蓋1c,2cのグリースポケット1
d,2dから潤滑グリースが早期に排出されないように
するために、グリースポケット2dのグリース出口を構
成するオイルスロワー外径iと軸受蓋堰jに傾斜を設け
た。
【0010】ころがり軸受aを両側から塞いでいる軸受
蓋1c,2cの内側グリースポケット1d,2d内のグ
リース早期移動を防止するために、たがいのグリースポ
ケット1d,2dの容積を両側共同じ大きさに設定し
た。
【0011】
【作用】本発明の作用を図1,図2に示す実施例の構造
に適用した場合について説明する。
【0012】軸受蓋1c,2cのグリースポケット1
d,2dの外径寸法1e,2eの全周または全周の一部
分を、ころがり軸受aの外輪内径1f,2fと同径又は
同内径以下に設定することにより、段差e″が無くなる
ため、ころがり軸受aの軌道面bへのグリースから離油
したベースオイルの流入が容易となる。
【0013】グリースポケット1d,2dのグリース出
口を構成するオイルスロワー外径iと軸受蓋堰jに傾斜
を設けることによりオイルスロワーhが回転することに
よりその部分のグリースの一部は押し戻される。
【0014】たがいのグリースポケット1d,2dの容
積を両側共同じ大きさに設定することにより、たがいの
グリースポケット1d,2d内部の圧力が同程度にバラ
ンスする。
【0015】
【実施例】本発明による方法を実施する構成の実施例に
ついて説明する。図3,図4の従来技術の軸受構造及び
図1,図2の本発明による軸受構造において、軸kの荷
重をころがり軸受aで支え軸受箱lでころがり軸受aを
支持する。軸受蓋1c,2cはころがり軸受aを両側か
ら塞ぎさらに軸受蓋1c,2cの内側にはグリースポケ
ット1d,2dが設けてありここに潤滑グリースを充填
する。軸受蓋2cの側には給油パイプmを設置しグリー
ス排出口gを設けてある。この側にはグリースの排出制
御を目的としたオイルスロワーhを設置し、その外側に
蓋nを設けている(以降の説明では、図3,図4、従来
技術は単に図3,図4、また図1,図2、本発明を単に
図1,図2と記す)。
【0016】次に本発明による動作を、図3,図4及び
図1,図2を用いて比較しながら説明する。
【0017】ころがり軸受aにおいてその軌導面bをグ
リースのベースオイルにて潤滑することが必要不可欠で
あるが、図3ではグリースポケット1d,2dの外径1
e,2eがころがり軸受aの外輪内径1f,2fより大
きく段差e′があるためグリースのベースオイルは軌導
面bに流入しにくくグリースのベースオイルを有効に使
用していない構造となっている。
【0018】図1,図2ではグリースポケット1d,2
dの外径1e,2eの全周または全周の一部分をころが
り軸受の外輪内径1f,2fと同径(e′=0)または
同径以下の逆段差e″とした(ここで図1,図2は全周
の一部分を同径とした実施例を示す)。こうすることに
よりグリースのベースオイルは積極的に軌導面bに導入
できる構造となりベースオイルを有効に活用できる構造
とした。
【0019】グリースポケット1d,2dのグリースを
有効に活用するためには、グリースが排出過多とならな
いようにすることが必要である。図3では軸受蓋堰jと
これに対向するオイルスロワー外径iの面がたがいに平
行になっているためこの位置に移動してきたグリースは
回転するオイルスロワーhにより排出すきまoに運ば
れ、そのままグリース排出口gから排出されてしまいグ
リースが排出され過ぎる。図1では軸受蓋堰jに図に示
すような傾斜を設け、これに対向するオイルスロワー外
径iの面にも図に示すように傾斜を設けた、こうするこ
とによりこの位置に移動してきたグリースの一部を回転
するオイルスロワー外径iの傾斜と対向する軸受蓋堰j
の傾斜により内側に押し戻す効果を発生させることによ
りグリースの排出過多を抑制することができる。
【0020】グリースはグリースポケット1dからころ
がり軸受aを潤滑してグリースポケット2bへ移動して
排出されていくわけであるが、図3ではグリースポケッ
ト1d,2dの容積の大きさが1d>2dであるためグ
リースポケット1d,2dの内部圧力がアンバランスと
なりグリースはグリースポケット1dからグリースポケ
ット2d側へ早期に移動する。従って、この構造はグリ
ースの早期排出を促進する構造となっている。
【0021】図1ではグリースポケット1d,2dの容
積の大きさを1d=2dに設定した。よってグリースポ
ケット1dと2dの内部圧力がバランスするためグリー
スはグリースポケット1dからグリースポケット2d側
への早期移動が抑制されすなわちグリースの早期排出を
抑制することができる構造とした。
【0022】図1,図2において、グリースポケット1
d,2dの外径1e,2eの全周または全周の一部分を
ころがり軸受の外輪内径1f,2fと同径(e′=0)
または同径以下の逆段差e″とすることによりグリース
のベースオイルは積極的にころがり軸受aの軌導面bに
導入できるようになりころがり軸受aの回転音静音化及
びグリース潤滑寿命延長に効果がある。
【0023】図1において、軸受蓋堰jとこれに対向す
るオイルスロワー外径iに傾斜を設けて排出されるよう
にするグリースの一部をオイルスロワーhの回転により
押し戻しグリースの排出過多を抑制できるためグリース
の潤滑寿命延長に効果がある。
【0024】図1において、軸受蓋1c,2cのグリー
スポケット1d及び2dの内容積の大きさを1d=2d
に設定したことによりグリースポケット1d及び2dの
内部圧力がバランスするためグリースポケット1dから
2d側へのグリース早期移動が抑制されてグリースの早
期排出を抑制することができるためグリースの潤滑寿命
延長に効果がある。
【0025】以上の説明は円筒コロ軸受の例について説
明したが、玉軸受についても全く同じことが説明でき
る。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、軸受蓋のグリースポケ
ット外径の全周または全周の一部分をころがり軸受外輪
の内径と同径または同内径以下に設定し潤滑グリースの
ベースオイルをころがり軸受の軌導面へ積極的に導入す
る構造とすることによりころがり軸受の回転音を2〜3
dB低減が可能でありまたグリース潤滑寿命は2倍程度
の延長が期待できる。
【0027】また、軸受蓋堰と対向するオイルスロワー
外径にグリース戻し用傾斜を設けたことによりオイルス
ロワー回転によるグリース押し戻し効果によりグリース
排出過多を抑制することが可能となりグリース潤滑寿命
の延長に効果がある。
【0028】さらに、両側軸受蓋のグリースポケット容
積の大きさを同じになるように設定したことにより、グ
リースポケット内部圧力がバランスしてグリースの早期
移動が抑制できるためこれに伴いグリースの早期排出を
抑制できることとなりグリース潤滑寿命の延長に効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による軸受構造の一実施例の断面図。
【図2】図1の側面図。
【図3】従来技術の軸受構造の断面図。
【図4】図3の側面図。
【符号の説明】
a…ころがり軸受、b…軌導面、1c,2c…軸受蓋、
1d,2d…グリースポケット、1e,2e…グリース
ポケット外径、e′…グリースポケット外径ところがり
軸受外輪内径との段差、e″…e′の逆段差、1f…こ
ろがり軸受外輪内径、g…グリース排出口、h…オイル
スロワー、i…オイルスロワー外径、j…軸受蓋堰、k
…軸、l…軸受箱、m…給油パイプ、n…蓋、o…グリ
ース排出すきま。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリース潤滑式のころがり軸受装置におい
    て、ころがり軸受を支える軸受箱とその両側を塞ぐ軸受
    蓋が有り、前記軸受蓋共内側にグリースを保持するため
    のグリースポケットを設けてあり、いずれか一方の軸受
    蓋にグリース補給用給油パイプが設置してあり、前記こ
    ろがり軸受のいずれか片側に余分なグリースを排出する
    ための回転するオイルスロワーを設置し、これを覆う蓋
    を設けまたこの側の軸受蓋にグリース排出穴を設けたグ
    リース潤滑ころがり軸受装置において、 前記軸受蓋の前記グリースポケット外径の全周または全
    周の一部分をころがり軸受外輪の内径と同径又は同内径
    以下に設定したことを特徴とする軸受構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記オイルスロワーが
    有る側の前記軸受蓋で前記グリースポケットの排出グリ
    ース出口穴内径にグリース戻し用傾斜を設けた軸受構
    造。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記両側軸受蓋の前記
    グリースポケット大きさを両側共同じ容積とした軸受装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103956848A (zh) * 2014-05-19 2014-07-30 浙江旺得福车业有限公司 轮毂轴承电机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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