JP3736628B2 - 工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置 - Google Patents

工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高速回転する工作機械の主軸用スピンドル等を支持するのに用いられる軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工作機械主軸用スピンドルを支持するために、アンギュラ玉軸受や円筒ころ軸受等の複数の転がり軸受をハウジング内に組み込んだ軸受装置が用いられている。複数の転がり軸受の中には、隣り合わせでハウジング内に組み込まれるものもある。
ハウジング内の転がり軸受には、グリース潤滑、オイルエア潤滑、オイルミスト潤滑等の潤滑方法が用いられている。高速回転域における低昇温化や耐焼付き性能向上のためには、オイルエア潤滑、オイルミスト潤滑等の微量潤滑が適しているが、エアの吹き出しによる騒音問題や、環境保全に鑑みた排油処理問題などを理由に、グリース潤滑を要望する声も非常に大きい。
【0003】
グリース潤滑の場合、軸受内部のグリースのみで潤滑を行うため、高速回転における発熱や、急な加減速運転に伴う油膜切れによってグリースが劣化し、早期に焼付きが発生することがある。特に、dmN(=(軸受内径+軸受外径)÷2×回転速度(rpm))150万を越える高速回転域で所定のグリース寿命及び軸受寿命を保証するのは困難である。
グリース寿命を延長することを目的として、間座の内部等に補給用のグリースを貯留しておく技術や、外部からグリースを補給する技術が提案されているが、更なる改善が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、図6に示すように、ハウジング91内に一対のアンギュラ玉軸受92,92を隣り合わせに配置した軸受装置90に、グリース補給装置99を接続し、次の試験を行った。試験では、各軸受92に軸受空間容積の70%以上のグリースを封入して12000/min-1まで慣らし運転をした後、軸受空間容積の4%のグリースをグリース補給装置99から補給して12000/min-1まで一気に回転した。その結果、軸受92,92の温度が安定せずに、異常発熱してしまった。
これは、(1)グリースを補給しても、軸受空間に既に封入されていた古いグリースがスムーズに排出されずに、この古いグリースが邪魔になって新しいグリースによって軌道面等を潤滑できない、(2)一方の軸受の軸受空間から排出された古いグリースが他方の軸受の軸受空間に突入してしまう、等が要因となったと考えられる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、安定したグリース補給を行って良好なグリース潤滑状態を保つことができ、ひいては軸受の長寿命化を図ることができる工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、下記構成により達成される。
(1)軸受空間にグリースを封入してグリース潤滑される反カウンタボア側が対向する一対の外輪カウンタボアのアンギュラ玉軸受と、前記アンギュラ玉軸受に外嵌されたハウジングと、前記アンギュラ玉軸受の軸受空間にグリースを補給するためのグリース補給孔を有するグリース補給機構を備えた軸受装置であって、前記グリース補給孔が前記アンギュラ玉軸受の外輪内径面の外輪軌道内の接触点からカウンタボア側にずれた箇所に開口しており、一対の前記アンギュラ玉軸受のそれぞれの軸受空間の、他方のアンギュラ玉軸受に対向する反対側にグリース排出用空間が設けられ、グリース補給時にそれぞれの軸受空間から他方のアンギュラ玉軸受の軸受空間に向けてグリースが移動するのを抑制する抑制手段が前記一対のアンギュラ玉軸受間に設けられていることを特徴とする工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置。
(2)前記軸受空間の軸方向一方側にシール部材が設けられ、前記シール部材が設けられた側とは反対側のグリース排出用空間へグリースが多く排出されるようにした前記(1)に記載の工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置。
(3)前記グリース排出用空間に連通して定期的に吸引する吸引路を備え、該吸引路を介して前記グリース排出用空間からグリースが吸引される前記(1)又は(2)に記載の工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置。
【0007】
上記構成によれば、軸受空間に新しいグリースが補給されると、既に軸受空間内に封入されていた古いグリースが順次グリース排出用空間に移動する。したがって、古いグリースが軸受空間に滞留することがなく、グリース補給される毎に、新しいグリースによる軌道面等の潤滑が可能となる。グリース排出用空間を設けたことで、一方のアンギュラ玉軸受の軸受空間から、他方のアンギュラ玉軸受の軸受空間へ古いグリースが突入することも顕著に防止できる。
また、グリース排出用空間に連通する吸引路を備えれば、吸引路を介してグリース排出用空間からグリースを吸引することで、古いグリースを効率よく排出できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は、工作機械主軸用スピンドルや、ACサーボモータ用スピンドルを支持するのに好適に用いられる。
図1に、本発明第1実施形態の軸受装置10を示す。軸受装置10は、ハウジング11内に、外輪カウンタボアのアンギュラ玉軸受である一対の転がり軸受12,12が軸方向に間隔をあけて組み込まれている。転がり軸受12は、その内周面に外輪軌道を有する外輪13と、その外周面に内輪軌道を有する内輪14と、外輪軌道と内輪軌道との間に転動自在に複数配された玉15と、それら玉15を転動自在に保持する保持器16とを備えている。
図示しないが、ハウジング11内に他の転がり軸受(アンギュラ玉軸受や円筒ころ軸受等)が複数組み込まれていてもよい。
【0009】
ハウジング11には、グリース補給装置70に備えられたグリース補給用配管71を挿入可能なグリース補給孔11aが形成されている。グリース補給孔11aは、転がり軸受12の外輪13に形成されたグリース補給孔13aに同軸状に連通接続されている。
外輪13のグリース補給孔13aは、グリース補給用配管71を挿入可能な第一部分と、グリース補給用配管71が軸受空間内に突出しないようにする段部を介して第一部分よりも小径にされた第二部分とを有する。第二部分は、外輪13内径面の外輪軌道内の接触点からずれた箇所に開口している。
本実施形態では、ハウジング11に形成されたグリース補給孔11aと、軸受外輪13に設けられたグリース補給孔13aとが、グリース補給機構として機能する。それらにグリース補給装置70やグリース補給用配管71をも含めたものを、グリース補給機構としてとらえてもよい。
【0010】
各転がり軸受12の、他方の転がり軸受に対向する側(反カウンタボア側)には、外輪13に当接する、グリースが移動するのを抑制する抑制手段である外輪間座17と、内輪14に当接する内輪間座18とが設けられている。
外輪間座17の内周面の軸方向両端には、その箇所における内径を大きくするような凹部(凹溝)17a,17aが設けられている。外輪間座17の中央部17bは、凹部17a,17aに対して相対的に径方向内方に突出して(内径を小さくされて)、その内周面が内輪間座18の外周面に微小隙間を介して近接している。こうして、外輪間座17及び内輪間座18によって、各軸受12の軸受空間の他方の軸受に対向する側に(反カウンタボア側に)、グリース排出用空間19が形成されている。
【0011】
各転がり軸受12の、他方の転がり軸受に対向する側の反対側(カウンタボア側)にも、外輪間座20と、内輪間座21とが設けられている。外輪間座20には、前述の外輪間座17と同様に凹部が設けられており、この外輪間座20及び内輪間座21によって、各軸受12のカウンタボア側に、グリース排出用空間22が形成されている。
【0012】
こうして、各転がり軸受12の軸受空間の軸方向両側に、グリース排出用空間19,22が形成されて、軸受空間とグリース排出用空間19,22とが連通している。本実施形態では、2つのグリース排出用空間19,22はほぼ同一の容積を有している。
【0013】
各転がり軸受12が、工作機械の主軸用スピンドル81を支持する場合、一般的に、グリースの寿命として20000時間が目安とされる。よって、グリース排出用空間19,22の容積は、最低限20000時間以上、グリースを補給できるような大きさ(例えば軸受空間容積の3倍〜10倍程度)に設定されている。本実施形態では、2つのグリース排出用空間19,22の容積の総和が、このような大きさに設定されていればよい。
【0014】
この軸受装置10を用いて試験を行った。試験では、各軸受12に軸受空間容積の70%以上のグリースを封入して12000/min-1まで慣らし運転をした後、軸受空間容積の4%のグリースをグリース補給装置70から補給して12000/min-1まで一気に回転させた。その結果、軸受12の温度は安定し、異常発熱には至らなかった。
【0015】
本実施形態の軸受装置10によれば、軸受空間に新しいグリースが補給されると、既に軸受空間内に封入されていた古いグリースが順次グリース排出用空間19,22に移動する。したがって、古いグリースが軸受空間に滞留することがなく、グリース補給される毎に、新しいグリースによる軌道面等の潤滑が可能となる。一対の転がり軸受12,12を軸方向に間隔をあけて配するとともに、外輪間座17に設けた中央部17bにより、一方の転がり軸受の軸受空間から、他方の転がり軸受の軸受空間へ古いグリースが移動することも確実に防止できる。
【0016】
図2に本発明第2実施形態を示す。なお、以下に説明する実施形態において、既に説明した部材等と同様な構成・作用を有する部材等については、図中に同一符号又は相当符号を付すことにより、説明を簡略化或いは省略する。
【0017】
第2実施形態の軸受装置30は、軸方向に間隔をあけて配された各転がり軸受12の、他方の転がり軸受に対向する側(反カウンタボア側)に、外輪13に当接する外輪間座37と、内輪14に当接する内輪間座18とが設けられている。外輪間座37の内周面の軸方向両端には、その箇所における内径を大きくするような凹部37a,37aが設けられている。外輪間座37の中央部37bは、凹部37a,37aに対して相対的に径方向内方に突出して、その内周面が内輪間座18の外周面に微小隙間を介して近接している。こうして、外輪間座37及び内輪間座18によって、各軸受12の軸受空間の他方の軸受に対向する側に(反カウンタボア側に)、グリース排出用空間39が形成されている。
【0018】
各転がり軸受12の、他方の転がり軸受に対向する側の反対側(カウンタボア側)にも、外輪間座31と、内輪間座21とが設けられている。外輪間座31の内周面の軸方向端部には、前述の外輪間座37に設けられた凹部37aよりも幅(軸方向寸法)が狭い凹部が設けられており、この外輪間座31及び内輪間座21によって、各軸受12の軸方向外側に、グリース排出用空間32が形成されている。
【0019】
こうして、各転がり軸受12の軸受空間の軸方向両側に、グリース排出用空間39,32が形成されて、軸受空間とグリース排出用空間39,32とが連通している。本実施形態では、軸方向内側のグリース排出用空間39の方が、軸方向外側のグリース排出用空間32より、容積が大きくなっている。
【0020】
各転がり軸受12の外輪13に設けられたグリース補給孔13aは、外輪内径面の外輪軌道内の接触点からカウンタボア側にずれた箇所に開口している。すなわち、外輪軌道内の、狭いグリース排出用空間32側の箇所に開口している。
【0021】
本実施形態の軸受装置30によれば、軸受空間に新しいグリースが補給されると、既に軸受空間内に封入されていた古いグリースが、広い方のグリース排出用空間39へ多く排出される。狭い方のグリース排出用空間32の内圧が、広い方のグリース排出用空間39の内圧より高くなる傾向があるためである。
グリース補給孔13aから補給されたグリースは、外輪軌道面、転動面及び内輪軌道面を潤滑し、その後、広い方のグリース排出用空間39へ移動する。また、外輪間座37に設けた中央部37bにより、一方の転がり軸受の軸受空間から、他方の転がり軸受の軸受空間へ古いグリースが移動することを防止できる。
【0022】
図3に本発明第3実施形態を示す。第3実施形態の軸受装置40は、軸方向に間隔をあけて配された各転がり軸受12の、他方の転がり軸受に対向する側(反カウンタボア側)に、外輪13に当接する外輪間座47と、内輪14に当接する内輪間座48とが設けられている。
外輪間座47の内周面の軸方向両端には、その箇所における内径を大きくするような凹部が設けられている。外輪間座47の中央部47bは、その内周面が内輪間座48の外周面に微小隙間を介して近接している。こうして、外輪間座47及び内輪間座48によって、各軸受12の軸方向内側に、グリース排出用空間49が形成されている。
【0023】
各転がり軸受12の、軸方向外側にも、外輪間座20と、内輪間座21とが設けられており、これら外輪間座20及び内輪間座21によって、グリース排出用空間22が形成されている。
本実施形態では、軸方向内側のグリース排出用空間49の方が、軸方向外側のグリース排出用空間22より、狭くなっている。
【0024】
各転がり軸受12の外輪13に設けられたグリース補給孔13aは、外輪内径面の外輪軌道から反カウンタボア側にずれた箇所に開口している。すなわち、外輪軌道から狭いグリース排出用空間49側にずれた箇所に開口している。ここでは、グリース補給孔13aが、保持器16の案内面に向けて開口している。
【0025】
本実施形態の軸受装置40によれば、軸受空間に新しいグリースが補給されると、既に軸受空間内に封入されていた古いグリースが、広い方のグリース排出用空間22へ多く排出される。グリース補給孔13aから補給されたグリースは、外輪軌道面、転動面及び内輪軌道面を潤滑し、その後、広い方のグリース排出用空間22へ移動する。また、外輪間座47に設けた中央部47bにより、狭いグリース排出用空間49に排出されたグリースの、一方の転がり軸受空間から他方の転がり軸受空間への移動を防止できる。
【0026】
図4に本発明第4実施形態を示す。第4実施形態の軸受装置50は、軸方向に間隔をあけて配された各転がり軸受12の、他方の転がり軸受に対向する側(反カウンタボア側)に、外輪13に当接する外輪間座57と、内輪14に当接する内輪間座58とが設けられている。
本実施形態では、外輪間座57の内周面が凹凸を有していない。そして、各転がり軸受12の外輪13の、他方の転がり軸受に対向する側に、グリースが移動するのを抑制する抑制手段である環状のシール部材51が設けられている。シール部材51は、その先端部(内周部)が内輪14に接触しない非接触式のもの(シールド等)でもよいし、接触式のものでもよい。
【0027】
各転がり軸受12の、軸方向外側に、外輪間座20と、内輪間座21とが設けられており、これら外輪間座20及び内輪間座21によって、グリース排出用空間22が形成されている。
各転がり軸受12の外輪13に設けられたグリース補給孔13aは、外輪内径面の外輪軌道から反カウンタボア側にずれた箇所に開口している。すなわち、外輪軌道からシール部材51側にずれた箇所に開口している。ここでは、グリース補給孔13aが、保持器16の案内面に向けて開口している。
【0028】
本実施形態の軸受装置40によれば、軸受空間に新しいグリースが補給されると、既に軸受空間内に封入されていた古いグリースが、グリース排出用空間22へ多く排出される。シール部材51が、一方の転がり軸受12の軸受空間から他方の転がり軸受の軸受空間へ古いグリースが突入しようとするのを抑制する。グリース補給孔13aから補給されたグリースは、外輪軌道面、転動面及び内輪軌道面を潤滑し、その後、グリース排出用空間22へ移動する。
【0029】
図5に本発明第5実施形態を示す。第5実施形態の軸受装置60は、ハウジング11に吸引路11bが設けられている。他の構成は、ここでは第3実施形態とほぼ同様にされているが、第1実施形態、第2実施形態あるいは第4実施形態と同様にされてもよい。すなわち、上記した実施形態のいずれにも、このような吸引路11bを適用できる。
吸引路11bは、ハウジング11の下方で、それぞれの広いグリース排出用空間22に連通している。この吸引路11bを通じて、グリース排出用空間22内の古いグリースが、図示しない吸引手段により定期的に吸引される。
【0030】
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、外輪13に設けられたグリース補給孔13aを介してグリースを補給する代わりに、軸受の側方から軸受空間へ直接グリースを補給してもよいし、内輪側のグリース溜まり等からグリースを補給してもよい。すなわち、グリースの補給方法に関しては問わない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、安定したグリース補給を行って良好なグリース潤滑状態を保つことができ、ひいては軸受の長寿命化を図ることができる工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】 本発明の第2実施形態を示す断面図である。
【図3】 本発明の第3実施形態を示す断面図である。
【図4】 本発明の第4実施形態を示す断面図である。
【図5】 本発明の第5実施形態を示す断面図である。
【図6】 グリースの挙動を調べるために使用した装置の断面図である。
【符号の説明】
10,30,40,50,60 軸受装置
11 ハウジング
11b 吸引路
12 転がり軸受(アンギュラ玉軸受)
13 外輪(軌道輪)
14 内輪(軌道輪)
17,20,31,37,47 外輪間座(間座)
19,22,39,49 グリース排出用空間
51 シール部材
70 グリース補給装置

Claims (3)

  1. 軸受空間にグリースを封入してグリース潤滑される反カウンタボア側が対向する一対の外輪カウンタボアのアンギュラ玉軸受と、前記アンギュラ玉軸受に外嵌されたハウジングと、前記アンギュラ玉軸受の軸受空間にグリースを補給するためのグリース補給孔を有するグリース補給機構を備えた軸受装置であって、
    前記グリース補給孔が前記アンギュラ玉軸受の外輪内径面の外輪軌道内の接触点からカウンタボア側にずれた箇所に開口しており、一対の前記アンギュラ玉軸受のそれぞれの軸受空間の、他方のアンギュラ玉軸受に対向する反対側にグリース排出用空間が設けられ、グリース補給時にそれぞれの軸受空間から他方のアンギュラ玉軸受の軸受空間に向けてグリースが移動するのを抑制する抑制手段が前記一対のアンギュラ玉軸受間に設けられていることを特徴とする工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置。
  2. 前記軸受空間の軸方向一方側にシール部材が設けられ、前記シール部材が設けられた側とは反対側のグリース排出用空間へグリースが多く排出されるようにした請求項1に記載の工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置。
  3. 前記グリース排出用空間に連通して定期的に吸引する吸引路を備え、該吸引路を介して前記グリース排出用空間からグリースが吸引される請求項1又は2に記載の工作機械用主軸スピンドルを支持する軸受装置。
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