JPH08210082A - シールド工法用立坑 - Google Patents

シールド工法用立坑

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Publication number
JPH08210082A
JPH08210082A JP1939395A JP1939395A JPH08210082A JP H08210082 A JPH08210082 A JP H08210082A JP 1939395 A JP1939395 A JP 1939395A JP 1939395 A JP1939395 A JP 1939395A JP H08210082 A JPH08210082 A JP H08210082A
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JP
Japan
Prior art keywords
rod
shaped bodies
lattice
ropes
vertical shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP1939395A
Other languages
English (en)
Inventor
Teru Akiyama
暉 秋山
Masayoshi Nakagawa
雅由 中川
Masahiko Hori
正彦 堀
Hiroshi Tamura
坦 田村
Hiroshi Matsuoka
寛 松岡
Hiroshi Tajiri
博 田尻
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Nitto Denko Corp
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Publication date
Application filed by Kajima Corp, Nitto Denko Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP1939395A priority Critical patent/JPH08210082A/ja
Publication of JPH08210082A publication Critical patent/JPH08210082A/ja
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】狭い場所でも容易に構築することができ、しか
も、構築に要する費用を低減することのできる立坑を提
供する。 【構成】シールド掘進機の発進部もしくは到達部に設け
られる立坑である。そして、上記立坑を構成するコンク
リート壁体のうち、上記シールド掘進機が通過すべき部
分に、多数の繊維強化プラスチック製棒状体1が格子状
に組立てられ、これら棒状体1の格子状の交差部分が熱
可塑性樹脂製の紐状体2で締結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、シールド工法により
トンネル等を掘削する場合に、トンネル等の発進点もし
くは到達点に構築される立坑に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、地下鉄,地下道等のトンネル
を掘削する場合に、シールド工法がよく用いられてい
る。このシールド工法は、先端にカッターが取付けられ
たシールド掘進機を地中に推進させ、周辺の地盤の崩壊
を防ぎながらその内部で掘削作業等を行い、トンネルを
構築するものであり、図6および図7に示すように、こ
のトンネルの発進部や到達部に構築される立坑7は、内
部に補強部材として鉄筋が埋設されたコンクリート壁体
8で構成されている。ところが、このシールド工法で
は、シールド掘進機9が立坑7のコンクリート壁体8を
取り壊す際に、鉄筋の伸びが大きい(伸び率約20%)
ため、鉄筋がシールド掘進機9のカッター9aにからみ
つき、シールド掘進機9の掘削能力が低下したり、シー
ルド掘進機9の故障が多発するという問題がある。この
ため、立坑7を構築したのち、シールド掘進機9が通過
する(シールド掘進機9が取り壊す予定の)立坑部分
(斜線で表した部分)7aのコンクリートのはつり作業
や鉄筋の切断作業を人手により行うようにしている。
【0003】しかしながら、人手によりコンクリートの
はつり作業や鉄筋の切断作業を行う場合には、シールド
掘進機9の発進部や到達部付近の防護のため、薬液注入
による地盤改良が必要となり、作業面,安全面,コスト
面,工事期間等で不利となっている。そこで、図8に示
すようなFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製の格
子状体10(米国特許第4706430号で提案されて
いる)を上記コンクリート壁体8の補強部材として用
い、立坑7を構築するようにしたものがある。このもの
では、シールド掘進機9でコンクリート壁体8を取り壊
す際に、シールド掘進機9のカッター9aに上記格子状
体10がからみつくことがないため、シールド掘進機9
の掘削能力が低下したり、シールド掘進機9の故障が多
発するという問題が解消される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記格
子状体10を用いる場合には、この格子状体10が縦横
に交差する棒状部分を一体に連結して作製されているた
め、運搬時や保管時等に格子状体10を配設するための
スペースとして広いスペースが必要になるうえ、狭い場
所での立坑構築作業がしづらいという問題がある。しか
も、上記格子状体10を連結する場合には、図9に示す
ように、この連結部にかぶりが生じ、このかぶり部分1
1が余分となる。したがって、最近の大口径を有する立
坑7を構築する場合のように、何枚もの格子状体10を
連結しなければならないときには、必要な格子状体10
の枚数が増加し、立坑構築に要するコストがアップする
という問題もある。
【0005】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、狭い場所でも容易に構築することができ、し
かも、構築に要する費用を低減することのできる立坑の
提供をその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の立坑は、シールド掘進機の発進部もしく
は到達部に設けられる立坑であって、上記立坑を構成す
るコンクリート壁体のうち、上記シールド掘進機が通過
すべき部分に、多数の繊維強化プラスチック製棒状体が
格子状に組立てられ、これら棒状体の格子状の交差部分
が熱可塑性樹脂製の紐状体で締結されているという構成
をとる。
【0007】
【作用】すなわち、この発明の立坑は、これを構成する
コンクリート壁体のうち、シールド掘進機が通過すべき
部分に、多数の繊維強化プラスチック製棒状体が格子状
に組立てられ、これら棒状体の格子状の交差部分が熱可
塑性樹脂製の紐状体で締結されている。このように、立
坑の補強部材として上記棒状体と紐状体とを用いる場合
には、これらを密着させて並べる等することにより、運
搬時や保管時等に広いスペースを必要としないうえ、狭
い場所での立坑構築作業が容易になる。しかも、この発
明の立坑は、棒状体を格子状に組立て、これら棒状体の
格子状の交差部分を紐状体で締結しているため、従来例
では生じた連結部のかぶり部分11が生じない。したが
って、最近の大口径を有する立坑を構築する場合でも、
余分な棒状体と紐状体とが必要でなく、立坑構築に要す
る費用を低減することができる。
【0008】つぎに、この発明を詳しく説明する。
【0009】この発明の立坑では、これを構成するコン
クリート壁体のうち、シールド掘進機が通過すべき部分
に、図1に示すように、格子状に組立てられた繊維強化
プラスチック製棒状体1の格子状の交差部分が熱可塑性
樹脂製の紐状体2で締結されている。
【0010】上記繊維強化プラスチック製棒状体1を構
成する繊維基材としては、各種のものが挙げられ、好ま
しくは、ガラス繊維,炭素繊維,アラミド繊維等が挙げ
られる。
【0011】上記棒状体1としては、主に連続引き抜き
成形法により成形された丸棒や角棒等が用いられる。連
続引き抜き成形法により得られた棒状体は連続繊維フィ
ラメントが上記棒状体の長手方向に集束しているため好
ましい。このような棒状体1の長さは特に制限がなく、
長尺に切断してもよいし、リールに巻き取るようにして
もよい。この場合には、トンネル工事等の現場に運び込
んだのち、現場で必要長さに切断することができる。特
に、リールに巻き取るようにしたものでは、運搬や保管
が非常に狭いペースで行えるという利点がある。また、
棒状体1の表面に、図2に示すように、らせん溝3や凹
凸等を施すようにしてもよい。この場合には、コンクリ
ート打設時にコンクリートとの付着力を高めることがで
きる。
【0012】上記熱可塑性樹脂製の紐状体2としては、
主に熱可塑性樹脂の結束バンドが用いられる。特に、図
3に示すような結束バンドが好ましく、その材質として
はナイロン66が好適である。上記結束バンド2は、多
数の係合用溝4aが刻設された係合部4と、上記係合用
溝4aと抜け止め状に係合しうる突条(図示せず)を有
する被係合部5と、把持部6とを備えており、図4に示
すように、ループ状にした状態で上記係合部4と被係合
部5とを係合させることが行われる。また、上記結束バ
ンド2の強度は、バンド幅によって異なるが、1本をル
ープ状態にして引っ張った(引張速度25mm/mi
n)場合に、2.5mm幅のもので13kgの強度であ
り、4.7mm幅のもので27kgの強度であり、7.
6mm幅のもので74kgの強度であり、シールド工法
用として充分な締結強度を得ることができる。
【0013】このような熱可塑性樹脂製の紐状体2は、
図2に示すように、2本用いられるのが好ましいが、1
本でも、また、3本以上用いてもよい。
【0014】上記のような棒状体1と紐状体2を使用す
ることにより、狭い場所でも容易に組立てることができ
る。さらに、棒状体1同士だけではなく、棒状体1と鉄
筋とを上記紐状体2で締結することができ、現場作業を
簡素化することができる。
【0015】つぎに、実施例について説明する。
【0016】
【実施例】図1に示すようなFRP(ガラス繊維強化プ
ラスチック)製丸棒を格子状に組立てたものをモデルと
し、図5に示す大きさのFRP格子筋Aを組み立てた。
そして、このFRP格子筋の直径を20mmに設定し、
格子間隔を30cmに設定した。また、図3に示すよう
なナイロン66製の結束バンド(7.6mm幅)を用
い、FRP格子筋Aの各交差部分を2本の結束バンドで
締結した。
【0017】この場合、FRP製丸棒の最大長さは10
mであり、輸送上問題はなく、かぶり部を設ける必要が
なかった。
【0018】
【比較例】図8に示すようなFRP製の格子状体を用
い、図5に示すような大きさの格子筋を組立てた。この
場合に、格子状体は、10m×2.7mの大きさのもの
が輸送できる最大長さであり、4枚の格子状体が必要と
なったため、輸送等がしづらかった。また、かぶり部を
設ける必要があり、余分な材料が必要であった。
【0019】
【発明の効果】以上のように、この発明の立坑によれ
ば、その補強部材として棒状体と紐状体とを用いている
ため、これらを密着させて並べる等することにより、運
搬時や保管時等に広いスペースを必要としないうえ、狭
い場所での立坑構築作業が容易になる。しかも、この発
明の立坑は、棒状体を格子状に組立て、これら棒状体の
格子状の交差部分を紐状体で締結しているため、従来例
では生じた連結部のかぶり部分11が生じない。したが
って、最近の大口径を有する立坑を構築する場合でも、
余分な棒状体と紐状体とが必要でなく、立坑構築に要す
る費用を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に用いる補強部材を示す説
明図である。
【図2】上記補強部材の要部の斜視図である。
【図3】結束バンドの平面図である。
【図4】上記結束バンドのループ状態を示す斜視図であ
る。
【図5】FRP格子筋の説明図である
【図6】立坑の説明図である。
【図7】上記立坑の要部の説明図である。
【図8】従来例を示す格子状体の斜視図である
【図9】上記格子状体を連結した状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 棒状体 2 紐状体 7 立坑 8 コンクリート壁体 9 シールド掘進機 9a カッター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀 正彦 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 田村 坦 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 松岡 寛 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内 (72)発明者 田尻 博 大阪府茨木市下穂積1丁目1番2号 日東 電工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド掘進機の発進部もしくは到達部
    に設けられる立坑であって、上記立坑を構成するコンク
    リート壁体のうち、上記シールド掘進機が通過すべき部
    分に、多数の繊維強化プラスチック製棒状体が格子状に
    組立てられ、これら棒状体の格子状の交差部分が熱可塑
    性樹脂製の紐状体で締結されていることを特徴とするシ
    ールド工法用立坑。
JP1939395A 1995-02-07 1995-02-07 シールド工法用立坑 Pending JPH08210082A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1939395A JPH08210082A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 シールド工法用立坑

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1939395A JPH08210082A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 シールド工法用立坑

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08210082A true JPH08210082A (ja) 1996-08-13

Family

ID=11998046

Family Applications (1)

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JP1939395A Pending JPH08210082A (ja) 1995-02-07 1995-02-07 シールド工法用立坑

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JP (1) JPH08210082A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003239679A (ja) * 2002-02-15 2003-08-27 Nippon Steel Composite Co Ltd シールド掘削用繊維補強コンクリート壁体
JP2004218320A (ja) * 2003-01-16 2004-08-05 Nippon Steel Composite Co Ltd シールド掘削用山留め壁の構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003239679A (ja) * 2002-02-15 2003-08-27 Nippon Steel Composite Co Ltd シールド掘削用繊維補強コンクリート壁体
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