JP3059036B2 - 法面保護工法 - Google Patents

法面保護工法

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JP3059036B2
JP3059036B2 JP5323025A JP32302593A JP3059036B2 JP 3059036 B2 JP3059036 B2 JP 3059036B2 JP 5323025 A JP5323025 A JP 5323025A JP 32302593 A JP32302593 A JP 32302593A JP 3059036 B2 JP3059036 B2 JP 3059036B2
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tube
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grout
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芳朗 樋口
征夫 宮本
茂樹 丸尾
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鉄建建設株式会社
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、法面保護工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の法面保護工法の代表的な
ものとしてフリーフレーム工法があり、それは金網型枠
を法面上に配置したうえ鉄筋を組入れてアンカーを打
ち、その上にモルタル又はコンクリートを吹き付けたも
のである。
【0003】ところでこのようなフリーフレーム工法
は、モルタル又はコンクリートを吹き付けていることか
ら、はね返り、その他の材料分離が発生して弱所を生じ
易く、また施工の際法面の樹木を伐採したり、深い溝を
掘ったりしなければならなくて、現状を損傷しまた緑を
減少させる等の問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明の目的
は、前記のような従来の法面保護工法のもつ問題を解消
し、工法施工後の法面に弱所を生ずることがなく、また
施工の際法面の樹木を伐採したり、深い溝を掘ったりす
る必要がなくて、現状を損傷しまた緑を減少させること
のない法面保護工法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記のよう
な目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、外
周にらせん状の補強材を巻着して形成した内管に、外管
を中間に間隙をもたせて被嵌した二重可撓性チューブ
を、法面上に配置してフレームを形成したうえ、これを
定着具で法面に定着後、内管に1次グラウトの注入を行
い、ついで外管に2次グラウトの注入を行うことを特徴
とするものである。請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、内外管はプラスチックチューブ
からなるものである。請求項3に記載の発明は、請求項
1又は2に記載の発明において、グラウトはセメントを
主材料とするものからなるものである。請求項4の発明
は、請求項1ないし3のいずれかに記載の発明におい
て、外管の外周に多数の小孔を設けたものである。請求
項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記
載の発明において、内管の外周に直線状の補強材を設け
たものである。請求項6に記載の発明は、請求項5に記
載の発明において、らせん状の補強材は鋼線又は硬質繊
維線からなり、直線状の補強材は鋼線からなるものであ
る。
【0006】
【作用】前記のようなこの発明において、請求項1ない
し6の発明は、その施工に際しては、法面に深い溝を掘
ることなく、植えられている木をそのままにして、その
斜面上において木の中間にかなりの高密度すなわち小ピ
ッチをもって、可撓性チューブを直線状又は樹木がじゃ
まになる場合は、曲線状としてこれを迂回させて配置し
たうえ、定着具で法面に定着してフレームを形成し、そ
の後可撓性チューブ内にグラウトを注入して施工を終了
する。この際使用される可撓性チューブは、外周にらせ
ん状の補強材を巻着して形成した内管に、外管を中間に
間隙をもたせて被嵌した二重可撓性チューブからなり、
この二重可撓性チューブを法面上に配置してフレームを
形成したうえ、これを定着具で法面に定着後、内管に1
次グラウトの注入を行い、ついで外管に2次グラウトの
注入を行って施工を終了する。
【0007】
【実施例】図面に示すこの発明の実施例において、1は
保護工が施工される法面、2はそこに植えられている樹
木を示し、このような法面1上に外周にらせん状の補強
材17を巻着して形成した内管15に、外管16を中間に間隙
をもたせて被嵌した二重可撓性チューブ14を、配置して
フレーム5を形成したうえ、これを定着具6で法面1に
定着後、内管15に1次グラウト19の注入を行い、ついで
外管16に2次グラウト21の注入を行って施工を終結する
こととなる。内外管15,16はプラスチックチューブから
なり、内管15は外管16より若干硬質なものを使用する。
両グラウト19,21はセメントを主材料とするものからな
っている。そして外管16の外周面には多数の小孔22が形
成されている。内管15の外周に直線状の補強材23を設
け、らせん状の補強材17は鋼線又はアラミド繊維等の硬
質繊維線からなり、直線状の補強材23は鋼線からなるも
のである。
【0008】この実施例のようなものを構成するに際し
ては、内管15はらせん状の補強材17及び直線状の補強材
23によって補強されて切損が避けられ、このような内管
15に1次グラウト19の注入を行って、剛性をもたせるこ
とによって心材としての強度をもたせて土圧等に抵抗さ
せ、その後に行われる2次グラウト21の注入圧によって
外管16が変形して、法面1の地山に密着するとともに多
数の小孔22から漏出する2次グラウト21が地山に浸透し
て、地山とフレーム5との結合が強固となる。
【0009】このようにフレーム5について各種の変形
が可能であり、また定着具についても図示説明したよう
なものの外に、これらのものと同様の機能をもつもので
あれば、これら以外のものを使用しても差し支えないこ
とはいうまでもない。
【0010】前記の実施例のようなものを構成するに際
しては、法面1に深い溝を掘ることなく、植えられてい
る樹木2をそのままにして、その斜面上において樹木2
の中間にかなりの高密度すなわち小ピッチをもって、二
重可撓性チューブ14を直線状又は木2がじゃまになる場
合は、湾曲させてこれを迂回させて配置してフレーム5
を形成することとなるが、いずれの場合でも二重可撓性
チューブ14は状況に応じて、長短各種の直線状又は曲線
状のものとすることができる。この場合二重可撓性チュ
ーブ14を法面の斜面に上下方向に沿ってU字形となって
いるものを使用し、グラウト19,21の注入口及び排出口
を斜面の下部又は上部に集中して設けると、施工を極め
て容易にすることができ、また斜め方向にほぼ直角方向
に交差する2群のものとするのもよい。そしてこのよう
にして配置された二重可撓性チューブ14は、注入された
グラウト19,21が容易に二重可撓性チューブ14内を通過
して充填され、ブリージングその他の材料分離をほとん
ど生じないグラウト19,21を使用すると、信頼性が著し
く改良されたフレーム5が形成されて施工が容易とな
る。このようにして完成したフレーム5においては、土
圧は主として二重可撓性チューブ14内の補強材23が負担
することとなる。
【0011】
【発明の効果】この発明は前記のようであって、請求項
1に記載の発明は、外周にらせん状の補強材を巻着して
形成した内管に、外管を中間に間隙をもたせて被嵌した
二重可撓性チューブを、法面上に配置してフレームを形
成したうえ、これを定着具で法面に定着後、内管に1次
グラウトの注入を行い、ついで外管に2次グラウトの注
入を行うので、内管はらせん状の補強材及び直線状の補
強材によって補強されて切損が避けられ、それに1次グ
ラウトの注入を行うことによって、剛性をもたせること
によって心材としての強度をもたせて土圧等に抵抗さ
せ、その後に行われる2次グラウトの注入圧によって外
管が変形して、法面の地山に密着するという効果があ
る。請求項2,3,4,5に記載の発明は、このような
発明において内外管はプラスチックチューブからなり、
グラウトはセメントを主材料とするものからなり、内管
の外周に直線状の補強材を設け、らせん状の補強材は鋼
線又は硬質繊維線からなり、直線状の補強材は鋼線から
なるので、価格が安価であって取扱が容易であり、また
耐久性に富むという効果があり、さらに請求項6に記載
の発明は、外管の外周に多数の小孔を設けたので、これ
から漏出する2次グラウトが地山に浸透して、地山とフ
レームとの結合が強固となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の施工状態を示す説明図であ
る。
【図2】同上の一部切欠斜面図である。
【図3】同上の1次グラウト注入時の状態を示す断面図
である。
【図4】同上の施工終了時の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 法面 2 樹木 5 フレーム 6 定着具 14 二重可撓性チューブ 15 内管 16 外管 17 補強材 19 1次グラウト補強材 21 2次グラウト補強材 23 補強材
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−85029(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02D 17/20

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周にらせん状の補強材を巻着して形成
    した内管に、外管を中間に間隙をもたせて被嵌した二重
    可撓性チューブを、法面上に配置してフレームを形成し
    たうえ、これを定着具で法面に定着後、内管に1次グラ
    ウトの注入を行い、ついで外管に2次グラウトの注入を
    行うことを特徴とする法面保護工法。
  2. 【請求項2】 内外管はプラスチックチューブからなる
    請求項1に記載の法面保護工法。
  3. 【請求項3】 グラウトはセメントを主材料とするもの
    からなる請求項1又は2に記載の法面保護工法。
  4. 【請求項4】 外管の外周に多数の小孔を設けた請求項
    1ないし3のいずれかに記載の法面保護工法。
  5. 【請求項5】 内管の外周に直線状の補強材を設けた請
    求項1ないし4のいずれかに記載の法面保護工法。
  6. 【請求項6】 らせん状の補強材は鋼線又は硬質繊維線
    からなり、直線状の補強材は鋼線からなる請求項5に記
    載の法面保護工法。
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