JP2003119792A - ワイヤ方式法面工法 - Google Patents

ワイヤ方式法面工法

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JP2003119792A
JP2003119792A JP2001345421A JP2001345421A JP2003119792A JP 2003119792 A JP2003119792 A JP 2003119792A JP 2001345421 A JP2001345421 A JP 2001345421A JP 2001345421 A JP2001345421 A JP 2001345421A JP 2003119792 A JP2003119792 A JP 2003119792A
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wire
slope
core
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cement
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JP2001345421A
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Shigeto Matsuo
栄人 松尾
Eigo Ueno
英剛 上野
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】従来のプレストレスコンクリートなどの鉄筋の
結束線による接合部分の脆弱性を無くすとともに、鉄筋
の溶接などによる現場作業を少なくする。また、法面安
定工法において、法面の部分的あるいは全体的な崩壊を
防止する。 【解決手段】輸送などで長さの制約を受けないワイヤロ
ープや細い鋼線を束ねた線(束線)などを補強材とする
格子状法枠を形成する法面強化工法である。束線110
はアンカー610、620、630、640、650で
法面700と一定の距離をあけて配置される。アンカー
610を法面700から離れた強固な地盤を有する場所
に打ち込むこともできる。また、束線110の下端に重
量物を付加することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
【0002】
【従来の技術】
【0003】従来の法面安定工法(例えば特公昭58−
20338号)を図1に示す。従来の法面安定工法で
は、法面に網状の被覆を施した後に法面からある距離を
とって鉄筋を格子状に敷設して、この格子状鉄筋にコン
クリートなどを吹き付けなどによって格子状法枠を形成
している。
【0004】一般に、土木工事や建築に使用されるコン
クリートなどの材料は、圧縮強度は大きいが、引張強度
が小さい。このため、引張強度の大きな鉄筋を配したプ
レストレスコンクリートが採用されている。このプレス
トレスコンクリートは、圧縮力をコンクリートで引張力
を鉄筋で持たせるようにしたものであり、鉄筋に曲げに
対する抵抗力を要求するものではない。
【0005】また、一般に使用されている鉄筋は、輸送
上の制約などから長さに制約があり、高層の建築物など
に使用する場合、これらを結束線などで結合するか、溶
接で結合している。
【0006】鉄筋を結束線で接合した場合、結束部分の
強度は、極端に低く、この部分に引張力が作用すると簡
単に破断する。
【0007】鉄筋を溶接で接合する場合、建築現場な
ど、特に高層での作業は困難を極めるとともに、大幅な
コスト高となる。
【0008】法面安定工法の格子状法枠の形成にも、鉄
筋が使用され、鉄筋相互には結束線が使用されるのが一
般的であり、法面に水圧などの力が作用した場合、鉄筋
を結束した部分の強度が弱いために、結束部分から破断
して例が数多く見られる。
【発明が解決しようとする課題】
【0009】従来のプレストレスコンクリートなどの鉄
筋の結束線による接合部分の脆弱性を無くすこと。
【0010】従来のプレストレスコンクリートなどの鉄
筋の溶接などによる現場作業を少なくすること。
【0011】法面安定化工法において、法面の部分的な
崩壊を防止すること。
【0012】法面安定化工法において、格子状法面枠全
体を工事対象の脆弱な法面から離れた場所で支持して法
面の崩壊を防止すること。
【課題を解決するための手段】
【0013】鉄筋コンクリートを形成する場合、鋼線な
どの引張強度の高い線材(以下高強度線材と呼ぶ)を使
用する。
【0014】鋼線などの引張強度の高い線材を綱状また
は網状に成型(以下綱状線と呼ぶ)して使用する。以下
では、少なくとも1本の鋼線などで構成された綱状線及
び鋼線などを束ねた線を総称して束線と呼ぶ
【0015】前記の高強度線材や束線に所定の方向の引
張力をかけてコンクリートなどを充填して固める。
【0016】プレストレスコンクリートを形成する場
合、圧縮強度を増すために、リング状に成型した束線で
補強する。
【発明の実施の形態】
【0017】実施例1は、ある程度の柔軟性を有する少
なくとも1本の鋼線で構成する束線を補強材として使用
したブロックの構成と成型法であり、その構成を図1に
示す。束線(110)、(120)、(130)、(1
40)を型枠(200)の内部に配置して、束線(11
0)、(120)、(130)、(140)を芯として
セメントなどを流し込み固めるものであり、束線(11
0)、(120)、(130)、(140)の両端を型
枠(200)から突出させ、次に隣接して設けられる型
枠(200)内部の芯となる。
【0018】実施例2は、圧縮強度を増すために実施例
1の束線(110)、(120)、(130)、(14
0)をリング(310)、(320)、(330)で束
ねたものであり、その構成を図2に示す。
【0018】実施例3は、実施例1と2において、束線
(110)、(120)、(130)、(140)に張
力をかける場合の構成を示したものであり、その構成を
図3と4に示す。図3は、束線(110)、(12
0)、(130)、(140)の両端を張力リング(1
11)、(121)、(131)、(141)を成形し
て抜け止め(410)、(420)を設けたものであ
り、張力リング(111)、(121)、(131)、
(141)にフックなどをかけて油圧などの適当な方法
で張力をかけた状態で型枠内のセメントなどを固化させ
る。
【0017】図4は、束線(110)が長い場合の張力
の付加方法を示したものであり、束線(110)の一端
に設けた張力リング(111)を固定棒(520)で固
定し、束線(110)の他方を、滑車(510)などを
経由させてドラム(530)で巻き上げて張力を与えた
状態で型枠内のセメントなどを固める。図4では、束線
1本の場合について示したが複数本の場合も同様の方法
で張力をかけることができる。また、束線などに張力を
書ける方法は一般的に行われている他の方法を使用する
こともできる。
【0017】実施例4は、従来の法面安定工法に用いら
れている格子状鉄筋に代えて、束線(110)、(12
0)、(130)、(140)を用いたものであり、そ
の構成を図5〜6に示す。図5において、束線(11
0)はアンカー(610)、(620)、(630)、
(640)、(650)で法面(700)と一定の距離
をあけて配置される。アンカー(610)を法面(70
0)から離れた強固な地盤を有する場所に打ち込むこと
もできる。また、束線(110)の下端に重量物を付加
することもできる。
【0018】図6は、法面(700)上での傾斜面に沿
った束線(110)、(120)、(130)、(14
0)と傾斜面とほぼ直行する束線(110)、(12
0)、(130)、(140)の組み合わせ配置を示し
たものである。この組み合わせ配置を少なくとも一組法
面(700)に設けて法面型枠の芯とすることができ、
更に上下左右に数層設けて法面型枠の芯とすることもで
きる。
【0019】実施例5は、格子状の束線を施工する格子
状法枠の新たな形状と構成であり、その形状と構成を図
7に示す。図7において、束線(110)、(12
0)、(130)、(140)と束線(110)、(1
20)、(130)、(140)をそれぞれ水平線から
10度以上の角度をつけて、相互に交差するように配置
したものである。
【発明の効果】
【0013】実施例1は、従来の鉄筋では数本を結束線
や溶接などによって接合しなければできない長いブロッ
クを連続した束線で施工できるようになり、接合部の強
度強化や溶接による作業の煩雑さを除いて作業性を良く
してコストを低減可能になる効果を有する。
【0014】実施例2は、数本の束線をリングで囲むこ
とにより、座屈強度を向上させることができる効果を有
する。
【0015】実施例3は、実施例1と2の束線に張力を
付加することにより、ブロックの強度を増し、束線の熱
伸びを相殺する効果を有する。
【0015】実施例4は、従来は鉄筋を結束線などで結
合され、局部的に脆弱部が生じていたが、連続した束線
を使う本考案の構成では、脆弱部ができず、起伏のある
法面への施工が容易となる効果を有する。また、束線は
自由に伸ばすことができるので、束線の上部端部のアン
カーを地盤の強固な場所に打ち込むことができ、本考案
を使って施工した法面枠は、全体を強固に支持すること
ができるという効果を有する。更に、斜面に垂れ下がる
形の束線の中間や下端に重量物を付加することにより、
法面を加圧して安定化を促進する効果を有する。
【0015】実施例5は、水平面と10度以上の角度を
持たせて施工した交差する束線には、全ての束線に下端
部に重量物などを付加することが容易であり、法枠全体
にわたって法面を加圧可能であり、法面の安定化効果が
大きいという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】束線を芯とするブロックの構成
【図2】束線と強化するためのリング
【図3】束線への張力付加のための引っ張りリング付加
構成
【図4】長い束線への張力付加方法
【図5】法面への束線の施工状態
【図6】法面への格子状束線の組み合わせ構成例
【図7】法面への菱形状束線の組み合わせ構成例
【0027】
【符号の説明】
(110)、(120)、(130)、(140)、
(150)、(160)、(170)、(180)、
(190)束線 (111)、(121)、(131)、(141)張力
リング (200)型枠 (310)、(320)、(330)リング (410)、(420)抜け止め (510)滑車 (520)固定棒 (530)ドラム (610)、(620)、(630)、(640)、
(650)アンカー (700)法面

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1本の鋼線で構成された束線を
    少なくとも1本で芯を構成して、芯の周囲に設けた型枠
    などにセメントを流し込む、あるいは芯の周囲にセメン
    トを吹付けるなど方法でブロックを構成することを特徴
    とする強化ブロックとその成型方法。
  2. 【請求項2】少なくとも1本の鋼線で構成された束線を
    少なくとも1本で芯を構成して、張力を付加した芯の周
    囲に設けた型枠などにセメントを流し込む、あるいは芯
    の周囲にセメントを吹付けるなど方法でブロックを構成
    することを特徴とする強化ブロックとその成型方法。
  3. 【請求項3】請求項1と2において、束線と芯の少なく
    とも一方を鋼線や束線で成形した少なくとも1個のリン
    グ内に収めることを特徴とする強化ブロックとその成型
    方法。
  4. 【請求項4】少なくとも1本の鋼線で構成された束線を
    少なくとも2本を組み合わせて芯を構成して、少なくと
    も縦と横それぞれ1本の芯で構成される格子状芯の周囲
    にセメントなどを吹付けなどの方法で付加し、格子状法
    枠を形成することを特徴とする法面安定工法。
  5. 【請求項5】少なくとも1本の鋼線で構成された束線を
    少なくとも2本を組み合わせて芯を構成して、張力を付
    加された少なくとも縦と横それぞれ1本以上の芯で構成
    される格子状芯の周囲にセメントなどを吹付けなどの方
    法で付加し、格子状法枠を形成することを特徴とする法
    面安定工法。
  6. 【請求項6】請求項3と4において、縦と横の束線の少
    なくとも2本を結合したことを特徴とする法面安定工
    法。
  7. 【請求項7】請求項3と4において、縦と横の束線を水
    平線から10度以上の角度をつけて少なくとも2本以上
    が交差するようにしたことを特徴とする法面安定工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101899837A (zh) * 2010-06-23 2010-12-01 武汉大学 加固岩质边坡深部滑裂面的混凝土抗剪主动支护结构
CN104314086A (zh) * 2014-10-23 2015-01-28 深圳市东华园林绿化有限公司 高陡岩质边坡生态恢复结构及实施方法
CN105155560A (zh) * 2015-09-30 2015-12-16 宏大国源(芜湖)资源环境治理有限公司 一种用于高陡岩质边坡绿化的防护结构及防护方法
CN111021373A (zh) * 2019-05-20 2020-04-17 安徽省中功立业建设工程有限责任公司 一种建筑市政工程用边坡加固装置

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